JP2015054363A - 研削ホイール及びウエーハの加工方法 - Google Patents

研削ホイール及びウエーハの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015054363A
JP2015054363A JP2013187688A JP2013187688A JP2015054363A JP 2015054363 A JP2015054363 A JP 2015054363A JP 2013187688 A JP2013187688 A JP 2013187688A JP 2013187688 A JP2013187688 A JP 2013187688A JP 2015054363 A JP2015054363 A JP 2015054363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding wheel
wafer
grindstone
outer peripheral
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013187688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6283486B2 (ja
Inventor
将昭 鈴木
Masaaki Suzuki
将昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2013187688A priority Critical patent/JP6283486B2/ja
Publication of JP2015054363A publication Critical patent/JP2015054363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6283486B2 publication Critical patent/JP6283486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

【課題】ウエーハのデバイス領域の厚さが外周余剰領域に向かって厚くなることを抑制できる研削ホイール及びウエーハの加工方法を提供すること。【解決手段】研削ホイール22は表面Waに複数のデバイスが形成されたデバイス領域W1とデバイス領域W1を囲繞する外周余剰領域W2とを備えたウエーハWのデバイス領域W1の裏面を凹形状に研削し外周余剰領域W2の裏面にリング状の補強部WSを形成するウエーハWの加工方法において使用される。研削ホイール22は砥石基台23と砥石基台23の一端面23aに円環状に装着された複数の研削砥石24とを具備している。研削砥石24は円環状の内周側の第一の砥石24aと外周側の第二の砥石24bとの2層に形成されている。内周側の第一の砥石24aの曲げ強度は外周側の該第二の砥石24bの曲げ強度よりも小さい。【選択図】図4

