JP2015054695A - 複合容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】市場流通性及び利便性がよく、廃棄時に容易に減容化できる複合容器を提供する。
【解決手段】積層フィルムの周縁を熱接着部17で熱接着して袋状に形成される収納部13の上端に内容物を注出する注出部11を設けたパウチ容器10と、上下面を開口した筒状に形成して収納部13が挿入される樹脂製のスリーブ2とを備えた複合容器1において、パウチ容器10が熱接着部17の一部を側方に突出した突出部17a、17bを有して、スリーブ2が突出部17a、17bに係合する係止孔3を周面に有するとともに、注出部11を収納部13の左右方向の一方に偏った位置に取り付け、パウチ容器10が収納部13を左右方向の中央部で二つ折りしてスリーブ2に挿入され、突出部17aが係止孔3により係止される。
【選択図】図1
【解決手段】積層フィルムの周縁を熱接着部17で熱接着して袋状に形成される収納部13の上端に内容物を注出する注出部11を設けたパウチ容器10と、上下面を開口した筒状に形成して収納部13が挿入される樹脂製のスリーブ2とを備えた複合容器1において、パウチ容器10が熱接着部17の一部を側方に突出した突出部17a、17bを有して、スリーブ2が突出部17a、17bに係合する係止孔3を周面に有するとともに、注出部11を収納部13の左右方向の一方に偏った位置に取り付け、パウチ容器10が収納部13を左右方向の中央部で二つ折りしてスリーブ2に挿入され、突出部17aが係止孔3により係止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用者が片手で把持する飲料や調味料等の複合容器に関する。
特許文献1には従来のドレッシング等のボトル容器が開示される。このボトル容器は上面に注出口を開口した有底筒状の容器部と、注出口に螺合される蓋部とを備えている。容器部はPET等の樹脂成形品により形成され、分離液状の内容物を充填した後に蓋部により密封される。
ボトル容器に内容物を充填した商品は立設して店頭陳列される。商品を購入した使用者は容器部を片手で把持して振り、分離液状の内容物を攪拌する。そして、蓋部を取り外して注出口から内容物が注出される。
また、容器部をガラス瓶により形成したドレッシング等の調味料や飲料のボトル容器も知られている。
上記の樹脂成形品やガラス瓶の容器部を有したボトル容器によると、内容物を充填したボトル容器を省スペースで店頭陳列台や食卓等に立設することができる。また、ボトル容器を携帯して片手で把持し、蓋部を取り外して内容物を取り出すことができる。しかしながら、容器部を容易に潰すことができないため、内容物を消費した後にボトル容器の減容化が困難な問題があった。また、ガラス瓶を有するボトル容器が路上に廃棄されると破損して危険となる問題もあった。
上記の問題を解決するために、積層フィルムの周縁を熱接着したパウチ容器にドレッシング等の内容物を充填することが考えられる。これにより、内容物を消費した後にパウチ容器を容易に折り畳んで減容化できるとともに、破損による危険を回避することができる。
しかしながら、表裏一対の積層フィルムを熱接着した平パウチによりパウチ容器を形成すると、同じ内容量のボトル容器よりも横幅が著しく大きくなる。また、表裏一対の積層フィルムと底面を形成する積層フィルムとを熱接着したスタンディングパウチによりパウチ容器を形成すると、平パウチよりも横幅を小さくできる。しかし、スタンディングパウチの場合も依然としてボトル容器よりも横幅が大きくなる。
このため、店頭陳列時、食卓等の載置時、冷蔵庫等へのパウチ容器の収納時等に大きなスペースを必要とする。また、平パウチから成るパウチ容器は自立しにくいため、立設することが困難となる。一方、スタンディングパウチから成るパウチ容器は流通時等の内容物を取り出す前の状態では自立性に優れているが、内容物が減少した状態では平パウチと同様に自立しにくくなる。また、積層フィルムの折曲によりマチを設けたフラットな底面の角底袋によりパウチ容器を形成した場合も同様に、内容物が減少した状態では自立しにくくなる。従って、パウチ容器に内容物を充填した商品の市場流通性や利便性が悪くなる問題があった。
本発明は、市場流通性及び利便性がよく、廃棄時に容易に減容化できる複合容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、積層フィルムの周縁を熱接着部で熱接着して袋状に形成される収納部の上端に内容物を注出する注出部を取り付けたパウチ容器と、上下面を開口した筒状に形成して前記収納部が挿入される樹脂製のスリーブとを備え、前記スリーブの下面を接地して立設される複合容器において、前記パウチ容器が前記熱接着部の一部を側方に突出した突出部を有して、前記スリーブが前記突出部に係合する係止孔を周面に有するとともに、前記注出部を前記収納部の左右方向の一方に偏った位置に取り付け、前記パウチ容器が前記収納部を左右方向の中央部で二つ折りして前記スリーブに挿入され、前記突出部が前記係止孔により係止されることを特徴としている。
