JP2015055162A - 送風ファンおよび電子機器 - Google Patents

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宏明 平野
健人 玉岡
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健人 玉岡
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Abstract

【課題】薄型化しつつ風量を確保する送風ファンを提供する
【解決手段】遠心ファンであり、静止部21と、軸受機構と、回転部22と、を備える。静止部は、下プレート部52と、ステータ210と、を備える。ステータは、径方向内端が軸方向上方に向かって延びる上方突出部2141を有する複数のティース214を備える。下プレート部は、インペラ部3の外周を囲む側壁部53と、インペラ部の上方に位置する上プレート部とが存在する場合に、側壁部および上プレート部と共に、インペラ部によりエアが周方向に流れる風洞部50と、インペラ部の側方に位置する送風口と、を構成する。上プレート部および下プレート部の少なくとも一方は、吸気口を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インナロータ型の送風ファンに関連する。
近年、ノートPCやタブレットPC等の電子機器では、薄型化が進んでいる。また、高機能化も進んでおり、電子機器内での発熱も著しい。薄型の電子機器内では、多数の電子部品が配置されており、空気が占めるスペースが少ない。よって、電子機器内の部品による発熱が少なくても、電子機器内の温度上昇が無視できない場合がある。そこで、電子機器内の冷却を目的として電子機器内に送風ファンが配置される。
薄型の電子機器では、送風ファンとして薄型の遠心ファンが配置される。また、送風ファンには薄型のモータが採用される。このような送風ファン用のモータとしては、例えば、特開平06−296353号公報に開示されたものがある。特開平06−296353号公報に記載のモータは、アウタロータ型である。ステータコアに巻回されたコイルの下部が、プリント基板の開口部に挿入されていることが開示されている。このことにより、ステータコアが従前のものよりも下方に異動し、モータの厚さが従来技術よりも薄くなる。
特開平06−296353号公報
ところで、アウタロータ型の送風ファンでは、回転部が大きくなり、小型化が困難となる。一方で、小型化を目的としてインナロータ型を採用しようとした場合、ステータ部の軸方向の位置が高くなり、薄型化が困難となる。その結果、薄型化を実現しつつ風量を確保することができない。
本発明は、送風ファンを薄型化しつつ風量を確保することを目的としている。
本発明の一の側面に係る送風ファンは、静止部と、軸受機構と、前記軸受機構により、上下方向を向く中心軸を中心として前記静止部に対して回転可能に支持される回転部と、を備え、前記静止部は、前記中心軸から離れる方向に広がる下プレート部と、環状のコアバックから径方向内方に向かって突出し、径方向内端が軸方向上方に向かって延びる上方突出部を有する複数のティースを備え、前記下プレート部の上方に位置するステータと、を備え、前記回転部は、前記ステータの径方向内側に位置し、環状に配置されるロータマグネットと、前記ロータマグネットが直接または他の部材を介して間接的に固定されるロータハブ部と、前記ロータハブ部に固定されるインペラ部と、を備え、前記インペラ部は、周方向に配列された複数の翼を有し、前記複数の翼の各々は、少なくとも一部が前記ステータの上方に位置し、前記下プレート部は、前記インペラ部の外周を囲む側壁部と、前記インペラ部の上方に位置する上プレート部とが存在する場合に、前記側壁部および前記上プレート部と共に、前記インペラ部によりエアが周方向に流れる風洞部と、前記インペラ部の側方に位置する送風口と、を構成し、前記上プレート部および前記下プレート部の少なくとも一方は、吸気口を有する。
本発明は、送風ファンを備える電子機器にも向けられている。
本発明では、送風ファンを薄型化しつつ風量を確保することができる。
図1は、第1の実施形態に係る送風ファンの縦断面図である。 図2は、送風ファンのモータ部近傍の縦断面図である。 図3は、スリーブの縦断面図である。 図4は、スリーブの平面図である。 図5は、スリーブの底面図である。 図6は、軸受部近傍の縦断面図である。 図7は、送風ファンの平面図である。 図8は、上プレート部および側壁部を取り除いた状態の送風ファンの平面図である。 図9は、他の実施形態に係る送風ファンのモータ部近傍の縦断面図である。 図10は、電子機器の一例を示す縦断面図である。
本明細書では、図1中における送風ファン1の中心軸J1方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。本明細書における上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの上下方向を示すものではない。また、中心軸J1を中心とする周方向を、単に「周方向」と呼ぶ。中心軸J1を中心とする径方向を、単に「径方向」と呼ぶ。中心軸J1に平行な方向を、単に「軸方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係る送風ファン1の縦断面図である。送風ファン1は、遠心ファンである。送風ファン1は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータに搭載され、コンピュータの筐体内部の機器の冷却に利用される。
送風ファン1は、モータ部2と、インペラ部3と、ハウジング5と、を含む。インペラ部3の中心軸は、モータ部2の中心軸J1と一致する。インペラ部3は、複数の翼31を含む。複数の翼31は、中心軸J1を中心として周方向に配列される。送風ファン1は薄型であるため、翼31の軸方向の幅は、翼31の厚さの3倍以下である。モータ部2は、複数の翼31を中心軸J1回りに回転させる。ハウジング5は、モータ部2およびインペラ部3を収納する。
ハウジング5は、上プレート部51と、下プレート部52と、側壁部53と、を含む。上プレート部51は、インペラ部3の上方に位置する。下プレート部52は、中心軸J1から離れる方向に広がり、複数の翼31の下側を覆う。本実施の形態では、下プレート部52は中心軸J1に垂直な方向に広がる。下プレート部52には、モータ部2が固定される。側壁部53は、インペラ部3の外周を囲む。上プレート部51、側壁部53および下プレート部52により、インペラ部3を囲む風洞部50が構成される。風洞部50は、インペラ部3によりエアが周方向に流れる空間である。
上プレート部51は、アルミニウム合金またはステンレス鋼等の金属により、薄板状に形成される。下プレート部52および側壁部53は、樹脂、アルミニウム合金のダイカストまたは鍛造により成型される。側壁部53の下端部と下プレート部52の周縁部とは、ねじ留め等により締結される。上プレート部51は、側壁部53の上端部にかしめ等により固定される。上プレート部51は、吸気口54を含む。吸気口54は、インペラ部3の上方に位置する。上プレート部51、側壁部53および下プレート部52により、インペラ部3の側方に送風口55が構成される。なお、下プレート部52は、モータ部2の後述する静止部21の一部でもある。
