JP2015055234A - スタータ制御装置 - Google Patents

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泰雄 黒田
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Abstract

【課題】電源電圧の瞬低や瞬断が生じた場合であっても、スタータへの通電を継続することが可能なスタータ制御装置を提供する。
【解決手段】スタータ制御装置6は、コンデンサC1を有し、このコンデンサC1の出力電位によりスタータドライバMOS1を駆動して、スタータモータ2への電源供給を行う。このように、ラッチ回路ではなく、コンデンサC1を用いているので、電源電圧の瞬低や瞬断が生じても、スタータモータ2への電源供給を維持することができる。つまり、通常、電源電圧の瞬低や瞬断は、極短時間の内に終了する。このため、電源電圧の瞬低や瞬断が生じても、コンデンサC1の出力電位を、スタータドライバMOS1をオンするための閾値TH以上に維持することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のエンジンを始動するスタータへの通電を制御するスタータ制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、エンジンの始動時に、CPUが異常作動しても、確実にスタータモータを駆動、停止することができるエンジン始動制御装置が開示されている。このエンジン始動制御装置は、CPUからスタータモータを駆動するための駆動指令が出力されると、その駆動指令を、CPUからスタータモータを停止させる停止信号が出力されるまでラッチするラッチ回路を備えている。このラッチ回路により、スタータモータの駆動時に、電源電圧の低下が生じてCPUがリセットされ、CPUから駆動指令の出力が停止しても、ラッチされた駆動指令によってスタータモータの駆動を継続できるようにしている。
さらに、特許文献1のエンジン始動制御装置は、ラッチ回路から予め設定された制限時間以上に渡って駆動指令が出力され続けると、強制的にスタータモータを停止させるハードマスク回路を備えている。これにより、スタータモータを駆動した後に、CPUが異常作動して停止信号を出力することができなくなっても、スタータモータを確実に停止させることができるようにしている。
特開2007−2812号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるように、ラッチ回路を用いて駆動指令を保持する構成では、スタータモータの駆動時に、ラッチ回路が出力を保持できない程度まで電源電圧が低下する瞬低や瞬断が生じた場合、ラッチ回路の出力がクリアされてしまう虞がある。ラッチ回路の出力がクリアされてしまった場合、ラッチ回路から駆動指令の出力を継続することができなくなり、エンジンを始動させることができない事態が生じうる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、電源電圧の瞬低や瞬断が生じた場合であっても、スタータへの通電を継続することが可能なスタータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるスタータ制御装置(6)は、車両のエンジンを始動するスタータ(2)への通電を制御するためのものであって、
スタータへ通電を行う第1の状態と、通電を停止する第2の状態とのいずれかに切り替えられるスイッチ手段(MOS1)と、
エンジンの始動指令に応答して、スイッチ手段を第1の状態に切り替えることを指示する第1指示信号を出力する制御手段(9)と、
制御手段から第1指示信号が出力されているときに充電され、当該充電による出力電位が所定の閾値以上である間、スイッチ手段を第1の状態に切り替えるコンデンサ(C1)と、を備えることを特徴とする。
上述したように、本発明によるスタータ制御装置は、コンデンサを有し、このコンデンサの出力電位によりスイッチ手段を駆動して、スタータへの通電を行う。このように、本発明では、ラッチ回路ではなく、コンデンサを用いているので、電源電圧の瞬低や瞬断が生じても、スタータへの通電を維持することができる。つまり、通常、電源電圧の瞬低や瞬断は、極短時間の内に終了する。このため、電源電圧の瞬低や瞬断が生じても、コンデンサの出力電位を閾値以上に維持することができ、スタータへの通電を継続的に行うことができる。
