JP2015047195A - 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント - Google Patents

歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント Download PDF

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Abstract

【課題】審美性に優れる歯科インプラントを形成することができる歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントを提供することである。【解決手段】略板状の連結部2と、連結部2の片面21から延びている複数のルート部3Aと、を備える、歯科インプラント用フィクスチャー1Aであり、この歯科インプラント用フィクスチャー1Aを備える歯科インプラント10である。これらの構成によれば、優れた審美性を発揮することが可能となり、患者のクオリティ・オブ・ライフを向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントに関する。
従来から、歯科インプラント用フィクスチャー(以下、「フィクスチャー」と言うことがある。)を上下顎骨の歯槽骨に埋入することによって、喪失した咀嚼、嚥下および発音等の機能と口腔内の審美性とを回復させる歯科インプラント埋植手術が行われている。
フィクスチャーとしては、円柱状のスクリュー型が一般的である(例えば、特許文献1参照)。スクリュー型フィクスチャーは、歯槽骨に螺入することによって術中の固定を得、術後はいわゆるオッセオインテグレーション(Osseointegration)の概念によって顎骨と構造的および機能的に結合する。
ところで、天然の歯牙は、その機能に応じて多様な形態を有する。例えば臼歯は、食物を効率よくすり潰すために多数の咬頭を有し、すり潰し時に生じる様々な方向からの大きな咬合圧を支持するために歯槽骨に埋入される部分が複根となっている。具体例を挙げると、大臼歯では、上顎が三根、下顎が二根となっている。
しかし、スクリュー型フィクスチャーは、歯槽骨に埋入される部分が臼歯のように分岐しておらず円柱状であるため、臼歯等の人工歯を取り付けると、フィクスチャーの直径が歯肉縁の近傍において急激に大きくなり、天然の歯牙と異なる形状になる。また、スクリュー型フィクスチャーは、歯槽骨に埋入される部分が円柱状であるため、すり潰し時に様々な方向から大きな咬合圧が生じることになる天然の歯牙に近い形状の人工歯を取り付けると、咬合圧に長期的に耐えられないおそれがある。それゆえ、スクリュー型フィクスチャーを使用して天然の歯牙と同じような審美性を有する歯科インプラントを形成することは困難であった。
特開2010−188062号公報
本発明の課題は、審美性に優れる歯科インプラントを形成することができる歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)略板状の連結部と、前記連結部の片面から延びている複数のルート部と、を備える、歯科インプラント用フィクスチャー。
(2)前記複数のルート部が、略板状または略柱状である、前記(1)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(3)前記複数のルート部がいずれも、略板状であり、かつ前記片面の縁部近傍から延びている、前記(1)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(4)前記複数のルート部がいずれも、略板状であり、かつ互いに離れて位置している、前記(1)または(3)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(5)前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、略円柱状であり、かつ前記片面から離れるにつれて直径が小さくなっている、前記(1)または(2)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(6)前記複数のルート部がいずれも、略柱状であり、かつ前記片面側において互いに連続している、前記(1)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(7)前記複数のルート部がいずれも、略柱状であり、かつ前記片面から離れるにつれて互いの間の間隔が大きくなっている、前記(1)または(6)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(8)前記複数のルート部の個数が、2個または3個である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(9)前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、前記連結部と一体に成形されている、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(10)前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、その先端部に位置しているテーパ部を有する、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(11)前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、その外周部に位置している複数の溝部を有する、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(12)前記複数の溝部がいずれも、前記複数のルート部の長手方向に対して略垂直に延びている、前記(11)