JP2015048743A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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泉 大樹
Daiki Izumi
大樹 泉
哲也 初鳥
Tetsuya Hatsutori
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Abstract

【課題】スクロール型圧縮機において、製造コストを抑制しつつチップシールの誤組付を確実に防止する。【解決手段】スクロール型圧縮機を構成する固定スクロール18の固定側渦巻壁36には、第1及び第2固定側壁部50、52の端面にそれぞれ第1及び第2収納溝56、60が形成され、第1及び第2チップシール58、62が装着され、可動スクロール20の可動側渦巻壁66には、第1及び第2可動側壁部80、82の端面にそれぞれ第3及び第4収納溝86、90が形成され、第3及び第4チップシール88、92が装着される。この第1チップシール58は、第3チップシール88に対して長く、且つ、曲率が小さく形成されており、第2チップシール62は、第4チップシール92に対して短く、且つ、曲率が小さく形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、固定スクロールに対して可動スクロールを旋回させることによりハウジングの内部において冷媒を圧縮するスクロール型圧縮機に関する。
従来から、固定板と該固定板に直立した渦巻状の固定壁を有する固定スクロールと、可動板と該可動板に直立した渦巻状の可動壁を前記固定壁に噛み合わせるように配置した可動スクロールとをハウジングの内部に備え、偏心するクランクピンを介して前記可動スクロールを旋回させることにより、固定スクロールの固定壁及び可動スクロールの可動壁と固定板及び可動板との間に形成される圧縮室で冷媒を圧縮させるスクロール型圧縮機が知られている。
このようなスクロール型圧縮機では、例えば、特許文献1に開示されるように、固定壁及び可動壁の高さ方向の端面にそれぞれ長さの異なるチップシールが設けられており、前記チップシールの誤組付を防止するために、固定スクロール側のチップシールの厚さと、可動スクロール側のチップシールの厚さとを異ならせたり、チップシールの幅寸法が異なるように設定すると共に、前記チップシールの厚さや幅寸法に応じて、該チップシールの装着されるシール溝の深さや幅寸法を異なるように形成している。
特開2010−275895号公報
上述したスクロール型圧縮機のように、例えば、固定スクロール側と可動スクロール側とで、チップシールの厚さ及びシール溝の深さを異なるように設定した場合、前記チップシールが熱膨張した際の膨張量や前記シール溝から端板側への変位量がそれぞれ異なることとなる。その結果、可動スクロール及び固定スクロールの端板と前記チップシールとの間に生じる接触圧が可動スクロール側と固定スクロール側とで異なってしまい、それに伴って、前記可動スクロールの旋回時における挙動が不安定になるという問題が生じる。
この異なる厚さで形成されたチップシール及び異なる深さのシール溝の形状に応じて接触圧が均一となるように補正することが考えられるが、その補正作業及び管理が非常に煩雑となる。
また、チップシール及びシール溝の幅寸法を、可動スクロール側と固定スクロール側とで異ならせた場合には、可動壁及び固定壁に対して幅の異なる2種類のシール溝を形成する必要があり、その加工が煩雑となると共に製造コストの増加を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、製造コストを抑制しつつチップシールの誤組付を確実に防止することが可能なスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、固定スクロール及び可動スクロールの渦巻壁の端面にそれぞれ長さの異なるチップシールが装着されたスクロール型圧縮機であって、
渦巻壁の厚さ中心を通るインボリュート曲線において同一の伸開角となる位置で、固定スクロールの渦巻壁に形成される第1のシール溝と、可動スクロールの渦巻壁に形成される第2のシール溝との曲率を異ならせ、第1及び第2のシール溝と同じ曲率を有する第1のチップシール、第2のチップシールをそれぞれ装着することを特徴とする。
本発明によれば、固定スクロール及び可動スクロールの渦巻壁の厚さ中心を通るインボリュート曲線において同一の伸開角となる位置で、固定スクロールの渦巻壁に形成される第1のシール溝と、可動スクロールの渦巻壁に形成される第2のシール溝との曲率を異ならせ、第1及び第2のシール溝と同じ曲率を有する第1のチップシール、第2のチップシールをそれぞれ装着している。
