JP2015052569A - 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム - Google Patents

盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015052569A
JP2015052569A JP2013186680A JP2013186680A JP2015052569A JP 2015052569 A JP2015052569 A JP 2015052569A JP 2013186680 A JP2013186680 A JP 2013186680A JP 2013186680 A JP2013186680 A JP 2013186680A JP 2015052569 A JP2015052569 A JP 2015052569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
feature
sound
voice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013186680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5435761B1 (ja
Inventor
石田 豊
Yutaka Ishida
豊 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013186680A priority Critical patent/JP5435761B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5435761B1 publication Critical patent/JP5435761B1/ja
Publication of JP2015052569A publication Critical patent/JP2015052569A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】周辺に存在する音声を利用することで容易に自動的に盗聴器を発見することができる盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムを提供する。【解決手段】盗聴器検知装置2は、音声が入力される音声入力部10と、電波を探索する電波探索部12と、電波探索部12が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部14と、音声入力部10に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部12が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部16と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部18と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムに関する。特に、本発明は、周辺に存在する音声を利用して盗聴器を検知する盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムに関する。
従来、電話の盗聴を防止するための盗聴器発見装置であって、盗聴器からの発信信号を受信して受信信号を出力するアンテナ部と、アンテナ部からの受信信号を増幅する広帯域増幅器と、広帯域増幅器から出力される増幅受信信号を音声信号に復調して出力する復調部と、加入電話機からの音声信号を入力し必要に応じて増幅・減衰して出力する入力部と、入力部からの音声信号と復調音声信号との相互相関関数値を算出する相互相関関数算出部と、相互相関関数算出部で算出された相互相関関数値と所定値とを比較して相関性の高さが十分か否かを判定する検出部と、検出部の判定結果に基づいて盗聴器の有無を知らせる視聴覚表示部とを備える電話の盗聴の盗聴器発見装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の電話の盗聴の盗聴器発見装置によれば、盗聴器から発信される電波を用いて通話中の電話を盗聴する盗聴器を発見できる。
特開平9−275446号公報
しかし、特許文献1に記載されている盗聴器発見装置においては、通話中の電話を盗聴している盗聴器しか発見することができないのみならず、相互相関関数値と所定値とを比較することを要するので、事前に適切な所定値を算出して設定しない限り、盗聴器を正確に発見することはできない。また、特許文献1に記載されている盗聴器発見装置においては、相互相関関数値を算出することを要するので、長時間継続的に盗聴器の発見動作を実行すると盗聴器発見装置に大きな負荷がかかる場合がある。
したがって、本発明の目的は、周辺に存在する音声を利用することで容易に自動的に盗聴器を発見することができる盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知装置であって、音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部とを備える盗聴器検知装置が提供される。
また、上記盗聴器検知装置において、類似性判断部が、差分信号の符号を正に変換した絶対差分信号に基づいて類似性を判断することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、予め定められた第1の時間において得られる第1の絶対差分信号と、第1の時間とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出部を更に備え、類似性判断部が、合算信号の大きさに基づいて類似性を判断することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、合算信号算出部が算出する複数の絶対差分信号を合算した合算信号を、合算に用いた絶対差分信号の数で除して得られる平均合算信号を算出する平均合算信号算出部を更に備え、類似性判断部が、平均合算信号の大きさに基づいて類似性を判断することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、第1特徴信号が、音声入力部へ入力された音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含み、第2特徴信号が、音声信号により示される音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含んでいてもよい。
また、上記盗聴器検知装置において、信号取得部が、予め定められた単位時間ごとに電波から音声信号を継続的に取得することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、類似性判断部の判断結果が、予め定められた期間、継続しているか否かを判断する継続性判断部を更に備え、類似性判断部が、差分信号と継続性判断部の判断結果とに基づいて類似性を判断することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、差分信号算出部が、音声入力部に入力された音声の入力時刻と、信号取得部が音声信号を取得した取得時刻とが一致しない場合、入力時刻と取得時刻とを一致させ、差分信号を算出することもできる。
また、上記盗聴器検知装置において、類似性判断部の判断結果を示す類似性判断情報を格納する情報格納部を更に備え、類似性判断部が、音声入力部に音声が入力されている間、類似性を判断すると共に類似性判断情報を情報格納部に格納し、音声入力部への音声の入力が中断した場合、類似性の判断を中断し、音声入力部への音声の入力が再開した場合、情報格納部に格納されている類似性判断情報に基づいて、類似性の判断を再開することもできる。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知システムであって、周辺の音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、類似性判断部の判断結果を取得する判断結果取得部と、判断結果情報が、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す情報である場合、盗聴器の存在を通報する通報部とを備える盗聴器検知システムが提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知方法であって、音声入力部に音声が入力される音声入力段階と、電波を探索する電波探索段階と、電波探索段階において受信された電波から音声信号を取得する信号取得段階と、音声入力段階において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得段階において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出段階と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出段階と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断段階とを備える盗聴器検知方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知プログラムであって、コンピューターに、音声入力部に音声を入力する音声入力機能と、電波を探索する電波探索機能と、電波探索機能において受信された電波から音声信号を取得する信号取得機能と、音声入力機能において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得機能において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出機能と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出機能と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断機能とを実現させる盗聴器検知プログラムが提供される。
