JP2015058144A - 膝関節動作支援装置 - Google Patents

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功明 平光
良彦 成岡
Yoshihiko Naruoka
良彦 成岡
幸生 浅利
Yukio Asari
幸生 浅利
祐輔 三ツ谷
Yusuke Mitsuya
祐輔 三ツ谷
弘章 藤原
Hiroaki Fujiwara
弘章 藤原
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Abstract

【課題】軽量且つコンパクトな膝関節動作支援装置を提供することを課題とする。【解決手段】実施形態に係る膝関節動作支援装置は、腰に装着する上部分と、下腿部に装着する下部分と、を有する。この装置は、大腿部に装着する部分を有していない。下部分の上端の膝関節と反対の外側には、膝関節の動きに合わせて下部分を回動可能に支持するための回動支持機構が設けられている。そして、この回動支持機構と上部分との間には、両者を可動的に連結した連結機構が設けられている。この連結機構は、回動支持機構と上部分との間の距離を伸縮可能に連結し、下部分の上部分に対する捩れを許容する。上部分には駆動機構が取り付けられている。また、この駆動機構には、回転支持機構に動力を伝えるための動力伝達機構が連結されている。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、人の脚の膝関節の動作を支援する膝間接動作支援装置に関する。
近年、人の脚の動きを助ける装置として、歩行補助装置が普及されつつある。歩行補助装置は、例えば、腰に装着する腰部フレームに対して大腿部に装着する大腿部フレームを揺動させる左右2つの股関節アクチュエータ、および下腿部に装着する下腿部フレームを大腿部フレームに対して揺動させる左右2つの膝関節アクチュエータを備えている。
特許第4071755号
しかし、上述した4つのアクチュエータは、それぞれ、モータの他に減速器などを有するため、比較的重い。このため、特に、膝関節アクチュエータの重量が膝間接動作の際に重荷となり、脚の機敏な動きを妨げる原因になる。また、膝関節アクチュエータが両膝の外側に突出する(膝の内側には配置不可能)ため、歩行などの動作時に手が当たりやすく邪魔になる。
よって、軽量且つコンパクトな膝関節動作支援装置の開発が望まれている。
実施形態に係る膝関節動作支援装置は、腰に装着する上部分と、下腿部に装着する下部分と、を有する。この装置は、大腿部に装着する部分を有していない。膝関節の外側の下部分の上端には、膝関節の動きに合わせて下部分を回動可能に支持するための回動支持機構が設けられている。そして、この回動支持機構と上部分との間には、両者を可動的に連結した連結機構が設けられている。この連結機構は、回動支持機構と上部分との間の距離を伸縮可能に連結し、下部分の上部分に対する捩れを許容する。上部分には駆動機構が取り付けられている。また、この駆動機構と回転支持機構との間には、駆動機構からの動力を回転支持機構に伝えるための動力伝達機構が設けられている。
図1は、実施形態に係る膝関節動作支援装置の正面図である。 図2は、図1の膝関節動作支援装置の側面図である。 図3は、図1の膝関節動作支援装置のしゃがんだ状態の側面図である。 図4は、図1の膝関節動作支援装置の動作を制御する制御系のブロック図である。 図5は、図1の膝関節動作支援装置の変形例を示す正面図である。 図6は、図5の膝関節動作支援装置の側面図である。 図7は、図5の膝関節動作支援装置のしゃがんだ状態の側面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る膝関節動作支援装置100(以下、単に、装置100と称する)の正面図であり、図2は、この装置100を右横から見た側面図であり、図3は、この装置100を装着した人がしゃがんだ状態で該装置100を右横から見た側面図である。ここでは、この装置100を装着した人が図1のように立った状態を基準にして、上下、左右、前後方向を説明する。
