JP2015056352A - 電池装置およびこれを備える駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極における正極と対向していない未対向部表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出可能とする。【解決手段】電池セルの負極における正極と対向する対向部の面圧P1とバッテリの蓄電割合SOCとバッテリ(各電池セル)の電池温度Tbとに基づいて、リチウムが析出し得る未対向部の蓄電割合S2より小さな蓄電割合に対応する未対向部の面圧を閾値Pref2に設定し(S100〜S140)、未対向部の面圧P2が閾値Pref2より大きいときに、未対向部の蓄電割合S2が(局所的に)増加していると判定する(S150,S160)。これにより、リチウムが析出するおそれがあることを検出することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、電池装置およびこれを備える駆動装置に関する。
従来、この種の電池装置としては、正極と負極との間にセパレータを介在させて積層した積層型電極群を含むリチウムイオン二次電池と、二次電池の厚さを検出する検出手段と、二次電池のサイクル回数を検出するサイクル数検出手段とを備え、検出された二次電池の厚さと検出された二次電池のサイクル回数とに応じて二次電池の交換時期やサイクル劣化の有無を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2010/064392号
正極と負極とがセパレータを介して積層されて捲回されると共に負極が正極と対向する対向部および正極と対向しない未対向部を有する電池セルを複数有するリチウムイオン二次電池では、充放電が繰り返し行なわれると、負極の未対向部表面にリチウムが析出する場合がある。リチウムが析出すると、二次電池の容量低下を招いてしまうことから、リチウムが析出する前に、未対向部表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出可能とするよう要請されている。
本発明の電池装置およびこれを備える駆動装置は、正極と負極とがセパレータを介して積層されて捲回されると共に負極が正極と対向する対向部および正極と対向しない未対向部を有する電池セルを複数有するリチウムイオン二次電池を備えるものにおいて、未対向部表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出可能とすることを主目的とする。
本発明の電池装置およびこれを備える駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電池装置は、
正極と負極とがセパレータを介して積層されて捲回されると共に前記負極が前記正極と対向する対向部および該正極と対向しない未対向部を有する電池セルを複数有するリチウムイオン二次電池を備える電池装置であって、
前記複数の電池セルのうち少なくとも1つに設けられて該電池セルの前記未対向部の面圧を検出する面圧検出手段と、
前記電池セルの温度を検出する温度検出手段と、
前記検出された面圧と前記検出された温度とに基づいて前記未対向部の蓄電割合が増加しているか否かを判定する判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の電池装置では、複数の電池セルのうち少なくとも1つに設けられた面圧センサにより検出された電池セルの未対向部の面圧と、温度センサにより検出された電池セルの温度と、に基づいて未対向部の蓄電割合が増加しているか否かを判定する。本発明者らは、実験や解析などにより、未対向部の蓄電割合が大きく電池セルの温度が高いほど未対向部の面圧が大きくなることを見出した。また、リチウムイオン二次電池の充放電が繰り返し行なわれると、未対向部の蓄電割合が大きくなってこれに応じて未対向部の面圧が大きくなり、未対向部の蓄電割合が所定割合より大きくなると、面圧が所定割合に対応する所定面圧より大きくなって未対向部表面にリチウムが析出し得ることを見出した。したがって、検出した電池セルの温度に対して、未対向部の面圧が所定面圧より低い面圧閾値より大きくなったときに、未対向部の蓄電割合が増加している(面圧閾値に対応する蓄電割合閾値より大きくなっている)と判定することにより、未対向部表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出することができる。
本発明の駆動装置は、上述の本発明の電池装置、即ち、正極と負極とがセパレータを介して積層されて捲回されると共に前記負極が前記正極と対向する対向部および該正極と対向しない未対向部を有する電池セルを複数有するリチウムイオン二次電池を備える電池装置であって、前記複数の電池セルのうち少なくとも1つに設けられて該電池セルの前記未対向部の面圧を検出する面圧検出手段と、前記電池セルの温度を検出する温度検出手段と、前記検出された面圧と前記検出された温度とに基づいて前記未対向部の蓄電割合が増加しているか否かを判定する判定手段と、を備える電池装置と、前記二次電池と電力をやりとりするモータと、を備える駆動装置であって、前記未対向部の蓄電割合の増加が判定されたときには、前記モータの駆動を禁止するまたは前記リチウムイオン二次電池から放電が行なわれるよう前記モータを制御する制御手段、を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、上述の本発明の電池装置を備えるから、本発明の電池装置が備える効果、具体的には、未対向部表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出することができる効果を奏することができる。そして、未対向部の蓄電割合の増加が判定されたときに、モータの駆動を禁止するかリチウムイオン二次電池から放電が行なわれるようモータを制御することにより、未対向部の蓄電割合が上述の所定割合より大きくなるのを抑制して、未対向部表面にリチウムが析出するのを抑制することができる。