この構成によると、収納部は周縁を熱接着して注出部が取り付けられ、上端の一部や下端に熱接着部の未形成部を設けて未形成部から内容物を充填した後に熱接着して封止される。複合容器はパウチ容器の収納部を左右方向の中央部で二つ折りしてスリーブに挿通し、店頭陳列台や食卓等に立設される。内容物は注出部を開いて注出され、内容物が減少してもスリーブにより複合容器の立設状態が保持される。内容物を消費すると、パウチ容器及びスリーブが折り畳んで廃棄される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブが前記積層フィルムよりも高剛性の樹脂シートにより形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記収納部の前記熱接着部が左右方向の中央部で上下方向に延びる線状の延設部を有することを特徴としている。この構成によると、延設部を折罫として収納部を二つ折りし易くなる。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブの下面の周縁の一部に内側に折曲可能な折曲部を設けたことを特徴としている。この構成によると、スリーブを扁平状態から筒状とした際に、折曲部の折曲によって筒状状態を保持される。また、折曲部上にパウチ容器の下端が当接してパウチ容器の脱落が防止される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブが前記パウチ容器の高さの50%以上を覆うことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記収納部の周面上部に前記スリーブに覆われない露出部を設け、前記露出部と前記スリーブとを一体に把持できることを特徴としている。この構成によると、露出部とスリーブとを一体に把持して複合容器を振った際にパウチ容器の脱落が確実に防止される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記収納部が上下方向に延びる透明な透明部を少なくとも一部に有するとともに、前記スリーブの前記透明部に対向する領域が透明に形成されることを特徴としている。この構成によると、透明部及びスリーブを介して内容物の内容量が視認される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブが上下方向に延びる複数の折罫で折曲した断面多角形に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記パウチ容器の内容物が分離液状であることを特徴としている。
本発明によると、パウチ容器の収納部を左右方向に二つ折りしてスリーブに挿入し、収納部の周縁の熱接着部を側方に突出した突出部がスリーブに開口する係止孔に係止される。このため、パウチ容器の脱落を防止して複合容器の陳列時や収納時のスペースを小さくできるとともに、内容物が減少しても複合容器を自立させることができる。この時、注出部が収納部の左右方向の一方に偏って取り付けられるため、収納部を容易に二つ折りすることができる。また、複合容器の廃棄時にパウチ容器及びスリーブを容易に折り畳んで減容化することができる。従って、市場流通性及び利便性のよい複合容器を実現することができる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の複合容器の斜視図を示している。複合容器1は上下面を開口した円筒状の透明なスリーブ2内に、二つ折りされたパウチ容器10を挿通して形成される。パウチ容器10にはドレッシングや焼き肉のたれ等の調味料、酒等の飲料、その他の内容物が充填される。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の複合容器の斜視図を示している。複合容器1は上下面を開口した円筒状の透明なスリーブ2内に、二つ折りされたパウチ容器10を挿通して形成される。パウチ容器10にはドレッシングや焼き肉のたれ等の調味料、酒等の飲料、その他の内容物が充填される。
図2、図3はパウチ容器10の正面図及び側面断面図を示している。パウチ容器10は周縁に熱接着部17を有した袋状の収納部13の上端に樹脂成形品の注出部11が熱接着によって取り付けられたスタンディングパウチにより形成される。
収納部13は表側シート14、裏側シート15及び底面シート16を有している。底面シート16は水平線で二つ折りして表側シート14の下部と裏側シート15の下部との間に挟み込まれる。熱接着部17によって表側シート14の上端及び両側端が裏側シート15の上端及び両側端に熱接着され、底面シート16の周縁が表側シート14及び裏側シート15に熱接着される。これにより、収納部13は表側シート14及び裏側シート15から成る胴部の底面が底面シート16により覆われた袋状に形成される。
