JP2015049649A - 学習支援システム及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】学習者の学習継続意欲を高め、学習効果を向上させることが可能な学習支援システムを提供する
【解決手段】本発明による学習支援システムは、情報記憶部に学習者の学習支援に関する情報を記憶し、制御部により学習支援に関する演算処理を行う。また、制御部は、学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供部、学習者による学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理部、学習者がその学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行部を有する。これらにより、学習者は、課外イベントとしての例えば放課後ランドとして設定された各ルームを利用することができ、それらの一つとして、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段が用意されている。
【選択図】図3
【解決手段】本発明による学習支援システムは、情報記憶部に学習者の学習支援に関する情報を記憶し、制御部により学習支援に関する演算処理を行う。また、制御部は、学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供部、学習者による学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理部、学習者がその学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行部を有する。これらにより、学習者は、課外イベントとしての例えば放課後ランドとして設定された各ルームを利用することができ、それらの一つとして、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段が用意されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、学習支援システム及びそのためのプログラムに関する。
近年、インターネット等のネットワークを通じて、タブレット装置、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム装置、パーソナルコンピュータ等の情報端末機器に学習教材を提供(配信)し、ユーザである学習者の学習(オンライン及びオフラインを問わない)を支援するサービスが普及してきている。かかる学習支援サービスは、いわゆるeラーニング(electronic-learning)と呼ばれる通信教育方式の一形態であり、様々な学習用途に広く活用されつつある。
このような学習支援サービスを利用することにより、学習者は、学習拠点としての学校や受講会場等に出向かなくても、上述した情報端末機器がネットワークに接続できる環境であれば、所望の学習教材を使用して学習することができる点において、極めて利便性に優れるものと言える。また、学習時間の制約を受けることもなく、さらに、コンピュータ等のハードウェア資源を用いることができるので、学習効率が高められ、しかも、必要に応じて、ネットワーク上の情報資源を参照して活用することができるといった利点も有する。
このような学習支援サービスとして、例えば特許文献1には、学習者の意図に適合した学習教材を提供することを企図した方法が提案されている。
ところで、eラーニング手法を用いた学習支援サービスは、基本的には、集団学習ではなく、学習者が独学で学習する形態が採用されることから、手軽で且つ利便性に優れることに加え、学習者の学習継続を補助及び促進し、それにより学習効果及び学習効率を高める工夫が種々行われている。
例えば、学習者の集中度に応じて、学習内容やそのカリキュラム(学習過程や教育課程)を適宜変更したり、親しみ易いキャラクタや仮想的な指導者(先生)等を導入して、学習者を叱咤激励したりといった手法等が考案されてきた。また、学習者の学習継続のインセンティブとして、カリキュラムの達成度や進捗度に応じて表彰したり、同じカリキュラムの学習者集団中のランキングを行ったり、さらには、学習支援サービスの内外で使用可能なポイントや景品等を付与したりといった方策も実施されてきた。さらに、学習者の更なる知的欲求に応えるべく、学習内容(コンテンツ)やカリキュラムが以前にも増して日々進化且つ充実してきている。
このような状況下、学習者の学習継続意欲をより一層高め、学習効果と学習効率を更に改善することが熱望されている。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、学習者の学習継続意欲を十分に高め、学習効果を向上させることが可能な学習支援システム、及び学習支援プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による学習支援システムは、複数の学習者の学習支援に関する情報を記憶する情報記憶部、及び、その学習支援に関する演算処理を行う制御部を備えるものである。また、その制御部は、学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供部と、学習者による学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理部と、学習者がその学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行部とを有する。さらに、課外イベント実行部は、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段を提供するものである。
このように構成された学習支援システムでは、情報記憶部に、複数の学習者の学習支援に関する情報の一部として、学習者毎に適宜設定される学習過程、及びその学習過程に関連付けられた学習内容(つまり学習者毎のカリキュラム)が記憶されており、その学習内容が、制御部の学習内容提供部から各学習者に提供される。学習者は、例えば学習過程として目安として定められたスケジュールに沿った所定の期間内に、提供された学習内容に含まれる課題等を消化しながら、学習を進めることができる。それに加えて、課外イベント実行部によって課外イベントが学習者に提供され、学習者はその課外イベントにも参加することができる。
この「課外イベント」は、通常の学習内容に連動していてもしていなくてもよく、通常の学習内容と異なっていてもよいし、或いは、例えば通常の学習内容の一部を同じ形態若しくは異なる形態で提供するものでああってもよく、又は、通常の学習内容を補強するものであってもよい。別の観点から、学習過程及び学習内容の提供が学習者への主位的サービスであるとすれば、課外イベントの提供は、学習者への予備的サービスに相当すると言うことができ、両者はそれぞれ独立していてもよいし、互いに従属していても構わない。また、それらを学校生活に例えると、学習過程に基づく学習内容が、月間や年間スケジュールに沿って定められた各教科の授業内容に相当し、課外イベントが、放課後の自由時間や余暇における活動に相当し得る。
