JP2015052675A - 光モジュールおよび走査型画像表示装置 - Google Patents

光モジュールおよび走査型画像表示装置 Download PDF

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征彦 亀澤
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Teppei Tanaka
哲平 田中
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Abstract

【課題】
結露した水滴が光学部品へ落下することを防止し得る光モジュール及び走査型画像表示装置を提供する。
【解決手段】
複数のレーザ光源1a、1b、1cからのレーザ光を結合し所望の位置に照射する光モジュール101を、光モジュールを載置する基台112と光モジュールを覆うカバー111により光モジュール101を封止し、カバー111は周囲に比べ熱容量が小となる領域12を所望の位置に備えたことを特徴とする。そして、熱容量が小さい領域12は、カバー111の上面の内壁面に周囲より板厚が薄い領域として形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光モジュールおよび走査型画像表示装置に関し、例えば、複数のレーザからのレーザビームを1つの光軸上に整列して射出する光モジュール、および、光モジュールからのレーザビームを画像表示する走査型画像表示装置に関する。
近年、手軽に持ち歩きが可能で、大きな画面で表示できる小型プロジェクタの開発が盛んである。すでにノートPCなどに接続できる小型のプロジェクタや、記録画像を投射できるプロジェクタを内蔵したビデオカメラなどが市販されており、今後、携帯電話やスマートフォンに内蔵するものも登場すると思われる。
プロジェクタとしては、複数のレーザ光源からのビームを結合し走査する走査型画像表装置が知られており、画像の高輝度を生かして自動車などに搭載しフロントガラスに投射、ナビゲートの表示などのヘッドアップディスプレイへの展開が考えられている。このような走査型画像表示装置では、耐熱温度を維持するためレーザ光源を冷却/加熱する必要があり、且つ高温高湿環境下でのレーザ光源の冷却を必要とする。そのため、結露防止として光モジュールを気密封止する必要がある。気密封止した状態で内部に水分が流入した場合、環境温度が低下した際に結露する可能性があるため、少なくとも光学部品の結露を防止する対策が必要となる。
光学部品等への結露防止構造として、例えば特許文献1に記載されているような構造がある。特許文献1では、光伝送モジュールの気密キャップ(カバー)の内壁を粗面化し、結露による水滴を気密キャップの内壁面に捕捉することで、光学部品に水滴が落下することを防止している。
特開平10−39178号公報
しかしながら特許文献1の構造では、気密キャップの内壁面は一様に粗面化されており、結露により生じる水滴の位置を予測することは困難である。また、仮に外部より衝撃力を受けると気密キャップの内壁面に水滴を捕捉する状態を維持できず、内部の光学部品へ落下する可能性がある。
本発明は、結露した水滴が光学部品へ落下することを防止し得る光モジュール及び走査型画像表示装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の光モジュールは、複数のレーザ光源からのレーザ光を結合し所望の位置に照射する光モジュールであって、上記光モジュールを載置する基台と光モジュールを覆うカバーにより光モジュールを封止し、上記カバーは周囲に比べ熱容量が小となる領域を所望の位置に備えたことを特徴とする。
また、本発明の走査型画像表示装置は、複数のレーザ光源からのレーザ光を結合し走査ミラーにより結合されたレーザ光を所望の位置に照射する光モジュールと、外部から入力される画像信号から水平同期信号及び垂直同期信号を抽出するビデオ信号処理回路と、上記各レーザ光源へ駆動電流を供給するレーザ光源駆動回路と、水平同期信号及び垂直同期信号に基づき走査ミラーを制御する走査ミラー駆動回路を備え、上記光モジュールは、光モジュールを載置する基台と光モジュールを覆うカバーにより封止され、上記カバーは周囲に比べ熱容量が小となる領域を所望の位置に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、結露した水滴が光学部品へ落下することを防止し得る光モジュール及び走査型画像表示装置を提供できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る走査型画像表示装置の全体構成図である。 