本発明の一実施例としての電池装置を備える駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット50により実行される未対向部蓄電割合増加判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 基準面圧設定用マップの一例を示す説明図である。 基準面圧設定用マップを補正する様子を示す説明図である。 電池温度Tbと閾値Pref2との関係を設定する様子を示す説明図である。 面圧センサ49dによる電池セル30の幅方向の各位置の圧力の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電池装置を備える駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の駆動装置20は、電気自動車やハイブリッド自動車などに搭載され、図示するように、走行用の動力を出力可能なモータ22と、モータ22を駆動するためのインバータ24と、インバータ24を介してモータ22と電力をやりとりするバッテリ26と、装置全体をコントロールする電子制御ユニット50と、を備える。
バッテリ26は、複数の電池セル30が直列接続されたリチウムイオン二次電池として構成されている。電池セル30は、直方体状のケース31と、正極(正極シート)35と負極(負極シート)38とがセパレータ43を介して積層された積層体34が捲回されて構成されると共にケース31に収容される電極体32と、ケース31内で正極35に接続されると共にケース31外に突出する正極集電端子47と、ケース31内で負極38に接続されると共にケース31外に突出する負極集電端子48と、を備える。なお、正極35と負極38との間は、電解質(非水電解液)で満たされている。
電極体32は、積層体34が図示しない軸心の周囲に筒状に捲回されて更に押しつぶされて偏平状に形成されている。この電極体32は、開口端部(捲回方向に垂直な方向の端部)がケース31の側面(図中左右側の面)31aに対向するようケース31内に配置されている。
正極35は、長尺シート状に形成され、正極集電体(例えばアルミニウムなど)の表面に正極活物質(充電に伴ってリチウムイオンを放出すると共に放電に伴って吸蔵する物質、例えばコバルトリチウム複合酸化物など)が塗布された正極塗工部36を有する。この正極35は、正極集電体における正極活物質が塗布されていない図示しない正極非塗工部で正極集電端子47と接続されている。
負極38は、長尺シート状に形成され、負極集電体(例えば銅など)の表面に負極活物質(充電に伴ってリチウムイオンを吸蔵すると共に放電に伴って放出する物質、例えば黒鉛など)が塗布された負極塗工部39を有する。負極塗工部39は、正極塗工部36の幅より大きな幅に形成されており、正極35の正極塗工部36と対向する対向部40と、正極塗工部36と対向しない未対向部41と、を備える。この負極38は、負極集電体における負極活物質が塗布されていない図示しない負極非塗工部で負極集電端子48と接続されている。
セパレータ43は、樹脂からなる多孔性シート(微多孔質樹脂シート)などによって長尺シート状に形成されており、正極35と負極38とに介在し、正極35の正極塗工部36および負極38の負極塗工部39と接するよう配置されている。このセパレータ43は、正極35と負極38とが短絡しないように、正極塗工部36や負極塗工部39の幅より大きな幅に形成されている。このセパレータ43に形成された空孔内に電解質(非水電解液)を含浸させることにより、正極35と負極38との間に導電経路が形成される。
電子制御ユニット50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、モータ22のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータ22のロータの回転位置θmや、モータ22の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Iv,Iw,バッテリ26の電圧,電流,温度を検出する電圧センサ49a,電流センサ49b,温度センサ49cからの端子間電圧Vb,充放電電流Ib,電池温度Tb,バッテリ26の少なくとも1つの電池セル30の幅広面(図中手前側または奥側の面)31bに取り付けられた面圧センサ49dからの対向部40,未対向部41の面圧P1,P2などが入力ポートを介して入力されている。なお、実施例では、温度センサ49cにより検出された電池温度Tbを、バッテリ26の温度としてだけでなく、各電池セル30の温度としても用いるものとした。電子制御ユニット50からは、インバータ24のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、電子制御ユニット50は、電流センサからの放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ26から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算している。
