JP2015050658A - 多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法 - Google Patents

多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光信号が周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じないようにすることができる多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法を提供する。
【解決手段】多重化装置は、2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークにおける多重化装置であって、第1スロット幅の光信号のための第1周波数グリッドと、第2スロット幅の光信号のための第2周波数グリッドとの間で、第1周波数グリッドの端の始まりと第2周波グリッドの端の始まりとが共通するように定められており、第1周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第1のスロットの光信号を配置し、第2周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重する送信部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法に関する。
異なる変調速度の光信号を、所定の間隔の波長グリッド(固定周波数グリッド)上に配置することを目的とした光伝送装置(多重化装置)が、特許文献1に開示されている。
特開2006−86920号公報
しかしながら、特許文献1に開示された多重化装置を備える光パスネットワークにおいて、所定幅の奇数倍に規定されたスロット幅の光信号と、当該所定幅の偶数倍に規定されたスロット幅の光信号とが、周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じてしまう、という問題がある。
例えば、幅25.0[GHz]の3倍に規定されたスロット幅75.0[GHz]の光信号と、幅25.0[GHz]の2倍に規定されたスロット幅50.0[GHz]の光信号とが、周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じてしまう、という問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、光信号が周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じないようにすることができる多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークにおける多重化装置であって、予め定められた粒度に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、前記予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、前記第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、前記第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められており、前記第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第1のスロット幅の光信号を配置し、前記第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重する送信部を備えることを特徴とする多重化装置である。
本発明の一態様は、前記周波数スロットが、中心周波数が、193.1±n×0.00625[THz](nは整数)で与えられることを特徴とする多重化装置である。
本発明の一態様は、前記予め定められた粒度が、12.5[GHz]であることを特徴とする多重化装置である。
本発明の一態様は、多重化装置と、固定の周波数帯域の光信号を通過させるチューナブルフィルタを介して、光信号を受信する受信装置と、を備えることを特徴とする光パスネットワークである。
本発明の一態様は、2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークに備えられる多重化装置における多重化方法であって、予め定められた粒度に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、前記予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、前記第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、前記第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められており、送信部が、前記第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第1のスロット幅の光信号を配置し、前記第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重するステップを有することを特徴とする多重化方法である。
本発明によれば、予め定められた粒度に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められている。
これにより、多重化装置、光パスネットワーク、及び、多重化方法は、光信号が周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じないようにすることができる。
