JP2015059029A - シート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で安価な構成で、駆動ローラに対して従動コロを接離可能な接離機構を有するシート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】第1排出ローラ311と、第1従動コロ312と、第1支持部材313と、第1付勢バネ314と、を有する第1排出手段310と、第1排出ローラ311と同軸上に位置する第2排出ローラ321と、第2従動コロ322と、第2支持部材323と、第2付勢バネ324と、を有する第2排出手段320と、第1支持部材313を移動させて、第1従動コロ312を第1付勢バネ314の付勢力に抗して第1排出ローラ311から離間させる第2カム341と、第1支持部材313の移動動作に連動して、第2支持部材323に支持された第2従動コロ322が第2排出ローラ321から離間するように、第2支持部材323を移動させる押圧部317と、を備えた。
【選択図】図12

Description

本発明は、原稿等のシートを搬送可能なシート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
一般に、原稿給送装置(ADF)や画像形成装置は、シートを機外に排出する排出ローラ対を備えており、排出ローラ対は、ジャム処理等を容易にするために、排出ローラに圧接する従動コロを、排出ローラに対して接離可能に構成することが多い。例えば、特許文献1には、作業者が操作レバーを回動することでカムが回転し、カムの回転により従動コロが揺動して駆動ローラから離間する技術が開示されている。
特開平03−192075号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、搬送方向と直交する幅方向に長い1つの排出ローラ対で排出動作を行っているため、駆動ローラの位置ずれ、アライメントずれ等により、排出ローラ対のニップ圧が幅方向でアンバランスになる場合がある。排出ローラ対のニップ圧が幅方向でアンバランスになると、搬送するシートの斜行が発生するおそれがある。
これに対しては、排出ローラ対を複数に分割して幅方向に並べる構成が考えられるが、複数の排出ローラ対のそれぞれに接離機構を設けると、部品点数が増大し、装置の大型化及びコストの増大に繋がる。また、部品点数が増大することで、これらを支持する回転軸に大きな負荷がかかり、回転軸が撓んで接離機構が位置ずれを起こすおそれもある。これに対しては、高剛性の回転軸を用いて撓みを防止することも考えられるが、高剛性の回転軸を用いると、コストが増大する。
そこで、本発明は、小型且つ安価な構成で、駆動ローラに対して従動コロを接離可能な接離機構を有するシート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート搬送装置において、第1駆動ローラと、前記第1駆動ローラに従動可能な第1従動ローラと、前記第1従動ローラを揺動可能に支持する第1支持部材と、前記第1支持部材を付勢して、前記第1従動ローラを前記第1駆動ローラに圧接させる第1付勢部材と、を有する第1搬送手段と、前記第1駆動ローラと同軸上に位置する第2駆動ローラと、前記第2駆動ローラに従動可能な第2従動ローラと、前記第2従動ローラを揺動可能に支持する第2支持部材と、前記第2支持部材を付勢して、前記第2従動ローラを前記第2駆動ローラに圧接させる第2付勢部材と、を有する第2搬送手段と、前記第1支持部材を移動させて、前記第1支持部材に支持された前記第1従動ローラを前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1駆動ローラから離間させる離間手段と、前記離間手段により前記第1従動ローラを離間させる前記第1支持部材の移動動作に連動して、前記第2支持部材に支持された前記第2従動ローラが前記第2駆動ローラから離間するように、前記第2支持部材を移動させる連動手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、小型且つ安価な構成で、駆動ローラに対して従動コロを接離可能な接離機構を有するシート搬送装置、原稿給送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプリンタを模式的に示す断面図である。 本実施形態に係るプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像読取装置の斜視図である。 図3に示す画像読取装置のA−A矢視断面図である。 本実施形態に係る原稿排出手段の斜視図である。 