なお、実施例では、バッテリ26と面圧センサ49dと温度センサ49cと電子制御ユニット50とが本発明の「電池装置」に相当し、これらとモータ22とが本発明の「駆動装置」に相当する。
次に、こうして構成された実施例の駆動装置20の動作、特に、バッテリ26の電池セル30の負極38の負極塗工部39の未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加しているか否かを判定する際の動作について説明する。図2は、実施例の電子制御ユニット50により実行される未対向部蓄電割合増加判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、駆動装置20(車両)のシステム起動時に実行される。
未対向部蓄電割合増加判定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、温度センサ49cからのバッテリ26(各電池セル30)の電池温度Tbやバッテリ26の蓄電割合SOC,電池セル30の負極38の負極塗工部39の対向部40の面圧P1,負極塗工部39の未対向部41の面圧P2などのデータを入力する(ステップS100)。ここで、バッテリ26の蓄電割合SOCは、電流センサ49bからの放電電流Ibの積算値に基づいて演算された値を入力するものとした。また、対向部40の面圧P1や未対向部41の面圧P2は、面圧センサ49により検出された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した電池温度Tbと蓄電割合SOCとに基づいて基準面圧Pref1を設定する(ステップS110)。ここで、基準面圧Pref1は、実施例では、電池温度Tbと蓄電割合SOCと基準面圧Pref1との関係を予め定めて基準面圧設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、電池温度Tbと蓄電割合SOCとが与えられると記憶したマップから対応する基準面圧Pref1を導出して設定するものとした。基準面圧設定用マップの一例を図3に示す。図3では、電池温度Tbと蓄電割合SOCと基準面圧Pref1との関係を斜線を付した曲面で示した。図3の例では、基準面圧Pref1は、電池温度Tbが高いほど大きくなり且つ蓄電割合SOCが大きいほど大きくなる傾向に設定される。この傾向は、本発明者らが実験や解析などによって見出したものである。
続いて、入力した面圧P1を基準面圧Pref1とを比較し(ステップS120)、面圧P1が基準面圧P1と異なるときには、面圧P1と基準面圧Pref1とが等しくなるよう基準面圧設定用マップを補正する(ステップS130)。この様子を図4に示す。図4中、上側,下側のマップは、それぞれ、補正前,補正後の電池温度Tbと蓄電割合SOCと基準面圧Pref1との関係を示す。図4の例では、補正前の曲面を上側(同一の電池温度Tbおよび蓄電割合SOCに対して基準面圧Pref1が大きくなる側)に平行移動させて、面圧P1と基準面圧Pref1とが等しくなるようにするものとした。こうした補正を行なうのは、電池セル30の経年変化などにより、電池セル30内で拘束荷重抜けやガス発生による荷重増加が生じている可能性があるためである。なお、ステップS120で面圧P1と基準面圧Pref1とが等しいときには、基準面圧設定用マップの補正を行なわない。
次に、電池温度Tbに基づいて、未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加しているか否かを判定するのに用いる閾値Pref2を設定し(ステップS140)、入力した未対向部41の面圧P2を閾値Pref2と比較し(ステップS150)、未対向部41の面圧P2が閾値Perf2以下のときには、そのまま本ルーチンを終了し、未対向部41の面圧P2が閾値Pref2より大きいときには、未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加していると判定して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
ここで、閾値Pref2は、実施例では、電池温度Tbと閾値Pref2との関係に電池温度Tbを適用して設定するものとした。図5は、電池温度Tbと閾値Pref2との関係を設定する様子を示す説明図である。電池温度Tbと閾値Pref2との関係は、図5に示すように、基準面圧設定用マップ(補正しないときには図3のマップ,補正したときには図4の下側のマップ)の横軸を「バッテリ26の蓄電割合SOC」から「未対向部41の蓄電割合S2」に置き換えると共に縦軸を「基準面圧Pref1」から「閾値Pref2」に置き換えて、斜線を付した曲面における蓄電割合SOCが閾値Srefのときの曲線(図中太線参照)を抽出する、ことによって設定するものとした。ここで、閾値Srefは、未対向部41表面にリチウムが析出し得る未対向部41の蓄電割合S2としての所定割合Sd(例えば85%や90%など)より若干(例えば5%や10%など)小さい未対向部41の蓄電割合S2を用いるものとした。図5の傾向(図3や図4と同一の傾向)から、閾値Pref2は、未対向部41の蓄電割合S2が所定割合Sdのときの値(以下、所定面圧Pdという)より小さくなる。