従って、第1及び第2のチップシールを、曲率の一致しない第1及び第2のシール溝に装着することができず、それに伴って、誤組付が確実に防止されると共に、第1及び第2のシール溝の幅寸法及び溝深さが略同一に形成されているため、各溝毎に異なる加工を行う必要がなく、曲率を変更するだけで容易に対応することが可能となり、従来技術に係るスクロール型圧縮機と比較し、製造コストの削減を図ることができる。
また、固定スクロール及び可動スクロールは、基板部の高さを渦巻壁に沿った中心部側で高くした高位面と外端部側で低くした低位面とからなる段差部と、渦巻壁の高さを中心部側で低くした低壁部と外端部側で高くした高壁部とからなる段付部とを有し、
段差部と段付部とを互いに係合させ、固定スクロール及び可動スクロールに装着される前記第1及び第2のチップシールを、低壁部と高壁部とに分割してそれぞれ配置するとよい。これにより、低壁部及び高壁部からなる渦巻壁を有した固定スクロール及び可動スクロールにおいて、曲率の異なる第1及び第2のチップシールを、低壁部と高壁部とに分割してそれぞれ配置しているため、チップシールの変更を、低壁部側のみ、高壁部側のみ、又は、低壁部及び高壁部の両壁面等に、必要に応じて適宜適用することで、最適な範囲で誤組付の防止を図ることができる。
さらに、固定スクロールの低壁部に装着されるチップシールを、可動スクロールの低壁部に装着されるチップシールに対して長くし、且つ、可動スクロールの低壁部に形成されるシール溝の曲率を、固定スクロールの低壁部に形成されるシール溝の曲率に対して大きく設定するとよい。これにより、可動スクロールの低壁部に形成されるシール溝の曲率を大きく設定することで、渦巻壁の厚さ中心に対して外周側に配置することができるため、厚さ中心にシール溝が配置された従来のスクロール型圧縮機と比較し、固定スクロールの基板部に形成された吐出口との干渉を回避しつつシール溝及びチップシールの長さを長く形成することができる。その結果、可動スクロールの低壁部に装着されるチップシールの誤組付を防止しつつ、シール性を高めて可動スクロールと固定スクロールとの間における冷媒の圧縮効率向上を図ることができる。
さらにまた、可動スクロールの高壁部に装着されるチップシールを、固定スクロールの高壁部に装着されるチップシールに対して長くし、且つ、可動スクロールの高壁部に形成されるシール溝の曲率を、固定スクロールの高壁部に形成されるシール溝の曲率に対して大きく設定するとよい。これにより、固定スクロールの高壁部に装着されるシール溝の曲率を小さく設定することで、渦巻壁の厚さ中心に対して内周側に配置することができるため、厚さ中心にシール溝が配置された従来のスクロール型圧縮機と比較し、可動スクロールの基板部に対して固定スクロールに装着されたチップシールの端部が外側へとはみ出すことを防止しつつ、シール溝及びチップシールの長さを長く形成することができる。その結果、固定スクロールの高壁部に装着されるチップシールの誤組付を防止しつつ、シール性を高めて可動スクロールと固定スクロールとの間における冷媒の圧縮効率向上を図ることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、スクロール型圧縮機の固定スクロール及び可動スクロールにおいて、渦巻壁の厚さ中心を通るインボリュート曲線において同一の伸開角となる位置で、固定スクロールの渦巻壁に形成される第1のシール溝と、可動スクロールの渦巻壁に形成される第2のシール溝との曲率を異ならせ、第1及び第2のシール溝と同じ曲率を有する第1のチップシール、第2のチップシールをそれぞれ装着することにより、第1及び第2のチップシールを、曲率の一致しない第1及び第2のシール溝に誤って装着してしまうことが防止されるため、誤組付を確実に防止できると共に、第1及び第2のシール溝の幅寸法及び溝深さが略同一に形成され、曲率を変更するだけで容易に対応することができるため、従来技術に係るスクロール型圧縮機と比較し、製造コストの削減を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るスクロール型圧縮機の全体断面図である。 図1に示すスクロール型圧縮機を構成する可動スクロールの模式平面図である。 図1に示すスクロール型圧縮機を構成する可動スクロールの外観斜視図である。 図4Aは、図2における可動スクロールの中心部近傍を示す拡大平面図であり、図4Bは、図1における固定スクロールの固定側基板部の外縁部近傍を示す拡大平面図である。
本発明に係るスクロール型圧縮機について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るスクロール型圧縮機を示す。
このスクロール型圧縮機10は、図1に示されるように、蓋状に形成されたフロントハウジング12と、カップ状に形成されたリアハウジング14とを含み、前記リアハウジング14の外周側には、例えば、冷媒等からなるガスを内部へと導入する吸入ポート16と、前記リアハウジング14の内部で圧縮された圧縮ガスが導出される吐出ポート(図示せず)とが形成される。そして、リアハウジング14の内部には、その開口した一端部側(矢印A方向)から固定スクロール18と、該固定スクロール18に対して旋回する可動スクロール20が挿入される。