モータ部2では、ステータ210に電流が供給されることにより、ロータマグネット262とステータ210との間に、中心軸J1を中心とするトルクが発生する。これにより、インペラ部3の複数の翼31が、中心軸J1を中心として回転する。モータ部2によるインペラ部3の回転により、吸気口54からハウジング5内へと空気が吸引され、送風口55から送出される。
図2は、モータ部2近傍の送風ファン1の縦断面図である。モータ部2は、インナーロータ型である。送風ファン1の構造を、固定組立体である静止部21と、回転組立体である回転部22とに分けた場合、ハウジング5は静止部21に含まれ、インペラ部3は回転部22に含まれる。モータ部2の静止部は送風ファン1の静止部21の一部である。モータ部2の回転部は送風ファン1の回転部22の一部である。後述するように、静止部21の一部と回転部22の一部とにより、軸受機構4が構成されるため、軸受機構4を1つの構成要素と捉える場合は、送風ファン1は、静止部21と、軸受機構4と、回転部22と、を含む。回転部22は、軸受機構4により、中心軸J1を中心として静止部21に対して回転可能に支持される。
静止部21は、ステータ210と、軸受部23と、下プレート部52と、回路基板56と、を含む。正確には、上プレート部51および側壁部53も静止部21に含まれるが、これらは送風ファン1が搭載される機器の一部としても設けられてもよい。すなわち、送風ファン1が機器に搭載される前の状態では、静止部21にはハウジング5のうち、下プレート部52のみが含まれてもよい。
軸受部23は、中心軸J1を中心とする有底略円筒状である。軸受部23は、スリーブ231と、スリーブハウジング232と、を含む。スリーブ231は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。スリーブ231は、金属の焼結体である。スリーブ231には、潤滑油40が含浸されている。軸受部23を2部材とすることにより、軸受内周部の材料選択の自由度を向上することができる。また、スリーブ231を焼結体とすることにより、軸受部23における潤滑油40の保持量を容易に増大することができる。
スリーブハウジング232は、中心軸J1を中心とする有底略円筒状である。スリーブハウジング232は、スリーブ231の外周面および下面を覆う。スリーブ231は、接着剤233によりスリーブハウジング232の内周面に固定される。スリーブハウジング232は、樹脂にて形成される。好ましくは、スリーブ231とスリーブハウジング232との固定には、接着および圧入の両方が用いられる。スリーブ231の下面のうち径方向内側の部位は、スリーブハウジング232の内底面と、上下方向に離間する。スリーブ231の下面と、スリーブハウジング232の内周面および内底面とにより、プレート収容部239(図6参照)が構成される。
下プレート部52は、中心軸J1を中心とする略円状の貫通孔を有する。下プレート部52は、軸受保持部521と、平板部522と、ステータ保持部523と、を含む。軸受保持部521と、平板部522と、ステータ保持部523とは、好ましくは一繋がりの部材である。軸受保持部521は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。軸受保持部521は、平板部522の内端から軸方向上方へ延びる。軸受保持部521は、その内周面において、軸受部23を保持する。軸受保持部521の内周面は、スリーブハウジング232の外周面の下部と接する。軸受保持部521とスリーブハウジング232とは、接着剤を用いて固定される。これらの固定には、接着剤および圧入の両方が用いられてもよい。
ステータ保持部523は、下プレート部52の上面から上方に突出し、中心軸J1を中心とする環状である。ステータ保持部523は、ステータ210の径方向外側に位置する。ステータ保持部523は、風洞部50内に位置する。ステータ保持部523の内周面は、ステータ210の外周面に接する。ステータ保持部523の外周面は、径方向外方に向かって下方へと向かう傾斜面524である。
ステータ210は、中心軸J1を中心とする略環状の部材である。ステータ210は、下プレート部52上に位置し、ステータ保持部523の内周面に固定される。ステータ210は、ステータコア211と、導線が巻回されることで構成される複数のコイル212と、を含む。ステータコア211は、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成される。ステータコア211は、略円環状のコアバック213と、コアバック213から径方向内方に突出する複数のティース214と、を含む。つまり、環状のコアバック213は前記複数のティース214を連結している。複数のコイル212は、複数のティース214のそれぞれに導線が巻回されることで構成される。ティース214のうち、コイル212を保持している箇所をコイル保持部2142と呼ぶ。複数のティース214の径方向内端は、複数のコイル212よりも径方向内方において軸方向上方に向かって伸びる上方突出部2141を有する。ステータ保持部523の内周面は、コアバック213の外周面に接する。コイル212の上端は、上方突出部2141の上端よりも下方に位置する。また、コイル保持部2142の軸方向中央は、ロータマグネット262の軸方向中央よりも下方に位置するのが好ましい。これにより、ロータマグネット262に対して相対的にステータ210を軸方向下方に配置することが可能となる。
コアバック213は、ステータ保持部523に挿入されて接着される。ステータ保持部523の上端は、コアバック213の上端よりも下方に位置する。これにより、ステータ210の上方から風洞部50へのエアの流れが阻害されることを低減することができる。また、翼31の上端を低い位置に設けることも可能となる。コアバック213とステータ保持部523との固定には、軽圧入または圧入が用いられてもよい。圧入において、接着剤を併用してもよい。ステータ保持部523を環状とすることにより、ステータ210を容易に保持することができる。送風ファン1を薄型化するために、下プレート部52のコアバック213が載置される面は、コイル212の下端よりも上方に位置する。上方突出部2141は、複数の鋼板のうち少なくとも1枚が軸方向上方に向かって突出する。より詳しくは、上方突出部2141は、複数の鋼板のうち最も軸方向下方に位置する鋼板が軸方向上方に向かって突出する。
上述のように、下プレート部52の外周部には風洞部50が構成される。中央部には軸受部23が固定される。外周部と中央部との間に、ステータ210が固定される。送風ファン1では、ステータ210と軸受部23とは、ベース部である下プレート部52に直接的に固定される。
回路基板56は、ステータ保持部523よりも径方向外側に位置する。回路基板56の一部は、風洞部50内かつ下プレート部52上に位置する。回路基板56は、下プレート部52の上面に接着される。風洞部50内において、ステータ210からの複数の引出線215と回路基板56とが、半田を用いて接続される。回路基板56の詳細については、後述する。
回転部22は、インペラ部3と、ロータハブ部28と、抜止部255と、ロータマグネット262と、を含む。ロータハブ部28は、軸受部23に支持される。インペラ部3は、ロータハブ部28の外周部に保持される。回転部22のインペラ部3を除く部位は、モータ部2の回転部である。ただし、インペラ部3とモータ部2との境界は明確に定められる必要はない。
ロータハブ部28は、シャフト251と、軸受対向部281と、シール円筒部282と、凸部283と、マグネット保持部284と、を含む。シャフト251と、軸受対向部281と、シール円筒部282と、凸部283と、マグネット保持部284とは、一繋がりの部材である。ロータハブ部28は、好ましくは、金属を切削加工することにより形成される。