表側シート14、裏側シート15及び底面シート16は外面側から順に基材層、バリア層、熱接着層を積層した積層フィルムにより形成される。基材層は例えば、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)により形成される。バリア層は基材層上に形成されるSiO2やAl2O3等の透明蒸着膜から成り、外気侵入を防止する。
熱接着層は例えば、厚さ100μmのポリエチレン(PE)等により形成され、接着剤によりバリア層に接着される。表側シート14、裏側シート15及び底面シート16の互いに対向する熱接着層を熱接着して熱接着部17が形成される。
また、基材層には内容物の成分等を表記する所望の印刷が施される。この時、印刷が施されない透明な透明部18が収納部13の上下方向に延びて設けられる。透明部18及び透明なスリーブ2(図1参照)を介してパウチ容器10内の内容物の残量を視認することができる。尚、スリーブ2上に印刷を施してもよく、スリーブ2の少なくとも透明部18に対向する領域が透明に形成されていればよい。また、収納部13全体を透明に形成してもよい。
収納部13の両側端の熱接着部17には一部を側方に突出した突出部17a、17bが形成される。収納部13が左右方向の中央部の中心線Cで二つ折りされた際に、両側端の突出部17a、17bは重なるように配置される。
注出部11は収納部13の上端に取り付けられ、収納部13に熱接着される筒状の本体部11aと本体部11aに螺合されるキャップ11bとを有している。キャップ11bを取り外して内容物を注出することができる。本体部11aの両側方の熱接着部17は内縁を本体部11aに向かって上方が狭くなるように傾斜して形成される。このため、内容物が熱接着部17の内縁に沿って円滑に注出される。
また、注出部11は収納部13の中心線Cに対して左右方向の一方に偏って取り付けられる。これにより、収納部13を中心線Cで容易に二つ折りすることができる。
図4はパウチ容器10内に内容物を充填する状態を示す斜視図である。内容物の充填前のパウチ容器10は収納部13の上端の一部が熱接着されずに開放された充填口19を有している。内容物は矢印Aに示すように、充填口19を介して収納部13内に充填される。
この時、注出部11が左右方向の一方に偏るため、充填口19の開口面積を大きくすることができる。これにより、単位時間当たりの内容物の注入量を大きくできるため充填時間が短縮され、内容物を充填した商品の製造工数を削減することができる。
図5はスリーブ2の展開図を示している。スリーブ2は矩形の透明な樹脂シート9を巻回して筒状に形成される。樹脂シート9にはパウチ容器10を形成する積層フィルムよりも高剛性のPET等の樹脂が用いられる。これにより、スリーブ2を接地して複合容器1(図1参照)を自立させることができる。
矩形の樹脂シート9は上下方向に延びる折罫8を2箇所に有し、一方の側端には接着剤5が塗布される。また、樹脂シート9の下端には三角形状の折罫7が複数箇所に設けられる。また、樹脂シート9上には所定位置に係止孔3が打ち抜き等により設けられる。
樹脂シート9は折罫8で折曲して巻回され、樹脂シート9の両側端部を接着剤5により接着して扁平状のスリーブ2が形成される。そして、折罫7上でスリーブ2の下端を内側に折曲して折曲部4(図1参照)を形成し、スリーブ2が筒状に保持される。尚、折罫8を設けずに、樹脂シート9を巻回して筒状のスリーブ2を形成してもよい。
図1において、中心線C(図2参照)で二つ折りされたパウチ容器10はスリーブ2に挿入され、スリーブ2の係止孔3に突出部17a、17bが係止される。これにより、パウチ容器10の上下方向が位置決めされるとともに、パウチ容器10のスリーブ2からの脱落が防止される。この時、スリーブ2が確実に接地されるように、パウチ容器10の下端はスリーブ2の下端に対して距離δだけ上方に配される。
また、折罫7(図5参照)によりスリーブ2の下端に形成した折曲部4にパウチ容器10の下端が当接する。これにより、パウチ容器10の脱落をより確実に防止することができる。
スリーブ2の直径Dは使用者が片手で把持できるように、50mm〜60mm程度に形成される。これにより、複合容器1は片手で把持して上下方向に振って内容物を混ぜて使用されるドレッシング等の分離液状の内容物を収納するのに適している。パウチ容器10はスリーブ2に覆われた領域の高さH2がパウチ容器10の高さH1の50%以上になっている。これにより、内容物が減少しても収納部13がスリーブ2により支持されるため、収納部13の上部の折れ曲がりを防止することができる。
また、収納部13の上部にはスリーブ2に覆われない露出部20が形成される。内容物がドレッシングや焼き肉のたれ等の分離液状の場合に、複合容器1を使用者が片手で把持して振ることによって内容物が攪拌される。この時、露出部20とスリーブ2とを一体に把持することにより、パウチ容器10の脱落を確実に防止することができる。このため、露出部20は使用者の手指が掛かるように、上下方向に10mm以上設けられる。
