JP2015052402A - 物品貯蔵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供する。
【解決手段】貯蔵室2と、貯蔵室2の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管11aを設けた圧縮機11が配置された機械室8と、蒸発器15のドレン皿17から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿14が配置された冷却室9と、からなる貯蔵室2を冷却する冷却ユニット5と、を備え、オイルクーラー管11aは、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管を有し、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の少なくとも一部を、蒸発皿14のドレン水出口近傍底面とドレン管路20の一部とに密着するように引き回したことにより、効率よく、ドレン水を蒸発させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】貯蔵室2と、貯蔵室2の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管11aを設けた圧縮機11が配置された機械室8と、蒸発器15のドレン皿17から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿14が配置された冷却室9と、からなる貯蔵室2を冷却する冷却ユニット5と、を備え、オイルクーラー管11aは、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管を有し、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の少なくとも一部を、蒸発皿14のドレン水出口近傍底面とドレン管路20の一部とに密着するように引き回したことにより、効率よく、ドレン水を蒸発させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、米穀類、野菜等の農産物、あるいは、食品等の如く、所定の範囲の温度で貯蔵(保存)を要する物品の貯蔵装置に関するものである。
従来、この種の貯蔵装置として、農産物を対象とした低温貯蔵庫が知られている(例えば特許文献1参照)。
以下、図面を参考にしながら特許文献1に開示された従来の低温貯蔵庫について説明する。
図3は、特許文献1に開示された従来の低温貯蔵庫の斜視図である。図4は、従来の低温貯蔵庫の冷却ユニットの内部構成を示す横断面図である。
図3に示すように、従来の農産物用の低温貯蔵庫に用いる貯蔵庫101は、天上部に冷却ユニット102を配置し、前面上部に運転内容等の設定を行う操作器103が設けられ、また、前面には、扉104が開閉可能に設けられている。
冷却ユニット102は、前述の如く、前面に扉104を有した断熱性の高い貯蔵庫101の天井面に載せられ、落下、転倒しないようにボルトなどで固定されている。さらに、冷却ユニット102を覆い隠すように外装パネル105が設けられている。
また、冷却ユニット102は、貯蔵庫101の天井面の開口(図示せず)にあわせて冷却ユニット102の冷却側が接続されている。また、冷却ユニット102の冷却側から出された冷気の循環が適切になるように、冷却ユニット102は、貯蔵庫101の略中央部に位置するよう設置されている。
さらに、貯蔵庫101の貯蔵室内には、冷却ユニット102から下方に吹き出された冷気を、水平方向に循環するように規制するダクト(図示せず)を設けており、庫内の温度分布ムラがでないような配慮がなされている。
一方、農産物用の低温貯蔵庫は、通常2℃から15℃程度の範囲で貯蔵物により最適な温度になるように温度調節できる機能を有しており、温度設定をする際には、冷却ユニット102に配置された温度設定器(図示せず)で適温に設定するか、もしくは、貯蔵庫101の扉104に配置された温度設定器(図示せず)にて設定することが一般的である。
この操作部(操作器103)の配置については、図3に示すように、貯蔵室の天面に配置された冷却ユニット102(またはその一部)を覆い隠すように扉面と略同一面上にパネル105を別に設け、そのパネル105部分に操作器103を配置するタイプ以外に、操作器103を直接貯蔵庫扉面に埋め込み配置し、操作器103と冷却ユニット102の接続配線を、扉104のパネル断熱材の内部を通した後に天井面で接続しているもの等がある。
また、貯蔵室の扉104周りの結露を防止するために、通常、貯蔵室側の扉104のガスケット面と接触する部分に結露防止用ヒーター(図示せず)を埋め込み配置している。この結露防止用ヒーターの電源は、冷却ユニット102から供給していることが多く、そのため、その配線接続を、貯蔵室天面で冷却ユニット102と接続し、かつ、接続コード
は充電部の露出防止や、ねずみかじり防止の観点から別途金属カバー等で保護している。