Description

本発明は、ウエーハの裏面の外周余剰領域にリング状の補強部を残してウエーハを凹部に研削する研削ホイール及びウエーハの加工方法に関する。
複数のデバイスが形成されたウエーハは、ダイシング装置等の分割装置によって個々のデバイスに分割され、携帯電話機、パソコン等の各種電子機器に利用される。そして、電子機器の軽量化、小型化を可能にするために、ウエーハの厚みは100μm〜50μm程度に薄く研削されデバイスの軽量化、小型化が図られている。
ここで、ウエーハを薄く研削すると取り扱いが困難になることから、ウエーハのデバイス領域に対応する裏面のみを研削して薄く加工しデバイス領域を囲繞する外周余剰領域にリング状の補強部を残存させウエーハを凹形状に加工する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−019461号公報
ウエーハの裏面におけるデバイス領域に対応する領域を研削してデバイス領域の厚さを所定厚さに形成するとともに、ウエーハの裏面における外周余剰領域を残存させて環状の補強部を形成すると、研削砥石の研削面の外周隅部に形成されるR形状に起因して、デバイス領域と外周余剰領域との境界部にR形状が形成され、外周余剰領域に隣接するデバイスの厚さが外周余剰領域に向かって厚くなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウエーハのデバイス領域の厚さが外周余剰領域に向かって厚くなることを抑制できる研削ホイール及びウエーハの加工方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研削ホイールは、表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法において使用する研削ホイールであって、円盤状の砥石基台と、該砥石基台の一端面に円環状に装着された複数の研削砥石とを具備し、該研削砥石は、砥粒とボンド剤で形成され該円環状の内周側と外周側と少なくとも2層に形成されており、該内周側の層の砥石の曲げ強度は該外周側の層の砥石の曲げ強度よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の研削ホイールは、該研削砥石の該内周側の層の砥石は、JIS R 1601で規定される曲げ強度で10〜20MPa、該外周側の層の砥石は、曲げ強度で30〜40MPaのビトリファイドボンドで形成されていることを特徴とする。
本発明の研削ホイールは、表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法において使用する研削ホイールであって、円盤状の砥石基台と、該砥石基台の一端面に円環状に装着された複数の研削砥石とを具備し、該研削砥石は、砥粒とボンド剤で形成され該円環状の内周側と外周側と少なくとも2層に形成されており、該外周側の層の砥石の集中度は該内周側の層の砥石の集中度よりも高いことを特徴とする。
本発明のウエーハの加工方法は、表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を請求項1〜3のいずれか一項に記載の研削ホイールを用いて凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面側を吸着テーブルに保持し、ウエーハの該外周余剰領域の裏面の該外周余剰領域の内周縁に対応する箇所に該研削ホイールの該外周縁を位置付けてウエーハの該デバイス領域の裏面を凹状に加工することを特徴とする。
本発明は、研削砥石の外周側の層の砥石を内周側の層の砥石よりもボンド剤を硬い層で形成したため、研削砥石の外周側の層の磨耗を抑制できる。このために、本発明は、ウエーハの裏面におけるデバイス領域と外周余剰領域との境界にR形状を形成しにくくすることができ、リング状の補強部の内周面にR形状が形成されることが抑制できる。したがって、本発明は、ウエーハのデバイス領域の厚さが外周余剰領域に向かって厚くなることを抑制できる。
図1は、実施形態に係るウエーハの加工方法を実施する研削装置の斜視図である。 図2は、実施形態に係るウエーハの加工方法により加工されるウエーハの平面図である。 図3は、実施形態に係る研削ホイールを分解して示す斜視図である。 図4は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削加工中の断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本実施形態に係る研削ホイール及びウエーハの加工方法を、図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る研削ホイールを用いたウエーハの加工方法を実施する研削装置の斜視図、図2は、実施形態に係る研削ホイールを用いたウエーハの加工方法により加工されるウエーハの平面図、図3は、実施形態に係る研削ホイールを分解して示す斜視図、図4は、実施形態に係る研削ホイールを用いたウエーハの加工方法の研削加工中の断面図である。
本実施形態に係るウエーハの加工方法は、図3に示された研削ホイール22を用いて、図2に示すウエーハWを加工するウエーハWの加工方法(以下、単に加工方法と記す)である。
なお、本実施形態に係る加工方法により加工されるウエーハWは、本実施形態ではシリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハWは、図2に示すように、表面Waに複数のデバイスDが形成されたデバイス領域W1と、デバイス領域W1を囲繞する外周余剰領域W2とを備えている。ウエーハWは、表面Waに保護テープTが貼着され、保護テープTを介して表面Wa側が研削ホイール22を備えた研削装置1の吸着テーブル10に保持される。ウエーハWは、研削装置1により裏面Wb(図1に示す)側から凹形状に研削されて、凹部WR(図1に示す)が形成される。