本発明に係る盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムによれば、周辺に存在する音声を利用することで容易に自動的に盗聴器を発見することができる盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムの概要図である。 本発明の実施の形態に係る盗聴器検知装置の機能構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサーバーの機能構成ブロック図である。 (a)から(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態に係る差分信号算出部において差分信号を算出する方法示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る合算信号算出部による合算信号の算出、及び平均合算信号算出部による平均合算信号の算出の方法示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムの処理のフロー図である。 本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムのハードウェア構成図である。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムの概要を示す。
(盗聴器検知システム1の概要)
本実施の形態に係る盗聴器検知システム1は、周辺で発生した音声を取得すると共に電波900を受信する。盗聴器検知システム1は、取得した音声の特徴を含む音声信号が受信した電波900に変調されているか否かに基づいて、盗聴器7が検知領域8に設置されているか否かをリアルタイムで自動的に検知、及び通報するシステムである。ここで、盗聴器7は、例えば、外部の音声を取得する音声取得部と、音声取得部が取得した音声を音声信号に変換する変換部と、変換部が変換した音声信号を予め定められた周波数帯域の電波に変調して外部の受信器に向けて発信する電波発信部とを有する。
具体的に、本実施の形態に係る盗聴器検知システム1が備える盗聴器検知装置2は、盗聴器7が設置されている可能性のある領域である検知領域8において自然に発生する音声(例えば、生活音)を取得する。盗聴器検知装置2は、当該音声の特徴を示す第1特徴信号を抽出する。また、盗聴器検知装置2は、予め定められた周波数帯域の電波を受信した場合、当該電波に音声信号が含まれているか否か判断する。そして、盗聴器検知装置2は、当該電波に音声信号が含まれている場合、当該音声信号によって示される音声の特徴を示す第2特徴信号を抽出する。次に、盗聴器検知装置2は、第1特徴信号と第2特徴信号との差分である差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似するか否かを判断する。そして、盗聴器検知装置2は、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性に基づいて、検知領域8に盗聴器7が設置されているか否かを判断する。
盗聴器検知装置2は、検知領域8に盗聴器7が設置されていると判断した場合、通信網6を介して判断結果を示す情報をサーバー3に送信する。なお、盗聴器検知装置2は、検知領域8に盗聴器7が設置されていると判断した場合、盗聴器検知装置2自体から外部に警報を発することもできる。サーバー3は、判断結果を示す情報を取得した場合、通信網6を介して予め定められたユーザー端末4及びユーザー端末5に当該情報を通報する。なお、サーバー3は、通信網6を介して他の複数のユーザー端末に判断結果を示す情報を通報することもできる。
ここで、ユーザー端末4及びユーザー端末5等は、例えば、検知領域8を管理するユーザーが保有する通信端末若しくは情報端末である。当該ユーザーには、検知領域8を管理する個人、民間事業者、市区町村等の行政組織、国の官庁等が含まれる。ユーザー端末から盗聴器7が設置されていることを示す判断結果を取得したユーザーは、例えば、無線装置の取扱いについて資格を有する担当者を検知領域8に派遣することで、盗聴器7を取り外すことができる。
なお、本実施の形態においてサーバー3は、1つ以上のサーバーであって、複数のサーバーを含んで構成することもできる。例えば、サーバー3は、メールサーバー、又はファイルサーバー等のデジタル情報を格納するサーバーを含む。また、通信網6は、携帯電話網、及び/又はインターネット等の通信網である。通信網6は、有線LAN及び無線LAN等の通信ネットワークを含むこともできる。更に、ユーザー端末4及びユーザー端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、タブレットPC、スマートフォン、又は携帯電話等を含む。
図2は、本発明の実施の形態に係る盗聴器検知装置の機能構成の一例を示す。また、図3は、本発明の実施の形態に係るサーバーの機能構成の一例を示す。
本実施の形態に係る盗聴器検知システム1は、検知領域8において発生する音声の音声信号を変調した電波を外部に放射する盗聴器7を検知する盗聴器検知装置2と、盗聴器検知装置2によって盗聴器7が検知されたことを示す情報を受け取り、ユーザー及び/又はユーザー端末に盗聴器7が検知されたことを通報するサーバー3とを備える。なお、盗聴器検知装置2は、サーバー3の一部、又はすべての機能及び構成を有することができる。また、サーバー3は、盗聴器検知装置2の一部、又はすべての機能及び構成を有してもよい。
(盗聴器検知装置2の構成の詳細)
取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器7を検知する盗聴器検知装置2は、音声が入力される音声入力部10と、電波を探索する電波探索部12と、電波から音声信号を取得する信号取得部14と、音声の特徴を示す特徴信号を抽出する特徴信号抽出部16と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部18と、差分信号に基づいて第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部20と、類似性判断部20の判断結果を出力する出力部28とを備える。
また、盗聴器検知装置2は、複数の差分信号それぞれの符号を正に変換した複数の絶対差分信号を合算する合算信号算出部22と、絶対差分信号の平均値を算出する平均合算信号算出部24と、類似性判断部20の判断結果が所定期間、継続しているか否か判断する継続性判断部26と、類似性判断部20の判断結果を格納する情報格納部30と、判断結果を外部に送信する送信部32とを更に備える。
(音声入力部10)
音声入力部10には、盗聴器検知装置2の周辺で発生する音声が入力される。音声入力部10は、例えば、マイクロフォンである。また、盗聴器検知装置2の周辺で発生する音声とは、盗聴器検知装置2の周辺におけるユーザーの話声、生活音等のリアルタイムで発生する音声が含まれる。盗聴器検知装置2は、単数の音声入力部10、若しくは複数の音声入力部10を有する。音声入力部10は、入力された音声の音声信号を特徴信号抽出部16に供給する。また、音声入力部10は、音声が入力されている間、音声が入力されていることを示す情報を類似性判断部20に供給する。なお、音声入力部10は、音声が入力された時刻(以下、「入力時刻」と表す)に対応づけて、入力された音声の音声信号を特徴信号抽出部16に供給することもできる。また、音声入力部10は、継続的、若しくは断続的に外部の音声の入力を受け付ける。
(電波探索部12)
電波探索部12は、予め定められた周波数帯域の電波を探索する。電波探索部12は、継続的、断続的、若しくは外部からの探索指示に応じて電波を探索する。具体的に、電波探索部12は、盗聴器7が使用すると考えられる複数の予め定められた周波数帯域の電波を探索する。電波探索部12は、予め定められた周波数帯域で電波を探知した場合、探知した電波を信号取得部14に供給する。また、電波探索部12は、予め定められた時間、電波の探索を継続した後に予め定められた周波数帯域で電波を受信しない場合、電波を受信しなかった旨を示す情報を出力部28に供給することもできる。
(信号取得部14)