接離手段の一部を切欠いて示す原稿排出手段の上面図である。 接離手段の一部を切欠いて示す原稿排出手段の側面図である。 図6に示すB−B矢視断面図である。 図6に示すC−C矢視断面図である。 両面読み取り時の従動コロの離間動作を説明するための説明図である。 ジャム処理時の従動コロの離間動作を説明するための説明図である。 図11に示す第1支持部材及び第2支持部材の揺動動作を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等、画像読取部に原稿を給送可能な原稿給送装置を有する画像読取装置を備えた画像形成装置である。以下の実施形態においては、画像形成装置として、電子写真方式のレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」という)100を用いて説明する。
まず、本発明の実施形態に係るプリンタ100の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係るプリンタ100の制御部の構成を示すブロック図である。なお、以下においては、ユーザがプリンタ100に対して各種入力/設定を行う不図示の操作部に臨む位置をプリンタ100の「手前側」といい、背面側を「奥側」という。つまり、図1は、手前側から見たプリンタ100の内部構成を示したものである。
図1に示すように、プリンタ100は、原稿Gの画像を読み取り可能な画像読取装置200と、画像読取装置200で読み取られた画像をシートSに形成可能なプリンタ本体10と、これらを制御する制御部50と、を備えている。
画像読取装置200は、原稿Gの画像を読み取るスキャナ部210と、スキャナ部210に原稿Gを給送可能な原稿給送部(原稿給送装置)220と、を備えている。なお、スキャナ部210及び原稿給送部220については、後に詳しく説明する。
プリンタ本体10は、シートSに画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20にシートSを給送するシート給送部30と、画像が形成されたシートSを機外に排出する排出部40と、排出されたシートSが積載される排出シート積載部45とを備えている。画像形成部20は、トナー像が形成される感光ドラム22と、レーザ光を照射するレーザスキャナユニット21と、トナー像を転写する転写部24と、トナー像を定着させる定着部25と、を備えている。シート給送部30は、シートSが積載される給送カセット31と、シートSを給送する給送ローラ32と、シートSを1枚ずつに分離する分離手段33と、を備えている。排出部40は、排出ローラ対から構成されている。排出シート積載部45は、排出シート積載トレイから構成されている。
図2に示すように、制御部50は、スキャナ部210、原稿給送部220、画像形成部20及びシート給送部30等を制御するCPU51と、画像読取プログラムや画像形成プログラム等の各種プログラムや各種情報等を記憶するメモリ52と、を備えている。
次に、プリンタ100の画像形成動作(制御部50による画像形成制御)について説明する。なお、ここでは、原稿給送部220により自動給送され、スキャナ部210で読み取られた原稿Gの画像情報に基づいて、シートSに画像を形成する画像形成動作を用いて説明する。また、画像読取装置200による画像読取動作(制御部50による画像読取制御)については、後に詳しく説明する。
原稿給送部220から給送され、スキャナ部210で読み取られた原稿Gの画像情報が入力されると、入力された画像情報に基づいて、レーザスキャナユニット21から感光ドラム22にレーザ光が照射される。このとき感光ドラム22は、予め帯電されており、レーザ光が照射されることによって静電潜像が形成される。その後、静電潜像を現像器23で現像することで、感光ドラム22上にトナー像が形成される。
感光ドラム22へのトナー像の形成動作に並行して、シート給送部30の給送カセット31に収納されたシートSが給送ローラ32により給送される。給送ローラ32により給送されたシートSは、分離手段33により1枚ずつに分離される。1枚ずつに分離されたシートSは、レジストレーションローラ11で感光ドラム22上のトナー像と同期がとられ、転写部24に送られる。転写部24に送られたシートSは、転写部24で感光ドラム22上のトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートSは、定着部25で加熱及び加圧処理されてトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートSは、排出部(排出ローラ対)40により排出シート積載部(排出シート積載トレイ)45に排出され、順次、積載されていく。なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、シートSの第1面に画像が定着された後、反転搬送路12を介してシートSをレジストレーションローラ11に再搬送し、上述を繰り返す。