図6は、面圧センサ49dによる電池セル30の幅方向(図1中左右方向)の各位置の圧力の一例を示す説明図である。図6(a)は、出荷直後など未対向部41の蓄電割合S2が増加していないとき即ち未対向部41の面圧P2が閾値Pref2以下のときの様子(実験や解析などの結果)の一例を示し、図6(b)は、バッテリ26の充放電の繰り返しによって未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加したとき即ち未対向部41の面圧P2が閾値Pref2より大きくなったときの様子(実験や解析などの結果)の一例を示す。図6から解るように、本発明者らは、実験や解析などにより、バッテリ26の充放電が繰り返し行なわれると、未対向部41の蓄電割合S2が大きくなってこれに応じて未対向部41の面圧P2が大きくなり、蓄電割合S2が閾値Srefより大きな所定割合Sdより大きくなると、面圧P2が所定面圧Pdより大きくなって未対向部41表面にリチウムが析出し得ることを見出した。したがって、未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加している(閾値Srefより大きくなっている)ときには、何らかの対処を行なわないと、未対向部41表面にリチウムが析出するおそれがあると考えられる。実施例では、未対向部41の蓄電割割合S2の増加(閾値Srefより大きくなること)を検出することにより、未対向部41表面にリチウムが析出することによって電池セル30の劣化が促進されるおそれがあることを検出することができる。
このようにして、未対向部41の蓄電割合S2が増加している(閾値Srefより大きくなっている)と判定したときには、実施例では、モータ22の駆動を禁止するか、バッテリ26から放電が行なわれるようモータ22を制御するものとした。前者は、バッテリ26が充放電されないことにより、未対向部41の蓄電割合S2(面圧P1)と対向部40との蓄電割合S2(面圧P2)とが平準化されることにより、未対向部41の蓄電割合S2が低くなるようにするためである。後者は、バッテリ26(電池セル30)から放電が行なわれることにより、未対向部41の蓄電割合S2(および対向部40の蓄電割合S1)が低くなるようにするためである。これらの処理により、未対向部41の蓄電割合S2が所定割合Sdより大きくなるのを抑制して、リチウムが析出するのを抑制することができる。この結果、電池セル30(バッテリ26)の劣化が促進されるのを抑制することができる。
以上説明した実施例の駆動装置20が備える電池装置によれば、対向部40の面圧P1とバッテリ26の蓄電割合SOCとバッテリ26(各電池セル30)の電池温度Tbとに基づいて、リチウムが析出し得る未対向部41の蓄電割合S2より小さな蓄電割合に対応する未対向部41の面圧を閾値Pref2に設定し、未対向部41の面圧P2がこの閾値Pref2より大きいときに、未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加していると判定するから、未対向部41表面にリチウムが析出するおそれがあることを検出することができる。
また、実施例の駆動装置20によれば、未対向部41の蓄電割合S2が(局所的に)増加していると判定したときには、モータ22の駆動を禁止するか、バッテリ26から放電が行なわれるようモータ22を制御するから、未対向部41の蓄電割合S2が所定割合Sdより大きくなるのを抑制して、リチウムが析出するのを抑制することができる。この結果、電池セル30(バッテリ26)の劣化が促進されるのを抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、正極塗工部36をを備える正極(正極シート)35が「正極」に相当し、対向部40と未対向部41とを有する負極塗工部39を備える負極(負極シート)36が「負極」に相当し、電池セル30が「電池セル」に相当し、バッテリ26が「リチウムイオン二次電池」に相当し、面圧センサ49dが「面圧検出手段」に相当し、温度センサ49cが「温度検出手段」に相当し、電子制御ユニット50が「判定手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電池装置の製造産業などに利用可能である。
20 駆動装置、22 モータ、24 インバータ、26 バッテリ、30 電池セル、31 ケース、31a 側面、31b 幅広面、32 電極体、34 積層体、35 正極、36 正極塗工部、38 負極、39 負極塗工部、40 対向部、41 未対向部、43 セパレータ、47 正極集電端子、48 負極集電端子、49 面圧センサ、49a 電圧センサ、49b 電流センサ、49c 温度センサ、49d 面圧センサ、50 電子制御ユニット。

Claims (2)

  1. 正極と負極とがセパレータを介して積層されて捲回されると共に前記負極が前記正極と対向する対向部および該正極と対向しない未対向部を有する電池セルを複数有するリチウムイオン二次電池を備える電池装置であって、
    前記複数の電池セルのうち少なくとも1つに設けられて該電池セルの前記未対向部の面圧を検出する面圧検出手段と、
    前記電池セルの温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された面圧と前記検出された温度とに基づいて前記未対向部の蓄電割合が増加しているか否かを判定する判定手段と、
    を備える電池装置。
  2. 請求項1記載の電池装置と、前記二次電池と電力をやりとりするモータと、を備える駆動装置であって、
    前記未対向部の蓄電割合の増加が判定されたときには、前記モータの駆動を禁止するまたは前記リチウムイオン二次電池から放電が行なわれるよう前記モータを制御する制御手段、
    を備える駆動装置。
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