信号取得部14は、電波探索部12が電波を探知した場合、探知された電波に変調されている音声信号を取得する。すなわち、信号取得部14は、当該電波に変調されている音声信号を復調する。信号取得部14は、復調した音声信号を特徴信号抽出部16に供給する。
なお、信号取得部14は、電波探索部12の探索に応じて音声信号を取得することができる。すなわち、電波探索部12が継続的、断続的、若しくは外部からの探索指示に応じて電波を探索する場合、信号取得部14も継続的、断続的、若しくは当該探索指示が出されている間、音声信号を取得する。また、電波に音声信号が変調されていない場合、信号取得部14は、音声信号が当該電波に変調されていないことを示す情報を出力部28に供給することもできる。なお、信号取得部14は、電波を探知して音声信号を取得した時刻(以下、「取得時刻」と表す)に対応づけて音声信号を取得することもできる。
(特徴信号抽出部16)
特徴信号抽出部16は、音声入力部10に入力された音声の音声信号、及び信号取得部14が取得した音声信号から、音声信号の特徴を示す特徴信号を抽出する。特徴信号抽出部16は、音声入力部10及び信号取得部14の動作に応じ、特徴信号を抽出できる。すなわち、特徴信号抽出部16は、継続的、断続的、若しくは外部からの探索指示が存在している間、特徴信号を抽出する。具体的に、特徴信号抽出部16は、音声入力部10に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部14が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する。
特徴信号は、音声信号から抽出される信号であって、音声信号により示される音声の特徴を示す信号である。具体的に、第1特徴信号は、音声入力部10へ入力された音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形(つまり、時系列に沿った音量レベルの変化を示す波形)を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含む。また、第1特徴信号は、音声入力部10へ入力された音声の音量レベルと予め定められた周波数帯域における音量レベルと音量レベルのプロフィール波形との全てを含む信号であってもよい。また、第2特徴信号は、信号取得部14が取得した音声信号により示される音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含む。また、第2特徴信号は、音声信号により示される音声の音量レベルと予め定められた周波数帯域における音量レベルと音量レベルのプロフィール波形との全てを含む信号であってもよい。一例として、第1特徴信号は、音声入力部10へ入力された音声の音量レベル、400Hz帯域の音量レベル、1KHz帯域の音量レベル、及び2KHz帯域の音量レベルである。同様に、第2特徴信号は、信号取得部14が取得した音声信号により示される音声の音量レベル、400Hz帯域の音量レベル、1KHz帯域の音量レベル、及び2KHz帯域の音量レベルである。特徴信号抽出部16は、抽出した第1特徴信号と第2特徴信号とを差分信号算出部18に供給する。なお、特徴信号抽出部16は、第1特徴信号に入力時刻を示す情報を対応づけると共に、第2特徴信号に取得時刻を示す情報を対応づけることもできる。
なお、音声入力部10へ入力された音声の音量レベル、音声信号により示される音声の音量レベルは、例えば、音のアクセントを示す。一例として、音声入力部10に入力された音声が人間の声である場合、当該声のアクセントを示す情報、及び語彙の切れ目を示す情報が、音量レベル及び音声信号により示される音声の特徴信号に含まれる。また、音声入力部10に入力される音声が音楽である場合、強弱の規則性を有するリズムを示す情報が音声の特徴信号に含まれる。更に、予め定められた周波数帯域における音量レベルは、複数の周波数帯域の音量レベルを含むことができる。これにより、特徴信号は、音声入力部10に入力される音声が人間の声である場合、男女別の音程を示す信号、声の個人差を示す信号、及び帯域ごとに複数の音量レベルが分布していることを示す情報を含むことができる。また、音声入力部10に入力される音声が音楽である場合、当該音楽のメロディーの変化が、複数の周波数帯域それぞれの音量レベルの時間変化に対応するので、当該音声の特徴信号は、係る時間変化を示す情報を含むことができる。また、プロフィール波形とは、音量レベル、又は予め決められた複数の周波数帯域それぞれにおける音量レベルの予め定められた時間軸に沿って変化する推移を示す。
(差分信号算出部18)
差分信号算出部18は、特徴信号抽出部16から受け取った第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を偏差信号として算出する。差分信号算出部18は、継続的、断続的、若しくは外部からの探索指示が存在している間、差分信号を算出する。一例として、第1特徴信号が、音声入力部10に入力された音声の音量レベル(以下、「第1音量レベル」と表す)の時系列変化であり、第2特徴信号が、信号取得部14において取得された音声信号が示す音声の音量レベル(以下、「第2音量レベル」と表す)の時系列変化である場合、差分信号算出部18は、時系列に沿って第1音量レベルと第2音量レベルとの差分を算出することで、差分信号を算出する。また、差分信号算出部18は、予め定められた単位時間ごとに差分信号を算出できる。ここで「予め定められた単位時間」とは、意味を有する最小の言語単位である形態素を発音した場合に、当該発音が継続する時間から決定される時間である。一例として、予め定められた単位時間は、数ミリ秒以上数百ミリ秒以下程度の時間に設定される。更に、差分信号算出部18は、算出した差分信号の符号を正に変換した絶対差分信号を算出することもできる。
ここで、盗聴器検知装置2においては、相互相関関数を用いずに第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断するので、音声の音速に基づいて生じる音声信号の遅れを考慮することを要する場合がある。そこで、差分信号算出部18は、音声入力部10に入力された音声の入力時刻と、信号取得部14が音声信号を取得した取得時刻とが一致しない場合、入力時刻と取得時刻とを一致させ、差分信号を算出することもできる。すなわち、差分信号算出部18は、第1特徴信号に対応づけられている入力時刻を示す情報と第2特徴信号に対応づけられている取得時刻を示す情報とを比較する。そして、差分信号算出部18は、入力時刻と取得時刻とが異なる場合、第1特徴信号若しくは第2特徴信号のいずれかの信号の始点を他方の信号の始点に一致させて差分信号を算出することができる。差分信号算出部18は、算出した差分信号若しくは絶対差分信号を類似性判断部20に供給する。また、差分信号算出部18は、算出した絶対差分信号を合算信号算出部22に供給する。
なお、差分信号算出部18は、第1特徴信号又は第2特徴信号により示される特徴に急激な変化が含まれる場合、当該急激な変化が発生した時点を基準にして第1特徴信号又は第2特徴信号の時間軸をシフトさせることもできる。例えば、第1特徴信号及び第2特徴信号が音量レベルのプロファイル波形である場合であって、第1特徴信号に急激な音量レベルの変化が含まれる場合を想定する。この場合、第1特徴信号は音声入力部10に入力された音声に基づいて抽出され、第2特徴信号は電波探索部12が検知した電波に含まれる音声信号に基づいて抽出されるので、第1特徴信号における急激な音量レベルの変化が発生した時刻と、第2特徴信号における急激な音量レベルの変化が発生した時刻とは、厳密には音速に応じて差異が生じる。したがって、差分信号算出部18は、第1特徴信号における急激な音量レベルの変化が発生した時刻を起点にして、第2特徴信号の時間軸を第1特徴信号の時間軸に合わせる方向にシフトさせる。これにより、差分信号算出部18は、音速に応じて生じた差異に関わらず、差分信号を算出できる。
(類似性判断部20)
類似性判断部20は、差分信号算出部18が算出した差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する。例えば、類似性判断部20は、第1特徴信号及び第2特徴信号が音量レベルのプロフィール波形である場合には、差分信号の大きさが予め定められた閾値以下である場合に第1特徴信号と第2特徴信号とが同一若しくは類似すると判断する。一方、類似性判断部20は、差分信号の大きさが予め定められた閾値を超える場合、第1特徴信号と第2特徴信号が類似しないと判断する。
また、類似性判断部20は、絶対差分信号に基づいて第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断することもできる。例えば、類似性判断部20は、絶対差分信号の大きさが予め定められた閾値以下の場合に第1特徴信号と第2特徴信号とが同一若しくは類似すると判断する。そして、類似性判断部20は、絶対差分信号の大きさが予め定められた閾値を超える場合、第1特徴信号と第2特徴信号が類似しないと判断する。類似性判断部20は、判断結果を示す情報である判断結果情報を継続性判断部26、出力部28、及び/又は情報格納部30に供給する。
(合算信号算出部22)
