JP2015058449A - 接合組立装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料給油管を構成する接合組立管を効率良く組み立てることができ、且つ、製造ラインの歩留まりが良くなる低コストな接合組立装置を提供する。
【解決手段】仮組立管1aを筒中心線周りに回転させる回転治具6を備える。回転治具6で回転する仮組立管1aの重合部分にレーザ光Lzを連続照射するレーザ溶接機7を備える。回転治具6で接合組立管1bを回転させながら環状接合部を撮影する撮影ユニット9を備える。制御盤10は、撮影ユニット9による撮影画像を処理する画像処理部10A及び画像処理部10Aの処理結果に基づいて環状接合部に陥没部が発生しているか否かを判定する判定部10Bを有し、判定部10Bが環状接合部に陥没部があると判定すると環状接合部にレーザ光Lzを再度連続照射させる一方、判定部10Bが環状接合部に陥没部がないと判定すると溶接作業を終了させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料タンクに燃料を導く燃料給油管を構成する接合組立管を接合により組み立てる接合組立装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているように、一端が燃料タンクに接続された給油管本体と、一端側が上記給油管本体の他端側に接続され、他端が給油口を構成する短筒状リテーナとを備えている燃料給油管が知られ、上記給油管本体と上記リテーナとは、一般的に、上記給油管本体の他端に上記リテーナの一端を嵌合して重合させるとともに、その重合部分に溶接による環状接合部を形成して組み立てられる。
ところで、給油管本体の内周面及びリテーナの外周面の少なくとも一方にメッキ層が形成されている場合、給油管本体にリテーナを内嵌合させるとその重合部分にメッキ層が介在してしまう。すると、溶接における溶融部の凝固時において、メッキ層が蒸発することで環状接合部に陥没部が形成され、該陥没部によって環状接合部の強度が低くなってしまうおそれがある。
これを回避するために、給油管本体とリテーナとを接合により組み立てた後に検査装置で環状接合部の検査を行うことが考えられる。例えば、特許文献2に開示されている検査装置は、接合部を撮影する赤外線カメラと、該赤外線カメラで撮影した画像を処理する画像処理部とを備え、該画像処理部による処理結果を基に接合部の良否を判定するようになっている。
特開2002−370552号公報 特開2003−65985号公報
しかし、特許文献2では、検査装置によって接合部の良否が分かるだけであり、被検査物をその後どのように処理するのかについては何ら開示されていない。例えば、上述の如き検査装置を用いて接合組立管の環状接合部に陥没部があるのが確認できても、その接合組立管をそのまま廃棄すれば歩留まりが悪くなるし、接合組立管を廃棄せずに手直しする場合であっても、特許文献2のように接合工程とは異なる工程で検査を行うと、元の接合工程に接合組立管を戻して再度環状接合部の手直しを行うか、又は、手直し工程を新しく設ける必要があるので、手直しのための段取り時間が長くなって煩雑であったり、設備コストが高くなってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料給油管を構成する接合組立管を効率良く組み立てることができ、且つ、製造ラインの歩留まりが良くなる低コストな接合組立装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、燃料給油管を構成する接合組立管を組み立てる工程において、接合組立管の組立作業後に環状接合部の検査と手直しとを続けて実施するようにしたことを特徴とする。
