JP2015046301A - 二次電池 - Google Patents

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瑞穂 松本
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Abstract

【課題】集電体を確実に固定することが可能な二次電池を提供することを目的とする。【解決手段】二次電池1は、電流遮断機構105の反転板120に電気的に接続される、貫通孔が設けられた集電端子101と、貫通孔に挿入される突出部155を有する、樹脂製の絶縁部材150とを備え、集電端子101体の貫通孔の外周側には、突出部155に沿って延在するフランジ部と、フランジ部の外周側に位置する座繰り部とが設けられ、突出部155は熱かしめにより座繰り部に入り込むとともにフランジ部を抱え込んで集電端子101に固定されている。【選択図】図1

Description

この発明は二次電池に関し、より特定的には電流遮断機構を備えた二次電池に関するものである。
従来、電流遮断機構を有する二次電池は、たとえば特開2012−230905号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2012−230905号公報
特許文献1では、タブ受入部を有する集電タブホルダーに集電体が挿入されて保持される構成が開示されている。この構成では、集電体を確実に固定できないという問題があった。
そこで、この発明では、集電体を確実に固定することが可能な二次電池を提供することを目的とするものである。
この発明に従った二次電池は、電流遮断機構の反転板に電気的に接続される、貫通孔が設けられた集電体と、貫通孔に挿入される突出部を有する、樹脂製のホルダーとを備え、集電体の貫通孔の貫通孔の外周側には、突出部に沿って延在するフランジ部と、フランジ部の外周側に位置する座繰り部とが設けられ、突出部は熱かしめにより座繰り部に入り込むとともにフランジ部を抱え込んで集電体に固定されている。
上記のように構成された二次電池においては、突出部は熱かしめにより座繰り部に配置こむとともにフランジ部を抱え込んで集電体に固定されているため、熱変形した樹脂が座繰り部内にとどまりフランジ部を抱え込んで固定されるため、集電体を確実に固定することが可能となる。
実施の形態1に従った二次電池における集電端子の保持構造を説明するための断面図である。 図1中の矢印IIで示す方向から見た二次電池における集電端子の保持構造の斜視図である。 図1中のIIIで囲んだ部分を拡大して示す断面図である。 図3で示す集電端子の保持構造の第一製造工程を示す断面図である。 図3で示す集電端子の保持構造の第二製造工程を示す断面図である。 図3で示す集電端子の保持構造の第三製造工程を示す断面図である。 図3で示す集電端子の保持構造の第四製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に従った二次電池における集電端子の保持構造を示す断面図である。 実施の形態3に従った二次電池における集電端子の保持構造を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態において、同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に従った二次電池における集電端子の保持構造を説明するための断面図である。図2は、図1中の矢印IIで示す方向から見た二次電池における集電端子の保持構造の斜視図である。図1および図2を参照して、二次電池1は、電池ケース30内において電解液が含浸されたセパレータを介して正極と負極とが積層して巻かれた構造を採用している。
電池ケース30からは正極100および負極が突出しており、正極100および負極はケース内の巻回体と接続されている。電池ケース30は、角形、円柱形などの様々な形状を採用することが可能である。電池ケース30の端面に設けられた封口板140に正極100および負極が配置されている。
二次電池1の正極100は、封口板140に設けられる。封口板140には貫通孔141が形成されており、貫通孔141に接続端子130が嵌め合わせられている。
封口板140の内側(電池ケース30の内部側)には、樹脂製の絶縁部材150が配置されている。絶縁部材150の貫通孔151に接続端子130が嵌め合わせられている。
接続端子130は電池ケース30内において径が大きくなる形状であり、大径部分に反転板120が溶接されている。反転板120は、中央部が軸方向に突出した形状とされている。接続端子130は導電部材160にかしめられて接続されている。
電解液が電池ケース30内に封入されている。電解液の種類としては、二次電池1としてリチウムイオン電池を採用する場合には非水電解液が用いられる。非水電解液は、非水溶媒、および、支持電解質としてのリチウム塩に加え、添加材を含んでもよい。なお、二次電池1は必ずしもリチウム二次電池に限られず、リチウム以外の活物質を用いた二次電池であってもよい。
電流遮断機構105は、反転板120を含む。反転板120の圧力感知面121が集電端子101の薄肉部分111に溶接されている。
電流遮断機構105が作動する前には、電流は、集電端子101、薄肉部分111、圧力感知面121、反転板120、接続端子130を流れる。これにより二次電池1から外部へ電力が供給される。充電時には逆方向に電流が流れる。
図3は、図1中のIIIで囲んだ部分を拡大して示す断面図である。図3を参照して、絶縁部材150と集電端子101とは集電端子保持部509により接合されている。絶縁部材150は突出部155を有しており、突出部155が貫通孔501に嵌まり合う。集電端子101は貫通孔501の周囲にフランジ部502を有する。フランジ部502は環状に形成されている。フランジ部502の外側には座繰り部503が環状に設けられている。座繰り部503に突出部155の余剰部分156が入り込んでいる。
