JP2015049877A - 在庫管理方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】制上の制約によって、発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の積送中在庫管理を行うことが出来ない国においても、未着品の在庫管理を可能とする。【解決手段】発注情報を一意に識別する情報、請求書照合処理、入庫処理を示す情報、発注品の数量を含む発注情報の履歴情報、発注品の単価情報および在庫情報を記憶する記憶部を具備し、上記発注情報の履歴情報に基づいて、未着品の数量を算出し、算出した数量と、上記未着品の単価情報を用いて、上記未着品の在庫金額を算出し、算出した上記未着品の数量および上記未着品の在庫金額を一時的な仮在庫情報として、在庫処理日とともに上記記憶部に登録する。【選択図】図７

Description

本発明は、入庫処理が行われていない発注品の在庫を管理する技術に関する。

外国から商品を船などを利用し輸入する場合、発注品である商品が仕入先より出荷され、発注した企業に入庫されるまでに長い期間を要するため、商品を受け取っていないが請求書を受け取っている商品である未着品が発生する場合がある。貿易条件によっては、船舶や貨車、飛行機などに荷積みされた時点で、商品の所有権が買主に移転する。そのため、月末処理として在庫情報を元に品目ごとの実際原価と標準原価の購入価格差異を算出し、原価管理を行っている企業は、未着品についても在庫管理を行いたいという要望がある。例えば、特許文献１には、検品処理と請求書照合処理の順序を入れ替えることにより、輸送途中にある発注品を積送中在庫として管理することで未着品を管理する技術が記載されている。

特開２００７−１７９２３２号公報

上記従来技術のように、検品処理と請求書照合処理の順序を入れ替えることにより、発注品を積送中在庫として管理することで未着品の管理は可能となる。しかし、例えば、入出庫伝票を転記することで在庫管理しているシステムをインドの企業に導入する場合、インドの税制上、輸入した在庫情報には関税の支払情報を紐付けて管理する必要があるため、実際に関税の支払を行うまでは、発注品の在庫情報を作成できず、発注品の積送中在庫管理が行えない。

本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、税制上の制約によって、発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の積送中在庫管理を行うことが出来ない国においても、未着品の在庫管理を可能とする在庫管理方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを課題とする。

上記課題を解決するための本発明の代表的な一例は、次の通りである。すなわち、本発明は、発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の在庫管理を行うサーバにおける在庫管理方法である。前記サーバは、発注情報を一意に識別する情報、発注情報、発注品の受入状況を示す情報を記憶する発注伝票別履歴記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の単価情報を記憶する発注伝票記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の在庫情報を記憶する入出庫伝票記憶部を具備する。そして、前記サーバにより、発注情報を一意に識別する情報と発注品の受入状況を示す情報に基づき前記発注伝票別履歴記憶部を検索し、該当レコードの情報に基づき、請求書照合処理が行われている発注品の数量の合計値である第一の値と入庫処理が行われている発注品の数量の合計値である第２の値を算出し、算出した前記第１の値から前記第２の値を差し引いて、前記未着品の数量を算出し、前記発注情報を一意に識別する情報に基づき発注伝票記憶部を検索し、該当レコードから単価情報を取得し、算出した前記未着品の数量と取得した前記単価情報に基づき、前記未着品の在庫金額を算出し、前記未着品の数量および在庫金額を含む情報を、一時的な仮在庫情報として、在庫処理日とともに前記入出庫伝票記憶部に登録することを特徴とする。

本発明によれば、税制上の制約によって、発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の積送中在庫管理を行うことが出来ない国においても、未着品の在庫管理を可能とする。

本実施形態に係るコンピュータネットワークシステム１００の全体構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３のハードウェア構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３が具備する購買発注伝票データベース２２０のデータ構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３が具備する購買発注伝票別履歴データベース２２１のデータ構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３が具備する品目マスタデータベース２２２のデータ構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３が具備する入出庫伝票データベース２２３のデータ構成例を示す図である。 購買管理サーバ１０３が具備する未着品在庫作成機能２１０の処理を示すフローチャートである。 購買管理サーバ１０３が具備する未着品在庫取消機能２１１の処理を示すフローチャートである。

以下、本発明の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図１にて本実施形態に係るシステムの構成、図２にてハードウェア構成、図３〜６にてデータベースのデータ構成、図７と図８にて主要な機能をフローチャートと画面例を元に説明する。

図１は、本実施例に係るコンピュータネットワークシステム１００の全体構成例を示す図である。購買管理システム１００は、クライアントマシン１０１にてユーザによって入力された購買発注情報や請求書照合情報などの購買管理情報を、ネットワーク１０２経由で購買管理サーバ１０３に接続する。

図２は、購買管理サーバ１０３が管理するハードウェア構成例を示す図である。購買管理サーバ１０３は、一般的なコンピュータにより実現でき、記憶部２０１、ディスプレイ等の表示部２０２、キーボードやマウス等の入力部２０３、ＣＰＵの制御部２０４や通信制御部２０５を有している。記憶部２０１には、未着品在庫作成機能２１０と未着品在庫取消機能２１１を有するプログラムが格納されてており、データベースとして、購買発注伝票データベース２２０、購買発注伝票別履歴データベース２２１、品目マスタデータベース２２２、入出庫伝票データベース２２３が格納されている。なお、上記プログラムは、あらかじめ記憶部２０１に格納されていても良いし、コンピュータが利用可能な可搬性を有する記憶媒体に格納しておき、図示していない読取装置を介して必要に応じて読み出されても良いし、あるいは、コンピュータが利用可能な通信媒体であるネットワーク１０２と接続された他の装置から必要に応じてダウンロードされて記憶部２０１に格納されるものであっても良い。

図３は、購買管理サーバ１０３が具備する購買発注伝票データベース２２０のデータ構成例を示す図である。購買発注伝票データベース２２０は、クライアントマシン１０１で入力された購買発注伝票に関する情報を格納するテーブルである。図３に示すように、購買発注伝票番号３０１、明細番号３０２、品目コード３０３、品目名３０４、数量３０５、数量単位３０６、金額３０７、価格３０８などを対応付けて記憶する。なお、購買発注伝票番号３０１および明細番号３０２により、発注情報を一意に識別することができる。金額３０７は数量３０５と単価情報である価格３０８より算出した金額である。

図４は、購買管理サーバ１０３が具備する購買発注伝票別履歴データベース２２１のデータ構成例を示す図である。購買発注伝票別履歴データベース２２１は、購買発注伝票データベース２２０に格納されている購買発注伝票に対し、入庫処理や請求書照合処理を行った履歴情報を格納するテーブルである。図４に示すように、購買発注伝票番号４０１、明細番号４０２、処理４０３、品目コード４０４、品目名４０５、数量４０６、金額４０７などを対応付けて記憶する。購買発注伝票番号４０１と明細番号４０２は、購買発注伝票データベース２２０の購買発注伝票番号３０１と明細番号３０２と紐付いている。処理４０３に、請求書照合処理をされた場合は「請求書照合」、入庫処理をされた場合は「入庫」がセットされ、数量４０６と金額４０７に処理された数量と金額がセットされる。処理４０３が「請求書照合」のレコードの数量４０６の合計から、処理４０３が「入庫」のレコードの数量４０６の合計を差し引くことで、請求書照合処理を行っているが、入庫処理を行っていない商品、つまり未着品の数量を把握することができる。今回の例では、購買発注伝票番号４０１が「１０００１」、明細番号４０２が「１」のレコードの、処理４０３が「請求書照合」の数量４０６の合計が「３０」に対し、処理４０３が「入庫」のレコードの数量４０６の合計が「１０」であり、差し引いた数量が「２０」が未着品の数量と判断することができる。

図５は、購買管理サーバ１０３が具備する品目マスタデータベース２２２のデータ構成例を示す図である。品目マスタデータベース２２２は、品目の情報を格納するテーブルである。図５に示すように、品目コード５０１、品目名５０２、数量単位５０３、標準単価５０４などを対応付けて記憶する。品目マスタデータベース２２２は品目に関する情報を保持しており、品目の標準価格５０４を保持している。

図６は、購買管理サーバ１０３が具備する入出庫伝票データベース２２３のデータ構成例を示す図である。入出庫伝票データベース２２３は、在庫移動に関わる入出庫伝票情報を格納するテーブルであり、在庫管理を行う情報となる。図６に示すように、入出庫伝票番号６０１、明細番号６０２、在庫移動区分６０３、品目コード６０４、数量６０５、数量単位６０６、金額６０７、購買発注伝票番号６０８、購買発注明細番号６０９、転記日付６１０などを対応付けて記憶する。入出庫伝票データベース２２３に未着品に関する一時的なダミー（仮）の在庫情報を作成することにより、未着品の在庫管理を可能とする。在庫移動区分６０３は、在庫の受け払い方法を識別する項目であり、購買発注に対する入庫の場合は、「発注入庫」となる。未着品のダミー在庫を作成する場合は、在庫移動区分６０３に未着品専用の「未着品」という区分を設定し、未着品のダミー在庫を取り消す場合は、「未着品取消」という区分を設定することで、未着品のダミー在庫を識別することを可能とする。通常の購買発注伝票に対する入庫の場合、購買発注伝票データベース２２０の購買発注伝票番号３０１と明細番号３０２を購買発注伝票番号６０８、購買発注明細番号６０９に設定することで、購入発注伝票と入出庫伝票とを紐付ける。しかし、海外の国の税制によっては、輸入品の在庫情報に税関にて支払った関税情報を紐付けて管理する必要があり、実際に税関を通過するまでは購買発注伝票に紐付けて入出庫伝票の登録を行えない場合がある。そのため、未着品のダミー在庫は、購買発注に紐付きのない在庫管理用のダミーの在庫情報を作成するため、購買発注伝票番号６０８、購買発注明細番号６０９には値がセットされない。入出庫伝票データベース２２３の３レコード目の数量６０５には、購買発注伝票別履歴データベース２２１の処理４０３が「請求書照合」のレコードと処理４０３が「入庫」のレコードより算出した未着品となっている数量を設定する。金額６０７には、数量６０５と購買発注伝票データベース２２０の単価情報である価格３０８を掛け合わせて算出した在庫金額を設定することで、購買発注した金額で在庫情報を発生させることを可能とする。

図７は、購買管理サーバ１０３が具備する未着品在庫作成機能２１０の処理を示すフローチャートである。本実施例では、月末に在庫の実際価格と標準価格の購入価格差異を算出し原価管理しているシステムを前提としているため、月末の在庫の締め処理が行われる前に、未着品在庫作成機能２１０を実施する。

未着品在庫作成機能２１０は、発注情報を一意に識別する情報である購買発注伝票番号４０１および明細番号４０２をキーに購買発注伝票別履歴データベース２２１を検索し、購買発注伝票データを取得する（ステップＳ７０１）。未着品在庫作成機能２１０は、処理４０３が「請求書照合」を示している数量４０６の合計、つまり請求書照合処理が行われている数量から、処理４０３が「入庫」を示している数量４０６の合計、つまり入庫処理されている数量を差し引くことで、請求書照合が行われているが入庫処理を行われていない未着品の数量を算出する（ステップＳ７０２）。算出した未着品の数量がゼロの場合、未着品在庫作成機能２１０は、未着品が発生していないと判断し（ステップＳ７０３で「無」）、ステップＳ７０１で取得した次のレコードの処理を行う。算出した未着品の数量がゼロより大きい場合、未着品在庫作成機能２１０は、未着品が発生していると判断し（ステップＳ７０３で「有」）、購買発注伝票番号４０１、明細番号４０２に基づいて購買発注伝票データベース２２０を検索し、購買発注時の単価情報である価格３０８を取得する（ステップＳ７０４）。未着品在庫作成機能２１０は、ステップＳ７０２で算出した未着品の数量とステップＳ７０４で取得した価格３０８を掛け合わせて未着品の在庫金額を算出する。未着品在庫作成機能２１０は、購買発注伝票番号４０１、明細番号４０２をもとに入出庫伝票データベース２２３を検索し、該当レコードの在庫移動区分６０３には「未着品」という区分を登録し、数量６０５には算出した未着品の数量を登録し、金額６０７には算出した未着品の在庫金額を登録し、転記日付６１０は処理を行う月末の日付を登録することにより、未着品のダミー在庫情報を入出庫伝票データベース２２３に登録する（ステップＳ７０５）。登録後、ステップＳ７０１で取得した次のレコードの処理を行い、全件分処理を行った時点で繰返し処理を終了する。

図８は、購買管理サーバ１０３が具備する未着品在庫取消機能２１１の処理を示すフローチャートである。未着品在庫取消機能２１１は、月末の在庫の締め処理が行われた後の翌月初の処理として、登録した未着品のダミー在庫情報の取消処理を行う。具体的な処理として、例えば、未着品在庫取消機能２１１は、入出庫伝票データベース２２３の在庫移動区分６０３が「未着品」で、現在の日付を基準として転記日付６１０が前月末の日付が登録されているダミー在庫情報を検索する（ステップＳ８０１）。未着品在庫取消機能２１１は、入出庫伝票データベース２２３の在庫移動区分６０３に「未着品取消」という区分を、転記日付６１０は前月末日付の翌日（翌月初日付）を設定し、入出庫伝票データベース２２３に取消データを登録する（ステップＳ８０２）。その後、実際に商品を受け取ったタイミングでユーザにより入庫処理が行われることで、入出庫伝票データベース２２に正規の在庫情報が作成される。

以上説明した実施例によれば、税制上の制約によって、未着品の積送中在庫管理を行うことが出来ない国においても、未着品の在庫管理を行うことができる。

以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。

１０３・・・購買管理サーバ、記憶部・・・記憶部、２０２・・・表示部、２０３・・・入力部、２０４・・・制御部、２０５・・・通信制御部、２１０・・・未着品在庫作成機能、２１１・・・未着品在庫取消機能、２２０・・・購買発注伝票データベース、２２１・・・購買発注伝票別履歴データベース、２２２・・・品目マスタデータベース、２２３・・・入出庫伝票データベース。

Claims (5)

1. 発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の在庫管理を行うサーバにおける在庫管理方法であって、
   前記サーバは、発注情報を一意に識別する情報、発注情報、発注品の受入状況を示す情報を記憶する発注伝票別履歴記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の単価情報を記憶する発注伝票記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の在庫情報を記憶する入出庫伝票記憶部を具備し、
   前記サーバにより、
   発注情報を一意に識別する情報と発注品の受入状況を示す情報に基づき前記発注伝票別履歴記憶部を検索し、該当レコードの情報に基づき、請求書照合処理が行われている発注品の数量の合計値である第一の値と入庫処理が行われている発注品の数量の合計値である第２の値を算出し、
   算出した前記第１の値から前記第２の値を差し引いて、前記未着品の数量を算出し、
   前記発注情報を一意に識別する情報に基づき発注伝票記憶部を検索し、該当レコードから単価情報を取得し、
   算出した前記未着品の数量と取得した前記単価情報に基づき、前記未着品の在庫金額を算出し、
   前記未着品の数量および在庫金額を含む情報を、一時的な仮在庫情報として、在庫処理日とともに前記入出庫伝票記憶部に登録する、
   ことを特徴とする在庫管理方法。
2. 前記サーバにより、
   前記入出庫伝票記憶部における、現在の日付を基準として前記在庫処理日が前月末の日付が登録されている前記仮在庫情報の取り消し処理を行う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の在庫管理方法。
3. 発注品を受け取っていないが該発注品に関連する請求書を受け取っている発注品である未着品の在庫管理を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
   前記コンピュータは、発注情報を一意に識別する情報、発注情報、発注品の受入状況を示す情報を記憶する発注伝票別履歴記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の単価情報を記憶する発注伝票記憶部と、前記発注情報を一意に識別する情報と前記発注品の在庫情報を記憶する入出庫伝票記憶部を具備し、
   発注情報を一意に識別する情報と発注品の受入状況を示す情報に基づき前記発注伝票別履歴記憶部を検索し、該当レコードの情報に基づき、請求書照合処理が行われている発注品の数量の合計値である第一の値と入庫処理が行われている発注品の数量の合計値である第２の値を算出する処理と、
   算出した前記第１の値から前記第２の値を差し引いて、前記未着品の数量を算出する処理と、
   前記発注情報を一意に識別する情報に基づき発注伝票記憶部を検索し、該当レコードから単価情報を取得する処理と、
   算出した前記未着品の数量と取得した前記単価情報に基づき、前記未着品の在庫金額を算出する処理と、
   前記未着品の数量および在庫金額を含む情報を、一時的な仮在庫情報として、在庫処理日とともに前記入出庫伝票記憶部に登録する処理と、
   を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
4. 前記入出庫伝票記憶部における、現在の日付を基準として前記在庫処理日が前月末の日付が登録されている前記仮在庫情報の取り消し処理を前記コンピュータに実行させるための請求項３に記載のプログラム。
5. コンピュータにより読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、請求項３または請求項４に記載のプログラムを格納した、
   ことを特徴とする記憶媒体。

Images