具体的には、第1筒部材を第2筒部材に外嵌合させてその重合部分に上記第1筒部材の内周面及び上記第2筒部材の外周面の少なくとも一方に形成されたメッキ層が介在する仮組立管とし、該仮組立管の重合部分を接合により繋いで燃料給油管を構成する接合組立管を組み立てる接合組立装置において次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記仮組立管をその重合部分の筒中心線周りに回転させる回転手段と、該回転手段で回転する上記仮組立管の重合部分にレーザ光を連続照射することで環状接合部を形成して上記接合組立管とするレーザ溶接機と、上記回転手段で上記接合組立管を回転させながら上記環状接合部を撮影する撮影手段と、上記回転手段、上記レーザ溶接機及び上記撮影手段に接続された制御手段とを備え、該制御手段は、上記撮影手段により撮影された上記環状接合部の画像を処理する画像処理部及び当該画像処理部の処理結果に基づいて上記環状接合部に陥没部が発生しているか否かを判定する判定部を有し、該判定部が上記環状接合部に陥没部があると判定すると、上記回転手段及びレーザ溶接機に作動信号を出力して上記接合組立管を回転させながら上記環状接合部にレーザ光を再度連続照射させる一方、上記判定部が上記環状接合部に陥没部がないと判定すると、上記回転手段及びレーザ溶接機に停止信号を出力して溶接作業を終了させることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記画像処理部は、R値、B値及びG値のいずれか1つを色強度として選択し、上記撮影手段で撮影した撮影画像における各画素の色強度が0〜X(Xは0〜255までの整数値)の範囲のものを黒色画素として抽出する抽出部と、該抽出部により抽出された各黒色画素が並設する領域をそれぞれ陥没領域として仕分ける仕分部と、該仕分部により仕分けられた各陥没領域の面積を演算する演算部とを備え、上記判定部は、予め決められた設定面積を記憶する記憶部を有し、上記演算部で演算された各陥没領域の面積が上記記憶部に記憶された設定面積より広いか否かで上記陥没部が発生しているか否かを判定するよう構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、接合組立管を組み立てるために使用した回転手段を利用して環状接合部の検査を行うので、環状接合部の検査及び手直しを行うのに回転手段から接合組立管を外す必要がなく、手直しのための段取り時間が短くなって作業効率が良くなるとともに、検査や手直しのための新しい工程を設ける必要がなく設備コストを低く抑えることができる。また、環状接合部に陥没部があった場合、環状接合部にレーザ光を再度照射するので、環状接合部表面が滑らかになる。したがって、環状接合部に陥没部の無い接合組立管だけを組み立てることができ、製造ラインの歩留まりを良くすることができる。
第2の発明では、接合部に発生した陥没部の発生の有無をカメラによる撮影画像から自動で、且つ、定量的に判断できるので、陥没部の発生の有無を正確に判断できるとともに、作業者の負担を減らすことができる。
本発明の実施形態に係る接合組立装置で組み立てられた接合組立管を有する燃料給油管と、燃料給油管が接続される燃料タンク及び給油口を旋蓋する給油キャップの斜視図である。 本発明の実施形態に係る接合組立装置の概略構成図である。 図1のA−A線における断面相当図であり、レーザ溶接を行う直前の状態を示す。 図1のA−A線における断面相当図であり、レーザ溶接を開始した直後の状態を示す。 図1のA−A線における断面相当図であり、レーザ溶接を終了する直前の状態を示す。 (a)は、環状接合部周りの撮影画像を、(b)は、(a)のB部を拡大して各画素を誇張した概略図であり、陥没部が環状接合部に発生しているか否かを判定している途中の状態をそれぞれ示す図である。 図1のA−A線における断面相当図であり、環状溶接部の手直しを行った直後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料給油管1を示す。該燃料給油管1は、車両の燃料タンク11に対して燃料を給油する際の通路となるものであり、一端が上記燃料タンク11に接続され、且つ、他端が拡径された略円形筒状の給油管本体2(第1筒部材)と、該給油管本体2の拡径部分に接続された略円形短筒状のリテーナ3(第2筒部材)とを備え、上記給油管本体2と上記リテーナ3とを接合により繋ぐことで接合組立管1bが組み立てられている。
上記給油管本体2の外周面及び内周面には、図3に示すように、それぞれ亜鉛メッキ層2aが形成されている。
また、上記リテーナ3の外周面及び内周面には、それぞれ亜鉛メッキ層3aが形成されていて、上記給油管本体2の他端側を上記リテーナ3の一端側に外嵌合させて仮組立管1aとすると、該仮組立管1aの重合部分には亜鉛メッキ層2a,3aが介在するようになっている。