次に、上述した画像読取装置200について、図3から図12を参照しながら説明する。まず、画像読取装置200の概略構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る画像読取装置200の斜視図である。図4は、図3に示す画像読取装置200のA−A矢視断面図である。
前述したように、画像読取装置200は、スキャナ部210と、原稿給送部220と、を備えている。また、画像読取装置200は、手前側から後述する原稿台ガラス213が開閉可能となるように、奥側に配設されたヒンジにより、原稿給送部220がスキャナ部210に回動可能に支持されている。以下、スキャナ部210及び原稿給送部220について、具体的に説明する。
図3及び図4に示すように、スキャナ部210は、原稿Gの画像を読み取るスキャナユニット(画像読取部)211と、プラテンガラス212と、プラテンガラス212と副走査方向に並んで配置された原稿台ガラス213と、を備えている。本実施形態に係るスキャナユニット211には、等倍光学系の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)が用いられている。なお、CISは、光源としてLEDアレイから原稿Gの画像情報面に光を照射し、画像情報面で反射した反射光をセンサ素子に結像して画像情報を読み取るものである。
スキャナユニット211は、不図示の駆動ベルトに接続されており、不図示のモータの駆動により、図4に示す実線位置(プラテンガラス212の下方)と、図4に示す破線位置(原稿台ガラス213の下方)とを移動可能になっている。また、スキャナユニット211の位置は、不図示のポジションセンサとモータの回転パルス数とにより把握可能になっている。なお、スキャナユニット211を実線位置に停止させ、原稿給送部220で原稿Gをプラテンガラス212上を移動させながら読み取る形態を流し読みという。また、原稿台ガラス213に原稿Gを載置し、破線位置からスキャナユニット214を図4に示す矢印T方向に移動させながら読み取る形態を固定読みという。
原稿給送部220は、スキャナ部210に回動可能に支持された原稿台カバー221と、流し読みをする際に原稿Gを所定の画像読取位置(プラテンガラス212の上方)αに自動給送する自動原稿給送装置(ADF)222と、を備えている。
原稿台カバー221は、プラテンガラス212及び原稿台ガラス213を開閉可能にスキャナ部210に支持されており、固定読みをする際に原稿台ガラス213に載置された原稿Gが移動しないように原稿Gを押圧可能に形成されている。また、原稿台カバー221の上面には、流し読みされた後に機外に排出される原稿Gが積載される原稿積載部221aが設けられている。
自動原稿給送装置222は、原稿Gが積載される原稿積載トレイ223と、原稿積載トレイ223に積載された原稿Gを給送する原稿給送ローラ224と、原稿Gを1枚ずつ分離する分離ローラ225及び分離パッド226と、を備えている。また、自動原稿給送装置222は、原稿Gの先端を揃えて画像読取位置αに搬送する原稿搬送ローラ対227と、原稿Gを画像読取位置αでガイドするガイド手段228と、原稿Gを機外に排出可能な原稿排出手段(シート搬送装置)300と、を備えている。
原稿積載トレイ223には、原稿Gの幅方向にスライド可能な一対の幅方向規制板(不図示)が設けられており、一対の幅方向規制板が原稿積載トレイ223に積載された原稿Gの幅方向を規制することで原稿Gの給送時の安定性を確保している。また、原稿積載トレイ223には、積載された原稿Gに当接し、原稿Gの原稿給送路230への進入を阻止するための原稿ストッパ(不図示)と、原稿Gの有無を検知する原稿検知センサ(不図示)と、が設けられている。
原稿給送ローラ224は、原稿積載トレイ223の原稿給送方向下流の原稿給送位置の上方に設けられており、ユーザによる原稿Gのセット作業を阻害しないように、図4に示す実線位置をホームポジションとしている。また、原稿給送ローラ224は、不図示のソレノイドに駆動されるピックアップアーム224aに支持されており、原稿Gの給送動作が開始されると、ピックアップアーム224aが回動することで下方に移動し、原稿Gの上面に当接して給送する。なお、上述の原稿ストッパは、回動したピックアップアーム224aに押し下げられるようになっている。また、原稿給送位置の近傍は、上部カバー222aを回動させることで開放可能になっており、上部カバー222aは、ピックアップアーム224aを回動自在に支持している。