上記構成の複合容器1において、複合容器1のパウチ容器10に内容物を充填した商品はスリーブ2を接地して店頭陳列台、食卓、冷蔵庫のドアポケット等に立設される。パウチ容器10を二つ折りしてスリーブ2を接地するため、複合容器1の設置スペースを小さくして自立させることができる。
複合容器1を把持して注出部11のキャップ11bを取り外し、複合容器1を傾けて注出部11から内容物が注出される。また、内容物が分離液状の場合には、露出部20とスリーブ2とを一体に把持して複合容器1を振り、内容物を攪拌した後にキャップ11bを取り外して注出される。
内容物の内容量は透明部18及びスリーブ2を介して視認される。また、内容物が減少してもスリーブ2の支持により複合容器1の立設状態が保持される。
内容物を消費すると、パウチ容器10及びスリーブ2が折り畳まれて複合容器1が減容化して廃棄される。パウチ容器10が積層フィルムにより形成され、スリーブ2が樹脂シートにより形成されるため、これらを容易に折り畳むことができる。
本実施形態によると、パウチ容器10の収納部13を左右方向に二つ折りしてスリーブ2に挿入し、収納部13の周縁の熱接着部17を側方に突出した突出部17a、17bがスリーブ2に開口する係止孔3に係止される。
この時、注このため、パウチ容器10の脱落を防止して複合容器1の店頭陳列時や収納時等のスペースを小さくできるとともに、内容物が減少しても複合容器1を自立させることができる。出部11が収納部13の左右方向の一方に偏って取り付けられるため、収納部13を容易に二つ折りすることができる。また、複合容器1の廃棄時にパウチ容器10及びスリーブ2を容易に折り畳んで減容化することができる。従って、市場流通性及び利便性のよい複合容器1を実現することができる。
加えて、注出部11が収納部13の左右方向の一方に偏って取り付けられるため、収納部13の上端を開放して内容物を充填する際に充填口19の開口面積を大きくすることができる。従って、内容物の充填時間を短縮し、内容物を充填した商品の製造工数を削減することができる。
また、スリーブ2が収納部13を形成する積層フィルムよりも高剛性の樹脂シート9により形成されるので、複合容器1を自立させるスリーブ2を容易に実現することができる。
また、スリーブ2の下面の周縁の一部を内側に折曲した折曲部4を設けたので、筒状のスリーブ2を容易に形成できるとともに、パウチ容器10の脱落をより確実に防止することができる。
また、スリーブ2がパウチ容器10の高さH1の50%以上を覆うので、内容物が減少してもスリーブ2によりパウチ容器10を支持して収納部13の上部の折れ曲がりを防止することができる。
また、収納部13の周面上部にスリーブ2に覆われない露出部20を設け、露出部20とスリーブ2とを一体に把持できるので、複合容器1を振ってもパウチ容器10の脱落を確実に防止することができる。
<第2実施形態>
次に、図6は第2実施形態の複合容器1の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はスリーブ2の断面形状及びパウチ容器10の熱接着部17の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図6は第2実施形態の複合容器1の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はスリーブ2の断面形状及びパウチ容器10の熱接着部17の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
スリーブ2は水平断面が多角形状に形成され、水平断面の外接円の直径が50mm〜60mmに形成される。パウチ容器10は二つ折りされ、スリーブ2に挿通される。
図7はパウチ容器10の正面図を示している。パウチ容器10の収納部13の周縁は熱接着部17により熱接着され、底部の熱接着部17は左右方向の中央部で上方に延びる線状の延設部17dを有している。これにより、延設部17dを折罫として収納部13を容易に二つ折りすることができる。また、延設部17dが収納部13の下部に設けられるため、複合容器1を傾けて注出される内容物が延設部17dにせき止められない。
図8はスリーブ2の展開図を示している。スリーブ2を形成する樹脂シート9には上下方向に延びる複数の折罫8が形成される。樹脂シート9を巻回して接着剤5により両側端部を接着し、折罫8で折曲することによって多角形形状のスリーブ2を得ることができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スリーブ2が上下方向に延びる複数の折罫8で折曲した多角形に形成されるため、複合容器1の廃棄時に折罫8によってスリーブ2をより簡単に折り畳むことができる。
