JP2015054133A - X線診断装置及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】人工弁置換術に有効な人工弁留置支援データの生成及び表示
【解決手段】X線診断装置100は、人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成部61と、人工弁初期留置時において前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定部12と、この波形判定部12によって前記心電波形が異常と判定された場合に行なわれる人工弁の再留置において生成される前記第2の透視画像データに前記第1の透視画像データに示された人工弁の画像情報を重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成部65と、前記人工弁留置支援データを表示する表示部7を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、患者に対する人工弁の留置を支援するX線診断装置及び制御プログラムに関する。
X線診断装置は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に、カテーテル手技の発展に伴って進歩を遂げている循環器領域のX線診断装置は、心血管系をはじめ全身の動静脈を対象としており、通常、造影剤が投与された患者の血管領域や心臓領域に対するX線透視撮影によって画像データ(透視画像データ)の生成と表示が行なわれている。
腹部領域や循環器領域の診断を目的としたX線診断装置は、X線発生部のX線管及びX線検出部の平面検出器等によって構成される撮像系と、撮像系を保持するCアーム等の保持部と、患者を載置する天板等を備え、上述の天板や保持部を所望の方向へ移動させることにより患者に対して最適な方向からの透視撮影を可能にしている。
循環器疾患の検査や治療に用いられる上述のX線診断装置は、造影剤や血栓溶解剤等の注入を目的としたカテーテル、狭窄部位を径方向に拡張するバルーン付きカテーテル、バルーンによって拡張された血管径を維持するステント、カテーテルの先端に装着された微小カッターを血管内で移動あるいは回転させて狭窄部位の沈着物(プラーク)を切除するDCA(方向性冠動脈プラーク切除器)やロータブレータ等の血管内デバイスと併用して用いられる場合が多く、更に、大動脈弁等に対する人工弁置換術も透視画像データの観察下で広く行なわれている。
人工弁置換術には、各種の方法が開発されているが、特に、高齢患者や重症患者に対しても適用可能な低侵襲のカテーテル操作による大動脈弁位人工弁装着が注目されている。このような人工弁置換術に用いる人工弁は、例えば、自己拡張型のステントにブタ心嚢膜弁等の生体弁をマウントして形成され、カテーテルの先端部に装着した上述の人工弁を透視画像データの観察下で心臓領域の所定部位まで進めて留置を行なう際、留置位置を正確に設定するためにロードマップ法が適用されている。
人工弁の留置を目的としたロードマップ法では、例えば、造影剤が投与された人工弁留置前の心臓領域に対するX線照射を所定の撮影方向から行なって参照用の第1の透視画像データを予め収集し、次いで、造影剤が存在しない上述の心臓領域に対して第1の透視画像データの収集時と同一の撮影方向からX線を照射して第2の透視画像データを収集する。そして、新たに得られた第2の透視画像データと予め収集された第1の透視画像データとを並列配置あるいは重畳することにより人工弁置換術に好適なロードマップデータを生成している。
特開2000−342565号公報
上述のロードマップ法を適用することにより、所望の位置に対する人工弁の留置が容易となる。しかしながら、カテーテルを用いた、所謂、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI:transcatheter aortic valve implantation)を行なう際、人工弁が心臓の心室中隔流出路近傍を走行する刺激伝導路に留置されることにより心臓の拍動運動に異常が発生する場合が高い頻度で発生するが、X線透視撮影等による刺激伝導路の画像化は不可能なため、従来のTAVIに用いられたX線診断装置ではこのような心拍運動の異常を早期に把握することは困難であった。又、人工弁留置前の透視画像データに基づいて設定された人工弁の留置位置情報を参照しながら人工弁の留置を行なう際、人工弁を構成するステントの拡張等により実際の留置位置と人工弁留置前に設定した理想的な留置位置との間に発生する位置ズレを正確に計測あるいは評価することは困難であるという問題点を有していた。
本開示は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、人工弁を用いて患者の大動脈弁等を置換する際、人工弁留置時に計測された心電波形あるいは人工弁留置前に収集された透視画像データを参照することにより人工弁置換の好適な位置に対する人工弁の留置を支援するX線診断装置及び制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のX線診断装置は、人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置であって、前記投影データに基づいて人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成手段と、前記人工弁初期留置時において前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定手段と、この波形判定手段によって前記心電波形が異常と判定された場合に行なわれる人工弁の再留置において生成される前記第2の透視画像データに前記第1の透視画像データに示された人工弁の画像情報を重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成手段と、前記人工弁留置支援データを表示する表示手段とを
備えたことを特徴としている。
本開示の第1の実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 第1の実施形態のX線診断装置が備えるX線透視撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 第1の実施形態のX線検出部が備える平面検出器の具体的な構成を示す図。 第1の実施形態における第1の透視画像データと第2の透視画像データとの位置ズレ検出を説明するための図。 第1の実施形態の画像データ生成部が備える支援データ生成部の具体的な構成を示すブロック図。 第1の実施形態のX線診断装置が備える保持装置及び寝台の具体的な構成を示す図。 第1の実施形態の人工弁置換術において人工弁が心室中隔の刺激伝導路に留置された場合に計測される心電波形の具体例を示す図。 第1の本実施形態において使用される人工弁の具体例を示す図。 第1の実施形態の人工弁初期留置時において患者の心電波形に異常が認められた場合、アラーム信号として第1の透視画像データと共に表示部に表示される警告文言の具体例を示す図。 第1の実施形態の人工弁再留置時において表示部に表示される人工弁留置支援データの具体例を示す図。 第1の実施形態におけるアラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順を示すフローチャート。 本開示の第2の実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 第2の実施形態の人工弁留置時において表示部に表示されるアラーム信号(警告文言)及び人工弁留置支援データの具体例を示す図。 第2の実施形態におけるアラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
(実施形態1)
本開示の第1の実施形態におけるX線診断装置では、透視画像データの観察下で行なう人工弁置換術において患者の大動脈弁位置に人工弁を初期留置した際に計測される心電波形が正常か否かを判定し、心電波形に異常が認められた場合、その判定結果を示す所定フォーマットの警告文言を生成して表示部に表示する。又、上述の人工弁初期留置時において収集された透視画像データ(第1の透視画像データ)における人工弁の画像情報を人工弁再留置時において新たに収集される透視画像データ(第2の透視画像データ)に重畳することにより当該人工弁置換術に好適な人工弁留置支援データを生成する。
(装置の構成及び機能)
本開示の第1の実施形態におけるX線診断装置の構成と機能につき図1乃至図10を用いて説明する。尚、図1は、X線診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2及び図5は、上述のX線診断装置が備えるX線透視撮影部及び支援データ生成部の具体的な構成を示すブロック図である。
