JP2015056103A - トイレ見守り方法およびこれに用いるトイレ見守り装置 - Google Patents

トイレ見守り方法およびこれに用いるトイレ見守り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 動きが少ないトレイにおいても見守り対象者が正常か異常かを正確に検知することができ、しかも見守り対象者の人権やプライバシーも守ることができるようにする。
【解決手段】
LED2の他、トイレ内を撮影するCCD等のカメラ3と、タイマー6や距離計測手段7を有する人感センサ4と、カメラ3による撮影画像や人感センサ4による検出状況等に基づいて正常状態か異常状態かの判別を行って異常状態の場合には所定の発報を行うトイレ見守り実行部5等を備えており、トレイ内の使用者の撮影画像を処理して、その処理画像と使用者までの距離の異同、或いは更にトイレ入室時間に基づいて使用者の異常状態を検知する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、トレイにおいて、老人等の使用者に異常が発生した場合に所定の発報を行うトイレ見守り方法およびこれに用いるトイレ見守り装置に関する。
従来、例えば室内にいる見守るべき対象者の状態を、平面位置と高さ方向の情報とで検知可能な3次元距離検知手段と、3次元距離検知手段で得られた前記高さ方向情報等を、室内のベッド領域、ベッドサイド領域およびフロア領域におけるそれぞれの比較基準高さと比較して各領域内での対象者の状況を判断するデータ処理手段と、データ処理手段により、外部に対象者の状況通報を行う判断結果出力手段とを備えた見守りシステムが知られている。
また、人等を感知する行動監視センサと、前記行動監視センサが送信するセンサ信号の受信が可能であり、行動監視センサからのセンサ信号の送信の有無から人等が正常か異常かを判定してその判定信号を送信する中央処理装置と、中央処理装置から判定信号を受信する通報装置と、通報装置とネットワークで結ばれた保護者端末と、を含み、前記通報装置が前記判定信号を受信すると、通報装置は前記ネットワークを介して保護者端末に判定信号を送信する行動監視システムも知られている。
特開2007−299121号公報 特開2011−86286号公報
前述した従来技術のうち、前者の見守りシステムは、主としてベッドが置かれた寝室において、見守り対象者がベッド上にいるのか、ベッドサイドにいるのか、或いはベッドからフロアに転落しているのかといった大まかな状態を検知するものであるため、トレイ内のように見守り対象者の動きが少ない場所での監視には不向きであり、トレイ内で見守り対象者に異常が発生してもこれを正確に検知できないおそれがあった。
また、後者の行動監視システムは、家のリビングやダイニング、或いはペットの餌場等を監視対象として設定し、予め設定した所定時間ごとの移動検知信号の受信の有無によって正常か異常かを判断するものであるため、監視対象が特定の監視エリアを移動している限り、正常と判断される。そのため、例えば監視対象の人やペットの体に異常が発生して苦しんで動いている場合でも、その者が動いている場合には正常と判断してしまうおそれがあり、また逆に監視対象が所定時間を超えて寝ている場合や外出している場合には正常な状態であるにもかかわらず、異常と判断してしまうおそれがあった。そのため、正確な見守り検知が期待できなかった。また、このシステムでは、監視カメラも使用されるが、監視対象が人の場合にはトイレや浴室を使用している状態がそのまま外部の監視者や保護者に映像として送信されてしまう可能性があり、そのため人権やプライバシー上の問題を内在していた。
本発明の目的は、動きが少ないトレイにおいても見守り対象者が正常か異常かを正確に検知することができ、しかも見守り対象者の人権やプライバシーを守ることもできるトイレ見守り方法およびこれに用いるトイレ見守り装置を提供することにある。
請求項1記載の本発明は、トイレへの使用者の入退室を検知するステップと、入室時にトイレの天井から便器に座った使用者までの距離を測定するステップと、測定した距離を基準距離として記憶しておくステップと、トイレの天井から前記使用者を撮影するステップと、撮影した画像を二値化・記号化してマトリクスにおける複数のブロックによって表されるブロック画像に変換するステップと、前記ブロック画像における縦横の長さを測定するステップと、測定した縦横の長さを基準長さとして記憶しておくステップと、記憶しておいた前記基準距離と前記基準長さの両方を新たに測定した距離および長さとそれぞれ比較して正常状態か異常状態かを判断するステップと、前記比較により所定の変化があった場合に異常状態情報を発報するステップを有するトイレ見守り方法である。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のトイレ見守り方法について、トレイにおける使用者の入室時間を計測するステップと、計測した入室時間が予め設定した所定時間を超えた場合に異常状態情報を発報するステップを更に有することを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2記載のトレイ見守り方法について、使用者のトレイ入室中にLEDを点灯させるステップを更に有するものである。
請求項4記載の本発明は、トイレの天井に取り付けられて、請求項1記載のトイレ見守り方法を実行するためのトイレ見守り装置であって、トイレの便器に座った使用者を撮影するカメラと、トイレの入退室を感知する人感センサと、トイレの天井から使用者までの距離を計測する距離計測手段と、トイレ撮影画像やその処理画像を記憶するトイレ画像記憶部と、トイレ画像を処理するトイレ画像処理部と、前記距離計測手段による距離を記憶しておく見守り用情報記憶部と、見守り用情報記憶部における情報や前記トイレ画像処理部による処理画像を演算処理する見守り演算処理部と、見守り演算処理部における処理結果に基づいて使用者が正常状態か異常状態かを判断する状況判断部と、状況判断部で異常状態と判断した場合に異常状態情報を発報する発報部を備えたものである。
請求項5記載の本発明は、前記請求項4記載のトイレ見守り装置について、更に、トイレ入室時間を計測するタイマーを備え、見守り用情報記憶部が前記タイマーによる入室時間も記憶しておくものである。
なお、このトイレ見守り装置において、タイマーや距離計測手段は人感センサに組み込まれたものであっても良いし、個別に設けられたものでも良い。
請求項6記載の本発明は、前記請求項4または請求項5記載のトイレ見守り装置について、LEDを更に有するものである。
本発明のトイレ見守り方法によれば、トイレの天井から便器に座った使用者までの距離の変化とカメラ撮影画像を処理した処理画像の変化の両方に基づいて使用者が正常状態か異常状態かの判断を行うため、見守り対象者の動きが基本的に少ないトレイであっても、正確な異常状態検知が可能となる。
また、本発明のトイレ見守り方法によれば、撮影したトイレ内の画像をそのまま用いるのではなく、これをマトリクスにおけるブロック画像に変換する画像処理を行うため、使用者のトレイ内の画像がそのまま外部で見られることがなく、使用者のプライバシーや人権を侵害することがなく、適切な見守り保護が実現される。
この他、入室時間によっても異常状態の検知を行う本発明のトイレ見守り方法によれば、使用者に動きがない場合でも通常より長時間のトイレ入室によって異常状態が検知され、更に正確な異常状態検知が行える。
また、本発明の見守り装置は、構造を複雑化させることなく、必要な構成要素を用いてコンパクトに製造できるため、コスト的にも安価に導入することができ、しかもトイレの天井に簡単に取り付けることができるという利点もある。更に、本発明の見守り装置の発報部に緊急回転灯や警報装置(非常ベル)を接続することで、同居の家族や近隣住民、または介護を行っている施設内の保護者に異常を即座に知らせることができ、また前記発報部を送信機に接続してインターネット経由で遠隔の保護者端末に通報したり、或いは病院や老人介護施設のナースステーションやヘルパーステーションに迅速に連絡することも可能となる。
この他、請求項6記載のLEDを有するトイレ見守り装置は、トイレの照明器具として兼用することができる。
本発明の実施形態に係るトイレ見守り装置の天井取付状態を示す斜視図である。 同トイレ見守り装置による検知要領を示すトイレ室内の側面図である。 同トイレ見守り装置の機能ブロック図である。 同トイレ見守り装置による処理の一例を示すフローチャートである。 使用者の正常状態における画像処理の過程を示す図であって、(a)がトイレ内の撮影状態を示す側面図、(b)が同トイレの天井から使用者までの距離計測の要領を示す側面図、(c)が同トイレの天井からの撮影画像、(d)が前記撮影画像を二値化・記号化してマトリクスにおける複数のブロックによって表されるブロック画像に変換した図、(e)が前記(d)のブロック画像における縦横の長さを示す図である。 使用者の異常状態における画像処理の過程を示す図であって、(a)がトイレ内の撮影状態を示す側面図、(b)が同トイレの天井から使用者までの距離計測を示す側面図、(c)が同トイレの天井からの撮影画像、(d)が前記撮影画像を二値化・記号化してマトリクスにおける複数のブロックによって表されるブロック画像に変換した図、(e)が前記(d)のブロック画像における縦横の長さの変化を示す図である。 使用者の他の異常状態における画像処理の過程を示す図であって、(a)がトイレ内の撮影状態を示す側面図、(b)が同トイレの天井から使用者までの距離計測を示す側面図、(c)が同トイレの天井からの撮影画像、(d)が前記撮影画像を二値化・記号化してマトリクスにおける複数のブロックによって表されるブロック画像に変換した図、(e)が前記(d)のブロック画像における縦横の長さの変化を示す図である。 実施形態に係るトイレ見守り装置の使用例を示す概要図である。 実施形態に係るトイレ見守り装置の他の使用例を示す概要図である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るトイレ見守り装置1は、LEDを内蔵した照明器具兼用のものであり、通常の照明器具と同様、トイレの天井Cに取り付けて、トイレ内を照らすと共に、便器Bに座った使用者Uの状況を見守るものである。
なお、図中1Aは後述するLEDや見守り装置1等が組み込まれた本体部、1Bは本体部1Aと一体に形成されたカメラ収納部である。
図3に示すように、トイレ見守り装置1は、上記LED2の他、トイレ内を撮影するCCD等のカメラ3と、人感センサ4と、カメラ3による撮影画像や人感センサ4による検出状況等に基づいて正常状態か異常状態かの判別を行って異常状態の場合には所定の発報を行う見守り実行部5等を有するものである。
LED2としては、既知のLED電球やLED蛍光灯等の一般的なLED照明が挙げられる。また、照明はLED以外の他の電球や蛍光灯であっても良い。更に、本実施形態の見守り装置は照明器具兼用のものとなっているが、照明機能を持たない見守り専用装置としても良い。
人感センサ4は、本実施形態では、赤外線方式のものであって、例えば検知角が60°前後の焦電素子を有し、またトイレ入室時間を計測するタイマー6と当該見守り装置1からトイレの使用者Uまでの距離を計測する距離計測手段7を兼備するものである。
距離計測手段7としては、例えば赤外線による三角測量の原理に基づいて使用者Uまでの距離を検出したり、或いは超音波の送受信によって距離計測を行うもの等が挙げられる。
見守り実行部5は、見守りのための種々の処理を行う見守り演算処理部8と、カメラ3によるトイレ内の画像を記憶するトイレ画像記憶部9と、トイレ画像記憶部9に記憶された画像を加工するトイレ画像処理部11と、トイレ画像処理部11による処理画像や前記人感センサ4における距離計測手段7による使用者Uまでの距離やタイマー6によるトイレ入室時間等の情報を記憶する見守り用情報記憶部10と、見守り用情報記憶部10に記憶された情報に基づいて見守り演算処理部8を介して正常状態か異常状態かを判断する状況判断部12と、状況判断部12で異常状態と判断した際に所定の発報を行う発報部13等を有するものである。
図4に示すように、本実施形態に係るトイレ見守り装置1による見守り方法について説明すると、所定のスイッチON操作があるまで待機し、スイッチON操作があった時点で見守り装置1の動作を開始し、先ず人感センサ4によってトイレ内への使用者の入室の有無を検知し(S4001)、入室があった際にはLED2を点灯させる(S4002)と同時に入室時間の計測を開始する(S4003)。
また、この際、図5(a)に示すように、トイレの天井Cに取り付けられた見守り装置1によって便座Bに腰を下ろした使用者Uを、その上方から監視する。具体的には、図5(b)に示すように、トイレ見守り装置1における人感センサ4によって使用者Uまでの(基準)距離Lを計測する(S4004)と共に、図5(c)に示すように、カメラ3による使用者Uの撮影を開始し(S4005)、そして、図5(d)に示すように、画像処理として、撮影画像の二値化・記号化を行って(S4006)、分割1ブロックを1ドットとみなして記号化したブロック画像Dを取得し、更に図5(e)に示すように、このブロック画像Dにおける縦横方向の(基準)長さX1・Y1とその各(基準)座標C1〜Cnを取得し(S4007)、これを異常判断の基準データとして見守り用情報記憶部10に記憶しておく(S4008)。
その後、トイレの便座B上の使用者Uに異変がないか否かの検知として前記距離Lの変化を検知する(S4009)と共に、前記長さX1・Y1とその各座標C1〜Cnの変化を検知する(S4010)。この場合、使用者Uの身体に何らかの異変が発生して図6(a)に示すように、使用者Uが便器Bにもたれたり、図7(a)に示すように、使用者Uが便器Bから落ちた場合には、図6(b)および図7(b)に示すように、使用者Uまたは便器Bまでの距離Lが長くなると共に、図6(c)および図7(c)に示すように、カメラ3による上方からの撮影画像P並びに、図6(d)および図7(d)に示すように、これに基づくブロック画像Dが変化し、更に図6(e)および図7(e)に示すように、ブロック画像Dにおける縦横方向の長さX1・Y1並びに各座標C1〜Cnが変化する。そして、この際、前記距離Lと縦横長さX1・Y1および各各座標C1〜Cnの変化が両方ある否かを検知し(S4011)、両方共に変化した場合に異常状態と判断して発報を行う(S4014)。
