JP2015049644A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置との通信において、所定のスピードでの通信に失敗した場合でも、スピードを落として再通信を試みることによって通信を可能にする。
【解決手段】外部装置Bに接続されるポート61を有する通信手段6を備える画像形成装置Aであって、外部装置B及び通信手段6に第1の通信スピードで通信させ、第1のスピードでの通信に失敗すると、第1の通信スピードからスピードの落ちる第2のスピードに切り替えて外部装置B及び通信手段6に再度通信させる制御手段7を備える。
【選択図】図1
【解決手段】外部装置Bに接続されるポート61を有する通信手段6を備える画像形成装置Aであって、外部装置B及び通信手段6に第1の通信スピードで通信させ、第1のスピードでの通信に失敗すると、第1の通信スピードからスピードの落ちる第2のスピードに切り替えて外部装置B及び通信手段6に再度通信させる制御手段7を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
現在、画像形成装置は、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の様々な外部装置との間でUSB(Universal Serial Bus)を使用して通信(以下、USB通信と称す)を行っている。上記USB通信は、規格によって定められたロースピード、フルスピード及びハイスピード等の通信速度の異なる通信モードが存在し、これら通信モードで通信を行っているが、USBメモリー等の外部装置個々の通信品質に差異がある中、上述した通信モードでの通信時に、外部装置の通信品質の低さが原因で規定時間内に通信が完了せずに通信に失敗することがある。
下記特許文献1には、このような問題を解決するために、ホスト機器にデバイス側との通信を制御するホストコントローラーを設け、ホスト機器の上位制御装置からホストコントローラーを介してSETUPパケット及びDATAパケットをデバイス側に再送すると、ホストコントローラーからACKパケットを上記制御装置に送信することで、本来なら規定時間内に通信が完了せずに通信に失敗する場合でも通信を正常に完了できるUSBシステムが考案されている。また、下記特許文献2には、USBホストコントローラーが複数の通信路を用いてデバイスとの通信をコントロールして速い通信速度を確保することで、通信の失敗を防止するプロセッサ装置が考案されている。
ところで、上記従来技術では、デバイス(外部装置)に接続されるホスト機器の通信性能を向上することにより通信の失敗を防止しているが、例えば、上述したハイスピードで通信している際に通信性能を向上したにもかかわらず通信に失敗してしまうことがあり、そのような場合には認識不良としてハイスピードでの通信を直ちに終了している。つまり、上記従来技術では、1つの通信速度でのみ通信を行い、その通信速度での通信に失敗した場合には、再通信を試みることなく直ちに通信を終了するという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、外部装置との通信において、所定のスピードでの通信に失敗した場合でも、スピードを落として再通信を試みることによって通信を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、外部装置に接続されるポートを有する通信手段を備える画像形成装置であって、外部装置及び通信手段に第1の通信スピードで通信させ、第1のスピードでの通信に失敗すると、第1の通信スピードからスピードの落ちる第2のスピードに切り替えて外部装置及び通信手段に再度通信させる制御手段を備える、という手段を採用する。
本発明では、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、周囲に報知する報知手段をさらに備え、制御手段は、第1の通信スピードあるいは第2の通信スピードでの通信に失敗すると、第1の通信スピードあるいは第2の通信スピードでの通信に失敗したことを報知手段に報知させる、という手段を採用する。
本発明では、第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、制御手段は、上位制御手段と、上位制御手段からの制御指令に基づいて外部装置と通信手段との通信を制御する通信制御手段とからなり、上位制御手段は、第1の通信スピードあるいは第2の通信スピードでの通信時に、通信制御手段に通信開始指令を出力したにもかかわらず、通信制御手段が外部装置からデータを受信する状態にならない場合には、外部装置をポートから取り外してポートに再接続することを促す情報を報知手段に報知させる、という手段を採用する。