本実施形態のX線診断装置100は、図1に示すように、人工弁への置換が必要な患者150に対するX線透視撮影によって投影データを生成するX線透視撮影部1と、X線透視撮影部1から供給される人工弁初期留置時の投影データに基づいた第1の透視画像データ及びこの人工弁初期留置時に後続する人工弁再留置時の投影データに基づいた第2の透視画像データを生成し、更に、第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を第2の透視画像データに重畳することにより当該人工弁置換術に有効な支援データ(以下、人工弁留置支援データと呼ぶ。)を生成する画像データ生成部6と、得られた上述の透視画像データや人工弁留置支援データ等を表示する表示部7と、X線透視撮影部1が備える後述のX線発生部2及びX線検出部3(以下、これらを纏めて撮像系と呼ぶ。)を保持し、患者150の周囲で移動あるいは回動させる保持装置8と、図示しない寝台に設けられその上面に載置した患者150を所定の位置へ移動させる天板9を備えている。
又、X線診断装置100は、保持装置8及び寝台に設けられた各種の移動機構部や回動機構部に対して駆動信号を供給し、保持装置8が備えるCアーム等の保持部に取り付けられた上述の撮像系や天板9に載置された患者150を移動させることにより当該X線透視撮影に好適な撮影位置を設定する機構駆動部10と、患者150の心電波形を計測する心電波形計測部11と、計測された心電波形が正常か否かを判定する波形判定部12と、心電波形が異常と判定された場合、X線診断装置100を操作する医療従事者(以下、操作者と呼ぶ。)に対してその旨を報知するための警告文言をアラーム信号として生成するアラーム信号生成部13を備え、更に、患者情報の入力、X線透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、各種指示信号の入力等を行なう操作部14と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部15を備えている。
以下、X線診断装置100が備える上述のユニットについて更に詳しく説明する。
図2に示したX線診断装置100のX線透視撮影部1は、患者150に対してX線を照射するX線発生部2と、患者150を透過したX線を2次元的に検出すると共にその検出結果に基づいて投影データを生成するX線検出部3と、上述のX線照射に必要な高電圧を発生してX線発生部2へ供給する高電圧発生部4を備えている。
X線発生部2は、患者150に対してX線を放射するX線管21と、X線管21から放射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器22を備えている。X線管21は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧により加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器22は、患者150に対する被曝線量の低減と画像データの画質改善を目的として用いられ、X線管21から放射されたX線の患者150における透視領域を設定する絞り羽根と、吸収量が少ない生体組織を透過したX線を選択的に低減させてハレーションを防止する補償フィルタ(何れも図示せず)を備えている。
一方、X線検出部3は、X線絞り器22の絞り羽根によって形成される透視領域を透過したX線を信号電荷へ変換して蓄積する平面検出器31と、この平面検出器31に蓄積された信号電荷を読み出すためのゲートドライバ32と、読み出された信号電荷に基づいて投影データを生成する投影データ生成部33を備えている。尚、X線検出方式には、X線を直接信号電荷に変換する方式と光に変換した後信号電荷に変換する方式があり、本実施形態では前者を例に説明するが後者であってもよい。又、平面検出器31の代わりにX線I.I.(イメージインテンシファイア)を用いた方式であっても構わない。
X線検出部3の平面検出器31は、図3に示すように微小な検出素子51を列方向及びライン方向に2次元配列して構成されており、各々の検出素子51は、X線を感知し入射X線量に応じて信号電荷を生成する光電膜52と、この光電膜52に発生した信号電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサ53と、電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された信号電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)54を備えている。尚、図3では説明を簡単にするために、検出素子51が列方向(図3の上下方向)及びライン方向(図3の左右方向)に2素子ずつ配列された平面検出器31について説明しているが、実際のX線透視撮影に用いられる平面検出器31は、多くの検出素子51を列方向及びライン方向に対して配列することにより構成されている。
一方、ゲートドライバ32は、X線照射によって検出素子51の光電膜52で発生し電荷蓄積コンデンサ53にて蓄積された信号電荷を読み出すために、TFT54に対して読み出し用の駆動パルスを供給する。
図2へ戻って、投影データ生成部33は、平面検出器31から読み出された信号電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器331と、電荷・電圧変換器331の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器332と、平面検出器31からライン単位でパラレルに読み出されデジタル変換された投影データのデータ要素を時系列信号に変換するパラレル・シリアル変換器333を備えている。この場合、電荷・電圧変換器331及びA/D変換器332は、図3に示した平面検出器31の信号出力線59と等しいチャンネル数を有している。
X線透視撮影部1の高電圧発生部4は、X線発生部2が備えるX線管21の陰極から発生した熱電子を加速するために陽極と陰極との間に高電圧を印加する高電圧発生器42と、システム制御部15から供給される透視撮影条件のX線照射条件に基づいて高電圧発生器42の印加電圧、印加時間、印加タイミング等を制御することにより、X線管21の管電流、管電圧、X線照射時間、X線照射タイミング、照射繰り返し周期等を設定するX線制御部41を備えている。
図1へ戻って、画像データ生成部6は、透視画像データ生成部61、心拍時相設定部62、透視画像データ記憶部63、位置ズレ検出部64及び支援データ生成部65を備えている。
透視画像データ生成部61は、図示しない投影データ記憶部と画像データ処理部を備え、患者150に対する人工弁の初期留置時及び再留置時においてX線透視撮影部1の投影データ生成部33から時系列的に供給される投影データのデータ要素は上述の投影データ記憶部に順次保存されて2次元の透視画像データが生成される。一方、画像データ処理部は、投影データ記憶部において生成された上述の透視画像データに対しS/N低減や輪郭強調を目的としたフィルタリング処理等を必要に応じて行なう。
心拍時相設定部62は、心電波形計測部11から供給される患者150の心電波形に基づいて心拍時相を設定する。具体的には、先ず、心電波形計測部11から時系列的に供給される心電波形のR波を検出し、次いで、時間方向に隣接する2つのR波の間隔(R−R間隔)を所定の時間間隔で分割することにより複数の心拍時相を設定する。そして、心拍時相設定部62において設定された一連の心拍時相は付帯情報として、透視画像データ生成部61において時系列的に生成された人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データに付加される。
透視画像データ記憶部63には、透視画像データ生成部61から供給された人工弁初期留置時における第1の透視画像データが心拍時相設定部62において設定された心拍時相の情報と共に保存される。
一方、位置ズレ検出部64は、図示しない演算処理部を備え、透視画像データ記憶部63から読み出した人工弁初期留置時における第1の透視画像データと透視画像データ生成部61から新たに供給される人工弁再留置時における第2の透視画像データとの位置ズレを、例えば、相互相関処理によるパターンマッチング法等を適用することによって検出する機能を有している。
即ち、位置ズレ検出部64が備える上述の演算処理部は、例えば、透視画像データ記憶部63から読み出した第1の透視画像データに対して所定サイズの2次元演算領域(テンプレート)を設定し、このテンプレートから抽出される第1の透視画像データの画素値と透視画像データ生成部61から供給された第2の透視画像データの画素値との相互相関処理により第1の透視画像データに示された心臓壁等の構造物の第2の透視画像データにおける位置ズレを検出する。
次に、相互相関処理を用いた第1の透視画像データと第2の透視画像データとの位置ズレ検出の具体例につき図4を用いて更に詳しく説明する。図4(a)において、位置ズレ検出部64は、透視画像データ記憶部63から供給される第1の透視画像データDoの所定位置に関心点Cgを設定し、この関心点Cgを中心とする所定サイズの2次元演算領域(テンプレート)Tgを設定する。次いで、このテンプレートTgにおける画像情報を第2の透視画像データDsに対して相対的に移動させながら対応する画素間での相互相関演算を行ない、相互相関値が最大となる関心点Cgの移動方向及び移動距離を検出することにより第1の透視画像データDoに示された構造物の第2の透視画像データDsにおける位置ズレ(Δx1、Δy1)を検出する。
