JP2015044459A - シートバックフレーム、車両用シート及びシートバックフレームの製造方法 - Google Patents

シートバックフレーム、車両用シート及びシートバックフレームの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前側フレーム片と後側フレーム片とを万遍なく容易に接着させることができ、前側フレーム片と後側フレーム片との接合作業の効率を高めることが可能なシートバックフレームを提供する。
【解決手段】バックフレームF2は、シート後側にある後側フレーム片raと、後側フレーム片raの前側に連結される前側フレーム片faとを備える。後側フレーム片ra及び前側フレーム片faは、シート側方に配置されて上端側が互いに連結されたシート前後方向に延在する左右のサイドフレーム部fs,rを有する。前側フレーム片faの一方の左右のサイドフレーム部fsは、シート幅方向に可撓性を有し、後側フレーム片ra及び前側フレーム片faの双方の左右のサイドフレーム部fs,rは、シート幅方向に重ね合わせられて接合されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートバックフレーム、車両用シート及びシートバックフレームの製造方法に係り、特に、樹脂材料からなるフレーム片を組み合せて形成されるシートバックフレームと、当該シートバックフレームを備える車両用シートと、シートバックフレームの製造方法に関する。
従来から、燃費向上を目的とした車両部品の軽量化等のために、車両用シートのバックフレームに金属材料ではなく、炭素繊維を含むCFRP等の樹脂材料が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に記載されている車両用シートにおいては、サイドフレームがCFRPと高張力鋼板とで構成されており、高張力鋼板とから成るロアパネルベースとサイドフレームベース部とが、溶接によって締結されるという構成が採用されている。このような構成が採用されている理由としては、接着剤のみによって、ロアパネルをサイドフレームに接合する場合には、接着剤が硬化するまでの待ち時間を要するため、接着剤による接合の代わりに溶接を施すようにすることで、生産性を良好にするためである。
また、図8及び図9に示す例として、後側フレーム片rxとを、前側フレーム片fxと、金属材料を用いずに樹脂材料のみによって形成し、その前後を接着剤によって接着するようにしてバックフレームF4を構成する方法もある。
ここで、図8は、従来のシートフレームを示す斜視図、図9Aは、従来のバックフレームの後側フレーム片rxと前側フレーム片fxとを示す図であり、図8のIX−IX断面に対応する断面における両者の接合前の状態を示す図、図9Bは、従来のバックフレームにおける後側フレーム片rxと前側フレーム片fxとが接合された状態を示す図8のIX−IX断面矢視図である。
後側フレーム片rxは、シート幅方向の左右において、上下に延在するサイドフレーム部r12と、シート背面に延在して、左右のサイドフレーム部r12の下端側同士を連結する下側フレーム部r11と、を備えて構成されている。
下側フレーム部r11の前面には、接着剤400が塗布されており、一対のサイドフレーム部r12の対向する内側面には、接着剤410が塗布されている。
一方、前側フレーム片fxは、図8のIX−IX断面位置である下部において、直線的にシート幅方向に延在する後面部f11と、後面部f11の両端から前方に延在する一対の内側部f12と、一対の内側部f12の両側からシート幅方向外側に延在する一対の前面部f13と、前面部f13の両端から後方に延在する一対の外側部f14と、から構成されている。
特に、前側フレーム片fxの一対の外側部f14の外面間の間隔は、後側フレーム片rxの一対のサイドフレーム部r12の内面間の間隔と、略一致するか、僅かに小さく設計されている。
このように構成された後側フレーム片rxと前側フレーム片fxとは、後側フレーム片rxの下側フレーム部r11の前面と、前側フレーム片fxの後面部f11の背面とが接着剤400によって接着され、後側フレーム片rxのサイドフレーム部r12の内側面と、前側フレーム片fxの外側部f14の外側面とが接着剤410によって接着されて、バックフレームF4を構成することとなる。
特開2013−67240号公報
上記のように、特許文献1に記載された車両用シートのシートバックフレームにおいては、接着剤による接合の代わりに溶接を施すことが採用されており、CFRPから成る部材同士の溶接が困難であること等の理由のために、バックフレームの一部に高張力鋼板を含むように構成されている。このため、シートバックフレームは、一部がCFRPで構成されているとしても、高張力鋼板を含んで構成されている分、剛性を高めることができるが、一方で軽量化の効果が薄れてしまっていた。
一方、樹脂材料のみによって構成された後側フレーム片rxと前側フレーム片fxとを前後に重ね合わせて、接着剤400,410によって接合する場合には、双方を前後に重ね合わせる際に、双方のシート幅方向の位置に偏りがあるときには、後側フレーム片rxのサイドフレーム部r12の内側面に前側フレーム片fxの外側部f14の後端が摺接することがあった。このように後側フレーム片rxのサイドフレーム部r12の内側面に前側フレーム片fxの外側部f14の後端が摺接すると、図9Bに示すように、サイドフレーム部r12の内側面に塗布された接着剤410が押し出されてしまうことで、万遍なく双方を接着することが困難であった。このため、接着剤410が押し出された部分における接合強度が低下してしまっていた。