またこの他、使用者Uのトレイ入室後の経過時間が予め見守り用情報記憶部10に記憶しておいた所定時間を超えたか否かを検知し(S4013)、例えば所定時間20分を超えた場合には、前述した人感センサ4による距離Lの変化やカメラ3による撮影画像およびブロック画像D等の変化がない場合でも使用者Uは姿勢が変わらない状態で身体に異常が発生していると判断して発報する(S4014)。
なお、前述したLEDの点灯、入室時間計測、距離計測および撮影において、使用者Uのトイレからの退室を検知し(S4015)、退室があった場合には、LEDが消灯する(S4016)他、各ステップが終了する。
図8に示すように、前述した本実施形態に係るトイレ見守り装置1は、前記発報部13をトイレ前等に設置された緊急回転灯14や警報装置(非常ベル)15と接続することで、これらが使用者Uの異常発生時に作動して家族や隣人等の周辺にいる人に知らせたり、或いは前記発報部13を通信機16と接続することで、インターネット等を介して基地局メールサーバ17を介して外部の携帯電話18等の端末に通報することができ、これによって救急車や家族、ヘルパー等の救護が受けられることとなる。
また、図9に示すように、前述した本実施形態に係るトイレ見守り装置1は、前記発報部13を病院のナースステーション19や老人施設のヘルパーステーション21と接続することで、前記各施設のトレイにおける利用者の異常を監視することもできる。
本発明に係るトイレ見守り方法およびこれに用いる見守り装置によれば、低コストで、しかも容易且つ確実に、トイレにおける老人等の見守りが可能となるため、病院等の医療分野や介護分野等において幅広い利用が期待できる、
1 トイレ見守り装置
2 LED
3 カメラ
4 人感センサ
5 見守り実行部
6 タイマー
7 距離計測手段

Claims (6)

  1. トイレへの使用者の入退室を検知するステップと、入室時にトイレの天井から便器に座った使用者までの距離を測定するステップと、測定した距離を基準距離として記憶しておくステップと、トイレの天井から前記使用者を撮影するステップと、撮影した画像を二値化・記号化してマトリクスにおける複数のブロックによって表されるブロック画像に変換するステップと、前記ブロック画像における縦横の長さを測定するステップと、測定した縦横の長さを基準長さとして記憶しておくステップと、記憶しておいた前記基準距離と前記基準長さの両方を新たに測定した距離および長さとそれぞれ比較して正常状態か異常状態かを判断するステップと、前記比較により所定の変化があった場合に異常状態情報を発報するステップを有する、トイレ見守り方法。
  2. トレイにおける使用者の入室時間を計測するステップと、計測した入室時間が予め設定した所定時間を超えた場合に異常状態情報を発報するステップを更に有する、請求項1記載のトイレ見守り方法。
  3. 使用者のトレイ入室中にLEDを点灯させるステップを更に有する、請求項1または請求項2記載のトレイ見守り方法。
  4. トイレの天井に取り付けられて、請求項1〜請求項3のトイレ見守り方法に使用するトイレ見守り装置であって、トイレの便器に座った使用者を撮影するカメラと、トイレの入退室を感知する人感センサと、トイレの天井から使用者までの距離を計測する距離計測手段と、トイレ撮影画像やその処理画像を記憶するトイレ画像記憶部と、トイレ画像を処理するトイレ画像処理部と、前記タイマーによる入室時間や前記距離計測手段による距離を記憶しておく見守り用情報記憶部と、見守り用情報記憶部における情報や前記トイレ画像処理部による処理画像を演算処理する見守り演算処理部と、見守り演算処理部における処理結果に基づいて使用者が正常状態か異常状態かを判断する状況判断部と、状況判断部で異常状態と判断した場合に異常状態情報を発報する発報部を備えた、トイレ見守り装置。
  5. トイレ入室時間を計測するタイマーを更に備え、見守り用情報記憶部が前記タイマーによる入室時間も記憶する、請求項4記載のトイレ見守り装置。
  6. LEDを更に有する、請求項4または請求項5記載のトイレ見守り装置。
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