上述した構成において、制御手段から第1指示信号の出力が停止したとき、所定の時定数に従って、コンデンサに充電された電圧を放電させる、抵抗(R1、R2)を含む放電経路(8)を備え、スイッチ手段は、制御手段から第1指示信号の出力が途絶えてから、コンデンサの出力電位が閾値よりも低下するまで、スタータへの通電を継続し、閾値よりも低下した後、スタータへの通電を停止することが好ましい。このような構成を採用することにより、従来と同様に、スタータ駆動による電圧低下により制御手段がリセットされ、一時的に制御手段から第1指示信号が出力されない状態が発生しても、スタータへの通電を継続することができる。さらに、制御手段が、暴走などの異常状態となったときには、コンデンサの出力電位が閾値より低下した時点で、スタータの駆動を停止することができる。
なお、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、各請求項に記載した本発明の特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
第1実施形態によるスタータ制御装置を含む全体構成を示した構成図である。 スタータ制御装置が正常に作動した場合の、各部の信号波形を示した作動波形図である。 スタータ制御装置がスタータモータを駆動している最中に、車載バッテリが提供するバッテリ電圧が低下したときの、各部の信号波形を示した作動波形図である。 スタータ制御装置がスタータモータを駆動している最中に、マイクロコンピュータに暴走等の異常が生じたときの、各部の信号波形を示した作動波形図である。 スタータ制御装置がスタータモータを駆動している最中に、バッテリ電圧の瞬低や瞬断が生じたときの、各部の信号波形を示した作動波形図である。
以下、本発明の実施形態によるスタータ制御装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1において、2はスタータモータであり、エンジンをクランキングし、始動させるためのスタータの駆動源となるものである。このスタータモータ2のマイナス側端子は、車載バッテリ1のマイナス端子の電圧であるグランド電圧(0V)に常時接続されている。スタータモータ2のプラス側端子は、スタータリレー3を介して、車載バッテリ1のプラス端子の電圧であるバッテリ電圧(+B)に接続されている。
なお、車載バッテリ1によるバッテリ電圧(+B)は、スタータモータ2以外にも、後述するスタータスイッチ11の一端に接続されたり、+B入力端子を介して、スタータ制御装置6内の5V電源回路7に接続されたりしている。5V電源回路7は、バッテリ電圧(+B)から5V電圧を生成し、後述するマイクロコンピュータ9など、スタータ制御装置6内の各部に動作電圧として供給するものである。また、図示していないが、車載バッテリ1と各種の電気負荷との間には、メインリレーが設けられている。このメインリレーは、例えばイグニッションスイッチがオンされたときにオンされる。
スタータリレー3は、車載バッテリ1からスタータモータ2への電力の供給と、その停止を切り替えるものであり、リレースイッチ4とリレーコイル5とを備えている。後述するスタータドライバMOS1がオンしてリレーコイル5に電流が流れると、リレーコイル5に磁力が発生し、リレースイッチ4をオンさせる。これにより、車載バッテリ1からスタータモータ2へ電力が供給されてスタータモータ2が動作し、図示しないエンジンがクランキングされる。そして、リレーコイル5への通電が停止すると、リレースイッチ4がオフし、スタータモータ2への電力供給が停止される。