フロントハウジング12は、その一端部に形成され後述する駆動部21の回転シャフト96を支持する円筒部22と、該円筒部22に対して拡径しリアハウジング14に連結される連結部24とを有する。
リアハウジング14は、例えば、有底筒状に形成され、その開口した一端部側(矢印A方向)に形成される大径部26と、該大径部26に対して他端部側(矢印B方向)に形成され縮径した小径部28と、該小径部28に隣接して他端部に形成されたガス吐出室38とを有する。なお、ガス吐出室38は、図示しない吐出ポートと連通している。
大径部26は、例えば、軸方向(矢印A、B方向)に沿って略一定径となる内周面を有し、その先端部には前記フロントハウジング12の連結部24が当接すると共に、フロントハウジング12とリアハウジング14とが複数の締結ボルト30によって互いに連結される。一方、大径部26に形成される外周面には、内周側に向かって貫通した吸入ポート16が形成され、固定スクロール18の固定側渦巻壁36との間に形成されたガス吸入室32へガスが導入される。
固定スクロール18は、図1及び図2に示されるように、固定側基板部(基板部)34と、該固定側基板部34から可動スクロール20側(矢印A方向)に立設して渦巻状に形成される固定側渦巻壁36とを有する。
固定側基板部34は、例えば、所定厚さを有した円盤状に形成され、その略中心部には後述するガス圧縮室94からガス吐出室38へと連通する圧縮ガス導出孔40が軸方向(矢印A、B方向)に貫通するように形成される。そして、固定側基板部34は、リアハウジング14の大径部26の内部に収納される。
固定側基板部34の背面中央は、可動スクロール20側(矢印A方向)に向かって窪んで形成され、固定側基板部34を貫通した圧縮ガス導出孔40が形成されると共に、前記圧縮ガス導出孔40を閉塞する一方、ガス圧縮室94において圧縮された圧縮ガスが所定圧となった際に、開動作してガス吐出室38へ該圧縮ガスを導出する吐出弁42が設けられる。
一方、可動スクロール20に臨む固定側基板部34の表面には、圧縮ガス導出孔40を有した中心部から外端部側に向かって所定範囲に形成された第1固定側底面部44と、前記第1固定側底面部44に対して前記固定側渦巻壁36に沿った外端部側(図2中、矢印D方向)に形成された第2固定側底面部46とを備える。
第2固定側底面部46は、第1固定側底面部44に対して背面側(矢印B方向)に所定高さだけ窪んで形成され、前記第1固定側底面部44と前記第2固定側底面部46とは、固定スクロール18の軸方向と直交する方向に延在し、互いに略平行に形成される。
すなわち、固定側基板部34の表面は、第1固定側底面部44と第2固定側底面部46とによって軸方向(矢印A、B方向)において段付状に形成され、前記第1固定側底面部44と前記第2固定側底面部46との境界部位には、中心部側(図2中、矢印C方向)に向かって断面半円状に膨出した第1段差部48が形成される。第1段差部48は、固定スクロール18の軸方向(矢印A、B方向)に沿って立設した壁面で形成される。
固定側渦巻壁36は、図1及び図2に示されるように、固定側基板部34の中心部から半径外方向に向かって徐々に拡径するように渦巻状に形成され、前記中心部となる圧縮ガス導出孔40側に形成された第1固定側壁部(低壁部)50と、該第1固定側壁部50と連続し外端部側(図2中、矢印D方向)に形成された第2固定側壁部(高壁部)52とを有する。第2固定側壁部52は、第1固定側壁部50に対して固定側基板部34に対する高さが高く形成される(図1参照)。すなわち、固定側渦巻壁36は、第1固定側壁部50及び第2固定側壁部52から段付状に形成される。
第2固定側壁部52の端部には、第1固定側壁部50側(図2中、矢印C方向)に向かって断面略半円状に膨出した第1段付部54が形成される。
また、第1固定側壁部50の高さ方向に沿った端面には、断面矩形状に窪んだ第1収納溝(第1のシール溝)56を介して第1チップシール(第1のチップシール)58が装着され、第2固定側壁部52の高さ方向に沿った端面には、断面矩形状に窪んだ第2収納溝(第1のシール溝)60を介して第2チップシール(第1のチップシール)62が装着される。
第1収納溝56は、図2に示されるように、渦巻状に形成された第1固定側壁部50の端部において厚さ中心L1に対して内周側に形成され、該第1固定側壁部50に沿って所定長さで形成され、第2収納溝60は、渦巻状に形成された第2固定側壁部52の端部において厚さ中心L1に対して内周側に形成され、該第2固定側壁部52に沿って所定長さで形成されている。なお、第1及び第2収納溝56、60は、それぞれ略同一の深さ及び幅寸法で形成される。また、第1固定側壁部50及び第2固定側壁部52の厚さ中心L1とは、固定側渦巻壁36に沿ったインボリュート曲線である。