尚、図3〜図5、図7では便宜上、亜鉛メッキ層2a,3aの厚みを誇張して記載している。
上記リテーナ3の一端側は、端部に向かうにつれて緩やかに縮径する形状をなす一方、上記リテーナ3の他端は、上記燃料給油管1の給油口3bを構成している。
上記リテーナ3の他端側内周面には、給油キャップ12の雄螺旋部12aと螺合する雌螺旋部3cが一条形成され、上記給油口3bは、上記給油キャップ12で開閉可能に施蓋されるとともに、図示しない給油ガンのノズルが挿入されるようになっている。
上記接合組立管1bは、本発明の実施形態に係る接合組立装置5で組み立てられている。
該接合組立装置5は、図2に示すように、上記仮組立管1aを支持する回転治具6(回転手段)と、レーザ光Lzを照射する加工ヘッド7aを有するレーザ溶接機7と、上記加工ヘッド7aをスライド移動させる電動シリンダ8と、上記燃料給油管1を撮影可能な撮影ユニット9(撮影手段)と、上記回転治具6、上記レーザ溶接機7、上記電動シリンダ8及び上記撮影ユニット9に接続され、当該各機器に作動信号を出力する制御盤10(制御手段)とを備えている。
上記回転治具6は、箱形の治具本体6aを備え、該治具本体6a内部には、回転軸心を水平方向に向けたサーボモータ6bが設けられている。
該サーボモータ6bの出力軸には、上記治具本体6aから側方に略水平に延びる回転軸6cが取り付けられ、該回転軸6cは、上記サーボモータ6bの回転駆動に連動して回転するようになっている。
上記回転軸6cの外周面には、上記雌螺旋部3cに螺合可能な雄螺旋部6dが形成され、該雄螺旋部6dを上記仮組立管1aの上記雌螺旋部3cに螺合させた状態で上記サーボモータ6bを回転駆動させると、上記回転軸6cが回転して上記仮組立管1aが当該仮組立管1aの重合部分の筒中心線(水平軸)周りに回転するようになっている。
上記レーザ溶接機7は、レーザ光Lzを励起させる溶接機本体7bを備え、該溶接機本体7bと上記加工ヘッド7aとの間には、上記溶接機本体7bから上記加工ヘッド7aまでレーザ光Lzを伝送する光ファイバーケーブル7cが配索されている。
上記加工ヘッド7aの内部には、集光レンズ(図示せず)の位置を変更可能なレンズ位置変更機構7dが設けられ、該レンズ位置変更機構7dでレンズ位置をずらすことによりレーザ光Lzのフォーカス位置を変更するようになっている。
上記電動シリンダ8は、上記加工ヘッド7aを上記回転治具6の回転軸心方向にスライド移動させることが可能であり、上記加工ヘッド7aをスライド移動させることで上記回転治具6に支持された仮組立管1aに対して照射するレーザ光Lzのフォーカス位置を仮組立管1aの筒中心線方向に変更できるようになっている。
そして、上記レーザ溶接機7は、上記回転治具6で回転する上記仮組立管1aの重合部分、すなわち、上記給油管本体2の他端と上記リテーナ3表面とが交わる部分に加工ヘッド7aからレーザ光Lzを連続照射することで環状接合部Wを形成して上記仮組立管1aの重合部分を接合で繋ぐことにより上記接合組立管1bを組み立てるようになっている。
具体的には、図3に示すように、電動シリンダ8で加工ヘッド7aの位置を給油管本体2側にスライド移動させ、且つ、レンズ位置変更機構7dで集光レンズの位置を変更して上記仮組立管1aにおける給油管本体2他端の隅角部2bを狙って上記加工ヘッド7aからレーザ光Lzをデフォーカスした状態で斜めに照射するとともに、回転治具6で仮組立管1aを1回転させることにより、図4に示すように、上記隅角部2bを溶融させて崩れさせている。
また、電動シリンダ8で加工ヘッド7aの位置をスライドさせ、且つ、レンズ位置変更機構7dで集光レンズの位置を変更して上記加工ヘッド7aの位置をリテーナ3側にずらすとともに、上記給油管本体2の他端と上記リテーナ3表面とが交わる部分にレーザ光Lzのフォーカス位置が合うようにしてレーザ光Lzを連続照射しながら上記回転治具6を回転させて上記リテーナ3の表面側を溶融させることにより、図5に示すように、上記隅角部2bの崩れた部分とリテーナ3の表面側とが環状接合部Wで繋がるようになっている。