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(13)前記複数のルート部のうち少なくとも1つの先端部から前記連結部の他面まで貫通している貫通孔と、先端部に位置しているスクリュー部を有し、前記スクリュー部の少なくとも一部が前記貫通孔から先方に突出するように、前記貫通孔内に収容されている略円柱状の固定用部材と、をさらに備える、前記(1)〜(12)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(14)前記貫通孔は、前記他面側に位置しているテーパ領域を有し、前記固定用部材は、その後端部に位置しており前記テーパ領域にテーパ嵌合可能なテーパ状のヘッド部をさらに有する、前記(13)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(15)前記連結部の他面に位置している支台部と、前記支台部の略中央部に位置しているアバットメント連結孔と、をさらに備える、前記(1)〜(14)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(16)前記連結部の他面に位置しておりアバットメントの機能を有するポストをさらに備える、前記(1)〜(14)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(17)前記(1)〜(16)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャーと、前記連結部の他面に取り付けられる人工歯と、を備える、歯科インプラント。
(18)前記人工歯が、人工臼歯である、前記(17)に記載の歯科インプラント。
本発明によれば、優れた審美性を発揮することができ、患者のクオリティ・オブ・ライフを向上させることができるという効果がある。
本発明の第1実施形態に係る歯科インプラントを示す概略説明図である。 図1に示す歯科インプラントを示す断面図である。 図1に示す歯科インプラントのうち人工歯を除いた構成を示す分解斜視図である。 図1に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)および(b)は互いに異なる角度から見た斜視図である。 図1に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯科インプラントを示す図であり、(a)は側面図、(b)は断面図である。 図6に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)および(b)は互いに異なる角度から見た斜視図である。 図6に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 本発明の第3実施形態に係る歯科インプラントを示す図であり、(a)は側面図、(b)は断面図である。 図9に示す歯科インプラントのうち人工歯を除いた構成を示す分解斜視図である。 図9に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)および(b)は互いに異なる角度から見た斜視図である。 図9に示す歯科インプラントが備える歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
<歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント>
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るフィクスチャーおよび歯科インプラントについて、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Aは、後述する人工歯11とともに歯科インプラント10Aを構成する部材である。本実施形態のフィクスチャー1Aは、略板状の連結部2と、連結部2の片面21から延びている複数のルート部3Aと、を備えている。このような構成によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、連結部2が略板状であることから、上述した円柱状のスクリュー型フィクスチャーのように歯肉100の歯肉縁100a近傍において直径が急激に大きくなることがなく、フィクスチャー1Aを天然の歯牙と同じように人工歯11に向かうにつれて自然に大きくすることができ、結果として連結部2を歯肉縁100a近傍における天然の歯牙と実質的に同一の寸法形状にすることができる。また、人工歯11を、すり潰し時に様々な方向から大きな咬合圧が生じる多数の咬頭を有する形状、すなわち天然の歯牙に近い形状にしても、複数のルート部3Aが天然の歯牙の複根と同じように機能することから、咬合圧に対する人工歯11の支持力を長期にわたって安定して得ることができ、優れた長期固定性を発揮することが可能となる。それゆえ、本実施形態によれば、人工歯11を天然の歯牙に近い形状にすることができ、上述した連結部2による効果と相まって、優れた審美性を発揮することが可能となり、患者のクオリティ・オブ・ライフを向上させることができる。
連結部2は、人工歯11と歯槽骨110とを連結する部位である。本実施形態の連結部2は、略平板状であり、上述した片面21に加えて他面22を有する。本実施形態の片面21は、歯槽骨110側に位置する面である。本実施形態の他面22は、人工歯11が取り付けられる面である。なお、本実施形態では、片面21および他面22がいずれも、略平坦状であるが、これに限定されるものではなく、片面21および他面22を他の形状にすることができる。具体的には、例えば片面21を曲面状等にすることができる。
一方、ルート部3Aは、歯槽骨110に埋入される部位である。本実施形態のルート部3Aは、歯槽骨110を構成する皮質骨111および海綿骨112のうち主として海綿骨112に埋入される部位である。
