JP2015056802A - 監視システム - Google Patents

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【課題】周波数帯域などの仕様の異なる複数の無線通信装置の動作を一括して的確に診断することのできる監視システムを提供することである。【解決手段】実施形態の監視システムは、受信装置と監視装置とを備える。前記受信装置は、複数の診断対象の無線通信装置が通信に利用し前記複数の診断対象の無線通信装置ごとに異なる通信周波数帯域の全てを含む包括周波数帯域により送信される各信号を受信し、受信した各信号を含む受信データを前記監視装置に出力する。前記監視装置は、検出部と監視部とを備える。前記検出部は、前記受信データに含まれる信号のうち、前記通信周波数帯域ごとの信号に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置に対応して定められた所定の検出項目について検出を行う。前記監視部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置ごとの動作について診断する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、監視システムに関する。
人手による無線通信装置の試験、調整などの手間を省くことを目的として、故障の有無についての自己診断を行うようにされた無線通信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−80323号公報
しかし、無線通信装置自体の故障などによって自己診断機能そのものが正常に動作しなくなるような状況におちいる可能性は避けられない。このように無線通信装置の自己診断機能が正常に動作しなくなることによっては、無線通信装置の異常の発見が遅れるなどの不具合が生じる。
例えば、飛行場などでは、周波数帯域などの仕様がそれぞれ異なる複数の航空用無線通信装置が配置され、各航空用無線通信装置は特定の航空機と通信を行うようにされている。このように、仕様の異なる複数の無線通信装置を配置するような環境においては、特に、異常の発見がさらに遅れる可能性が高い。また、正常な無線通信装置と異常が発生した無線通信装置が混在することになるため、正常に動作しなくなった無線通信装置を特定することも困難になる。
本発明が解決しようとする課題は、周波数帯域などの仕様の異なる複数の無線通信装置の動作を一括して的確に診断することのできる監視システムを提供することである。
実施形態の監視システムは、受信装置と監視装置とを備える。前記受信装置は、複数の診断対象の無線通信装置が通信に利用し前記複数の診断対象の無線通信装置ごとに異なる通信周波数帯域の全てを含む包括周波数帯域により送信される各信号を受信し、受信した各信号を含む受信データを前記監視装置に出力する。前記監視装置は、検出部と監視部とを備える。前記検出部は、前記受信データに含まれる信号のうち、前記通信周波数帯域ごとの信号に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置に対応して定められた所定の検出項目について検出を行う。前記監視部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置ごとの動作について診断する。
第1実施形態における監視システムの構成例を示す図。 第1実施形態における受信装置の構成例を示す図。 第1実施形態における監視装置の構成例を示す図。 第2実施形態における監視システムの構成例を示す図。 第2実施形態における受信装置の構成例を示す図。 第2実施形態における監視装置の構成例を示す図。 第3実施形態における監視装置の構成例を示す図。 第3実施形態における監視装置が実行する処理手順例を示すフローチャート。
以下、実施形態の監視システムについて図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[監視システムの構成例]
図1を参照して、本実施形態の監視システム200の構成例及び監視システム200の設置環境について説明する。同図に示すように、本実施形態の監視システム200は、飛行場10において設置される。
飛行場10には、航空機と通信するための航空用の無線通信装置が複数設置されている。飛行場10が備える航空用の無線通信装置の数については特に限定されないが、同図では、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3の3つの航空用の無線通信装置を設置した例を示している。
なお、以降の説明にあたり、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のそれぞれについて特に区別しない場合には、無線通信装置100と記載する。
第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3は、それぞれ、航空管制などのために特定の航空機と無線通信を実行する。
第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3は、それぞれ、通信に関する仕様が異なっている。具体的には、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3は、それぞれ、通信に利用する周波数帯域(通信周波数帯域)、送信レベル、送信信号のパルス幅などが異なっている。
また、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3は、飛行場10においてそれぞれ異なる位置にて固定的に設置されている。
第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3は、次に説明する監視システム200による動作の診断対象である。
監視システム200は、監視動作の1つとして、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3の各動作についての診断を行う。
監視システム200は、受信装置201、監視装置202及びモニタ203を備える。
受信装置201は、3つの無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の全てを含む包括周波数帯域において複数の送信源から送信された各信号を受信し、受信した各信号を含む受信データを監視装置202に出力する。