本発明の一実施例に係る走査型画像表示装置の外観斜視図である。 本発明の一実施例に係る気密封止部の分解斜視図である。 光モジュールを覆うカバーの上面側斜視図である。 光モジュールを覆うカバーの裏面側斜視図である。 図3に示す気密封止部のA−A断面図である。 本発明の他の実施例に係る気密封止部の断面図である。 図6に示す落下防止部材の斜視図である。 本発明の他の実施例に係る気密封止部の断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、同一の符号を付された構成は、同一の機能を有するので、既に説明されている場合それらの説明は省略することがある。
また、必要な図面には、各部の位置の説明を明確にするために、x軸、y軸及びz軸からなる直交座標軸を記載している。
図1は本発明の一実施例に係る走査型画像表示装置の全体構成図である。図1に示されるように、走査型画像表示装置110は、光モジュール101、電源を内蔵する制御回路102、ビデオ信号処理回路103、レーザ光源駆動回路104、フロントモニター信号検出回路106及び走査ミラー駆動回路105からなり、画像入力信号に対応するレーザビームを走査しスクリーン107へ投射するよう構成されている。
光モジュール101は、レーザ光源モジュール100、走査ミラー108を含む走査部及びフロントモニター109を備えている。レーザ光源モジュール100は、赤(R)/緑(G)/青(B)の3色それぞれに対応するレーザ光源としての第1のレーザ1a、第2のレーザ1b、第3のレーザ1cと、第1のレーザ1aから発せられたレーザビームを略平行光にする第1のコリメータレンズ2a、第2のレーザ1bから発せられたレーザビームを略平行光にする第2のコリメータレンズ2b、第3のレーザ1cから発せられたレーザビームを略平行光にする第3のコリメータレンズ2cを有している。第2のコリメータレンズ2bからのレーザビームと第3のコリメータレンズ2cからのレーザビームは第1のビーム結合部3aにより一本の軸に沿って進む合成ビームに結合され、結合されたレーザビームは更に第2のビーム結合部3bにより第2のコリメータレンズ2bからのレーザビームと結合される。走査ミラー108を含む走査部は、第2のビーム結合部3bからの結合されたレーザビームをスクリーン107へ投射し、スクリーン107上で2次元的にレーザビームを走査する。
次に、光モジュール101を制御し所望の画像信号に対応するレーザビームをスクリーン107に投射可能とする各種回路について説明する。
電源等を内蔵する制御回路102は、外部より入力される画像信号を取り込みビデオ信号処理回路103に出力する。ビデオ信号処理回路103は、入力される画像信号に対し各種の処理を施した後に、R/G/Bの3色信号に分離してレーザ光源駆動回路104に出力すると共に、入力された画像信号から水平同期信号(Hsync)及び垂直同期信号(Vsync)を抽出し走査ミラー駆動回路105へ出力する。レーザ光源駆動回路104は、ビデオ信号処理回路103から入力されるR/G/Bの各信号の輝度値に応じて、レーザ光源モジュール100内の対応するレーザ光源(1a、1b、1c)に対して発光用の駆動電流を供給する。その結果、レーザ光源1a,1b,1cは表示タイミングに合わせてR/G/B信号の輝度値に応じた強度のレーザビームを出射する。
また、走査ミラー駆動回路105は、ビデオ信号処理回路103から入力される水平同期信号及び垂直同期信号に合わせて光モジュール101内の走査ミラー108に対しミラー面を2次元的に反復回転させる駆動信号を供給する。これにより走査ミラー108は、ミラー面を所定の角度だけ周期的に反復回転して、第2のビーム結合部3bから供給される結合後のレーザビームを反射させ、スクリーン107上に水平方向および垂直方向にレーザビームを走査して画像を表示する。
フロントモニター信号検出回路106は、第2のビーム結合部3bからの結合後のレーザビームを検出するフロントモニター109からの信号を入力して、各レーザ光源1a、1b、1cから出射されるR/G/Bそれぞれのレーザビームの出力レベルを検出する。検出された出力レベルは、ビデオ信号処理回路103に入力されレーザ光源駆動回路104を介して所定の出力になるよう各レーザ光源1a,1b、1cへの駆動電流が調整される。
なお、走査ミラー108には、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作成された2軸駆動ミラーを用いることができる。駆動方式としては、圧電、静電、電磁駆動のものなどがある。また、1軸駆動の走査ミラーを2つ用意し、互いに直交する方向にレーザビームを走査できるように配置してもよい。