尚、仮組立管1aにおける重合部分には亜鉛メッキ層2a,3aが介在しているので、レーザ溶接における溶融部の凝固時において、亜鉛メッキ層2a,3aが蒸発することで図5の如き陥没部W1が環状接合部Wに形成される場合がある。これら各陥没部W1は、カメラで撮影すると環状接合部Wの他の部分より暗く撮影されるので、これを利用して環状接合部Wに陥没部W1が発生しているか否かを検査する。
上記撮影ユニット9は、上記回転治具6の斜め下方に配置された箱形のユニット本体9aと、該ユニット本体9a上面の略中央に設けられたCCDカメラ9bと、該CCDカメラ9b周りに設けられ、上記回転治具6に取り付けられた接合組立管1bの環状接合部W表面に下方から光を照射する複数のLED光源9cとを備え、上記回転治具6で上記接合組立管1bを回転させながら上記環状接合部Wを連続撮影するようになっている。
上記制御盤10は、上記撮影ユニット9により撮影された上記環状接合部Wの画像P(図6(a)参照)を処理する画像処理部10Aと、該画像処理部10Aの処理結果に基づいて上記環状接合部Wに陥没部W1(図5参照)が発生しているか否かを判定する判定部10Bとを備えている。
上記画像処理部10Aは、R値、B値及びG値のうちのR値を色強度として選択し、上記撮影ユニット9で撮影した撮影画像Pにおける各画素の色強度が0〜65の範囲のものを黒色画素として抽出する抽出部10aと、該抽出部10aにより抽出された各黒色画素が並設する領域をそれぞれ陥没領域R1として仕分ける仕分部10bと、該仕分部10bにより仕分けられた各陥没領域R1の面積を演算する演算部10cとを備えている。
尚、本実施形態では、各画素の色強度が、0〜65の範囲のものを黒色画素として抽出しているが、この範囲は任意に設定することができ、0〜X(Xは所定の整数値)の範囲のものを黒色画素として仕分けることができる。
また、上記判定部10Bは、予め決められた設定面積を記憶する記憶部10dを有し、上記演算部10cで演算された各陥没領域R1の面積が上記記憶部10dに記憶された設定面積より広くて上記陥没部W1が発生していると判定すると、図7に示すように、上記回転治具6及びレーザ溶接機7に作動信号を出力して上記接合組立管1bを回転させながら上記環状接合部Wにレーザ光Lzを再度連続照射させ、環状接合部Wの各陥没部W1を無くすようになっている。
一方、上記判定部10Bは、上記演算部10cで演算された各陥没領域R1の面積が上記記憶部10dに記憶された設定面積より狭くて上記陥没部W1が発生していないと判定すると、上記回転治具6及び上記レーザ溶接機7へ停止信号を出力して溶接作業を終了させるようになっている。
次に、上記接合組立装置5による上記接合組立管1bの組み立てについて説明する。
まず、作業者は、給油管本体2の他端側をリテーナ3の一端側に外嵌合させて仮組立管1aにするとともに、該仮組立管1aにおけるリテーナ3の雌螺旋部3cに回転治具6における回転軸6cの雄螺旋部6dを螺合させる。すると、図3に示すように、加工ヘッド7aのレーザ光Lzが仮組立管1aにおける給油管本体2の隅角部2bを斜め上方からデフォーカスした状態で狙うように上記仮組立管1aが回転治具6にセットされる。
次に、作業者は、図示しない溶接開始ボタンを押す。すると、制御盤10は、回転治具6及びレーザ溶接機7に作動信号を出力し、その信号に基づいて上記回転治具6は仮組立管1aを1回転させ、且つ、上記レーザ溶接機7は予め設定された仮溶接用の出力値でレーザLzを照射し、図4に示すように、上記隅角部2bを溶融させて崩れさせる。
次いで、制御盤10は、レンズ位置変更機構7d及び電動シリンダ8に作動信号を出力し、その信号に基づいて上記電動シリンダ8は上記加工ヘッド7aをリテーナ3側にL1だけずらし、且つ、上記レンズ位置変更機構7dは上記給油管本体2の他端と上記リテーナ3表面とが交わる部分にレーザ光Lzのフォーカス位置が合うようにする。
しかる後、制御盤10は、回転治具6及びレーザ溶接機7に作動信号を出力し、その信号に基づいて上記回転治具6は仮組立管1aをさらに1回転させ、且つ、上記レーザ溶接機7は予め設定された本溶接用の出力値でレーザLzを照射し、図5に示すように、上記リテーナ3の表面側を溶融させることにより上記隅角部2bの崩れた部分とリテーナ3の表面側とが環状接合部Wで繋がって接合組立管1bが組み立てられる。
次に、制御盤10は、回転治具6及び撮影ユニット9に作動信号を出力し、その信号に基づいて上記回転治具6は接合組立管1bをさらに1回転させ、且つ、上記CCDカメラ9bは、上記環状接合部Wを連続撮影する。