は充電部の露出防止や、ねずみかじり防止の観点から別途金属カバー等で保護している。
次に、図4により、貯蔵庫101の冷却ユニット102の内部構成について簡単に説明する。
図4に示すように、冷却ユニット102の内部は、断熱体111によって断熱構成とされた冷却室112と、断熱体111によって冷却室112と区画された機械室113と、が形成されている。
冷却室112には、冷却器114、冷却器用送風機115、および冷却器114を挟んで同一底面に位置する冷気吸込口116と冷気吹出し口117が設けられている。また、機械室113には、圧縮機119、放熱器120、放熱器用送風機121が設けられている。
冷却ユニット102の冷却器114の下方には、ドレン皿122が配設され、さらにドレン皿122には、機械室113の蒸発皿123へドレン水を排水する通水管124を設けている。さらに、蒸発皿123には、通水管124から流入したドレン水に対し、熱伝達可能に冷媒回路の圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aと蒸発促進用の蒸発紙125と、が配置されている。
以上のように構成された従来の農産物用の低温貯蔵庫について、以下その動作について説明する。
貯蔵庫101の内部は、冷却ユニット102の冷却器114により冷却された冷気を、冷気吹出し口117から導入することで冷却される。この冷却時において、貯蔵室内の空気中の水分が冷却器114の表面で凝縮してドレン水となり、ドレン皿122の上に滴下する。
また、運転時間の経過とともに、冷却器114の表面に水分が結露し、霜となって徐々に蓄積する。冷却器114に付着した霜が多くなると、適当な時期に除霜運転が行われる。この時も、冷却器114の表面に付着していた霜が解けてドレン皿122の上に滴下する。
ドレン皿122の上に滴下したドレン水は、通水管124を経て蒸発皿123に流入する。そして、蒸発皿123に流入したドレン水は、放熱器120で暖められた排熱と、圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aを流通する高温冷媒の熱と、蒸発紙125の作用と、により蒸発する。
しかしながら、前記従来のような構成では、蒸発皿123に配置された圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aの熱を効率よく伝えるために、圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aと蒸発皿123との密着に、コストがかかるという課題を有していた。
さらに詳述すると、ドレン皿122から流れ出た低温のドレン水が蒸発皿123にたまる際、冷媒配管119aの熱を利用できないと、蒸発皿123の裏面に結露が発生し、最
悪の場合、貯蔵庫101の天面に結露水がたまるという課題を有していた。
悪の場合、貯蔵庫101の天面に結露水がたまるという課題を有していた。
さらに詳述すると、比較的水分を多く含み、かつ、低温域で保存する葉物野菜などの場合、除霜時には、米穀類などの保存時に比べ、多量のドレン水が流れでる。最悪の場合、霜の塊がドレンの排水管路に流入し、ドレン水の排水を妨げるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低コストで、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の物品貯蔵装置は、貯蔵室と、前記貯蔵室の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管を設けた圧縮機が配置された機械室と、蒸発器のドレン皿から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿が配置された冷却室と、を有する前記貯蔵室を冷却する冷却ユニットと、を備えた物品貯蔵装置であって、前記オイルクーラー管は、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管を有し、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管の少なくとも一部を、前記蒸発皿のドレン水出口近傍底面とドレン管路の一部とに密着するように引き回したものである。
これにより、低コストで、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
本発明の物品貯蔵装置は、低コストで、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