なお、フランジ部502は断続的に設けられていてもよいが、全周にわたって環状に設けられているほうが集電端子101の保持の観点や集電端子101の加工の観点からは好ましい。
図4から図7は、図3で示す集電端子の保持構造を示す断面図である。図4を参照して、まず、貫通孔501に絶縁部材が挿入されていない状態の集電端子101を準備する。座繰り部503の深さH1とフランジ部502の高さH2との間に差が設けられている。
図5を参照して、集電端子101の貫通孔501に突出部155を嵌合させる。このとき、突出部155と貫通孔501との間には隙間Wが設けられる。この状態で加熱された熱板510を矢印511で示す方向に移動させて熱板510と突出部155を近接させる。
図6を参照して、熱板510と突出部155を接触させる。熱板510の熱により樹脂からなる突出部155の先端は溶融して矢印158で示す方向に流れて余剰部分156が座繰り部503へ入り込む。
図7を参照して、熱板510を図6で示す位置からさらに集電端子101へ近接させて、最終的には熱板510を集電端子101に接触させる。これにより、より多くの樹脂が座繰り部503に入り込み、図3で示す集電端子保持部509が完成する。
以上のように構成された二次電池1では、集電端子101の貫通孔501の外周側には、突出部155に沿って延在するフランジ部502と、フランジ部502の外周側に位置する座繰り部503とが設けられ、突出部155は熱かしめにより座繰り部503に入り込むとともにフランジ部502を抱え込んで集電端子101に固定されている。絶縁部材150の熱変形は図6で示すように内側に巻き込むように進行するため、内周にフランジ部502を設けることでフランジ部502を抱え込むように熱かしめをすることが可能となる。
熱変形した絶縁部材150がフランジ部502を抱え込むことで集電端子101の水平方向への強固な保持が可能となる。熱変形した樹脂は座繰り部503内にとどまり、過剰に外側に広がることを抑制することができる。座繰り部503の深さH1とフランジ部502の高さH2とで破断高さH3(=H1−H2)を規定することができる。
フランジ部502は、熱かしめの垂直方向の強度を決定する破断高さH3を一定値に規定することで強度のばらつきの小さい信頼性の高い端子保持を実現することができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に従った二次電池における集電端子の保持構造を示す断面図である。図8を参照して、実施の形態2に従った集電端子101のフランジ部502はテーパー形状である点で実施の形態1に従った集電端子101と異なる。この場合、フランジ部502がテーパー形状であるために、フランジ部502のテーパー面と余剰部分156とが当接しやすくなる。
なお、図8ではフランジ部502の厚みが先端に近づくにつれて小さくなる順テーパー形状である場合を説明しているが、フランジ部502の厚みが先端に近づくにつれて大きくなる逆テーパー形状を採用してもよい。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3に従った二次電池における集電端子の保持構造を示す断面図である。図9を参照して実施の形態3に従った集電端子101では座繰り部外周面101aの高さが集電端子一般面101bよりも高くした構成を採用している。破断高さH3を維持することができれば、集電端子一般面101bの高さを低くすることが可能である。ただし、限られた電池内空間を利用するためには、座繰り部外周面101aの高さは集電端子一般面101bと同じとすることが好ましい。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、二次電池1としては、リチウム二次電池だけでなく、集電端子101を有するさまさまな二次電池とすることができる。さらに、二次電池は、車載用、据置用、携帯用などの用途で用いることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、電流遮断機構を備えた二次電池の分野において用いることができる。
1 二次電池、30 電池ケース、100 正極、101 集電端子、105 電流遮断機構、111 薄肉部分、120 反転板、121 圧力感知面、130 接続端子、140 封口板、150 絶縁部材、160 導電部材、501 貫通孔、502 フランジ部、503 座繰り部。

Claims (1)

  1. 電流遮断機構の反転板に電気的に接続される、貫通孔が設けられた集電体と、
    前記貫通孔に挿入される突出部を備えた、樹脂製のホルダーとを備え、
    前記集電体の貫通孔の貫通孔の外周側には、前記突出部に沿って延在するフランジ部と、前記フランジ部の外周側に位置する座繰り部とが設けられ、
    前記突出部は熱かしめにより前記座繰り部に入り込むとともに前記フランジ部を抱え込んで前記集電体に固定されている、二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106257711A (zh) * 2015-06-22 2016-12-28 三洋电机株式会社 二次电池以及使用该二次电池的电池组
WO2017169868A1 (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
JP2020136105A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 三洋電機株式会社 二次電池

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