図2は本発明の一実施例に係る走査型画像表示装置の外観斜視図である。図2において、光モジュール101は、カバー111と基台(ベース)112を密着させ気密封止されている。カバー111には、結合後のレーザビームを出射可能とする出射口が設けられ、ここに封止ガラス113を装備し気密性が維持されている。気密封止されているカバー111の後方には、光モジュール101を制御する制御回路102、ビデオ信号処理回路103、レーザ光源駆動回路104、フロントモニター信号検出回路106及び走査ミラー駆動回路105が同一の基板又は複数の基板に実装され、これら基板が基台(ベース)112上に配置されている。そして保護カバー114で保護されている。ここで、カバー111は熱伝導率の高いAl(アルミ)部材にて形成されている。尚、形成部材としてはAlに限らず高熱伝導率の部材であれば良く、例えばCuを形成部材としても良い。但し、カバー111を所望の形状に加工する点を考慮するとAlが望ましい。また、保護カバー114は亜鉛鋼板又は鉄板等のSPCC(冷間圧延鋼板)にて形成されている。
基台(ベース)112にはヒートシンク115が取り付けられており、発熱体(熱源)である光モジュール101や上記各種回路が実装された基板等から発せられる熱を外部に放熱する。ヒートシンク115はAl等の高熱伝導率の部材で形成され、その表面積を大とするため複数のフィンを有する形状となっている。なお、ここでベース112もカバー111及びヒートシンク115と同様に熱伝導率の高いAl部材を用いることで放熱機能をあわせもつものとしても良い。
走査型画像表示装置110の使用時の温度上昇によりレーザ光源1a、1b、1cが動作保証温度を外れると、温度依存によるレーザ波長変動により各色の視感度に差が生じ、画面全体が赤っぽくなったりするなどの画像の色ずれを引き起こす。またレーザ出力の低下、寿命の短命化の要因ともなる。そのためレーザ発光時の温度上昇を抑制するため、光モジュール101にベース112及びヒートシンク115を取り付ける必要がある。
また、自動車などに搭載するヘッドアップディスプレイとして走査型画像表示装置110を使用する場合、寒冷地での放置および真夏日での放置より、環境温度は−数十℃から+100℃近くまで変動する。そのためレーザの動作保証温度範囲より環境温度の範囲が広い条件が存在するため、光モジュール101およびそれを備えた走査型画像表示装置110において、レーザの動作保証温度範囲内に温度を調節するため加熱・冷却機構が必要となる。
更にヘッドアップディスプレイは、環境条件として高温高湿時も考慮する必要ある。高温高湿化で冷却を行うと容易に結露が生じるため、レーザを含む光モジュール101を気密封止し結露を防ぐ必要がある。気密封止のためカバー111とベース112などを、溶接やガラス封止やゴム等のパッキングなど用いてもよいものとし、気密封止内に燥空気や窒素等の不燃性ガスを充填してもよいものとする。
気密封止において、気密封止作業および経年時に機密封止内部への水分の流入を完全に防止することは困難である。そのため、気密封止内の水分が環境温度や動作時に、光モジュール101のレーザ1a、1b、1c、コリメータレンズ2a、2b、2c、走査ミラー108又は封止ガラス113などの光学部品等に結露しない、ないしは結露した水滴が光学部品等に付着することを防ぐ構造を採る必要がある。
以下では、気密封止部の具体的構成について説明する。図3は本発明の一実施例に係る気密封止部の分解斜視図である。図3において、光モジュール101は、第1のレーザ1a、第2のレーザ1b、第3のレーザ1cがモジュール筺体4に取り付けられ、光モジュール101の温度を制御する温度調整素子5により第1のレーザ1a、第2のレーザ1b、第3のレーザ1cを動作保証温度内に温度を維持する構造となっている。温度調整素子5は排熱を促進するため、ベース112と接続される構造となっている。ベース112の周縁部の一部には溝11が形成されており、仮に、カバー111内に生じた結露による水滴を溜めることが可能となっている。
ここで、温度調整素子5は例えばペルチェ素子などを用いることで、光モジュール101内の発熱を冷却する機能及び環境温度が低い場合に光モジュール101内を加熱する機能を併せ持つ素子として実現される。なお、温度調整素子5はこれに限らず冷却素子及び加熱素子をそれぞれ設けても良い。また、ベース112に形成される溝11の断面形状はL字状、半球状など所望の形状とすることができる。
さて図2及び図3に示す走査型画像表示装置110において、環境温度が低下した場合、気密封止した箇所で温度低下が最初に生じる箇所は、周囲の空気に触れ且つ熱容量が小さい箇所であるカバー111である。そのためカバー111に結露するが、結露する箇所は条件によって変化するため場所は特定できず、カバー111に結露した状態で衝撃が加わると結露した水滴が落下し光モジュール101上に付着する。光モジュール101に付着した水滴は、光モジュール101を構成する光学部品に毛細管現象で付着、あるいは直接露出した光学部品に水滴が落下し付着する。光学部品に水滴等が付着すると、スクリーン107などの表示領域上で画面のひずみや色むらや影などが発生し、画像が認識できなくなる。また、図3に示されるように、光モジュール101はモジュール筐体4に取り付けられているものの、レーザ光源1a、1b、1cの電源端子はカバー111内で露出した状態となっている。そのため、水滴が電源端子に落下により付着するとショートし走査型画像表示装置110が動作できなくなる。
そこで、本実施例では結露による水滴を種々の環境条件下においてもカバー111内の特定の位置に制限することが可能に気密封止部を構成している。そのため、カバー111内に周囲に比べ熱容量が小さい領域を形成している。この熱容量が小さい領域の形成は、1)熱伝導率の異なる2つの材料にてカバー111を形成する、2)一種の材料にて板厚を周囲に比べ薄くすることのいずれかにより実現できる。仮に環境温度が低下した場合、上述のとおり最初に結露による水滴が発生するカバー111内において、結露による水滴発生を熱容量の小さい領域に制限できる。以下では、板厚を周囲に比べ薄くする場合を一例として説明する。
図4(a)は光モジュール101を覆うカバー111の上面側斜視図であり、図4(b)は光モジュール101を覆うカバー111の裏面側斜視図である。カバー111の内壁の一部に板厚が薄い箇所12、すなわち熱容量が小さい箇所を設け、カバー111内壁内において環境温度低下時に最初に温度が低下する箇所を特定する。ここではカバー111の上面であるz方向最大の面の中央部に板厚の薄い箇所12を設けている。また、板厚の薄い箇所12からカバー111の上面及び側面に沿ってカバー下面へ通ずるガイド部13を設け、ガイド部13はベース112の周縁部の一部に形成された溝11と連通するよう配置されている。このカバー111とベース112の構造によって環境温度が低下した際、気密封止部内ではカバー111の板厚の薄い箇所12で最初に結露する。結露した水滴は、誘導路して機能するカバー111のガイド部13を通りベース112の溝11へと移動し、溝11内に貯留される。従って、光モジュール101の光学部品に結露せず、結露した水滴が光学部品に付着することを防止し、高温、低温あるいは高温高湿などの環境下においても、結露に起因したスクリーン107などの表示領域上で画面のひずみや色むらや影などの発生を抑制することが可能となる。
図5は図3に示す気密封止部のA−A断面図である。図5に示されるように、カバー111上面の略中央部に板厚の薄い箇所12を設け、この板厚の薄い箇所12の先端部は円錐形状16をなし、中央部から周囲に向かって傾斜を有している。円錐形状16の下側(光モジュール101へ対向する面)は板厚14をもつ円筒形状となっており、板厚14の深さを一方端にもつガイド部13が、カバー111の上面及び側面に沿ってカバー111の下面まで設けられている。カバー111のガイド部13は、ベース112の溝11に連通するよう他端が溝11に接続するよう配置されている。また、ガイド部13の上面部分は中央から側面に向かって傾斜18をもつ構造となっている。
気密封止部内の水分は、環境温度が低下した際にカバー111の板厚の薄い箇所12の円錐形状の頂点、即ち、最も板厚が薄く熱容量の小さい個所で結露し水滴15が生じる。水滴15は自重によって円錐形状16の傾斜に沿い外周部に移動する。円錐形状16の下側の円筒部の端辺17に沿って毛細管現象により水滴が広がる。円筒形状の一部を端面とするカバー111のガイド部13に沿って水滴は、カバー111中央から側面に沿ってガイド部13の傾斜18よる自重やガイド部13の端辺(角部)の毛細管現象によって移動する。更に水滴は、カバー111の側面のガイド部13に沿って、カバー111の下面に移動し、ベース112の溝11に水滴が溜まる。即ち、ガイド部13は結露による水滴をベース112へと誘導する誘導路として機能する。
ここでカバー111のガイド部13およびベース112の溝11を、第1のレーザ1a第2のレーザ1b、第3のレーザ1cに隣接した側面以外に設け、レーザ光源の電源端子への水滴の付着を防ぐ配置としている。
また、カバー111の板厚の薄い箇所12の形状は、円錐形状16に限らず、円筒形状など他の形状としても良い。また、カバー111のガイド部13の断面形状も長方形断面や半円断面など所望の形状に形成しても良い。
本実施例においては、カバー111の上面に形成される板厚の薄い個所12を略中央部に配する構成としたが、これに限らず、カバー111の封止ガラス113が形成された側面及び第1のレーザ1a第2のレーザ1b、第3のレーザ1cに隣接した側面から離間するカバー111の上面の位置に配するよう構成しても良い。
更にまた、図4(b)においては、ガイド部13をカバー111の上面から1つの側面に沿って1本の誘導路として形成したが、板厚の薄い個所12を中心として放射状に複数のガイド部13を形成しても良い。この場合においても、レーザ光源1a、1b、1cの電源端子が配置された側面とは異なる側面に形成することが望ましい。また、図4(b)においてガイド部13の一端に接続される傾斜16面上にガイド部13へ向かう複数の切欠き又は溝を形成することで、水滴15のガイド部13への移動を促進するよう構成しても良い。
図6は本発明の他の実施例に係る気密封止部の断面図である。実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付している。本実施例においては、カバー111の板厚の薄い箇所12で結露によって生じた水滴22が光モジュール101に直接落下しないように落下防止部材19を新たに設けた点が実施例1と異なる。落下防止部材19の一端をカバー111の内壁面に固定し、カバー111の板厚の薄い箇所12に対向する位置に配された落下防止部材19の一部に水滴収容部21を設けている。カバー111の板厚の薄い箇所12の円筒形状の内壁面と連なる落下防止部材19の面に溝20を形成し、溝20が水滴収容部21まで延伸され、結露による水滴15を円筒形状の内壁面を介して溝20内を移動させ水滴収容部21へと誘導可能な構造としている。
気密封止部内の水分は、環境温度が低下した際にカバー111の板厚の薄い箇所12の円錐形状16の先端部で結露し水滴15が生じる。水滴15は自重によって円錐形状16の傾斜に沿い外周部に移動し、円錐形状16の下側の円筒部の端辺17に沿って毛細管現象により水滴15が広がる。円筒形状の一部を端面とするカバー111に形成されたガイド部13に沿って水滴15は、カバー111中央から側面に沿ってガイド部13の傾斜18よる自重又はガイド部13の端辺(角部)の毛細管現象によって移動する。更に水滴15は、カバー111の側面のガイド部13に沿って、カバー111の下面に移動し、ベース112の溝11に水滴が溜まる。それと共に、落下防止部材19に形成された溝20に沿って水滴15は移動し、落下防止部材19の水滴収容部21へ溜まる。
図7は図6に示す落下防止部材の斜視図である。図7に示されるように、落下防止部材19に形成される水滴収容部21は円筒形状の凹部をなし、カバー111の板厚の薄い個所12の鉛直下方に対向するよう配置される。溝20はその断面形状が矩形状に形成され水滴収容部21へと連通している。なお、水滴収容部21は、円筒形状に限らず例えば半球形状など水滴15を溜めることが可能な形状であればよく、また、溝20の断面形状は矩形状に限らず例えば半円断面としても良い。また、落下防止部材19は樹脂など熱伝導率の低いものとし、光モジュール101への熱伝搬を防ぐとともに水分による錆を防ぐものとしても良い。
結露による水滴15は、その大部分がカバー111に形成されたガイド部13を介してベース112の周縁部の一部に形成された溝11へと移動する。落下防止部材19に形成された水滴収容部21への水滴15の移動は、仮に外部からの衝撃により水滴15がカバー111の内壁面より離脱し落下した場合、または水滴15がガイド部13と反対方向へ移動した場合に生じるものである。即ち、落下防止部材19は補助的に機能するものである。
本実施例によれば、光モジュール101の光学部品に結露せず、結露した水滴が光学部品に付着することを防止し、高温、低温あるいは高温高湿などの環境下においても、結露に起因したスクリーン107などの表示領域上で画面のひずみや色むらや影などの発生を抑制することが可能となる。また、更に本実施例では落下防止部材19を有することにより、仮に光モジュール101あるいは走査型画像表示装置110へ外部から衝撃が加わった場合においても、結露した水滴の光学部品への付着を防止することが可能となる。
本実施例においては、カバー111に板厚の薄い個所12を形成することとしたが、これに限らず、熱伝導率の異なる2つの材料にてカバー111を形成し板厚の薄い個所12に相当する位置を周囲に比べ熱容量が小さい領域としても良い。
図8は本発明の他の実施例に係る気密封止部の断面図である。実施例1及び実施例2と同様の構成要素には同一の符号を付している。本実施例では落下防止部材19を備える点は実施例2と同様であり、ガイド部13及びベース112の溝11を設けない点が実施例2と異なる。
図8に示されるように、落下防止部材19の一端をカバー111の内壁面に固定し、カバー111の板厚の薄い箇所12に対向する位置に配された落下防止部材19の一部に水滴収容部21を設けている。カバー111の板厚の薄い箇所12の円筒形状の内壁面と連なる落下防止部材19の面に溝20を形成し、溝20が水滴収容部21まで延伸され、結露による水滴15を円筒形状の内壁面を介して溝20内を移動させ水滴収容部21へと誘導可能な構造としている。
気密封止部内の水分は、環境温度が低下した際にカバー111に板厚の薄い個所12の円錐形状16の先端部で結露し水滴15が生じる。水滴15は自重により円錐形状16の傾斜に沿い外周部へ移動し、円錐形状16の下側の円筒部の端辺17に沿って毛細管現象により水滴15が広がる。その後、水滴15は落下防止部材19に形成された溝20へと移動し水滴収容部21へと移動する。ここで、水滴収容部21は円筒形状又は半球形状をなし水滴15を保持可能に形成されている。なお、水滴収容部21に保持された水滴15の落下を防止するため、水滴収容部21の周囲に凸状の段差を形成しても良い。また、落下防止部材19は樹脂など熱伝導率の低いものとし、光モジュール101への熱伝搬を防ぐとともに水分による錆を防ぐものとしてもよい。
本実施例によれば、光モジュール101の光学部品に結露せず、結露した水滴が光学部品に付着することを防止し、高温、低温あるいは高温高湿などの環境下においても、結露に起因したスクリーン107などの表示領域上で画面のひずみや色むらや影などの発生を抑制することが可能となる。また、仮に光モジュール101あるいは走査型画像表示装置110へ外部から衝撃が加わった場合においても、結露した水滴の光学部品への付着を防止することが可能となる。
上述の実施例1及び実施例2において、カバー111のガイド部13に親水性膜を形成し、カバー111上面の略中央部に形成された板厚の薄い個所12に撥水性膜を形成することで効率よく水滴15を集め、水滴15をカバー111内壁にとどめることなくベース112の溝11に誘引する構造としても良い。また同様に、実施例2及び実施例3において落下防止部材19に形成される溝20に親水性膜を形成し、カバー111上面の略中央部に形成された板厚の薄い個所12に撥水性膜を形成するよう構成しても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1a 第1のレーザ
1b 第2のレーザ
1c 第3のレーザ
2a 第1のコリメータレンズ
2b 第2のコリメータレンズ
2c 第3のコリメータレンズ
3a 第1のビーム結合部
3b 第2のビーム結合部
4 モジュール筺体
5 温度調整素子
11 溝
12 板厚の薄い箇所
13 ガイド部
19 落下防止部材
21 水滴収容部水滴溜まり
22 水滴
100 レーザ光源モジュール
101 光モジュール
102 制御回路
103 ビデオ信号処理回路
104 レーザ光源駆動回路
105 走査ミラー駆動回路
106 フロントモニター信号検出回路
107 スクリーン
108 走査ミラー
109 フロントモニター
110 走査型画像表示装置
111 カバー
112 ベース

Claims (13)

  1. 複数のレーザ光源からのレーザ光を結合し所望の位置に照射する光モジュールであって、
    前記光モジュールを載置する基台と前記光モジュールを覆うカバーにより前記光モジュールを封止し、
    前記カバーは周囲に比べ熱容量が小となる領域を所望の位置に備えたことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1記載の光モジュールにおいて、
    前記熱容量の小さい領域は前記カバーの上面に形成され、当該熱容量の小さい領域と前記基台上の周縁部の一部に形成された溝とを接続するガイド部を前記カバーの内壁面に設けたことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項1記載の光モジュールにおいて、
    一端が前記カバーの内壁面に固定され、前記カバー上面の下方であって前記熱容量の小さい領域と対向する位置に水滴収容部を有する水滴落下防止部材を備えたことを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1に記載の光モジュールにおいて、
    前記熱容量の小さい領域は前記カバーの上面に形成され、当該熱容量の小さい領域と前記基台上の周縁部の一部に形成された溝とを接続するよう前記カバーの内壁面に形成されたガイド部と、
    一端が前記カバーの内壁面に固定され、前記カバー上面の下方であって前記熱容量の小さい領域と対向する位置に水滴収容部を有する水滴落下防止部材を備えたことを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の光モジュールにおいて、
    前記熱容量の小さい領域は、前記カバー上面の内壁面の一部に形成され、円錐形状又は円筒形状の凹部を有し、前記カバーの内壁面の周囲の板厚よりも薄い領域であることを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項2又は請求項4に記載の光モジュールにおいて、
    前記ガイド部は、前記カバーの側面のうち、前記複数のレーザ光源と隣接する側面とは異なる側面の内壁面に形成された溝であることを特徴とする光モジュール。
  7. 請求項6に記載の光モジュールにおいて、
    前記ガイド部は、前記熱容量の小さい領域を中心として放射状に形成された複数の溝を前記カバー上面の内壁面に有し、前記複数の溝は前記カバーの側面に向かい傾斜することを特徴とする光モジュール。
  8. 請求項3又は請求項4に記載の光モジュールにおいて、
    前記水滴落下防止部材は樹脂にて形成され、前記水滴収容部は円筒形状又は半球形状の凹部を有し、前記カバー上面の熱容量の小さい領域と前記水滴収容部とを接続する溝を有することを特徴とする光モジュール。
  9. 請求項7に記載の光モジュールにおいて、
    前記ガイド部に親水性膜が形成され、前記熱容量の小さい領域に撥水性膜が形成されることを特徴とする光モジュール。
  10. 複数のレーザ光源からのレーザ光を結合し、走査ミラーにより結合されたレーザ光を所望の位置に照射する光モジュールと、
    外部から入力される画像信号から水平同期信号及び垂直同期信号を抽出するビデオ信号処理回路と、
    前記各レーザ光源へ駆動電流を供給するレーザ光源駆動回路と、
    前記水平同期信号及び垂直同期信号に基づき前記走査ミラーを制御する走査ミラー駆動回路を備え、
    前記光モジュールは、前記光モジュールを載置する基台と前記光モジュールを覆うカバーにより封止され、前記カバーは周囲に比べ熱容量が小となる領域を所望の位置に備えたことを特徴とする走査型画像表示装置。
  11. 請求項10に記載の走査型画像表示装置において、
    前記熱容量の小さい領域は前記カバーの上面に形成され、当該熱容量の小さい領域と前記基台上の周縁部の一部に形成された溝とを接続するガイド部を前記カバーの内壁面に設けたことを特徴とする走査型画像表示装置。
  12. 請求項10に記載の走査型画像表示装置において、
    一端が前記カバーの内壁面に固定され、前記カバー上面の下方であって前記熱容量の小さい領域と対向する位置に水滴収容部を有する水滴落下防止部材を備えたことを特徴とする走査型画像表示装置。
  13. 請求項10に記載の走査型画像表示装置において、
    前記熱容量の小さい領域は前記カバーの上面に形成され、当該熱容量の小さい領域と前記基台上の周縁部の一部に形成された溝とを接続するよう前記カバーの内壁面に形成されたガイド部と、
    一端が前記カバーの内壁面に固定され、前記カバー上面の下方であって前記熱容量の小さい領域と対向する位置に水滴収容部を有する水滴落下防止部材を備えたことを特徴とする走査型画像表示装置。
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JP2016061810A (ja) * 2014-09-15 2016-04-25 株式会社デンソー 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018094160A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機、及び遊技用装置
WO2020208871A1 (ja) * 2019-04-11 2020-10-15 住友電気工業株式会社 光モジュール

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