研削装置1は、ウエーハWのデバイス領域W1の裏面を凹形状に研削し、凹部WRを形成するものである。即ち、研削装置1は、ウエーハWに所謂TAIKO加工を施すものである。研削装置1は、図1に示すように、ウエーハWを保持する吸着テーブル10と、吸着テーブル10に保持されたウエーハWを研削する研削ユニット20とを備えている。
吸着テーブル10は、所謂TAIKO加工用の吸着テーブルである。吸着テーブル10は、表面を構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、表面に載置されたウエーハWを吸引することで保持する。なお、吸着テーブル10は、回転駆動源(図示せず)により鉛直方向の軸心回りに回転自在に設けられている。
研削ユニット20は、鉛直方向の軸心回りに回転されるスピンドル21と、スピンドル21の下端に装着された研削ホイール22とで構成されている。
研削ホイール22は、加工方法において使用するものであって、図3に示すように、円盤状の砥石基台23と、複数の研削砥石24とを具備している。砥石基台23は、スピンドル21の先端に設けられたフランジ部25にボルト26により取り付けられる。研削砥石24は、砥石基台23の一端面23aに円環状に装着されている。研削砥石24は、砥石基台23の一端面23aの外縁部に円環状に並べられている。複数の研削砥石24の外周縁で囲む円の直径は、ウエーハWの半径よりも小さく形成されている。
研削砥石24は、砥粒と、砥粒を固めるボンド剤で形成され、図4示すように、円環状の内周側の第一の砥石24aと、外周側の第二の砥石24bとの少なくとも2層に形成されている。内周側の層の砥石である第一の砥石24aの曲げ強度は、外周側の層の砥石である第二の砥石24bの曲げ強度よりも小さく形成されている。第一の砥石24aと第二の砥石24bは、ボンド剤に混入される結合剤の量が適宜変更されることで、曲げ強度が適宜変更される。
本実施形態では、研削砥石24の内周側の層である第一の砥石24aは、JIS(日本工業規格) R 1601で規定される曲げ強度で10MPa〜20MPaに形成されている。第一の砥石24aは、例えば、ボンド剤が、多孔質ビトリファイドボンドで構成されることで、JIS R 1601で規定される曲げ強度で10MPa〜20MPaのビトリファイドボンドで形成される。
また、本実施形態では、研削砥石24の外周側の層である第二の砥石24bは、JIS R 1601で規定される曲げ強度で30MPa〜40MPaに形成されている。第二の砥石24bは、例えば、ボンド剤が、高強度のビトリファイドボンドで構成されることで、JIS R 1601で規定される曲げ強度で30MPa〜40MPaのビトリファイドボンドで形成される。このように、本発明でいう曲げ強度とは、JIS R 1601で規定される曲げ強度を示している。
さらに、本実施形態では、研削砥石24は、第一の砥石24aと第二の砥石24bとのうち一方をプレス成形後に、他方のプレス成形を行った後に焼結して得られる。また、本実施形態では、第一の砥石24aと第二の砥石24bとは、結合剤の量が適宜変更されて曲げ強度が異なる以外は、同一の組成で構成されている。即ち、第一の砥石24aと第二の砥石24bとは、砥粒及びボンド剤の材料が等しくされ、砥粒の粒径及び砥粒の集中度も等しく形成されている。
次に、研削装置1を用いた加工方法について説明する。研削装置1を用いた加工方法は、ウエーハWのデバイス領域W1の裏面を研削ホイール22を用いて凹形状に研削し、外周余剰領域W2の裏面にリング状の補強部WS(図1等に示す)を形成する方法である。研削装置1を用いた加工方法では、まず、ウエーハWの表面Waに貼着された保護テープTを吸着テーブル10の表面上に載置し、ウエーハWの表面Wa側を保護テープTを介して吸着テーブル10上に吸引保持する。そして、加工方法は、ウエーハWの外周余剰領域W2の裏面の内周縁に対応する箇所と、ウエーハWの中心とに研削ホイール22の研削砥石24の外周縁を位置付けて、研削砥石24をウエーハWの裏面Wbに押し当てる。そして、加工方法は、図示しない研削水供給部から研削水をウエーハWに供給しながら、ウエーハWを保持した吸着テーブル10を軸心回りに回転させるとともに、研削ユニット20を吸着テーブル10と同じ向きに軸心回りに回転させる。
加工方法は、研削装置1がウエーハWのデバイス領域W1の裏面を研削して、デバイス領域W1の裏面を凹状に加工する。加工方法は、ウエーハWの裏面Wbに凹部WRを形成するとともに、凹部WRの外周に外周余剰領域W2に対応したリング状の補強部WSを形成する。
この際、第二の砥石24bは、主にウエーハWのデバイス領域W1の裏面に粗研削加工を施し、第一の砥石24aは、ウエーハWのデバイス領域W1の裏面を凹状に加工するとともに凹部WRの内周面IC及び凹部WRの底面BRの外縁部を仕上げ研削加工する。このように、加工方法は、ウエーハWの外周余剰領域W2の裏面を研削ホイール22に研削させずに外周余剰領域W2を残して補強部WSを形成する。
そして、ウエーハWは、凹部WRの底面BRの補強部WSの内周面ICよりも内周側の第一の砥石24aにより仕上げ研削加工が施されていない部分に、仕上げ砥石を用いた仕上げ研削加工を施される。その後、ウエーハWは、スピンエッチング等で研削加工時の破砕層を取り除くストレスリリースが施される。
実施形態に係る研削ホイール22及び加工方法によれば、研削砥石24の外周側の第二の砥石24bを内周側の第一の砥石24aよりもボンド剤が硬い層で形成している。このために、研削ホイール22及び加工方法によれば、研削砥石24の外周側の第二の砥石24bの磨耗を第一の砥石24aの磨耗よりも抑制でき、ウエーハWの裏面Wbにおけるデバイス領域W1と外周余剰領域W2との境界部にR形状を形成しにくくすることができる。したがって、研削ホイール22及び加工方法によれば、リング状の補強部WSの内周面ICと、凹部WRの底面BRとの間にR形状が形成されることが防止される。よって、研削ホイール22及び加工方法によれば、ウエーハWのデバイス領域W1の厚さが外周余剰領域W2に向かって厚くなることを抑制することができる。さらに、研削ホイール22及び加工方法によれば、第一の砥石24a及び第二の砥石24bのボンド剤をビトリファイドボンドで構成しているので、第一の砥石24a及び第二の砥石24b同士が密着しかつ混ざることなく、デバイス領域W1の裏面を確実に凹状に加工することができる。