スタータリレー3のリレーコイル5の一端は、車載バッテリ1に接続され、他端は、スタータ制御装置6のスタータ出力端子を介して、nチャネルMOSFETからなるスタータドライバMOS1のコレクタに接続されている。スタータドライバMOS1のゲートには、コンデンサC1、抵抗R1、R2が接続されている。これらのコンデンサC1、抵抗R1、R2により、コンデンサC1の出力電位を、抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電位が、スタータドライバMOS1のゲートに印加される。従って、コンデンサC1が充電されて、その出力電位が高まり、スタータドライバMOS1をオンする閾値以上(抵抗R1、R2による分圧電圧がスタータドライバMOS1のオン電圧以上)となったとき、スタータドライバMOS1がオンされる。なお、コンデンサC1に対して、抵抗R1、R2を接続したことにより、その抵抗R1、R2を介して、コンデンサC1を放電する放電経路8が形成されている。
このコンデンサC1の充電と放電は、マイクロコンピュータ9によって制御される。具体的には、マイクロコンピュータ9は、エンジンの始動指令が生じたとき、LoレベルのSET信号を出力する。このSET信号は、抵抗R6を介して、pnpトランジスタであるトランジスタT1のベースに与えられる。トランジスタT1のベースは、プルアップ抵抗R5を介して5V電源に接続されている。このため、LoレベルのSET信号が出力されるとき以外は、トランジスタT1のベース電位はHiレベルとなり、トランジスタT1はオフ状態を維持する。マイクロコンピュータ9からLoレベルのSET信号が出力されると、トランジスタT1のベース電位が低下するので、トランジスタT1がオンする。
トランジスタT1のエミッタは5V電圧に接続され、コレクタは抵抗R3を介してコンデンサC1に接続されている。このため、トランジスタT1がオンしたとき、コンデンサC1が充電され、主として抵抗R3の抵抗値とコンデンサC1の容量値とによって定まる時定数に従って、コンデンサC1の出力電位(端子電圧)が上昇していく。この出力電位の上昇により、コンデンサC1の出力電位は、スタータドライバMOS1をオンする閾値を超えて上昇し、抵抗R3と抵抗R1、R2との抵抗比によって定まる電位で安定する。
一方、スタータモータ2の作動によりエンジンをクランキングさせた結果、エンジンが自律的に回り始めたと判断したとき、マイクロコンピュータ9は、HiレベルのRESET信号を出力する。このRESET信号は、抵抗R7を介して、npnトランジスタであるトランジスタT2のベースに与えられる。トランジスタT2のベースは、プルダウン抵抗R8を介してグランド電圧に接続されている。このため、HiレベルのRESET信号が出力されるとき以外は、トランジスタT2のベース電位はLoレベルとなり、トランジスタT2はオフ状態を維持する。マイクロコンピュータ9からHiレベルのRESET信号が出力されると、トランジスタT2のベース電位が上昇するので、トランジスタT2がオンする。
トランジスタT2のエミッタはグランド電圧に接続され、コレクタは抵抗R4を介してコンデンサC1に接続されている。このため、トランジスタT2がオンしたとき、コンデンサC1が放電され、主として抵抗R4の抵抗値とコンデンサC1の容量値とによって定まる時定数に従って、コンデンサC1の出力電位(端子電圧)が低下する。この場合、コンデンサC1の放電が速やかに行われるように、すなわち、抵抗R4の抵抗値とコンデンサC1の容量値とによって定まる時定数が小さくなるように、抵抗R4の抵抗値が定められる。このため、抵抗R4とトランジスタT2を介してコンデンサC1の放電が行われるときには、抵抗R1、R2を含む放電経路8を介してコンデンサC1の放電が行われるときと比較して、より短い時間でコンデンサC1の出力電位を低下させることができる。この出力電位の低下により、コンデンサC1の出力電位が、スタータドライバMOS1をオンする閾値よりも低下すると、スタータドライバMOS1がオフされ、スタータモータ2への電源供給が停止される。
スタータ制御装置6には、スタータスイッチ11からのスタータスイッチ信号が入力されている。つまり、スタータスイッチ11は、その一端がバッテリ電圧(+B)に接続され、その他端がスタータスイッチ入力端子に接続されている。このため、スタータスイッチ入力端子には、スタータスイッチ11がオンしたとき、スタータスイッチ信号としてのバッテリ電圧(+B)が入力される。このスタータスイッチ入力端子に入力されたスタータスイッチ信号は、抵抗R9を介して、マイクロコンピュータ9に取り込まれる。なお、抵抗R10は、過電流防止のため、スタータスイッチ11がオンされたときに電流が流れる通電経路に挿入された抵抗である。マイクロコンピュータ9は、取り込んだスタータスイッチ信号から、スタータスイッチ11がオンされたことを検出したとき、エンジンの始動指令が生じたものとみなし、LoレベルのSET信号を出力する。