本発明では、第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれか1つの解決手段において、制御手段は、外部装置と通信手段とを接続する通信線に過電流が流れたことを検知すると、外部装置をポートから取り外すことを促す情報を報知手段に報知させる、という手段を採用する。
本発明によれば、外部装置及び通信手段に第1の通信スピードで通信させ、第1の通信スピードでの通信に失敗した場合には、第1の通信スピードからスピードの落ちる第2の通信スピードに切り替えて外部装置及び通信手段に再度通信させる、つまり、通信に失敗した場合でも、スピードを落として再通信を試みることによって通信可能にする。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る複合機Aは、電子写真方式に基づいて記録紙に画像を形成する画像形成装置であり、図1に示すように、操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像形成部4、通信部5、USB通信部6(通信手段)及び演算制御部7(制御手段)を備える。なお、図1における実線矢印は、データの流れ示し、点線矢印は、制御信号や検出信号の流れを示す。
本実施形態に係る複合機Aは、電子写真方式に基づいて記録紙に画像を形成する画像形成装置であり、図1に示すように、操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像形成部4、通信部5、USB通信部6(通信手段)及び演算制御部7(制御手段)を備える。なお、図1における実線矢印は、データの流れ示し、点線矢印は、制御信号や検出信号の流れを示す。
操作表示部1は、操作表示制御部11、ハードウェアキーである操作キー12及びソフトウェアキーや各種画像を表示するタッチパネル13を備えており、ユーザーと複合機Aとを関係付けるマンマシンインターフェイスとして機能する。
操作表示制御部11は、演算制御部7による制御の下で、上記操作キー12及びタッチパネル13を制御する制御装置であり、演算処理装置、内部メモリー及び電気的に相互接続された操作キー12及びタッチパネル13と信号の送受信を行うインターフェイス回路等から構成されており、内部メモリーに記憶された操作表示制御プログラムに基づいて操作表示部1の全体動作を制御する。
操作表示制御部11は、演算制御部7による制御の下で、上記操作キー12及びタッチパネル13を制御する制御装置であり、演算処理装置、内部メモリー及び電気的に相互接続された操作キー12及びタッチパネル13と信号の送受信を行うインターフェイス回路等から構成されており、内部メモリーに記憶された操作表示制御プログラムに基づいて操作表示部1の全体動作を制御する。
例えば、この操作表示制御部11は、タッチパネル13に表示信号を出力することによりタッチパネル13に操作ボタンや各種画像を表示させる。また、操作表示制御部11は、操作キー12またはタッチパネル13から入力される操作信号に基づいていずれの操作キー12またはタッチパネル13に表示される操作ボタンが操作されたか判定し、判定結果に基づいて指示信号を演算制御部7に出力する。
操作キー12は、ハードウェアキーとして操作表示部1に物理的に備えられたものであり、例えば、電源キー、スタートキー、ストップ/クリアキー及びテンキー(数値入力キー)等がある。操作キー12では、ユーザーによって上述した各キーが押下されると、各キーから操作信号を操作表示制御部11に出力する。
タッチパネル13は、周知のように表示パネルの表示面に抵抗膜方式等の透明な面状押圧センサーを設けたものであり、操作表示制御部11から入力される表示信号に基づいて表示パネルに表示した操作ボタンをユーザーの指等によって押圧されると、面状押圧センサーが押圧位置(押圧座標)を示す操作信号を操作表示制御部11に出力するものである。
画像読取部2は、図2に示すようにADF(Automatic document feeder:自動原稿送り装置)21及びフラットベット読取部22から構成されており、演算制御部7から入力される制御信号に基づいてADF21により給紙される原稿またはユーザーによりフラットベット読取部22上に載置された原稿の表面画像(原稿画像)を読み取って原稿画像データに変換し、この原稿画像データを画像データ記憶部3に出力する。
画像データ記憶部3は、半導体メモリーまたはハードディスク装置等であり、演算制御部7から入力される制御信号に基づいて上記原稿画像データ、通信部5が外部のクライアントコンピューターから受信するプリント画像データあるいは通信部5が外部のファクシミリ装置から受信するファクシミリ画像データを記憶すると共に、これら画像データを演算制御部7から入力される制御信号に基づいて読み出して画像形成部4に出力する。