このために、受信装置201は、例えば、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のそれぞれの通信周波数帯域に対応するアンテナANT1、ANT2、ANT3を備える。本実施形態においては、例えばアンテナANT1、ANT2、ANT3にてカバーされる周波数帯域が包括周波数帯域である。
受信装置201は、包括周波数帯域において送信源から送信される各信号を受信し、受信した各信号を混合する。受信装置201は、混合された信号を受信データとして監視装置202に伝送する。
監視装置202は、受信装置201から伝送された受信データに基づき、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3ごとの動作について診断する。つまり、監視装置202は、無線通信装置100ごとの動作が正常であるか否かについて判定する。
監視装置202は、上記の診断結果を示す監視画像を所定の態様によりモニタ203に表示させることができる。
なお、飛行場10において、受信装置201と監視装置202は遠隔して設置されてよい。例えば、受信装置201については、無線通信装置100の各々から送信される電波を受信するのに適した場所に設置し、監視装置202については、例えば管制塔などのように、監視者が常駐している場所に設置するというように設置場所を分けることができる。
[受信装置の構成例]
図2を参照して、本実施形態の監視システム200が備える受信装置201の構成例について説明する。
同図に示す受信装置201は、混合部211、AD変換部212、受信データ伝送部213を備える。
混合部211は、アンテナANT1、ANT2及びANT3にて受信された各信号を混合し、混合した信号を出力する。
このように出力される信号は、例えば第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のそれぞれが送信した信号でだけではなく、包括周波数帯域における周波数帯域を利用して他の送信源が信号を送信している場合には、このような他の送信源から受信した信号も含む。つまり、混合部211から出力される信号は、包括周波数帯域における或る周波数帯域において受信された全ての信号を成分として含む。
混合部211から出力される信号はアナログである。そこで、AD変換部212は、混合部211から出力されるアナログの信号をデジタルに変換する。
受信データ伝送部213は、AD変換部212から出力されたデジタルの信号を受信データとして監視装置202に伝送する。なお、受信データ伝送部213が対応する伝送方式については特に限定されるものではなく、有線による伝送であっても、無線による伝送であってもよい。
[監視装置の構成例]
図3を参照して、本実施形態の監視システム200が備える監視装置202の構成例について説明する。
同図に示す監視装置202は、受信データ入力部221、分配部222、受信データ記録部223、検出部224、監視部225及び表示制御部226を備える。
受信データ入力部221は、受信装置201から伝送される受信データを入力する。
前述のように、受信装置201が伝送する受信データは、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3に対応する各通信周波数帯域を含む所定の包括周波数帯域において受信された信号をすべて含んでいる。
そこで、分配部222は、受信データから、無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の信号を分離し、分離した信号のそれぞれを検出部224に出力する。
前述のように、受信装置201は、包括周波数帯域に含まれる周波数帯域にて受信された全ての信号を含む受信データを出力する。従って、受信装置201は、無線通信装置100のそれぞれに対応する通信周波数以外の周波数帯域の信号がある場合、各無線通信装置100に対応する通信周波数の信号とともに、通信周波数以外の周波数帯域の信号も受信する。
受信データに、通信周波数以外の周波数帯域の信号が含まれている場合、分配部222は、通信周波数以外の周波数帯域による信号も受信データからさらに分離し、分離した信号を検出部224に出力する。
受信データ記録部223は、受信データが入力した受信データを記録する。記録された受信データは、例えば、無線通信装置100のいずれかに異常が発生したような場合に、異常の状態の確認や異常発生の原因の調査などに利用される。
検出部224は、分配部222にて各無線通信装置100が対応する通信周波数帯域ごとに対応して分離された信号に基づいて、無線通信装置100に対応して定められた所定の検出項目についての検出を行う。本実施形態において、検出部224は、検出項目として、送信レベル、パルス幅及び周波数の3つを検出する。
送信レベルは、対応の通信周波数帯域にて受信された信号の送信時のレベルである。
パルス幅は、対応の通信周波数帯域にて受信された信号のパルスの間隔である。
周波数は、対応の通信周波数帯域にて受信された信号の周波数であり、より具体的には、帯域幅、中心周波数などである。
これらの送信レベル、パルス幅、周波数の各検出項目は、無線通信装置100の仕様に応じて、無線通信装置100ごとに固有となる。
また、検出部224は、診断対象外信号の存在の有無についての検出を行う。診断対象外信号とは、包括周波数帯域において、無線通信装置100の通信周波数帯域とは異なる診断対象外の周波数帯域にて受信された信号である。なお、診断対象外信号は、飛行場10での使用が認められていない不正な無線通信装置が、包括周波数帯域において診断対象外の特定の周波数帯域により信号を送信している場合に、不正な無線通信装置が送信する信号を受信することによって得られる。
上記のような診断対象外信号が受信データに含まれている場合、分配部222は、通信周波数帯域の信号とともに、診断対象外信号も分離して検出部224に出力するように動作する。
そこで、検出部224は、分配部222から入力される診断対象外信号の有無に基づいて、診断対象外信号の有無について検出することができる。
これまでに説明した機能の実現のために、検出部224は、第1無線通信装置100−1の通信周波数帯域に対応して、レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1を備える。
また、検出部224は、第2無線通信装置100−2の通信周波数帯域に対応して、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2を備える。
また、検出部224は、第3無線通信装置100−3の通信周波数帯域に対応して、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3を備える。