なお、マイクロコンピュータ9は、スタータスイッチ11がオンされたとき以外にも、エンジンの始動指令が生じたとみなし、LoレベルのSET信号を出力することも可能である。例えば、ハイブリッド車両において、モータ単独の走行から、モータとエンジンを併用する走行やエンジン単独の走行に切り替えるべき走行状態や車両状態となったとき、エンジンの始動指令が生じたとみなしても良い。また、アイドルストップ機能を備えた車両において、エンジンを停止した状態で、ブレーキの解除操作や、アクセル操作などが生じたときに、エンジンの始動指令が生じたとみなしても良い。
さらに、スタータ制御装置6には、クランクセンサ12からの信号が入力されている。つまり、クランクセンサ12から出力される、クランク軸の回転に応じて出力される回転パルス信号を波形整形したクランクセンサ信号が、スタータ制御装置6のエンジン回転信号入力端子に入力されている。エンジン回転信号入力端子に入力されたクランクセンサ信号は、抵抗R12を介して、マイクロコンピュータ9に取り込まれる。なお、抵抗R11は、過電流防止のため、クランクセンサ12の波形整形部へ電源供給を行う経路に挿入された抵抗である。マイクロコンピュータ9は、取り込んだクランクセンサ信号から、エンジン回転数を算出する。そして、算出したエンジン回転数が、所定回転数に達すると、エンジンが自律的に回り始めたと判断して、HiレベルのRESET信号を出力する。
なお、RESET信号に関しては、エンジンの始動が完了した後も、Hiレベルの信号の出力を継続しても良いし、一定期間、Hiレベルの信号を出力した後、Loレベルの信号に切り替えたり、RESET信号出力端子をハイインピーダンス状態としたりしても良い。
マイクロコンピュータ9のSET信号出力端子、及びRESET信号出力端子に対しては、5V電圧と各端子との間にハイサイドスイッチング素子が、各端子とグランド電圧との間にローサイドスイッチング素子が設けられている。従って、ハイサイドスイッチング素子をオンし、ローサイドスイッチング素子をオフすることにより、各端子からHiレベルの信号を出力することができる。逆に、ハイサイドスイッチング素子をオフし、ローサイドスイッチング素子をオンすることにより、各端子からLoレベルの信号を出力することができる。さらに、ハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子をともにオフすることで、各端子をハイインピーダンス状態とすることができる。
また、スタータ制御装置6は、マイクロコンピュータ9の動作を監視して、異常が生じた場合に、マイクロコンピュータ9を初期化(リセット)するための初期化信号INITを出力するウォッチドッグタイマ10を備えている。すなわち、マイクロコンピュータ9は、正常に動作している場合、ウォッチドッグタイマ10の監視時間よりも短い周期で、ウォッチドッグタイマクリア信号WDCを定期的に出力する。ウォッチドッグタイマ10は、マイクロコンピュータ9からウォッチドッグタイマクリア信号WDCを受信するごとに、監視時間の計測をリセットし、監視時間の計測を最初からやり直す。しかし、マイクロコンピュータ9に暴走などの異常が生じて、ウォッチドッグタイマクリア信号WDCを出力することができなくなると、ウォッチドッグタイマ10は、監視時間が経過したときに、初期化信号INITを出力して、マイクロコンピュータ9をリセットする。
ウォッチドッグタイマ10は、さらに、電源異常が生じた場合にも、マイクロコンピュータ9に対して初期化信号INITを出力する。すなわち、車載バッテリ1が劣化している場合など、スタータモータ2の駆動により、バッテリ電圧(+B)が低下する場合がある。このバッテリ電圧(+B)の低下により、5V電源回路7が生成する5V電源が、マイクロコンピュータ9などが安定動作を行うための必要電圧範囲の下限電圧以下に低下すると、ウォッチドッグタイマ10は、初期化信号INITをマイクロコンピュータ9に出力する。さらに、ウォッチドッグタイマ10は、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じた場合にも、マイクロコンピュータ9に対して初期化信号INITを出力する。