さらに、「課外イベント」の内容は、特に制限されず、例えば、学習者がプレイすることができるゲーム(パズルゲーム等の知的ゲーム、対戦形式のアクションゲーム等、ロールプレイングゲーム等)、書籍や種々の情報の閲覧(仮想的な図書館のような形態等)、学習者による投稿、学習内容の提供者への質問、その他の各種イベント(期間限定イベント等)が挙げられ、上述した通常の学習内容を補強するものとして、例えば理科の実験イベント等を含んでいてもよい。これらの事項を、学習者が親しみ易いように、例えば、学習者が立ち入ることができる仮想的な一区画を意味する「コーナー」や仮想的な部屋を意味する「ルーム」として、学習支援システム上に設けることもできる。
また、学習者の課外イベントへの参加の可否は、進捗状況管理部によって管理されているその学習者による学習内容の進捗状況に基づいて、制御部又は課外イベント実行部によって判断され得る。例えば、学習者の学習状況や学習結果が所定の条件を満たした場合に、課外イベントへの参加権利が付与され、その権利を有している場合に、課外イベントへの参加が許可(許諾、許容)される。学習者は、かかる課外イベントを楽しみながら気分転換を図ってリフレッシュすることができる。なお、学習者の課外イベントの参加を許可するための具体的な方法としては、特に制限されず、例えば、学習者に対し、課外イベントへ参加する権利を示すチケットやクーポンといったアイテム(仮想アイテム)を付与する等の形態が挙げられる。ただし、そのようなアイテムを付与せずに、例えば、制御部又は課外イベント実行部によって、学習内容の進捗状況に基づく課外イベントへの参加の可否自体を管理しておくだけでもよい。
そして、課外イベントを実行する課外イベント実行部により、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段が提供される。このコミュニケーション手段の具体的な形態は、特に制限されず、例えば、「課外イベント」のメニューの一つとして、先に例示した各事項に加え、学習者間の交流のためのコミュニティルームやコミュニティコーナーとして設けることができる。これにより、学習者は、同じ学習支援システムの利用者である他の学習者に対して、独学での学習の状況を公開したり、過去又は現在の心境等を知らせたり、逆に、他の学習者の情報や状況を知ったり、他の学習者を激励したりすることができる。その結果、同じ学習環境にいる他の学習者の存在や他の学習者とのコミュニケーションが励みとなり、学習継続の意欲を湧き起こすことができる。
この際、課外イベント実行部は、学習者に対し、予め設定された定型的な内容によってのみ、コミュケーション手段における情報の公開又は送受信を行うことを許可(許容、許諾)するようにすると、特に、学習者が若年(若齢)である場合、より具体的には、未就学児童や小学児童等である場合に好適である。
昨今、例えば小学児童等が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下「SNS」という)と呼ばれるコミュニティ型のネットワークサービスを利用することに起因してトラブルに巻き込まれる事案が発生している。SNSは、参加者同士が自由にコミュニケーションをとることができるサービスとして、近時非常に有用なツールとなっているものの、保護者にとっては、未就学児童や小学児童等がSNSやそれに類する形態のサービスを利用することに慎重且つ懐疑的な場合もあり、社会的にも、未就学児童や小学児童等がSNS等を制限なく自由に利用することへの理解が得られ難くなりつつある。
これに対し、上述の如く、学習者がコミュケーション手段における情報の公開又は送受信を行う場合、予め設定された定型的な内容(例えば、予め用意された定型文等)のみ許可するようにすれば、他の学習者とのコミュニケーションの機会を確保しつつ、学習者同士が例えば学習に無関係な内容の会話(いわゆるチャット)やメールのやり取りを行うことに起因して想定されるトラブルの発生を未然に且つ確実に防止することが可能となる。
なお、コミュニケーション手段としてのより具体的な形態は、特に制限されず、例えば、学習者同士が集うことができる上述したコミュニティルームや掲示板等が挙げられ、学習者同士がメッセージを交換するには、それが定型的な内容のものであっても、電子メール、メッセージ送受信、ファイル転送等に使用される汎用プロトコルを利用してもよいし、それとは別の専用プロトコルを用いて行ってもよい。さらに、特定の学習者に対するメッセージ等の送受信を可能にする場合には、トラブルを未然に防ぐ観点から、学習者のプロフィール情報として、例えば、当該学習支援システム上で使用されるニックネームや仮想ネーム等の公開に限り、或いは、それらのニックネーム等のみが、送受信の相手方の学習者に知らされるようにすることが好ましい。
さらに、課外イベント実行部が、学習者に対し、所定の期間毎に定められた所定の時間、課外イベントへの参加を許可するようにしても好適である。より具体的には、例えば、一定の範囲の学習内容を完了した学習者に対して、1日あたり30分間、課外イベントに参加してゲーム等をプレイすることができることを示す前述のチケット等を付与したり、また、1ヶ月で使用することができるチケット等の総数を制限(例えば最大18枚;つまり1ヶ月あたり18枚×30分=9時間まで)したりといった態様が挙げられる。
このように、課外イベントへの学習者の参加を無制限に認めず、一定の範囲内に限ることにより、学習者が課外イベントに没頭して本来の目的である学習自体が疎かになってしまうことが抑止される。また、課外イベントで適度な気分転換を行いながら、学習を継続し得るので、学習者が自主的に、学習と課外イベントの両立を図ることができ、家庭等での独学に減り張りを付けることができる。
また、本発明による学習支援プログラムは、上述した本発明による学習支援システムを実現するために有用なものであって、複数の学習者の学習支援に関する情報を記憶する情報記憶部にアクセス可能なコンピュータに、以下に示す各ステップを実行させるためのプログラムである。すなわち、そのステップには、学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供ステップと、学習者による学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理ステップと、学習者が学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行ステップが含まれ、さらに、課外イベント実行ステップにおいては、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段が提供される。
本発明によれば、学習過程に関連付けられた学習内容を進めつつ、学習内容の受講とは別に課外イベントにも参加することができ、その課外イベントにおいて、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段が提供される。よって、学習者は、課外イベントを楽しみながら気分転換を図ることができるとともに、同じ学習環境にいる他の学習者の存在や他の学習者とのコミュニケーションを励みにして、学習の継続意欲を高めることができ、その結果、学習効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、以下においては、理解を容易にするべく、情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。
図1は、本発明による学習支援システムの好適な一実施形態を示す概略構成図(システム構成図)である。同図に示すとおり、サーバ装置100と端末装置200とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に設定されることにより、学習支援システム1が構成される。
サーバ装置100は、ネットワークNに接続されたサーバ用コンピュータであり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。本実施形態において、サーバ装置100は、学習支援システム1により学習者の学習を支援する事業者等によって提供され得る。
端末装置200は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータである。本実施形態において、端末装置200は、学習支援システム1のユーザである学習者が家庭等で学習する際に使用されるものであって、このような端末装置200として、好適にはタブレットコンピュータ(以下「タブレット端末」という。)が想定される。そこで、以下においては、理解を容易にするべく、端末装置200がタブレット端末である実施の形態を例にとって説明する。しかしながら、本発明において、端末装置200はタブレット端末に限られるものではなく、他にも、パソコン(PC)、家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯音楽プレイヤ、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器を採用してもよいことは言うまでもない。
ネットワークNは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、その具体的な構成は、サーバ装置100と端末装置200との間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されず、有線であるか無線であるかも問わない。また、ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、端末装置200に無線接続される基地局や無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置100に接続されたインターネット、移動体通信網や公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100の好適な一実施形態を示す概略構成図(システムブロック図)である。同図に示すとおり、サーバ装置100は、CPUやMPUといった演算処理部101、記憶装置としてのROM102及びRAM103、入力部105及び外部メモリ106が接続された外部インターフェース104、ディスプレイモニタ111が接続された画像処理部107、ディスク又はメモリデバイス等が収容又は接続されるスロットドライブ108、スピーカ装置112が接続された音声処理部109、並びに、ネットワークインターフェース110を備え、これらが、例えば、内部バス、外部バス、及び拡張バスを含むシステムバスといった伝送路120を介して互いに接続されて構成される。なお、入力部105、外部メモリ106、ディスプレイモニタ111、スピーカ装置112等の入出力を担うデバイス装置は、必要に応じて適宜省略してもよいし、それらを備える場合であっても、それらは伝送路120に常時接続されていなくてもよい。
演算処理部101は、サーバ装置100全体の動作を制御し、上述した他の構成要素との間で制御信号及び情報信号(データ)の送受信を行うとともに、学習支援の実行に必要な各種の演算処理を行う。そのため、演算処理部101は、いわゆるレジスタ等の高速アクセス可能な記憶領域に対して、数値演算ユニット等を用いた加減乗除等の算術演算、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算等、更に必要に応じて、飽和演算、三角関数演算、ベクトル演算等を行うことが可能なように構成されている。
また、ROM102には、一般に、電源投入後、最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録されており、これが実行されることにより、スロットドライブ108に収容又は接続されるディスクやメモリデバイスに記録されたサーバ用プログラムや学習支援プログラムが、演算処理部101によって一旦RAM103に読み出され、そのプログラムが演算処理部101によって実行される。さらに、ROM102には、サーバ装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムやその他の各種データが記録されている。
さらに、RAM103は、サーバ用プログラム、学習支援プログラム、及び、各種データを一時的に記憶するためのものであり、上記の如く、読み出されたサーバ用プログラムや学習支援プログラム、その他、学習の進行や複数の端末装置200間の通信に必要なデータ等がRAM103に保持される。さらに、演算処理部101は、RAM103に変数領域を設定し、その変数領域に格納された値に対しても数値演算ユニットを用いた直接演算を行ったり、或いは、RAM103に格納された値をレジスタに一旦複製又は移設格納してそのレジスタに対しても直接演算を行ったり、さらには、それらの演算結果をRAM103に書き戻したりといった処理を行う。
また、外部インターフェース104を介して接続された入力部105は、サーバ装置100を用いて問題や教材を含む講座を提供する事業者側のユーザが行う各種の操作入力を受け付けるものであり、入力部105としては、キーボード、タッチパッド、タッチパネルの他、例えば、音声入力装置を採用することができ、種々の操作入力、決定操作、取消操作、メニュー表示等の指示入力を行うことが可能であれば、デバイスの種類は特に制限されない。
さらに、RAM103や、外部インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、サーバ装置100の作動状況、各端末装置200のアクセス状況、各端末装置200における学習の進行状況や過去の成績等を示すデータ、端末装置200間の通信のログ(記録)のデータ等が書き換え可能に記憶される。
また、画像処理部107は、スロットドライブ108から読み出された各種データを、演算処理部101により、又は、画像処理部107自体により加工処理した後、その処理後の画像情報をフレームメモリ等に記録する。このフレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部107に接続されるディスプレイモニタ111へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。また、学習支援に関する画像情報は、演算処理部101との協働処理等によって、画像処理部107及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
またさらに、音声処理部109は、スロットドライブ108から読み出された各種データを音声信号に変換し、音声処理部109に接続されたスピーカ装置112から出力する。また、学習支援に関する音声情報(キャラクタの声や効果音など)は、演算処理部101との協働処理等によって、音声処理部109及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
さらにまた、ネットワークインターフェース110は、サーバ装置100をネットワークNへ接続するためのものであり、例えば、LANの構築に使用される諸規格に準拠するもの、アナログモデム、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネット等に接続するためのケーブルモデム等、及び、これらを、伝送路120を介して演算処理部101と接続するための通信インターフェース回路とから構成される。
なお、サーバ装置100は、単一のコンピュータから構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータから構成される、いわゆるクラウドコンピューティングの形態のものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えるようなものでもよい。
サーバ装置100のハードウェア構成は、上述したとおりであるが、図3は、図1及び図2に示すサーバ装置100を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。サーバ装置100は、端末装置200からの学習者の要求に応じて、学習を支援するためのものであり、そのための機能として、少なくともサーバ通信部131、サーバ記憶部132、及びサーバ処理部133を備える。
サーバ通信部131は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものであり、端末装置200等から受信したデータを、サーバ処理部133に供給するとともに、サーバ処理部133から供給されたデータを、端末装置200へ送信する機能を有する。かかるサーバ通信部131は、具体的には、少なくとも上述した図2に示すネットワークインターフェース110から構成される。
また、サーバ記憶部132は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、図2に示すROM102、RAM103、外部メモリ106、及びスロットドライブ108の少なくとも何れか1つから構成される。ここで、サーバ記憶部132に記憶される学習支援プログラムは、後述する処理手順を実行する学習支援アプリケーションのプログラムであり、サーバ記憶部132には、かかる学習支援に係る表示データや各種演算結果のデータも記録される。
さらに、サーバ記憶部132には、データとして、少なくとも学習者マスタ、講座マスタ、及び、課外イベントマスタが記憶される。学習者マスタは、学習者の学習の進行状況や過去の成績等を管理するためのものである。また、講座マスタは、学年別(学習者が学生の場合)又はレベル別に設けられた講座毎に、各教科における学習スケジュール、及び、各教科の複数の単元の各回において学習する内容(例えば、授業の解説、テスト問題や課題、及びそれらの解答・解説等)を含む学習過程及び学習内容のカリキュラム全般を管理するためのものである。さらに、課外イベントマスタは、講座マスタに記憶された学習過程及び学習内容とは別に学習者に提供される各種ゲーム、書籍や種々の情報の閲覧、学習者による投稿、質問、学習者間のコミュニィティ、その他の各種イベントといったコーナーやルームで開催される課外イベントに学習者が参加する際に必要となる情報、学習者の実施・参加状況を把握及び管理するためのものである。この他に、サーバ処理部133における所定の演算処理に関する一時的なデータを一時的に記憶してもよい。なお、これらの各マスタは、必要に応じて、例えば学習者を識別するためのID等によって互いに関連付けられている。
また、サーバ処理部133は、図2に示す演算処理部101から構成されており、演算処理部101による制御指令に基づいて後述の各機能モジュールによる処理が実行される。すなわち、演算処理部101が、本実施形態におけるサーバ処理部133として機能する。本実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、機能モジュールとして、制御部134、学習内容提供部135、進捗状況管理部136、制限時間管理部137、及び、課外イベント実行部138を備える。これらの各部(機能モジュール)は、演算処理部101のプロセッサで実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして演算処理部101に実装されていてもよい。なお、これらの各部の動作については、後述する。
図4は、図1に示す端末装置200の概略構成図であり、機能的な観点を含む機能構成図でもある。なお、端末装置200の好適なシステム構成(ハードウェア構成)は、図2に示すサーバ装置100のシステム構成と共通する構成を備えることに加え、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置を含んでいる。本実施形態において、端末装置200は、上述の如く、例えばタブレット端末であり、図4に示すように、端末通信部231、端末記憶部232、操作部233、表示部234、及び端末処理部235を備えている。
端末通信部231は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、端末装置200を、無線通信ネットワークを介してネットワークNに接続する。その場合の通信形態としては、特に制限されず、例えば、通信用の基地局やアクセスポイント等により割り当てられるチャネルを介して、その基地局やアクセスポイントとの間でWCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)方式やWiFi(Wireless Fidelity)方式等による無線信号回線を確立し、基地局やアクセスポイントとの間で通信を行う。そして、端末通信部231は、端末処理部235から供給されたデータをサーバ装置100に送信するとともに、サーバ装置100から受信したデータを端末処理部235に供給する。
端末記憶部232は、例えば、フラッシュメモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか1つを備え、端末処理部235での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。これらのうち、ドライバプログラムとしては、例えば、操作部233を制御するための入力デバイスドライバプログラム、表示部234を制御するための出力デバイスドライバプログラム等が挙げられる。
また、アプリケーションプログラムとしては、学習者へ提供される学習内容に関し、スケジュール、各単元の解説、テスト問題や課題、その解説、その採点結果等の学習過程及び学習内容に係るデータの取得及び表示を行うためのプログラム、上述した課外イベントとして提供されるゲーム、書籍や種々の情報閲覧、学習者による投稿、質問、学習者間のコミュニティ、その他の各種イベントに関するコーナーやルームに係るデータの取得及び表示を行うためのプログラム等を例示することができる。さらに、データとしては、学習の進行状況や過去の成績、及び、課外イベントに係る表示データ等が挙げられる。なお、端末記憶部232は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
操作部233は、例えば、上述したサーバ装置100の入力部105と同等の構成のものを例示することができる。本実施形態においては、操作部233として、例えば、タッチパネルを用いるが、端末装置200の操作が可能であり、プレイヤが文字、数字等を入力することができるものであれば、どのようなデバイスでもよく、例えば、キーボードやマウス、タッチパッド等を用いてもよい。
タッチパネルは、表示部234の画面に対応する形状及び大きさの略矩形の検出面を備えており、この検出面上に物体が接触した場合に、当該物体の接触位置を検出する。本実施形態では、タッチパネルは、物体の接触位置を所定の時間間隔で順次検出する。タッチパネルの検出面は、表示部234の画面と重なるよう配置されている。また、タッチパネルは、必ずしも物体が検出面に接触した場合だけ物体の位置を検出するのではなく、検出面上の検出可能範囲まで物体が近接した場合に、当該物体の検出面に対する位置を検出するようにしてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量式や感圧式、光学式等、検出面上における物体の位置を検出可能なデバイスであれば、どのような方式のものであってもよい。
学習者は、自分の指やスタイラス等の物体をタッチパネルに接触させて操作入力を行う。学習者により操作部233が操作されると、操作部233は、その操作に対応する信号を発生し、その信号を端末処理部235に供給する。端末装置200は、学習者による操作信号を、上記の端末通信部231を介してサーバ装置100へ送信することにより、学習の進行に必要な動作を要求する。
また、表示部234は、端末処理部235から供給された映像データに応じた映像、画像データに応じた画像等を表示するものであり、後述する端末装置200の画面の主要部を構成する。かかる表示部234としては、テキスト、映像、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等が挙げられる。
さらに、端末処理部235は、CPUやMPUといった一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備え、端末装置200の全体的の動作を統括制御するものであり、例えば、上述したサーバ装置100の演算処理部101と同等の構成のものを例示することができる。また、端末処理部235は、端末装置200の各種処理が、端末記憶部232に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に沿って、且つ、操作部233の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部231、表示部234等の動作を制御する。
この端末処理部235は、上記の各種プログラムによって実現される、又は、ファームウェアとして端末装置200に実装された機能モジュールとして、少なくとも閲覧実行部236を備えている。この閲覧実行部236により、上述した学習の進行に係る表示データの取得及び表示が行われる。すなわち、閲覧実行部236は、学習者からの指示に応じて、学習の進行に係る表示データの取得要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信するとともに、対応する表示データを、サーバ装置100から端末通信部231を介して受信する。さらに、閲覧実行部236により、受信された表示データに基づいて描画データが作成される。すなわち、閲覧実行部236は、受信した表示データを解析して制御データ及び内容データを特定し、特定した制御データに従って同じく特定した内容データをレイアウトすることにより、描画データを再構成し、その描画データを表示部234に出力する。
このように構成された学習支援システム1において、本発明による学習支援用のプログラムに従って実施される学習支援の好適な一実施形態について、上述した各機能要素の動作シーケンスを含めて以下に説明する。図5は、学習支援の一環として提供される課外イベントへ参加する際の手順を含む画面遷移の一例を示す概略フロー図である。
学習者が、端末装置200の操作部233を介して、端末装置200に学習支援プログラムの実行を指示すると、端末装置200は、当該プログラムに基づいて処理を開始し、端末処理部235が、学習支援のホーム画面(初期画面)の取得要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信する。その取得要求を受信したサーバ処理部133の制御部134は、そのための表示データを作成し、作成した表示データを、サーバ通信部131を介して端末装置200に送信する。その作成された表示データを受信した端末装置200は、端末処理部235により、その受信データに基づいて描画データを作成する。端末処理部235は、作成した描画データを端末装置200の表示部234に出力し、学習支援のホーム画面を表示する(ステップSP101)。
その際、学習支援のホーム画面に表示される事項としては、例えば、学習者が履修中の講座情報、当該講座における教科毎の単元、各教科の学習スケジュール、学習者の学習の進行(進捗)状況、学習者に関する種々の設定項目、学習者へのお知らせ、各教科の学習内容とは別に設けられた課外イベント(ここでは「放課後ランド」と称する)、ログイン/ログアウト(サインイン/サインアウト)等の内容を実行又は閲覧するための各種メニューリスト、及びそれらの各項目へのアクセスボタン(固定式、ランチャー形式、バナー形式等)等が含まれる。ただし、これらに限定されるものではない。
この学習支援のホーム画面において、学習者が、端末装置200の操作部233を介して、既に受講した或いは未だ受講していない各教科の各単元の学習内容を選択すると、端末処理部235が、その選択された学習内容を表示する画面の取得要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信する。その取得要求を受信したサーバ処理部133は、学習内容提供部135により、学習者が選択した学習内容及びその導入画面を表示するための表示データを作成する。さらに、サーバ処理部133は、作成されたその表示データを、サーバ通信部131を介して端末装置200へ送信する。その表示データを受信した端末装置200は、端末処理部235により描画データを作成し、それを端末装置200の表示部234に出力して、学習者に学習内容を提供する(学習内容提供ステップ)。
一方、ステップSP101で表示された学習支援のホーム画面において、学習者が端末装置200の操作部233を介して「放課後ランド」への入場を選択すると、端末処理部235は、そのための許可要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信する。その許可要求を受信したサーバ処理部133の制御部134は、放課後ランドへの導入画面を表示するための表示データを作成し、その表示データを、サーバ通信部131を介して端末装置200へ送信する。その表示データを受信した端末装置200は、端末処理部235により、放課後ランドへの導入画面の描画データを作成し、その描画データを表示部234に出力して、放課後ランドへの導入画面を表示する(ステップSP102)。
ここで、図6は、放課後ランドへの導入画面の一例を模式的に示す概略平面図である。この例では、端末装置200の画面201(表示部234の一部)における上部に、例えば学習支援が実行されていることを示す適宜のヘッダ61が表示される。その下方で且つ画面201の中央部には、放課後ランドと学習者の対象学年を示すタイトルテキスト62が表示され、その直下方に、上述したチケットに関する情報を示すサービステキスト63が表示される。このサービステキスト63の内容としては、例えば、学習者がその時点で所有しているチケットの枚数を明示するといった内容が挙げられる。
さらに、画面201に向かって左側部には、放課後ランドに関する新しい情報を学習者へ知らせるための新着情報表示64が掲載される。また、画面201の下部には、学習者がチケットを使用して放課後ランドへ入場することを選択するボタン65、及び、放課後ランドへ入場せずにステップSP101で表示された学習支援のホーム画面へ戻るためのボタン66が表示される。また、画面201の任意の領域には、必要に応じて、その画面表示における操作方法を説明したり、チケットの取得方法等を案内したりするナビゲーションキャラクタ67が表示されてもよい。さらに、画面201におけるそれらの各表示の背景(バックグラウンド)には、放課後ランドとして用意されている各コーナーの少なくとも一部を、学習者が認知することができる状態で表示しても好適である。
この導入画面において、学習者が、端末装置200の操作部233を操作(ボタン65のタップやクリック等の押下操作)して放課後ランドへ入場することを選択する(図5のステップSP103においてYes)と、端末処理部235は、時間のカウントを開始する(図5のステップSP104)。或いは、端末処理部235から端末通信部231を介して、学習者が放課後ランドへ入場したことを示す通知信号をサーバ装置100へ送信し、サーバ通信部132を介してその通知信号を受信したサーバ処理部133の制限時間管理部137が、時間のカウントを行ってもよい。
ここで、本実施形態においては、学習者が放課後ランドの各コーナーにおいて、ゲーム等をプレイすることが可能な時間(プレイ可能時間)が、例えば1日あたり30分間と制限されており、上述した端末処理部235又は制限時間管理部137における時間のカウントは、学習者がその当日に消費したプレイ可能時間を計数するための処理である。
また、そのステップSP104における時間のカウント開始と同時又は略同時に、サーバ処理部133の制御部134は、放課後ランドのホーム画面を表示するための表示データを作成し、その表示データを、サーバ通信部131を介して端末装置200へ送信する。その表示データを受信した端末装置200は、端末処理部235により、放課後ランドのホーム画面の描画データを作成し、その描画データを表示部234に出力して、放課後ランドのホーム画面を表示する(ステップSP105)。
ここで、図7は、放課後ランドのホーム画面の一例を模式的に示す概略平面図である。この例では、端末装置200の画面201に、図6に示す放課後ランドへの導入画面にも表示されていたヘッダ61、放課後ランドと学習者の対象学年を示すタイトルテキスト62、及び、必要に応じてナビゲーションキャラクタ67が表示される。また、放課後ランドにおける提供サービスとして用意されている各ルーム71〜76が、例えばボタン、バナー、画像といった適宜の手法によってメニュー表示される。なお、本例では、この時点において、学習者は、各ルーム71〜76への入室を選択することはできないように制御される。
さらに、ステップSP104における時間のカウント開始、及び、ステップSP105における放課後ランドのホーム画面表示と同時又は略同時に、サーバ処理部133の制限時間管理部137は、学習者が放課後ランドに入場してからの経過時間Tpが制限時間Tc(上記の例では1日あたり30分間)以内であるか否かを判定する(ステップSP106)。
その経過時間Tpが制限時間Tc以内である場合(ステップSP106においてYes)、サーバ処理部133の課外イベント実行部138は、例えば学習者が図7に示す各ルーム71〜76の表示を選択することにより、それらの各ルーム71〜76への入室が可能となるような状態に制御する(ステップSP107)。そして、その状態において、学習者が各ルーム71〜76のうち入室を希望するコーナーの表示ボタン等をタップやクリックすると、学習者が選択したそのコーナーに関連付けられた画面が表示部234に表示され、学習者はそのコーナーでプレイすることができる(ステップSP108)。なお、学習者は、各ルーム71〜76の画面において、適宜用意された「もどる」ボタン等(例えば、図6に示す画面におけるボタン66と同様又は類似する態様のもの)をタップやクリックすることにより、ステップSP107における状態の図7に示す画面、或いは、放課後ランドのホーム画面に戻入することができる。なお、図7においても、「もどる」ボタンの図示を省略したが、同様にして、放課後ランドのホーム画面に戻ることができる。
一方、ステップSP106において、経過時間Tpが制限時間Tc以内ではない、つまり、経過時間Tpが制限時間Tcを超えていると判定された場合(ステップSP106においてNo)には、サーバ処理部133の制限時間管理部137は、学習者による各ルーム71〜76の選択を可能にせず、経過時間Tpが制限時間Tcを超過した旨を示す学習者への報知画面の表示データを作成し、その表示データを端末装置200へ送信する。それを受信した端末装置200は、端末処理部235により描画データを作成し、その描画データを表示部234に出力して、制限時間超過の報知画面を表示する(ステップSP109)。また、学習者が放課後ランドでプレイしている間、サーバ処理部133の制限時間管理部137は、連続的に又は断続的に、経過時間Tpが制限時間Tc以内であるか否かの判定を継続し、経過時間Tpが制限時間Tcを超過した場合、同様にしてステップSP109の表示処理を行う。このように、ステップSP102〜SP109から、課外イベント実行ステップが構成される。
それから、サーバ処理部133の制御部134は、制御処理をステップSP101へ移行し、上述したステップSP101における処理と同様にして、学習支援のホーム画面を端末装置200の表示部234へ再び表示する。また、図6に示す放課後ランドへの導入画面において、学習者がチケットを使用して放課後ランドへ入場することを選択せず、「もどる」ボタン66をタップ又はクリックした場合(すなわち、先述したステップSP103においてNoの場合)も、ステップSP101における処理に戻り、学習支援のホーム画面を端末装置200の表示部234へ再表示する。
ここで、放課後ランドの各ルーム71〜76としては、例えば、デジタル図書館(書籍や読み物の閲覧)、ゲームルーム(種々の知的ゲームやアクションゲームのプレイ)、投稿ルーム(学習者の自由投稿及び投稿記事の閲覧)、マンガルーム(書籍のなかでもマンガに特化したコーナー)、イベントルーム(期間限定の催し物)、編集室ルーム(学習支援システムの提供者の情報開示)、コミュニティルーム(学習者間の交流場所)、理科の実験イベントルーム等が挙げられる。図7に示す画面には、これらの各ルーム71〜76の名称(タイトル)とともに、必要に応じて、それらの概略を説明するためのサービステキストやイラスト画像等が表示される。また、これらの各ルーム71〜76は、学習者の年齢や学年に応じて、入室可能なものと入室不可能なものに区分されていてもよい。
これらのルーム71〜76のなかで、コミュニティルームは、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段である。図7に示す画面において、学習者がコミュニティルームへの入室を選択すると、サーバ処理部133の課外イベント実行部138によって作成且つ描画されたコミュニティルーム専用の画面が、端末装置200の表示部234に表示される。このコミュニティルームにおいては、学習者が他の学習者に対して公開又は送信することが可能な定型的なメッセージ内容(定型文、定型句、静止画又は動画の画像等)が、課外イベント実行部138によって予め用意されている。それらの定型的な内容には、例えば、その時点での学習者による学習の進捗状況や、学習を行っている上での自分の気持ち、他の学習者に対する応援や激励、お礼や感謝の言葉等が挙げられ、顔文字や絵文字その他のサイン等が含まれていてもよい。
また、学習者は、他の学習者によって自分宛に公開又は送信された内容を、コミュニティルームにおいて受信し且つ閲覧することができ、その際、送信者である他の学習者のニックネームやID等を知ることもできる。学習者のニックネームは、学習者の実名を特定しない仮想的な名前や愛称として位置づけられ、例えば学習支援のホーム画面から設定することができる自身のプロフィール情報として、予め設定又は編集することができる。或いは、コミュニティルームにおいてメッセージ等を送信する際に、一時的に作成したニックネームを用いることも可能である。学習者は、コミュニティルームにおいて、応援等のメッセージを確認した上で、そのメッセージの送信者である他の学習者に対して、上述した定型的なメッセセージを返信することができる。
以上のように構成された学習支援システム1及びそのための学習支援プログラムによれば、学習支援の主目的たる学習過程及び学習内容の提供とは別に、学習支援の一環ではあるものの学習内容に直接的に関連付けられていない課外イベント(放課後ランド)が、学習者に提供される。よって、学習者は、その放課後ランドに開設された各ルーム71〜76に入室して、その内容をプレイすることにより、学習課題やテスト問題に取り組むときとは異なる雰囲気のなかで、楽しみながら気分転換を図る(リフレッシュする)ことが可能となる。その結果、学習者の学習への動機付けを増進させることができ、学習者の学習継続意欲を十分に高めることにより、学習効果を向上させることが可能となる。
また、その放課後ランドに入場するには、予定されている学習内容のうち一定範囲の内容(教科毎に定められた単元の内容や設定された到達目標等)の完了又は達成により取得することができるチケットが必要となる。これにより、学習者が放課後ランドの各ルーム71〜76に入室して遊ぶ機会が制限されるので、学習者が放課後ランドに没頭して本来の目的である学習自体が疎かになってしまうことを有効に防止することができる。さらに、学習者は、そのような環境において、放課後ランドで適度な気分転換を行いながら学習を継続することができるので、学習と放課後ランドの両立を学習者が自主的に確立することができ、家庭等での独学に減り張りを付けて、学習効果を更に高めることが可能となる。
さらに、放課後ランドのメニューの一つとして、学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニティルームといったコミュニケーション手段が提供されるので、学習者は、同じ学習支援システムの利用者であり同じ環境に置かれた他の学習者に対して、自身の独学での学習の状況を公開し、及び/又は、学習を進める上での過去又は現在の心境等を知らせることができる。また逆に、コミュニティルームにおいて、他の学習者の情報や状況を知得することができ、それに対して、他の学習者へ返信をすることもできる。学習者は、このような他の学習者との交流により、同じ学習環境にいる他の学習者の存在や他の学習者とのコミュニケーションが励みとなり、学習継続の意欲を更に向上させることが可能となる。
また、そのコミュニティルームにおいて、学習者は、他の学習者に対して、予め設定された定型的な内容によってのみ、情報の公開又は送受信を行うことが許可されているので、他の学習者との交流をある程度抑制することにより、他の学習者とのコミュニケーションを確保しつつ、学習者同士が例えば学習に全く無関係な内容の会話(いわゆるチャット等)やメール交換を行うことに起因するトラブルの発生を未然に且つ確実に防止することができる。これにより、特に未就学児童や小学児童等の学習者がコミュニティルームを利用する際の安全を担保することができ、その上で、上述したとおり学習継続意欲を高めて学習効果を改善することが可能となる。
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施の形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。また、上述の各処理フローは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
例えば、図5に示す各ステップのうち、一点鎖線の矩形枠で囲んで示す複数のステップ、すなわち、ステップSP101の学習支援のホーム画面の表示、ステップSP102の放課後ランドへの導入画面の表示、及び、ステップSP103の放課後ランドへの入場選択に関する判定を、オンラインに代えてオフラインで行ってよい。その場合、それらの各ステップSP101〜SP103の処理を実行することが可能なアプリケーションプログラムを端末装置200で予め実行しておき、或いは、かかるアプリケーションプログラムをサーバ装置100から端末装置200へダウンロード送信して実行するようにすればよい。また、その場合には、ステップSP103の実施後且つステップSP104の実施前に、図示ステップSP200として、端末装置200がネットワークNを介してサーバ装置100に接続されている否かの判定を行うことが望ましい。その判定において、両者が接続されている場合には、ステップSP104以降の処理に移行する一方、両者が接続されていない場合には、接続エラーである旨、及び、両者の接続を促すメッセージ等を端末装置200の表示部234に表示するようにしてもよい。