まず、差分信号算出部18は、予め定められた単位時間ごとに絶対差分信号を時系列に沿って算出する。すなわち、差分信号算出部18は、時系列に沿って複数の絶対差分信号を継続的に算出する。そして、合算信号算出部22は、差分信号算出部18が算出した複数の絶対差分信号を合算して、合算信号を算出する。具体的に、合算信号算出部22は、予め定められた第1の時間(つまり、第1の時刻から第1の時刻後の第2の時刻までの時間)において得られる第1の絶対差分信号と、第1の時間とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する。つまり、合算信号算出部22は、第nの時間において得られる第nの絶対差分信号と、第n+1の時間において得られる第n+1の絶対差分信号とを合算する(ただし、nは1以上の整数である。)。なお、合算信号算出部22は、第nの絶対差分信号から第n+mの絶対差分信号までを合算した合算信号を算出することもできる(ただし、n、mは1以上の整数であって、n≦mである。)。
合算信号算出部22は、算出した合算信号を類似性判断部20及び平均合算信号算出部24に供給する。類似性判断部20は、合算信号の大きさに基づいて類似性を判断する。例えば、類似性判断部20は、合算信号が予め定められた閾値を超える場合に第1特徴信号と第2特徴信号が類似しないと判断すると共に、合算信号が当該閾値以下の場合に第1特徴信号と第2特徴信号が類似、若しくは一致すると判断する。したがって、合算信号算出部22が絶対差分信号を合算するので、単に複数の差分信号を合算した場合であって、差分信号の符号が互いに異なる場合に発生し得る差分信号の打ち消し合いを防止できる。
(平均合算信号算出部24)
平均合算信号算出部24は、合算信号算出部22が算出する複数の絶対差分信号を合算した合算信号を、当該合算信号の合算に用いた絶対差分信号の数で除して得られる平均合算信号を算出する。例えば、合算信号算出部22が第1の絶対差分信号と第2の絶対差分信号との合算により合算信号を算出した場合、平均合算信号算出部24は、当該合算信号を絶対差分信号の数である「2」で除することにより平均合算信号を算出する。すなわち、平均合算信号算出部24は、x個の絶対差分信号を合算した合算信号を「x」で除すことにより、平均合算信号として合算信号の移動平均を継続的に算出する(ただし、xは1以上の整数である。)。
平均合算信号算出部24は、算出した平均合算信号を類似性判断部20に供給する。類似性判断部20は、平均合算信号の大きさに基づいて類似性を判断する。例えば、類似性判断部20は、平均合算信号の大きさが予め定められた閾値以下の場合に第1特徴信号と第2特徴信号とが同一若しくは類似すると判断する。そして、類似性判断部20は、平均合算信号の大きさが予め定められた閾値を超える場合、第1特徴信号と第2特徴信号が類似しないと判断する。
(継続性判断部26)
継続性判断部26は、予め定められた期間、類似性判断部20の判断結果が実質的に同一の判断結果として継続しているか否かを判断する。すなわち、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す情報を第1の判断結果情報とし、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似しないことを示す情報を第2の判断結果情報とした場合、継続性判断部26は、予め定められた期間、継続して第1の判断結果情報を取得し続けた場合に、第1の判断結果情報が継続していることを示す情報を類似性判断部20に供給する。一方、継続性判断部26は、予め定められた期間、継続して第2の判断結果情報を取得し続けた場合、及び予め定められた期間内において第1の判断結果情報と第2の判断結果情報とが混在した場合に、第1の判断結果情報が継続していないことを示す情報を類似性判断部20に供給する。
類似性判断部20は、差分信号若しくは絶対差分信号又は合算信号と、継続性判断部26の判断結果とに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する。具体的に、類似性判断部20は、継続性判断部26から第1の判断結果情報が継続していることを示す情報を受け取った場合に、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似すると判断する。一方、類似性判断部20は、第1の判断結果情報が継続していないことを示す情報を継続性判断部26から受け取った場合には、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似しないと判断する。これにより、類似性判断部20は、第1特徴信号と第2特徴信号とが予め定められた期間、類似する場合に第1特徴信号と第2特徴信号とが類似していると判断できるので、予め定められた期間に満たない時間で偶発的に第1特徴信号と第2特徴信号とが類似した場合に、盗聴器7を誤検知することを防止できる。
(出力部28)
出力部28は、類似性判断部20の判断結果情報を出力する。また、出力部28は、電波探索部12から電波を受信しなかった旨を示す情報(以下、「電波不受信情報」と表す)を受け取った場合、電波不受信情報を出力することもできる。更に、出力部28は、信号取得部14から音声信号が電波に変調されていないことを示す情報(以下、「音声信号不存在情報」と表す)を受け取った場合、音声信号不存在情報を出力することもできる。
また、出力部28は、予め定められた音を警報音として発する機能を有することもできる。例えば、出力部28は、ユーザーに注意を喚起する警報音を発することができる。一例として、出力部28は、類似性判断部20から第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す判断結果情報を受け取った場合、警報音を発する。
また、出力部28は、それぞれ異なる色を発する複数のランプ部を有することもできる。出力部28は、類似性判断部20から第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す判断結果情報を受け取った場合、第1の色を発するランプ部を発光させる。一方、出力部28は、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似しないことを示す判断結果情報を受け取った場合、第1の色とは異なる色の第2の色を発するランプ部を発光させる。同様にして出力部28は、電波を受信しなかった旨を示す情報を受け取った場合、第1の色及び第2の色とは異なる色の第3の色を発するランプ部を発光させることもできる。出力部28は判断結果情報を送信部32に供給する。
(情報格納部30)
情報格納部30は、類似性判断部20の判断結果を示す類似性判断情報を格納する。情報格納部30は、類似性判断部20が判断結果を出力した時刻に対応づけて類似性判断情報を格納する。そして、類似性判断部20は、音声入力部10に音声が入力されている間、類似性を判断すると共に類似性判断情報を情報格納部30に格納し続ける。類似性判断部20は、音声入力部10への音声の入力が中断した場合、類似性の判断を中断する。続いて、音声入力部10への音声の入力が再開した場合、類似性判断部20は、情報格納部30に格納されている類似性判断情報に基づいて、類似性の判断を再開することができる。
(送信部32)
送信部32は、出力部28から受け取った判断結果情報を送信する。具体的に、送信部32は、携帯電話網若しくはインターネット等の通信網6を介して判断結果情報をサーバー3に送信する。また、送信部32は、出力部28が取得した電波不受信情報、及び/又は音声信号不存在情報をサーバー3に送信することもできる。
(判断結果取得部36)
判断結果取得部36は、類似性判断部20からの判断結果情報を取得する。判断結果取得部36は、当該判断結果情報を送信した盗聴器検知装置2を一意に識別する検知装置識別子を、当該判断結果情報に対応づけることもできる。判断結果取得部36は、取得した判断結果情報を検知装置識別子に対応づけて判断結果格納部38に供給する。また、判断結果取得部36は、電波不受信情報、及び音声信号不存在情報を取得することもできる。この場合、判断結果取得部36は、電波不受信情報、及び音声信号不存在情報を判断結果格納部38に供給することもできる。
(判断結果格納部38)
判断結果格納部38は、判断結果取得部36から受け取った判断結果情報を検知装置識別子に対応づけて格納する。判断結果格納部38は、検知装置識別子と検知装置識別子に対応づけられた判断結果情報とを通報部40に供給する。また、判断結果格納部38は、電波不受信情報、及び音声信号不存在情報を検知装置識別子に対応づけて格納することもできる。判断結果格納部38は、時刻に対応づけて電波不受信情報、及び音声信号不存在情報を格納することもできる。
(通報部40)
通報部40は、判断結果情報が第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す場合、すなわち、検知領域8に盗聴器7が存在していることを示す場合、盗聴器7の存在を示す情報をユーザー端末に通報する。通報部40は、通信網6を介してユーザー端末に実質的にリアルタイムで通報する。また、通報部40は、盗聴器7の存在を示す情報を含むテキストデータ、音声データ、及び/又は画像データをユーザー端末に送信することで通報することもできる。更に、通報部40は、判断結果格納部38に格納されている判断結果情報を用いて、予め定められた時刻にユーザー端末に通報すること、若しくは判断結果取得部36が判断結果情報を取得した時刻から予め定められた時間が経過した後にユーザー端末に通報することもできる。