画像形成部4は、演算制御部7から入力される制御信号に基づいて、給紙カセット45から取り出した記録紙Pに画像データ記憶部3から読み出した画像データに基づくトナー画像を画像形成するものである。この画像形成部4は、図2に示すように、ベルトローラー41、中間転写ベルト42、トナーの各色(Y,M,C,K)に対応する4つの画像形成ユニット43Y,43C,43M,43K、1次転写ローラー44Y,44C,44M,44K、給紙カセット45、ピックアップローラー46、搬送ローラー47、レジストローラー48、2次転写ローラー49、分離除電部50、定着ローラー51、排紙ローラー52、排紙トレイ53、反転ローラー54、分岐ガイド55、3対の反転紙搬送ローラー56及び記録紙センサー57を備えている。
ベルトローラー41は、図示するように、離間して配設された3つのローラー、つまり駆動ローラー41a、従動ローラー41b及びテンションローラー41cからなる。すなわち、駆動ローラー41aと従動ローラー41bとは水平方向に一定距離を空けて配置され、テンションローラー41cは、このような駆動ローラー41aと従動ローラー41bとの間かつ若干上方に変位した位置に配置されている。中間転写ベルト42は、このようなベルトローラー41(駆動ローラー41a、従動ローラー41b、テンションローラー41c)に架け渡された無端ベルトであり、駆動ローラー41aによって矢印で示す方向に走行する。
すなわち、中間転写ベルト42は、駆動ローラー41aと従動ローラー41bとの間においては水平方向に走行する。また、上述した駆動ローラー41aは、駆動力を発生するモーターが軸結合されたローラーであり、モーターの動力によって中間転写ベルト42を矢印方向に走行させる。上記従動ローラー41bは、自由回転するように設けられたフリーローラーであり、中間転写ベルト42を駆動ローラー41aの動力に従って案内する。また、上記テンションローラー41cは、回転軸が可動可能に設けられ、所定の付整力で中間転写ベルト42を押圧することにより一定のテンション(張力)を中間転写ベルト42に付与するローラーである。
画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kは、図示するように、上述した中間転写ベルト42の水平走行部位に所定間隔を空けて設けられている。これら画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kのうち、画像形成ユニット43Yは、イエロー(Y)のトナー画像を形成するユニットであり、従動ローラー41bに最も近い位置に設けられている。画像形成ユニット43Cは、シアン(C)のトナー画像を形成するユニットであり、上記画像形成ユニット43Yの次に従動ローラー41bに近い位置に設けられている。画像形成ユニット43Mは、マゼンダ(M)のトナー画像を形成するユニットであり、上記画像形成ユニット43Cの次に従動ローラー41bに近い位置に設けられている。画像形成ユニット43Kは、ブラック(K)のトナー画像を形成するユニットであり、駆動ローラー41aに最も近い位置に設けられている。
このような画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kは、各々に感光体ドラムay,ac,am,ak、帯電部by,bc,bm,bk、レーザースキャニングユニットcy,cc,cm,ck、現像ユニットdy,dc,dm,dk及びクリーナーey,ec,em,ekを構成要素としている。
すなわち、画像形成ユニット43Yは、感光体ドラムay、帯電部by、レーザースキャニングユニットcy、現像ユニットdy及びクリーナーeyから構成され、画像形成ユニット43Cは、感光体ドラムac、帯電部bc、レーザースキャニングユニットcc、現像ユニットdc及びクリーナーecから構成され、画像形成ユニット43Mは、感光体ドラムam、帯電部bm、レーザースキャニングユニットcm、現像ユニットdm及びクリーナーemから構成され、画像形成ユニット43Kは、感光体ドラムak、帯電部bk、レーザースキャニングユニットck、現像ユニットdk及びクリーナーekから構成されている。
各感光体ドラムay,ac,am,akは、周面が所定の感光体材料(例えばアモルファスシリコン)で形成された円筒部材である。各帯電部by,bc,bm,bkは、各感光体ドラムay,ac,am,akの周面(感光面)を均一に帯電させるものである。各レーザースキャニングユニットcy,cc,cm,ckは、帯電状態の上記感光面にレーザー光を照射することにより、感光面に静電潜像を形成するものである。