また、放課後ランドの導入画面、或いは、学習支援のホーム画面において、放課後ランドへ入場するためのチケットの使用の可否を学習者に質問し(問い合わせ)、学習者がその可否を選択することが可能なように構成してもよい。さらに、その場合であっても、学習者がその当日に既に放課後ランドへ入室し、一旦退室してからの再入室の場合や、例えば適宜のキャンペーン等において設定された放課後ランドへ自由に入場することができる(チケットが不要な)フリーパス期間であれば、チケットの使用の可否の問い合わせをスキップしてもよい。
ここで、放課後ランドへ入場するためのかかるチケットは、例えば学習内容の進捗状況に基づいて、学習者に付与される。より具体的には、例えば、一定の範囲(例えば、各教科の各単元)の学習内容の履修を完了した学習者や、一定以上の成績や成果を上げたり、別途設定された到達目標に達したりした学習者に対して、チケットが付与され得る。また、その学習者による学習内容の進捗状況は、各教科の各単元における例えば課題やテスト問題の完了毎に、その完了通知信号が、端末措置200の端末処理部235からサーバ装置100のサーバ処理部133へ送信され、進捗状況管理部136により、その完了内容が受け付けられ、その記録が先述した講座マスタに反映される。すなわち、学習者による学習内容の進捗状況が、進捗状況管理部136によって管理される(進捗状況管理ステップ)。
また、図2に示すサーバ装置100の構成の任意の部分は、処理能力等に相違はあるものの、端末装置200についても適合する。逆言すれば、端末装置200を、サーバ装置100として使用することも可能である。すなわち、ネットワークNを介して接続されているコンピュータ装置の何れもサーバ装置として機能させることができる。
さらに、サーバ装置100においては、ハードディスクやSSD等の大容量記憶装置を用いて、ROM102、RAM103、外部メモリ106、スロットドライブ108に装荷されるメモリデバイス等と同等の機能を果たすように構成してもよく、それらの記憶装置は、RAID等による冗長化が行われていてもいなくてもよく、また、伝送路120を介して演算処理部101に接続されていなくてもよく、例えば、クラウドコンピューティングの一環として、ネットワークNを介して別の外部装置等に接続されていてもよい。
またさらに、サーバ装置100及び端末装置200におけるネットワークインターフェースとしては、無線LAN装置及び有線LAN装置の何れでもよく、それらは、内部に装着されていても、LANカードの如く外部デバイスタイプのものでもよい。さらにまた、端末装置200としては、ネットワークNに接続可能な任意のコンピュータ機器を用いてもよい。
以上説明したとおり、本発明の学習支援システム及び学習支援プログラムは、学習者に対し、学習内容に加え、それとは別に課外イベントを提供することのより、学習者の学習継続意欲を十分に高め、学習効果を向上させることが可能となるので、学習支援に関連する分野、特にサーバ−クライントタイプのネットワーク構成において配信、提供、実施等される学習支援全般、その配信、提供、実施等に係るソフトウェア及びハードウェア関連の技術全般、さらに、それらの設計、製造、販売、役務サービスの提供等の活動に、広く且つ有効に利用することができる。
1:学習支援システム
61:ヘッダ
62:タイトルテキスト
63:サービステキスト
64:新着情報表示
65,66:ボタン
67:ナビゲーションキャラクタ
71〜76:ルーム
100:サーバ装置
101:演算処理部
102:ROM
103:RAM
104:外部インターフェース
105:入力部
106:外部メモリ
107:画像処理部
108:スロットドライブ
109:音声処理部
110:ネットワークインターフェース
111:ディスプレイモニタ
112:スピーカ装置
120:伝送路
131:サーバ通信部
132:サーバ記憶部
133:サーバ処理部
134:制御部
135:学習内容提供部
136:進捗状況管理部
137:制限時間管理部
138:課外イベント実行部
200:端末装置
201:端末装置の画面
231:端末通信部
232:端末記憶部
233:操作部
234:表示部
235:端末処理部
236:閲覧実行部
N:ネットワーク
SP101〜SP109,SP200:ステップ
Tc:制限時間
Tp:経過時間
61:ヘッダ
62:タイトルテキスト
63:サービステキスト
64:新着情報表示
65,66:ボタン
67:ナビゲーションキャラクタ
71〜76:ルーム
100:サーバ装置
101:演算処理部
102:ROM
103:RAM
104:外部インターフェース
105:入力部
106:外部メモリ
107:画像処理部
108:スロットドライブ
109:音声処理部
110:ネットワークインターフェース
111:ディスプレイモニタ
112:スピーカ装置
120:伝送路
131:サーバ通信部
132:サーバ記憶部
133:サーバ処理部
134:制御部
135:学習内容提供部
136:進捗状況管理部
137:制限時間管理部
138:課外イベント実行部
200:端末装置
201:端末装置の画面
231:端末通信部
232:端末記憶部
233:操作部
234:表示部
235:端末処理部
236:閲覧実行部
N:ネットワーク
SP101〜SP109,SP200:ステップ
Tc:制限時間
Tp:経過時間
Claims (4)
- 複数の学習者の学習支援に関する情報を記憶する情報記憶部、及び、該学習支援に関する演算処理を行う制御部を備える学習支援システムであって、
前記制御部は、
前記学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供部と、
前記学習者による前記学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理部と、
前記学習者が前記学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行部と、
を有し、
前記課外イベント実行部は、前記学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段を提供するものである、
学習支援システム。 - 前記課外イベント実行部は、前記学習者に対し、予め設定された定型的な内容によってのみ、前記コミュケーション手段における前記情報の公開又は送受信を行うことを許可する、
請求項1記載の学習支援システム。 - 前記課外イベント実行部は、前記学習者に対し、所定の期間毎に定められた所定の時間、前記課外イベントへの参加を許可する、
請求項1又は2記載の学習支援システム。 - 複数の学習者の学習支援に関する情報を記憶する情報記憶部にアクセス可能なコンピュータに、
前記学習者に所定の学習過程に関連付けられた学習内容を提供する学習内容提供ステップと、
前記学習者による前記学習内容の進捗状況を管理する進捗状況管理ステップと、
前記学習者が前記学習内容の進捗状況に応じて参加することができる課外イベントを実行する課外イベント実行ステップと、
を実行させるための学習支援プログラムであって、
前記課外イベント実行ステップにおいては、前記学習者間で情報の公開又は送受信が可能なコミュニケーション手段を提供する、
学習支援プログラム。
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