また、検出部224は、3つの無線通信装置100の通信周波数帯域以外の周波数帯域に対応して、診断対象外信号検出部241を備える。
レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1は、分配部222が分離する信号のうち、第1無線通信装置100−1の通信周波数帯域により受信された信号(以下、第1信号とも呼ぶ)を入力する。
レベル検出部231−1は、入力された第1信号の送信レベルを検出する。レベル検出部231−1は、例えば受信された信号のレベルと、対応の通信周波数帯域を利用する無線通信装置100と受信装置201との間の伝送路特性などに基づいて送信レベルを検出することができる。
パルス幅検出部232−1は、入力された第1信号のパルス幅を検出する。
周波数検出部233−1は、入力された第1信号の周波数を検出する。
レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1は、それぞれ、検出結果を監視部225に出力する。
レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2は、分配部222が分離する信号のうち、第2無線通信装置100−2の通信周波数帯域により受信された信号(以下、第2信号とも呼ぶ)を入力する。
レベル検出部231−2は、入力された第2信号の送信レベルを検出する。
パルス幅検出部232−2は、入力された第2信号のパルス幅を検出する。
周波数検出部233−2は、入力された第2信号の周波数を検出する。
レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2は、それぞれ、監視結果を監視部225に出力する。
また、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3は、分配部222が分離する信号のうち、第3無線通信装置100−3の通信周波数帯域により受信された信号(以下、第3信号とも呼ぶ)を入力する。
レベル検出部231−3は、入力された第3信号の送信レベルを検出する。
パルス幅検出部232−3は、入力された第3信号のパルス幅を検出する。
周波数検出部233−3は、入力された第3信号の周波数を検出する。
レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3は、それぞれ、監視結果を監視部225に出力する。
また、診断対象外信号検出部241は、分配部222が分離する信号のうち、3つの無線通信装置100が対応する通信周波数帯域のいずれとも異なる診断対象外の周波数帯域にて受信された信号を入力する。分配部222は、診断対象外の周波数帯域にて受信された信号(診断対象外信号)が受信データに含まれていれば、受信データから診断対象外の信号を分離し、分離した診断対象外信号を診断対象外信号検出部241に出力する。
診断対象外信号検出部241は、診断対象外の周波数帯域にて受信された信号が入力されていないときには、診断対象外信号は無いものと検出し、診断対象外の周波数帯域にて受信された信号が入力されているときには、診断対象外信号が有るものと検出する。診断対象外信号検出部241は、検出結果を監視部225に出力する。
監視部225は、検出部224の検出結果に基づいて、複数の無線通信装置100ごとの動作について診断する。
具体的に、監視部225は、レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1の検出結果に基づいて、第1無線通信装置100−1が正常に動作しているか否かについて診断する。
このために、監視部225は、レベル検出部231−1が検出した送信レベルが、第1無線通信装置100−1の仕様の下で定められた送信レベルに対して一定の誤差範囲内であるか否かについて判定する。
また、監視部225は、パルス幅検出部232−1が検出したパルス幅が、第1無線通信装置100−1の仕様の下で定められたパルス幅に対して一定の誤差範囲内であるか否かについて判定する。
また、監視部225は、周波数検出部233−1が検出した周波数が、第1無線通信装置100−1の仕様の下で定められた周波数に対して一定の誤差範囲内であるか否かについて判定する。
監視部225は、上記の送信レベルと、パルス幅と、周波数とのすべてについて一定の誤差範囲内であると判定した場合には、第1無線通信装置100−1が正常に動作していると判定する。
一方、監視部225は、上記の送信レベルと、パルス幅と、周波数とのうちの少なくとも1つが誤差範囲を越えていると判定した場合には、第1無線通信装置100−1の動作が異常であると判定する。
また、監視部225は、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2の検出結果と、第2無線通信装置100−2の仕様の下で定められた送信レベル、パルス幅、周波数とに基づいて、上記と同様にして、第2無線通信装置100−2が正常に動作しているか否かについて判定する。
また、監視部225は、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3の検出結果と、第3無線通信装置100−3の仕様の下で定められた送信レベル、パルス幅、周波数とに基づいて、上記と同様にして、第3無線通信装置100−3が正常に動作しているか否かについて判定する。
監視部225は、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のそれぞれについて、正常に動作していると判定した場合には、正常似動作している旨を表示制御部226に通知する。
このような通知に応じて、表示制御部226は、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3がそれぞれ正常に動作していることを示す監視画面の表示がモニタ203にて行われるように表示制御を実行する。
また、監視部225は、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のいずれかの動作が異常であると判定した場合には、判定対象の無線通信装置100の動作が異常であることの通知を表示制御部226に対して行う。この際、監視部225は、送信レベル、パルス幅、周波数のうち、いずれに異常が発生していたのか(誤差範囲を超えていたのか)について通知してもよい。
上記の通知を受けた表示制御部226は、通知を受けた無線通信装置100に異常が発生していることを所定の態様により示す監視画面を表示させる。なお、この際には、監視者に異常の発生をできるだけ早急に気付かせるために、警告音などを出力させるようにしてもよい。
そのうえで、表示制御部226は、異常が発生している検出項目が送信レベル、パルス幅、周波数のうちのいずれであるのかを示す通知を受けている場合には、異常が発生している検出項目を示す表示を行う。このように異常が発生している検出項目を示す表示が行われることで、例えば監視者は、異常発生の原因の特定などを行いやすくなる。
また、監視部225は、診断対象外信号の有無に基づいて、無線通信装置100以外の不正な無線通信装置の存在について判定する。
前述のように、診断対象外信号検出部241は、診断対象外の周波数帯域の信号が分配部222から入力されなければ、診断対象外信号は無いものと検出し、診断対象外の周波数帯域の信号が分配部222から入力されれば、診断対象外信号が有るものと検出する。前述のように、診断対象外信号が無ければ、不正な無線通信装置は飛行場10内に存在していないと判断できる。これに対して、診断対象外信号が有れば、飛行場10内で、不正な無線通信装置が信号を発している状況にあると判断できる。つまり、不正な無線通信装置が飛行場10内に存在しているいと判断できる。
そこで、監視部225は、診断対象外信号検出部241の検出結果が診断対象外信号の無いことを示していれば、不正な無線通信装置が存在していないと判定する。一方、監視部225は、診断対象外信号検出部241の検出結果が診断対象外信号の有ることを示していれば、不正な無線通信装置が存在すると判定する。
監視部225は、不正な無線通信装置の存在の有無に関しての判定結果を表示制御部226に通知する。
不正な無線通信装置が利用する周波数帯域は、同じ包括周波数帯域に含まれる正規の無線通信装置100の通信周波数帯域に近接している。このために不正な無線通信装置から送信される信号によっては、正規の無線通信装置100の正常な受信動作の障害となる可能性がある。
そこで、不正な無線通信装置が存在する旨の通知を受けた場合、表示制御部226は、不正な無線通信装置が存在していることを所定の態様により警告する監視画面を表示する。監視者は、このように不正な無線通信装置の存在を警告する監視画面を見ることにより、不正な無線通信装置の存在を把握し、不正な無線通信装置を排除するための対策をとることができる。
なお、このように不正な無線通信装置の存在を警告する際にも、例えば警告音などを併用して警告するようにすれば、監視者はより迅速に不正な無線通信装置の存在に気付くことができる。
<第2実施形態>
[監視システムの構成例]
続いて、図4を参照して、第2実施形態における監視システム200Aの構成例について説明する。なお、図4において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態においても、監視システム200Aは飛行場10に備えられる。また、飛行場10においては、正規の無線通信装置として、図1と同様に、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3の3つが備えられる。
第2実施形態の監視システム200Aは、受信した信号の送信源の位置を特定するために、3以上の受信装置を備える。図4においては、受信装置として、第1受信装置201A−1、第2受信装置201A−2、第3受信装置201A−3の3つを備えた例を示している。
第1受信装置201A−1、第2受信装置201A−2、第3受信装置201A−3は、飛行場10においてそれぞれ異なる位置に設置される。
なお、以降の説明にあたり、第1受信装置201A−1、第2受信装置201A−2、第3受信装置201A−3について特に区別しない場合には、受信装置201Aと記載する。
また、監視システム200Aは、上記のように受信装置201Aが備えられるのに応じて、図1の監視装置202に代えて、監視装置202Aを備える。
第1受信装置201A−1は、図1に示した受信装置201が備えているのと同様のアンテナANT1、ANT2,ANT3に加えて、さらにアンテナANT4を備える。アンテナANT4は、測位システムにおける衛星からの信号を受信する。同図においては、アンテナANT4が、測位システムとしてGPS(Global Positioning System)に対応している例を示している。アンテナANT4は、GPS衛星300が送信する信号を受信する。
第1受信装置201A−1は、アンテナANT1、ANT2,ANT3により、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3のそれぞれに対応する通信周波数帯域の全てを含む包括周波数帯域の信号を受信する。
そのうえで、第1受信装置201A−1は、アンテナANT4によりGPS衛星300が送信する信号(GPS信号)を受信する。GPS衛星300は、原子時計に基づく時刻情報を含めたGPS信号を送信している。第1受信装置201A−1は、GPS衛星300から受信したGPS信号から時刻情報を取得する。
そして、第1受信装置201A−1は、包括周波数帯域にて受信した信号と、時刻情報とを含む受信データRd1を監視装置202Aに送信する。
第2受信装置201A−2と第3受信装置201A−3も、それぞれ、アンテナANT1、ANT2,ANT3、ANT4を備えることで、包括周波数帯域の信号と、GPS信号とを受信し、GPS信号から時刻情報を取得する。第2受信装置201A−2と第3受信装置201A−3は、それぞれ、包括周波数帯域の信号と時刻情報を含む受信データRd2、Rd3を監視装置202Aに送信する。
[受信装置の構成例]
続いて、図5を参照して、第2実施形態における受信装置201Aの構成例について説明する。同図に示す受信装置201Aの構成は、第1受信装置201A−1、第2受信装置201A−2、第3受信装置201A−3とで共通でよい。なお、図5において、図2と同一部分には同一符号を付している。
図5に示す受信装置201Aは、混合部211、AD変換部212、受信データ伝送部213、分配部214、時刻情報取得部215、合成部216を備える。
受信装置201Aにおける混合部211は、アンテナANT1、ANT2及びANT3にて受信された、無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の信号と、アンテナANT4にて受信されたGPS信号とを混合し、混合した信号を出力する。
AD変換部212は、混合部211から出力されたアナログの信号をデジタルに変換して出力する。
分配部214は、AD変換部212から入力した信号について、無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の信号とGPS信号とに分離する。
分配部214は、分離した無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の信号を合成部216に出力し、分離したGPS信号を時刻情報取得部215に出力する。
時刻情報取得部215は、入力したGPS信号から時刻情報を取得し、合成部216に出力する。
合成部216は、分配部214から入力した無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の信号と、時刻情報取得部215から入力した時刻情報とを合成した信号を受信データ伝送部213に出力する。
受信データ伝送部213は、合成部216から入力した信号を受信データRd(Rd1、Rd2、Rd3)として監視装置202Aに出力する。
なお、第2実施形態においても、図2と同様に、混合器211Aにより混合した信号をAD変換したうえで、受信データとしてそのまま監視装置202Aに伝送してもよい。ただし、図5にて示したように、混合後の受信信号からGPS信号を分離して時刻情報を取得し、取得した時刻情報を通信周波数帯域の信号に合成して伝送した場合には、受信データにおいて、GPS信号における時刻情報以外の不要な情報に対応する信号成分まで伝送する必要がなくなる。これにより、受信データとして伝送すべきデータ量が削減され、伝送効率を向上させることができる。
[監視装置の構成例]
続いて、図6を参照して、第2の実施形態における監視装置202Aの構成例について説明する。なお、同図において、図3と同一部分には、同一符号を付している。
図6に示す監視装置202Aにおいては、3つの受信装置201Aが備えられるのに対応して、3つの受信データ入力部221−1、221−2、221−3と、同じく3つの分配部222−1、222−2、222−3が備えられる。
また、第2実施形態における検出部224は、検出項目として、送信レベル、パルス幅、周波数に加え、無線通信装置の位置を検出する。このため、検出部224は、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3の通信周波数帯域ごとに対応して位置検出部234−1、234−2、234−3をさらに備える。
また、検出部224は、診断対象外の周波数帯域に対応する位置検出部242をさらに備える。
受信データ入力部221−1は、第1受信装置201A−1から出力される受信データRd1を入力する。
受信データ入力部221−2は、第2受信装置201A−2から出力される受信データRd2を入力する。
受信データ入力部221−3は、第3受信装置201A−3から出力される受信データRd3を入力する。
第2実施形態における受信データ記録部223は、受信データ入力部221−1、221−2、221−3のそれぞれが入力した受信データRd1、Rd2、Rd3を記録する。
このように記録される受信データRd1、Rd2、Rd3は、それぞれGPS信号から取得した時刻情報を含んでいる。従って、受信データ記録部223が記録した、受信データRd1、Rd2、Rd3は、時刻同期が図られた状態で記憶される。
分配部222−1は、受信データ入力部221−1が入力した受信データRd1から、3つの無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の各信号(第1信号、第2信号、第3信号)を分離する。なお、第1信号、第2信号、第3信号の各々には受信装置201A−1が受信したGPS信号から取得した時刻情報が付加される。
分配部222−1は、上記のように分離した信号のうち、第1無線通信装置100−1に対応する通信周波数帯域の信号(第1信号)を、検出部224におけるレベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1及び位置検出部234−1に分岐して出力する。
分配部222−1は、第2無線通信装置100−2に対応する通信周波数帯域の信号(第2信号)を、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2及び位置検出部234−2に分岐して出力する。
分配部222−1は、第3無線通信装置100−3に対応する通信周波数帯域の信号(第3信号)を、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3及び位置検出部234−3に分岐して出力する。
また、分配部222−1は、診断対象外の周波数帯域の信号を受信した場合には、受信した信号を、検出部224における診断対象外信号検出部241と位置検出部242に分岐して出力する。診断対象外の周波数帯域の信号にも、受信装置201A−1が受信したGPS信号から取得した時刻情報が付加される。
同様に、分配部222−2は、受信データ入力部221−2が入力した受信データRd2から、3つの無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の各信号(第1信号、第2信号、第3信号)を分離する。
分配部222−2は、上記のように分離した信号のうち、第1信号を、レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1及び位置検出部234−1に分岐して出力する。
分配部222−2は、第2信号を、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2及び位置検出部234−2に入力する。
分配部222−2は、第3無線通信装置100−3に対応する通信周波数帯域の信号(第3信号)を、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3及び位置検出部234−3に分岐して出力する。
また、分配部222−2は、診断対象外の周波数帯域の信号を受信した場合には、受信した信号を診断対象外信号検出部241と位置検出部242に分岐して出力する。
分配部222−3は、受信データ入力部221−3が入力した受信データRd3から、3つの無線通信装置100ごとに対応する通信周波数帯域の各信号(第1信号、第2信号、第3信号)を分離する。
分配部222−3は、上記のように分離した信号のうち、第1信号を、レベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1及び位置検出部234−1に分岐して出力する。
分配部222−3は、第2信号を、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2及び位置検出部234−2に分岐して出力する。
分配部222−3は、第3信号を、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3及び位置検出部234−3に分岐して出力する。
また、分配部222−3は、診断対象外の周波数帯域の信号を受信した場合には、受信した信号を診断対象外信号検出部241と位置検出部242に分岐して出力する。
上記のように、分配部222−1、222−2、222−3のそれぞれから信号が出力されることにより、検出部224における各部には、以下のように信号が入力される。
つまり、第1無線通信装置100−1の通信周波数帯域に対応するレベル検出部231−1、パルス幅検出部232−1、周波数検出部233−1及び位置検出部234−1には、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第1信号が入力される。
また、第2無線通信装置100−2の通信周波数帯域に対応するレベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2及び位置検出部234−2には、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第2信号が入力される。
また、第3無線通信装置100−3の通信周波数帯域に対応するレベル検出部231−3、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−3及び位置検出部234−3には、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第3信号が入力される。
また、診断対象外信号検出部241と位置検出部242には、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された信号のうちの診断対象外信号が入力される。
この場合のレベル検出部231−1は、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された3つの第1信号を入力し、3つの第1信号ごとに検出した3つの送信レベルを監視部225に出力すればよい。
レベル検出部231−2も同様に、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された3つの第2信号ごとに検出した3つの送信レベルを監視部225に出力すればよい。
レベル検出部231−3も同様に、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された3つの第3信号ごとに検出した3つの送信レベルを監視部225に出力すればよい。
また、パルス幅検出部232−1は、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された3つの第1信号を入力し、入力した3つの第1信号ごとに検出した3つのパルス幅を監視部225に出力すればよい。
パルス幅検出部232−2、232−3も、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された各3つの第2信号、第3信号を入力し、入力した各3つの第2信号、第3信号ごとに検出した3つのパルス幅を監視部225に出力すればよい。
また、周波数検出部233−1は、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された3つの第1信号を入力し、入力した3つの第1信号ごとに検出した3つの周波数を監視部225に出力すればよい。
周波数検出部233−2、233−3も、それぞれ異なる受信装置201Aにて受信された各3つの第2信号、第3信号を入力し、入力した各3つの第2信号、第3信号ごとに検出した3つの周波数を監視部225に出力すればよい。
位置検出部234−1は、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第1信号(受信データRd1、Rd2、Rd3に共通に含まれる通信周波数帯域の信号)を利用して、第1信号を送信した送信源の位置を検出する。
具体的に、位置検出部234−1は、第1信号を送信した送信源の位置を検出にあたり、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第1信号ごとに含まれる時刻情報を利用する。
受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれに含まれる時刻情報は、GPS衛星300から受信した信号に基づいて取得されるため、受信装置201A−1、201A−2、201A−3は、同時点において同じ時刻を示す時刻情報を取得する。
これに対して、受信装置201A−1、201A−2、201A−3から第1信号の送信源までの距離はそれぞれが異なっている。このために、同時刻において受信装置201A−1、201A−2、201A−3が送信源から受信する第1信号におけるデータ位置は、送信源までの距離に応じて異なる。
そこで、位置検出部234−1は、3つの第1信号のそれぞれについて、共通のデータ位置に対応して時刻情報が示す時刻を求め、さらに求めた3つの時刻の間の差分(差分時刻)を求める。位置検出部234−1は、求めた差分時刻に基づいて、受信装置201A−1、201A−2、201A−3のそれぞれから第1信号の送信源までの相対距離を求める。このように求められる3つの相対距離のうち、最も早く第1信号を受信した受信装置201に対応して求められる相対距離は「0」でよい。
そのうえで、位置検出部234−1は、求めた相対距離のそれぞれを半径とする3つの円(球でもよい)について、これらの3つの円(または球)が一点で交差する点(交点)が得られるまで等距離ずつ拡大させていく。このように得られる3つの円(または球)の交点に対応する位置が、第1信号の送信源の位置である。位置検出部234−1は、このように第1信号を送信した送信源の位置を求めることができる。
同様に、位置検出部234−2は、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第2信号と各第2信号に付加された時刻情報とを利用して、第2信号の送信源の位置を検出する。
また、位置検出部234−3は、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された3つの第3信号と各第3信号に付加された時刻情報とを利用して、第3信号の送信源の位置を検出する。
また、位置検出部242は、受信データRd1、Rd2、Rd3のそれぞれから分離された、共通の診断対象外の周波数帯域による3つの信号と、各信号に付加された時刻情報とを利用して、診断対象外信号の送信源の位置を検出する。
なお、位置検出部234−1、234−2、234−3、242は、例えば、対応の3つの信号のそれぞれを利用して電波の到来方向を求め、求めた3つの到来方向の交点を、対応の信号を送信した送信源の位置として求めるようにしてもよい。
監視部225は、レベル検出部231−1が第1無線通信装置100−1の通信周波数に対応して検出した送信レベルとして、受信データRd1、Rd2、Rd3ごとに対応する3つの送信レベルを入力する。
このように1つの検出項目について複数の検出結果が得られる場合、監視部225による第1無線通信装置100−1の診断手法としてはいくつか考えられる。
1つには、監視部225は、上記のように入力した3つの送信レベルのうちの所定数以上が一定の誤差範囲を越えていれば動作が異常であると診断すればよい。あるいは、監視部225は、入力した3つの送信レベルの平均値を求め、求めた平均値が一定の誤差範囲を越えていれば第1無線通信装置100−1の動作が異常であると診断してもよい。
監視部225は、パルス幅検出部232−1が第1無線通信装置100−1の通信周波数に対応して検出したパルス幅として、受信データRd1、Rd2、Rd3ごとに対応する3つのパルス幅を入力する。
監視部225は、パルス幅に基づいても、上記の送信レベルに準じた診断手法により、第1無線通信装置100−1について診断を行える。
また、監視部225は、周波数検出部233−1が第1無線通信装置100−1の通信周波数に対応して検出した周波数として、受信データRd1、Rd2、Rd3ごとに対応する3つの周波数を入力する。
監視部225は、周波数に基づいても、上記の送信レベルに準じた診断手法により、第1無線通信装置100−1について診断を行える。
また、監視部225は、レベル検出部231−2、パルス幅検出部232−2、周波数検出部233−2のそれぞれから出力される各3つの検出結果に基づいて、上記と同様に、第2無線通信装置100−2について診断を行える。
また、監視部225は、レベル検出部231−3、パルス幅検出部232−3、周波数検出部233−3のそれぞれから出力される各3つの検出結果に基づいて、上記と同様に、第3無線通信装置100−3の動作が異常であるか否かについて診断を行える。
さらに、監視部225は、検出部224における診断対象外信号検出部241が診断対象外信号を検出するのに応じて、不正な無線通信装置が存在すると判定する。
第2実施形態における検出部224の構成では、診断対象外信号検出部241が診断対象外信号を検出したときには、併せて、位置検出部242が診断対象外信号の送信源の位置を検出する。これにより、監視部225は、位置検出部242が検出した位置を入力することで、不正な無線通信装置の位置を特定できる。
監視部225が特定した不正な無線通信装置の位置を表示制御部226に通知することによって、表示制御部226は、通知された不正な無線通信装置の位置を示す表示を監視画面上で行うことができる。
また、監視部225は、位置検出部234−1が検出する位置(検出位置)と、第1無線通信装置100−1が設置されている位置(規定位置)とを比較する。
検出位置と規定位置とが同じである場合、監視部225は、第1信号の送信源が第1無線通信装置100−1であると判定する。
一方、検出位置と規定位置とが異なる場合、監視部225は、第1無線通信装置100−1ではなく、第1無線通信装置100−1の通信周波数帯域と同じ周波数帯域を利用する不正な無線通信装置が第1信号の送信源であると判定する。つまり、この場合の監視部225は、第1無線通信装置100−1の通信周波数帯域と同じ周波数帯域を利用する不正な無線通信装置が存在すると判定する。
同様に、監視部225は、位置検出部234−2が検出する検出位置と、第2無線通信装置100−2が設置されている規定位置とに基づいて、第2信号の送信源が第2無線通信装置100−2と不正な無線通信装置のいずれであるのかについて判定を行う。
同様に、監視部225は、位置検出部234−3が検出する検出位置と、第3無線通信装置100−3が設置されている規定位置とに基づいて、第3信号の送信源が第3無線通信装置100−3と不正な無線通信装置のいずれであるのかについて判定を行う。
このように、第2実施形態においては、正規の無線通信装置100の診断のみではなく、位置検出の結果を利用して、より高い精度で不正な無線通信装置の有無についての判定を行える。さらに、不正な無線通信装置が存在していると判定した場合には、不正な無線通信装置の位置についても同時に検出することができる。これにより、不正な無線通信装置への対策を迅速かつ的確に行うことが可能になる。
<第3実施形態>
[概要]
上記の第1実施形態と第2実施形態における検出部224は、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号ごとに対応して検出項目を検出する検出部を備えている。これにより、検出項目の検出を、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号ごとに同時並行して実行することができる。
しかし、検出項目の検出については、例えば異なる周波数帯域ごとに対応する信号(第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号)ごとに対応して時分割で順次実行することもできる。
そこで、第3実施形態として、異なる周波数帯域ごとに対応する信号ごとに、時分割で検出項目の検出を実行するようにした監視装置の構成について説明する。
[監視装置の構成例]
図7は、第3実施形態における監視装置202Bの構成例を示している。同図において、図6と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示す監視装置202Bは、分配部222−1、222−2、222−3に代えて、帯域分離部227−1、227−2、227−3を備える。
帯域分離部227−1は、所定タイミングにより、受信データRd1から分離して検出部224に出力すべき信号の周波数帯域を切り替える。つまり、帯域分離部227−1は、第1無線通信装置100−1、第2無線通信装置100−2、第3無線通信装置100−3に対応する各通信周波数帯域と、診断対象外の周波数帯域とで、所定タイミングで順次切り替えを行って、信号を分離する。
これにより、帯域分離部227−1は、所定タイミングごとに、受信データRd1から、順次、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号を分離する。
同様に、帯域分離部227−2、227−3は、それぞれ、帯域分離部227−1に同期したタイミングで、受信データRd2、Rd3から、順次、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号を分離する。