また、底部の熱接着部17から上方に延びる延設部17dを設けたので、延設部17dを折罫として収納部13を容易に二つ折りすることができる。また、内容物が延設部17dにせき止められずに注出部11から注出されるため、複合容器1の利便性の低下を防止することができる。尚、パウチ容器10の上端の熱接着部17から下方に延びる延設部17dを設けてもよい。これにより、収納部13を容易に二つ折りすることができる。
<第3実施形態>
次に、図9は第3実施形態の複合容器1の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はスリーブ2の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図9は第3実施形態の複合容器1の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はスリーブ2の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
スリーブ2はパウチ容器10の収納部13と略等しい高さに形成され、窓部6が上部周面に形成される。この時、収納部13がスリーブ2に覆われた領域の合計の高さ(H3+H4)がパウチ容器10の高さH1の50%以上になっている。これにより、内容物が減少しても収納部13がスリーブ2により支持されるため、収納部13の上部の折れ曲がりを防止することができる。
また、収納部13の上部には窓部6によってスリーブ2に覆われない露出部20が形成される。露出部20は少なくとも使用者の手指が掛かるように、上下方向に10mm以上設けられる。使用者は露出部20とスリーブ2とを片手で一体に把持し、複合容器1を振って分離液状の内容物を攪拌することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スリーブ2の周面に開口する窓部6によって収納部13の周面上部にスリーブ2に覆われない露出部20を形成したので、複合容器1を振ってもパウチ容器10の脱落を確実に防止することができる。
本実施形態において、第2実施形態と同様に、スリーブ2の水平断面形状を多角形に形成してもよい。
<第4実施形態>
次に、図10は第4実施形態の複合容器1のパウチ容器10の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はパウチ容器10の突出部17bの構造が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図10は第4実施形態の複合容器1のパウチ容器10の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はパウチ容器10の突出部17bの構造が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
パウチ容器10の一方の側端から突出する突出部17bは他方の側端から突出する突出部17aよりも広い面積に形成され、スリット17cが設けられる。収納部13が中心線Cで二つ折りされた際に、突出部17aはスリット17cに挿入して係止される。これにより、パウチ容器10は二つ折りした状態を保持され、スリーブ2にパウチ容器10を容易に挿入することができる。
従って、第1実施形態と同様の効果を有するとともに、複合容器1のパウチ容器10に内容物を充填した商品の製造工数をより削減することができる。尚、第2、第3実施形態の複合容器1のパウチ容器10の突出部17a、17bを本実施形態と同様に形成してもよい。
<第5実施形態>
次に、図11は第5実施形態の複合容器1のパウチ容器10の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はパウチ容器10が底面シート16(図3参照)を省いた平パウチにより形成される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図11は第5実施形態の複合容器1のパウチ容器10の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はパウチ容器10が底面シート16(図3参照)を省いた平パウチにより形成される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
パウチ容器10は表側シート14及び裏側シート15(図12参照)の周縁を熱接着部17により熱接着して収納部13が形成される。収納部13の上端には樹脂成形品の注出部11が熱接着によって取り付けられる。
図12はパウチ容器10内に内容物を充填する状態を示す斜視図である。内容物の充填前のパウチ容器10は収納部13の下端が熱接着されずに開放された充填口19を有している。内容物は矢印Aに示すように、充填口19を介して収納部13内に充填される。