第1及び第2チップシール58、62は、例えば、弾性を有した樹脂製材料から形成され、それぞれ第1及び第2収納溝56、60に対して第1及び第2固定側壁部50、52の高さ方向に移動自在に装着されると共に、前記第1及び第2収納溝56、60の曲率R1、R2に対応した略同一の曲率R1、R2でそれぞれ形成されると共に、前記第1及び第2収納溝56、60の長さに対応した所定長さでそれぞれ形成される。換言すれば、第1及び第2収納溝56、60の曲率R1、R2は、固定側渦巻壁36の厚さ中心L1の曲率より小さく設定されている。
そして、第1及び第2チップシール58、62は、固定スクロール18が可動スクロール20に組み付けられ、前記可動スクロール20が回転駆動した際、第1及び第2収納溝56、60内で固定側渦巻壁36の高さ方向に移動し、それぞれ可動側基板部64の第1可動側底面部68と第2可動側底面部70に密着して摺接することで後述するガス圧縮室94の気密を保持する。
可動スクロール20は、図1〜図3に示されるように、可動側基板部(基板部)64と、該可動側基板部64から固定スクロール18側(矢印B方向)へと立設して渦巻状に形成され、前記固定側渦巻壁36に噛み合う可動側渦巻壁66とを有する。
可動側基板部64は、例えば、所定厚さを有した円盤状に形成され、固定スクロール18に臨む表面には、中心部から外端部側に向かって所定範囲に形成された第1可動側底面部68と、前記第1可動側底面部68に対して前記可動側渦巻壁66に沿った外端部側(図2中、矢印D方向)に形成された第2可動側底面部70とを備える。
第2可動側底面部70は、第1可動側底面部68に対して固定スクロール18から離間する方向(図1中、矢印A方向)に所定高さだけ窪んで形成され、前記第1可動側底面部68と前記第2可動側底面部70とは、可動スクロール20の軸方向と直交する方向に延在し、互いに略平行に形成される。
すなわち、可動側基板部64の表面は、中心部側に形成された第1可動側底面部68と外端部側(図2中、矢印D方向)に形成された第2可動側底面部70とによって軸方向(矢印A、B方向)において段付状に形成される。そして、第1可動側底面部68と第2可動側底面部70との境界部位には、中心部側(図2中、矢印C方向)に向かって断面半円状に膨出した第2段差部72が形成される。この第2段差部72は、可動スクロール20の軸方向(図1中、矢印A、B方向)に沿って立設した壁面で形成される。
また、図1に示されるように、可動側基板部64には、その背面側(矢印A方向)に開口した円形凹部74が中央部に形成され、その内部には、旋回軸受104を介して回転可能にブッシュ98が嵌挿される。
さらに、可動側基板部64の背面側(矢印A方向)には、該可動スクロール20を径方向にのみ往復変位可能とする一対の係合凹部76が形成され、該係合凹部76には、可動スクロール20の自転を規制し、且つ、該可動スクロール20の旋回を許容するオルダムリング78が摺動可能に係合される。
可動側渦巻壁66は、可動側基板部64の中心部から半径外方向に向かって徐々に拡径するように渦巻状に形成され、前記中心部側に形成された第1可動側壁部(低壁部)80と、該第1可動側壁部80と連続し外端部側(図2中、矢印D方向)に形成された第2可動側壁部(高壁部)82とを有する。
第2可動側壁部82は、第1可動側壁部80に対して可動側基板部64に対する高さが高く形成される。すなわち、可動側渦巻壁66は、第1可動側壁部80及び第2可動側壁部82から段付状に形成される。第2可動側壁部82の端部には、第1可動側壁部80側(図2中、矢印C方向)に向かって断面略半円状に膨出した第2段付部84が形成される。
また、第1可動側壁部80の高さ方向に沿った端面には、断面矩形状に窪んだ第3収納溝(第2のシール溝)86を介して第3チップシール(第2のチップシール)88が装着され、第2可動側壁部82の高さ方向に沿った端面には、断面矩形状に窪んだ第4収納溝(第2のシール溝)90を介して第4チップシール(第2のチップシール)92が装着される。
第3収納溝86は、図2に示されるように、渦巻状に形成された第1可動側壁部80の端部において厚さ中心L2に対して外周側に形成され、その曲率R3が、固定スクロール18の第1固定側壁部50に形成された第1収納溝56の曲率R1に対して大きくなる(R3>R1)。詳細には、固定スクロール18の固定側渦巻壁36、可動スクロール20の可動側渦巻壁66のインボリュート曲線において、基礎円上に設けられた起点に対し、該基礎円に法線が接する点までの角度である伸開角が同一となる位置で比較した際、曲率R3が曲率R1に対して大きく設定されている。
また、第3収納溝86は、図4Aに示されるように、可動スクロール20が旋回した際、その内周側端部が固定スクロール18の圧縮ガス導出孔40と干渉することがないように配置されるため、前記第3収納溝86は、固定側渦巻壁36の第1収納溝56と比較し、内周側端部が若干だけ外端部側に配置され、その分だけ前記第1収納溝56の長さより前記第3収納溝86の長さが短くなる。