検知装置識別子には、通報対象であるユーザー端末を一意に識別するユーザー端末識別子を対応づけることができる。検知装置識別子には、1つ若しくは複数のユーザー端末識別子を対応づけることができる。通報部40は、判断結果格納部38から受け取った検知装置識別子に対応づけられているユーザー端末識別子で識別されるユーザー端末に対して、盗聴器7の存在を示す情報を通報することができる。
なお、盗聴器検知装置2は、予め定められた出力パターンを有する音声を発生する音声発生部を更に有することもできる。この場合、盗聴器検知装置2は、当該音声を音声発生部から発生させ、当該音声を音声入力部10に入力させる。そして、上記と同様にして盗聴器検知装置2は、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性に基づいて、盗聴器7の存在を検知してもよい。
図4(a)から(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態に係る差分信号算出部において差分信号を算出する方法を模式的に示す。なお、図4(a)から(c)では、予め定められた単位時間において差分信号算出部18が差分信号を算出する方法を模式的に示すが、差分信号算出部18は、継続的、若しくは断続的に差分信号を算出することができる。
差分信号算出部18は、特徴信号抽出部16から受け取った第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を偏差信号として算出する。例えば、図4(a)を参照する。図4(a)の上側のグラフでは、X軸が時間であり、Y軸が音量レベルである。図4(b)及び(c)においても同様である。図4(a)では、第1特徴信号160と第2特徴信号162とは予め定められた時間内において略同一の音量レベルのプロファイルを有する。この場合、差分信号算出部18が算出する差分信号180は、図4(a)の下段に示すように、予め定められた時間内において実質的に大きさがゼロの信号プロファイルを示す。
また、図4(b)を参照する。この場合、第1特徴信号160と第2特徴信号164とは予め定められた時間内において、第1特徴信号160の方が第2特徴信号164よりも音量レベルが大きいプロファイルを有する。この場合、差分信号算出部18が算出する差分信号182は、図4(b)の下段に示すように、予め定められた時間内において少なくとも差分信号180よりも大きな信号プロファイルを示す。
更に、図4(c)を参照する。この場合、第1特徴信号168と第2特徴信号166とは予め定められた時間内において、第1特徴信号168の方が第2特徴信号166よりも音量レベルが小さいプロファイルを有する。この場合、差分信号算出部18が算出する差分信号184は、図4(c)の下段に示すように、予め定められた時間内において負の信号プロファイルを示すこととなる。
差分信号算出部18が算出した差分信号は、合算信号算出部22において合算されて合算信号として算出される。この場合、合算信号算出部22が合算に用いる差分信号に、正の差分信号と負の差分信号とが混在していると、正しい合算信号を算出できない場合がある。したがって、差分信号算出部18は、算出した差分信号の符号を正に変換することにより絶対差分信号を算出することが好ましい。
図5は、本発明の実施の形態に係る合算信号算出部による合算信号の算出、及び平均合算信号算出部による平均合算信号の算出の方法を模式的に示す。
図5の例では、差分信号算出部18が継続的に差分信号を算出する場合について説明する。図5では、横軸が時刻の経過を示しており、時刻tから時刻tn+1までの時間(つまり、時刻tn+1と時刻tとの差から算出される時間)はいずれも同一である(ただし、nは1以上の整数である。)。この場合、差分信号算出部18は、予め定められた単位時間ごとに差分信号を算出する。例えば、予め定められた単位時間が時刻0から時刻tまでの時間200と同一の長さである場合、差分信号算出部18は、時刻0から時刻tまでの時間200の間における第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する。なお、予め定められた単位時間は、形態素の発音時間に応じて適宜変更できる。
続いて、差分信号算出部18は、時刻tから時刻tまでの時間202における差分信号を算出する。同様にして、差分信号算出部18は、時間204、時間206、時間208、時間210、時間212、及び時間214における差分信号を、順次、算出する。そして、差分信号算出部18は、算出した複数の差分信号のそれぞれの符号を正に変換して、絶対差分信号を算出する。
続いて、合算信号算出部22は、複数の絶対差分信号を合算することで合算信号を算出する。合算信号算出部22が合算する絶対差分信号の数は、算出処理に要する時間等に応じて適宜決定できる。一例として、合算信号算出部22は、時間200から時間204までの3つの絶対差分信号を合算して合算信号を算出する。同様にして、合算信号算出部22は、一の時間を基準にした場合、当該一の時間の前後の時間を含む連続する3つの時間の絶対差分信号を合算することで複数の合算信号を算出する。そして、平均合算信号算出部24は、合算信号の算出に用いた絶対差分信号の数で合算信号を除することで、平均合算信号として合算信号の移動平均を継続的に算出する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る盗聴器検知システム1は、盗聴器検知装置2の周囲に存在する音声、例えば、会話、音楽、雑音等を含む生活音を取得して当該生活音の第1特徴信号を抽出すると共に、予め定められた周波数帯域の電波に変調されている音声信号の第2特徴信号を抽出する。そして、盗聴器検知システム1は、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号に基づいて第1特徴信号と第2特徴信号とが類似するか否かを判断することにより、盗聴器7が検知領域8に設置されているか否かを判断する。したがって、盗聴器検知システム1によれば、盗聴器検知装置2の周辺に存在する音声を利用するだけで自動的に盗聴器7を発見することができるので、盗聴器7を検知することを目的として意図的に大音量の信号音を発することを要さない。これにより、盗聴器検知システム1によれば、盗聴器7の検知時において、ユーザーが信号音に耐えることや検知領域8から外に出ることを要さずに容易に盗聴器7の検知動作を自動的に実行できる。
また、本実施の形態に係る盗聴器検知装置2は、盗聴器検知装置2だけを単独で様々な場所に移動させることができる。これにより、盗聴器検知装置2によれば、移動中の自動車、公共交通機関等の車内空間、又は様々な施設内の様々な部屋においても盗聴器を検知することができる。
(盗聴器検知システム1の処理の流れの概要)
図6は、本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムの処理の流れの一例を示す。
まず、音声入力部10は、周囲の音声を入力する(ステップ10。以下、ステップを「S」と表す。)。音声入力部10は、取得した音声を特徴信号抽出部16に供給する。また、電波探索部12は、予め定められた周波数帯域の電波を探索する(S15)。信号取得部14は、電波探索部12が電波を検知した場合(S20:Yes)、当該電波から音声信号を取得する(S25)。一方、信号取得部14は、電波探索部12が電波を検知しなかった場合(S20:No)、電波を検知しなかったことを示す情報を出力部28に供給する。出力部28は送信部32に当該情報を供給する。送信部32は、当該情報をサーバー3に送信する(S75)。
次に、特徴信号抽出部16は、音声入力部10から受け取った音声から第1特徴信号を抽出すると共に、信号取得部14から受け取った音声信号から第2特徴信号を抽出する(S30)。特徴信号抽出部16は、抽出した第1特徴信号、及び第2特徴信号を差分信号算出部18に供給する。差分信号算出部18は、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する(S35)。更に、差分信号算出部18は、算出した差分信号の符号を正に変換することで、差分信号を絶対差分信号に変換する(S40)。差分信号算出部18は、絶対差分信号を合算信号算出部22に供給する。合算信号算出部22は、絶対差分信号を用いて合算信号を算出する(S45)。合算信号算出部22は、算出した合算信号を類似性判断部20に供給する。
類似性判断部20は、合算信号に基づいて第1特徴信号と第2特徴信号とが類似しているか否かを判断する(S50)。類似性判断部20が、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似する、若しくは同一であると判断した場合(S50:Yes)、類似性判断部20は、検知領域8に盗聴器7が存在すると判断する(S55)。類似性判断部20は、盗聴器7が存在していることを示す判断結果情報を出力部28に供給する。出力部28は、類似性判断部20から受け取った判断結果情報を出力すると共に送信部32に供給する(S60)。送信部32は、出力部28から受け取った判断結果情報を、通信網6を介してサーバー3に送信する。