その後、上記抽出部10aは、撮影画像Pの所定領域において、R値、B値及びG値のうちR値を色強度として選択し、上記所定領域の各画素の色強度が、0〜65の範囲のものを黒色画素として抽出する。
しかる後、仕分部10bは、図6に示すように、上記抽出部10aで抽出された各黒色画素が並設する領域をそれぞれ陥没領域R1として仕分ける。例えば、黒色画素として抽出された周りの画素が全て黒色画素として抽出されていないような場合、その黒色画素は、ノイズデータであるとして陥没領域R1からは除外される。
さらに、上記演算部10cは、上記仕分部10bで仕分けられた各陥没領域R1の面積を演算する。
そして、上記判定部10Bは、上記演算部10cで演算された各陥没領域R1の面積が上記記憶部10dに記憶された設定面積より広いと判定すると、図7に示すように、上記回転治具6及びレーザ溶接機7に作動信号を出力し、その信号に基づいて上記回転治具6は接合組立管1bをさらに1回転させ、且つ、上記レーザ溶接機7は環状接合部Wに予め設定された本溶接用の出力値でレーザLzを再度連続照射し、環状接合部Wの各陥没部W1を無くす。
一方、上記判定部10Bは、上記演算部10cで演算された各陥没領域R1の面積が上記記憶部10dに記憶された設定面積より狭いと判定すると、上記回転治具6及び上記レーザ溶接機7へ停止信号を出力して溶接作業を終了させる。
以上より、本発明の実施形態によると、接合組立管1bを組み立てるために使用した回転治具6を利用して環状接合部Wの検査を行うので、環状接合部Wの検査及び手直しを行うのに回転治具6から接合組立管1bを外す必要がなく、手直しのための段取り時間が短くなって作業効率が良くなるとともに、検査や手直しのための新しい工程を設ける必要がなく設備コストを低く抑えることができる。
また、環状接合部Wに陥没部W1があった場合、環状接合部Wにレーザ光Lzを再度照射するので、環状接合部W表面が滑らかになる。したがって、環状接合部Wに陥没部W1の無い接合組立管1bだけを組み立てることができ、製造ラインの歩留まりを良くすることができる。
さらに、環状接合部Wに発生した陥没部W1の発生の有無をCCDカメラ9bによる撮影画像Pから自動で、且つ、定量的に判断できるので、陥没部W1の発生の有無を正確に判断できるとともに、作業者の負担を減らすことができる。
尚、本発明の実施形態では、給油管本体2の隅角部2bをレーザ光Lzで溶融させる工程と、上記隅角部2bの崩れた部分とリテーナ3の表面側とを環状接合部Wで繋ぐようレーザ光Lzを照射する工程とで、仮組立管1aを回転治具6でそれぞれ1回転しかさせていないが、複数回回転させながらレーザ光Lzを照射するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、給油管本体2の他端側をリテーナ3の一端側に外嵌合してその重合部分を環状接合部Wで繋いで接合組立管1bを組み立てる場合について説明したが、リテーナ3を本発明の第1筒部材と、給油管本体2を本発明の第2筒部材としてリテーナ3の一端側を給油管本体2の他端側に外嵌合してその重合部分を環状接合部Wで繋いで接合組立管1bを組み立てるような場合においても上記接合組立装置5を用いることができる。
また、亜鉛メッキ層が給油管本体2とリテーナ3との重合部分に介在する場合として、本発明の実施形態の如き外周面及び内周面に亜鉛メッキ層2aが形成された給油管本体2と外周面及び内周面に亜鉛メッキ層3aが形成されたリテーナ3とを接合により組み立てる場合だけでなく、亜鉛メッキ層が給油管本体2の内周面及びリテーナ3の外周面の少なくとも一方に形成されていて給油管本体2をリテーナ3に外嵌合させる場合や、亜鉛メッキ層が給油管本体2の外周面及びリテーナ3の内周面の少なくとも一方に形成されていて給油管本体2をリテーナ3に内嵌合させる場合も考えられる。
また、接合組立装置5は、給油管本体2及びリテーナ3の外周面及び内周面に亜鉛メッキ層2a,3aでない種類のメッキ層が形成されていても陥没部W1のない環状接合部Wを有する接合組立管1bを組み立てることができる。
また、本発明の実施形態では、撮影ユニット9でCCDカメラ9bを用いているがCMOSカメラを用いて撮影を行ってもよい。