即ち、第1の透視画像データDoの関心点Cgを中心として設定された画素数No(No=PxQy)を有するテンプレートTgの画素値をf1(px、qy)、第2の透視画像データDsの画素値をf2(px、qy)とすれば、相互相関値γ12(k、s)を次式(1)によって算出することにより第1の透視画像データDoに示された構造物の第2の透視画像データDsにおける位置ズレ(Δx1、Δy1)を検出することができる。
Figure 2015054133
但し、上記Px及びQyは、テンプレートTgのpx方向及びqy方向における画素数であり、第1の透視画像データDoに設定した関心点Cgは、通常、テンプレートTgの略中央部に位置する。そして、上式(1)に基づいた相互相関演算の結果、k=k1(図4(b)参照)及びs=s1(図示せず)において相互相関値γ12(k、s)が最大値を有する場合、第1の透視画像データDoに示された構造物に対し第2の透視画像データDsに示された同一の構造物はpx方向に対してk1画素分に相当するΔx1、qy方向に対してs1画素分に相当するΔy1だけ位置ズレしていると判定する。
尚、第1の透視画像データDoに対する関心点CgやテンプレートTgの設定は、この第1の透視画像データDoにおける人工弁の画像情報がテンプレートTgの領域に含まれないように設定することが望ましいが、その設定方法については特に限定されない。
以上、相互相関演算処理により透視画像データ間における構造物の位置ズレを検出する方法について述べたが、位置ズレ検出は、相互相関演算処理を適用した方法に限定されるものではなく、例えば、画像データ間の差分和に基づいて行なうことも可能である。この場合も図4に示した相互相関演算処理の場合と同様に第1の透視画像データDoの所定位置に関心点CgとテンプレートTgを設定する。次いで、このテンプレートTgにおける画像情報を第2の透視画像データDsに対して相対的に移動させながら対応する画素に対して下式(2)に基づいた差分和演算を行ない、差分和値(差分値の絶対値の総和)β12(k、s)が最小となる関心点Cgの移動方向及び移動距離を検出することにより第1の透視画像データDoに示された構造物の第2の透視画像データDsにおける位置ズレを検出する。
Figure 2015054133
次に、図1に示した画像データ生成部6の支援データ生成部65は、図5に示すように画像情報抽出部651、位置ズレ補正部652及びデータ合成部653を備え、画像情報抽出部651は、透視画像データ記憶部63から読み出した所望心拍時相における第1の透視画像データの画素値と予め設定された閾値αとを比較することにより心臓壁等の生体組織よりX線透過量が著しく小さな人工弁の画像情報を抽出する。
一方、位置ズレ補正部652は、画像情報抽出部651から供給された第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を位置ズレ検出部64から供給された上述の所望心拍時相における第1の透視画像データと第2の透視画像データとの位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正し、データ合成部653は、位置ズレ補正部652において位置ズレ補正された人工弁の画像情報を透視画像データ生成部61から供給される上述の第2の透視画像データに重畳することにより当該人工弁置換術に有効な人工弁留置支援データを生成する。
表示部7は、図示しない表示データ生成部、データ変換部及びモニタを備え、画像データ生成部6の支援データ生成部65において生成された上述の人工弁留置支援データやアラーム信号生成部13から供給された警告文言等を表示する機能を有している。又、透視画像データ生成部61において生成された第1の透視画像データや第2の透視画像データを必要に応じて表示することも可能である。
例えば、人工弁初期留置時において計測された患者150の心電波形に異常が認められた場合、表示部7の表示データ生成部は、画像データ生成部6の透視画像データ生成部61が生成した第1の透視画像データにアラーム信号生成部13から供給されたアラーム信号としての警告文言を重畳することにより表示データ(第1の表示データ)を生成する。
又、人工弁の再留置が行なわれる場合、画像データ生成部6の支援データ生成部65が人工弁初期留置時の第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を人工弁再留置時における第2の透視画像データに重畳して生成した人工弁留置支援データに患者情報等の付帯情報を必要に応じて付加し表示データ(第2の表示データ)を生成する。
そして、データ変換部は、表示データ生成部によって生成された上述の表示データに対して表示フォーマット変換やD/A変換等を行ないモニタに表示する。尚、表示部7のモニタに表示される警告文言や人工弁留置支援データの具体例については後述する。
次に、図1に示した保持装置8と天板9を有する寝台の具体的な構成と機能につき図6を用いて説明する。
図6は、X線発生部2及びX線検出部3(撮像系)がその端部近傍に取り付けられたCアーム81等を有する保持装置8と患者150が載置された天板9を備える寝台9Xを示しており、この図では、患者150の体軸方向(天板9の長手方向)をy方向、保持装置8及び寝台9Xが設置された床面160に垂直な方向をz方向、y方向及びz方向と直交する方向(天板9の横手方向)をx方向としている。
保持装置8は、Cアーム81、アームホルダ82、アーム支柱83及び床旋回アーム84を有し、床旋回アーム84の一方の端部は、床面160に垂直な床回転軸z1を中心として矢印dの方向に対し回動自在に取り付けられている。一方、床旋回アーム84の他の端部には、z方向に平行なアーム支柱回転軸z2を有するアーム支柱83が矢印cの方向に対し回動自在に取り付けられている。
更に、アーム支柱83の側面にはアームホルダ82が、y方向に平行なアーム主回転軸z3を中心として矢印bの方向に対し回動自在に取り付けられ、このアームホルダ82の側面にはその端部近傍にX線発生部2とX線検出部3が対向して装着されたCアーム81がアームスライド中心軸z4を中心として矢印aの方向に対しスライド移動自在に取り付けられている。
又、Cアーム81の端部近傍に装着された撮像系のX線検出部3は矢印eの方向に対して移動させることが可能であり、更に、このX線検出部3は、X線発生部2に設けられた可動絞り器22と連動し撮像系回転軸z5を中心として矢印fの方向に対し回動自在に取り付けられている。
そして、保持装置8を構成する上述の各ユニットは、アームスライド中心軸z4を中心としてCアーム81をa方向へスライド移動させるスライド移動機構部、アーム主回転軸z3を中心としてアームホルダ82をb方向へ回動させるホルダ回動機構部、アーム支柱回転軸z2を中心としてアーム支柱83をc方向へ回動させる支柱回動機構部及び床回転軸z1を中心として床旋回アーム84をd方向へ回動させる床旋回アーム回動機構部(何れも図示せず)を備え、更に、X線検出部3をe方向へ移動させる撮像系移動機構部及び撮像系回転軸z5を中心としてX線検出部3をf方向へ回動させる撮像系回動機構部(何れも図示せず)を備えている。
一方、寝台9Xは、患者150を載置した天板9をh方向(z方向)へ上下動させる垂直方向移動機構部及び天板9を長手方向ga(y方向)あるいは横手方向gb(x方向)へスライド移動させる水平方向移動機構部(何れも図示せず)を有している。
そして、上述の移動機構部及び回動機構部を駆動することにより保持装置8及び寝台9Xに設けられた各ユニットを所望の方向へ移動させることにより、Cアーム81の端部近傍に取り付けられた撮像系を天板9に載置された患者150のX線透視撮影に好適な位置へ設定することが可能となる。
図1へ戻って、機構駆動部10は、撮像系を患者150の周囲で移動させるために保持装置8に設けられた上述の移動機構部及び回動機構部に対して駆動信号を供給する保持装置機構駆動部101と、患者150を載置した天板9を所望の位置へ移動させるために寝台9Xに設けられた上述の移動機構部に対して駆動信号を供給する寝台機構駆動部102と、保持装置機構駆動部101及び寝台機構駆動部102を制御する駆動制御部103を備え、保持装置機構駆動部101及び寝台機構駆動部102において生成した駆動信号を保持装置8の移動機構部及び回動機構部及び寝台9Xの移動機構部へ供給してCアーム81の端部近傍に取り付けられた撮像系や天板9に載置された患者150を移動させることにより、当該X線透視撮影における撮影位置が設定される。
次に、心電波形計測部11は、患者150の体表面に装着された計測用電極と、この計測用電極が計測した心電波形を所定の振幅に増幅する増幅器と、増幅された心電波形をデジタル信号に変換するA/D変換器(何れも図示せず)を備えている。
図7は、通常の人工弁置換術において人工弁が心室中隔の大動脈弁近傍を走行する刺激伝導路に留置された場合に計測される心電波形の具体例を示したものであり、図7(a)は、人工弁が留置される前に計測される正常な心電波形、図7(b)乃至図7(g)は、心室中隔の刺激伝導路に対する人工弁の留置によって期外収縮を呈した心電波形、心房細動を呈した心電波形、上室性頻拍を呈した心電波形、心室頻拍を呈した心電波形、心室細動を呈した心電波形及び房室ブロックを有する場合の心電波形を夫々示している。