シャフト251は、中心軸J1を中心とする略円柱状である。シャフト251は、軸受部23のスリーブ231に挿入される。換言すれば、スリーブ231は、シャフト251を径方向外方から囲む。シャフト251は、軸受部23に対して中心軸J1を中心として相対回転する。
抜止部255は、シャフト251の下部に設けられる。抜止部255は、プレート部256と、プレート固定部257と、を含む。プレート部256は、シャフト251の下端部から径方向外方に広がる略円板状である。プレート部256はスリーブ231の下面よりも直径が小さい。プレート固定部257は、プレート部256の上面から上方に延びる。プレート固定部257の外周面には雄ねじ部が設けられる。シャフト251には、下端から上方に延びる穴部252が設けられる。穴部252の内周面には雌ねじ部が設けられる。プレート固定部257が穴部252に螺合することにより、プレート部256が、シャフト251の下端部に固定される。
スリーブ231およびプレート部256は、スリーブハウジング232の内側に位置する。プレート部256は、上述のプレート収容部239に収容される。プレート部256の上面は、略円環状の面である。プレート部256の上面は、スリーブ231の下面、すなわち、プレート収容部239において下方を向く面と上下方向すなわち軸方向に対向する。プレート部256とスリーブ231とにより、シャフト251が軸受部23から抜けることが防止される。プレート部256の下面は、スリーブハウジング232の内底面と軸方向に対向する。
軸受対向部281は、シャフト251の上端から径方向外方に広がる。軸受対向部281は、中心軸J1を中心とする略円環板状である。軸受対向部281は、軸受部23の上方に位置し、軸受部23と軸方向に対向する。シール円筒部282は、軸受対向部281から下方に向かって延びる略円筒状である。シール円筒部282は、軸受対向部281の外周縁部に連続する。シール円筒部282は、軸受部23よりも径方向外側、かつ、ロータマグネット262よりも径方向内側に位置する。
シール円筒部282の内周面は、軸受部23の外周面上部と径方向に対向する。シール円筒部282の内周面と、スリーブハウジング232の外周面との間に、シール間隙47が構成される。シール間隙47には、潤滑油40の界面が位置するシール部47aが構成される。凸部283は、シール円筒部282の外周面から径方向外方に突出する。凸部283の外端は、ロータマグネット262の外周面よりも径方向内側に位置する。凸部283の径方向外方およびロータマグネット262の軸方向上方にはインペラ部3が位置する。
マグネット保持部284は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。マグネット保持部284は、シール円筒部282から下方に延びる。ロータマグネット262は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、マグネット保持部284の外周面に固定される。ロータマグネット262は、ステータ210の径方向内側に位置する。ステータ210の上端は、ロータマグネット262の上端よりも軸方向下方に位置する。
下プレート部52の平板部522の上面と、マグネット保持部284の下端面とは、軸方向に対向する。さらに、平板部522の上面とロータマグネット262の下端面とも、軸方向に対向する。平板部522の上面と、マグネット保持部284の下端面との間、および、平板部522の上面と、ロータマグネット262の下端面との間には、径方向に広がる環状の微小な横間隙491が構成される。換言すれば、平板部522とマグネット保持部284、および、平板部522とロータマグネット262とは、横間隙491を介して軸方向に対向する。横間隙491の軸方向の高さは、好ましくは、0.1mm以上0.5mm以下である。
マグネット保持部284の内周面と、軸受保持部521の外周面との間には、軸方向に延びる環状の微小な縦間隙492が構成される。縦間隙492は、横間隙491の内周部に連続し、横間隙491から上方に延びる。マグネット保持部284の内周面の上部は、上方に向かって径方向内方へと傾斜する傾斜面を有する。この傾斜面と軸受保持部521の上端面との間には、環状の微小な中間間隙493が構成される。中間間隙493は、縦間隙492の上端部に連続する。換言すれば、中間間隙493は、縦間隙492の上端部と、シール間隙47の下端部とを接続する。
横間隙491および縦間隙492、さらには中間間隙493により、シール間隙47の径方向外側にラビリンス構造が構成される。これにより、シール間隙47から気化した潤滑油40を含む空気が、軸受機構4の外部へと移動することが抑制される。その結果、軸受機構4内の潤滑油40の蒸発を抑制することができる。
インペラ部3は、インペラ支持部29と複数の翼31とを有する。インペラ支持部29は、インペラ円筒部291とインペラリング部292とを含む。翼31は、翼内側部31aと翼外側部31bとを含む。インペラ円筒部291と、インペラリング部292と、複数の翼31とは、好ましくは一繋がりの部材である。
インペラリング部292は、中心軸J1を中心とする略円盤形状である。インペラリング部292は、インペラ円筒部291の下端から径方向外方へ延びる。換言すれば、インペラ円筒部291は、インペラリング部292の内周部から、軸方向上方へと延びる。インペラ円筒部291は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。複数の翼31は、インペラリング部292の外側に位置する。複数の翼31は、中心軸J1を中心として周方向に配列される。複数の翼31は、インペラリング部292を介してインペラ円筒部291と繋がっている。インペラ円筒部291の内周面は、シール円筒部282の外周面と対向する。インペラ円筒部291は、ロータハブ部28に固定される。インペラリング部292は、段部302を有する。インペラリング部292に段部302を設けることで、インペラ部3の軸方向高さを確保することができ、風量を増加させることができる。複数の翼31は、段部303を有する。複数の翼31に段部303を設けることで、インペラ部3の軸方向高さを確保することができ、風量を増加させることができる。
インペラ円筒部291の内周面は、シール円筒部282の外周面に固定される。インペラ支持部29は、ロータハブ部28に挿入される。ロータハブ部28とインペラ支持部29とは、挿入および接着、または、接着および圧入により固定される。インペラ円筒部291の下端は、凸部283の上面に接する。ロータハブ部28とインペラ部3とは、一繋がりの部材であってもよい。
翼内側部31aは、その内側端部がインペラリング部292と連結され、外側は翼外側部31bと一繋がりで形成される。翼内側部31aは、その内側端部はステータ210の外径よりも内側に位置し、外側端部はステータ210の外径よりもおよそ外側に位置する。インペラリング部292は、翼31の基部として機能する。各翼内側部31aの内側端部は、ステータ210の上方に位置する。翼内側部31aの上端は、インペラリング部292の上端と軸方向の位置が同じである。これにより、翼31の保持強度が確保される。翼内側部31aの上端は、凸部283およびロータマグネット262の上面よりも軸方向上側に位置する。翼内側部31aの上方領域の一部には、吸気口54が位置する。翼内側部31aの下端は、インペラリング部292の下端と軸方向の位置が同じである。翼内側部31aの下端は、凸部283の下面およびロータマグネット262の上面よりも軸方向下側に位置する。翼31の下端を下げることにより、翼31の位置を下げるとともに、翼31の軸方向長さを確保することが可能でき、風量の確保が可能となる。翼内側部31aは、コイル212と軸方向に対向する。