装置100は、人の腰に装着する腰部装具10(上部分)、下腿部に装着する下腿部装具20(下部分)、この下腿部装具20の上端に設けられた回転支持機構30、この回転支持機構30と腰部装具10の下端との間を連結した連結機構40、腰部装具10に取り付けられた駆動機構50、この駆動機構50からの動力を回転支持機構30に伝えるための動力伝達機構60、および装置100の動作を制御する制御部70(図4)を有する。
腰部装具10は、腰部に巻き付けてマジックテープなどで留める腰部ベルト11、および腰部ベルト11に固設された左右2つの腰部フレーム12、12を有する。各腰部フレーム12、12は、それぞれ、腰部ベルト11の側部から大腿部に沿って下方に延設された板状のものであり、腰部ベルト11の下端縁に対向する位置で、外側に折り曲げられた段部12aを形成している。
本実施形態の装置100は、腰部装具10の腰部ベルト11以外、左右一対の同じ構造を有するため、以下の説明では右側の構成のみ代表して説明し、左側の構成についての説明および図示を省略する。
腰部フレーム12の下端には、ヒンジ13を介して、連結機構40につながる接続プレート14が取り付けられている。接続プレート14は、その下端を外側に略直角に折り曲げたL字形の板状のものである。ヒンジ13の回転軸13aは、前後方向に延びており、接続プレート14は、この回転軸13aを中心に、人体から離れる外方へ回動可能となっている。また、接続プレート14の外側に折れ曲がった水平部分14aには、後述する連結機構40の保持スリーブ41を取り付けるための取付孔14bが設けられている。
下腿部装具20は、膝の下方で下腿部に巻き付けてマジックテープなどで留める下腿部上ベルト21、および足首の上方で下腿部に巻き付けてマジックテープなどで留める下腿部下ベルト22を有する。下腿部上ベルト21の外側には、板状の下腿部上フレーム23が固設され、下腿部下ベルト22の外側には、板状の下腿部下フレーム24が固設されている。本実施形態では、下腿部上フレーム23および下腿部下フレーム24は別体に設けてある。
下腿部上フレーム23の下端と下腿部下フレーム24の上端は、ヒンジ25を介して連結されている。ヒンジ25の回転軸25aは、前後方向に延びており、下腿部上フレーム23および下腿部下フレーム24は、互いに横方向に回動可能となっている。このため、下腿部装具20は、下腿部の外側側部の湾曲に沿って配置可能となっている。
しかし、下腿部上フレーム23および下腿部下フレーム24は、必ずしも別体に設ける必要はなく、その場合、ヒンジ25も不要となる。この場合、下腿部の外側に沿って湾曲した一体の下腿部フレームを設ければ良い。また、下腿部上フレーム23および下腿部下フレーム24は、少なくとも一方を設ければ良く、下腿部上ベルト21および下腿部下ベルト22も、少なくとも一方を設ければ良い。
回転支持機構30は、膝関節の外側に対向する位置で、膝関節から離れる外方に僅かに突出して、下腿部上フレーム23の上端に設けられている。回転支持機構30は、下腿部上フレーム23の上端に、ヒンジ31を介して取り付けられた回動プレート32を有する。ヒンジ31の回転軸31aは、前後方向に延びている。このため、下腿部装具20は、このヒンジ31の回転軸31aを中心に、回動プレート32に対して、下腿部から離れる方向に回動可能となっている。
回動プレート32は、ヒンジ31を取り付けた水平部分32aと、この水平部分32aの外側端辺から上方に一体に折れ曲がった固定部分32bと、を有するL字状の板である。この回動プレート32の固定部分32bの外側面には、後述する動力伝達機構60の駆動プーリ61が固設される。駆動プーリ61の回転軸61aは、左右方向に延びている。つまり、この回動プレート32は、動力伝達機構60の駆動プーリ61と一体に、膝関節の回動方向に回転されるようになっている。
回動プレート32の水平部分32aの上面側には、2つのヒンジ33、34が互いに連結した状態で取り付けられている。各ヒンジ33、34の回転軸33a、34aは、左右方向に延びている。つまり、これら2つのヒンジ33、34は、膝関節の動きに合わせて下腿部装具20を回動可能に支持するとともに、膝関節の複雑な動き(回動中心が移動する)に追従させるように複数(本実施形態では2つ)の回転軸を提供している。