第4収納溝90は、渦巻状に形成された第2可動側壁部82の端部において厚さ中心L2に対して外周側に形成され、その曲率R4が、固定スクロール18の第2固定側壁部52に形成された第2収納溝60の曲率R2に対して大きくなる(R4>R2)。詳細には、固定スクロール18の固定側渦巻壁36、可動スクロール20の可動側渦巻壁66のインボリュート曲線において、基礎円上に設けられた起点に対し、該基礎円に法線が接する点までの角度である伸開角が同一となる位置で比較した際、曲率R4が曲率R2に対して大きく設定されている。
また、第4収納溝90の第2可動側壁部82に沿った長さは、固定スクロール18における第2収納溝60の長さに対して長く形成される。なお、第3及び第4収納溝86、90は、それぞれ略同一の深さ及び幅寸法で形成される。
また、第1可動側壁部80及び第2可動側壁部82の厚さ中心L2とは、可動側渦巻壁66に沿ったインボリュート曲線である。
第3及び第4チップシール88、92は、例えば、弾性を有した樹脂製材料から形成され、それぞれ第3及び第4収納溝86、90に対して第1及び第2可動側壁部80、82の高さ方向に移動自在に装着されると共に、前記第3及び第4収納溝86、90の曲率R3、R4に対応した略同一の曲率R3、R4でそれぞれ形成される。すなわち、第3チップシール88は、第1チップシール58に対して短く、且つ、大きな曲率R3で形成され、第4チップシール92は、第2チップシール62に対して長く、且つ、大きな曲率R4で形成される。
換言すれば、第3及び第4収納溝86、90の曲率R3、R4は、可動側渦巻壁66の厚さ中心L2の曲率より大きく設定されている。
そして、第3及び第4チップシール88、92は、可動スクロール20が固定スクロール18に組み付けられ、前記可動スクロール20が回転駆動した際、第3及び第4収納溝86、90内で可動側渦巻壁66の高さ方向に移動し、それぞれ固定側基板部34の第1固定側底面部44と第2固定側底面部46に密着して摺接することで後述するガス圧縮室94の気密を保持する。
上述した可動スクロール20は、リアハウジング14内において可動側渦巻壁66が固定スクロール18側(矢印B方向)となるように配置され、前記固定スクロール18を構成する固定側基板部34及び固定側渦巻壁36と、可動スクロール20を構成する可動側基板部64及び可動側渦巻壁66とによってガス圧縮室94が形成される。
この際、固定スクロール18の第1固定側壁部50が、可動スクロール20の第1可動側底面部68に臨み、第2固定側壁部52が第2可動側底面部70に臨むように配置され、一方、前記可動スクロール20の第1可動側壁部80が、固定スクロール18の第1固定側底面部44に臨み、第2可動側壁部82が第2固定側底面部46に臨むように配置される。また、固定スクロール18の第1段付部54が、可動スクロール20の第2段差部72に臨むように配置され、前記可動スクロール20の第2段付部84が、前記固定スクロール18の第1段差部48に臨むように配置される(図2参照)。
駆動部21は、図1に示されるように、回転シャフト96と、該回転シャフト96の端部に連結されたブッシュ98と、前記回転シャフト96を回転自在に支持する第1及び第2軸受100、102と、前記ブッシュ98を回転自在に支持する旋回軸受104とを備える。回転シャフト96は、その一端である軸部106がフロントハウジング12の円筒部22に挿入され、第1軸受100を介して回転自在に支持される。
回転シャフト96は、略一定径の軸部106と、該軸部106の端部に設けられ拡径した支持体108とを有し、前記軸部106がフロントハウジング12の一端部側(矢印A方向)、前記支持体108が固定スクロール18側となる前記フロントハウジング12の他端部側(矢印B方向)となるように配置される。
そして、軸部106は、フロントハウジング12の一端部から所定長さだけ突出してプーリ(図示せず)が装着される。また、フロントハウジング12の円筒部22は、軸部106の外周側とフロントハウジング12との間に装着されるカバー部材110によって閉塞される。
支持体108の端面には、可動スクロール20側(矢印B方向)に突出し、前記支持体108の軸心に対して偏心したクランクピン112が設けられている。そして、クランクピン112は、ブッシュ98の偏心孔114に挿入され、その端部に形成された溝部に係止リングが装着されることにより、前記ブッシュ98のクランクピン112に対する抜け止めがなされる。
このブッシュ98の偏心孔114にクランクピン112が挿入されることで回転シャフト96によってスイング運動可能に旋回され、これにより、可動スクロール20が旋回半径を可変させながら旋回する。また、支持体108は、フロントハウジング12の内部に設けられた第2軸受102によって回転自在に支持される。
この駆動部21は、回転シャフト96の一端部に装着されるプーリ(図示せず)に、エンジン等の回転駆動源からベルトを介して回転力が伝達されることで、前記回転シャフト96が回転する。