前述した実施形態では、第一の砥石24aの曲げ強度を第二の砥石24bの曲げ強度よりも小さく形成している。しかしながら、本発明では、第二の砥石24bの集中度を第一の砥石24aの集中度よりも高く形成してもよい。この場合、第一の砥石24aの集中度を10〜20(体積%)とし、第二の砥石24bの集中度を20〜30(体積%)とするのが望ましく、第一の砥石24a及び第二の砥石24bのボンド剤をビトリファイドボンドとするのが望ましい。さらに、第一の砥石24aと第二の砥石24bとは、砥粒及びボンド剤の材料が等しくされ、砥粒の粒径及び曲げ強度も等しく形成されるのが望ましい。なお、集中度とは、砥石24a,24bに含まれる砥粒の量を表すものである。また、第二の砥石24bの集中度を30(体積%)以下とするのは、集中度が30(体積%)を超えると、第二の砥石24bが脆くなりすぎて、消耗が増加し、R形状が形成されやすくなるからである。
第一の砥石24aの集中度を10〜20(体積%)とし、第二の砥石24bの集中度を20〜30(体積%)とすることで、研削砥石24の外周側の第二の砥石24bが第一の砥石24aよりも研削性能が向上して、第二の砥石24bの磨耗を第一の砥石24aの磨耗よりも抑制でき、ウエーハWの裏面Wbにおけるデバイス領域W1と外周余剰領域W2との境界にR形状を形成しにくくすることができる。したがって、第一の砥石24aの集中度を10〜20(体積%)とし、第二の砥石24bの集中度を20〜30(体積%)とすることで、リング状の補強部WSの内周面ICと、凹部WRの底面BRとの間にR形状が形成されることが防止される。よって、第一の砥石24aの集中度を10〜20(体積%)とし、第二の砥石24bの集中度を20〜30(体積%)とすることで、ウエーハWのデバイス領域W1の厚さが外周余剰領域W2に向かって厚くなることを抑制することができる。
次に、本発明の発明者は、研削砥石24を試作し、試作した研削砥石24を研削ホイール22に取り付けてウエーハWを研削することで、本発明の効果を確認した。結果を、以下の表1に示す。
Figure 2015054363
表1中の本発明品1は、粒径が50μmのダイヤモンドで構成された砥粒と、ビトリファイドボンドで構成されたボンド剤とを用い、第一の砥石24aの曲げ強度を15MPaとし、第二の砥石24bの曲げ強度を35MPaとした。第一の砥石24a及び第二の砥石24bの集中度を、20体積%とした。
表1中の本発明品2は、粒径が50μmのダイヤモンドで構成された砥粒と、ビトリファイドボンドで構成されたボンド剤とを用い、第一の砥石24aの集中度を15体積%とし、第二の砥石24bの集中度を25体積%とした。第一の砥石24a及び第二の砥石24bの曲げ強度を、15MPaとした。
表1中の比較例1は、粒径が50μmのダイヤモンドで構成された砥粒と、ビトリファイドボンドで構成されたボンド剤とを用い、研削砥石24を1層構造として曲げ強度を15MPaとし、研削砥石24の集中度を、15体積%とした。
表1中の比較例2は、粒径が50μmのダイヤモンドで構成された砥粒と、レジンで構成されたボンド剤とを用い、第一の砥石24aの曲げ強度を15MPaとし、第二の砥石24bの曲げ強度を35MPaとした。第一の砥石24a及び第二の砥石24bの集中度を、15体積%とした。
また、表1中の丸は、R形状の発生が殆どないこと、及び、砥石同士が混ざらないことを示している。表1中のバツは、R形状が発生してしまうこと、及び、砥石同士が混ざることを示している。
表1によれば、比較例1では、リング状の補強部WSの内周面ICと凹部WRの底面BRとの間にR形状が形成されているのに対し、本発明品1及び2では、リング状の補強部WSの内周面ICと凹部WRの底面BRとの間にR形状が形成されることが殆どなかった。これにより、第一の砥石24aの曲げ強度を10〜20MPaとし第二の砥石24bの曲げ強度を30〜40MPaとすること、及び、第一の砥石24aの集中度を10〜20(体積%)とし、第二の砥石24bの集中度を20〜30(体積%)とすることで、ウエーハWのデバイス領域W1の厚さが外周余剰領域W2に向かって厚くなることを抑制することができることが明らかとなった。
表1によれば、比較例2では、ボンド剤がレジンで構成されているので、製造時に第一の砥石24a及び第二の砥石24bのうちの一方に相当する1層目と、他方に相当する2層目を充填してから熱燗プレスで焼結する際に、1層目と2層目とが混ざり合ってしまい、第一の砥石24a及び第二の砥石24bの差が無くなる虞がある。これに対し、本発明品1及び2では、第一の砥石24aと第二の砥石24bとのうち一方をプレス成形後に、他方のプレス成形を行った後に焼結するので、第一の砥石24a及び第二の砥石24b同士が密着し、且つ、混ざり合うことがない。これにより、第一の砥石24a及び第二の砥石24bを共にビトリファイドボンドで構成することで、デバイス領域W1の裏面を確実に凹状に加工できることが明らかとなった。
また、前述した実施形態では、2層構造の研削砥石24を用いているが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、研削砥石24を3以上の層構造としてもよい。この際、各層の曲げ強度を内周側に向かうにしたがって小さくしたり、各層の集中度を内周側に向かうにしたがって低くするのが望ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10 吸着テーブル
22 研削ホイール
23 砥石基台
23a 一端面
24 研削砥石
24a 第一の砥石
24b 第二の砥石
D デバイス
W ウエーハ
W1 デバイス領域
W2 外周余剰領域
Wa 表面
WS 補強部