翼外側部31bは、その内側端部が翼内側部31aと繋がる。翼内側部31aと翼外側部31bとは、およそステータ保持部523の上方で繋がる。翼外側部31bの軸方向長さは、翼内側部31aの軸方向長さよりも長い。翼外側部31bの外端は、側壁部53の内面と対向する。翼外側部31bの上端は、翼内側部31aの上端と軸方向の位置が同じである。翼外側部31bの上端は、上プレート部51の下面と対向する。翼外側部31bの下端は、ロータマグネット262の上端、より好ましくは、ステータ210の上端よりも軸方向下側に位置する。翼外側部31bの下端は、下プレート部52と対向する。また、ステータ210の上方突出部2141を設けることにより、ステータ210のコイル保持部2142をロータマグネット262に対して相対的に軸方向下方に配置することが可能になる。これにより、ステータ210の上方に位置する翼内側部31aの下端をより軸方向下方に位置させることが可能となる。よって、送風ファン1の軸方向高さに対する翼31の軸方向高さの占める割合を大きくできる。つまり、インペラ部3を回転させることにより、多くの空気を径方向外方に排出することが可能となり、風量を増加させることが可能となる。アウターロータ型の送風ファン1においては、ステータ210の上方に翼31を配置したとしても、十分な翼31の高さを確保することが可能であり、薄型の送風ファン1において、風量を確保することが可能となる。
送風ファン1では、ステータ210よりも外側において、翼31を下方に向けて延ばすことが可能であり、翼31の軸方向長さを確保することができる。これにより風量特性、静圧特性を向上することができる。また、翼31の翼外側部31bによって生じるエアの流れは、ステータ210の上部を通り易く、ステータ210の冷却効率を向上することができる。インペラ部3は、上方突出部2141よりも径方向外方において軸方向下方に突出する段部30を有する。インペラ部に段部を設けることで、インペラ部の軸方向高さを確保することができ、風量を増加させることができる。
送風ファン1では、複数の翼31の各々は、径方向における少なくとも一部がステータ210の上方に位置する。すなわち、複数の翼31とステータ210との間の空間は、複数の翼31の間を介して複数の翼31と上プレート部51との間の空間に繋がる。これにより、軸方向に吸気されたエアを、ステータ210に直接触れさせることができ、ステータ210を強制冷却することが可能となる。コアバック213の内周面は、ロータハブ部28および複数の翼31の基部の何れよりも径方向外方に位置するため、コアバック213全体を冷却することが可能となる。
さらに、コイル212の径方向外側の端縁は、ロータハブ部28および複数の翼31の基部の何れよりも径方向外方に位置する。これにより、コイル212を直接冷却することができる。さらに、吸気されたエアの一部は、コイル212とコイル212の間を通過するため、冷却効率をさらに高くすることができる。
なお、コイル212と隣り合うコイル212の間にモールド樹脂を充填し、エアがコイル212の間を通過することなく速やかにステータ210の外方へと流れてもよい。これにより、風量特性の低下を防止することができる。
図2では、複数の翼31は、シール円筒部282の外周面にインペラ支持部29を介して間接的に固定される。複数の翼31は、インペラ支持部29等の他の部材を介さず、シール円筒部282の外周面に直接的に固定されてもよい。インペラ部3は、前記複数の翼31と繋がるインペラ支持部29を有し、インペラ支持部29が段部301を有する。インペラ支持部29に段部301を設けることで、インペラ部3の軸方向高さを確保することができ、風量を増加させることができる。
送風ファン1では、ステータ210の上端は、ロータマグネット262の上端よりも軸方向下方に位置し、インペラ部3は、マグネットの軸方向上方にて、径方向外方に向かって延びる。複数の翼31は、ステータ210の軸方向上方に位置する。このような構造により、翼31の下端とステータ210上端との軸方向寸法を確保することが可能となる。翼31とステータ210との干渉を防止し、翼31の軸方向長さを確保することもできる。これにより、風量の確保が可能となる。
また、上記構造により、上プレート部51と、翼31との軸方向の距離を確保することができる。すなわち、ステータ210と翼31との距離を確保しつつ、送風ファン1の軸方向全体の高さに対して相対的に翼31を軸方向下方に配置することが可能となる。電子機器が薄型であり、すなわち、電子機器の筐体内の電子部品が占める比率が高く、送風ファン1の吸気口54の上側に十分に空間がない場合、吸気効率は低い。上記送風ファン1を採用することで、翼31に進入するエアが溜まる空間を構成することが可能となる。これにより、風量特性の高い送風ファン1を提供することが可能となる。
風洞部50は、ステータ210の外周と側壁部53との間に位置し、周方向に広がり、軸方向下方において下プレート部52の上面に達する空間と定めることができる。もちろん、風洞部50はおよそ上記範囲であれば、厳密に定められる必要はない。翼内側部31aの一部および翼外側部31bは、風洞部50内を移動する。
図1に示すように、送風ファン1では、吸気口54の上端エッジと複数の翼31の上端との間の軸方向距離は、複数の翼31の下端とステータ210との間の軸方向距離よりも大きい。これにより、吸気量が多くなり、風量が増加する。
図3は、スリーブ231の縦断面図である。スリーブ231の内周面271の上部および下部には、第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273が設けられる。第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273のそれぞれは、複数のヘリングボーン形状の溝で構成される。図4は、スリーブ231の平面図である。スリーブ231の上面274には複数のスパイラル形状の溝で構成される第1スラスト動圧溝列275が設けられる。図5は、スリーブ231の底面図である。スリーブ231の下面276にはスパイラル形状の第2スラスト動圧溝列277が設けられる。
第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273は、シャフト251の外周面に設けられてもよい。第1スラスト動圧溝列275は、軸受対向部281の下面のうちスリーブ231の上面274と対向する領域に設けられてもよい。第2スラスト動圧溝列277は、プレート部256の上面に設けられてもよい。第1スラスト動圧溝列275は、ヘリングボーン形状の溝の集合体であってもよい。第2スラスト動圧溝列277も、ヘリングボーン形状の溝の集合体であってもよい。スリーブ231の外周面には、軸方向に延びる2つの溝278が設けられる。溝278は潤滑油40の循環に利用される。
図6は、軸受部23近傍の縦断面図である。プレート部256とスリーブハウジング232との間には、下部間隙42が構成される。下部間隙42には、潤滑油40が介在する。プレート部256の側面とスリーブハウジング232の底部内側面との間には、プレート周辺空間48が構成される。プレート周辺空間48には、潤滑油40が存在する。スリーブ231の下面と、プレート部256の上面との間には、第2スラスト間隙43が構成される。第2スラスト間隙43には、潤滑油40が介在する。第2スラスト間隙43は、潤滑油40の流体動圧を発生させる第2スラスト動圧軸受部43aを構成する。プレート周辺空間48により、第2スラスト間隙43の外周部から下部間隙42の外周部まで潤滑油40が連続して存在する。
シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面との間に、ラジアル間隙41が構成される。ラジアル間隙41の下端部は、第2スラスト間隙43の内周部に連続する。ラジアル間隙41は、第1ラジアル間隙411と、第1ラジアル間隙411よりも下方に位置する第2ラジアル間隙412と、を含む。
第1ラジアル間隙411は、シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面のうち、図3の第1ラジアル動圧溝列272が設けられる部位との間に構成される。第2ラジアル間隙412は、シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面のうち、第2ラジアル動圧溝列273が設けられる部位との間に構成される。ラジアル間隙41には潤滑油40が介在する。第1ラジアル間隙411および第2ラジアル間隙412は、潤滑油40の流体動圧を発生させるラジアル動圧軸受部41aを構成する。ラジアル動圧軸受部41aにより、シャフト251がラジアル方向に支持される。
軸受部23の上面と、軸受対向部281の下面との間に、第1スラスト間隙44が構成される。第1スラスト間隙44は、ラジアル間隙41の上端部から径方向外方に広がる。第1スラスト間隙44には潤滑油40が介在する。第1スラスト間隙44のうち図4の第1スラスト動圧溝列275が設けられる領域には、潤滑油40の流体動圧を発生させる第1スラスト動圧軸受部44aが構成される。すなわち、スリーブ231の上面274と、軸受対向部281の下面との間の間隙が、潤滑油40の流体動圧を発生させる第1スラスト動圧軸受部44aを構成する。
第1スラスト動圧軸受部44a、および、第2スラスト動圧軸受部43aにより、軸受対向部281がアキシャル方向に支持される。第1スラスト動圧軸受部44aおよび第2スラスト動圧軸受部43aが設けられることにより、シャフト251の上下方向の遊びのばらつきが低減される。第1スラスト間隙44の外周部からは、上述のシール間隙47が下方に延びる。
スリーブ231の外周面と、スリーブハウジング232の内周面との間には、図3の溝278による循環路45が構成される。循環路45は、第1スラスト動圧軸受部44aの外周部と第2スラスト動圧軸受部43aの外周部とを連通する。
モータ部2では、シール間隙47、第1スラスト間隙44、ラジアル間隙41、第2スラスト間隙43、プレート周辺空間48、下部間隙42および循環路45が互いに繋がった1つの袋構造をなし、袋構造に潤滑油40が連続して存在する。袋構造では、シール円筒部282の内周面と軸受部23の外周面との間に位置するシール間隙47のみに潤滑油40の界面が形成される。袋構造により、潤滑油40の漏れを容易に防止することができる。
モータ部2の軸受機構4は、シャフト251と、スリーブ231と、スリーブハウジング232と、接着剤233と、プレート部256と、軸受対向部281と、シール円筒部282と、上述の潤滑油40と、を含む。軸受機構4では、シャフト251、プレート部256、軸受対向部281およびシール円筒部282が、潤滑油40を介して中心軸J1を中心として軸受部23に対して相対回転する。
送風ファン1では、ロータハブ部28が、金属を切削加工することにより形成される場合、ロータハブ部28の形状精度を向上することができる。これにより、ラジアル動圧軸受部41a、第1スラスト動圧軸受部44a、第2スラスト動圧軸受部43aおよびシール間隙47を、高精度にて構成することができる。
図7は、送風ファン1の平面図である。図8は、上プレート部51および側壁部53を取り除いた状態の送風ファン1の平面図である。送風ファン1が搭載される機器側に上プレート部51および側壁部53が設けられる場合は、機器に取り付けられる前の状態の送風ファン1は、およそ図8に示すものとなる。したがって、下プレート部52は、側壁部53と、上プレート部51とが存在する場合に、側壁部53および上プレート部51と共に、風洞部50と、送風口55とを構成する。
図7に示すように、送風ファン1の吸気口54は、ロータハブ部28、インペラ支持部29および翼内側部31aと軸方向に重なる。また、図2に示すように、上プレート部51は、吸気口54を有する。複数の翼31の上縁は、吸気口54と軸方向に重なる領域において軸方向上方に向かって突出する翼上段部304を有する。複数の翼31に段部301を設けることで、インペラ部3の軸方向高さを確保することができ、風量を増加させることができる。ステータ210のコイル212の一部または全部も吸気口54と軸方向に重なる。つまり、上プレート部51とステータ210とは、吸気口54よりも径方向外方において、軸方向に重なる。原則として、翼外側部31bは風洞部50内に位置し、吸気口54とは軸方向に重ならない。吸気口54とステータ210とが軸方向に重なる場合においては、ステータ210と上プレート部51の間が吸気口から径方向外方へ空気の流路となる。本発明の構成を採用することでステータ210の軸方向位置を低く配置することが可能であり、ステータ210と上プレート部51との間の軸方向寸法を大きくすることができる。よって、複数の翼31の軸方向高さを高くすることができ、風量を確保することが可能である。
図8に示すように、回路基板56は、湾曲部561と、引出部562と、を含む。湾曲部561は、風洞部50に沿って弧状に延びる。引出部562は、湾曲部561から径方向外方へと延びる。側壁部53と下プレート部52との間には、引出部562が挿入されるスリット間隙が設けられる。回路基板56は、FPC(フレキシブルプリント回路)である。湾曲部561を平面視した場合、送風方向上流側のエッジおよび送風方向下流側のエッジは弧状である。湾曲部561の周方向両端部のエッジが弧状であることにより、角部を有する場合と比べて、端部が下プレート部52から浮き上がった場合の浮き上がり量を低減することができる。これにより、送風効率の低下を低減することができる。なお、弧状のエッジは送風方向上流側の端部に少なくとも設けられることが好ましい。
風洞部50の径方向の幅は、送風方向上流に向かっておよそ漸次減少するため、湾曲部561を平面視した場合に、湾曲部561の径方向の幅は、送風方向上流に向かって漸次減少することが好ましい。これにより、湾曲部561の幅を確保し、湾曲部561を下プレート部52上に容易に配置することができる。湾曲部561の径方向内側および外側のエッジは、それぞれステータ保持部523および側壁部53に近接する。図8では、側壁部53を二点鎖線にて示す。送風ファン1は小型であるため、本実施形態の場合、湾曲部561は、全周の1/4以上の長さを有する。
ステータ210からの複数の引出線215は、風洞部50内において、回路基板56の湾曲部561と接続される。本実施形態では、引出線215の数は4である。また、本実施形態では、引出線215と回路基板56とは半田により接続される。引出線215と回路基板56との接続位置は、インペラ部3よりも径方向外側である。これにより、接続部563とインペラ部3との干渉を容易に避けることができる。その結果、翼外側部31bの軸方向高さを確保することができ、風量を向上することができる。接続部563のこのような配置は、接続が半田により行われ、接続部563の高さが高い場合に特に適している。もちろん、接続部563の高さが十分に低い場合は、接続部563は、翼31の下方に位置してもよい。