また、本発明の実施形態では、CCDカメラ9bで環状接合部Wを連続撮影しているが、連続撮影が必須ではなく、環状接合部Wをその延出方向に所定の間隔をあけて撮影するようにしてもよいし、環状接合部Wの特定箇所のみを撮影するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、制御盤10が、R値、B値及びG値のうちのR値を色強度として選択してその後の演算を行っているが、R値、B値及びG値のうちB値やG値を色強度として選択してその後の演算を行うようにしてもよい。
また、上記制御盤10は、上述の画像処理を行う前に上記環状接合部Wを含む画像を用いて、R値、B値及びG値のいずれか1つを色強度として選択するとともに、上記撮影画像の全画素の色強度の度数分布から平均色強度を演算し、演算した平均色強度が所定値(例えば70)に近づくよう撮影ユニット9のシャッター速度、或いはゲインを調整する構成にしてもよい。そうすると、撮影ユニット9による撮影画像が鮮明となり、上述の画像処理を確実に行うことができる。
また、本発明の実施形態では、R値、B値及びG値が得られるカラー撮影用CCDカメラ9bを用いて環状接合部Wを撮影しているが、モノクロ撮影用カメラを用いて環状接合部Wを撮影するようにしてもよい。この場合、画像処理部10Aでは、例えば、撮影画像Pの二値化処理を行って黒色画素として抽出したところを陥没領域としてその後の処理を行う。
本発明は、燃料タンクに燃料を導く燃料給油管を構成する接合組立管を接合により組み立てる接合組立装置に適している。
1 燃料給油管
1a 仮組立管
1b 接合組立管
2 給油管本体(第1筒部材)
2a 亜鉛メッキ層
3 リテーナ(第2筒部材)
3a 亜鉛メッキ層
5 接合組立装置
6 回転治具(回転手段)
7 レーザ溶接機
9 撮影ユニット(撮影手段)
10 制御盤(制御手段)
10A 画像処理部
10B 判定部
10a 抽出部
10b 仕分部
10c 演算部
10d 記憶部
R1 陥没領域
W 環状接合部
W1 陥没部
Lz レーザ光
P 撮影画像

Claims (2)

  1. 第1筒部材を第2筒部材に外嵌合させてその重合部分に上記第1筒部材の内周面及び上記第2筒部材の外周面の少なくとも一方に形成されたメッキ層が介在する仮組立管とし、該仮組立管の重合部分を接合により繋いで燃料給油管を構成する接合組立管を組み立てる接合組立装置であって、
    上記仮組立管をその重合部分の筒中心線周りに回転させる回転手段と、
    該回転手段で回転する上記仮組立管の重合部分にレーザ光を連続照射することで環状接合部を形成して上記接合組立管とするレーザ溶接機と、
    上記回転手段で上記接合組立管を回転させながら上記環状接合部を撮影する撮影手段と、
    上記回転手段、上記レーザ溶接機及び上記撮影手段に接続された制御手段とを備え、
    該制御手段は、上記撮影手段により撮影された上記環状接合部の画像を処理する画像処理部及び当該画像処理部の処理結果に基づいて上記環状接合部に陥没部が発生しているか否かを判定する判定部を有し、該判定部が上記環状接合部に陥没部があると判定すると、上記回転手段及びレーザ溶接機に作動信号を出力して上記接合組立管を回転させながら上記環状接合部にレーザ光を再度連続照射させる一方、上記判定部が上記環状接合部に陥没部がないと判定すると、上記回転手段及びレーザ溶接機に停止信号を出力して溶接作業を終了させることを特徴とする接合組立装置。
  2. 請求項1に記載の接合組立装置において、
    上記画像処理部は、R値、B値及びG値のいずれか1つを色強度として選択し、上記撮影手段で撮影した撮影画像における各画素の色強度が0〜X(Xは0〜255までの整数値)の範囲のものを黒色画素として抽出する抽出部と、該抽出部により抽出された各黒色画素が並設する領域をそれぞれ陥没領域として仕分ける仕分部と、該仕分部により仕分けられた各陥没領域の面積を演算する演算部とを備え、
    上記判定部は、予め決められた設定面積を記憶する記憶部を有し、上記演算部で演算された各陥没領域の面積が上記記憶部に記憶された設定面積より広いか否かで上記陥没部が発生しているか否かを判定するよう構成されていることを特徴とする接合組立装置。
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