分離ローラ225は、ピックアップアーム224aの回転軸に支持されており、原稿給送ローラ224が原稿Gを重送(2枚以上の給送)した場合に、分離パッド226と協同して原稿Gを1枚ずつに分離する。
原稿搬送ローラ対227は、分離ローラ225の原稿給送方向下流に設けられており、原稿Gの先端を揃えつつ、プラテンガラス212の上方の画像読取位置αに向かって原稿Gを搬送する。原稿搬送ローラ対227の原稿搬送方向下流には、原稿Gの先端及び後端の通過を検知するためのエッジセンサ227aが設けられている。ガイド手段228は、原稿搬送ローラ対227により搬送される原稿Gが、プラテンガラス212の上方を安定して移動するように案内する。原稿排出手段300については、後に詳しく説明する。
次に、上述のように構成された画像読取装置200による画像読取動作(制御部50による画像読取制御)について説明する。
原稿積載トレイ223に読取面を上にした原稿Gがセットされると、原稿Gは原稿給送位置で原稿ストッパによって原稿給送路230への進入が規制され、原稿検知センサにより有無が検知される。この状態で、ユーザによる操作部の操作により、読取り開始の信号が入力されると、ソレノイドが駆動してピックアップアーム224aが下方に回動し、原稿ストッパがピックアップアーム224aにより押し下げられる。その後、ピックアップアーム224aの先端に支持された原稿給送ローラ224が最上位の原稿Gに当接すると、原稿給送ローラ224により原稿Gが送り出される。送り出された原稿Gは、原稿ストッパの上方を通過し、分離ローラ225及び分離パッド226によって1枚ずつに分離され、最上位の原稿Gのみが原稿給送路230に給送される。
原稿給送路230に給送された原稿Gは、原稿搬送ローラ対227によって画像読取位置αに向かって搬送される。そして、エッジセンサ227aが原稿Gの先端を検知すると、検知位置から所定量搬送されたところで、スキャナユニット211による原稿Gの画像情報の読み取りが開始される。このとき、原稿Gは、ガイド手段228により搬送位置が規制されている。
画像読取位置αを通過した原稿Gは、ジャンプ台によりすくい上げられ、原稿排出路231を原稿排出手段300に向かって搬送される。そして、移動中の原稿Gの後端をエッジセンサが検知すると、検知位置から所定量搬送されたところでスキャナユニット211による画像の読み取りが終了する。画像の読み取りが終了した原稿Gは、原稿排出手段300によって機外に排出され、原稿積載部221aに積載される。
なお、原稿Gの両面を読み取る場合には、原稿Gの後端が原稿排出路231の原稿搬送方向下流に設けられた切換え部材229を通過すると、原稿排出手段300及び切換え部材229を用いて原稿Gを反転搬送路232にスイッチバックし、上述を繰り返す。この動作を原稿検知センサが原稿Gを検知しなくなるまで繰り返す。
次に、上述した原稿排出手段300について、図5から図12を参照しながら具体的に説明する。まず、原稿排出手段300の概略構成について、図5から図9を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る原稿排出手段300の斜視図である。図6は、接離手段の一部を切欠いて示す原稿排出手段300の上面図である。図7は、接離手段の一部を切欠いて示す原稿排出手段300の側面図である。図8は、図6に示すB−B矢視断面図である。図9は、図6に示すC−C矢視断面図である。
図5から図7に示すように、原稿排出手段300は、原稿Gを排出可能な排出手段301と、排出手段301を駆動する駆動手段302と、後述する排出ローラに対して排出コロを離間可能(ニップを解除可能)な離間手段303と、を備えている。本実施形態では、排出手段301は、第1排出手段(第1搬送手段)310と、第2排出手段(第2搬送手段)320と、を備えている。離間手段303は、両面読み取り時に使用される第1離間手段330と、ジャム処理時に使用される第2離間手段(離間手段)340と、を備えている。なお、排出手段301は、第1排出手段310及び第2排出手段320に限定されず、排出手段が3つ以上(複数)あってもよい。この場合、第1離間手段330は、排出手段と同じ数の後述する第1カムがあればよい。
第1排出手段310は、駆動手段302により回転駆動される第1排出ローラ(第1駆動ローラ)311と、第1排出ローラ311に従動可能な第1従動コロ(第1従動ローラ)312と、を備えている。また、第1排出手段310は、第1従動コロ312を揺動可能に支持する第1支持部材313と、第1支持部材313を付勢して第1従動コロ312を第1排出ローラ311に圧接させる第1付勢バネ(第1付勢部材)314と、を備えている。