なお、ステータ210の軸方向における磁気的中心は、ロータマグネット262の軸方向における磁気的中心よりも下方に位置する。これにより、組み立て後にインペラ部3が下方に移動することはない。その結果、組み立て後に、翼31が下方に位置する引出線215と接触することが確実に防止される。
風洞部50内で回路基板56と引出線215とが接続されることにより、回路基板56と軸方向に重なる構成要素を削減することができ、送風ファン1を容易に薄型化することができる。また、翼31の軸方向長さおよび上プレート部51と翼31との間の隙間も大きくすることができ、送風ファン1の風量の確保も容易に実現することができる。
騒音低減の観点からは、接続部563は、インペラ部3から離されることが好ましい。そのため、複数の引出線215と回路基板56との接続位置は、径方向において、すなわち、湾曲部561の幅方向において、湾曲部561の中央または中央よりも径方向外側に位置する。
引出線215と回路基板56との接続は、側壁部53と上プレート部51とが一体となった部品が下プレート部52に取り付けられる前に行われる。接続作業を容易に行うために、接続位置は周方向に離される。そのため、複数の引出線215は、ステータ210の異なるスロット位置からそれぞれ径方向外方へと引き出される。好ましくは、接続位置は、周方向において、ステータ210のスロットの角度ピッチ以上離れる。また、接続位置は、周方向において、湾曲部561の径方向の幅以上離れる。
図2に示すように、引出線215は、ステータ保持部523の外周面である傾斜面524に沿って径方向外方へと引き出されている。作業者が、接続作業を行う際には、引出線215を傾斜面524に沿って径方向外方へと引出し、回路基板56上のランドと引出線215とを半田付けする。このとき、側壁部53は存在しないため、作業者はステータ保持部523よりも径方向外側の領域を自由に利用することができる。半田付け後、余分な引出線215は切断される。引出線215は傾斜面524に沿うため、他の引出線215の接続作業時に、すでに接続された引出線215と工具とが触れて引出線215の断線が生じる虞を低減することができる。
図7に示すように、側壁部53は、第1側壁部531と第2側壁部532とを有する。第1側壁部531は、下プレート部52と一繋がりである。第1側壁部531は、二部材で設けられ、送風口55の側方両端を構成する。また、送風方向上流側の第1側壁部531は、その内周面に舌部を有する。第2側壁部532は、上プレート部51と一繋がりに構成される。第2側壁部532の周方向両端は、それぞれ上流側の第1側壁部531および下流側の第1側壁部531に固定される。第1側壁部531の径方向幅は、第2側壁部の532の径方向幅よりも広い。
第2側壁部532の周方向位置の一部は、回路基板56の接続部563が位置する周方向領域の一部と径方向に重なる。好ましくは、第2側壁部532の周方向位置は、回路基板56の接続部563が位置する周方向領域の全てと径方向に重なる。より好ましくは、第2側壁部532の周方向位置は、回路基板56が位置する周方向領域の全てと径方向に重なる。
引出線215と回路基板56との半田時に半田作業領域に側壁部53が位置する場合、接続部563の位置を湾曲部561の幅方向において、湾曲部561の中央または中央よりも径方向外側に位置させると作業性が低下することが懸念される。そこで、側壁部53を上述した第1側壁部531および第2側壁部532に分けて設ける。これにより、引出線215と回路基板56との接続は、第2側壁部532および上プレート部51が一繋がりとなった部品が、下プレート部52に取り付けられる前に行うことができる。したがって、作業者が複数の引出線215と回路基板56との接続作業を行う際に、第2側壁部532および上プレート部51が一繋がりとなった部品は存在しない。その結果、接続部563の位置は湾曲部561の幅方向において、容易に湾曲部561の中央または中央よりも径方向外側に位置させることができる。
引き出し部562の引き出し位置の軸方向上方には、第2側壁部532が位置する。これにより、回路基板56の固定および半田作業後に第2側壁部532および上プレート部51が一繋がりとなった部品を装着することにより、容易に回路基板56を下プレート部52よりも径方向外側へ引き出すことができる。
第2側壁部532の周方向両端は、第1側壁部531と周方向に対向する。第1側壁部531は、第2側壁部532と対向する第1側壁部対向面を有する。第1側壁部対向面は下流側の第1エッジ531a(内周面側)と上流側の第2エッジ531b(外周面側)とを有する。第1エッジ531aは、第2エッジ531bよりも回転方向において後ろ側に位置する。第1エッジ531aが第2エッジ531bよりも回転方向後ろ側に位置することで、送風方向下流に向かう風速の抵抗を小さくでき、送風特性の低下を抑制することができる。なお、第1側壁部531と第2側壁部532は直接又は接着剤等を介して間接的に対向している。
上プレート部51の周囲に下方に延びるフックを設け、フックを第1側壁部531に設けた溝にはめ込んで係止することにより、上プレート部51が下プレート部52に固定される。なお、フックに孔を設け、溝内に凸部を設けて係止が行われてもよく、フックに溝に向かう凸部を設け、溝に凹部が設けられてもよい。これにより、上プレート部51のフックの弾性を利用して上プレート部51の位置ずれを防止することができる。
第1側壁部531は、下プレート部52と一体的に樹脂により成形されることが好ましい。なお、第1側壁部531および下プレート部52の各材料および固定方法は、適宜変更されてよい。例えば、第1側壁部531および下プレート部52が一枚の鉄板により成形され、第1側壁部のみをプレス加工により軸方向に折り曲げることにより成形されてもよい。
第2側壁部532は、第2側壁部532が樹脂、上プレート部51が鉄板により成形され、インサート成形により一体的に成形される。なお、第2側壁部532および上プレート部51の各材料は、適宜変更されてよい。例えば、第2側壁部532は、上プレート部51と一体的に樹脂により成形されてもよい。
送風ファン1を薄型化するため、ステータ210およびロータマグネット262は可能な限り下方に位置する。図2に示すように、コアバック213はティース214の先端よりも下方に位置する。回路基板56の上面は、コアバック213の下面、すなわち、ステータコア211の最下面よりも軸方向上側に位置する。
下プレート部52のうち、回路基板56が配置される領域は非常に薄い。下プレート部52の剛性を確保するため、下プレート部52の送風口55近傍の領域は、回路基板56が配置される領域よりも厚い。図8に示すように、下プレート部52の上面において、回路基板56が載置される基板載置面525は、送風口近傍の送風口面526よりも軸方向下側に位置する。基板載置面525と送風口面526とは傾斜面527により繋がる。傾斜面527により、下プレート部52の剛性を確保しつつ送風特性の低下を抑制することができる。
また、軸受保持部521が軸受部23を支持する剛性を確保するために、図2に示すように、下プレート部52の上面において、基板載置面525は、ロータマグネット262と軸方向に対向するマグネット下方面528よりも軸方向下側に位置する。これにより、下プレート部52のマグネット下方面528における厚さを、基板載置面525における厚さよりも容易に厚くすることができる。また、下プレート部52の全体的な厚さも薄くすることができる。この場合、下プレート部52は非磁性体により成型されることが好ましい。