一方、類似性判断部20が、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似していないと判断した場合(S50:No)、類似性判断部20は、盗聴器7が存在していないことを示す情報を出力部28に供給する。出力部28は、盗聴器7が存在していないことを示す情報を送信部32に供給し、送信部32は当該情報をサーバー3に向けて送信する(S75)。
判断結果取得部36は、盗聴器検知装置2から判断結果情報を取得する(S65)。判断結果取得部36は、取得した判断結果情報を判断結果格納部38に供給する。判断結果格納部38は、判断結果情報を格納する。そして、通報部40は、判断結果格納部38に格納されている判断結果情報を用い、盗聴器7が存在していることを示す情報をユーザー端末に通報する(S70)。
なお、差分信号算出部18は、算出した差分信号、又は絶対差分信号を類似性判断部20に供給することもできる。また、合算信号算出部22は、算出した合算信号を平均合算信号算出部24に供給することもできる。平均合算信号算出部24は、複数の合算信号から平均合算信号としての合算信号の移動平均を算出する。そして、平均合算信号算出部24は、算出した平均合算信号を類似性判断部20に供給する。類似性判断部20は、差分信号、絶対差分信号、又は平均合算信号(つまり、合算信号の移動平均)に基づいて類似性を判断することもできる。
図7は、本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システムのハードウェア構成の一例を示す。
本発明の実施の形態に係る盗聴器検知システム1は、CPU1500と、グラフィックコントローラ1520と、RandomAccessMemory(RAM)、Read−OnlyMemory(ROM)及び/又はフラッシュROM等のメモリ1530と、データを記憶する記憶装置1540と、記録媒体からデータを読み込み及び/又は記録媒体にデータを書き込む読込み/書込み装置1545と、データを入力する入力装置1560と、外部の通信機器とデータを送受信する通信インターフェース1550と、CPU1500とグラフィックコントローラ1520とメモリ1530と記憶装置1540と読込み/書込み装置1545と入力装置1560と通信インターフェース1550とを互いに通信可能に接続するチップセット1510とを備える。なお、CPU1500等の構成要素は、1つ以上のCPU等であって、複数のCPU等を含んで構成することもできる。
チップセット1510は、メモリ1530と、メモリ1530にアクセスして所定の処理を実行するCPU1500と、外部の表示装置の表示を制御するグラフィックコントローラ1520とを相互に接続することにより、各構成要素間のデータの受渡しを実行する。CPU1500は、メモリ1530に格納されたプログラムに基づいて動作して、各構成要素を制御する。グラフィックコントローラ1520は、メモリ1530内に設けられたバッファ上に一時的に蓄えられた画像データに基づいて、画像を所定の表示装置に表示させる。
また、チップセット1510は、記憶装置1540と、読込み/書込み装置1545と、通信インターフェース1550とを接続する。記憶装置1540は、盗聴器検知システムのCPU1500が使用するプログラムとデータとを格納する。記憶装置1540は、例えば、フラッシュメモリである。読込み/書込み装置1545は、プログラム及び/又はデータを記憶している記憶媒体からプログラム及び/又はデータを読み取って、読み取ったプログラム及び/又はデータを記憶装置1540に格納する。読込み/書込み装置1545は、例えば、通信インターフェース1550を介し、インターネット上のサーバーから所定のプログラムを取得して、取得したプログラムを記憶装置1540に格納する。
通信インターフェース1550は、通信ネットワークを介して外部の装置とデータの送受信を実行する。また、通信インターフェース1550は、通信ネットワークが不通の場合、通信ネットワークを介さずに外部の装置とデータの送受信を実行することもできる。そして、タブレット、マイク等の入力装置1560は、所定のインターフェースを介してチップセット1510と接続する。
記憶装置1540に格納される盗聴器検知プログラムは、インターネット等の通信ネットワーク、又は磁気記録媒体、光学記録媒体等の記録媒体を介して記憶装置1540に提供される。そして、記憶装置1540に格納された盗聴器検知プログラムは、CPU1500により実行される。
盗聴器検知システム1により実行される盗聴器検知プログラムは、CPU1500に働きかけて、盗聴器検知システム1を、図1から図6にかけて説明した音声入力部10、電波探索部12、信号取得部14、特徴信号抽出部16、差分信号算出部18、類似性判断部20、合算信号算出部22、平均合算信号算出部24、継続性判断部26、出力部28、情報格納部30、送信部32、判断結果取得部36、判断結果格納部38、及び通報部40として機能させる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せのすべてが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。更に、上記した実施形態の技術的要素は、単独で適用されてもよいし、プログラム部品とハードウェア部品とのような複数の部分に分割されて適用されるようにすることもできる。
1 盗聴器検知システム
2 盗聴器検知装置
3 サーバー
4、5 ユーザー端末
6 通信網
7 盗聴器
8 検知領域
10 音声入力部
12 電波探索部
14 信号取得部
16 特徴信号抽出部
18 差分信号算出部
20 類似性判断部
22 合算信号算出部
24 平均合算信号算出部
26 継続性判断部
28 出力部
30 情報格納部
32 送信部
36 判断結果取得部
38 判断結果格納部
40 通報部
160、168 第1特徴信号
162、164、166 第2特徴信号
180、182、184 差分信号
200、202、204、206 時間
208、210、212、214 時間
900 電波
1500 CPU
1510 チップセット
1520 グラフィックコントローラ
1530 メモリ
1540 記憶装置
1545 読込み/書込み装置
1550 通信インターフェース
1560 入力装置
本発明は、上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知装置であって、音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出部と、第1の絶対差分信号と第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出部と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部とを備える盗聴器検知装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知装置であって、音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、類似性判断部の判断結果を示す類似性判断情報を格納する情報格納部とを備え、類似性判断部が、音声入力部に音声が入力されている間、類似性を判断すると共に類似性判断情報を情報格納部に格納し、音声入力部への音声の入力が中断した場合、類似性の判断を中断し、音声入力部への音声の入力が再開した場合、情報格納部に格納されている類似性判断情報に基づいて、類似性の判断を再開する盗聴器検知装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知システムであって、周辺の音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出部と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、類似性判断部の判断結果を取得する判断結果取得部と、判断結果が、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す情報である場合、盗聴器の存在を通報する通報部とを備える盗聴器検知システムが提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知方法であって、音声入力部に音声が入力される音声入力段階と、電波を探索する電波探索段階と、電波探索段階において受信された電波から音声信号を取得する信号取得段階と、音声入力段階において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得段階において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出段階と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出段階と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断段階とを備える盗聴器検知方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