第1排出ローラ311は、幅方向と略平行なローラ回転軸350に固着されており、ローラ回転軸350は駆動手段302に接続されている。第1従動コロ312は、ローラ回転軸350と略平行な第1回転軸312aを中心に、第1支持部材313に回転可能に支持されている。第1支持部材313は、幅方向と略平行な第1揺動軸313aを中心に、排出ガイド360に揺動可能(移動可能)に支持されており、排出ガイド360は、反転搬送路232を構成する略U字状の搬送フレーム233に固定されている。第1支持部材313は、揺動することで、第1排出ローラ311に圧接した第1従動コロ312を第1排出ローラ311から離間させる。
また、第1支持部材313は、第1突起部315と、第2突起部316と、押圧部(連結手段、係合部)317と、を備えている。図8に示すように、第1突起部315は、第1揺動軸313aに対する第1従動コロ312と反対側で、第1排出ローラ311の位置する側と反対側に突出形成されている。図9に示すように、第2突起部316は、第1突起部315に隣接するように、第1排出ローラ311の位置する側と反対側に突出形成されている。押圧部317は、第1揺動軸313aに対する第1従動コロ312と反対側で、揺動軸方向の第2支持部材側の端部に設けられている。
第1付勢バネ314は、第1揺動軸313aに対する第1従動コロ312側の端部で、第1支持部材313を第1排出ローラ311に向けて付勢している。
第2排出手段320は、第1排出ローラ311と同軸上に配置される第2排出ローラ(第2駆動ローラ)321と、第2排出ローラ321に従動可能な第2従動コロ(第2従動ローラ)322と、を備えている。また、第2排出手段320は、第2従動コロ322を揺動可能に支持する第2支持部材323と、第2支持部材323を付勢して第2従動コロ322を第2排出ローラ321に圧接させる第2付勢バネ(第2付勢部材)324と、を備えている。
第2排出ローラ321は、ローラ回転軸350に固着されている。第2従動コロ322は、ローラ回転軸350と略平行な第2回転軸322aを中心に、第2支持部材323に回転可能に支持されている。第2支持部材323は、幅方向と略平行な第2揺動軸323aを中心に、排出ガイド360に揺動可能(移動可能)に支持されており、揺動することで、第2排出ローラ321に圧接した第2従動コロ322を第2排出ローラ321から離間させる。
また、第2支持部材323は、第1突起部325と、被押圧部(連動手段、被係合部)328と、を備えている。第1突起部325は、第2揺動軸323aに対する第2従動コロ322と反対側で、第2排出ローラ321の有る側と反対側に突出形成されている。被押圧部328は、第2揺動軸323aに対する第2従動コロ322と反対側で、揺動軸方向の第1支持部材側の端部に設けられている。また、被押圧部328は、押圧部317に対して所定間隔H離れた位置に対向配置するように設けられている。押圧部317と被押圧部328とが所定間隔離れた位置で待機することで、第1支持部材313の揺動動作(移動動作)が不要に第2支持部材323に伝達することが防止される。
第2付勢バネ324は、第2揺動軸323aに対する第2従動コロ322側の端部で、第2支持部材323を第2排出ローラ321に向けて付勢している。
第1離間手段330は、第1突起部315,325と係合可能な第1カム331,332と、第1カム331,332を同位相で回転させる第1カム軸333と、駆動手段302の駆動を第1カム軸333に伝達可能な不図示の駆動伝達機構と、を備えている。
第1カム331は、第1突起部315と係合可能なカム面331aを備えており、カム面331aは、第1突起部315と係合して、第1付勢バネ314の付勢力に抗して第1支持部材313を押下げ、第1従動コロ312を離間させる。第1カム332は、第1突起部325と係合可能なカム面332aを備えており、カム面332aは、第1突起部325と係合して、第2付勢バネ324の付勢力に抗して第2支持部材323を押下げ、第2従動コロ322を離間させる。第1カム軸333は、駆動伝達機構に接続されており、所定のタイミングで回転するようになっている。また、第1カム軸333は、トルクリミッタを内蔵しており、第1カム331,332が所定の回転位置で規制部(不図示)に突き当たると、空転するようになっている。
第2離間手段340は、第2突起部316に係合可能な第2カム(カム)341と、第2カム341を回転させるカム軸342と、カム軸342を回転させるジャム処理レバー(回転レバー)343と、を備えている。