本発明の実施の形態に係るスクロール型圧縮機10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に固定スクロール18及び可動スクロール20に対して第1〜第4チップシール58、62、88、92をそれぞれ組み付ける場合について説明する。
予め準備された第1〜第4チップシール58、62、88、92は、それぞれ断面矩形状で略同一厚さ及び幅寸法に形成されているが、固定スクロール18に装着される第1及び第2チップシール58、62の曲率R1、R2が、可動スクロール20に装着される第3及び第4チップシール88、92の曲率R3、R4に対して小さく形成されている。すなわち、固定スクロール18に装着されるチップシールと、可動スクロール20に装着されるチップシールとが異なる曲率で形成されている。
先ず、固定スクロール18の固定側渦巻壁36に対して第1及び第2チップシール58、62を装着する場合には、第1〜第4チップシール58、62、88、92のうち、曲率の小さな第1及び第2チップシール58、62を選択し、前記第1チップシール58を第1固定側壁部50の端面に形成された第1収納溝56に装着し、前記第2チップシール62を第2固定側壁部52の端面に形成された第2収納溝60に装着する。この際、作業者が、可動スクロール20に装着すべき第3及び第4チップシール88、92を誤って選択し、第1及び第2収納溝56、60に装着しようとした場合には、第1及び第2収納溝56、60の曲率R1、R2が、第3及び第4チップシール88、92の曲率R3、R4に対して小さいため(R1<R3、R2<R4)、該第3及び第4チップシール88、92を径方向内側に押し縮めるように弾性変形させながら装着させる必要があり、円滑に装着することができないことから前記第3及び第4チップシール88、92が誤組付であることが容易にわかる。
なお、第1チップシール58は、固定側渦巻壁36の中心側に装着され、第2チップシール62は、固定側渦巻壁36の外端側に装着されるため、その形状が相違しており、第1及び第2収納溝56、60に対して第1及び第2チップシール58、62が逆に装着されることはない。
一方、可動スクロール20の可動側渦巻壁66に対して第3及び第4チップシール88、92を装着する場合には、第1〜第4チップシール58、62、88、92のうち、曲率の大きな第3及び第4チップシール88、92を選択し、前記第3チップシール88を第1可動側壁部80の端面に形成された第3収納溝86に装着し、前記第4チップシール92を第2可動側壁部82の端面に形成された第4収納溝90に装着する。この際、作業者が、固定スクロール18に装着すべき第1及び第2チップシール58、62を誤って選択し、第3及び第4収納溝86、90に装着しようとした場合には、第3及び第4収納溝86、90の曲率R3、R4が、第1及び第2チップシール58、62の曲率R1、R2に対して大きいため(R3>R1、R4>R2)、該第1及び第2チップシール58、62を径方向外側に押し広げるように弾性変形させながら装着させる必要があり、円滑に装着することができないことから前記第1及び第2チップシール58、62が誤組付であることが容易にわかる。
なお、第3チップシール88は、可動側渦巻壁66の中心側に装着され、第4チップシール92は、前記可動側渦巻壁66の外端側に装着されるため、その形状が相違しており、第3及び第4収納溝86、90に対して第3及び第4チップシール88、92が逆に装着されることはない。
次に、上述したように第1〜第4チップシール58、62、88、92の装着されたスクロール型圧縮機10の動作について簡単に説明する。
先ず、図示しない電磁クラッチの動作作用下に、回転シャフト96に回転力が伝達されると、支持体108が第1軸受100を介して回転し、これによって前記支持体108に固着されたクランクピン112が回転シャフト96の軸心に対して偏心した状態で旋回する。これにより、ブッシュ98が回転して可動スクロール20が固定スクロール18に対して旋回する。
そして、吸入ポート16から供給されたガスが、リアハウジング14の内部に導入され、固定スクロール18における固定側渦巻壁36と可動スクロール20における可動側渦巻壁66との間で形成されるガス圧縮室94へ導入される。その後、可動スクロール20の可動側渦巻壁66が固定スクロール18の固定側渦巻壁36に対して接触しながら旋回することで、その間に形成されたガス圧縮室94内のガスを圧縮しながら中心部側(矢印C方向)に向かって進行させていく。
例えば、可動スクロール20の旋回作用下にガスを圧縮する過程において、第1及び第2段付部54、84がそれぞれ第2及び第1段差部72、48に当接しているため、例えば、ガス圧縮室94が略三日月状で外周側に形成された2つの中心側圧縮室と外端側圧縮室とに分割される。そして、可動スクロール20が固定スクロール18に対してさらに旋回すると、第2段付部84が第1段差部48に対して離間し始め、同時に、第2段差部72が第1段付部54に対して離間し始め、第1段付部54と第2段差部72、第2段付部84と第1段差部48との当接作用下に2分割されていた中心側圧縮室及び外端側圧縮室が互いに連通して環状で単一のガス圧縮室94となる。