一方、図1に示した波形判定部12は、人工弁初期留置時において心電波形計測部11が計測した患者150の心電波形が正常か否かを判定する機能を有し、例えば、心電波形計測部11において計測された患者150の人工弁留置前及び人工弁初期留置時における心電波形と所定の閾値βとの比較により閾値βより大きな値を有するR波を検出するR波検出部と、時系列的に得られるR波の間隔(心拍周期)を計測する心拍周期計測部と、人工弁留置前の心拍周期と人工弁初期留置時の心拍周期との比較により、人工弁初期留置時に得られた心電波形が正常であるか否かを判定する心拍周期比較部(何れも図示せず)を備えている。
アラーム信号生成部13は、波形判定部12によって人工弁初期留置時に得られた心電波形が異常であると判定された場合、その判定結果を示す所定フォーマットの警告文言をアラーム信号として生成する。そして、得られた警告文言は、人工弁初期留置時に収集された第1の透視画像データと共に表示部7のモニタに表示される。
操作部14は、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウス等の操作/入力デバイスを備えたインタラクティブなインターフェースであり、患者情報の入力、X線照射条件(管電流、管電圧、X線照射時間、X線照射周期、X線照射タイミング等)を含む透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、人工弁の画像情報抽出に用いる閾値αの設定、心電波形のR波検出に用いる閾値βの設定、撮像系や天板9の移動/回動による撮影位置の設定、各種指示信号の入力等を行なう。
システム制御部15は、図示しないCPUと入力/設定情報記憶部を備え、操作部14において入力あるいは設定された各種の情報は入力/設定情報記憶部に保存される。一方、CPUは、入力/設定情報記憶部から読み出した上述の情報に基づいてX線診断装置100が備える上述の各ユニットを統括的に制御することにより、人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データの生成を実行させ、更に、これらの透視画像データや心電波形の計測結果等に基づいた人工弁留置支援データの生成及び表示を実行させる。
次に、本実施形態の人工弁置換術に用いられる人工弁とこの人工弁の位置判定を目的として人工弁初期留置時において表示される警告文言及び人工弁再留置時において生成/表示される人工弁留置支援データの具体例につき図8乃至図10を用いて説明する。
図8は、本実施形態の人工弁置換術において使用される人工弁の具体例を示したものであり、この人工弁は、自己拡張型のステントStと生体弁Lvとを一体化することによって構成され、例えば、円筒状のNitinol製フレーム(ステント)にブタ心嚢膜弁をマウントした三尖弁である。そして、カテーテルの先端部に装着された上述の人工弁は、その中心軸を貫通する図示しないガイドワイヤに沿って大腿動脈や総腸骨動脈等から逆行性に挿入され大動脈弁の位置に留置される。
図9は、人工弁初期留置時において計測された患者150の心電波形に異常が認められた場合に表示部7に表示される警告文言の具体例を示したものであり、大動脈弁の位置に初期留置された人工弁のステントSta及び人工弁の挿入に用いられたガイドワイヤGwを示す第1の透視画像データにアラーム信号生成部13から供給された警告文言(例えば、「心電波形が異常です。心電波形を確認してください」)が重畳されて表示部7のモニタに表示される。
一方、図10は、人工弁再留置時においてその位置確認を目的として表示部7に表示される人工弁留置支援データの具体例を示したものであり、この図に示すように、人工弁留置支援データは、再留置された人工弁のステントStb及び人工弁の挿入に用いられたガイドワイヤGw等を示す第2の透視画像データに第1の透視画像データから抽出された位置ズレ補正後の人工弁画像情報(人工弁初期留置時のステントSta)を重畳することによって生成される。
(アラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順)
次に、本実施形態におけるアラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順につき図11のフローチャートに沿って説明する。
患者150に対するX線透視撮影に先立ち、X線診断装置100の操作者は、操作部14の操作/入力デバイスを用いて患者名/患者ID,身長/体重、年齢、性別、既往歴等の患者情報を入力した後、X線照射条件(管電流、管電圧、X線照射時間、X線照射周期、X線照射タイミング等)を含む透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、人工弁の画像情報抽出に用いる閾値αの設定、心電波形のR波検出に用いる閾値βの設定等を行ない、これらの入力情報や設定情報はシステム制御部15が備える入力/設定情報記憶部に保存される(図11のステップS1)。
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、天板9に載置した患者150の体表面に心電波形計測部11の計測用電極を装着した後、心電波形計測部11を動作状態に切り替えることにより患者150に対する心電波形の計測を開始する(図11のステップS2)。
次いで、操作者は、操作部14の操作/入力デバイスを用いて患者150の周囲に配置された撮像系(X線発生部2及びX線検出部3)を保持するCアーム81を所定の方向へ移動させることにより患者150の広範囲な領域に対する透視撮影方向及び透視撮影領域を設定した後、撮影開始指示信号を入力する。そして、この指示信号がシステム制御部15へ供給されることにより、人工弁挿入状態のモニタリングを目的としたX線透視撮影が開始される。
即ち、システム制御部15は、自己の入力/設定情報記憶部から読み出したX線照射条件と上述の撮影開始指示信号を高電圧発生部4のX線制御部41へ供給し、この指示信号を受信したX線制御部41は、X線照射条件に基づいて高電圧発生器42を制御することによりX線発生部2のX線管21に高電圧を印加する。そして、高電圧が印加されたX線管21は、X線絞り器22を介して患者150の透視撮影領域にX線を照射し、透視撮影領域を透過したX線は、その後方に設けられたX線検出部3の平面検出器31によって検出される。
このとき、平面検出器31において2次元配列された検出素子51の光電膜52は、患者150を透過したX線を受信し、その透過量に比例した信号電荷を電荷蓄積コンデンサ53に蓄積する。そして、所定期間のX線照射が終了したならばゲートドライバ32は、平面検出器31のTFT54に対し駆動パルスを供給することによって電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された信号電荷を順次読み出す。次いで、読み出された信号電荷は、投影データ生成部33の電荷・電圧変換器331において電圧変換され、A/D変換器332においてデジタル信号に変換された後パラレル・シリアル変換器333のバッファメモリに1ライン分の投影データとして一旦保存される。
一方、パラレル・シリアル変換器333は、自己のバッファメモリに保存された投影データのデータ要素をライン単位でシリアルに読み出し、画像データ生成部6の透視画像データ生成部61が備える投影データ記憶部に順次保存することにより、投影データ記憶部には2次元の透視画像データが生成される。
このとき、透視画像データ生成部61の画像データ処理部は、投影データ記憶部において生成された上述の透視画像データに対しS/N低減や輪郭強調を目的としたフィルタリング処理等を必要に応じて行ない、処理後の透視画像データは人工弁挿入状態のモニタリングを目的としたモニタリング用透視画像データとして表示部7のモニタに表示される(図11のステップS3)。
次に、操作者は、上述のステップS3の手順により時系列的に収集されたモニタリング用透視画像データの観察下でカテーテルの先端部に装着した人工弁をガイドワイヤに沿って患者150の体内へ挿入する。そして、挿入された人工弁が大動脈弁の位置に到達したならば、この人工弁に備えられたステントを拡張させることにより大動脈弁の位置に初期留置すると共に、上述のステップS3と同様の手順により当該人工弁を含む狭範囲な心臓領域に対してX線透視撮影を行ない、人工弁初期留置時における時系列的な第1の透視画像データの生成と表示を行なう(図11のステップS4)。
一方、波形判定部12は、心電波形計測部11によって計測された人工弁初期留置時における心電波形と人工弁留置前に予め計測した正常な心電波形との比較により人工弁初期留置時の心電波形が正常か否かを判定する(図11のステップS5)。
そして、波形判定部12によって人工弁初期留置時の心電波形は正常であると判定された場合、操作者は、人工弁をそのまま留置させた状態で患者150の体内に挿入されたガイドワイヤやカテーテルを抜去した後、造影剤を用いたX線透視撮影により人工弁の機能を確認し、当該人工弁置換術を終了させる(図11のステップS6)。
