JP2015058175A - アイロン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】離脱時にスチームスイッチの誤操作によるスタンド上でのスチームの噴出を防止する。【解決手段】アイロン1は、スチーム噴出孔7を有する加熱部3と、加熱部3の上方に設けられた筐体9と、筐体9に設けられたグリップ10と、グリップ10にスチームスイッチ41を有し、スタンド13は、アイロン1の載置部14への載置と離脱を検知する載置検知部16を有し、スタンド13内に設けられたスチーム発生装置23に設けられたスチームバルブ25は、スチームスイッチ41の操作に応じて開閉し、載置部14に載置されたアイロン1を載置部14から離脱させる前にスチームスイッチ41が操作されると、アイロン1の離脱を検知するまでスチームバルブ25が閉じられた状態に維持するようにしたものである。【選択図】図3
Description
本発明は、スチームを発生させて衣類等の繊維製品のしわ伸ばしに用いられるアイロン装置に関する。
従来、この種のアイロン装置は、アイロンとスタンドを備える。そして、衣類のしわを伸ばすときはアイロンをスタンドから取り外して行われ、衣類の形を整えるときはアイロンをスタンドに載置して行われる。アイロンがけ作業は、アイロンをスタンドに載置する動作と、アイロンをスタンドから離脱する動作が繰り返し行われる。アイロン装置は、アイロンでスチームを発生させるタイプと、スタンドに備えられたスチーム発生装置で発生させたスチームをアイロンへ供給するタイプがある。
アイロンでスチームを発生させるタイプのアイロン装置は、アイロンにスチーム発生用の気化室と、気化室へ供給するスチーム発生用の水を貯留する水タンクと、スチームの噴出と停止を切り替える操作部が設けられている。アイロンでスチームを発生させるタイプのアイロン装置は、アイロンがけの作業中にスチームの噴出と停止を切り替えることが可能である。しかし、気化室で発生するスチームの量が少ないため、しわ伸ばしの効果を高めるために、操作部をスチームが噴出する状態に保持して行われるのが一般的である。そのため、アイロンをスタンドに載置しても、スチームが噴出した状態のままである。
そこで、アイロンをスタンドに載置する度にスチームの噴出を停止させるとともに、その都度スチームの噴出を停止させる手動操作の必要がないように、アイロンのスタンドへの載置に応動して弁装置を動作させることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来のアイロン装置は、タンク内の水を気化室へ供給する導水路に弁装置を有し、スタンドへのアイロンの載置に応動して弁装置を開閉動作させる。すなわち、載置時は、弁装置を閉じてスチームの噴出を停止し、離脱時は、弁装置を開いてスチームの噴出を行う。
また、アイロンがスタンドに載置されたことを検知する載置検知手段を設けることが考えられている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された従来のコードレスアイロンは、スタンドからアイロン本体が取外されて電源コードが接続されていない状態でアイロンがけが行われ、スタンドへの載置時にアイロン本体に通電されて加熱される。コードレスアイロンは、載置検知手段により、アイロン本体がスタンドに載置されたことを検知すると、ヒータ回路に設けられた開閉器を閉じてヒータへ通電する。そして、アイロン本体がスタンドから離脱されたときは、開閉器を開いてヒータへの通電を停止する。
また、スチーム発生装置で発生させたスチームをアイロンへ供給するタイプのアイロン装置は、アイロンへ多量のスチームを供給することが可能である。そのため、スチームを噴出させる状態に保持したままでアイロンがけが行われることはなく、アイロンがけ作業中に必要の都度、手動で操作するスチームスイッチによりスチームを噴出させる操作が頻繁に行われる。そのため、アイロンがスタンドに載置されると、スチームが噴出した状態のままにはならない。そこで、アイロンがけ作業中にアイロンがスタンドに載置されると、スチームの噴出を停止させるとともに、アイロンへの通電を遮断するようにしたアイロン装置が考えられている(例えば、特許文献3参照)。
一般的にアイロンは、衣類を加圧することによるしわ伸ばし効果を高めるために、金属製の加熱部を有し重量が重い。また、手に持って使用するものであるため、容易に取り扱えるように筐体は小さく構成される。