第1の発明は、貯蔵室と、前記貯蔵室の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管を設けた圧縮機が配置された機械室と、蒸発器のドレン皿から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿が配置された冷却室と、を有する前記貯蔵室を冷却する冷却ユニットと、を備えた物品貯蔵装置であって、前記オイルクーラー管は、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管を有し、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管の少なくとも一部を、前記蒸発皿のドレン水出口近傍底面とドレン管路の一部とに密着するように引き回したものである。
これにより、蒸発紙が設けられた箇所に流入、浸漬するドレン水は、凝縮器用送風機の気化促進作用に加え、圧縮機のオイルクーラー管に接続される冷媒配管の高熱を利用できることとなり、オイルクーラー管の冷媒配管との熱交換作用で暖められ、蒸発しやすい状態になり、その結果、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
すなわち、低コストで、効率よくドレン水を蒸発させることができる。
また、圧縮機のオイルクーラー管による熱で、蒸発皿のドレン水の温度が上昇するため、蒸発皿の裏面等への結露の発生を抑えることができる。さらには、ドレン管路の霜残り
による排水の詰まりを防ぐことができる。
による排水の詰まりを防ぐことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管は、出口冷媒配管である。
これにより、ドレン水は、圧縮機のオイルクーラー管の出口冷媒配管の高熱を利用できることとなり、オイルクーラー管の出口冷媒配管との熱交換作用でより暖められ、より蒸発しやすい状態になり、その結果、ドレン水の蒸発性能のよりよい物品貯蔵装置を提供することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記出口冷媒配管は、前記蒸発皿の上方から引き回したものである。
これにより、オイルクーラー管とオイルクーラー管に接続される冷媒配管とを溶接する作業において、溶接作業のスペースを確保できることとなり、溶接作業の作業性が向上する。
以下、本発明の物品貯蔵装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置の扉体の一部を切欠いた斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置に搭載する冷却ユニットの内部構造を示す横断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置の扉体の一部を切欠いた斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置に搭載する冷却ユニットの内部構造を示す横断面図である。
なお、本実施の形態において、物品貯蔵装置を、穀物、野菜等の貯蔵用とする農産物低温貯蔵庫(以下、貯蔵庫と称す)を例に説明する。
まず、図1により、貯蔵庫の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の物品貯蔵装置である貯蔵庫1は、貯蔵庫1本体となる前面を開口した断熱箱体で構成される穀物等の物品(図示せず)を収納する貯蔵室2と、貯蔵室2の前面(正面)の開口を開閉する扉体3と、より構成されている。
また、貯蔵室2の開口周縁には、結露防止のための防露ヒーター23が配置されている。さらに、貯蔵室2の天井面には、貯蔵室2内を冷却する冷却ユニット5が搭載されている。
次に、図2により、冷却ユニット5について説明する。
図2に示すように、冷却ユニット5の長方形の本体7は、向かって右側に断熱体10によって囲まれた冷却室9が配置され、向かって左側に機械室8が配置されている。
そして、前面に空気の流入口8a、背面に空気の流出口8bが形成された機械室8には、左奥に配置された圧縮機11と、流入口8aに近接して流入口8aに平行に配置された凝縮器12と、凝縮器12に送風するために凝縮器12の背面に横に2つ配置され圧縮機11にも送風する凝縮器12用の凝縮器用送風機13と、凝縮器用送風機13より後方で圧縮機11と冷却室9との間の凝縮器用送風機13の送風経路に配置され冷却室9で発生し機械室8に導かれた結露水(ドレン水)を蒸発させるための蒸発皿14と、を有する。
さらに、断熱体10によって囲まれた冷却室9の底面には、貯蔵室2の天井面より貯蔵室2内に前後方向に長く開口した吸込み口18と吹出し口19が、右側に吸込み口18、左側に吹出し口19となるように、左右に間隔をあけて設けられている。
また、冷却室9内には、吸込み口18と吹出し口19の間の位置に前後方向に平行に配置された蒸発器15と、蒸発器15に貯蔵室2内の空気が流通するように蒸発器15の左側の面に横に二つ配置された蒸発器用送風機16と、蒸発器15の下で蒸発器15に結露した結露水(ドレン水)を受けるドレン皿17と、を有する。
そして、圧縮機11、凝縮器12、オイルクーラー管11a、凝縮器12、減圧手段(図示せず)、蒸発器15が、順次環状に冷媒管で接続され、冷凍サイクルを構成している。