本実施形態では、複数のルート部3Aがいずれも、略板状、より具体的には略平板状である。また、フィクスチャー1Aに天然の歯牙と同じ個数の根を付与する観点から、ルート部3Aの個数としては、2個または3個であるのがよい。本実施形態では、ルート部3Aの個数が2個である。
複数のルート部3Aの寸法形状は、予め設計された寸法形状から選択するのがよい。このような構成によれば、術中にルート部3Aと同じ寸法形状の手術器具、ドリル等を用いて歯槽骨110を掘削することができ、天然の歯牙を抜去した後の空隙に精度よくフィクスチャー1Aを適合させてオッセオインテグレーションを得ることができる。なお、複数のルート部3Aの寸法形状は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、2個のルート部3Aが実質的に同じ寸法形状を有する。
本実施形態では、長期固定性を向上させる観点から、次のような構成を有する。すなわち、本実施形態では、複数のルート部3Aがいずれも、連結部2における片面21の縁部近傍から延びている。また、本実施形態では、複数のルート部3Aが、互いに離れて位置している。本実施形態では、複数のルート部3Aのうち互いに隣り合うルート部3A、3Aの間の間隔が、天然の歯牙と実質的に同じ間隔に設定されている。
複数のルート部3Aのうち少なくとも1つは、連結部2と一体に成形されているのがよい。本実施形態では、複数のルート部3Aがいずれも、連結部2と一体に成形されている。このような構成によれば、ルート部3Aと連結部2との接続強度が向上することから、ルート部3Aが連結部2から脱落するのを抑制することができる。なお、ルート部3Aは、連結部2と別部材で構成して、連結部2に取り付けることもできる。
複数のルート部3Aのうち少なくとも1つは、その先端部に位置しているテーパ部31を有するのがよい。本実施形態では、複数のルート部3Aがいずれも、テーパ部31を有する。このような構成によれば、天然の歯牙を抜去した後の空隙にフィクスチャー1Aを埋入するときの埋入性を向上させることができる。本実施形態では、フィクスチャー1Aの埋入性を向上させる観点から、図5(b)、(c)に示すように、複数のルート部3Aがいずれも、その先端部において互いに対向するように位置している2個のテーパ部31を有する。
複数のルート部3Aのうち少なくとも1つは、その外周部に位置している複数の溝部32を有するのがよい。本実施形態では、図1に示すように、複数のルート部3Aがいずれも、複数の溝部32を有する。このような構成によれば、複数の溝部32の内部に歯槽骨110を再生させてフィクスチャー1Aの固定性を向上させることができる。なお、本実施形態では、図5(b)に示すように、複数の溝部32がいずれも、複数のルート部3Aの長手方向Xに対して略垂直に延びている。
本実施形態では、図3〜図5に示すように、複数のルート部3Aがいずれも、外側面33および内側面34を有し、複数の溝部32が、外側面33および内側面34に位置している。そして、本実施形態では、外側面33に位置している複数の溝部32と、内側面34に位置している複数の溝部32とが、互いに離れて位置しており連続していない。このような構成によれば、複数の溝部32による効果が効率よく得られ、複数の溝部32をルート部3Aの外周部全面に形成する場合よりも加工コストを削減することができる。
本実施形態のフィクスチャー1Aは、図2〜図5に示すように、貫通孔4および固定用部材5をさらに備えている。本実施形態の貫通孔4は、ルート部3Aの先端部35から連結部2の他面22まで貫通している部位である。ルート部3Aの先端部35とは、ルート部3Aの先端のみならず、その近傍の部位をも含む概念である。また、本実施形態の固定用部材5は、その先端部に位置しているスクリュー部51を有する略円柱状の部材である。そして、本実施形態の固定用部材5は、スクリュー部51の少なくとも一部が貫通孔4から図2の矢印Yに示す先方に突出するように、言い換えればスクリュー部51の少なくとも一部がルート部3Aの先端部35から突出するように、貫通孔4内に収容されている。これらの構成によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、図1に示すように、固定用部材5のスクリュー部51を歯槽骨110の海綿骨112に螺入させてフィクスチャー1Aを歯槽骨110に密着固定させることができ、強固な術中固定性を得ることができる。その結果、フィクスチャー1Aを、抜歯直後にフィクスチャーを埋植する抜歯即時埋入手術に好適に使用することができる。
本実施形態では、術中固定性を向上させる観点から、複数のルート部3Aのそれぞれに貫通孔4を形成している。なお、貫通孔4は、複数のルート部3Aのうち少なくとも1つに形成すればよい。
また、本実施形態では、図2および図3に示すように、固定用部材5が、その後端面に位置しておりドライバー等の工具と嵌合可能な嵌合部52をさらに有する。このような構成によれば、ドライバー等の工具を嵌合部52に嵌合させてスクリュー部51を海綿骨112に螺入することができる。
本実施形態では、貫通孔4が、他面22側に位置しているテーパ領域41を有し、固定用部材5が、その後端部に位置しておりテーパ領域41にテーパ嵌合可能なテーパ状のヘッド部53をさらに有する。このような構成によれば、テーパ領域41にヘッド部53をテーパ嵌合させて固定用部材5を連結部2に固定することができる。なお、固定用部材5は、必要に応じて、貫通孔4から抜去することができる。固定用部材5を抜去した後の海綿骨112の空隙および貫通孔4には、所定の充填材を充填してもよい。
一方、本実施形態のフィクスチャー1Aは、図2〜図5に示すように、連結部2の他面22に位置している支台部6と、支台部6の略中央部に位置しているアバットメント連結孔7と、をさらに備えている。支台部6は、後述するアバットメント12の位置決め部位として機能する。本実施形態の支台部6は、他面22の略中央部に位置している。また、アバットメント連結孔7は、後述するアバットメントスクリュー13によって、アバットメント12をフィクスチャー1Aに連結する部位として機能する。