次に、上述したスタータ制御装置6による作動について、図2〜図5の作動波形図を参照しつつ説明する。なお、図2〜図5の作動波形図は、スタータスイッチ11がオンされたとき、スタータ制御装置6によりエンジンが始動される場合の、各部の信号波形を示している。
まず、図2の作動波形図を参照して、スタータ制御装置6が正常に作動した場合について説明する。図2に示すように、図示しないイグニッションスイッチがオンされることにより、メインリレーがオンして、車載バッテリ1は、スタータ制御装置6の+B入力端子や、スタータスイッチ11にバッテリ電圧(+B)の供給を開始する。すると、5V電源回路7は、5V電圧を生成し、スタータ制御装置6内の各部への供給を開始する。
このように、各部への電源供給が開始された状態で、スタータスイッチ11がオンされると、スタータスイッチ入力端子を介して、スタータ制御装置6にHiレベルのスタータスイッチ信号が入力される。マイクロコンピュータ9は、図2に矢印Aで示すように、このスタータスイッチ信号に応じて、SET信号出力端子から、LoレベルのSET信号を出力する。
LoレベルのSET信号により、トランジスタT1がオンされるので、図2に矢印Bで示すように、コンデンサC1の充電が開始され、コンデンサC1の出力電位が上昇する。このコンデンサC1の出力電位が、スタータドライバMOS1をオンする閾値TH以上になると、スタータドライバMOS1がオンする。このスタータドライバMOS1のオンにより、図2に矢印Cで示すように、スタータ出力端子の電位レベルはLoレベルに変化する。そのため、スタータリレー3がオンし、スタータモータ2に電源が供給されて、スタータモータ2が動作(回転)を開始する。
スタータモータ2が動作して、エンジンがクランキングされることにより、エンジン回転数が、エンジンが自律的に回り始めたと判断可能な回転数に達すると、マイクロコンピュータ9は、図2に矢印Dで示すように、LoレベルのSET信号の出力を停止するとともに、HiレベルのRESET信号の出力を開始する。この際、トランジスタT1、T2が同時にオン状態とならないように、マイクロコンピュータ9は、最初にLoレベルのSET信号の出力を停止して、トランジスタT1をオフさせる。その後、HiレベルのRESET信号の出力を開始して、トランジスタT2をオンさせる。
トランジスタT2がオンされると、コンデンサC1は急速に放電されるので、図2に矢印Eで示すように、コンデンサC1の出力電位は即座に低下する。コンデンサC1の出力電位が閾値THよりも低下すると、スタータドライバMOS1がオフする。その結果、図2に矢印Fで示すように、スタータ出力端子の電位レベルはHiレベルに変化する。そのため、スタータリレー3がオフし、スタータモータ2への電源供給が停止される。従って、本実施形態によれば、エンジンが自律的に回り始めて、エンジンの始動が完了したと判定すると、即座にスタータモータ2の駆動を停止することができる。
次に、図3の作動波形図を参照して、スタータ制御装置6がスタータモータ2を駆動している最中に、車載バッテリ1が提供するバッテリ電圧(+B)が低下したときの、スタータ制御装置6の作動について説明する。
この場合、図3に示すように、バッテリ電圧(+B)の低下に伴って、5V電源回路が生成する5V電圧も低下する。すると、ウォッチドッグタイマ10が、図3に矢印Gで示すように、マイクロコンピュータ9に対してLoレベルの初期化信号INITを出力する。この初期化信号INITにより、マイクロコンピュータ9が初期化(リセット)されると、図3に矢印Hで示すように、マイクロコンピュータ9は、LoレベルのSET信号の出力を維持することができなくなる。この場合、SET信号出力端子はハイインピーダンス状態となるので、トランジスタT1のベース電位はHiレベルに変化し、トランジスタT1はオフする。従って、トランジスタT1、抵抗R3を介した充電が行われなくなるので、図3に矢印Iで示すように、コンデンサC1の出力電位は、放電経路8を介しての放電により、徐々に低下し始める。
しかしながら、コンデンサC1の電位が閾値TH以上である間は、スタータモータ2の駆動が継続される。従って、バッテリ電圧(+B)の低下により、マイクロコンピュータ9が初期化されても、エンジンの始動を継続することができる。そして、エンジンが回り始めて、スタータモータ2の負荷が減少すると、それに伴って、バッテリ電圧(+B)も回復する。それにより、ウォッチドッグタイマ10による初期化信号が解除され、マイクロコンピュータ9は、通常の制御処理を再開する。
そして、マイクロコンピュータ9は、クランクセンサ信号に基づき、エンジンが自律的に回り始めて、エンジンの始動が完了したと判定すると、HiレベルのRESET信号を出力して、コンデンサC1を放電させる。これにより、スタータドライバMOS1がオフして、スタータモータ2を停止させる。
このように、本実施形態によれば、バッテリ電圧(+B)の低下によりマイクロコンピュータ9がリセットされても、スタータモータ2の駆動を継続することができ、エンジンを始動させることが可能である。
次に、図4の作動波形図を参照して、スタータ制御装置6がスタータモータ2を駆動している最中に、マイクロコンピュータ9に暴走等の異常が生じたときの、スタータ制御装置6の作動について説明する。この場合、スタータ制御装置6に求められることは、スタータモータ2の駆動を継続したままとしないことである。
スタータ制御装置6がスタータモータ2を駆動している最中に、マイクロコンピュータ9に暴走等の異常が発生すると、マイクロコンピュータ9から、ウォッチドッグタイマクリア信号WDCが出力されなくなる。このため、図4に矢印Jで示すように、ウォッチドッグタイマ10は、マイクロコンピュータ9に対してLoレベルの初期化信号INITを出力する。この初期化信号INITにより、マイクロコンピュータ9が初期化されると、図4に矢印Kで示すように、マイクロコンピュータ9は、LoレベルのSET信号の出力を維持することができなくなる。この場合、SET信号出力端子はハイインピーダンス状態となるので、トランジスタT1のベース電位はHiレベルに変化し、トランジスタT1はオフする。従って、トランジスタT1、抵抗R3を介した充電が行われなくなるので、図4に矢印Lで示すように、コンデンサC1の出力電位は、放電経路8を介しての放電により、徐々に低下し始める。
この放電経路8を介しての放電により、コンデンサC1の出力電位が閾値THより低くなると、スタータドライバMOS1がオフする。このため、図4に矢印Mで示すように、スタータ制御装置6のスタータ出力端子の電位がHiレベルとなり、スタータリレー3がオフする。その結果、スタータモータ2への電源供給が停止され、スタータモータ2の駆動は終了する。
このように、本実施形態では、コンデンサC1に対して、放電経路8を設けているので、マイクロコンピュータ9が暴走して、コンデンサC1を放電させるためのRESET信号を出力できない場合であっても、コンデンサC1を放電させることが可能である。それにより、コンデンサC1の出力電位が閾値TH以下に低下することで、スタータモータ2の駆動を終了させることができる。
次に、図5の作動波形図を参照して、スタータ制御装置6がスタータモータ2を駆動している最中に、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じたときの、スタータ制御装置6の作動について説明する。
スタータ制御装置6がスタータモータ2を駆動している最中に、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じると、ウォッチドッグタイマ10が、図5に示すように、マイクロコンピュータ9に対してLoレベルの初期化信号INITを出力する。この初期化信号INITにより、マイクロコンピュータ9が初期化(リセット)されると、マイクロコンピュータ9は、LoレベルのSET信号の出力を維持することができなり、SET信号出力端子はハイインピーダンス状態となる。
さらに、バッテリ電圧(+B)の低下により、5V電源回路が生成する5V電圧も低下するので、トランジスタT1のベース電位は低下する。しかし、そもそも5V電圧が低下しているので、トランジスタT1のベース電位が低下しても、コンデンサC1は充電されない。この場合、コンデンサC1は、放電経路8を介して放電される。
しかしながら、コンデンサC1の出力電位が閾値TH以上である限り、スタータモータ2の駆動は継続される。バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断により、電圧値は大きく低下するが、その継続時間は極短いことが多い。そのため、コンデンサC1の出力電位が閾値TH以上である状態を保っている内に、バッテリ電圧(+B)が回復し、マイクロコンピュータ9などが正常な作動を再開する。
ここで、従来のように、ラッチ回路を用いて駆動指令を保持する構成では、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じた場合、ラッチ回路の出力がクリアされてしまい、ラッチ回路から駆動指令の出力を継続することができなくなる虞があった。それに対して、本実施形態では、上述したように、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じた場合であっても、コンデンサC1の出力電位が閾値TH以上である限り、スタータモータ2の駆動を維持することができる。そして、通常、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断は、極短時間の内に終了する。そのため、バッテリ電圧(+B)の瞬低や瞬断が生じても、コンデンサC1の出力電位を閾値TH以上に維持することができ、スタータモータ2への電源供給を継続的に行うことができる。
1 車載バッテリ
2 スタータモータ
3 スタータリレー
6 スタータ制御装置
8 放電経路
9 マイクロコンピュータ
10 ウォッチドッグタイマ
11 スタータスイッチ
12 クランクセンサ

Claims (4)

  1. 車両のエンジンを始動するスタータ(2)への通電を制御するスタータ制御装置(6)であって、
    前記スタータへ通電を行う第1の状態と、通電を停止する第2の状態とのいずれかに切り替えられるスイッチ手段(MOS1)と、
    前記エンジンの始動指令に応答して、前記スイッチ手段を前記第1の状態に切り替えることを指示する第1指示信号(SET信号)を出力する制御手段(9)と、
    前記制御手段から前記第1指示信号が出力されているときに充電され、当該充電による出力電位が所定の閾値以上である間、前記スイッチ手段を前記第1の状態に切り替えるコンデンサ(C1)と、を備えることを特徴とするスタータ制御装置。
  2. 前記制御手段から前記第1指示信号の出力が停止したとき、所定の時定数に従って、前記コンデンサに充電された電圧を放電させる、抵抗(R1、R2)を含む放電経路(8)を備え、
    前記スイッチ手段は、前記制御手段から前記第1指示信号の出力が途絶えてから、前記コンデンサの出力電位が前記閾値よりも低下するまで、前記スタータへの通電を継続し、前記閾値よりも低下した後、前記スタータへの通電を停止することを特徴とする請求項1に記載のスタータ制御装置。
  3. 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(12)を備え、
    前記制御手段は、前記エンジンの回転数に基づき、前記エンジンの始動が完了したことを判定すると、前記第1指示信号の出力を停止するとともに、前記スイッチ手段を第2の状態に切り替えることを指示する第2指示信号(RESET信号)を出力し、
    前記コンデンサは、前記第2指示信号が出力されると、前記放電経路を介して放電が行われた場合よりも短い時間で、充電されていた電圧を放電することを特徴とする請求項2に記載のスタータ制御装置。
  4. 高電位電源と前記コンデンサとの間に設けられた第1スイッチング素子(T1)と、
    前記コンデンサと低電位電源との間に設けられた第2スイッチング素子(T2)と、を備え、
    前記コンデンサの充電は、前記第1指示信号により前記第1スイッチング素子がオンされることにより実行され、前記コンデンサの短い時間での放電は、前記第2指示信号により前記第2スイッチング素子がオンされることにより実行されることを特徴とする請求項3に記載のスタータ制御装置。
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