JP2015006247A - 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント - Google Patents

歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント Download PDF

Info

Publication number
JP2015006247A
JP2015006247A JP2013132710A JP2013132710A JP2015006247A JP 2015006247 A JP2015006247 A JP 2015006247A JP 2013132710 A JP2013132710 A JP 2013132710A JP 2013132710 A JP2013132710 A JP 2013132710A JP 2015006247 A JP2015006247 A JP 2015006247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dental implant
fixture
groove
lateral groove
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013132710A
Other languages
English (en)
Inventor
石田 典之
Noriyuki Ishida
典之 石田
悠司 中野
Yuji Nakano
悠司 中野
陽如 高野
Yosuke Takano
陽如 高野
吉君 中村
Yoshikimi Nakamura
吉君 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Medical Corp
Original Assignee
Kyocera Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Medical Corp filed Critical Kyocera Medical Corp
Priority to JP2013132710A priority Critical patent/JP2015006247A/ja
Publication of JP2015006247A publication Critical patent/JP2015006247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

【課題】咬合力に対する構造部品の支持力を長期にわたって安定して得ることができる歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラントを提供することである。
【解決手段】略円柱状の本体部2と、本体部2の外周部23に位置している少なくとも1つの凹部3と、外周部23に位置しており一端部が少なくとも1つの凹部3に連続している少なくとも1つの横溝4Aと、を備え、少なくとも1つの横溝4Aは、外周部23に開口している開口部と、溝幅が開口部における溝幅よりも大きくなっている拡幅領域と、を有する、歯科インプラント用フィクスチャー1であり、この歯科インプラント用フィクスチャー1を備える歯科インプラントである。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントに関する。
構造部品を支持する歯科インプラント用フィクスチャー(以下、「フィクスチャー」と言うことがある。)として、その表面に機械加工、レーザ加工技術等によって凹溝が形成された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。このフィクスチャーは、歯槽骨に埋植されるとともに、凹溝内に骨組織を成長させることによって、咬合力に対する構造部品の支持力を得ている。咬合力に対する構造部品の支持力は、長期にわたって低下し難いのが望ましい。
特開2010−188062号公報
本発明の課題は、咬合力に対する構造部品の支持力を長期にわたって安定して得ることができる歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラントを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)略円柱状の本体部と、前記本体部の外周部に位置している少なくとも1つの凹部と、前記外周部に位置しており一端部が前記少なくとも1つの凹部に連続している少なくとも1つの横溝と、を備え、前記少なくとも1つの横溝は、前記外周部に開口している開口部と、溝幅が前記開口部における溝幅よりも大きくなっている拡幅領域と、を有する、歯科インプラント用フィクスチャー。
(2)前記拡幅領域は、前記開口部に連続している、前記(1)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(3)前記拡幅領域の前記溝幅は、前記開口部側から離れるにつれて大きくなっている、前記(1)または(2)に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(4)前記少なくとも1つの凹部および前記少なくとも1つの横溝はいずれも、前記外周部のうち後方部に位置している、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(5)前記少なくとも1つの凹部は、前記本体部の先端部および後端部を貫く中心軸に沿って延びている、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(6)前記少なくとも1つの横溝は、前記本体部の先端部および後端部を貫く中心軸に対して略垂直に延びている、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(7)前記少なくとも1つの横溝は、さらに他端部が前記少なくとも1つの凹部に連続している、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(8)前記少なくとも1つの横溝は、複数の横溝を有し、前記複数の横溝はいずれも、互いに離れて位置している、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(9)前記少なくとも1つの凹部および前記少なくとも1つの横溝はいずれも、前記外周部のうち先方部に位置している、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(10)前記(1)〜(9)のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャーと、前記歯科インプラント用フィクスチャーの前記本体部における後端部に取り付けられる構造部品と、を備える、歯科インプラント。
本発明によれば、咬合力に対する構造部品の支持力を長期にわたって安定して得ることができるという効果がある。
本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA矢視平面図(後端視図)である。 図1に示す歯科インプラント用フィクスチャーの横溝近傍を示す部分拡大側面図である。 図1(b)のB−B線拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーの横溝近傍を示す部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーの横溝近傍を示す部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーを示す側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る歯科インプラント埋植手術を示す概略説明図である。
<歯科インプラント用フィクスチャー>
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーについて、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Aは、略円柱状の本体部2を備えている。本実施形態の本体部2は、先端部21および後端部22を有する。本実施形態の先端部21は、後述する図7(b),(c)に示すように、フィクスチャー1Aを顎骨110に埋入したとき、歯槽骨111の海綿骨113側に位置する部位である。また、本実施形態の後端部22は、後述するヒーリングキャップ10および構造部品側に位置する部位である。本実施形態の本体部2は、上述した先端部21から後端部22までの長さが8〜14mmであるが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態の本体部2は、図1(a)に示すように、外周部23をさらに有する。本実施形態の外周部23は、先端部21側に位置している先方部231および後端部22側に位置している後方部232を有する。本実施形態では、先方部231および後方部232が互いに連続しているとともに、先方部231の面積が後方部232の面積よりも大きい。
一方、本実施形態のフィクスチャー1Aは、上述した本体部2の外周部23に位置している少なくとも1つの凹部3をさらに備えている。本実施形態の凹部3は、図7(b),(c)に示すように、その内部に皮質骨112を再生させる部位として機能する。
本実施形態の凹部3は、図1(a)に示すように、外周部23のうち後方部232に位置しており、フィクスチャー1Aの中心軸Sに沿って延びている。フィクスチャー1Aの中心軸Sとは、本体部2の先端部21および後端部22を貫く軸であり、後端視において、フィクスチャー1Aを回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。後端視とは、図1(b)に示すように、後端部22側からフィクスチャー1Aを見た状態を意味するものとする。
本実施形態の凹部3は、その一端部31が、本体部2の後端部22に位置しているとともに、他端部32が、後方部232のうち先端部21側の端部232aに位置している。このような構成によれば、後方部232において凹部3の長さを大きく確保できることから、その内部に再生させる皮質骨112の量を多くすることができる。
凹部3の数は、1〜6つであるのが好ましい。凹部3の数が複数の場合、複数の凹部3の構成は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、凹部3の数が3つであり、3つの凹部3が実質的に同じ構成を有する。
また、凹部3の数が複数の場合、複数の凹部3は互いに離れて位置しているのが好ましい。本実施形態では、図1(b)に示すように、3つの凹部3が中心軸Sを中心として120°回転対称となるように、互いに略等間隔で位置している。なお、複数の凹部3は、互いに異なる間隔で位置していてもよい。
本実施形態のフィクスチャー1Aは、本体部2の外周部23に位置している少なくとも1つの横溝4Aをさらに備えている。横溝4Aとは、本体部2の周方向に沿って延びる凹溝のことを意味するものとする。本実施形態の横溝4Aは、凹部3と同様に、その内部に皮質骨112を再生させる部位として機能する。
横溝4Aは、図2に示すように、フィクスチャー1Aの中心軸Sに垂直な方向から見たとき、横溝4Aの中心軸Oと、フィクスチャー1Aの中心軸Sに垂直な直線L1とのなす角の角度が、±60°以内であるのが好ましい。横溝4Aの中心軸Oとは、フィクスチャー1Aの中心軸Sに垂直な方向から見たとき、後述する横溝4Aの開口部41における溝幅Wの中点を連続して得られる構成のことを意味するものとする。本実施形態の横溝4Aは、中心軸Oと直線L1とのなす角の角度が、実質的に0°である。言い換えれば、本実施形態の横溝4Aは、中心軸Sに対して略垂直に延びている。
横溝4Aの数は、少なくとも1つであればよく、特に限定されない。横溝4Aの数が複数の場合、複数の横溝4Aの構成は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、横溝4Aの数が4つであり、4つの横溝4Aが実質的に同じ構成を有する。
また、横溝4Aの数が複数の場合、複数の横溝4Aは互いに離れて位置しているのが好ましい。本実施形態では、4つの横溝4Aが互いに略等間隔で離れて位置している。なお、複数の横溝4Aは、互いに異なる間隔で位置していてもよい。
本実施形態の横溝4Aは、上述した凹部3と同様に、外周部23のうち後方部232に位置している。そして、本実施形態の横溝4Aは、その一端部4aが凹部3に連続している。このような構成によれば、横溝4Aの内部で再生する皮質骨112を、凹部3の内部で再生する皮質骨112に連続させることができ、結果として凹部3および横溝4Aのそれぞれの内部で再生する皮質骨112の改変を抑制することができる。
上述した効果を向上させる観点から、本実施形態の横溝4Aは、さらに他端部4bが凹部3に連続している。すなわち、本実施形態では、互いに離れて位置している2つの凹部3,3の間に位置している横溝4Aの一端部4aが2つの凹部3,3のうち一方に連続し、他端部4bが他方に連続している。なお、本実施形態の横溝4Aは、一端部4aおよび他端部4bがいずれも、凹部3の側壁部33に連続している。
本実施形態の横溝4Aは、図3に示すように、外周部23のうち後方部232に開口している開口部41を有する。また、本実施形態の横溝4Aは、溝幅Wを有する。溝幅Wとは、図3に示す中心軸Sに平行な断面視において、開口部41の縁部41a,41b同士を結ぶ直線L2に平行な方向における横溝4Aの寸法のことを意味するものとする。
ここで、本実施形態の横溝4Aは、溝幅Wが開口部41における溝幅Wよりも大きくなっている拡幅領域42をさらに有する。このような構成によれば、拡幅領域42に対応する部位を有するように横溝4Aの内部に皮質骨112を再生させることができる。拡幅領域42に対応する部位を有するように再生した皮質骨112は、咬合時に受ける様々な方向からの力を吸収し易い傾向にある。そして、上述した凹部3および横溝4Aのそれぞれの内部で再生する皮質骨112同士が連続することによる効果と相まって、咬合力に対する構造部品の支持力を長期にわたって安定して得ることが可能となる。
上述した効果を向上させる観点から、拡幅領域42における溝幅Wのうち最大の溝幅Wは、開口部41における溝幅Wよりも1.1〜2.0倍であるのが好ましい。
なお、本実施形態の拡幅領域42は、開口部41に連続している。また、本実施形態の拡幅領域42の溝幅Wは、開口部41側から離れるにつれて大きくなっている。このような拡幅領域42を有する本実施形態の横溝4Aは、上述した断面視において、略C字または略逆C字の曲線状である。このような本実施形態の横溝4Aは、例えば凹部3内に切削工具を挿入し、切削工具を凹部3の側壁部33に接触させることによって形成することができる。切削工具としては、例えばボールエンドミル等が挙げられる。横溝4Aを形成するときには、フィクスチャー1Aを、中心軸Sを基準に回転させてもよい。
一方、本実施形態では、図1(a)に示すように、外周部23のうち先方部231がセルフタップネジ部231aを有する。本実施形態のセルフタップネジ部231aは、先方部231の全周にわたって位置しているとともに、先方部231のうち中央部近傍から先端部21に向かうにつれて小径になるテーパ状である。このような構成によれば、フィクスチャー1Aを後述する図7(a)に示す埋入孔100に埋入する過程において、埋入孔100の内周面を削りつつ生成する切屑を排出しながらフィクスチャー1Aを埋入孔100に埋入できることから、フィクスチャー1Aの固定性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るフィクスチャーについて、図4を参照して詳細に説明する。なお、図4においては、上述した図1〜図3と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図4に示すように、本実施形態では、横溝の構成が上述した第1実施形態と異なる。具体的に説明すると、本実施形態のフィクスチャー1Bは、本体部2の外周部23のうち後方部232に位置している少なくとも1つの横溝4Bを備えている。本実施形態の横溝4Bは、中心軸Sに平行な断面視において、中心軸S側を長辺とする略台形状である。このような構成によっても、横溝4Bは、図示しない一端部4aが凹部3に連続しており、溝幅Wが開口部41における溝幅Wよりも大きくなっている拡幅領域42を有することから、上述した第1実施形態に係る横溝4Aと同様の効果を奏する。
なお、本実施形態の横溝4Bは、開口部41の縁部41a,41bがいずれも面取りされている。このような場合の溝幅Wは、上述した断面視において、開口部41の縁部41a,41bのうち中心軸Sから遠い側に位置している端部41a’,41b’同士を結ぶ直線L2’に平行な方向における横溝4Bの寸法のことを意味するものとする。
その他の構成は、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aと同様であるので、説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るフィクスチャーについて、図5を参照して詳細に説明する。なお、図5においては、上述した図1〜図4と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図5に示すように、本実施形態では、横溝の構成が上述した第1実施形態と異なる。具体的に説明すると、本実施形態のフィクスチャー1Cは、本体部2の外周部23のうち後方部232に位置している少なくとも1つの横溝4Cを備えている。本実施形態の横溝4Cは、中心軸Sに平行な断面視において、略3字状または略逆3字状である。このような構成によっても、横溝4Cは、図示しない一端部4aが凹部3に連続しており、溝幅Wが開口部41における溝幅Wよりも大きくなっている拡幅領域42を有することから、上述した第1実施形態に係る横溝4Aと同様の効果を奏する。
その他の構成は、上述した第1,第2実施形態に係るフィクスチャー1A,1Bと同様であるので、説明を省略する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るフィクスチャーについて、図6を参照して詳細に説明する。なお、図6においては、上述した図1〜図5と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図6に示すように、本実施形態では、凹部および横溝がいずれも、本体部2の外周部23のうち後方部232のみならず、先方部231にも位置しており、この点で上述した第1実施形態と異なる。
具体的に説明すると、本実施形態のフィクスチャー1Dは、本体部2の外周部23のうち後方部232に位置している少なくとも1つの第1凹部3D1、および少なくとも1つの第1横溝4D1を備えている。本実施形態の第1凹部3D1は、上述した第1実施形態に係る凹部3と同様の構成を有し、その数は3つである。また、本実施形態の第1横溝4D1は、上述した第2実施形態に係る横溝4Bと同様の構成を有し、その数は4つである。
一方、本実施形態のフィクスチャー1Dは、本体部2の外周部23のうち先方部231に位置している少なくとも1つの第2凹部3D2、および少なくとも1つの第2横溝4D2をさらに備えている。本実施形態の第2凹部3D2は、セルフタップネジ部231aを切り欠くように中心軸Sに沿って延びており、その数は1つである。また、本実施形態の第2横溝4D2は、一端部4aおよび他端部4bがいずれも第2凹部3D2の側壁部33に連続している。そして、本実施形態の第2横溝4D2は、上述した第1実施形態に係る横溝4Aと同様の構成を有し、その数は5つである。これらの構成によれば、後方部232のみならず、先方部231においても凹部および横溝による上述した効果が得られる。
その他の構成は、上述した第1〜第3実施形態に係るフィクスチャー1A〜1Cと同様であるので、説明を省略する。
<歯科インプラント>
次に、本発明の一実施形態に係る歯科インプラントについて、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって説明する。
本実施形態の歯科インプラントは、上述したフィクスチャー1Aと、フィクスチャー1Aの本体部2のうち後端部22に取り付けられる構造部品と、を備えている。
本実施形態の構造部品は、いわゆる人工の歯であり、これには金属製またはセラミック製の人工歯が含まれる。金属製またはセラミック製の人工歯は、通常、オーダーメイドで作られ、アバットメントを介してフィクスチャー1Aの後端部22に取り付けられる。金属製またはセラミック製の人工歯は、単独型であってもよいし、連結型(ブリッジ)であってもよい。また、上述した人工の歯には、人工歯の他に、義歯も含まれる。義歯としては、例えば部分入れ歯または総入れ歯等のいわゆる入れ歯等が挙げられる。入れ歯は、取り外し可能な状態でアタッチメントを介してフィクスチャー1Aの後端部22に取り付けられる。
本実施形態において、構造部品の取り付けは、図1(b)に示すように、後端部22の略中央部に位置している有底の取り付け孔221を介して行う。
なお、本実施形態では、フィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって説明したが、フィクスチャー1Aに代えて、フィクスチャー1B〜1Dを使用しても同様の効果を奏する歯科インプラントが得られる。
<歯科インプラント埋植手術>
次に、本発明の一実施形態に係る歯科インプラント埋植手術について、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって、図7を参照して詳細に説明する。
まず、図7(a)に示すように、歯肉101および顎骨110の歯槽骨111にドリル等によって埋入孔100を穿孔する。本実施形態の埋入孔100は、フィクスチャー1Aよりも若干小さな形状を有する。
次に、図7(b)に示すように、穿孔した埋入孔100にフィクスチャー1Aを埋入する。ここで、フィクスチャー1Aを埋入孔100に埋入すると、凹部3と皮質骨112との間、および横溝4Aと皮質骨112との間には適度な隙間が形成される。これらの隙間は、数週間から数か月程度の免荷期間を経て皮質骨112の再生によって埋まる。このとき、横溝4Aの内部には拡幅領域42に対応する部位を有するように皮質骨112が再生する。また、凹部3および横溝4Aのそれぞれの内部で再生する皮質骨112同士が連続する。その結果、上述した理由から、咬合力に対する構造部品の支持力を長期にわたって安定して得ることが可能となる。
なお、歯肉101を保護する上で、免荷期間中は、図7(b)に示すように、後端部22にヒーリングキャップ10を取り付けるのが好ましい。本実施形態において、ヒーリングキャップ10の取り付けは、上述した構造部品の取り付けと同様に、取り付け孔221を介して行う。
フィクスチャー1Aの顎骨110への固定が完了した後は、図7(c)に示すように、ヒーリングキャップ10を後端部22から取り外し、後端部22に図示しない上述した構造部品を取り付けて歯科インプラントとし、治療を終了する。
なお、本実施形態では、フィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって説明したが、フィクスチャー1Aに代えて、フィクスチャー1B〜1Dを使用しても同様の効果が得られる。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の第1実施形態では、凹部3がフィクスチャー1Aの中心軸Sに沿って延びる形状に構成されているが、これに代えて、凹部3を他の形状に構成することができる。すなわち、凹部3は、凹部3内に皮質骨112を成長させることができ、かつ切削工具を挿入して横溝4Aを形成できる限り、所望の形状に構成することができる。凹部3の他の形状としては、例えば円形状、多角形状、直線状、螺旋状、曲線状等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、上述の第1実施形態では、横溝4Aが中心軸Sに対して略垂直に延びているため、横溝4Aの形状は略直線状であるが、これに代えて、横溝4Aを他の形状に構成することができる。横溝4Aの他の形状としては、例えば螺旋状、曲線状等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、上述の第4実施形態では、凹部および横溝がいずれも、本体部2の外周部23のうち後方部232および先方部231に位置しているが、これに代えて、凹部および横溝がいずれも、先方部231にのみ位置していてもよい。すなわち、凹部および横溝のそれぞれは、上述の実施形態の構成に代えて、所望の位置に配置することができる。例えば、凹部は、後方部232から先方部231に跨って位置していてもよいし、後方部232のうち後端部22側の端部から先方部231のうち先端部21側の端部にまで連続するように位置していてもよい。同様に、横溝も、例えば螺旋状にし、後方部232から先方部231に跨って位置していてもよいし、後方部232のうち後端部22側の端部から先方部231のうち先端部21側の端部にまで連続するように位置していてもよい。
1A〜1D 歯科インプラント用フィクスチャー
2 本体部
21 先端部
22 後端部
221 取り付け孔
23 外周部
231 先方部
231a セルフタップネジ部
232 後方部
232a 端部
3 凹部
31 一端部
32 他端部
33 側壁部
3D1 第1凹部
3D2 第2凹部
4A〜4C 横溝
4a 一端部
4b 他端部
41 開口部
41a 縁部
41b 縁部
42 拡幅領域
4D1 第1横溝
4D2 第2横溝
10 ヒーリングキャップ
100 埋入孔
101 歯肉
110 顎骨
111 歯槽骨
112 皮質骨
113 海綿骨

Claims (10)

  1. 略円柱状の本体部と、
    前記本体部の外周部に位置している少なくとも1つの凹部と、
    前記外周部に位置しており一端部が前記少なくとも1つの凹部に連続している少なくとも1つの横溝と、を備え、
    前記少なくとも1つの横溝は、
    前記外周部に開口している開口部と、
    溝幅が前記開口部における溝幅よりも大きくなっている拡幅領域と、を有する、歯科インプラント用フィクスチャー。
  2. 前記拡幅領域は、前記開口部に連続している、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  3. 前記拡幅領域の前記溝幅は、前記開口部側から離れるにつれて大きくなっている、請求項1または2に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  4. 前記少なくとも1つの凹部および前記少なくとも1つの横溝はいずれも、前記外周部のうち後方部に位置している、請求項1〜3のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  5. 前記少なくとも1つの凹部は、前記本体部の先端部および後端部を貫く中心軸に沿って延びている、請求項1〜4のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  6. 前記少なくとも1つの横溝は、前記本体部の先端部および後端部を貫く中心軸に対して略垂直に延びている、請求項1〜5のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  7. 前記少なくとも1つの横溝は、さらに他端部が前記少なくとも1つの凹部に連続している、請求項1〜6のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  8. 前記少なくとも1つの横溝は、複数の横溝を有し、前記複数の横溝はいずれも、互いに離れて位置している、請求項1〜7のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  9. 前記少なくとも1つの凹部および前記少なくとも1つの横溝はいずれも、前記外周部のうち先方部に位置している、請求項1〜8のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャーと、
    前記歯科インプラント用フィクスチャーの前記本体部における後端部に取り付けられる構造部品と、を備える、歯科インプラント。
JP2013132710A 2013-06-25 2013-06-25 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント Pending JP2015006247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013132710A JP2015006247A (ja) 2013-06-25 2013-06-25 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013132710A JP2015006247A (ja) 2013-06-25 2013-06-25 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015006247A true JP2015006247A (ja) 2015-01-15

Family

ID=52337075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013132710A Pending JP2015006247A (ja) 2013-06-25 2013-06-25 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015006247A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5845375B1 (ja) * 2015-09-04 2016-01-20 株式会社ブレーンベース インプラント、および、インプラントの製造方法
KR101731542B1 (ko) 2016-10-05 2017-05-02 주식회사 트루어버트먼트코리아 임플란트용 픽스쳐

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159830U (ja) * 1988-04-27 1989-11-06
US6315564B1 (en) * 2000-03-21 2001-11-13 Ricardo Levisman Bone implant
US20090048633A1 (en) * 2006-01-27 2009-02-19 Tae-Gwan Eom Fixture
JP2011015729A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Kokusai Shinbi Shika Implant Center:Kk 歯科用インプラント体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159830U (ja) * 1988-04-27 1989-11-06
US6315564B1 (en) * 2000-03-21 2001-11-13 Ricardo Levisman Bone implant
US20090048633A1 (en) * 2006-01-27 2009-02-19 Tae-Gwan Eom Fixture
JP2011015729A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Kokusai Shinbi Shika Implant Center:Kk 歯科用インプラント体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5845375B1 (ja) * 2015-09-04 2016-01-20 株式会社ブレーンベース インプラント、および、インプラントの製造方法
KR101731542B1 (ko) 2016-10-05 2017-05-02 주식회사 트루어버트먼트코리아 임플란트용 픽스쳐

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102085066B1 (ko) 치과용 임플란트
JP6295041B2 (ja) 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント
US9072568B2 (en) Orthodontic supporting member
BR112020017064B1 (pt) Implante dentário zigomático assimétrico com microrrosca/microssulco parcial
ES2973784T3 (es) Rosca de implante dental
KR200458193Y1 (ko) 다방향 교정이 가능한 치열 교정용 지지 부재
PT1529497E (pt) Componente de implante dentário
JP2013031555A (ja) 歯科用インプラント
RU2749841C1 (ru) Тело зубного имплантата
ES2842303T3 (es) Implante dental que tiene superficie roscada cónica con características de mejora en la instalación
JP5095594B2 (ja) ねじ部材
JP2024099680A (ja) 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント
JP6080569B2 (ja) アバットメント及びインプラント
US20180036102A1 (en) Dental implant for implantation facilitation and stabilization
KR101707596B1 (ko) 치과 임플란트의 상호 호환용 어버트먼트
KR20150120468A (ko) 골 소실의 방지를 위한 골내 치과용 임플란트 및 어버트먼트
JP2015006247A (ja) 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント
ES2820346T3 (es) Implante dental
KR20140105098A (ko) 경사형 임플란트
JP6637278B2 (ja) 歯科インプラントシステム
JP6049422B2 (ja) 歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント
TWI541009B (zh) 植牙固定物
JP2009233179A (ja) 人工歯根及びインプラント
KR101191257B1 (ko) 치과용 임플란트 픽스츄어
ES2950707T3 (es) Pieza en bruto para la producción de una prótesis dental y procedimiento de fabricación de la misma

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170815