第2カム341は、第2突起部316と係合可能な第2カム面341aを備えており、第2カム面341aは、第2突起部316と係合して、第1付勢バネ314の付勢力に抗して第1支持部材313を押下げ、第1従動コロ312を離間させる。カム軸342は、ジャム処理レバー343に接続されており、ユーザによるジャム処理レバー343の回動動作により回動するようになっている。ジャム処理レバー343は、回転可能に支持されると共に、第2カム面341aが第2突起部316と係合しない位置でロックされるようになっている。
なお、本実施形態においては、第1支持部材313と第2支持部材323とは、同形状に形成された部材が用いられている。つまり、第1支持部材313及び第2支持部材323は、第1突起部と、第2突起部と、押圧部と、被押圧部と、をそれぞれ備えている。
次に、上述のように構成された原稿排出手段300の、排出ローラに対する従動コロの離間動作について、図10から図12を参照しながら説明する。本実施形態に係る原稿排出手段300は、両面読み取り時とジャム処理時とに従動コロの離間動作が行われる。まず、両面読み取り時に実行される従動コロの離間動作について、図10を参照しながら説明する。図10は、両面読み取り時の第1従動コロ312及び第2従動コロ322の離間動作を説明するための説明図である。
原稿Gが長尺の場合、第2面が読み取られた原稿Gの先端が第1排出手段310及び第2排出手段320に到達する際に、原稿Gの後端が第1排出手段310及び第2排出手段320にスイッチバック搬送されている場合がある。この場合、原稿Gの先端の進行を妨げないために、第1排出手段310及び第2排出手段320のニップを解除(第1従動コロ312及び第2従動コロ322を離間)する必要がある。以下、具体的な離間動作について説明する。
エッジセンサ227aがスイッチバックされた原稿Gの先端を検知すると、不図示の駆動伝達機構により駆動手段302の駆動が第1カム軸333に伝達され、第1カム軸333が図10(b)に示す矢印D1方向に回転する。第1カム軸333が矢印D1方向に回転すると、第1カム331,332が矢印D1方向に回転し、カム面331aが第1突起部315を矢印D2方向に押圧すると共に、カム面332aが第1突起部325を矢印D2方向に押圧する。カム面331aが第1突起部315を矢印D2方向に押圧すると、第1支持部材313が揺動軸313aを中心に矢印D3方向に揺動する。同様に、カム面332aが第1突起部325を矢印D2方向に押圧すると、第2支持部材323が揺動軸323aを中心に矢印D3方向に揺動する。第1支持部材313が矢印D3方向に揺動すると、第1従動コロ312が矢印D4方向に移動し、第1排出ローラ311から離間する。同様に、第2支持部材323が矢印D3方向に揺動すると、第2従動コロ322が矢印D4方向に移動し、第2排出ローラ321から離間する。
このとき、第1従動コロ312の第1排出ローラ311に対する離間量と、第2従動コロ322の第2排出ローラ321に対する離間量とが異なると、それぞれの位置で搬送抵抗に差が生じることになり、原稿Gが斜行するおそれがある。そのため、第1カム331,332による第1支持部材313及び第2支持部材323の押し下げは、同時に行われ、且つ、第1従動コロ312の離間量と第2従動コロ322の離間量とが同等になるようになっている。
次に、ジャム処理時に実行される従動コロの離間動作について、図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、ジャム処理時の第1従動コロ312及び第2従動コロ322の離間動作を説明するための説明図である。図12は、図11に示す第1支持部材313及び第2支持部材323の揺動動作を説明するための説明図である。
第1排出手段310及び第2排出手段320で原稿Gのジャムが発生した場合、ユーザがジャム処理するために、第1排出手段310及び第2排出手段320のニップを解除(第1従動コロ312及び第2従動コロ322を離間)する必要がある。以下、具体的な離間動作について説明する。
図11及び図12に示すように、原稿Gのジャムが発生すると、ユーザがジャム処理レバー343を図11(b)に示す矢印D5方向に回動する。ジャム処理レバー343が矢印D5方向に回動すると、カム軸342が矢印D6方向に回転し、第2カム341が矢印D6方向に回転する。第2カム341が矢印D6方向に回転すると、カム面341aが第2突起部316を矢印D7方向に押圧する。カム面341aが第2突起部316を矢印D7方向に押圧すると、第1支持部材313が揺動軸313aを中心に矢印D8方向に揺動する。第1支持部材313が矢印D8方向に揺動すると、第1従動コロ312が矢印D9方向に移動し、第1排出ローラ311から離間する。