本実施形態の複合容器1においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、第2〜第4実施形態の複合容器1のパウチ容器10を本実施形態と同様の平パウチにより形成してもよい。
本発明によると、調味料や飲料の容器に利用することができる。
1 複合容器
2 スリーブ
3 係止孔
4 折曲部
5 接着剤
6 窓部
7、8 折罫
9 樹脂シート
10 パウチ容器
11 注出部
13 収納部
14 表側シート
15 裏側シート
16 底面シート
17 熱接着部
17a、17b 突出部
17c スリット
17d 延設部
18 透明部
19 充填口
20 露出部
2 スリーブ
3 係止孔
4 折曲部
5 接着剤
6 窓部
7、8 折罫
9 樹脂シート
10 パウチ容器
11 注出部
13 収納部
14 表側シート
15 裏側シート
16 底面シート
17 熱接着部
17a、17b 突出部
17c スリット
17d 延設部
18 透明部
19 充填口
20 露出部
Claims (9)
- 積層フィルムの周縁を熱接着部で熱接着して袋状に形成される収納部の上端に内容物を注出する注出部を取り付けたパウチ容器と、上下面を開口した筒状に形成して前記収納部が挿入される樹脂製のスリーブとを備え、前記スリーブの下面を接地して立設される複合容器において、前記パウチ容器が前記熱接着部の一部を側方に突出した突出部を有して、前記スリーブが前記突出部に係合する係止孔を周面に有するとともに、前記注出部を前記収納部の左右方向の一方に偏った位置に取り付け、前記パウチ容器が前記収納部を左右方向の中央部で二つ折りして前記スリーブに挿入され、前記突出部が前記係止孔により係止されることを特徴とする複合容器。
- 前記スリーブが前記積層フィルムよりも高剛性の樹脂シートにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
- 前記収納部の前記熱接着部が左右方向の中央部で上下方向に延びる線状の延設部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合容器。
- 前記スリーブの下面の周縁の一部に内側に折曲可能な折曲部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の複合容器。
- 前記スリーブが前記パウチ容器の高さの50%以上を覆うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の複合容器。
- 前記収納部の周面上部に前記スリーブに覆われない露出部を設け、前記露出部と前記スリーブとを一体に把持できることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の複合容器。
- 前記収納部が上下方向に延びる透明な透明部を少なくとも一部に有するとともに、前記スリーブの前記透明部に対向する領域が透明に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の複合容器。
- 前記スリーブが上下方向に延びる複数の折罫で折曲した断面多角形に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の複合容器。
- 前記パウチ容器の内容物が分離液状であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の複合容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013187143A JP2015054695A (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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-
2013
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Cited By (3)
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JP2020007008A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 凸版印刷株式会社 | 複合容器 |
JP7159656B2 (ja) | 2018-07-09 | 2022-10-25 | 凸版印刷株式会社 | 複合容器 |
EP3820339A4 (en) * | 2018-07-11 | 2022-04-13 | Kao USA, Inc. | CONTAINER ASSEMBLY AND SYSTEM AND METHOD THEREOF |
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