本発明の一実施形態における、光パスネットワークの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、周波数グリッドの例を示す図である。 本発明の一実施形態における、数値実験のパラメータの例を表により示す図である。 本発明の一実施形態における、5×5格子型ネットワークについてのブロッキング率の比較例を示す図である。 本発明の一実施形態における、テレコム・イタリア・バックボーン・ネットワークについてのブロッキング率の比較例を示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1には、本実施形態に係る光パスネットワーク(提案型ネットワーク)の構成例が、ブロック図により示されている。本実施形態に係る光パスネットワークは、入力ファイバ10と、光クロスコネクト部20と、受信装置30と、多重化装置40と、出力ファイバ50と、出力ファイバ60とを備える。受信装置30は、複数でもよい。
入力ファイバ10は、周波数多重された光信号を、光クロスコネクト部20に入力する。
光クロスコネクト部20は、周波数多重された光信号の経路を周波数毎に切り替えることにより、周波数多重された光信号を、受信装置30、出力ファイバ50及び出力ファイバ60に出力する。ここで、出力ファイバ50及び出力ファイバ60に出力された光信号には、送信部41が出力したレーザ光による光信号が含まれていてもよい。
受信装置30(トランスポンダ)は、チューナブルフィルタ31(TF)と、受信部32(RX)とを有する。チューナブルフィルタ31は、周波数多重された光信号を光クロスコネクト部20から受信し、固定の周波数帯域の光信号を通過させる。チューナブルフィルタ31は、必要なフィルタ帯域幅に応じて、固定の周波数帯域の光信号を通過させれば、特定の光信号を抽出して、抽出された光信号を受信部32に出力することができる。受信部32は、抽出された光信号を、チューナブルフィルタ31を介して受信する。
多重化装置40(トランスポンダ)は、送信部41(TX)を有する。送信部41は、複数でもよい。送信部41は、送信する光信号のスロット幅に対応した特定のグリッド周波数に対応するレーザ光を、光クロスコネクト部20に出力する。
出力ファイバ50は、周波数多重された光信号を、光クロスコネクト部20から受け取り、外部に送信する。この周波数多重された光信号には、送信部41が出力したレーザ光による光信号が周波数多重されて含まれていてもよい。出力ファイバ60についても同様である。
図2には、周波数グリッドの例が示されている。本実施形態に係る光パスネットワークでは、ビットレート毎のスロット幅(帯域幅)に関する要件では無く、ビットレート毎の周波数スロットの配置法に関する要件が定められる。
本実施形態に係る光パスネットワークでは、スロット幅毎に定められた複数の固定周波数グリッドが用いられる。以下、スロット幅には、予め定められた粒度(公約数)が存在するものとする。つまり、スロット幅は、予め定められた粒度の整数倍に基づく幅に定められる。
例えば、図2では、スロット幅25 [GHz]は、予め定められた粒度12.5[GHz]に基づく幅「12.5×m」(m=2)[GHz]に定められている。また、例えば、図2では、スロット幅50 [GHz]は、予め定められた粒度12.5[GHz]に基づく幅「12.5×m」(m=4)[GHz]に定められている。また、例えば、図2では、スロット幅75 [GHz]は、予め定められた粒度12.5[GHz]に基づく幅「12.5×m」(m=6)[GHz]に定められている。
本実施形態に係る光パスネットワークでは、光信号について、高速ビットレートの波長間隔Δλ2を、低速ビットレートの波長間隔Δλ1で除算した値は、整数でなくてもよい。すなわち、本実施形態に係る光パスネットワークでは、スロット幅が最小スロット幅の整数倍でなければならないという制約はない。例えば、最小スロット幅が50[GHz]であっても、他のスロット幅は、75[GHz]などに定められてよい。
スロット幅が最小スロット幅の整数倍でなければならないという制約をなくすことは、いわゆる当業者であっても容易に想到することができないものである。なぜなら、従来は、固定周波数グリッド(Fixed Grid)に許可された周波数スロットに光信号を配置しているため、異なるビットレートの光信号が隣り合う周波数軸上での境界では、無駄な周波数帯域が容易に生じてしまうからである。これに対し、本実施形態に係る光パスネットワークでは、固定周波数グリッドに許可された周波数スロットに光信号を配置しているにもかかわらず、異なるビットレートの光信号が隣り合う周波数軸上での境界で、無駄な周波数帯域は生じない。
各スロット幅は、予め定められた粒度の整数倍であっても、最小スロット幅の整数倍である必要はないが、以下では、スロット幅が、一例として、25 [GHz]、50 [GHz]、75 [GHz]にそれぞれ定められているものとして説明を続ける。本実施形態に係る光パスネットワークでは、スロット幅25[GHz]用周波数グリッドと、スロット幅50[GHz]用周波数グリッドと、スロット幅75[GHz]用周波数グリッドとが、予め用意される。
図2では、上段から順に、周波数スロットと、スロット幅25[GHz]用周波数グリッドと、スロット幅50[GHz]用周波数グリッドと、スロット幅75[GHz]用周波数グリッドとが示されている。また、横軸は、周波数を示す。
本実施形態に係る光パスネットワークでは、粒度12.5[GHz]に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、粒度12.5[GHz]に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められる。