このスクロール型圧縮機10では、固定スクロール18に対する可動スクロール20の旋回作用下にガス圧縮室94が中心側圧縮室及び外端側圧縮室に2分割された状態と、該中心側圧縮室及び外端側圧縮室が互いに連通して一体化された状態とを変化させながら、徐々にガス圧縮室94を中心部側(矢印C方向)に向かって進行させ、その内部に供給されたガスを圧縮していく。その後、圧縮された圧縮ガスが、圧縮ガス導出孔40からガス吐出室38へと導出され、図示しない吐出ポートを介して図示しない冷媒循環系へと吐出される。
以上のように、本実施の形態では、スクロール型圧縮機10における固定スクロール18に装着される第1及び第2チップシール58、62と、可動スクロール20に装着される第3及び第4チップシール88、92とを曲率が異なるように形成しているため、曲率が異なる誤ったチップシールを第1〜第4収納溝56、60、86、90に対して装着してしまうことが防止される。換言すれば、間違ったチップシールを曲率の異なる第1〜第4収納溝56、60、86、90へと装着しようとした場合には、前記チップシールを弾性変形させ半強制的に装着させる必要があり円滑に装着することができないため、誤組付であることが容易にわかる。
その結果、固定スクロール18の第1及び第2収納溝56、60、可動スクロール20の第3及び第4収納溝86、90に対してそれぞれ所定の第1〜第4チップシール58、62、88、92を確実に装着することができ、誤組付が確実に防止される。
また、従来技術に係るスクロール型圧縮機と比較し、第1〜第4チップシール58、62、88、92がそれぞれ装着される第1〜第4収納溝56、60、86、90は、その幅寸法及び溝深さが略同一に形成されているため、前記第1〜第4収納溝56、60、86、90の加工が煩雑となることがなく、曲率を変更するだけで容易に対応することができる。さらに、第1〜第4チップシール58、62、88、92の断面形状も、固定スクロール18側、可動スクロール20側で同一形状とすることができるため、第1〜第4チップシール58、62、88、92が熱膨張した際の膨張量が第1〜第4チップシール58、62、88、92の間で変化してしまうことがなく、固定側基板部34及び可動側基板部64に対する接触圧を均一とすることができる。その結果、第1〜第4チップシール58、62、88、92の形状違いに応じた接触圧の補正作業が不要となり、誤組付の防止を容易に実現することができる。
さらに、固定スクロール18及び可動スクロール20において、内周側に形成され高さの低い第1固定側壁部50、第1可動側壁部80と、外周側に形成され高さの高い第2固定側壁部52、第2可動側壁部82とでチップシールが分割されているため、前記チップシールの変更を、例えば、第1固定側壁部50及び第1可動側壁部80の低壁部側のみ、第2固定側壁部52及び第2可動側壁部82の高壁部側のみ、又は、前記低壁部及び高壁部の両壁面等に、必要に応じて適宜適用することで、最適な範囲において誤組付の防止を図ることができる。
さらにまた、固定スクロール18には、固定側基板部34に圧縮ガス導出孔40が形成されているため、可動スクロール20の第1可動側壁部80に装着された第3チップシール88の中心側端部は、前記可動スクロール20の旋回時に前記圧縮ガス導出孔40と干渉しない位置までしか配置することができない。そのため、図4Aに示されるように、可動スクロール20の第3収納溝86を第1可動側壁部80の厚さ中心(図2中、L2参照)より外周側に寄せて配置することで、該厚さ中心L2に第3チップシール88a(図4A中、二点鎖線形状)を配置する場合と比較し、前記圧縮ガス導出孔40を若干だけ回避して前記第3チップシール88の中心側端部を中心側へと伸ばすことができる。
その結果、曲率を大きく形成することで、第3チップシール88の誤組付を防止しつつ、長さの長く形成された第3チップシール88で固定スクロール18との間のシール性を高め、圧縮効率の向上を図ることが可能となる。
またさらに、可動スクロール20の可動側基板部64はリアハウジング14内で旋回する必要があるため、固定スクロール18の固定側基板部34に対して直径が小さく形成されている。そのため、固定スクロール18の固定側渦巻壁36に装着された第2チップシール62の外端部は、前記可動スクロール20の可動側基板部64から外側にはみ出ない範囲内に配置する必要がある。そのため、図4Bに示されるように、固定スクロール18の第1及び第2収納溝56、60の曲率R1、R2を可動スクロール20の第3及び第4収納溝86、90の曲率R3、R4より小さくして、なるべく固定側渦巻壁36の内周面に近い位置に寄せて形成することにより、該厚さ中心(図2中、L1参照)に第2チップシール62a(図4B中、二点鎖線形状)を配置する場合と比較し、第2チップシール62の外端部の配置可能領域を拡大することができる。