また、第1支持部材313が矢印D8方向に揺動すると、図12に示すように、第1支持部材313の押圧部317が第2支持部材323の被押圧部328を押圧し、第2支持部材323が押し下げられる。これにより、第2支持部材323が揺動軸323aを中心に矢印D8方向に揺動する。第2支持部材323が矢印D8方向に揺動すると、第2従動コロ322が矢印D9方向に移動し、第2排出ローラ321から離間する。このように、ジャム処理レバー343を回動させると、ほぼ同時に、第1従動コロ312が第1排出ローラから離間すると共に、第2従動コロ322が第2排出ローラ321から離間する。
ここで、厳密には、押圧部317と被押圧部328との隙間(所定間隔H)の分、第1従動コロ312及び第2従動コロ322の離間量及び搬送抵抗に差が生じる。しかし、両面読み取り時の離間動作と異なり、離間量が十分であれば、ジャムした原稿を除去することができるため、離間量に差があってもジャム処理に影響しない。
以上説明したように、本実施形態に係る原稿排出手段300は、第2支持部材323を押し下げ可能な位置までカム軸を延設せず、第1支持部材313のみを押し下げ可能な短いカム軸342を用いている。また、第1支持部材313と隣接する第2支持部材323は、第1支持部材313の押圧部317により押し下げられることで、第1支持部材313の揺動動作と連動するようになっている。そのため、原稿排出手段300の省スペース化(小型化)を図ることができる。
また、押圧部317で第2支持部材323を第1支持部材313に連動可能な構成であるため、簡単な構成とすることが可能であると共に、部品点数を少なくすることができる。つまり、容易にコストダウンを図ることができる。
また、第1排出手段310と、第2排出手段320と、を備えているため、排出ローラの位置ずれ、アライメントずれ等により、排出ローラ対のニップ圧が幅方向でアンバランスになることを防止することができる。そのため、搬送する原稿Gの斜行が発生することを容易に防止することができる。
また、本実施形態に係る原稿排出手段300は、第1支持部材313と第2支持部材323とが同形状に形成された部材が用いられている。そのため、部品コストを抑えることができる。
また、押圧部317と被押圧部328とは、所定間隔H離れた位置で待機している。そのため、第1支持部材313の揺動動作が不要に第2支持部材323に伝達することが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態では、電子写真方式のプリンタを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式のプリンタ(画像形成装置)にも用いることができる。
また、例えば、本実施形態では、シート搬送装置を原稿排出手段300に用いた構成を説明したが、本発明はこれに限定されない。シート搬送装置は、プリンタ本体10の内部に配置される搬送ローラ対や排出部40に設けられる排出ローラ対等に使用することもできる。
また、例えば、本実施形態では、連動手段として、押圧部317と、押圧部317に対して所定間隔H離れた被押圧部328とを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、押圧部317と被押圧部328とは接触していてもよい。また、連動手段は、一方が他方を押し下げて連動させる構成のみでなく、一方が他方を押し上げて連動させる構成であってもよい。また、一方の回転を他方に伝達して連動させる構成であってもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1従動コロ312を揺動可能に支持する第1支持部材313と、第2従動コロ322を揺動可能に支持する第2支持部材323とを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、3つ以上(複数)の排出手段があっても同じ数の支持部材があればよい。第1支持部材313は、第1排出ローラ311に対して離間可能に第1従動コロ312を、第2支持部材323は、第2排出ローラ321に対して離間可能に第2従動コロ322を、それ以上の従動コロがあっても対応する支持部材がそれぞれ支持すればよい。
また、本実施形態では、第1支持部材313を揺動させる離間手段として、ジャム処理レバー343と第2カム341を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。離間手段は、ソレノイド等の駆動手段を用いて第1支持部材313を揺動させる構成であってもよい。
20 画像形成部
100 プリンタ(画像形成装置)
200 画像読取装置
211 スキャナユニット(画像読取部)
220 原稿給送部(原稿給送装置)
223 原稿積載トレイ
224 原稿給送ローラ
227 原稿搬送ローラ対
300 原稿排出手段(シート搬送装置)
310 第1排出手段(第1搬送手段)
311 第1排出ローラ(第1駆動ローラ)
312 第1従動コロ(第1従動ローラ)
313 第1支持部材
314 第1付勢バネ(第1付勢部材)
316 第2突起部(突起部)
317 押圧部(係合部)
320 第2排出手段(第2搬送手段)
321 第2排出ローラ(第2駆動ローラ)
322 第2従動コロ(第2従動ローラ)
323 第2支持部材
324 第2付勢バネ(第2付勢部材)
328 被押圧部(被係合部)
340 第2離間手段(離間手段)
341 第2カム(カム)
343 ジャム処理レバー(回転レバー)
344 連動手段
G 原稿
S シート

Claims (9)

  1. 第1駆動ローラと、前記第1駆動ローラに従動可能な第1従動ローラと、前記第1従動ローラを揺動可能に支持する第1支持部材と、前記第1支持部材を付勢して、前記第1従動ローラを前記第1駆動ローラに圧接させる第1付勢部材と、を有する第1搬送手段と、
    前記第1駆動ローラと同軸上に位置する第2駆動ローラと、前記第2駆動ローラに従動可能な第2従動ローラと、前記第2従動ローラを揺動可能に支持する第2支持部材と、前記第2支持部材を付勢して、前記第2従動ローラを前記第2駆動ローラに圧接させる第2付勢部材と、を有する第2搬送手段と、
    前記第1支持部材を移動させて、前記第1支持部材に支持された前記第1従動ローラを前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1駆動ローラから離間させる離間手段と、
    前記離間手段により前記第1従動ローラを離間させる前記第1支持部材の移動動作に連動して、前記第2支持部材に支持された前記第2従動ローラが前記第2駆動ローラから離間するように、前記第2支持部材を移動させる連動手段と、を備えた、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1支持部材と第2支持部材とは、揺動軸を中心に、同軸上で揺動可能に支持されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記連動手段は、前記第1支持部材に設けられ、前記第2支持部材を前記付勢部材の付勢力に抗して移動可能な係合部と、前記第2支持部材に設けられ、前記係合部が係合可能な被係合部と、を有し、
    前記係合部が前記被係合部に係合して前記第2支持部材を移動させ、前記第2支持部材が支持する前記第2従動ローラを前記第2駆動ローラから離間させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記被係合部は、前記係合部と所定間隔離れた位置で、前記係合部と対向配置されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記離間手段に移動される前記第1支持部材と前記第2支持部材とが、同形状である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記離間手段は、回転可能に支持された回転レバーと、前記回転レバーに接続されたカム軸と、前記カム軸を中心に回転して前記第1支持部材を押圧可能なカムと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 原稿が積載される原稿積載トレイと、
    前記原稿積載トレイに積載された原稿を給送する原稿給送ローラと、
    前記原稿給送ローラに給送される原稿を所定の画像読取位置に搬送する原稿搬送ローラ対と、
    前記所定の画像読取位置で画像が読み取られた原稿を機外に排出可能な、請求項1から6のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えた、
    ことを特徴とする原稿給送装置。
  8. 請求項7に記載の原稿給送装置と、
    前記原稿給送装置により所定の画像読取位置に搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項8に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読み取られた画像をシートに形成可能な画像形成部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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