また、スチーム発生装置で発生させたスチームをアイロンへ供給するタイプのアイロン装置は、上記したように、スチームの噴出と停止を手動で操作するスチームスイッチを有する。スチームスイッチは、操作したときだけ瞬時、または、短時間スチームを噴出させることができるものがあり、アイロンがけ作業の状況に応じて使用者が加減することができる。また、一度の操作でスチームが予め設定されている時間(例えば、1秒程度)だけ噴出し、停止の操作を不要にするものがある。スチームスイッチは、アイロンがけ作業中の頻繁な操作が容易に行えるように、筐体のグリップの近くに設けられる。スチームスイッチは、グリップを持ち替えることなく、グリップを把持した状態において指先で操作できるように、グリップの前部に設けられている。
しかしながら、アイロンをスタンドから離脱するときは、重いアイロンを持ち上げるためにグリップが強く把持される。そのため、スタンドに載置されているアイロンを取り外す際に、指先がスチームスイッチに触れやすく、離脱時に誤操作が生じやすいという問題があった。アイロンがスタンドに載置されている状態でスチームスイッチが誤って操作されると、載置部上でスチームが噴出し、アイロンから噴出したスチームが載置部と加熱部の隙間から水平方向へ拡散されるとともに、噴出したスチームが載置部で結露するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、離脱時の誤操作によるスタンド上でのスチームの噴出を防止できるようにしたアイロン装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のアイロン装置は、アイロンと、前記アイロンを載置する載置部を有するスタンドと、前記スタンド内に設けられたスチーム発生装置と、前記スタンドから前記アイロンにスチームを供給するスチーム供給部とを備え、前記アイロンは、スチーム噴出孔を有する加熱部と、前記加熱部の上方に設けられた筐体と、前記筐体に設けられたグリップと、前記グリップに設けられたスチームスイッチとを有し、前記スタンドは、前記アイロンの前記載置部への載置と離脱を検知する載置検知部を有し、前記スチーム発生装置は、スチームを発生させる気化室と、スチーム発生用の水を貯留する水タンクと、前記アイロンへのスチームの供給を制御するスチームバルブとを有し、前記スチームバルブは、前記スチームスイッチの操作に応じて開閉し、前記載置部に載置された前記アイロンを前記載置部から離脱させる前に前記スチームスイッチが操作されると、前記アイロンの離脱を検知するまで前記スチームバルブが閉じられた状態に維持するものである。
これによって、アイロンをスタンドから離脱するときに、誤ってスチームスイッチが操作された場合でも、スタンド上でのスチームの噴出を防止することができる。
本発明のアイロン装置は、アイロンをスタンドから離脱するときに、誤ってスチームス
イッチが操作された場合でも、スタンド上でのスチームの噴出を防止することができる。
イッチが操作された場合でも、スタンド上でのスチームの噴出を防止することができる。
第1の発明のアイロン装置は、アイロンと、前記アイロンを載置する載置部を有するスタンドと、前記スタンド内に設けられたスチーム発生装置と、前記スタンドから前記アイロンにスチームを供給するスチーム供給部とを備え、前記アイロンは、スチーム噴出孔を有する加熱部と、前記加熱部の上方に設けられた筐体と、前記筐体に設けられたグリップと、前記グリップに設けられたスチームスイッチとを有し、前記スタンドは、前記アイロンの前記載置部への載置と離脱を検知する載置検知部を有し、前記スチーム発生装置は、スチームを発生させる気化室と、スチーム発生用の水を貯留する水タンクと、前記アイロンへのスチームの供給を制御するスチームバルブとを有し、前記スチームバルブは、前記スチームスイッチの操作に応じて開閉し、前記載置部に載置された前記アイロンを前記載置部から離脱させる前に前記スチームスイッチが操作されると、前記アイロンの離脱を検知するまで前記スチームバルブが閉じられた状態に維持するものである。これにより、アイロンをスタンドから取り外すときに、誤ってスチームスイッチが操作された場合でも、スタンド上でスチームが噴出するのを防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記載置検知部は、前記載置部に操作部を突出させた操作棒と、前記操作棒の変位に応じて動作するスイッチを有し、前記スイッチの動作に応じて前記スチームバルブを開閉するものである。これにより、アイロンの載置部への載置と離脱に応じてスチームバルブを開閉することができるようになり、アイロンが載置部に載置された状態でスチームスイッチが操作された場合でも、スタンド上でのスチームの噴出を防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記載置部は、前記載置検知部の位置に合わせて変形可能な可撓性の水封部を有するものである。