Claims (4)

  1. 表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法において使用する研削ホイールであって、
    円盤状の砥石基台と、該砥石基台の一端面に円環状に装着された複数の研削砥石とを具備し、
    該研削砥石は、砥粒とボンド剤で形成され該円環状の内周側と外周側と少なくとも2層に形成されており、該内周側の層の砥石の曲げ強度は該外周側の層の砥石の曲げ強度よりも小さい、ことを特徴とする研削ホイール。
  2. 該研削砥石の該内周側の層の砥石は、JIS R 1601で規定される曲げ強度で10〜20MPa、該外周側の層の砥石は、曲げ強度で30〜40MPaのビトリファイドボンドで形成されている、請求項1記載の研削ホイール。
  3. 表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法において使用する研削ホイールであって、
    円盤状の砥石基台と、該砥石基台の一端面に円環状に装着された複数の研削砥石とを具備し、
    該研削砥石は、砥粒とボンド剤で形成され該円環状の内周側と外周側と少なくとも2層に形成されており、該外周側の層の砥石の集中度は該内周側の層の砥石の集中度よりも高い、ことを特徴とする研削ホイール。
  4. 表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを備えたウエーハの該デバイス領域の裏面を請求項1〜3のいずれか一項に記載の研削ホイールを用いて凹形状に研削し、該外周余剰領域の裏面にリング状の補強部を形成するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面側を吸着テーブルに保持し、ウエーハの該外周余剰領域の裏面の該外周余剰領域の内周縁に対応する箇所に該研削ホイールの該外周縁を位置付けてウエーハの該デバイス領域の裏面を凹状に加工すること、を特徴とするウエーハの加工方法。
JP2013187688A 2013-09-10 2013-09-10 研削ホイール Active JP6283486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013187688A JP6283486B2 (ja) 2013-09-10 2013-09-10 研削ホイール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013187688A JP6283486B2 (ja) 2013-09-10 2013-09-10 研削ホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015054363A true JP2015054363A (ja) 2015-03-23
JP6283486B2 JP6283486B2 (ja) 2018-02-21