図9は、本発明の例示的な他の実施形態に係る送風ファン1のモータ部2近傍の断面図である。図9(A)の送風ファン1は、第1の実施形態に係る送風ファンよりさらに小型の送風ファンである。送風ファン1の翼31Cの径方向外側の端縁は、ステータ210の外周面よりも径方向内方に位置する。インペラ支持部29Cは、インペラ円筒部291とインペラリング部292とを含む。インペラリング部292の下端は、凸部283の下面よりも上に位置する。インペラリング部292の下面は、ロータマグネット262の上面と隙間を介して対向する。インペラリング部292の上面は、インペラ円筒部291から繋がる傾斜面を有する。
翼31Cは、ステータ210の上側に配置される。翼31Cの内端は、ティース214Cの先端付近と軸方向に対向する。翼31Cの外端は、ステータ210の外周面よりも径方向内方に位置する。翼31Cの外端は、およそコイル212の外端付近と軸方向に対向する。このような構成とすることにより、ステータ210の上部外端を風洞部50に露出させることができ、ステータ210を冷却することができる。また、翼31Cの外端は、上プレート部51Cの内縁よりも径方向内側に位置する。換言すれば翼31Cの外端は、平面視において、吸気口54から目視できる。翼31Cの下端は、インペラリング部292と面一である。翼31Cの下端は、凸部283の下面およびロータマグネット262の上面よりも上に位置する。
ステータコア211Cは、薄板状の珪素鋼板にて形成される。ステータコア211Cは、略円環状のコアバック213と、コアバック213から径方向内方に突出する複数のティース214Cと、を含む。ティース214Cの先端は、軸方向上側に向けて折り曲げられて上方突出部2141Cが形成されており、この折り曲げ面(内面)とロータマグネット262の外周面が径方向に対向する。ティース214Cの先端の上端は、インペラ部3Cと対向する。本実施形態において、1枚の珪素鋼板を示したが、複数枚を積層し、1枚のみ折り曲げる構造であってもよい。コアバック213Cは、ステータ保持部523に挿入される。本実施形態のステータ保持部は、上側に突出しておらず下プレート部52に凹部を設けることによりステータ210を保持している。モータ部2の他の構成は、図2とほぼ同様であり、同様の構成要素には同符号を付す。
また、図9(B)は、図9(A)の点線円で囲んだ要部のみ示し、点線円外は図9(A)と同様である。図9(B)は、ステータコア211Dは、薄板状の珪素鋼板3枚にて形成される。ステータコア211Dは、略円環状のコアバック213と、コアバック213から径方向内方に突出する複数のティース214Dと、を含む。上方突出部2141Dは、複数の鋼板のうち少なくとも1枚が軸方向上方に向かって突出する。より詳しくは、上方突出部2141は、3枚の鋼板のうち軸方向上方に位置する2枚鋼板が軸方向上方に向かって突出する。最も軸方向下方に位置する1枚の鋼板は、上方突出部2141Dを有さない。ティース214Dのうち、コイル212を保持している箇所にコイル保持部2142Dが形成される。このような構成とすることで、磁気センタを併せる工程の管理がしやすくなる。さらに、図9(C)は、図9(A)の点線円で囲んだ要部のみ示し、点線円外は図9(A)と同様である。図9(C)は、ステータコア211Eは、薄板状の珪素鋼板2枚にて形成される。ステータコア211Eは、略円環状のコアバック213と、コアバック213から径方向内方に突出する複数のティース214Eと、を含む。上方突出部2141Eは、軸方向下方の鋼板が軸方向上方に向かって突出する。より詳しくは、上方突出部2141Eは、2枚の鋼板のうち軸方向下方に位置する鋼板が軸方向上方に向かって突出する。軸方向上方の鋼板は、上方突出部2141Eを有さない。また、上方突出部2141Eを有さない鋼板は、上方突出部2141Eを有する鋼板に比べて軸方向厚みを薄くする。このようにすることで1枚の鋼板と比較して剛性を高めることが可能である。ティース214Eのうち、コイル212を保持している箇所にコイル保持部2142Eが形成される。
図9の送風ファン1では、側壁部53とステータ210とは近接する。そのため、回路基板56は、風洞部50のうち、送風口55近傍の部位に配置される。したがって、送風ファン1を送風口55から覗いた場合、回路基板56および接続部533を視認することができる。インペラ部3Cと側壁部53とは1mm以上離される。
図10は、送風ファン1を含む電子機器8の一例を示す縦断面図である。図10では、電子機器10を上下方向に分解して示している。電子機器8の筐体80は、天板81と、側板82と、底板83と、を含む。天板81の一部は、送風ファン1の上プレート部51を成す。天板81の全部が上プレート部51であってもよい。すなわち、天板81は、送風ファン1の上側の少なくとも一部を覆う。天板81からは側壁部53が下方に突出する。すなわち、天板81と側壁部53とは一繋がりの部材である。
側壁部53と送風ファン1の下プレート部52とが接続されることにより、送風口55が構成される。側板82は、送風ファン1の側方に位置する。側板82は、天板81の外周部から下方に延びる。側板82の一部は、送風ファン1の側壁部53を成してもよい。側板82は、送風ファン1の側面の少なくとも一部を覆う。上プレート部51は中心軸J1の上方に吸気口54となる孔を有する。底板83は、送風ファン1の下方に位置する。底板83は側板82の下端に接続される。
上述の送風ファン1および電子機器10の構造は様々に変更可能である。
例えば、スリーブ231の外周面に設けられる溝278の数は3以上でもよい。また、スリーブ231の外周面には溝は設けられなくてもよい。上方突出部2141は、複数の鋼板の全てが軸方向上方に向かって突出してもよい。ティース214およびコアバック213は、複数の鋼板を積層して構成されている。ここで、上方突出部2141は、コイル保持部2142よりも径方向内方のみに積層される突出鋼板であってもよい。また、鋼板の材料も適時変更することが可能であり、材料の異なる鋼板を積層することも可能である。鋼板の軸方向厚みも適時設定すればよく、厚みの異なる鋼板を組み合わせることも可能である。
インペラ部3、軸受機構4、ハウジング5等における各部材の材料は、適宜変更されてよい。例えば、スリーブ231は焼結金属には限定されない。スリーブハウジング232は金属により形成されてもよい。例えば、スリーブハウジング232は、アルミニウム等のダイカストにて成型されてもよい。インペラ部3も金属により形成されてもよい。インペラ部3は、段部が構成されなくてもよい。
図1に示すモータ部2では、ステータ210と軸受部23とが、ベース部である下プレート部52に直接的に固定される構成であるが、その間にブッシュ等の部材を介在させ、間接的に固定される構成であってもよい。
第1スラスト動圧溝列275は、スリーブハウジング232の上面に設けられてもよく、軸受対向部281の下面のうちスリーブハウジング232の上面と対向する領域に設けられてもよい。換言すれば、第1スラスト動圧溝列275は、軸受部23の上面、および、軸受対向部281の下面の少なくとも一方に設けられる。これにより、軸受部23の上面と軸受対向部281の下面との間に、第1スラスト動圧軸受部44aが構成される。
第2スラスト動圧軸受部43aは存在しなくてもよい。この場合、プレート部256は、抜止としてのみ機能する。第1スラスト動圧軸受部44aも存在しなくてもよい。