これにより、載置検知部を水密構造に構成することができ、スタンド内への水の浸入を防止することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記スチームバルブを制御する制御部と、前記スチームバルブが開くタイミングを遅らせるタイマを有し、前記制御部は、前記アイロンを前記載置部から離脱させる前に前記スチームスイッチが操作されると、前記アイロンの離脱を検知してから所定時間後に前記スチームバルブを開くようにしたものである。これにより、アイロンをスタンドから取り外すときに、誤ってスチームスイッチが操作された場合でも、スタンド上でのスチームの噴出を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるアイロン装置の外観斜視図である。図2は、本実施の形態におけるアイロン装置のアイロンの一部切欠側面図である。図3は、本実施の形態におけるアイロン装置の要部断面図である。図4は、本実施の形態におけるアイロン装置の一部切欠要部断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるアイロン装置の外観斜視図である。図2は、本実施の形態におけるアイロン装置のアイロンの一部切欠側面図である。図3は、本実施の形態におけるアイロン装置の要部断面図である。図4は、本実施の形態におけるアイロン装置の一部切欠要部断面図である。
図1〜図4に示すように、アイロン1は、ヒータ2によって加熱される加熱部3を有している。加熱部3は、良熱伝導性のアルミニウムで成型され、下面に衣類等をプレスするかけ面4を形成している。かけ面4の表面は、硬質で滑りのよい加工が施されている。かけ面4の前部4aと後部4bは尖り形状に形成され、衣類上を移動させるときに前進と後退がスムースに行えるようになっている。
加熱部3の上面側に蓋5でシールされたスチーム室6が形成されている。かけ面4には、スチーム室6から通じる多数のスチーム噴出孔7が設けられている。加熱部3の上面側は、そのほぼ全域を断熱部8で覆われている。断熱部8は、耐熱性の樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート)の成型品で構成されている。筐体9は、断熱部8の上方に配設されている。筐体9は、樹脂(例えば、ポリプロピレン)の成型品で構成され、筐体9の上部に前後方向に延びるグリップ10を一体に形成している。
サーモスタット11は、アイロン1のヒータ回路を制御し、加熱部3の温度を、例えば80℃〜200℃に調節する。加熱部3の温度を設定する温度調節部12はサーモスタット11に連結され、グリップ10の下方に回動可能に設けられている。
スタンド13は、上面にアイロン1を載置する載置部14が設けられている。載置部14は、前上がりに傾斜(例えば20度)しており、加熱部3のかけ面4を下向きにしてアイロン1が載置される。傾斜した載置部14は、アイロン1の載置時に後方への移動を容易にし、載置部14の後部に設けられたガイド部15に沿って所定の位置に載置することができる。
運搬用のハンドル44が、スタンド13に回動自在に設けられている。ハンドル44は、持ち運び時に載置部14に載置されたアイロン1の筐体9の上方に位置し、筐体9の長手方向に沿って形成されている。アイロン1が使用される時には、スタンド13の側方へ回動して邪魔にならない。
載置検知部16は、かけ面4に対向してスタンド13に設けられている。載置検知部16は、載置部14へのアイロン1の載置と、載置部14からのアイロン1の離脱を検知する。載置検知部16は、載置部14の上面に先端の検知部17を突出させた操作棒18と、操作棒18の上下方向の変位に応じて動作するスイッチ19が設けられている。
操作棒18は、ばね20によって載置部14側へ付勢され、検知部17が載置部14の上面から所定量突出するように設定されている。載置部14上にアイロン1が載置されると、かけ面4によって検知部17が後述する水封部22を介して押圧され、ばね20の付勢力に抗して操作棒18が下方へ押し下げられる。スイッチ19は、操作棒18の近傍に設けられており、リミットスイッチで構成されている。操作棒18に設けられた操作部21が上下動することでスイッチ19をオンオフし、アイロン1の載置と離脱を検知する。
載置部14は、載置検知部16の位置に合わせて、突出した操作棒18を覆うように変形可能な可撓性の水封部22を有している。水封部22は、耐熱性のシリコンゴム等で形成され、スタンド13内への水の浸入を防止している。
スチーム発生装置23は、スタンド13内に設けられている。スチーム発生装置23は、加熱ヒータ29を有してアイロン1に供給するスチームを発生させる気化室24と、発生したスチームのアイロン1への供給と停止を行う電磁式のスチームバルブ25と、スチーム発生用の水を貯留する水タンク26と、水タンク26内の水を気化室24へ供給する給水ポンプ27を有している。水タンク26と給水ポンプ27と気化室24は、送水パイプ28で連通接続している。加熱ヒータ29は、気化室24の底部に取り付けられている。
気化室24は、給水ポンプ27によって気化室24へ供給された水量を検知する水位検知部30と、気化室24の温度を検知する温度検知部31を有している。水位検知部30は、気化室24内の下方へ向かって上部から突出させた電極を有し、気化室24への送水により上昇する水位と、スチームの発生にともない低下する水位を検知する。温度検知部31は、例えばサーミスタ等で構成され、気化室24の外壁に取り付けられている。温度検知部31は、気化室24内で発生したスチームの温度を気化室24の壁を通して精度よく感知するために、気化室24内の水面より上方のスチームが充満する部分に設けられている。
気化室24内で発生するスチームは、所定の圧力(例えば5気圧)に高められる。スチーム発生装置23には、気化室24内の圧力の過昇を防止する圧力弁32が設けられている。圧力弁32は、気化室24内の圧力が予め設定された閾値を超えると、スチームを気化室24の外へ放出して所定の圧力を維持する。排水口33は、気化室24の底部に設けられている。排水口33は、ねじ込み式で取外し可能な排水栓34で閉じられている。使用者は、排水栓34を外すことにより気化室24内の水を排水することができる。
水タンク26は、スタンド13の前部に形成された空間に配設されている。水タンク26が配設されている空間は、前上がりに傾斜した載置部14の下方に形成されており、水タンク26にアイロンがけにおける十分な貯水量を確保することが可能である。水タンク26は上方前部に注水口35を有し、スタンド13に対して取外し可能に装着されている。水タンク26は、水タンク26内の底部にその開口部を位置させた吸水パイプ36を有する。吸水パイプ36は、水タンク26がスタンド13へ装着される時に、送水パイプ28に接続される。
水タンク26内の水は、給水ポンプ27によって気化室24へ供給される。給水ポンプ27が動作すると、水タンク26内の水は吸水パイプ36を通して給水ポンプ27に吸い込まれ、送水パイプ28を通って気化室24内に流入する。給水ポンプ27は、制御部37に入力される水位検知部30の出力によって制御される。
図5は、本実施の形態におけるアイロン装置の連結部の断面図である。アイロン1とスタンド13は、屈曲自在の連結部38で連結されている。連結部38は、アイロン1を載置部14から取り外してアイロンがけを行う際に、アイロン台の上に広げられた衣類のしわ伸ばしに必要かつ十分な長さ(例えば、1.5m)を有している。そして、図5に示すように、スチームが通るスチーム供給部39は、断熱構造で連結部38に内蔵されている。スチーム供給部39は、耐熱性を有する可撓性のホースで構成され、アイロン1のスチーム導入部40と気化室24を連通接続している。連結部38内には、アイロン1のヒータ回路に接続されている電源電線42と、スチームスイッチ41と制御部37を接続している接続線43が、スチーム供給部39とともに一体に設けられている。
スタンド13に設けられた制御部37は、熱や水の影響を受けないように配設される。図6は、本実施の形態におけるアイロン装置のブロック図である。制御部37は、載置検
知部16、水位検知部30、温度検知部31等からの入力に基づき、スチームバルブ25、給水ポンプ27、加熱ヒータ29等を制御する。
知部16、水位検知部30、温度検知部31等からの入力に基づき、スチームバルブ25、給水ポンプ27、加熱ヒータ29等を制御する。
アイロン1のスチームスイッチ41は、グリップ10の前部下面に設けられている。スチームスイッチ41は、リミットスイッチで構成され、オンオフ操作によってスチームバルブ25を開閉し、スチーム供給部39を通してアイロン1へのスチームの供給と停止を行うことができる。スチームスイッチ41は、グリップ10の前部下面に配設されることにより、使用者は、グリップ10を持ち替えることなく、グリップ10を把持した状態において指先でスチームスイッチ41を容易に操作できる。
以上のように構成されたアイロン装置について、以下その動作、作用を説明する。使用者は、アイロン1をスタンド13の載置部14に載置した状態で、スタンド13から導出されている電源電線42を商用電源に接続し、温度調節部12でアイロン1の加熱部3の温度を設定する。サーモスタット11は、加熱部3の温度を感知してヒータ2の通電を制御し、設定された温度に調節する。スチーム発生装置23は、加熱ヒータ29で気化室24内の水を加熱し、所定の圧力に高められたスチームを気化室24内に保有する。
アイロン1は、かけ面4を下向きにしてスタンド13の載置部14に載置されると、ガイド部15によって所定の位置に載置される。このとき、載置検知部16は、アイロン1が載置部14に載置されたことを検知する。すなわち、載置部14に突出した載置検知部16の検知部17がアイロン1によって押圧されることにより、ばね20の付勢力に抗して操作棒18が押し下げられてスイッチ19がオフとなる。制御部37は、アイロン1が載置部14に載置されたことを検知してスチームバルブ25を閉じる。これで、アイロン1が載置部14に載置された状態でスチームスイッチ41が操作されてもスチームバルブ25は開かれず、スチームは噴出しない。
アイロン1が載置部14から取り外されると、載置検知部16がアイロン1の離脱を検知する。すなわち、アイロン1によって押し下げられていた操作棒18がばね20の付勢力によって上方へ変位してスイッチ19がオンとなる。制御部37は、アイロン1が載置部14から取り外されたことを検知してスチームバルブ25を開く。これで、スチームスイッチ41の操作によってスチームを噴出させることができる。
図7(a)は、本実施の形態におけるアイロン装置の通常時の動作を示すタイムチャート、(b)は、誤操作時の動作を示すタイムチャートである。図7(a)に示すように、アイロン1を載置部14から取り外した状態で(t1)、スチームスイッチ41をオンするとスチームバルブ25が開かれる(t2)。これにより、気化室24内のスチームがスチーム供給部39を経てアイロン1のスチーム室6に導入され、スチーム噴出孔7から瞬時に噴出する。スチームは、スチームスイッチ41のオン時のみ噴出し、アイロンがけ中は必要の都度、任意に短時間噴出させることができる。
次に、アイロン1を載置部14から取り外すときに、誤ってスチームスイッチ41を操作した場合について説明する。図7(b)に示すように、載置部14に載置されているアイロン1のグリップ10を握ったときに誤ってスチームスイッチ41が操作されたとする(t3)。しかしながら、載置検知部16の検知部17がアイロン1によって押し下げられた状態であるため、スチームバルブ25を閉じた状態に維持される。これにより、気化室24内のスチームがスチーム供給部39を通してアイロン1へ供給されることがなく、載置部14上でスチームが噴出することはない。
そして、スチームスイッチ41が操作された状態でアイロン1が載置部14から取り外されると(t4)、載置検知部16がアイロン1の離脱を検知してスチームバルブ25が
開かれ、スチームを噴出させることができる。
開かれ、スチームを噴出させることができる。
以上のように、本実施の形態のアイロン装置においては、アイロン1と、アイロン1を載置する載置部14を有するスタンド13と、スタンド13内に設けられたスチーム発生装置23と、スタンド13からアイロン1にスチームを供給するスチーム供給部39とを備える。アイロン1は、スチーム噴出孔7を有する加熱部3と、加熱部3の上方に設けられた筐体9と、筐体9に設けられたグリップ10と、グリップ10に設けられたスチームスイッチ41とを有し、スタンド13は、アイロン1の載置部14への載置と離脱を検知する載置検知部16を有する。スチーム発生装置23は、スチームを発生させる気化室24と、スチーム発生用の水を貯留する水タンク26と、アイロン1へのスチームの供給を制御するスチームバルブ25とを有する。そして、スチームバルブ25は、スチームスイッチ41の操作に応じて開閉し、載置部14に載置されたアイロン1を載置部14から離脱させる前にスチームスイッチ41が操作されると、アイロン1の離脱を検知するまでスチームバルブ25が閉じられた状態に維持するものである。これにより、アイロン1をスタンド13から取り外すときに、誤ってスチームスイッチ41が操作された場合でも、スタンド13上でスチームが噴出するのを防止することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるアイロン装置のブロック図である。図9は、本実施の形態におけるアイロン装置の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、アイロン1を載置部14から離脱させる前にスチームスイッチ41が操作されると、アイロン1の離脱を検知してから所定時間計時後にスチームバルブ25を開くようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図8は、本発明の実施の形態2におけるアイロン装置のブロック図である。図9は、本実施の形態におけるアイロン装置の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、アイロン1を載置部14から離脱させる前にスチームスイッチ41が操作されると、アイロン1の離脱を検知してから所定時間計時後にスチームバルブ25を開くようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
スチームバルブ25が開くタイミングを遅らせるタイマ45が、スチームバルブ25を制御する制御部37に設けられている。図9に示すように、制御部37は、アイロン1を載置部14から離脱させる前にスチームスイッチ41が操作されると(t5)、アイロン1の離脱を検知してから(t6)、所定時間T後にスチームバルブ25を開く(t7)。所定時間Tは、例えば、1〜2秒程度であり、アイロン1を載置部14からアイロンがけを行う衣類へ移動させたときに、スチームを噴出させることができればよい。
これによって、アイロン1の取外し動作で載置検知部16がアイロン1の離脱を検知したとき、載置部14からのアイロン1の移動距離が少なく、まだスタンド13上近傍にある状態でのスチームの噴出を防止することができる。すなわち、アイロン1をスタンド13から取り外すときに、誤ってスチームスイッチ41が操作された場合でも、スタンド13上でのスチームの噴出を防止することができる。
なお、本実施の形態では、アイロン1の離脱を検知してからスチームバルブ25が開くタイミングをタイマ45で遅らせるようにしたが、アイロン1の取外し動作を開始してから離脱を検知するまでの時間を遅延するようにしてもよい。また、他の手段を用いてもよく、例えば、アイロン1がスタンド13から取り外されたときに、載置検知部16の操作棒18がゆっくり戻るような構成でもよい。要は、アイロン1の離脱時に、スチームスイッチ41が誤操作された場合でもスタンド13上でのスチームの噴出を防止することができればよい。
以上のように、本発明にかかるアイロン装置は、アイロンをスタンドから離脱するときに、誤ってスチームスイッチが操作された場合でも、スタンド上でスチームが噴出することを防止することができるので、アイロン装置として有用である。
1 アイロン
3 加熱部
7 スチーム噴出孔
9 筐体
10 グリップ
13 スタンド
14 載置部
16 載置検知部
23 スチーム発生装置
24 気化室
25 スチームバルブ
26 水タンク
39 スチーム供給部
41 スチームスイッチ
3 加熱部
7 スチーム噴出孔
9 筐体
10 グリップ
13 スタンド
14 載置部
16 載置検知部
23 スチーム発生装置
24 気化室
25 スチームバルブ
26 水タンク
39 スチーム供給部
41 スチームスイッチ
Claims (4)
- アイロンと、前記アイロンを載置する載置部を有するスタンドと、前記スタンド内に設けられたスチーム発生装置と、前記スタンドから前記アイロンにスチームを供給するスチーム供給部とを備え、前記アイロンは、スチーム噴出孔を有する加熱部と、前記加熱部の上方に設けられた筐体と、前記筐体に設けられたグリップと、前記グリップに設けられたスチームスイッチとを有し、前記スタンドは、前記アイロンの前記載置部への載置と離脱を検知する載置検知部を有し、前記スチーム発生装置は、スチームを発生させる気化室と、スチーム発生用の水を貯留する水タンクと、前記アイロンへのスチームの供給を制御するスチームバルブとを有し、前記スチームバルブは、前記スチームスイッチの操作に応じて開閉し、前記載置部に載置された前記アイロンを前記載置部から離脱させる前に前記スチームスイッチが操作されると、前記アイロンの離脱を検知するまで前記スチームバルブが閉じられた状態に維持するアイロン装置。
- 前記載置検知部は、前記載置部に操作部を突出させた操作棒と、前記操作棒の変位に応じて動作するスイッチを有し、前記スイッチの動作に応じて前記スチームバルブを開閉する請求項1記載のアイロン装置。
- 前記載置部は、前記載置検知部の位置に合わせて変形可能な可撓性の水封部を有する請求項1または2記載のアイロン装置。
- 前記スチームバルブを制御する制御部と、前記スチームバルブが開くタイミングを遅らせるタイマを有し、前記制御部は、前記アイロンを前記載置部から離脱させる前に前記スチームスイッチが操作されると、前記アイロンの離脱を検知してから所定時間後に前記スチームバルブを開くようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載のアイロン装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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