Family

ID=52819125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013187688A Active JP6283486B2 (ja) 2013-09-10 2013-09-10 研削ホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6283486B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4338748A (en) * 1979-06-26 1982-07-13 Firma Heinrich Lippert Gmbh Grinding tool metal machining
JPS6386961U (ja) * 1986-11-27 1988-06-06
JPH0362765U (ja) * 1989-10-19 1991-06-19
JPH0379262U (ja) * 1989-12-06 1991-08-13
JP2007019461A (ja) * 2005-04-27 2007-01-25 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハの加工方法及びウェーハ
JP2012152882A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Mitsui Kensaku Toishi Kk ビトリファイド多層砥石車

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4338748A (en) * 1979-06-26 1982-07-13 Firma Heinrich Lippert Gmbh Grinding tool metal machining
JPS6386961U (ja) * 1986-11-27 1988-06-06
JPH0362765U (ja) * 1989-10-19 1991-06-19
JPH0379262U (ja) * 1989-12-06 1991-08-13
JP2007019461A (ja) * 2005-04-27 2007-01-25 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハの加工方法及びウェーハ
JP2012152882A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Mitsui Kensaku Toishi Kk ビトリファイド多層砥石車

Also Published As

Publication number Publication date
JP6283486B2 (ja) 2018-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6360750B2 (ja) ウエーハの加工方法
TWI601195B (zh) 研磨方法
CN104097134B (zh) 用于借助同时双面抛光来抛光半导体晶片的方法
TWI732012B (zh) 加工裝置
TW201301376A (zh) 半導體晶圓之加工方法及加工裝置以及半導體晶圓
TWI782178B (zh) 保持面的磨削方法
TW201446427A (zh) 抛光墊修整器及其製造方法、抛光墊修整裝置及抛光系統
TWI759401B (zh) 研磨輪
KR20160110177A (ko) 연삭 휠
JP2011162402A (ja) サファイア基板の加工方法
JP2008084930A (ja) 半導体ウェーハの加工方法
JP6194210B2 (ja) 研削ホイール及びウエーハの加工方法
TW201600244A (zh) 磨削裝置及矩形基板之磨削方法
JP6283486B2 (ja) 研削ホイール
KR20200038424A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
US20140364041A1 (en) Apparatus and method for polishing wafer
TW202022932A (zh) 晶圓的加工方法
JP6537439B2 (ja) ウエーハの加工方法
JPH11285973A (ja) 半導体ウエーハの加工装置及び加工方法
JP5953328B2 (ja) マウント材およびそれを用いたワークの加工方法ならびに平面加工用マウント体
TW200848214A (en) Cup-like grinding stone for grinding rear surface of semiconductor wafer and grinding method thereof
JP2017034128A (ja) 被加工物の加工方法
TW202401557A (zh) 被加工物的研削方法
JP2016066724A (ja) ウェーハの研磨方法
JP2024076058A (ja) 被加工物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6283486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250