一方、上述のステップS5において心電波形計測部11から供給される人工弁初期留置時の心電波形に異常が認められた場合、アラーム信号生成部13は、その判定結果を示す所定フォーマットの警告文言を生成し、得られた警告文言は、ステップS4において透視画像データ生成部61が生成した人工弁初期留置時における時系列的な第1の透視画像データと共に表示部7のモニタに表示される(図11のステップS7)。
又、透視画像データ生成部61によって生成された上述の第1の透視画像データは、心拍時相設定部62から供給された患者150の心拍時相を付帯情報として透視画像データ記憶部63に保存される(図11のステップS8)。
次に、操作者は、人工弁が備えるステントを収縮させることにより人工弁の初期留置を解除した状態で上述のステップS3と同様の手順によって人工弁の再留置を目的とした第2の透視画像データを生成し(図11のステップS9及びステップS10)、画像データ生成部6の位置ズレ検出部64は、透視画像データ記憶部63から読み出した人工弁初期留置時における第1の透視画像データと透視画像データ生成部61が新たに生成した第2の透視画像データとの位置ズレを検出する(図11のステップS11)。
一方、画像データ生成部6の支援データ生成部65が備える画像情報抽出部651は、透視画像データ記憶部63から読み出した所望心拍時相における第1の透視画像データの画素値と予め設定された閾値αとを比較することにより第1の透視画像データに含まれる人工弁の画像情報を抽出し、位置ズレ補正部652は、画像情報抽出部651から供給された第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を位置ズレ検出部64から供給された上記所望心拍時相における第1の透視画像データと第2の透視画像データとの位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正する(図11のステップS12)。
次に、支援データ生成部65のデータ合成部653は、位置ズレ補正部652において位置ズレ補正された人工弁の画像情報を上述の第2の透視画像データに重畳することによって人工弁留置支援データを生成し、得られた人工弁留置支援データを表示部7のモニタに表示する(図11のステップS13)。そして、操作者は、表示部7に表示された人工弁留置支援データに基づいて(即ち、人工弁留置支援データに示された人工弁初期留置位置に隣接する位置に対して)人工弁の再留置を行なう(図11のステップS14)。
そして、上述のステップS14において人工弁の再留置が終了したならば、ステップS5の手順により人工弁再留置時に計測された心電波形が正常か否かを判定し、この心電波形に異常が認められた場合には、ステップS7乃至ステップS13を繰り返すことにより警告文言の生成/表示と人工弁留置支援データの生成/表示を再度行なう。但し、図11のステップS5乃至ステップS14において人工弁の再留置が複数回行なわれる場合、先行する人工弁再留置時において収集される透視画像データが第1の透視画像データとなり、後続する人工弁再留置を目的として収集される透視画像データが第2の透視画像データとなる。
以上述べた本開示の第1の実施形態によれば、X線診断装置によって収集された透視画像データの観察下で患者に対する人工弁置換術を行なう際、人工弁の初期留置時に計測された心電波形の評価結果を参照することにより心室中核の刺激伝導路に対する人工弁の留置を防止することが可能となり、特に、上述の評価結果を示す警告文言等のアラーム信号を表示部に表示することにより、人工弁の初期留置位置が適当か否かを確実に報知することができる。
又、人工弁を上述の刺激伝導路に留置した際に収集された第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を人工弁再留置時に収集される第2の透視画像データに重畳することによって生成した人工弁留置支援データを参照することにより、人工弁の再留置に好適な位置を効率よく設定することができる。
特に、第1の透視画像データと第2の透視画像データとの位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正した第1の透視画像データにおける人工弁の画像情報を第2の透視画像データに重畳することにより、心臓の拍動等に影響されない正確な人工弁留置支援データが生成され、更に、同一心拍時相における第1の透視画像データと第2の透視画像データとを用いることにより人工弁留置支援データにおける人工弁の位置精度を更に向上させることが可能となる。
以上の理由により、X線診断装置を用いて人工弁置換術を実施する医療従事者は、体内に挿入した人工弁を人工弁置換に好適な位置へ短時間かつ容易に留置することができるなるため、安全な人工弁置換術が可能となるのみならず医療従事者や患者の負担を大幅に軽減することができる。
(実施形態2)
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態におけるX線診断装置では、透視画像データの観察下で行なう人工弁置換術において、人工弁留置前のX線透視撮影によって得られた透視画像データ(第1の透視画像データ)に対して理想的な人工弁留置位置(第1の人工弁留置位置)を設定し、この第1の人工弁留置位置に対応させて第1の透視画像データに付加した留置位置マーカを人工弁留置時に得られた透視画像データ(第2の透視画像データ)と第1の透視画像データとの位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正した後、実際の人工弁留置位置(第2の人工弁留置位置)に対応する人工弁のステントマーカが示された第2の透視画像データに重畳することによって人工弁留置支援データを生成する。次いで、人工弁留置支援データに示された留置位置マーカとステントマーカとの位置ズレ検出結果に基づいて第1の人工弁留置位置と第2の人工弁留置との位置ズレが許容範囲内にあるか否かを判定し、この位置ズレが許容範囲内に無い場合、人工弁の再留置を目的として生成した所定フォーマットの警告文言を上述の人工弁留置支援データと共に表示部のモニタに表示する。
(装置の構成及び機能)
本開示の第2の実施形態におけるX線診断装置の構成と機能につき図12及び図13を用いて説明する。尚、本実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示す図12のブロック図において、図1に示したX線診断装置100のユニットと同一の構成と機能を有するユニットは同一の符号を付加し、詳細な説明は省略する。
図12に示す本実施形態のX線診断装置200は、人工弁への置換が必要な患者150に対するX線透視撮影によって投影データを生成するX線透視撮影部1と、X線透視撮影部1から供給される人工弁留置前の投影データに基づいた人工弁留置位置(第1の人工弁留置位置)の設定を目的とする第1の透視画像データ及び人工弁留置時の投影データに基づいた実際の人工弁留置位置(第2の人工弁留置位置)の観測を目的とする第2の透視画像データを生成し、更に、第1の透視画像データに対して設定した第1の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカを第2の透視画像データに重畳することにより人工弁置換術に有効な人工弁留置支援データを生成する画像データ生成部6aと、得られた上述の透視画像データや人工弁留置支援データ等を表示する表示部7aと、X線透視撮影部1が備えるX線発生部2及びX線検出部3(撮像系)を保持し、患者150の周囲で移動あるいは回動させる保持装置8と、図示しない寝台に設けられその上面に載置した患者150を所定位置へ移動させる天板9と、保持装置8及び寝台に設けられた各種の移動機構部や回動機構部に対して駆動信号を供給し、保持装置8の保持部に取り付けられた撮像系や天板9に載置された患者150を移動させることにより当該X線透視撮影に好適な撮影位置を設定する機構駆動部10と、患者150の心電波形を計測する心電波形計測部11と、画像データ生成部6aが備える後述の位置ズレ検出部64aによって検出された第1の透視画像データにおける第1の人工弁留置位置と第2の透視画像データに示された第2の人工弁留置位置との位置ズレが許容範囲内であるか否かを判定する位置ズレ判定部16と、位置ズレが許容範囲外にある場合、人工弁の再留置を促すための警告文言をアラーム信号としてを生成するアラーム信号生成部17を備え、更に、患者情報の入力、X線透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、位置ズレ許容上限値γの設定、第1の透視画像データに対する第1の人工弁留置位置の設定、各種指示信号の入力等を行なう操作部14aと、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部15aを備えている。
画像データ生成部6aは、透視画像データ生成部61a、心拍時相設定部62、透視画像データ記憶部63a、位置ズレ検出部64a及び支援データ生成部65aを備えている。
透視画像データ生成部61aは、図示しない投影データ記憶部と画像データ処理部を備え、患者150に対する人工弁の留置前及び留置時においてX線透視撮影部1の投影データ生成部33から時系列的に供給される投影データのデータ要素は上述の投影データ記憶部に順次保存されて2次元の透視画像データ(即ち、人工弁留置前における第1の透視画像データ及び人工弁留置時における第2の透視画像データ)が生成される。一方、画像データ処理部は、投影データ記憶部において生成された上述の透視画像データに対しS/N低減や輪郭強調を目的としたフィルタリング処理等を必要に応じて行なう。
透視画像データ記憶部63aには、透視画像データ生成部61aから供給された人工弁留置前の第1の透視画像データが操作部14aにおいて設定された第1の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカと心拍時相設定部62において設定された心拍時相情報を付帯情報として保存される。
一方、位置ズレ検出部64aは、図示しない演算処理部を備え、透視画像データ記憶部63aから上述の留置位置マーカと共に読み出した人工弁留置前の所望心拍時相における第1の透視画像データと透視画像データ生成部61aから新たに供給される人工弁留置時の前記心拍時相における第2の透視画像データとの位置ズレを、例えば、第1の実施形態において示した方法と同様の方法によって検出する。
更に、位置ズレ検出部64aは、支援データ生成部65aが透視画像データ間の位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正された留置位置マーカを第2の透視画像データに重畳して生成した人工弁留置支援データを受信し、この人工弁留置支援データに示されている第1の人工弁留置位置に対応した上述の留置位置マーカと第2の人工弁留置位置に対応したステントマーカとの位置ズレを検出する。
尚、本実施形態の人工弁を構成するステントの所定領域には、透過X線量を著しく減衰させるステントマーカが設けられ、位置ズレ検出部64aは、人工弁留置支援データにおいて示された上述のステントマーカと位置ズレ補正後の留置位置マーカとの距離を計測することにより人工弁留置前の第1の透視画像データに基づいて設定した第1の人工弁留置位置と人工弁留置時の第2の透視画像データに示された第2の人工弁留置位置との位置ズレを検出する。
支援データ生成部65aは、位置ズレ検出部64aによる透視画像データ間の位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正した第1の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカを第2の人工弁留置位置としてのステントマーカが示された所望心拍時相における第2の透視画像データに重畳することにより人工弁置換術に有効な人工弁留置支援データを生成する。
表示部7aは、図示しない表示データ生成部、データ変換部及びモニタを備え、画像データ生成部6aの支援データ生成部65aにおいて生成された上述の人工弁留置支援データやアラーム信号生成部17から供給された警告文言等を表示する機能を有している。又、透視画像データ生成部61aにおいて生成された第1の透視画像データや第2の透視画像データを必要に応じて表示することも可能である。
即ち、上述のモニタに表示された第1の透視画像データに対する第1の人工弁留置位置の設定が操作部14aの操作/入力デバイスを用いて行なわれた場合、この第1の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカを第1の透視画像データに重畳して表示することが可能である。
又、人工弁留置支援データに基づいた患者150に対する人工弁置換術において、人工弁留置前に第1の透視画像データを用いて設定した第1の人工弁留置位置と第2の透視画像データに示された第2の人工弁留置位置との間に許容出来ない位置ズレが検出された場合、その旨を示す警告文言を人工弁留置支援データに重畳して表示することも可能である。
図13は、上述の警告文言が重畳され表示部7aのモニタに表示された人工弁留置支援データの具体例を示したものであり、この人工弁留置支援データには、人工弁留置時における第2の透視画像データの収集によって得られたガイドワイヤGWや人工弁のステントSt、更には、ステントStの先端部及び後端部に設けられたステントマーカMbf及びMbbの他に、人工弁留置前の第1の透視画像データを用いて設定され位置ズレ検出部64aにおける透視画像データ間の位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正された第2の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカMaf及びMabが示されている。この場合、留置位置マーカMafは、ステントマーカMbfに対応させて設定され、留置位置マーカMabは、ステントマーカMbbに対応させて設定される。
そして、留置位置マーカMafとステントマーカMbfとの位置ズレΔfあるいは留置位置マーカMabとステントマーカMbbとの位置ズレΔbの少なくとも何れかが所定の位置ズレ許容上限値γより大きい場合、第2の透視画像データに位置ズレ補正後の留置位置マーカが重畳された人工弁留置支援データにアラーム信号生成部17が生成した、例えば、「位置ズレが許容範囲外です。人工弁の再留置を検討して下さい」等の警告文言が重畳され、更に、位置ズレΔf及びΔbの値や第1の透視画像データ及び第2の透視画像データの収集における患者150の心拍時相情報等が上述の警告文言に付加される。
図12へ戻って、位置ズレ判定部16は、画像データ生成部6aの位置ズレ検出部64aにおいて検出された人工弁留置支援データにおける留置位置マーカとステントマーカとの位置ズレと予め設定された位置ズレ許容上限値γとを比較することにより、上述の位置ズレが許容範囲内にあるか否かを判定する。
一方、アラーム信号生成部17は、位置ズレ検出部64aにおいて検出された留置位置マーカとステントマーカとの位置ズレが位置ズレ判定部16によって許容範囲内に無いと判定された場合、判定結果を報知あるいは人工弁の再留置を促す所定フォーマットの警告文言を生成する。そして、得られた警告文言は、既に述べたように、人工弁留置支援データと共に表示部7aのモニタに表示される(図13参照)。
操作部14aは、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの操作/入力デバイスを備えたインタラクティブなインターフェースであり、患者情報の入力、X線照射条件(管電流、管電圧、X線照射時間、X線照射周期、X線照射タイミング等)を含む透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、位置ズレ許容上限値γの設定、撮像系や天板9の移動/回動による撮影位置の設定、各種指示信号の入力等を行なう。
システム制御部15aは、図示しないCPUと入力/設定情報記憶部を備え、操作部14aにおいて入力あるいは設定された各種の情報は入力/設定情報記憶部に保存される。一方、CPUは、入力/設定情報記憶部から読み出した上述の情報に基づいてX線診断装置200が備える上述の各ユニットを統括的に制御することにより、人工弁留置前における第1の透視画像データ及び人工弁留置時における第2の透視画像データの生成を実行させ、更に、第1の透視画像データを用いて設定した第1の人工弁留置位置(留置位置マーカ)及び第2の人工弁留置位置(ステントマーカ)が示された第2の透視画像データに基づく人工弁留置支援データの生成と表示を実行させる。
(アラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順)
次に、本実施形態におけるアラーム信号及び人工弁留置支援データの生成/表示手順につき図14のフローチャートに沿って説明する。
患者150に対するX線透視撮影に先立ち、X線診断装置200の操作者は、操作部14aの操作/入力デバイスを用いて患者情報を入力した後、X線照射条件を含む透視撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、位置ズレ許容上限値γの設定等を行ない、これらの入力情報や設定情報は、システム制御部15aが備える入力/設定情報記憶部に保存される(図14のステップS21)。
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、操作部14aの操作/入力デバイスを用いて患者150の周囲に配置された撮像系を保持するCアーム等の保持部を所定の方向へ移動させることにより患者150の広範囲な領域に対する透視撮影方向及び透視撮影領域を設定した後、撮影開始指示信号を入力する。そして、この指示信号がシステム制御部15aへ供給されることにより、人工弁挿入状態のモニタリングを目的としたモニタリング用透視画像データの生成と表示部7aに対する表示が図11のステップS3と同様の手順によって行なわれる(図14のステップS22)。
次いで、操作者は、表示部7aに表示されたモニタリング用透視画像データの観察下でカテーテルの先端部に装着した人工弁をガイドワイヤに沿って患者150の体内へ挿入する。そして、この人工弁が大動脈弁の近傍に到達したならば上述のステップS22と同様の手順により人工弁を含む狭範囲な心臓領域に対してX線透視撮影を行ない、人工弁留置前における時系列的な第1の透視画像データの生成と表示を行なう(図14のステップS23)。
次に、操作者は、表示部7aのモニタに表示された第1の透視画像データに対し当該人工弁置換術に好適な人工弁留置位置を設定し(図14のステップS24)、この人工弁留置位置に対応する留置位置マーカが付加された第1の透視画像データは、画像データ生成部6aの透視画像データ記憶部63aに保存される(図14のステップS25)。
上述の手順によって第1の透視画像データの保存が終了したならば、ステップS22と同様の手順により人工弁留置時における人工弁の観測を目的とした第2の透視画像データの生成と表示を行ない、操作者は、表示部7aに表示された第2の透視画像データの観測下で人工弁を留置する(図14のステップS26及びステップS27)。
一方、画像データ生成部6aの位置ズレ検出部64aは、透視画像データ記憶部63aから留置位置マーカと共に読み出した人工弁留置前の所望心拍時相における第1の透視画像データと透視画像データ生成部61aから新たに供給された人工弁留置時の前記心拍時相における第2の透視画像データとの位置ズレを検出する(図14のステップS28)。
一方、画像データ生成部6aの支援データ生成部65aは、位置ズレ検出部64aによる透視画像データ間の位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正した第1の透視画像データの留置位置マーカを第2の人工弁留置位置としての人工弁のステントマーカが示された第2の透視画像データに重畳することにより人工弁留置支援データを生成し、得られた人工弁留置支援データを表示部7aのモニタに表示する(図14のステップS29)。
次に、画像データ生成部6aの位置ズレ検出部64aは、支援データ生成部65aが生成した人工弁留置支援データを受信し、この人工弁留置支援データに示されているステントマーカと位置ズレ補正後の留置位置マーカとの距離を計測することにより第1の透視画像データに対して設定した第1の人工弁留置位置と第2の透視画像データに示されている第2の人工弁留置位置との位置ズレを検出する(図14のステップS30)。
次いで、位置ズレ判定部16は、位置ズレ検出部64aによって検出された第1の人工弁留置位置(留置位置マーカ)と第2の人工弁留置位置(ステントマーカ)との位置ズレと予め設定された位置ズレ許容上限値γとを比較することにより、上述の位置ズレが許容範囲内にあるか否かを判定する(図14のステップS31)。
そして、上述の位置ズレが許容範囲内にあると判定された場合、操作者は、人工弁をそのまま留置させた状態で患者150の体内に挿入されたガイドワイヤやカテーテルを抜去した後、造影剤を用いたX線透視撮影により新たに留置された人工弁の機能を確認し、当該人工弁置換術を終了させる(図14のステップS32)。
一方、上述の位置ズレが許容範囲外であると判定された場合、アラーム信号生成部17は、位置ズレ判定部16の位置ズレ判定結果に基づいて所定フォーマットの警告文言をアラーム信号として生成する。そして、得られた警告文言は、上述の人工弁留置支援データと共に表示部7aのモニタに表示される(図14のステップS33)。
そして、操作者は、表示部7aに表示された人工弁留置支援データ及び警告文言に基づいて(即ち、人工弁留置支援データに示されたステントマーカ(第2の人工弁留置位置)が留置位置マーカ(第1の人工弁留置支援データ)と一致するように)人工弁の再留置を行なう(図14のステップS34)。
上述の手順によって人工弁の再留置が終了したならば、ステントマーカ(第2の人工弁留置位置)と留置位置マーカ(第1の人工弁留置支援データ)との位置ズレが許容範囲内になるまでステップS28乃至ステップ35の手順を繰り返し行なう。
以上述べた本開示の第2の実施形態によれば、X線診断装置によって収集された透視画像データの観察下で患者に対する人工弁置換術を行なう際、人工弁留置前のX線透視撮影によって得られた第1の透視画像データに基づいて設定した人工弁の理想的な留置位置(第1の人工弁留置位置)と、人工弁留置時のX線透視撮影によって得られた第2の透視画像データに示されている人工弁の実際の留置位置(第2の人工弁留置位置)とを比較観察することにより当該人工弁置換術に好適な人工弁の留置位置を正確かつ容易に設定することができる。
又、第2の人工弁留置位置に対応するステントマーカが示された第2の透視画像データに第1の人工弁留置位置に対応する留置位置マーカを重畳することによって生成した人工弁留置支援データの観測下で人工弁の留置を行なうことにより、人工弁の留置位置精度や留置効率を更に向上させることが可能となる。
更に、第1の透視画像データに付加した留置位置マーカを第1の透視画像データとステントマーカが示された第2の透視画像データとの位置ズレ検出結果に基づいて位置ズレ補正した後、第2の透視画像データに重畳して人工弁留置支援データを生成することにより、心臓の拍動等にあまり影響されることなく第1の人工弁留置位置及び第2の人工弁留置位置の正確な相対的位置情報が示された人工弁留置支援データが得られ、更に、同一心拍時相における第1の透視画像データと第2の透視画像データとを用いることにより人工弁留置支援データにおける人工弁の留置位置精度を更に向上させることが可能となる。
又、人工弁留置支援データに示された留置位置マーカとステントマーカとの位置ズレが予め設定された許容範囲内に無い場合、その旨を示す警告文言あるいは人工弁の再留置を促す警告文言を表示することにより、留置された人工弁の位置が適当か否かを確実に報知することができる。
以上の理由により、X線診断装置を用いて人工弁置換術を実施する医療従事者は、体内に挿入した人工弁を人工弁置換に好適な位置へ短時間かつ容易に留置することができるなるため、安全な人工弁置換術が可能となるのみならず医療従事者や患者の負担を大幅に軽減することができる。
以上、本開示の実施形態について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、撮像系を所定の位置に固定した状態で第1の透視画像データ及び第2の透視画像データを収集する場合について述べたが、撮像系を移動させながらこれらの透視画像データを収集してもよい。この場合、上述の透視画像データには、心拍時相設定部62において設定された患者150の心拍時相の他に機構駆動部10あるいは保持装置8の各種移動/回動機構部から供給される撮像系の位置情報が付帯情報として付加され、位置ズレ検出部64(64a)は、同一の撮像系位置及び心拍時相において得られた第1の透視画像データ及び第2の透視画像データを用いて透視画像データ間の位置ズレ検出を行なう。尚、位置ズレ検出部64(64a)及び心拍時相設定部62は、画像データ生成部6(6a)に備えられている場合について述べたが、これらのユニットは他のユニットに備えられていてもよく、画像データ生成部6(6a)と同様な独立したユニットであっても構わない。又、心電波形計測部11は、X線診断装置100(200)に対して独立したユニットであってもよい。
又、所望心拍時相における第1の透視画像データ及び第2の透視画像データに基づいて人工弁留置支援データを生成する場合について述べたが、連続する複数の心拍時相における第1の透視画像データ及び第2の透視画像データに基づいて動的な人工弁留置支援データを生成してもよい。
更に、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、アラーム信号として所定フォーマットの警告文言を生成する場合について述べたが、表示部7(7a)や操作部14(14a)等に設けられた警告ランプを点滅させるためのアラーム信号あるいは所定の警告音を発生させるためのアラーム信号であってもよい。又、第1の透視画像データあるいは人工弁留置支援データに上述の警告文言を重畳して表示する場合について述べたが、警告文言のみを表示しても構わない。
又、自己拡張型ステントを有した人工弁について示したが、バルーンカテーテルによって拡張可能なバルーン拡張型ステントを有した人工弁を用いてもよい。
一方、上述の第1の実施形態では、患者150から計測された心電波形の心拍周期に基づいてその正常/異常を判定する波形判定部12について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、心電波形の波形変化に基づいて上述の判定を行なってもよい。
又、第2の実施形態では、人工弁が備える2つのステントマーカに対応した2つの留置位置マーカを人工弁留置前に収集した第1の透視画像データに対して設定する場合について述べたが、ステントマーカ及びこのステントマーカに対応する留置位置マーカの数は2つに限定されない。
尚、本開示の第1の実施形態におけるX線診断装置100及び第2の実施形態におけるX線診断装置200に含まれる各ユニットは、例えば、CPU、RAM、磁気記憶装置、入力装置、表示装置等で構成されるコンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。例えば、X線診断装置100のシステム制御部15あるいはX線診断装置200のシステム制御部15aは、上記のコンピュータに搭載されたCPU等のプロセッサに所定の制御プログラムを実行させることにより各種機能を実現することができる。この場合、上述の制御プログラムをコンピュータに予めインストールしてもよく、又、コンピュータ読み取りが可能な記憶媒体への保存あるいはネットワークを介して配布された制御プログラムのコンピュータへのインストールであっても構わない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線透視撮影部