例えば、予め定められた利用可能周波数帯域において、スロット幅25[GHz]用周波数グリッドの端の始まる周波数(始端)と、スロット幅50[GHz]用周波数グリッドの端の始まる周波数と、スロット幅75[GHz]用周波数グリッドの端の始まる周波数とは、いずれも周波数A[THz]に予め定められている。ここで、周波数A[THz]は、周波数スロットの中心周波数が、193.1±n×0.00625[THz](nは整数)で与えられるように定められる。例えば、図2では、スロット幅50[GHz]の周波数スロットの中心周波数「A+0.0250」[THz]が、193.1±n×0.00625[THz](nは整数)で与えられるように定められる。
また、本実施形態に係る光パスネットワークでは、粒度12.5[GHz]に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、粒度12.5[GHz]に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、粒度12.5[GHz]を示す目盛りが、周波数軸上で揃えられている。
つまり、本実施形態に係る光パスネットワークは、予め定められた粒度(例えば、12.5[GHz])のスロット幅を、単一の周波数グリッド(フレキシブルグリッド)の中で割り当てるものではない。換言すれば、本実施形態に係る光パスネットワークでは、単一の周波数グリッドで各周波数スロット(キャリアのスペクトル)の端点が揃えられるのではなく、スロット幅毎の複数の周波数グリッド間で、周波数軸上の目盛りが揃えられている。
これにより、本実施形態に係る光パスネットワークでは、スロット幅(図2では、25[GHz]、50[GHz]、75[GHz])毎に、共通のアンカー周波数が存在することになる。図2では、スロット幅毎に共通のアンカー周波数は、周波数グリッドの左端(始端)に実線で示されている。なお、図2では、周波数スロットの中心周波数は、周波数グリッド上に上向矢印で示されている。
複数の周波数グリッドの間で、周波数グリッドの端の始まる周波数を共通させ(始端を揃え)、共通のアンカー周波数を定めること、つまり、アンカリングをすることは、いわゆる当業者であっても容易に想到することができないものである。なぜなら、固定周波数グリッド又はフレキシブルグリッドのいずれかを用いる従来の光パスネットワークでは、アンカー周波数が固定的であるのに対し、本実施形態に係る光パスネットワークでは、複数の周波数グリッドに対して共通のアンカー周波数が決定される(選択される周波数グリッドの組み合わせによって周波数は異なる)からである。
送信部41(図1を参照)は、特定のスロット幅を必要とする光信号を、その特定のスロット幅に対応する周波数グリッドに許可された周波数スロットに配置する。例えば、送信部41は、スロット幅25[GHz]を必要とする光信号を、スロット幅25[GHz]用周波数グリッドに許可された周波数スロットに配置する。
送信部41は、用意された複数の周波数グリッドから適切な周波数グリッド、すなわち、必要最小限のスロット幅に対応する周波数グリッドを選択し、選択した周波数グリッドに許可された周波数スロットに、光信号を配置する。選択された周波数グリッドについて、周波数スロットの中心周波数を選択するアルゴリズムは、特定のアルゴリズムに限定されなくてよい。なお、一般的に、波長割当アルゴリズム(例えば、First−fit)を利用したほうが、収容効率は高くなる。
ここで、送信部41は、特定のスロット幅の特定の周波数スロットの端の周波数と、他の周波数スロットの端の周波数とが共通となるように、光信号を配置する。例えば、送信部41は、中心周波数が193.1[THz]であるスロット幅50[GHz]の周波数スロットに光信号を配置するとともに、中心周波数が193.0875[THz] であるスロット幅25[GHz]の周波数スロットに光信号を配置したとする。この場合、スロット幅50[GHz]の周波数スロットの端と、スロット幅25[GHz]の周波数スロットの端とは、193.075[THz]で共通することになる。したがって、光信号を配置できない無駄な周波数帯域は生じない。
次に、本実施形態に係る光パスネットワーク(提案型ネットワーク)のブロッキング率と、エラスティック光パスネットワーク(従来型ネットワーク)のブロッキング率との比較を、数値実験の結果に基づいて説明する。なお、エラスティック光パスネットワークは、固定周波数グリッドを用いる代わりに、実現要素の一つであるフレキシブルグリッド(Flexible Grid)を用いることで、柔軟なスロット幅の割り当てが可能なネットワークである。また、周波数スロットは、フレキシブルグリッド内のあるスロットに割り当て可で、かつ、他のスロットに割り当て不可な周波数範囲のことである。周波数スロットは、公称中心周波数とスロット幅で定義される(ITU−T標準 G.694.1)。
図3には、数値実験のパラメータの例が、表により示されている。本実施形態に係る数値実験のパラメータには、通信に用いる帯域と、スロット粒度と、ネットワークのトポロジと、発生したデマンド(パス需要)のビットレートと、各デマンドが占有する帯域と、各デマンドが占有するスロット数とがある。
通信に用いる帯域の対応値は、C帯(4400[GHz])である。スロット粒度の対応値は、12.5[GHz]である。ネットワークのトポロジの対応値は、5×5格子型ネットワーク(25ノード、80リンク)、及び、テレコム・イタリア・バックボーン・ネットワーク(Telecom Italia backbone network) (31ノード、49リンク)である。
発生したデマンド(パス需要)のビットレートの対応値は、40[Gbps]、100[Gbps]、400[Gbps]、1[Tbps]である。各デマンドが占有する帯域の対応値は、35[GHz]、50[GHz]、85[GHz]、200[GHz]である。各デマンドが占有するスロット数の対応値は、3[スロット]、4[スロット]、7[スロット]、16[スロット]である。
パスを割り当てる処理について説明する。パス需要(デマンド)は、発生したデマンドのビットレートに基づいて、ランダムに生成される。光パスは、ランダムに抽出されたネットワーク上のノード間で、割り当てられる。パス需要の量を変化させた際に発生したブロッキング(光パスの割り当てができない場合)の頻度は、数値実験により測定される。