知プログラムであって、コンピューターに、音声入力部に音声を入力する音声入力機能と、電波を探索する電波探索機能と、電波探索機能において受信された電波から音声信号を取得する信号取得機能と、音声入力機能において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得機能において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出機能と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出機能と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断機能とを実現させる盗聴器検知プログラムが提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知装置であって、音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、差分信号に基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、類似性判断部の判断結果を示す類似性判断情報を格納する情報格納部とを備え、類似性判断部が、音声入力部に音声が入力されている間、類似性を判断すると共に類似性判断情報を情報格納部に格納し、音声入力部への音声の入力が中断した場合、類似性の判断を中断し、音声入力部への音声の入力が再開した場合、情報格納部に格納されている類似性判断情報に基づいて、類似性の判断を再開する盗聴器検知装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知システムであって、周辺の音声が入力される音声入力部と、電波を探索する電波探索部と、電波探索部が受信した電波から音声信号を取得する信号取得部と、音声入力部に入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得部が取得した音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出部と、第1の絶対差分信号と第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出部と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、類似性判断部の判断結果を取得する判断結果取得部と、判断結果が、第1特徴信号と第2特徴信号とが類似することを示す情報である場合、盗聴器の存在を通報する通報部とを備える盗聴器検知システムが提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知方法であって、音声入力部に音声が入力される音声入力段階と、電波を探索する電波探索段階と、電波探索段階において受信された電波から音声信号を取得する信号取得段階と、音声入力段階において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得段階において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出段階と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出段階と、第1の絶対差分信号と第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出段階と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断段階とを備える盗聴器検知方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知プログラムであって、コンピューターに、音声入力部に音声を入力する音声入力機能と、電波を探索する電波探索機能と、電波探索機能において受信された電波から音声信号を取得する信号取得機能と、音声入力機能において入力された音声の特徴を示す第1特徴信号と、信号取得機能において取得された音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出機能と、第1の時刻から第2の時刻までの予め定められた第1の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第1の絶対差分信号と、第1の時刻とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第1特徴信号と第2特徴信号との差分信号の符号を正に変換した第2の絶対差分信号とを算出する差分信号算出機能と、第1の絶対差分信号と第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出機能と、合算信号の大きさに基づいて、第1特徴信号と第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断機能とを実現させる盗聴器検知プログラムが提供される。

Claims (12)

  1. 取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知装置であって、
    音声が入力される音声入力部と、
    前記電波を探索する電波探索部と、
    前記電波探索部が受信した前記電波から音声信号を取得する信号取得部と、
    前記音声入力部に入力された前記音声の特徴を示す第1特徴信号と、前記信号取得部が取得した前記音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、
    前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、
    前記差分信号に基づいて、前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と
    を備える盗聴器検知装置。
  2. 前記類似性判断部が、前記差分信号の符号を正に変換した絶対差分信号に基づいて前記類似性を判断する請求項1に記載の盗聴器検知装置。
  3. 予め定められた第1の時間において得られる第1の絶対差分信号と、前記第1の時間とは異なる時刻を起点にして開始される予め定められた第2の時間において得られる第2の絶対差分信号とを合算した合算信号を算出する合算信号算出部
    を更に備え、
    前記類似性判断部が、前記合算信号の大きさに基づいて前記類似性を判断する請求項2に記載の盗聴器検知装置。
  4. 前記合算信号算出部が算出する複数の絶対差分信号を合算した合算信号を、合算に用いた前記絶対差分信号の数で除して得られる平均合算信号を算出する平均合算信号算出部
    を更に備え、
    前記類似性判断部が、前記平均合算信号の大きさに基づいて前記類似性を判断する請求項3に記載の盗聴器検知装置。
  5. 前記第1特徴信号が、前記音声入力部へ入力された前記音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含み、
    前記第2特徴信号が、前記音声信号により示される音声の音量レベル、予め定められた周波数帯域における音量レベル、音量レベルのプロフィール波形を含む群から選択される少なくとも1つの信号を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の盗聴器検知装置。
  6. 前記信号取得部が、予め定められた単位時間ごとに前記電波から前記音声信号を継続的に取得する請求項1〜5のいずれか1項に記載の盗聴器検知装置。
  7. 前記類似性判断部の判断結果が、予め定められた期間、継続しているか否かを判断する継続性判断部
    を更に備え、
    前記類似性判断部が、前記差分信号と前記継続性判断部の判断結果とに基づいて前記類似性を判断する請求項1〜6のいずれか1項に記載の盗聴器検知装置。
  8. 前記差分信号算出部が、前記音声入力部に入力された前記音声の入力時刻と、前記信号取得部が前記音声信号を取得した取得時刻とが一致しない場合、前記入力時刻と前記取得時刻とを一致させ、前記差分信号を算出する請求項1〜7のいずれか1項に記載の盗聴器検知装置。
  9. 前記類似性判断部の判断結果を示す類似性判断情報を格納する情報格納部
    を更に備え、
    前記類似性判断部が、
    前記音声入力部に前記音声が入力されている間、前記類似性を判断すると共に前記類似性判断情報を前記情報格納部に格納し、
    前記音声入力部への前記音声の入力が中断した場合、前記類似性の判断を中断し、
    前記音声入力部への前記音声の入力が再開した場合、前記情報格納部に格納されている前記類似性判断情報に基づいて、前記類似性の判断を再開する請求項1〜8のいずれか1項に記載の盗聴器検知装置。
  10. 取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知システムであって、
    周辺の音声が入力される音声入力部と、
    前記電波を探索する電波探索部と、
    前記電波探索部が受信した前記電波から音声信号を取得する信号取得部と、