各現像ユニットdy,dc,dm,dkは、内部に所定の量のトナー(正極性トナー)を収容すると共に当該トナーを感光面に供給することにより当該感光面に形成された静電潜像をトナー画像として現像する。各クリーナーey,ec,em,ekは、トナー画像の転写後の感光面に残留するトナー(残留トナー)を掻き落として除去するものである。
1次転写ローラー44Y,44C,44M,44Kは、図示するように画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kに対応して4つ設けられており、各々に中間転写ベルト42を挟んだ状態で各画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kの感光体ドラムay,ac,am,akに対向配置されている。また、各1次転写ローラー44Y,44C,44M,44Kには負極性の1次転写バイアス(高電圧)が印加されており、各1次転写ローラー44Y,44C,44M,44Kは、この1次転写バイアスの作用によって各画像形成ユニット43Y,43C,43M,43Kの感光体ドラムay,ac,am,akにそれぞれ形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト42に転写(1次転写)させる。
給紙カセット45は、A4サイズやB5サイズ等、所定形状の記録紙Pを複数枚重ねた状態で収容する容器である。ピックアップローラー46は、給紙カセット45の上部において記録紙Pに圧接するように設けられ、給紙カセット45内の記録紙Pを1枚づつ取り出して搬送ローラー47に送り出すローラーである。搬送ローラー47は、ピックアップローラー46から給紙された記録紙Pをレジストローラー48に向けて搬送するローラーである。レジストローラー48は、搬送ローラー47から供給された記録紙Pを所定のタイミングで2次転写ローラー49に供給するローラーである。
2次転写ローラー49は、中間転写ベルト42を挟んで駆動ローラー41aに対向配置されたローラーであり、中間転写ベルト42上のトナー画像を記録紙Pに転写(2次転写)させるものである。この2次転写ローラー49には、負極性の2次転写バイアス(高電圧)が印加されており、2次転写ローラー49は、この2次転写バイアスの作用によって中間転写ベルト42上のトナー画像を記録紙Pに転写(2次転写)させる。
分離除電部50は、演算制御部7から入力される制御信号に基づいて記録紙Pに向けて正極性の除電バイアスを供給する。この除電バイアスは、記録紙Pの帯電を中和して無帯電状態にするためのものであり、記録紙Pの2次転写ローラー49からの分離を良好にするものである。分離除電部50は、ステンレスからなる鋸歯状電極を有し、この鋸歯状電極の先端から電界が形成され記録紙Pが除電される。
定着ローラー51は、内部にヒータを備えた加熱ローラー51aと、当該加熱ローラー51aに圧接する加圧ローラー51bとから構成されている。この定着ローラー51は、加熱ローラー51aと加圧ローラー51bとで各色のトナー画像が転写された記録紙Pを挟み込むことにより記録紙Pを加熱及び加圧して、各色のトナー画像を記録紙P上に定着させる。加熱ローラー51a及び加圧ローラー51bは、記録紙Pと接触する接触面(表面)が摩擦により負極性に帯電するフッ素系材料によって形成されている。すなわち、加熱ローラー51a及び加圧ローラー51bは、その表面が記録紙Pとの摩擦により負極性に帯電する。
排紙ローラー52は、定着ローラー51から搬送されると共に分岐ガイド55により案内された記録紙Pを排紙トレイ53に向けて搬送するローラーである。排紙トレイ53は、排紙ローラー52から供給された記録紙Pを収容・保持する収容部である。反転ローラー54は、定着ローラー51から搬送されると共に分岐ガイド55により案内された記録紙Pをスイッチバック搬送するためのローラーである。つまり、反転ローラー54は、正転することにより定着ローラー51から供給された記録紙Pを挟み込み、当該挟みこんだ状態で逆転することにより記録紙Pを反転紙搬送ローラー56に向けて搬送する。
分岐ガイド55は、演算制御部7から入力される制御信号に基づいて定着ローラー51から排出された記録紙Pの搬送先を排紙ローラー52または反転ローラー54に択一的に切り替える。つまり、分岐ガイド55は、記録紙Pを排紙トレイ53に排紙する場合には、第1の姿勢(図示する点線の姿勢)とすることにより記録紙Pの搬送先を排紙ローラー52とし、一方、第2の姿勢(図示する実線の姿勢)とすることにより記録紙Pの搬送先を反転ローラー54に切り替える。
反転紙搬送ローラー56は、反転ローラー54から供給された記録紙Pをレジストローラー48に向けて搬送するための搬送経路(反転経路)に設けられたローラーである。この反転紙搬送ローラー56は、図示するように、反転経路において離間した3箇所に設けられている。記録紙センサー57は、定着ローラー51と分岐ガイド55との間に配置され、定着ローラー51を通過した記録紙Pの枚数を検出し、当該枚数を示す検出信号を演算制御部7に出力する。