なお、ここで、オイルクーラー管11aとは、圧縮機11の密閉容器内の各摺動部の潤滑を良好に行うための潤滑油を冷却するためのものであって、内部を冷却された冷媒が流通するものである。このオイルクーラー管11aは、密閉容器の下部に溶接固定している。このオイルクーラー管11aは、冷却サイクル(図示せず)の銅配管に接合されるため、接合性を確保するために通常は銅系金属で形成されている。
また、冷却室9のドレン皿17に溜まった蒸発器15の結露水(ドレン水)を、断熱体10を貫通して蒸発皿14へ導くドレン管路20が設けられている。
次に、蒸発皿14の構成について説明する。
蒸発皿14には、蒸発皿14と熱交換できるように圧縮機11の底(油溜め)部に引き回されたオイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の少なくとも一部を蒸発皿14の底面近傍に引き回されている。
具体的には、蒸発皿14側へ引き回される冷媒配管は、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bと入口冷媒配管11cのどちらか一方の冷媒配管であり、本実施の形態では、出口冷媒配管11bが、接続されている。
また、本実施の形態では、蒸発皿14はアルミニウムで形成されている。
また、蒸発皿14において、凝縮器用送風機13からの送風と圧縮機11の熱と圧縮機11を冷却後の送風を受けやすい箇所には、蒸発皿14内の結露水(ドレン水)と接触して毛細管現象で吸い上げる蒸発紙14bが設けられており、凝縮器用送風機13からの送風と圧縮機11の熱と圧縮機11を冷却後の送風による気化促進作用により蒸発性能を高めている。
さらに、蒸発皿14の所定水位の位置には、蒸発皿14に溜まった結露水(ドレン水)の水位が所定水位を超えないように、その所定水位を超える分の結露水(ドレン水)を冷却ユニット5の外部に導く溢水管14aが設けられている。
この溢水管14aは、冷却ユニット5から延出しており、野菜などの収納でドレン水が多量にでる場合に、ドレンホースを接続することにより、万が一、蒸発皿14でのドレン蒸発が間に合わなくなっても、貯蔵室2の天井面に結露水(ドレン水)が溢れでないように配慮されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の貯蔵庫1の冷却貯蔵を行う動作について
説明する。
説明する。
圧縮機11、凝縮器用送風機13および蒸発器用送風機16を運転することにより、冷凍サイクルが形成され、凝縮器12では、図2の矢印Xで示すように、気流効果を得ながら放熱作用が行われ、蒸発器15側では、矢印Yで示す如く気流を得ながら冷却(吸熱)作用が行われる。
したがって、貯蔵室2内では、冷却ユニット5の吸込み口18から吸込まれ、蒸発器15を通過した冷気が吹出し口19から貯蔵室2内へ供給される空気の循環によって冷却が行われる。
これによって、貯蔵室2内に収納した穀物等の貯蔵物品を所定の温度の範囲で貯蔵できる。
また、貯蔵室2内は、貯蔵庫1の前面の扉体3に配置された操作部21で設定した温度に維持されるように、制御装置(図示せず)が圧縮機11等の運転を制御することにより、所定の温度範囲に維持される。
かかる冷却運転に伴い、蒸発器15に結露が生じ、蒸発器15の結露水(ドレン水)は、蒸発器15の下方に配置されたドレン皿17へ滴下する。そして、ドレン皿17に溜まる結露水(ドレン水)の量が増加すると、ドレン皿17内の結露水(ドレン水)は、ドレン管路20を通って機械室8に設けた蒸発皿14へ流れる。
一方、上述の冷却運転の長時間にわたる連続運転が行われると、蒸発器15の結露水が霜となり、この霜が成長して蒸発器15の冷却作用を阻害することから、制御装置によって蒸発器15に付着した霜を排除する、所謂、除霜運転が行われる。
かかる除霜運転が行われると、ドレン皿17には、短時間で霜から溶融した水が多量に滴下し、ドレン管路20を通って蒸発皿14へ流れる。
次に、結露水(ドレン水)の蒸発作用について説明する。
ドレン管路20を通って蒸発皿14に流れてきた結露水(ドレン水)は、一旦、蒸発皿14に貯留され、蒸発紙14bで浸漬、オイルクーラー管11aとの熱交換作用で暖められることにより蒸発される。
このとき、凝縮器用送風機13による気流によってもその気化作用が促進され、結露水は、溢水管14aから流れ出ることなく蒸発する。
より具体的には、以下に説明する。
まず、蒸発皿14には、圧縮機11の底(油溜め)部に配したオイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bが、上方から蒸発皿14の底面近傍に引き回されている。本実施の形態では、ドレン管路20と蒸発皿14の接続部近傍に引き回されている。
また、蒸発紙14bは、蒸発紙14bの下端が蒸発皿14底面に密着している。
そのため、蒸発皿14に流入してきた結露水(ドレン水)は、蒸発紙14bで浸漬、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管との熱交換作用で暖められた後、凝縮器用送風機13の送風により気化され、蒸発しやすい状態になっている。
ここで、オイルクーラー管11aは、圧縮機内の潤滑油を冷却するものあり、通常は、出口冷媒配管11bの温度は、入口冷媒配管11cの温度より高い。
すなわち、蒸発皿14の底面近傍に引き回されるオイルクーラー管11aの少なくとも一部とは、出口冷媒配管11bが好ましい。
これにより、熱交換作用がより高められ、より効率よくドレン水を蒸発させることができる。
さらに、詳述すると、圧縮機11が停止中でも、圧縮機11の底の油溜め部の温度は、急激に冷却されず、一定の温度を維持するため、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管は、伝熱作用により蒸発皿14に貯留されたドレン水の温度を暖めることができる。
すなわち、圧縮機11が停止中におけるドレン水の蒸発性能を向上できる。
さらには、オイルクーラー管11aは、低温のドレン水によって冷却されるため、効率よく圧縮機11内のオイルの温度を低下させることができ、オイルの劣化を防ぎ、圧縮機の寿命を延ばす効果も得られる。
すなわち、圧縮機11が停止中におけるドレン水の蒸発性能の向上と、圧縮機の信頼性の向上と、を両立できる。
また、出口冷媒配管11bは、蒸発皿14の上方から引き回したものである。
これにより、オイルクーラー管11aとオイルクーラー管11aに接続される冷媒配管とを溶接する作業において、溶接作業のスペースを確保できることとなり、溶接作業の作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bは、蒸発皿14の底面と熱伝導可能に固定させたものである。
これにより、蒸発皿14を金属(例えばアルミニウム)で形成することが可能となり、より熱伝導性を高めることとなり、より効率よくドレン水を蒸発させることができる。
また、この場合、出口冷媒配管11bは、蒸発皿14の外側から固定させてもよい。
これにより、出口冷媒配管11bはドレン水に浸漬することがないので、出口冷媒配管11bが腐食する可能性は低くなり、出口冷媒配管11bはより信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、貯蔵室2と、貯蔵室2の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管11aを設けた圧縮機11が配置された機械室8と、蒸発器15のドレン皿17から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿14が配置された冷却室9と、を有する貯蔵室2を冷却する冷却ユニット5と、を備えた物品貯蔵装置であって、オイルクーラー管11aは、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管を有し、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の少なくとも一部を、蒸発皿14のドレン水出口近傍底面とドレン管路20の一部とに密着するように引き回したものである。
これにより、蒸発紙14bが設けられた箇所に流入、浸漬するドレン水は、凝縮器用送
風機13の気化促進作用に加え、圧縮機11のオイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の高熱を利用できることとなり、オイルクーラー管11aの冷媒配管との熱交換作用で暖められ、蒸発しやすい状態になり、その結果、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
風機13の気化促進作用に加え、圧縮機11のオイルクーラー管11aに接続される冷媒配管の高熱を利用できることとなり、オイルクーラー管11aの冷媒配管との熱交換作用で暖められ、蒸発しやすい状態になり、その結果、ドレン水の蒸発性能のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
すなわち、低コストで、効率よくドレン水を蒸発させることができる。
また、圧縮機11のオイルクーラー管11aによる熱で、蒸発皿14のドレン水の温度が上昇するため、蒸発皿14の裏面等への結露の発生を抑えることができる。特に、ドレン水が流入するドレン管路20と蒸発皿14の接合部は、除霜時に流入する低温のドレン水のため結露しやすく、最悪の場合、結露水が貯蔵庫1の天面に結露水がたまるが、オイルクーラー管の熱により、蒸発皿自体の温度を上げることができるため、防ぐことができる。
さらに詳述すると、比較的水分を多く含み、かつ低温域で保存する葉物野菜などの場合、除霜時には、米穀類などの保存時に比べ、多量のドレン水が流れでる。ここで、一般的に、ドレンの排水管路は、ドレン水流出時に結露水が、庫内や、庫外に流出しないよう発砲スチロールなどの断熱体10で覆われ、かつ機械室8との境界部には、パテなどで冷却室9とのシールが施されているが、本実施の形態では、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bがドレン管路20の一部に密着しているため、パテなどのコストをかけることなく、結露が起こりにくく、また、最悪の場合、霜の塊がドレンの排水経路に流入し、ドレン水の排水を妨げる恐れについても、同様に、オイルクーラー管の熱により、ドレン管路20の温度を上げることができるため、防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管は、出口冷媒配管11bである。
これにより、ドレン水は、圧縮機11のオイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bの高熱を利用できることとなり、オイルクーラー管11aの出口冷媒配管11bとの熱交換作用でより暖められ、より蒸発しやすい状態になり、その結果、ドレン水の蒸発性能のよりよい物品貯蔵装置を提供することができる。
なお、本実施の形態では、出口冷媒配管11bは、蒸発皿14の上方から引き回したものである。
これにより、オイルクーラー管11aとオイルクーラー管11aに接続される冷媒配管とを溶接する作業において、溶接作業のスペースを確保できることとなり、溶接作業の作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、出口冷媒配管11bは、蒸発皿14の底面と熱伝導可能に固定させたものである。
これにより、蒸発皿14を金属(例えばアルミニウム)で形成することが可能となり、より熱伝導性を高めることとなり、より効率よくドレン水を蒸発させることができる。
なお、本実施の形態では、オイルクーラー管11aに接続される冷媒配管は、出口冷媒配管11bとしたが、冷却ユニットの構成部品の配置によっては、入口冷媒配管11cとしてもよい。
本発明にかかる物品貯蔵装置は、低コストで、ドレン水の蒸発性能を向上させることができ、穀物等の農産物貯蔵に限るものではなく、除湿・乾燥・恒温管理を必要とする物品貯蔵装置として幅広く利用することができる。
1 貯蔵庫
2 貯蔵室
5 冷却ユニット
8 機械室
9 冷却室
11 圧縮機
11a オイルクーラー管
11b 出口冷媒配管
11c 入口冷媒配管
12 凝縮器
13 凝縮器用送風機
14 蒸発皿
14b 蒸発紙
15 蒸発器
16 蒸発器用送風機
17 ドレン皿
20 ドレン管路
2 貯蔵室
5 冷却ユニット
8 機械室
9 冷却室
11 圧縮機
11a オイルクーラー管
11b 出口冷媒配管
11c 入口冷媒配管
12 凝縮器
13 凝縮器用送風機
14 蒸発皿
14b 蒸発紙
15 蒸発器
16 蒸発器用送風機
17 ドレン皿
20 ドレン管路
Claims (3)
- 貯蔵室と、
前記貯蔵室の天井面に搭載され、底部にオイルクーラー管を設けた圧縮機が配置された機械室と、蒸発器のドレン皿から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿が配置された冷却室と、を有する前記貯蔵室を冷却する冷却ユニットと、
を備えた物品貯蔵装置であって、
前記オイルクーラー管は、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管を有し、前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管の少なくとも一部を、前記蒸発皿のドレン水出口近傍底面とドレン管路の一部とに密着するように引き回した物品貯蔵装置。 - 前記オイルクーラー管に接続される冷媒配管は、出口冷媒配管である請求項1に記載の物品貯蔵装置。
- 前記出口冷媒配管は、前記蒸発皿の上方から引き回した請求項2に記載の物品貯蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013183817A JP2015052402A (ja) | 2013-09-05 | 2013-09-05 | 物品貯蔵装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2013
- 2013-09-05 JP JP2013183817A patent/JP2015052402A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106813438A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-06-09 | 青岛海尔股份有限公司 | 有油压机顶置的冰箱 |
CN106813438B (zh) * | 2016-12-01 | 2019-12-06 | 青岛海尔股份有限公司 | 有油压机顶置的冰箱 |
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