エラスティック光パスネットワークについては、発生したデマンド(パス需要)のビットレートに対応した「スロット粒度×スロット数」に基づいて、パスが割り当てられている。一方、提案型ネットワークについては、発生したデマンド(パス需要)のビットレートに対応した固定周波数グリッドに基づいて、パスが割り当てられている。
図4には、5×5格子型ネットワークについてのブロッキング率の比較例が示されている。横軸は、ノード間平均パス需要を示す。また、縦軸は、ブロッキング率を示す。また、図5には、テレコム・イタリア・バックボーン・ネットワークについてのブロッキング率の比較例が示されている。横軸は、ノード間平均パス需要を示す。また、縦軸は、ブロッキング率を示す。
本実施形態に係る光パスネットワーク(提案型ネットワーク)では、エラスティック光パスネットワーク(従来型ネットワーク)と比較して、選択可能なスロット幅及び中心周波数が制限される。それにもかかわらず、提案型ネットワークのブロッキング率(周波数利用効率)と、エラスティック光パスネットワークのブロッキング率(周波数利用効率)との差は殆ど無いことが、図4及び図5に示されている。
本実施形態に係る光パスネットワークは、図3に示すパラメータの例では、トランスポンダ、光源及びフィルタに、40[Gbit/s]〜1[Tbit/s]の帯域可変性が要求されず、40[Gbit/s]、100[Gbit/s]、400[Gbit/s]、1[Tbit/s]の4種類の固定帯域のみで、エラスティック光パスネットワーク(従来型ネットワーク)と同等のブロッキング率が可能である。
以上のように、本実施形態に係る多重化装置40は、2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークにおける多重化装置であって、予め定められた粒度(例えば、12.5[GHz])に基づいて規定された第1のスロット幅(例えば、25.0[GHz])の光信号が配置される第1の周波数グリッド(例えば、スロット幅25.0[GHz]用周波数グリッド)と、当該予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅(例えば、50.0[GHz])の光信号が配置される第2の周波数グリッド(例えば、スロット幅50.0[GHz]用周波数グリッド)との間で、第1の周波数グリッドの端の始まる周波数Aと、第2の周波数グリッドの端の始まる周波数Aと、が周波数軸上で共通するように定められており(例えば、図2を参照)、第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第1のスロット幅の光信号を配置し、第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重する送信部41(図1を参照)を備える。
本実施形態に係る光パスネットワークは、多重化装置40と、固定の周波数帯域の光信号を通過させるチューナブルフィルタ31を介して、光信号を受信する受信装置30と、を備える。
本実施形態に係る多重化方法は、2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークに備えられる多重化装置40における多重化方法であって、予め定められた粒度(例えば、12.5[GHz])に基づいて規定された第1のスロット幅(例えば、25.0[GHz])の光信号が配置される第1の周波数グリッド(例えば、スロット幅25.0[GHz]用周波数グリッド)と、当該予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅(例えば、50.0[GHz])の光信号が配置される第2の周波数グリッドと(例えば、スロット幅50.0[GHz]用周波数グリッド)の間で、第1の周波数グリッドの端の始まる周波数Aと、第2の周波数グリッドの端の始まる周波数Aと、が周波数軸上で共通するように定められており(例えば、図2を参照)、送信部41が、第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第1のスロット幅の光信号を配置し、第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重するステップを有する。
この構成により、予め定められた粒度で規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、予め定められた粒度で規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められている。
これにより、本実施形態に係る多重化装置40、光パスネットワーク、及び、多重化方法は、光信号が周波数軸上で隣り合う境界で、光信号を配置できない無駄な周波数帯域が生じないようにすることができる。つまり、本実施形態に係る多重化装置40、光パスネットワーク、及び、多重化方法は、固定周波数グリッドを用いる従来の光パスネットワークと比較して、周波数帯域を効率的に利用することができる。
換言すれば、本実施形態に係る光パスネットワークでは、一種類又は複数種類の固定幅の周波数スロットに対して、各々のスロット幅毎に、周波数軸上でのスロットの配置が定められている。スロット幅毎に定められた周波数軸上でのスロットの配置は、その特定のスロット幅の特定のスロットの端の周波数位置が、各々のスロット幅で共通になるように配置されている。周波数スロットを使用するスロットが、所望のスロット幅に応じたスロット幅毎に定められたスロット配置に従って、送信すべき信号毎に割り当てられる。このようにして、一種類又は複数種類のスロット幅を有する光信号は、周波数多重される。
本実施形態に係る光パスネットワークでは、伝送されてきた各々のチャネルの信号を、分波に際して、波長領域で分割する必要がない。つまり、分波器は、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)された入力された光信号を、複数「2d」個(dは自然数)の波長領域毎に分波して出力する必要がない。換言すれば、分波器は、入力された光信号を、低速ビットレートの波長間隔毎に、すなわち、d個の波長領域毎に分波すればよい。
本実施形態に係る光パスネットワークでは、ビットレート毎の配置可能周波数位置が確定しているので、ビットレート毎に通過帯域が確定しているチューナブルフィルタ31を、光信号のドロップ(選択)に利用することができる。
エラスティック光パスネットワークは、帯域可変トランスポンダ、帯域可変光クロスコネクト、及び、フレキシブルグリッドを利用して、光パス需要に対してスペクトル資源を柔軟に提供するネットワークである。つまり、エラスティック光パスネットワークでは、帯域可変(BV) 波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)が必要である。また、エラスティック光パスネットワークでは、フレキシビリティを拡大するためには、帯域可変トランスポンダが必要である。ここで、帯域可変トランスポンダ、及び、帯域可変クロスコネクト(光カプラ、帯域可変WSSなど)は、高価なデバイスであることが多い。
一方、本実施形態に係る光パスネットワークは、チューナブルフィルタ31が簡易な構成であり且つ安価であるため、エラスティック光パスネットワークと比較して、低コストで実現することができる。つまり、本実施形態に係る光パスネットワークは、エラスティック光パスネットワークと比較して同等のブロッキング率を保ちながら(例えば、図4及び図5を参照)、帯域可変性を制限して、ネットワーク構成コストを低減することができる。
また、周波数スロットは、中心周波数が、193.1±n×0.00625[THz](nは整数)で与えられてもよい。
これにより、本実施形態に係る光パスネットワークは、ITU−T標準の固定周波数グリッド上での適用が可能になり、現在運用されている網への導入が容易になる。
また、予め定められた粒度は、12.5[GHz]でもよい。つまり、スロット幅は、12.5×m[GHz](mは自然数)で与えられてもよい。
これにより、本実施形態に係る光パスネットワークは、ITU−T標準の固定周波数グリッド上にて最も小さい粒度12.5[GHz]に基づくスロット幅を最小単位と規定することで、固定周波数グリッド上での適用効果を最大化することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
上述した実施形態における多重化装置をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
10…入力ファイバ、20…光クロスコネクト部、30…受信装置、31…チューナブルフィルタ、32…受信部、40…送信装置、41…送信部、50…出力ファイバ、60…出力ファイバ

Claims (5)

  1. 2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークにおける多重化装置であって、
    予め定められた粒度に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、前記予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、前記第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、前記第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められており、
    前記第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第1のスロット幅の光信号を配置し、前記第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重する送信部
    を備えることを特徴とする多重化装置。
  2. 前記周波数スロットは、中心周波数が、193.1±n×0.00625[THz](nは整数)で与えられることを特徴とする請求項1に記載の多重化装置。
  3. 前記予め定められた粒度は、12.5[GHz]であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多重化装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の多重化装置と、
    固定の周波数帯域の光信号を通過させるチューナブルフィルタを介して、光信号を受信する受信装置と、
    を備えることを特徴とする光パスネットワーク。
  5. 2以上のスロット幅の割り当てが可能な光パスネットワークに備えられる多重化装置における多重化方法であって、
    予め定められた粒度に基づいて規定された第1のスロット幅の光信号が配置される第1の周波数グリッドと、前記予め定められた粒度に基づいて規定された第2のスロット幅の光信号が配置される第2の周波数グリッドとの間で、前記第1の周波数グリッドの端の始まる周波数と、前記第2の周波数グリッドの端の始まる周波数と、が周波数軸上で共通するように定められており、
    送信部が、前記第1の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第1のスロット幅の光信号を配置し、前記第2の周波数グリッドに許可された周波数スロットに、前記第2のスロット幅の光信号を配置することにより、光信号を周波数多重するステップ
    を有することを特徴とする多重化方法である。
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