第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273は存在しなくてもよい。
軸受機構4として他の構造が利用されてもよい。潤滑油40の界面の位置は変更されてもよい。軸受機構4は、流体動圧を利用しないものであってもよい。
ロータマグネット262はロータハブ部28に直接固定されてもよく、他の部材を介して間接的に固定されてもよい。ロータマグネット262とロータハブ部28とは、一繋がりの部材であってもよく、この場合であっても、ロータマグネット262が実質的にロータハブ部28に固定された状態と捉えることができる。
湾曲部561は、全長に亘って幅が漸次減少するテーパ部である必要はない。例えば、湾曲部561の一部のみが送風方向上流に向かって幅が漸次減少するテーパ部でもよい。
送風ファン1では、吸気口54は、上プレート部51および下プレート部52の両方に設けられてもよく、下プレート部52のみに設けられてもよい。
回路基板56上には電子部品が配置されてもよい。例えば、湾曲部561を送風口55側に延ばし、送風口55近傍、好ましくは、側壁部53の最上流側において径方向内方に突出する舌部近傍に電子部品が配置される。
湾曲部531は全体が風洞部50内に位置する必要はない。例えば、側壁部53と下プレート部52との間において側壁部53に径方向外方に窪む凹部を設け、この凹部内に湾曲部531の一部が入り込んでもよい。さらには、凹部内に引出線215と湾曲部561との接続部533の一部が入り込んでもよい。凹部に代えて側壁部53を貫通する孔が設けられてもよい。
回路基板56は、全体が風洞部50内に位置してもよい。回路基板56は少なくとも一部が風洞部50内かつ下プレート部52上に位置する。また、回路基板56は、ステータ210の下に配置されていてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
本発明に係る送風ファンは、ノート型PCやタブレットPCの内部の冷却、あるいは、デスクトップ型PCの筐体内部における機器の冷却、その他の機器の冷却、様々な対象物に対する空気の供給等に利用可能である。さらに、他の用途として利用することができる。
1 送風ファン
3 インペラ部
4 軸受機構
10 電子機器
21 静止部
22 回転部
28 ロータハブ部
31 翼
50 風洞部
51 上プレート部
52 下プレート部
53 側壁部
54 吸気口
55 送風口
56 回路基板
80 筐体
81 天板
82 側板
210 ステータ
2141 上方突出部
2142 コイル保持部
215 引出線
262 ロータマグネット
523 ステータ保持部
524 (ステータ保持部の)傾斜面
525 基板載置面
526 送風口面
527 傾斜面
528 マグネット下方面
561 湾曲部
563 接続部
J1 中心軸

Claims (15)

  1. 静止部と、
    軸受機構と、
    前記軸受機構により、上下方向を向く中心軸を中心として前記静止部に対して回転可能に支持される回転部と、
    を備え、
    前記静止部は、
    前記中心軸から離れる方向に広がる下プレート部と、
    環状のコアバックから径方向内方に向かって突出し、径方向内端が軸方向上方に向かって延びる上方突出部を有する複数のティースを備え、前記下プレート部の上方に位置するステータと、
    を備え、
    前記回転部は、
    前記ステータの径方向内側に位置し、環状に配置されるロータマグネットと、
    前記ロータマグネットが直接または他の部材を介して間接的に固定されるロータハブ部と、
    前記ロータハブ部に固定されるインペラ部と、
    を備え、
    前記インペラ部は、周方向に配列された複数の翼を有し、
    前記複数の翼の各々は、少なくとも一部が前記ステータの上方に位置し、
    前記下プレート部は、前記インペラ部の外周を囲む側壁部と、前記インペラ部の上方に位置する上プレート部とが存在する場合に、前記側壁部および前記上プレート部と共に、前記インペラ部によりエアが周方向に流れる風洞部と、前記インペラ部の側方に位置する送風口と、を構成し、
    前記上プレート部および前記下プレート部の少なくとも一方は、吸気口を有する、送風ファン。
  2. 前記ティースは、前記上方突出部よりも径方向外方において導線が巻回されることで構成されるコイルを保持するコイル保持部を有し、
    前記コイルの上端は、前記上方突出部の上端よりも下方に位置する、請求項1に記載の送風ファン。
  3. 前記ステータは、前記ティースと連結する環状のコアバックを有し、
    前記ティースは、前記上方突出部よりも径方向外方において導線が巻回されることで構成されるコイルを保持するコイル保持部を有し、
    前記コイル保持部の軸方向中央は、前記ロータマグネットの軸方向中央よりも軸方向下方に位置する、請求項1または2に記載の送風ファン。
  4. 前記ティースおよび前記コアバックは、複数の鋼板を積層して構成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の送風ファン。
  5. 前記上方突出部は、前記複数の鋼板のうち少なくとも1枚が軸方向上方に向かって突出する、請求項4に記載の送風ファン。
  6. 前記上方突出部は、前記複数の鋼板のうち最も軸方向下方に位置する鋼板が軸方向上方に向かって突出する、請求項5に記載の送風ファン。
  7. 前記上方突出部は、前記複数の鋼板の全てが軸方向上方に向かって突出する、請求項5に記載の送風ファン。
  8. 前記ティースおよび前記コアバックは、複数の鋼板を積層して構成されており、前記上方突出部は、前記コイル保持部よりも径方向内方のみに積層される突出鋼板である、請求項3に記載の送風ファン。
  9. 前記インペラ部は、前記上方突出部よりも径方向外方において軸方向下方に突出する段部を有する、請求項1ないし8のいずれかに記載の送風ファン。
  10. 前記インペラ部は、前記複数の翼と繋がるインペラ支持部を有し、
    前記インペラ支持部が前記段部を有する、請求項9に記載の送風ファン。
  11. 前記インペラ支持部は、前記ロータハブ部に固定されるインペラ円筒部と、前記インペラ円筒部から径方向外方に延びる略円盤形状のインペラリング部を有し、
    前記インペラリング部が前記段部を有する、請求項10に記載の送風ファン。
  12. 前記複数の翼が前記段部を有する、請求項9に記載の送風ファン。
  13. 前記吸気口を有する前記上プレート部を有し、
    前記複数の翼の上縁は、前記吸気口と軸方向に重なる領域において軸方向上方に向かって突出する翼上段部を有する、請求項1ないし12のいずれかに記載の送風ファン。
  14. 前記吸気口を有する前記上プレート部を有し、
    前記ステータと前記上プレート部とは、前記吸気口よりも径方向外方において、軸方向に重なる、請求項1ないし12のいずれかに記載の送風ファン。
  15. 筐体を備えた電子機器であって、
    前記筐体内部に請求項1ないし14のいずれかに記載の送風ファンを有し、
    前記筐体は、
    前記送風ファンの上側の少なくとも一部を覆う天板と、
    前記送風ファンの側方に位置する側板と、
    前記送風ファンの下方に位置する底板と、
    を備え、
    前記天板の少なくとも一部は、前記上プレート部を成し、
    前記上プレート部は前記中心軸の上方に前記吸気口を有する、電子機器。
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