    前記音声入力部に入力された前記音声の特徴を示す第1特徴信号と、前記信号取得部が取得した前記音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出部と、
    前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出部と、
    前記差分信号に基づいて、前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断部と、
    前記類似性判断部の判断結果を取得する判断結果取得部と、
    前記判断結果が、前記第1特徴信号と前記第2特徴信号とが類似することを示す情報である場合、前記盗聴器の存在を通報する通報部と
    を備える盗聴器検知システム。
  11. 取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知方法であって、
    音声入力部に音声が入力される音声入力段階と、
    前記電波を探索する電波探索段階と、
    前記電波探索段階において受信された前記電波から音声信号を取得する信号取得段階と、
    前記音声入力段階において入力された前記音声の特徴を示す第1特徴信号と、前記信号取得段階において取得された前記音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出段階と、
    前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出段階と、
    前記差分信号に基づいて、前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断段階と
    を備える盗聴器検知方法。
  12. 取得した音声を電波に変調して発信する盗聴器を検知する盗聴器検知プログラムであって、
    コンピューターに、
    音声入力部に音声を入力する音声入力機能と、
    前記電波を探索する電波探索機能と、
    前記電波探索機能において受信された前記電波から音声信号を取得する信号取得機能と、
    前記音声入力機能において入力された前記音声の特徴を示す第1特徴信号と、前記信号取得機能において取得された前記音声信号から当該音声信号により示される音声の特徴を示す第2特徴信号とを抽出する特徴信号抽出機能と、
    前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との差分信号を算出する差分信号算出機能と、
    前記差分信号に基づいて、前記第1特徴信号と前記第2特徴信号との類似性を判断する類似性判断機能と
    を実現させる盗聴器検知プログラム。
JP2013186680A 2013-09-09 2013-09-09 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム Expired - Fee Related JP5435761B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186680A JP5435761B1 (ja) 2013-09-09 2013-09-09 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186680A JP5435761B1 (ja) 2013-09-09 2013-09-09 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5435761B1 JP5435761B1 (ja) 2014-03-05
JP2015052569A true JP2015052569A (ja) 2015-03-19

Family

ID=50396647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013186680A Expired - Fee Related JP5435761B1 (ja) 2013-09-09 2013-09-09 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5435761B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6058871B1 (ja) * 2016-04-21 2017-01-11 啓郎 小林 疑惑電波探索装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5620024B1 (ja) * 2014-04-01 2014-11-05 石田 豊 撮像装置探知ユニット、撮像装置探知システム、撮像装置探知装置、撮像装置探知方法、及び撮像装置探知プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6058871B1 (ja) * 2016-04-21 2017-01-11 啓郎 小林 疑惑電波探索装置
WO2017183165A1 (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 啓郎 小林 疑惑電波探索装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5435761B1 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10367933B2 (en) Context and environment aware volume control in telephonic conversation
US10200545B2 (en) Method and apparatus for adjusting volume of user terminal, and terminal
EP3127116B1 (en) Attention-based dynamic audio level adjustment
JP6489563B2 (ja) 音量調節方法、システム、デバイス及びプログラム
US10455342B2 (en) Sound event detecting apparatus and operation method thereof
CN104111814B (zh) 防止音频信息的非预期分发的方法和系统
US10810212B2 (en) Validating provided information in a conversation
US20170214687A1 (en) Shared secret voice authentication
US8680989B2 (en) Sensor to detect an emergency event
CN109982228B (zh) 一种麦克风故障检测方法及移动终端
CN103456306A (zh) 用于在电子装置中执行语音命令的方法和设备
CN106203235B (zh) 活体鉴别方法和装置
JP2018508868A (ja) コンテキストベースのアクセス検証
KR101559364B1 (ko) 페이스 투 페이스 인터랙션 모니터링을 수행하는 모바일 장치, 이를 이용하는 인터랙션 모니터링 방법, 이를 포함하는 인터랙션 모니터링 시스템 및 이에 의해 수행되는 인터랙션 모니터링 모바일 애플리케이션
JP2017509009A (ja) オーディオストリームの中の音楽の追跡
US20140180686A1 (en) Self contained breathing and communication apparatus
CN107680614B (zh) 音频信号处理方法、装置和存储介质
US20170230786A1 (en) Tracking a plurality of associated registered users to communicate with a selected associated registered user within the vicinity of a person in distress during an emergency situation
JP5435761B1 (ja) 盗聴器検知装置、盗聴器検知システム、盗聴器検知方法、及び盗聴器検知プログラム
CN108600559B (zh) 静音模式的控制方法、装置、存储介质及电子设备
EP2913822B1 (en) Speaker recognition
US9953662B2 (en) Low-power sound wave reception method and mobile device using the same
CN117099099A (zh) 使用语音认证的设备查找器
US20170331949A1 (en) Automated call handling based on context of call
JP2006304123A (ja) 通信端末及び機能制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5435761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees