JP2015056570A - 有機装置 - Google Patents

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Kazuhiro Harada
千寛 原田
酒井 良正
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Abstract

【課題】有機半導体を用いた素子のオフ電流を抑制する【解決手段】有機装置10は、ソース電極130(第1電極)、ドレイン電極140(第2電極)、有機層150、第1絶縁層170、及び第2絶縁層160を備えている。ソース電極130及びドレイン電極140は、互いに離れている。有機層150は、ソース電極130及びドレイン電極140と接し、かつ、ソース電極130とドレイン電極140の間の領域にも位置している。第1絶縁層170は、有機層150のうち、ソース電極130とドレイン電極140の間の領域と重ならない領域に接している。第2絶縁層160は、有機層150のうちソース電極130とドレイン電極140の間の領域に接している。そして、第1絶縁層170の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、第2絶縁層160の融点、軟化温度、又はガラス転移温度よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、有機装置に関する。
近年は、有機半導体層を用いた有機装置の開発が進められている。このような有機装置の一つに、有機半導体層をチャネルとした有機トランジスタがある。有機トランジスタに求められる性能のひとつに、オフ電流(すなわち漏洩電流)を抑制することが挙げられる。オフ電流が存在すると、信号増幅デバイスとしても、スイッチデバイスとしても、正常な機能を果たすことができない。さらに、ディスプレイ等を駆動する場合、複数のトランジスタをアレイ状に配置するが、漏洩電流が無視できないトランジスタでは、隣接素子間で互いに導通し、表示不具合の原因となる。そこで、オフ電流抑制、または、素子分離の一例として、有機半導体層をパターニングする手法が開示されている。
特許文献1には、有機半導体前駆体の熱処理を光熱変換層からの熱を用いて行うことで、特定の部分のみを有機半導体層に変換する手法が記載されている。
特許文献2には、有機半導体層を堆積する前に逆テーパ型の絶縁層を形成しておき、上部から有機半導体を気相成膜することで、有機半導体層をパターニングすることが記載されている。
特開2004−146575号公報 国際公開第2008/117362号
特許文献1に記載された方法では、有機半導体前駆体層のうち、光照射された部分のみが熱処理され、半導体層に変換される。しかしながら、このような光熱変換層を用いた手法では熱伝導によりパターンがぼやけることが懸念され、微細なパターニングをすることが困難である。また、特許文献2に記載された方法では、有機半導体の形成手法が気相成長法に限られてしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、有機半導体を用いた素子のオフ電流(すなわち漏洩電流)を抑制することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、第1電極と、
前記第1電極から離れている第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極に接し、かつ前記第1電極と前記第2電極の間の領域にも位置する有機層と、
前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域と重ならない領域に少なくとも一部は接している第1絶縁層と、
前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域と重なる部分に少なくとも一部は接している第2絶縁層と、
を備え、
前記第1絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、前記第2絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも低い有機装置である。
請求項4に記載の発明は、第1電極と、
前記第1電極から離れている第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極に接し、かつ前記第1電極と前記第2電極の間の領域にも位置する有機層と、
前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域とは異なる領域に少なくとも一部は形成され、熱軟化型の樹脂からなる第1絶縁層と、
を備え、
前記有機層のうち前記第1絶縁層と重なっていない領域に位置する部分の少なくとも表層は、変質している有機装置である。
実施形態に係る有機装置の構成を示す断面図である。 図1に示した有機装置の平面図である。 実施例1に係る第1トランジスタのドレイン・ソース間の電流と、ゲート電圧の関係を示すグラフである。 実施例2に係る有機装置の構成を示す断面図である。 実施例3に係る有機装置の構成を示す断面図である。 実施例3に係る有機装置の平面図である。 図6の変形例を示す平面図である。 実施例4に係る有機装置の構成を示す図である。 実施例5に係る有機装置の構成を示す平面図である。 図9のB−B′断面図である。 図9に示した有機装置の回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る有機装置10の構成を示す断面図である。図2は、図1に示した有機装置10の平面図である。図1は、図2のA−A断面に対応しているが、図1において配線132は省略されている。また図2において、基板100、ゲート絶縁膜120、及び第1絶縁層170は省略されている。
有機装置10は、ソース電極130(第1電極)、ドレイン電極140(第2電極)、有機層150、第1絶縁層170、及び第2絶縁層160を備えている。ソース電極130及びドレイン電極140は、互いに離れている。有機層150は、ソース電極130及びドレイン電極140と接し、かつ、ソース電極130とドレイン電極140の間の領域にも位置している。第1絶縁層170は、有機層150のうち、ソース電極130とドレイン電極140の間の領域と重ならない領域に少なくとも一部は接している。第2絶縁層160は、有機層150のうちソース電極130とドレイン電極140の間の領域に少なくとも一部は接している。そして、第1絶縁層170の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、第2絶縁層160の融点、軟化温度、又はガラス転移温度よりも低い。以下、詳細に説明する。
有機装置10は、ボトムゲート型の第1トランジスタ12を有している。第1トランジスタ12は、基板100上に形成されている。基板100は、例えばガラスや樹脂材料で形成されているが、他の材料であっても良い。
基板100上には、ゲート電極110及びゲート絶縁膜120が形成されている。ゲート電極110は、基板100の一部の上に位置しており、例えばCr又はAlなどの金属によって形成されている。ただしゲート電極110は、ITOのような金属酸化物類、ポリアニリン類、ポリチオフェン類などの共役性高分子を含む有機導電材料など、他の導電性を有する材料によって形成されていても良い。また、基板100とゲート電極110の間には、絶縁層が形成されていても良い。
ゲート絶縁膜120は、基板100上及びゲート電極110上に形成されている。ゲート絶縁膜120は、例えば酸化シリコンなどの金属酸化物によって形成されているが、金属窒化物、金属酸窒化物、有機絶縁材料、またはそれらの積層物によって形成されていても良い。
ゲート絶縁膜120の上には、ソース電極130及びドレイン電極140が形成されている。ソース電極130及びドレイン電極140は、例えばCrとAuの積層膜などの金属によって形成されている。ただしソース電極130及びドレイン電極140は、ITOのような金属酸化物類、ポリアニリン類、ポリチオフェン類などの共役性高分子を含む有機導電材料など、他の導電性を有する材料によって形成されていても良い。ソース電極130及びドレイン電極140は、平面視でゲート電極110を挟んで互いに対向する位置に形成されている。言い換えると、ゲート電極110は、有機層150のうちソース電極130とドレイン電極140の間に位置する部分と重なっている。
なお、図2に示すように、ソース電極130は配線132に接続している。配線132は、ソース電極130及びドレイン電極140と同一層に形成されている。また、ゲート電極110はゲート配線112に接続している。ゲート配線112は、ゲート電極110と同一層に形成されている。配線132とゲート配線112は交わる方向、例えば直交する方向に延在しているが、これに限られない。
ゲート絶縁膜120のうちソース電極130とドレイン電極140の間に位置する領域の上、ソース電極130の上、およびドレイン電極140の上には、有機層150が形成されている。有機層150を構成する材料は、半導体特性を示す有機材料であればよく、例えば、ペンタセンなどのアセン類、鉛フタロシアニンを含むフタロシアニン類、ベンゾポルフィリン等のポルフィリン類、ペリレンやそのテトラカルボン酸誘導体、テトラチアフルバレン類、α−チエニールもしくはセクシチオフェンと呼ばれるチオフェン6量体を代表例とする芳香族オリゴマー、又は、ポリチオフェン、ポリチエニレンビニレン、ポリ−p−フェニレンビニレンといった共役高分子等である。
このうち特に好ましい有機材料としては、ポリマーのような高分子よりも、前述のアセン類やフタロシアニン類、ポルフィリン類、テトラカルボン酸誘導体、テトラチアフルバレン類、芳香族オリゴマーのような低分子量のものが好ましい。上に例示したような低分子量(ここではポリマーに対する意味で低分子量という言葉を使用する)の有機半導体は、分子から分子へと次つぎに電荷が伝わっていくことにより電流が流れるため、その分子の配列を乱すことにより、導電性を大きく変化させることができるため、本発明に適している。
そしてより好ましい有機材料は、ポルフィリン類である。逆にポリマーのような高分子の有機材料は、主にその分子内を伝わって電流が流れるため、第1絶縁層を構成する物質が侵入してきた際に、比較的導電性の変化の割合が小さくなることがある。
有機層150のうちソース電極130とドレイン電極140の間に位置する部分は、第1トランジスタ12のチャネルとして機能する。そして有機層150のうちこの領域の上には、第2絶縁層160が形成されており、有機層150のうち残りの領域の上には、第1絶縁層170が形成されている。第1絶縁層170は、例えばエポキシ系の樹脂からなり、第2絶縁層160は、例えばアクリル系ポリマーからなる。ただし第1絶縁層170及び第2絶縁層160は、これらに限定されない。
有機層150のうち第1絶縁層170と重なっている領域は高抵抗な膜となっている。このような状態は、有機層150上に第1絶縁層170を形成した後、第1絶縁層170の温度を第1絶縁層170の融点以上、軟化温度以上、またはガラス転移温度以上にすることで、実現できる。有機層150の直上の絶縁層170が熱処理により軟化すると、有機層150がダメージを受けて変質し、半導体特性が劣化するためである。本図に示す例において、第1絶縁層170は、有機層150のうちチャネルとして機能する部分を囲んでおり、また、第2絶縁層160の上にも形成されている。
一方、有機層150のうち第1トランジスタ12のチャネルとして機能する部分は、第2絶縁層160によって覆われている。第2絶縁層160の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、第1絶縁層170の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも高い。このため、有機層150のうち第2絶縁層160で覆われた部分は、熱処理による半導体特性の劣化を防止することができる。これらの効果を得るためには、第1絶縁層170と第2絶縁層160の融点、軟化温度、またはガラス転移温度の差が、例えば20℃以上であることが好ましい。この場合、処理温度を、第1絶縁層170の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも10℃以上高くしつつ、第2絶縁層160の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも10℃以上低くすることができる。また、第1絶縁層170と第2絶縁層160の融点、軟化温度、またはガラス転移温度の温度差が望ましくは120℃以上であるのが好ましい。
そして更に好ましくは、第2絶縁層160が有機層150のうちチャネルとして使用する部分全体を覆っていることであり、特に好ましくは、第2絶縁層160がチャネルとして使用する部分よりも、有機層150の膜厚以上に大きく覆っていることである。これは、第1絶縁層170が熱処理により軟化し有機層150にダメージを与える場合に、例えば図1であれば基板100に向かう方向(厚さ方向)だけにダメージを与えるのではなく、図1の紙面に垂直な方向(基板100の面方向)にもダメージを広げていくことが考えられるためである。そして、有機層150のチャネルとして使用する部分にまでダメージが及ぶ可能性を減少させるためには、有機層150のうちチャネルとして使用される部分のみではなくその周囲も覆っていることが好ましい。この場合においても、第1樹脂層170は、トランジスタのチャネルを囲んでいる。
次に、有機装置10の製造方法を説明する。まず、基板100上にゲート電極110を形成する。ゲート電極110は、例えば印刷法又はインクジェット法などの塗布法によって形成されても良いし、スパッタリング、フォトリソグラフィ、及びエッチングを用いて形成されても良い。この工程において、ゲート配線112も形成される。
次いで、基板100及びゲート電極110上に、ゲート絶縁膜120を形成する。ゲート絶縁膜120は、スピンコーティング法やインクジェット法などの塗布法(印刷法)を用いて形成されても良いし、真空成膜法を用いて形成されても良い。
次いで、ゲート絶縁膜120上にソース電極130及びドレイン電極140を形成する。ソース電極130及びドレイン電極140は、例えばインクジェット法などの塗布法によって形成されても良いし、スパッタリング、フォトリソグラフィ、及びエッチングを用いて形成されても良い。この工程において、配線132も形成される。
次いで、ゲート絶縁膜120上、ソース電極130上、及びドレイン電極140上に、有機層150を形成する。有機層150は、蒸着法を用いて形成されても良いし、スピンコーティング法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法などの塗布法を用いて形成されても良い。
次いで、有機層150上に、第2絶縁層160を形成し、その後第1絶縁層170を形成する。第2絶縁層160は、例えばスピンコーティング法などの塗布法に、フォトリソグラフィを組み合わせることで形成されるが、他の方法(例えばインクジェット法)を用いて形成されても良い。また、第1絶縁層170は、例えばスピンコーティング法やオフセット印刷法などの塗布法を用いて形成される。
その後、第2絶縁層160及び第1絶縁層170を、第1絶縁層170の軟化点以上(又は融点温度以上もしくはガラス転移温度以上)、かつ、第2絶縁層160の軟化点未満(又は融点未満もしくはガラス転移温度未満)に加熱する。
以上、本実施形態によれば、有機層150のうち第1絶縁層170と重なっている領域は熱処理による絶縁層170の軟化のダメージを受け、抵抗が高くなっている。言い換えると、有機層150のうちチャネルとして動作しない部分の少なくとも一部は高抵抗になっている。従って有機層150を用いた素子(例えば第1トランジスタ12)において、有機層150を介して電流が漏洩することを抑制できる。
特に本実施形態では、第1絶縁層170は、平面視で有機層150のうち第1トランジスタ12のチャネルとなる領域を囲んでいる。従って、有機層150のうちランジスタのチャネルとなる領域の周囲に位置する部分は、高抵抗になっている。従って、第1トランジスタ12の漏洩電流はさらに小さく、隣接した素子との分離にも効果的である。
また、本実施形態において、隣り合う第1トランジスタ12の素子分離は、有機層150のうち第1絶縁層170と重なっている領域によって行われている。従って、有機層150のパターニングが不要になるため、隣り合う第1トランジスタ12を容易に分離することができる。
さらに、本実施形態において、有機層150を形成する際には、パターニングが不要なため、蒸着法やスピンコーティング法などの面内均一性に優れた手法を用いることが可能であり、特性バラツキが少ないトランジスタアレイを形成することができる。
(実施例1)
実施形態に示した構造の有機装置10を作製した。ゲート電極110にはCrを使用し、ゲート絶縁膜120は多官能性アクリルポリマーをスピンコートにより形成した。ソース電極130及びドレイン電極140は、CrとAuの積層膜を使用し、有機層150はテトラベンゾポルフィリンの誘導体をスピンコートし、加熱処理して結晶化した。第2絶縁層160には感光性アクリルポリマーを使用し、第1絶縁層170にはエポキシ系の樹脂を使用した。第2絶縁層160のガラス転移温度は160℃であり、第1絶縁層170のガラス転移温度は40℃であった。そして、第2絶縁層160及び第1絶縁層170を形成した後の熱処理温度を、150℃とした。
また、比較例に係る有機装置を作製した。この有機装置は、第1絶縁層170がなく第2絶縁層160が全面に塗布されている点を除いて、実施例に係る有機装置と同様の構成である。
図3は、実施例1に係る第1トランジスタ12のドレイン・ソース間の電流と、ゲート電圧の関係を示すグラフである。本図では、比較例に係る第1トランジスタ12における、ドレイン・ソース間の電流と、ゲート電圧の関係も示している。第1トランジスタ12は、ゲート電圧が負になるとオンする。
比較例においては、ゲート電圧が正になっても、ドレイン・ソース間にある程度の量の電流が流れている。これは、比較例に係るトランジスタの漏洩電流はある程度大きいことを示している。これに対して本実施例においては、ゲート電圧が0以上になったとき、ドレイン・ソース間の電流は非常に小さくなる。これは、本実施例に係る第1トランジスタ12の漏洩電流は非常に小さいことを示している。
なお、本実施例に係る第1トランジスタ12の電子の移動度は4×10−2(cm/Vs)であり、オフ電流は3×10−12(A)であり、オンオフ比(オン電流/オフ電流)は1×10であった。一方、比較例に係る第1トランジスタ12の電子の移動度は2×10−1(cm/Vs)であり、オフ電流は9×10−10(A)であり、オンオフ比(オン電流/オフ電流)は3×10であった。この点からも、本実施例に係る第1トランジスタ12の特性が優れているといえる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係る有機装置10の構成を示す断面図である。本実施例に係る有機装置10は、第1絶縁層170を形成した後に第2絶縁層160が形成されている点を除いて、実施形態に係る有機装置10と同様の構成である。
詳細には、第1絶縁層170は、有機層150のうち第1トランジスタ12のチャネルとなるべき領域を除いた部分の上に、形成されている。言い換えると、第1絶縁層170は、有機層150のうち第1トランジスタ12のチャネルとなるべき領域と重なる部分に、開口を有している。そして第2絶縁層160は、有機層150のうち第1絶縁層170の開口内に位置する部分の上、第1絶縁層170の開口の側面の上、及び第1絶縁層170の上に形成されている。
本実施例においても、実施形態と同様に、第1トランジスタ12の漏洩電流を小さくすることができる。また、隣り合う第1トランジスタ12を容易に分離することができる。また、第2絶縁層160が第1トランジスタ12を覆っているため、第2絶縁層160によって第1トランジスタ12を保護することもできる。
(実施例3)
図5は、実施例3に係る有機装置10の構成を示す断面図である。図6は、本実施例に係る有機装置10の平面図である。図6において、基板100及びゲート絶縁膜120は省略されている。
本実施例に係る有機装置10は、第1絶縁層170が第2絶縁層160の上及び第2絶縁層160の周囲にのみ形成されている点を除いて、実施形態に係る有機装置10と同様の構成である。本実施例においても、実施形態と同様に、第1トランジスタ12の漏洩電流を小さくすることができる。
なお、図7の平面図に示すように、第1絶縁層170は、第2絶縁層160の周囲にのみ(言い換えると、第2絶縁層160を囲むように)形成されていても良い。この場合においても、有機層150のうち抵抗が高くなっている領域は、第1トランジスタ12のチャネル領域を囲んでいるため、第1トランジスタ12の漏洩電流を小さくすることができる。
(実施例4)
図8は、実施例4に係る有機装置10の構成を示す図である。本実施例に係る有機装置10は、第1絶縁層170が、有機層150のうちチャネルとなる部分の周囲にのみ形成されている点を除いて、実施例2に係る有機装置10と同様の構成である。
詳細には、第1絶縁層170は、有機層150のうちチャネルとなる部分を囲むように形成されている。第1絶縁層170の平面レイアウトは、例えば図7に示した例と同様である。そして、第2絶縁層160は、有機層150のうち第1絶縁層170で覆われていない領域、及び第1絶縁層170の上並びに側面を覆っている。ただし、第2絶縁層160は少なくともチャネル上を覆っていればよく、これに限らない。
本実施例によっても、第1トランジスタ12の漏洩電流を小さくすることができる。また、第2絶縁層160が第1トランジスタ12を覆っているため、第2絶縁層160によって第1トランジスタ12を保護することもできる。
(実施例5)
図9は、実施例5に係る有機装置20の構成を示す平面図である。本実施例に係る有機装置20は、第1トランジスタ12、第2トランジスタ14、容量素子200、及び発光素子300を複数組備えている。発光素子300は、例えばディスプレイの発光領域であり、第1トランジスタ12及び第2トランジスタ14は、発光素子300の発光を制御する。第2トランジスタ14は第1トランジスタ12と同様の構成を有している。
図10は、図9のB−B′断面図である。基板100上には、第1トランジスタ12のゲート電極110、容量素子200の第2電極204、及び第2トランジスタ14のゲート電極114が形成されている。これらは互いに同一の工程で形成されている。そして基板100の上、ゲート電極110,114の上、及び第2電極204の上には、ゲート絶縁膜120が形成されている。
ゲート絶縁膜120の上には、第1トランジスタ12のソース電極130、ドレイン電極140のほかに、容量素子200の第1電極202、及び、第2トランジスタ14のソース電極134並びにドレイン電極144が形成されている。これらは、互いに同一の工程で形成されている。
平面視でソース電極134及びドレイン電極144の間に位置する部分には、ゲート電極114が形成されている。そしてゲート電極114は、有機層150のうちソース電極134とドレイン電極144の間に位置する部分と重なっている。
第2電極204は、平面視で第1電極202と重なっている。すなわちゲート絶縁膜120は容量素子200の絶縁層としても機能する。また、第1電極202は、ソース電極130と一体に形成されている。そしてゲート絶縁膜120には、ゲート電極114を容量素子200の第1電極202に接続するためのコンタクトホール115が埋め込まれている。
ソース電極130の上、ドレイン電極140の上、ソース電極134の上、ドレイン電極144の上、ゲート絶縁膜120上のうちドレイン電極140とソース電極130の間に位置する部分の上、及びゲート絶縁膜120のうちドレイン電極144とソース電極134の間に位置する部分の上には、有機層150が形成されている。
有機層150の上には、第2絶縁層160が形成され、その上に第1絶縁層170が形成されている。第1絶縁層170のうち、発光素子の部分には開口が形成されている。すなわち第2絶縁層160及び第1絶縁層170は、実施例1と同様の構成になっている。
また、ゲート絶縁膜120のうち発光領域となる部分の上には、電極310が形成されている。電極310の上には、有機層182及び電極184が形成されている。電極310は例えば陽極であり、電極184は陰極である。有機層182は、例えば電子注入層、発光層、及び正孔注入層を積層した構成を有している。なお、第2絶縁層160及び第1絶縁層170は、電極310上には形成されていない。有機層182からの発光は、基板100を介して外部に放射される。
有機トランジスタおよび有機ELは、大気中の水分や酸素によってダメージを受ける。本図に示す例では省略されているが、それらから保護するための保護膜、あるいは封止構造を設けることが望ましい。
図11は、有機装置20の回路図である。第1トランジスタ12のゲート配線110及びソース配線には、発光素子300の発光を制御するための制御信号が入力される。第1トランジスタ12のドレイン電極は第2トランジスタ14のゲート電極114に接続している。また容量素子200の第1電極202は、第1トランジスタ12のドレイン電極と第2トランジスタのゲート電極114に接続している。そして第2トランジスタ14のドレイン電極は発光素子300の陽極に接続している。
本実施形態によると、隣接する画素への電流の漏洩を抑制し、隣接画素間での素子分離をすることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10,20 有機装置
12 第1トランジスタ
14 第2トランジスタ
100 基板
110 ゲート電極
114 ゲート電極
120 ゲート絶縁膜
130 ソース電極
132 配線
134 ソース電極
140 ドレイン電極
144 ドレイン電極
150 有機層
160 第2絶縁層
170 第1絶縁層

Claims (7)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極から離れている第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極に接し、かつ前記第1電極と前記第2電極の間の領域にも位置する有機層と、
    前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域と重ならない領域に少なくとも一部は接している第1絶縁層と、
    前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域と重なる部分に少なくとも一部は接している第2絶縁層と、
    を備え、
    前記第1絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、前記第2絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも低い有機装置。
  2. 請求項1に記載の有機装置において、
    前記第1絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度は、前記第2絶縁層の融点、軟化温度、またはガラス転移温度よりも、20℃以上低い有機装置。
  3. 請求項1又は2に記載の有機装置において、
    前記第1絶縁層は、エポキシ系の樹脂からなり、
    前記第2絶縁層は、アクリル系ポリマーからなる有機装置。
  4. 第1電極と、
    前記第1電極から離れている第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極に接し、かつ前記第1電極と前記第2電極の間の領域にも位置する有機層と、
    前記有機層のうち、前記第1電極と前記第2電極の間の領域とは異なる領域に少なくとも一部は形成され、熱軟化型の樹脂からなる第1絶縁層と、
    を備え、
    前記有機層のうち前記第1絶縁層と重なっていない領域に位置する部分の少なくとも表層は、変質している有機装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機装置において、
    前記有機層は有機半導体層である有機装置。
  6. 請求項5に記載の有機装置において、
    前記有機層のうち前記第1電極と前記第2電極の間の領域に位置する部分と重なっているゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記有機層の間に位置するゲート絶縁膜と、
    を備えるトランジスタを有する有機装置。
  7. 請求項6に記載の有機装置において、
    前記第1絶縁層は、平面視で、前記トランジスタのチャネルを囲んでいる有機装置。
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