2…X線発生部
3…X線検出部
4…高電圧発生部
6、6a…画像データ生成部
61、61a…透視画像データ生成部
62…心拍時相設定部
63、63a…透視画像データ記憶部
64、64a…位置ズレ検出部
65、65a…支援データ生成部
7、7a…表示部
8…保持装置
9…天板
10…機構駆動部
101…保持装置機構駆動部
102…寝台機構駆動部
103…駆動制御部
11…心電波形計測部
12…波形判定部
13…アラーム信号生成部
14、14a…操作部
15、15a…システム制御部
16…位置ズレ判定部
17…アラーム信号生成部
100、200…X線診断装置

Claims (15)

  1. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置において、
    人工弁留置時に前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定手段と、
    この波形判定手段によって前記心電波形が異常と判定された場合、その旨を報知するためのアラーム信号あるいは人工弁の再留置を促すためのアラーム信号の少なくとも何れかを生成するアラーム信号生成手段と、
    前記アラーム信号を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記人工弁留置時に収集された投影データに基づいて透視画像データを生成する透視画像データ生成手段を備え、
    前記表示手段は、前記人工弁留置時に収集された前記透視画像データに前記アラーム信号を重畳して表示することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記アラーム信号生成手段は、前記人工弁留置時における前記心電波形が異常であることを報知する警告文言あるいは人工弁の再留置を促す警告文言を前記アラーム信号として生成することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置において、
    前記投影データに基づいて人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成手段と、
    前記人工弁初期留置時において前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定手段と、
    この波形判定手段によって前記心電波形が異常と判定された場合に行なわれる人工弁の再留置において生成される前記第2の透視画像データに前記第1の透視画像データに示された人工弁の画像情報を重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成手段と、
    前記人工弁留置支援データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  5. 前記第1の透視画像データと前記第2の透視画像データとの位置ズレを検出する位置ズレ検出手段を備え、前記支援データ生成手段は、前記位置ズレ検出手段の検出結果に基づいて位置ズレ補正された前記人工弁の画像情報を前記第2の透視画像データに重畳することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
  6. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置において、
    前記投影データに基づいて人工弁留置前における第1の透視画像データ及び人工弁留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成手段と、
    前記第1の透視画像データに基づいて理想的な人工弁留置位置を設定する留置位置設定手段と、
    前記人工弁留置位置の情報を前記第2の透視画像データに重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成手段と、
    前記人工弁留置支援データに示された前記理想的な人工弁留置位置と実際の人工弁留置位置との位置ズレを判定する位置ズレ判定手段と、
    前記位置ズレが予め設定された許容範囲内に存在しない場合、その旨を報知するためのアラーム信号あるいは再留置を促すためのアラーム信号の少なくとも何れかを生成するアラーム信号生成手段と
    前記アラーム信号を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  7. 前記表示手段は、前記人工弁留置支援データに前記アラーム信号を付加して表示することを特徴とする請求項6記載のX線診断装置。
  8. 前記アラーム信号生成手段は、前記位置ズレが予め設定された許容範囲内に存在しないことを報知する警告文言あるいは人工弁の再留置を促す警告文言を前記アラーム信号として生成することを特徴とする請求項6記載のX線診断装置。
  9. 前記第1の透視画像データと前記第2の透視画像データとの位置ズレを検出する位置ズレ検出手段を備え、前記支援データ生成手段は、前記第1の透視画像データに基づいて設定され前記位置ズレ検出手段の検出結果に基づいて位置ズレ補正された前記人工弁留置位置の情報を前記第2の透視画像データに重畳することを特徴とする請求項6記載のX線診断装置。
  10. 前記心電波形に基づいて前記患者の心拍時相を設定する心拍時相設定手段を備え、前記位置ズレ検出手段は、前記患者の同一心拍時相において収集された前記第1の透視画像データと前記第2の透視画像データとの位置ズレを検出することを特徴とする請求項5又は請求項9に記載したX線診断装置。
  11. 前記X線透視撮影に用いる撮像系を所望の位置へ移動させる機構駆動手段を備え、前記位置ズレ検出手段は、前記機構駆動手段から供給される前記撮像系の位置情報に基づき、同一の撮影位置において収集された前記第1の透視画像データと前記第2の透視画像データとの位置ズレを検出することを特徴とする請求項5又は請求項9に記載したX線診断装置。
  12. 前記位置ズレ検出手段は、前記第1の透視画像データと前記第2の透視画像データとの相互相関処理により前記第2の透視画像データに対する前記第1の透視画像データの位置ズレを検出することを特徴とする請求項5又は請求項8に記載したX線診断装置。
  13. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置に対し、
    人工弁留置時に前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定機能と、
    この波形判定手段によって前記心電波形が異常と判定された場合、その旨を報知するためのアラーム信号あるいは人工弁の再留置を促すためのアラーム信号の少なくとも何れかを生成するアラーム信号生成機能と、
    前記アラーム信号を表示する表示機能とを
    実行させることを特徴とする制御プログラム。
  14. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置に対し、
    前記投影データに基づいて人工弁初期留置時における第1の透視画像データ及び人工弁再留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成機能と、
    前記人工弁初期留置時において前記患者から得られる心電波形の正常/異常を判定する波形判定機能と、
    この波形判定手段によって前記心電波形が異常と判定された場合に行なわれる人工弁の再留置において生成される前記第2の透視画像データに前記第1の透視画像データに示された人工弁の画像情報を重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成機能と、
    前記人工弁留置支援データを表示する表示機能とを
    実行させることを特徴とする制御プログラム。
  15. 人工弁置換術が必要な患者に対するX線透視撮影によって収集された投影データに基づいて透視画像データを生成するX線診断装置に対し、
    前記投影データに基づいて人工弁留置前における第1の透視画像データ及び人工弁留置時における第2の透視画像データを生成する透視画像データ生成機能と、
    前記第1の透視画像データに基づいて理想的な人工弁留置位置を設定する留置位置設定機能と、
    前記人工弁留置位置の情報を前記第2の透視画像データに重畳することにより人工弁留置支援データを生成する支援データ生成機能と、
    前記人工弁留置支援データに示された前記理想的な人工弁留置位置と実際の人工弁留置位置との位置ズレを判定する位置ズレ判定機能と、
    前記位置ズレが予め設定された許容範囲内に存在しない場合、その旨を報知するためのアラーム信号あるいは再留置を促すためのアラーム信号の少なくとも何れかを生成するアラーム信号生成機能と
    前記アラーム信号を表示する表示機能とを
    実行させることを特徴とする制御プログラム。
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