ここで、記録紙Pの表面と裏面とにトナー画像を形成する両面画像形成においては、上記反転ローラー54、分岐ガイド55及び反転紙搬送ローラー56が機能することにより、表面の画像形成において定着ローラー51を通過した記録紙Pが表面と裏面とが反転した状態でレジストローラー48に再度供給され、記録紙Pの裏面の画像形成が行われる。
通信部5は、演算制御部7から入力される制御信号に基づいて電話回線を介して外部の複合機Aあるいはファクシミリ装置、またLAN(Local Area Network)を介してクライアントコンピューター等と通信を行うものである。すなわち、この通信部5は、イーサネット(登録商標)等のLAN規格に準拠した通信機能と、G3等のファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。
USB通信部6は、USB規格に対応して通信を行う通信装置であり、USBポート61を有し、該USBポート61にUSBメモリーB(外部装置)が装着されることによってUSBメモリーBと電気的に接続し、演算制御部7の制御の下、USBメモリーBとの通信を行うことで電子ファイルを受信する。USB通信部6は、図3に示すように、USBポート61を介して2本の電力線(VBUS及びGND)と2本のツイスト対による差動データ信号線(信号線S1、S2)の合計4本の通信線によってUSBメモリーBに接続されている。
また、USB通信部6は、USBポート61へのUSBメモリーBの装着や、USB通信部6における4本の通信線の内のVBUSに流れる過電流等を検出し、これらの検出結果を示す検出信号を演算制御部7に出力する。なお、上記USBメモリーBは、各種データを記憶可能な不揮発性のフラッシュメモリーからなり、USB通信部6のUSBポート61に着脱自在な記憶媒体である。例えば、ユーザーは、演算制御部7に記憶される演算制御プログラムを更新しようとする場合、更新すべき演算制御プログラムに応じた更新用プログラムを上記USBメモリーBに記憶させ、該USBメモリーBをUSB通信部6のUSBポート61に装着する。
演算制御部7は、図3に示すように、ROM(Read Only Memory)71、RAM(Random Access Memory)72、USBホストコントローラー73(通信制御手段)及びCPU(Central Processing Unit)74(上位制御手段)を備えており、上記ROM71に記憶された演算制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行うと共に各部と通信を行うことにより複合機Aの全体動作を制御する。
ROM71は、CPU74で実行される演算制御プログラム及びその他のデータを記憶する不揮発性メモリーである。
RAM72は、CPU74が演算制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先となるワーキングエリアとして用いられる揮発性メモリーである。
RAM72は、CPU74が演算制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先となるワーキングエリアとして用いられる揮発性メモリーである。
USBホストコントローラー73は、CPU74から入力される制御信号(制御指令)に基づいてUSB通信部6を制御してUSB通信部6にUSBメモリーBと通信させるものである。また、USBホストコントローラー73は、USB通信部6から入力される検出信号に基づいてUSB通信部6のUSBポート61にUSBメモリーBが装着されたか否か判定し、この判定の結果を示す装着検知信号をCPU74に出力する。
また、USBホストコントローラー73は、USB通信部6から入力される検出信号に基づいてUSB通信部6における4本の通信線の内のVBUSに過電流が流れているか否かを判定し、この判定の結果を示す過電流検知信号をCPU74に出力する。このようなUSBホストコントローラー73及びUSB通信部6は、USB2.0に準拠するものであり、ロースピード、フルスピード及びハイスピードの通信速度の異なる3種類の通信モードで通信可能である。なお、ロースピードが最も遅く、ハイスピードが最も速い。
CPU74は、ROM71に記憶されている演算制御プログラムに基づき、操作表示部1が受け付ける操作指示及び通信部5が外部のクライアントコンピューター等から受信する各種指示に応じて複合機Aの全体動作を制御する。詳細については後述するが、CPU74は、各種の制御処理の一環として、USBメモリーBとUSB通信部6との通信における通信速度に関する制御信号をUSBホストコントローラー73に出力して、上記通信速度を制御する。
次に、このように構成された複合機Aの動作について図4及び図5を参照して説明する。
ユーザーは、例えば、ROM71に記憶される演算制御プログラムを更新しようとする場合、更新すべき演算制御プログラムに応じた更新用プログラムをUSBメモリーBに記憶させ、該USBメモリーBをUSB通信部6のUSBポート61に装着する。
ユーザーは、例えば、ROM71に記憶される演算制御プログラムを更新しようとする場合、更新すべき演算制御プログラムに応じた更新用プログラムをUSBメモリーBに記憶させ、該USBメモリーBをUSB通信部6のUSBポート61に装着する。
ここで、CPU74は、ROM71に記憶される演算制御プログラムに従って、以下の特徴的な処理を行う。すなわち、CPU74は、USBホストコントローラー73から入力される装着検知信号に基づいてUSBポート61にUSBメモリーBが装着されたか否か判定する(ステップS1)。CPU74は、USBポート61にUSBメモリーBが装着されていない場合(NOの場合)、上述したステップS1の判定処理を繰り返す。
一方、CPU74は、USB通信部6のUSBポート61にUSBメモリーBが装着されている場合(YESの場合)、USBホストコントローラー73から入力される過電流検知信号に基づいてUSB通信部6のVBUSに過電流が流れているか否か判定する(ステップS2)。
CPU74は、USB通信部6のVBUSに過電流が流れている場合(YESの場合)、USB通信部6に切断処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオフ)を実行させるための制御信号をUSBホストコントローラー73に出力し、さらにタッチパネル13にUSBメモリーBの異常及びUSBメモリーBをUSBポート61に接続しないことを指示するメッセージを表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力し(ステップS3)、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
一方、CPU74は、VBUSに過電流が流れていない場合(NOの場合)、USB通信部6にハイスピードでの通信モードでUSB通信を開始させるための通信開始信号(通信開始指令)をUSBホストコントローラー73に出力する(ステップS4)。続いて、CPU74は、USBホストコントローラー73からの応答に基づいてUSBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になったか否か判定する(ステップS5)。
CPU74は、USBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になっていない場合(YESの場合)、USB通信部6に切断処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオフ)を実行させるための制御信号をUSBホストコントローラー73に出力し、さらにタッチパネル13にUSBメモリーBをUSBポート61から取り外してUSBポート61に再接続することを促すメッセージを表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力し(ステップS6)、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
一方、CPU74は、USBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になっている場合(NOの場合)、USBメモリーBから受信したデータのチェック処理においてデータ異常が発生する等のエラーによってハイスピードでの通信に失敗したか否か判定する(ステップS7)。CPU74は、ハイスピードでの通信に失敗していない場合(NOの場合)、通常通りにハイスピードでの通信を実行して(ステップS8)、ハイスピードでの通信完了後、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
一方、CPU74は、ハイスピードでの通信に失敗した場合(YESの場合)、タッチパネル13にハイスピードでの通信に失敗したことと、フルスピードでの通信を開始することを通知するメッセージを表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力する(ステップS9)。
続いて、CPU74は、USB通信部6に切断処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオフ)を実行させその後再接続処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオン)を実行させるための制御信号をUSBホストコントローラー73に出力する(ステップS10)。そして、CPU74は、USB通信部6にフルスピードでの通信モードでUSB通信を開始させるための通信開始信号(通信開始指令)をUSBホストコントローラー73に出力する(ステップS11)。
そして、CPU74は、USBホストコントローラー73からの応答に基づいてUSBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になったか否か判定する(ステップS12)。CPU74は、USBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になっていない場合(YESの場合)、USB通信部6に切断処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオフ)を実行させるための制御信号をUSBホストコントローラー73に出力し、さらにタッチパネル13にUSBメモリーBをUSBポート61から取り外してUSBポート61に再接続することを促すメッセージを表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力し(ステップS13)、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
一方、CPU74は、USBホストコントローラー73がUSBメモリーBからデータを受信する状態になっている場合(NOの場合)、USBメモリーBから受信したデータのチェック処理においてデータ異常が発生する等のエラーによってフルスピードでの通信に失敗したか否か判定する(ステップS14)。
CPU74は、フルスピードでの通信に失敗していない場合(NOの場合)、タッチパネル13にフルスピードでの通信を実行している旨のメッセージ(例えば、「フルスピード実行中」というメッセージ)を表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力し(ステップS15)、ステップS8の処理において通常通りにフルスピードでの通信を実行して、フルスピードでの通信完了後、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
一方、CPU74は、フルスピードでの通信に失敗した場合(YESの場合)、USB通信部6に切断処理(つまりVBUSを介したUSBメモリーBへの電力供給をオフ)を実行させるための制御信号をUSBホストコントローラー73に出力し、さらにタッチパネル13にフルスピードでの通信の失敗を通知すると共にUSBメモリーBをUSBポート61から取り外すことを促すメッセージを表示させるための制御信号を操作表示制御部11に出力し(ステップS16)、図4及び図5に示すフローチャートの処理を終了する。
このような本実施形態によれば、USBメモリーB及びUSB通信部6にハイスピードで通信させ、ハイスピードでの通信に失敗した場合には、ハイスピードからスピードの落ちるフルスピードに切り替えてUSBメモリーB及びUSB通信部6に再度通信させる、つまり、通信に失敗した場合でも、スピードを落として再通信を試みることによって通信可能にする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、外部装置としてUSBメモリーBがUSB通信部6のUSBポート61に接続され、このUSBメモリーBとUSB通信部6との間の通信を図4及び図5に示すフローチャートに示すように制御したが、外部装置としてUSBメモリーB以外のUSB機器がUSB通信部6に接続された場合でも、通信を同様に制御することが可能である。
(1)上記実施形態では、外部装置としてUSBメモリーBがUSB通信部6のUSBポート61に接続され、このUSBメモリーBとUSB通信部6との間の通信を図4及び図5に示すフローチャートに示すように制御したが、外部装置としてUSBメモリーB以外のUSB機器がUSB通信部6に接続された場合でも、通信を同様に制御することが可能である。
(2)上記実施形態は、外部装置とUSB通信を行う複合機(画像形成装置)に、本発明を適用したものであるが、外部装置とUSB通信以外の通信方式で通信する画像形成装置に、本発明を適用して、USB通信以外の通信方式の通信に失敗した場合に、スピードを落として再通信を試みることによって通信可能にするようにしてもよい
(3)上記実施形態は、USB2.0に準拠する複合機(画像形成装置)に、本発明を適用したものであるが、USB3.0に準拠する画像形成装置に、本発明を適用するようにしてもよい。例えば、ウルトラスピードでの通信に失敗した場合に、ウルトラスピードからハイスピードに切り替えて再度通信し、また、このハイスピードの通信に失敗した場合に、ハイスピードからフルスピードに切り替えて再度通信するようにしてもよい。また、上記実施形態では、ハイスピードからフルスピードに切り替えて再度通信したが、フルスピードでの通信に失敗した場合に、フルスピードからロースピードに切り替えて再度通信するようにしてもよい。
A…複合機(画像形成装置)、1…操作表示部、2…画像読取部、3…画像データ記憶部、4…画像形成部、5…通信部、6…USB通信部(通信手段)、7…演算制御部(制御手段)、11…操作表示制御部、12…操作キー、13…タッチパネル、41a,41b,41c…ベルトローラー、42…中間転写ベルト、43Y,43C,43M,43K…画像形成ユニット、44Y,44M,44C,44K…1次転写ローラー、45…給紙カセット、46…ピックアップローラー、47…搬送ローラー、48…レジストローラー、49…2次転写ローラー、50…分離除電部、51…定着ローラー、52…排紙ローラー、53…排紙トレイ、54…反転ローラー、55…分岐ガイド、56…反転紙搬送ローラー、57…記録紙センサー、ay,am,ac,ak…感光体ドラム、by,bm,bc,bk…帯電部、cy,cm,cc,ck…レーザースキャニングユニット、dy,dm,dc,dk…現像ユニット、ey,em,ec,ek…クリーナー、51a…加熱ローラー、51b…加圧ローラー、61…USBポート、71…ROM、72…RAM、73…USBホストコントローラー(通信制御手段)、74…CPU(上位制御手段)、P…記録紙、B…USBメモリー(外部装置)
Claims (4)
- 外部装置に接続されるポートを有する通信手段を備える画像形成装置であって、
前記外部装置及び前記通信手段に第1の通信スピードで通信させ、前記第1のスピードでの通信に失敗すると、前記第1の通信スピードからスピードの落ちる第2のスピードに切り替えて前記外部装置及び前記通信手段に再度通信させる制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 周囲に報知する報知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1の通信スピードあるいは前記第2の通信スピードでの通信に失敗すると、前記第1の通信スピードあるいは前記第2の通信スピードでの通信に失敗したことを前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、上位制御手段と、前記上位制御手段からの制御指令に基づいて前記外部装置と前記通信手段との通信を制御する通信制御手段とからなり、
前記上位制御手段は、前記第1の通信スピードあるいは前記第2の通信スピードでの通信時に、前記通信制御手段に通信開始指令を出力したにもかかわらず、前記通信制御手段が前記外部装置からデータを受信する状態にならない場合には、前記外部装置を前記ポートから取り外して前記ポートに再接続することを促す情報を前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、外部装置と通信手段とを接続する通信線に過電流が流れたことを検知すると、前記外部装置を前記ポートから取り外すことを促す情報を前記報知手段に報知させる請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013180252A JP2015049644A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013180252A JP2015049644A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015049644A true JP2015049644A (ja) | 2015-03-16 |
Family
ID=52699628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013180252A Pending JP2015049644A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015049644A (ja) |
-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013180252A patent/JP2015049644A/ja active Pending
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