上方のヒンジ34には、L字状の連結片35を介して接続プレート36が接続されている。接続プレート36は、連結片35を固設した水平部分36aおよびこの水平部分36aの外側辺部から上方に一体に折り曲げられた立壁部分36bを有する。水平部分36aには、後述する連結機構40のスライドロッド43の下端を固定するためのネジ37を挿通するための取付孔36cが設けられている。また、立壁部分36bには、後述する駆動伝達機構60の押えプーリ62が取り付けられている。
連結機構40は、腰部装具10の下端にある接続プレート14の水平部分14aの取付孔14bに取り付けられた保持スリーブ41を有する。保持スリーブ41は、取付孔14bの周縁で接続プレート14の水平部分14aの上面に係合するフランジ部41aを有する。つまり、保持スリーブ41は、水平部分14aの上方から取付孔14bに挿通されて、フランジ部41aを水平部分14aの上面に係合せしめることで、接続プレートに取り付けられる。なお、保持スリーブ41は、内部にスライドロッド43を挿通可能な細長い孔を有する略円筒形の外形を有する。
また、連結機構40は、ネジ37を介して、回転支持機構30の接続プレート36の水平部分36aの取付孔36cに下端を締結固定されたスライドロッド43を有する。スライドロッド43は、大腿部の外側に沿って上下方向に延設されている。スライドロッド43の上端には、保持スリーブ41のフランジ部41aの上端面に係合するフランジ部43aが設けられている。しかして、スライドロッド43は、保持スリーブ41の上方から細長い孔に挿通されて、下端をネジ37で接続プレート36の水平部分36aに締結固定されることで取り付けられる。
そして、この連結機構40は、スライドロッド43に対する保持スリーブ41の上下方向への移動(図1に矢印で示す)を許容することで、回転支持機構30と腰部装具10の下端との間の距離を伸縮可能に接続する。また、この連結機構40は、スライドロッド43の保持スリーブ41に対する回転(図1に矢印で示す)を許容することで、腰部装具10に対する回転支持機構30の捻じれを許容し、すなわち腰部装具10に対する下腿部装具20の捻じれを許容する。なお、ここで言う捻じれとは、スライドロッド43の軸を中心とした回転支持機構30および下腿部装具20の回転動作を指す。
駆動機構50は、腰部装具10の腰部フレーム12の上端に取り付けられたサーボモータ51(駆動源)、および、ハーモニックドライブ(登録商標)などの減速機52を有する。サーボモータ51には、エンコーダ53が取り付けられている。腰部フレーム12の上端は、図2に示すように、背中側に90°より大きい角度(すなわち鈍角)で屈曲されている。そして、この屈曲部分12bの内側(背中側)に減速機52、サーボモータ51、及びエンコーダ53が、この順番で腰部フレーム12から離れるように同軸に重ねて取り付けられている。減速機52は、サーボモータ51の回転軸(図示せず)に取り付けられている。サーボモータ51の回転軸は、左右方向に延設されている。
動力伝達機構60は、駆動機構50の減速機52の出力軸に同軸に取り付けられた電磁クラッチ63を有する。電磁クラッチ63は、腰部フレーム12の屈曲部分12bの外側に取り付けられている。電磁クラッチ63の出力軸にはプーリ63aが設けられている。電磁クラッチ63の前方に隣接して、腰部フレーム12の外側には、大小2つのプーリ64a、64bを同軸に固定した回転軸64cが、片持ち梁状態で回転可能に取り付けられている。腰部フレーム12に近い比較的大径のプーリを第1プーリ64aと称し、腰部フレーム12から離れた比較的小径のプーリを第2プーリ64bと称する。第1プーリ64aと電磁クラッチ63のプーリ63aには、無端状のタイミングベルト65が巻回されている。
回転軸64cの下方の腰部フレーム12の外側には、大小2つのプーリ66a、66bを同軸に固定した回転軸66cが、片持ち梁状態で回転可能に取り付けられている。腰部フレーム12に近い比較的大径のプーリを第3プーリ66aと称し、腰部フレーム12から外方に離れた比較的小径のプーリを第4プーリ66bと称する。比較的大径の第3プーリ66aと上述した第2プーリ64bには、無端状のタイミングベルト67が巻回されている。また、第3プーリ66aと第4プーリ66bとの間の回転軸66cには、後述する最も長いタイミングベルト70の弛みを無くすためのテンションレバー68の略中央部が回転可能に取り付けられている。
比較的小径の第4プーリ66b(駆動伝達プーリ)には、上述した回転支持機構30につながる最も長い無端状のタイミングベルト70が巻回されている。このタイミングベルト70は、この他に、上述した回転支持機構30に取り付けた駆動プーリ61および押えプーリ62に巻き回されている。さらに、このタイミングベルト70は、腰部フレーム12の外側に回転可能に取り付けられた複数のプーリ69(本実施形態では2つ)、およびテンションレバー68の一端に取り付けられたプーリ68aに巻き回されている。テンションレバー68の他端には、図2で反時計回りにテンションレバー68を付勢する引っ張りバネ71の一端が取り付けられている。この引っ張りバネ71の他端は、腰部フレーム12から一体に突出した突片に固定されている。
しかして、図2に示す立位の姿勢から図3に示すしゃがんだ姿勢まで屈伸したとき、連結機構40のスライドロッド43に沿って保持スリーブ41が摺動して、腰部装具10と下腿部装具20との間の距離が縮んだ場合であっても、タイミングベルト70の弛みをとることができる。つまり、この場合、屈伸によってタイミングベルト70に付与されている張力が弱まると、テンションレバー68が、引っ張りバネ71の復元力によって図2、3で反時計回り方向に回転し、タイミングベルト70の弛みが吸収される。
図4に示すように、装置100の動作を制御する制御部80には、6つの加速度センサ81a、81b、81c、82a、82b、82cが接続されている。各センサの取付位置も左右対称であるため、ここでも、左側の加速度センサ82a、82b、82cについての詳細な説明は省略する。
最も下方の加速度センサ81aは、下腿部下フレーム24の下端の外面側に取り付けられている。また、その上の加速度センサ81bは、下腿部上フレーム23の上端の外面側に取り付けられている。さらに、最も上方の加速度センサ81cは、腰部フレーム12の段部12aの下側の外面側に取り付けられている。
また、制御部80には、サーボモータ51のエンコーダ53の他に、ロータリーエンコーダ84が接続されている。ロータリーエンコーダ84は、回転支持機構30に駆動力を伝達する動力伝達機構60の駆動プーリ61の外側(図1)に固設されており、プーリ61の回転位置、すなわち回動プレート32の回転位置を検出する。
さらに、制御部80には、サーボモータ51および電磁クラッチ63が接続されている。図示を省略してあるが、制御部80は、腰部装具10の腰部ベルト11の背中側に取り付けられている。
以下、上記構造の膝関節動作支援装置100の機能について説明する。
装置を装着した人が、図1及び図2に示す立位状態から図3に示す状態までしゃがむと、腰部装具10と下腿部装具20との間の距離が縮まり、連結機構40の保持スリーブ41に対してスライドロッド43がスライドする。このとき、膝間接の複雑な動きに応じて、下腿部装具20が腰部装具10に対して僅かに捩れるが、この捩れは、保持スリーブ41に対するスライドロッド43の回転により吸収される。また、このとき、タイミングベルト70の弛みは、テンションレバー68の作用によって防止される。
また、このとき、回転支持機構30の2つのヒンジ33、34がそれぞれ回動し、膝関節の複雑な動きに追従する。人の膝関節は、屈伸動作時に、その回転中心が移動する。このため、この膝関節に対向する装置100の部位に、2つの回転軸33a、34aを設けることで、膝関節の複雑な動きを許容できるようになる。本実施形態では、膝関節の回動軸と略平行な2つの回転軸33a、34aを設けたが、3つ以上の回転軸を設けても良い。
次に、制御部80による動作を説明する。
制御部80は、左右6つの加速度センサ81a、81b、81c、82a、82b、82cを介して装置100の動作状態を監視する。また、制御部80は、ロータリーエンコーダ84を介して回転支持機構30の回転位置を監視する。つまり、制御部80は、これらセンサ類を介してこの装置100を装着した人の動きを監視する。
そして、制御部80は、この装置100を装着した人が通常の歩行動作をしようとしていることを判断した場合、或いはこの人が動作していないことを判断した場合、電磁クラッチ63を切って、動力伝達機構60による動力の伝達を遮断する。これにより、歩行時に不所望な負荷が回転支持機構30に与えられる不具合を防止でき、歩行動作を楽にできる。
或いは、制御部80は、この装置100を装着した人が図3のしゃがんだ状態から図1、2の立位状態に向けて動こうとしていることを判断した場合、電磁クラッチ63を繋げてサーボモータ51を付勢する。これにより、装置100が膝関節の動きをサポートし、例えば、重い荷物を容易に持ち上げる動作が可能となる。
以上のように、本実施形態の膝関節動作支援装置100によると、人の腰部に装着した腰部装具10に対し、下腿部に装着した下腿部装具20を近づけたり遠ざけたりすることができ(両者の間の距離を伸縮でき)、且つ、膝関節に対向する2つの回転軸33a、34aをもうけたため、人の体に負荷を与えることなく、膝関節の複雑な動きに装置100を追従させることができる。
また、本実施形態によると、動力伝達機構60の途中に電磁クラッチ63を設けたため、膝関節の動作をサポートしない歩行時などにおいて、人の自然な動きを妨げるような不所望な負荷を与えることがなく、動作をスムーズにできる。
また、本実施形態によると、腰部装具10の腰部ベルト11の背中側に、比較的重いサーボモータ51や減速機52を取り付けたため、すなわち、膝関節に対向する位置に駆動源を設けないため、脚に作用する重量を軽くでき、俊敏な動作が可能となる。
さらに、膝関節の外側に駆動源を設けないことで、膝関節の外側に突出する構成を小さくでき、歩行時などに手が当たる不具合を防止できる。
上述した実施形態の膝関節動作支援装置によれば、腰部装具10と下腿部装具20との間の伸縮や腰部装具10に対する下腿部装具20の捩れを許容する連結機構40を設け、比較的重いサーボモータ51を腰部装具10に取り付けたため、軽量且つコンパクトな装置を実現できる。
図5乃至図7には、上述した実施形態の変形例を示す。
この変形例の膝関節動作支援装置200(以下、単に、装置200と称する)は、上述した実施形態の装置100の腰部装具10の一対の腰部フレームを、それぞれ、2ピースに分割した構造を有する。これ以外の構造は、上述した実施形態と基本的に同じであるため、同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、図5乃至図7は図1乃至図3に対応するものであり、ここでも、右側の構造について代表して説明し、左側の構成の説明および図示を省略する。
図5乃至図7に示すように、変形例に係る装置200は、上述した実施形態の装置100の腰部フレーム12の代わりに、固定フレーム91および可動フレーム92を有する。固定フレーム91は、腰部ベルト11に固定されている。固定フレーム91には、サーボモータ51、減速機52、電磁クラッチ63が取り付けられており、プーリ63a、プーリ64a、64bを同軸に備えた回転軸64c、およびプーリ66a、66bを同軸に備えた回転軸66cが取り付けられている。回転軸66cには、テンションレバー68の他に、可動フレーム92が回動自在に取り付けられている。すなわち、可動フレーム92は、腰部ベルト11に対して固定されていない。
可動フレーム92には、上述した動力伝達機構60の2つのプーリ69が回動可能に取り付けられている。また、可動フレーム92には、引っ張りバネ71の他端を留める突片が一体に突設されている。さらに、可動フレーム92には、段部12aが設けられている。そして、可動フレーム92の下端には、ヒンジ13を介して接続プレート14が取り付けられている。
以上のように変形例に係る装置200によると、上述した実施形態の装置100と同様の効果を奏することができることに加え、この装置200を装着した人の姿勢に関わらず、動作に支障を来たすことなく、人体の近くにサーボモータ51の位置を固定できる。これにより、特に、図7に示すようにしゃがんだときに、サーボモータ51が背中側で移動することが無いことから、プーリ63の下部(臀部上方の腰部)にバッテリーや制御部(コントローラ)を配置することができ、これらを背中に置く必要がなくなりコンパクトに収納することが可能となる。
上述した実施形態や変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態や変形例では、電磁クラッチ63を用いた場合について説明したが、これに限らず、図示しない機械式クラッチを用いても良い。この場合、電磁クラッチ63を用いた場合と比較して、装置の重量を軽量化でき、図示しないバッテリーの使用持続時間も長くできる。
また、上述した実施形態では、両脚の膝関節の動作を支援する装置100、200について説明したが、装置100、200の構成は、少なくとも左右一方があれば良く、必ずしも両側に設ける必要はない。
10…腰部装具、11…腰部ベルト、12…腰部フレーム、20…下腿部装具、21…下腿部上ベルト、22…下腿部下ベルト、23…下腿部上フレーム、24…下腿部下フレーム、30…回転支持機構、32…回動プレート、33、34…ヒンジ、36…接続プレート、40…連結機構、41…保持スリーブ、43…スライドロッド、50…駆動機構、51…サーボモータ、52…減速機、60…動力伝達機構、61…駆動プーリ、63…電磁クラッチ、68…テンションレバー、71…引っ張りバネ、80…制御部、81a、81b、81c、82a、82b、82c…加速度センサ、84…ロータリーエンコーダ、91…固定フレーム、92…可動フレーム、100…膝関節動作支援装置。

Claims (7)

  1. 腰に装着する上部分と、
    下腿部に装着する下部分と、
    膝関節の外側で上記下部分の上端に設けられ、膝関節の動きに合わせて上記下部分を回動可能に支持する回動支持機構と、
    この回動支持機構と上記上部分との間の距離を伸縮可能に連結するとともに、上記下部分の上記上部分に対する捩れを許容するように、上記回動支持機構を上記上部分に連結した連結機構と、
    上記上部分に取り付けられた駆動機構と、
    この駆動機構からの動力を上記回転支持機構に伝える動力伝達機構と、
    を有する膝関節動作支援装置。
  2. 大腿部に装着する部分を持たないことを特徴とする請求項1の膝関節動作支援装置。
  3. 上記駆動機構は、動力を発生させる駆動源、および減速機を有する、
    請求項2の膝関節動作支援装置。
  4. 上記駆動源は、上記上部分の背中側に取り付けられている、
    請求項3の膝関節動作支援装置。
  5. 上記動力伝達機構は、動力の伝達を遮断するクラッチを有する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の膝関節動作支援装置。
  6. 上記回動支持機構は、複数の回転軸を有する、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の膝関節動作支援装置。
  7. 上記上部分は、腰部に固定して装着する固定フレームと、この固定フレームに対して回転可能に接続した可動フレームと、を有し、
    上記動力伝達機構は、上記回転支持機構に動力を伝達可能に固設した駆動プーリと、上記可動フレームの上記固定フレームに対する回転軸と同軸に回転可能に取り付けた駆動伝達プーリと、上記駆動プーリと上記駆動伝達プーリに巻回されて張設された無端状のタイミングベルトと、を有する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の膝関節動作支援装置。
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