その結果、第2チップシール62の誤組付を防止できると同時に、長く形成された第2チップシール62で可動スクロール20との間のシール性を高め、圧縮効率の向上図ることが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、第1及び第2チップシール58、62の曲率R1、R2と第3及び第4チップシール88、92の曲率R3、R4をそれぞれ異ならせる場合に、固定スクロール18側の第1及び第2チップシール58、62を固定側渦巻壁36の内周側に寄せて配置し、可動スクロール20側の第3及び第4チップシール88、92を可動側渦巻壁66の外周側に寄せて配置しているが、これに限定されるものではない。
例えば、第1及び第2チップシール58、62、第3及び第4チップシール88、92のいずれか一組のみを固定側渦巻壁36、可動側渦巻壁66の厚さ中心L1、L2に対して内周側又は外周側へと寄せて配置し、残りの一組は前記固定側渦巻壁36、可動側渦巻壁66における厚さ中心L1、L2となる中央部に配置してもよい。
この構成を採用することで、一方のチップシールと他方のチップシールとの曲率を異ならせた場合、その一方のチップシールを、渦巻壁の厚さ中心に形成された収納溝に配置する構成とすることで、前記収納溝の加工を、従来のスクロール型圧縮機と同じ加工とすることができるため、加工方法等を変更することなく対応することが可能となる。
なお、本発明に係るスクロール型圧縮機は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…スクロール型圧縮機 18…固定スクロール
20…可動スクロール 36…固定側渦巻壁
40…圧縮ガス導出孔 48…第1段差部
50…第1固定側壁部 52…第2固定側壁部
54…第1段付部 56…第1収納溝
58…第1チップシール 60…第2収納溝
62…第2チップシール 66…可動側渦巻壁
72…第2段差部 80…第1可動側壁部
82…第2可動側壁部 84…第2段付部
86…第3収納溝 88…第3チップシール
90…第4収納溝 92…第4チップシール
94…ガス圧縮室

Claims (4)

  1. 固定スクロール及び可動スクロールの渦巻壁の端面にそれぞれ長さの異なるチップシールが装着されたスクロール型圧縮機であって、
    前記渦巻壁の厚さ中心を通るインボリュート曲線において同一の伸開角となる位置で、前記固定スクロールの渦巻壁に形成される第1のシール溝と、前記可動スクロールの渦巻壁に形成される第2のシール溝との曲率を異ならせ、前記第1及び第2のシール溝と同じ曲率を有する第1のチップシール、第2のチップシールをそれぞれ装着することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 請求項1記載のスクロール型圧縮機において、
    前記固定スクロール及び前記可動スクロールは、基板部の高さを前記渦巻壁に沿った中心部側で高くした高位面と外端部側で低くした低位面とからなる段差部と、前記渦巻壁の高さを前記中心部側で低くした低壁部と前記外端部側で高くした高壁部とからなる段付部とを有し、
    前記段差部と前記段付部とを互いに係合させ、前記固定スクロール及び前記可動スクロールに装着される前記第1及び第2のチップシールは、前記低壁部と前記高壁部とに分割してそれぞれ配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  3. 請求項2記載のスクロール型圧縮機において、
    前記固定スクロールの低壁部に装着されるチップシールを、前記可動スクロールの低壁部に装着されるチップシールに対して長くし、且つ、前記可動スクロールの低壁部に形成されるシール溝の曲率を、前記固定スクロールの低壁部に形成されるシール溝の曲率に対して大きく設定することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 請求項2又は3記載のスクロール型圧縮機において、
    前記可動スクロールの高壁部に装着されるチップシールを、前記固定スクロールの高壁部に装着されるチップシールに対して長くし、且つ、前記可動スクロールの高壁部に形成されるシール溝の曲率を、前記固定スクロールの高壁部に形成されるシール溝の曲率に対して大きく設定することを特徴とするスクロール型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016061230A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 サンデンホールディングス株式会社 スクロール型流体機械
WO2021245754A1 (ja) * 2020-06-01 2021-12-09 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機及び冷凍サイクル装置

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