これにより、検出部224には、帯域分離部227−1、227−2、227−3のそれぞれから、同じタイミングで、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号が順次入力される。
そこで、検出部224は、上記のように順次入力される第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号ごとに検出を行う。つまり、検出部224は、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号を利用した検出項目の検出を時分割で行う。
[処理手順例]
図8のフローチャートは、図7に示した第3実施形態の監視装置202Bが実行する処理手順例を示している。
まず、検出部224は、無線通信装置100に付した番号を示す変数nに初期値として1を代入する(ステップS101)。
次に、帯域分離部227−1、227−2、227−3は、それぞれ、受信データRd1,Rd2,Rd3から、第n無線通信装置100−nに対応する通信周波数帯域の信号(第n信号)を分離する(ステップS102)。
検出部224は、帯域分離部227−1、227−2、227−3のそれぞれにて分離された信号に基づいて、検出項目である送信レベル、パルス幅、周波数、送信源の位置を検出する(ステップS103)。
次に、検出部224は、変数nが無線通信装置100の数である3以上か否かについて判定する(ステップS104)。
変数nが3未満である場合(ステップS104−NO)、検出部224は変数nをインクリメントして(ステップS105)、ステップS102に戻る。これにより、次の第n無線通信装置100−nに対応する第n信号の分離と、第n信号に基づく検出項目の検出が実行される。
そして、全ての第n無線通信装置100−nに対応する検出項目の検出が行われ、変数nが3以上となるのに応じて(ステップS104−YES)、監視部225は、以下の処理を実行する。つまり、監視部225は、これまでのステップS103による検出項目についての検出結果に基づき、無線通信装置100ごとに診断を行う(ステップS106)。また、監視部225は、無線通信装置100と同じ通信周波数帯域を利用する不正な無線通信装置の存在の有無について判定する(ステップS106)。
なお、図6にて説明したように、不正な無線通信装置が存在すると判定されるのに応じては、不正な無線通信装置の位置も併せて検出される。
次に、帯域分離部227−1、227−2、227−3は、それぞれ、受信データRd1,Rd2,Rd3において、無線通信装置100の通信周波数帯域以外の周波数帯域の信号が含まれていれば(ステップS107−YES)、その分離する(ステップS108)。
検出部224は、ステップS108により分離された信号が入力されるのに応じて、受信データに診断対象外信号が含まれていることを検出する(ステップS109)。
監視部225は、ステップS109により診断対象外信号が検出されるのに応じて、不正な無線通信装置が存在すると判定する(ステップS110)。なお、このように不正な無線通信装置が存在すると判定された場合には、併せて、不正な無線通信装置も特定される。
診断対象外の周波数帯域に含まれる信号が無い場合には(ステップS107−NO)、同図に示す処理を終了する。
監視装置202Bは、同図に示す処理を繰り返し実行する。これにより、監視装置202Bは、第1信号、第2信号、第3信号、診断対象外信号ごとに、順次、検出項目の検出を行い、検出結果に基づいた無線通信装置100ごとの診断と、不正な無線通信装置の存在の判定とを行うことが可能になる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の監視システムでは、周波数帯域などの仕様の異なる複数の無線通信装置の動作を一括して的確に監視することが可能になる。
なお、これまでの説明においては、受信装置が、複数の無線通信装置から受信した信号を混合して監視装置に伝送するようにしている。しかし、受信装置が複数の無線通信装置から受信した信号を混合することなく個別に伝送するようにしてもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…飛行場
200…監視システム
201…受信装置
202…監視装置
203…モニタ
211…混合部
212…変換部
213…受信データ伝送部
214…分配部
215…時刻情報取得部
216…合成部
221…受信データ入力部
222…分配部
223…受信データ記録部
224…検出部
225…監視部
226…表示制御部
227…帯域分離部
300…GPS衛星

Claims (4)

  1. 受信装置と監視装置とを備え、
    前記受信装置は、
    複数の診断対象の無線通信装置が通信に利用し前記複数の診断対象の無線通信装置ごとに異なる通信周波数帯域の全てを含む包括周波数帯域により送信される各信号を受信し、受信した各信号を含む受信データを前記監視装置に出力し、
    前記監視装置は、
    前記受信データに含まれる信号のうち、前記通信周波数帯域ごとの信号に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置に対応して定められた所定の検出項目について検出を行う検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の診断対象の無線通信装置ごとの動作について診断する監視部と
    を備える監視システム。
  2. 前記監視部は、
    受信データに含まれる前記通信周波数帯域以外の周波数帯域の信号の有無に基づいて、前記診断対象の無線通信装置以外の無線通信装置の存在について判定する
    請求項1に記載の監視システム。
  3. 3以上の前記受信装置を備え、
    前記検出部は、
    前記3以上の受信装置のそれぞれが出力した受信データに共通に含まれる通信周波数帯域の信号に基づいて、前記通信周波数帯域を利用して信号を送信した送信源の位置を検出し、
    前記監視部は、
    前記検出部が検出した送信源の位置が、対応の診断対象の無線通信装置が設置されている位置と異なる場合に、診断対象の無線通信装置以外の無線通信装置が存在すると判定する
    請求項1または2に記載の監視システム。
  4. 前記3以上の受信装置のそれぞれが出力した受信データに共通に含まれる通信周波数帯域以外の周波数帯域の信号に基づいて、前記通信周波数帯域以外の周波数帯域を利用して信号を送信した診断対象の無線通信装置以外の無線通信装置の位置を検出する
    請求項3に記載の監視システム。
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