本実施形態のフィクスチャー1Aは、上述のとおり、図1に示す歯科インプラント10Aを構成する部材である。本実施形態の歯科インプラント10Aは、上述したフィクスチャー1Aの他に、連結部2の他面22に取り付けられる人工歯11をさらに備えている。
人工歯11としては、金属製またはセラミック製のものが挙げられる。人工歯11は、単独型であってもよいし、連結型(ブリッジ)であってもよい。このような人工歯11は、通常、オーダーメイドで作られる。本実施形態によれば、上述のとおり、人工歯11を多数の咬頭を有する天然の歯牙に近い形状にして審美性の向上および咬合機能を回復させることができるとともに、円柱状のスクリュー型フィクスチャーでは審美性および長期固定性の観点から対応が困難であった人工臼歯についても十分に対応することができる。それゆえ、人工歯11が人工臼歯であると、本実施形態の有用性が向上する。
本実施形態の人工歯11は、アバットメント12にセメント固定することによって連結部2の他面22に取り付けられる。また、図2および図3に示すように、本実施形態のアバットメント12は、アバットメントスクリュー13によってフィクスチャー1Aに連結される。したがって、本実施形態の歯科インプラント10Aは、上述した人工歯11の他に、アバットメント12およびアバットメントスクリュー13をさらに備えている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るフィクスチャーおよび歯科インプラントについて、図6〜図8を参照して詳細に説明する。なお、図6〜図8においては、上述した図1〜図5と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図6に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Bは、歯科インプラント10Bを構成する部材であり、そのルート部の構成が上述した第1実施形態と異なっている。具体的に説明すると、本実施形態のフィクスチャー1Bは、図6〜図8に示すように、複数のルート部3Bを備えている。そして、本実施形態では、複数のルート部3Bがいずれも、略柱状、より具体的には略円柱状である。このような構成によっても、複数のルート部3Bが天然の歯牙の複根と同じように機能することから、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aと同様の効果を奏する。
本実施形態では、複数のルート部3Bがいずれも、片面21から離れるにつれて直径が小さくなっている。このような構成によれば、天然の歯牙を抜去した後の空隙にフィクスチャー1Bを埋入するときの埋入性を向上させることができる。
また、本実施形態では、複数のルート部3Bがいずれも、片面21側において互いに連続している。言い換えれば、本実施形態では、複数のルート部3Bがいずれも、互いの基端部側において連続している。このような構成によれば、ルート部3Bと連結部2との境界部が肉厚になり、両者の接続強度が向上することから、ルート部3Bと連結部2との境界部において亀裂等の破損が発生するのを抑制することができる。
本実施形態では、図6(a)に示すように、複数のルート部3Bのうち互いに隣り合うルート部3B、3Bの間の間隔Lが、片面21から離れるにつれて大きくなっている。このような構成によれば、すり潰し時に生じる様々な方向からの大きな咬合圧を分散させて人工歯11の長期固定性を向上させることができる。
その他の構成は、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aおよび歯科インプラント10Aと同様であるので、説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るフィクスチャーおよび歯科インプラントについて、図9〜図12を参照して詳細に説明する。なお、図9〜図12においては、上述した図1〜図8と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図9に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Cは、歯科インプラント10Cを構成する部材であり、支台部およびアバットメント連結孔の構成が上述した第1、第2実施形態と異なっている。具体的に説明すると、本実施形態のフィクスチャー1Cは、図9〜図12に示すように、支柱であるポスト8をさらに備えている。
本実施形態のポスト8は、アバットメントの機能を有する部位である。すなわち、本実施形態のポスト8は、上述した第1、第2実施形態における支台部6、アバットメント連結孔7、アバットメント12およびアバットメントスクリュー13が一体化された部位である。このような構成によれば、フィクスチャー1Cおよび歯科インプラント10Cを構成する部品数を減らすことができる。なお、本実施形態のポスト8は、連結部2と一体に成形されている。
本実施形態では、図9および図10に示すように、固定用部材5が、その後端部に位置している段差状のヘッド部54をさらに有する。本実施形態のヘッド部54は、固定用部材5の先端部よりも外径が大きく、連結部2の他面22に当接して固定用部材5が必要以上に螺入するのを抑制するストッパーとして機能する部位である。
なお、本実施形態では、複数のルート部3Cが互いに平行に延びている。
その他の構成は、上述した第1、第2実施形態に係るフィクスチャー1A、1Bおよび歯科インプラント10A、10Bと同様であるので、説明を省略する。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態では、複数のルート部がいずれも、略板状か、または略柱状であるが、複数のルート部は、その個数を2個としたとき、例えば一方を略板状、他方を略柱状にすることができる。すなわち、複数のルート部は、略板状および略柱状を組み合わせることができる。
また、上述の実施形態では、フィクスチャー1A〜1Cに人工歯11を取り付けているが、フィクスチャー1A〜1Cには、人工歯11に代えて、義歯を取り付けることもできる。義歯としては、例えば部分入れ歯または総入れ歯等のいわゆる入れ歯等が挙げられる。
また、上述の実施形態の構成に代えて、フィクスチャー1A〜1Cが、貫通孔4および固定用部材5を備えていない構成にすることができる。
1A〜1C 歯科インプラント用フィクスチャー
2 連結部
21 片面
22 他面
3A〜3C ルート部
31 テーパ部
32 溝部
33 外側面
34 内側面
35 先端部
4 貫通孔
41 テーパ領域
5 固定用部材
51 スクリュー部
52 嵌合部
53 テーパ状のヘッド部
54 段差状のヘッド部
6 支台部
7 アバットメント連結孔
8 ポスト
10A〜10C 歯科インプラント
11 人工歯
12 アバットメント
13 アバットメントスクリュー
100 歯肉
100a 歯肉縁
110 歯槽骨
111 皮質骨
112 海綿骨

Claims (18)

  1. 略板状の連結部と、
    前記連結部の片面から延びている複数のルート部と、を備える、歯科インプラント用フィクスチャー。
  2. 前記複数のルート部が、略板状または略柱状である、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  3. 前記複数のルート部がいずれも、略板状であり、かつ前記片面の縁部近傍から延びている、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  4. 前記複数のルート部がいずれも、略板状であり、かつ互いに離れて位置している、請求項1または3に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  5. 前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、略円柱状であり、かつ前記片面から離れるにつれて直径が小さくなっている、請求項1または2に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  6. 前記複数のルート部がいずれも、略柱状であり、かつ前記片面側において互いに連続している、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  7. 前記複数のルート部がいずれも、略柱状であり、かつ前記片面から離れるにつれて互いの間の間隔が大きくなっている、請求項1または6に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  8. 前記複数のルート部の個数が、2個または3個である、請求項1〜7のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  9. 前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、前記連結部と一体に成形されている、請求項1〜8のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  10. 前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、その先端部に位置しているテーパ部を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  11. 前記複数のルート部のうち少なくとも1つは、その外周部に位置している複数の溝部を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  12. 前記複数の溝部がいずれも、前記複数のルート部の長手方向に対して略垂直に延びている、請求項11に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  13. 前記複数のルート部のうち少なくとも1つの先端部から前記連結部の他面まで貫通している貫通孔と、
    先端部に位置しているスクリュー部を有し、前記スクリュー部の少なくとも一部が前記貫通孔から先方に突出するように、前記貫通孔内に収容されている略円柱状の固定用部材と、をさらに備える、請求項1〜12のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  14. 前記貫通孔は、前記他面側に位置しているテーパ領域を有し、
    前記固定用部材は、その後端部に位置しており前記テーパ領域にテーパ嵌合可能なテーパ状のヘッド部をさらに有する、請求項13に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  15. 前記連結部の他面に位置している支台部と、
    前記支台部の略中央部に位置しているアバットメント連結孔と、をさらに備える、請求項1〜14のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  16. 前記連結部の他面に位置しておりアバットメントの機能を有するポストをさらに備える、請求項1〜14のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャーと、
    前記連結部の他面に取り付けられる人工歯と、を備える、歯科インプラント。
  18. 前記人工歯が、人工臼歯である、請求項17に記載の歯科インプラント。
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