このような場合には、一旦、前側フレーム片fxと後側フレーム片rxとを前後方向に離間させて、サイドフレーム部r12の内側面に接着剤410を再度塗布して、前側フレーム片fxのシート幅方向の中心位置を、後側フレーム片rxの中心位置に合わせながら、双方を重ね合わせなければならず、作業効率が低かった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックフレームを構成する前側フレーム片と後側フレーム片とを接合する作業の効率を高めることにある。
また、本発明の他の目的は、前側フレーム片と後側フレーム片との接合強度を高めることにある。
また、本発明の他の目的は、バックフレームを軽量化することにある。
また、本発明の他の目的は、バックフレームの剛性を高めることにある。
前記課題は、本発明の第1の観点に係るシートバックフレームによれば、車両用シートに用いられるシートバックフレームであって、シート後側にある後側フレーム片と、該後側フレーム片の前側に連結される前側フレーム片とを備え、前記後側フレーム片は、シート側方に配置されて上端側が互いに連結されたシート前後方向に延在する左右の後側サイドフレーム部を有し、前記前側フレーム片は、シート側方に配置されて上端側が互いに連結されたシート前後方向に延在する左右の前側サイドフレーム部を有し、前記左右の前側サイドフレーム部又は前記左右の後側サイドフレーム部の一方は、シート幅方向に可撓性を有し、前記左右の前側サイドフレーム部と前記左右の後側サイドフレーム部とは、シート幅方向に重ね合わせられて接合されていることで解決される。
このように、前側サイドフレーム部又は後側サイドフレーム部の一方がシート幅方向に可撓性を有し、可撓性を有する一方をシート幅方向に変形させて双方を重ね合わせるようにして接合することで、前側サイドフレーム部又は後側サイドフレーム部のいずれかのシート幅方向において対向する面に塗布された接着剤が、双方の重ね合わせの際に一方に押し退けられることなく、接着することができる。このため、前側フレーム片と後側フレーム片とを万遍なく容易に接着させることができ、前側フレーム片と後側フレーム片の接合作業の効率を高めることができる。
更に、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の一方は、前記左右のサイドフレーム部の下端側がシート幅方向において離間するように形成されているようにしてもよい。
このように、前側フレーム片又は後側フレーム片の一方における左右のサイドフレーム部の下端側がシート幅方向において離間するように形成されていることで、前側フレーム片又は後側フレーム片の一方の左右のサイドフレーム部の下端側をシート幅方向へ変位させることができ、前側フレーム片又は後側フレーム片の他方の左右のサイドフレーム部を好適に重ね合わせることができることで、前側フレーム片と後側フレーム片の接合作業の効率を高めることができる。
また、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方には、弾性材料から成り、その弾性によって乗員を支持する乗員支持部材が固定されており、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の一方は、前記乗員支持部材との固定部分を避けるように形成されていると好ましい。
このように、前側フレーム片又は後側フレーム片の一方は、乗員支持部材との固定部分を避けるように形成されていることで、前側フレーム片又は後側フレーム片の他方と乗員支持部材との固定作業、又は前側フレーム片と後側フレーム片との固定作業において、前側フレーム片又は後側フレーム片の一方と乗員支持部材とが干渉することを避けることができ、前側フレーム片と後側フレーム片の接合作業の効率を高めることができる。
更に、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の前記一方は、前記左右のサイドフレーム部の双方の下端側からシート幅方向内側に向かって延出する延出部を有し、該延出部は、前記乗員支持部材の前記固定部分に届かない長さまで延出していると好ましい。
このように、延出部は、乗員支持部材の固定部分に届かない長さまで延出していることで、前側フレーム片又は後側フレーム片の他方と乗員支持部材との固定作業、又は前側フレーム片と後側フレーム片との固定作業において、前側フレーム片又は後側フレーム片の一方と乗員支持部材とが干渉することを避けることができ、作業性を高めることができる。
また、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方は、前記左右のサイドフレーム部の下端側を連結する下側フレーム部を有し、該下側フレーム部には、シート幅方向に延在してシート前方に膨出するように突出する第1突出部が形成されており、前記延出部は、前記第1突出部の形状と同様にシート前方に膨出するように突出した第2突出部を有して前記第1突出部に重なる位置まで延出しており、前記第1突出部と前記第2突出部とは、相互に重なる位置でシート前後方向に接合されていると好ましい。
このように、第1突出部と第2突出部とが重なる位置で、前側フレーム片と後側フレーム片とがシート前後方向に接合されていることで、前側フレーム片又は後側フレーム片のいずれかに前後方向の外力が作用する場合に、第1突出部と第2突出部との間に引張方向及びせん断方向を含む複数方向の剥離抵抗力が作用することとなり接合強度が高まる。
更に、第1突出部と第2突出部とが重なる位置が、前側フレーム片と後側フレーム片とを重ね合わせる位置の目安となり、容易に位置決めができることとなる。
また、前記延出部の端部に至るまで、前記下側フレーム部との間に接着剤が介在しているようにすると好ましい。
このように、延出部の端部に至るまで、下側フレーム部との間に接着剤が介在していることで、延出部の端部から前側フレーム片と後側フレーム片とが剥離することを防ぐことができ、接合強度を高めることができる。
更に、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片は、樹脂材料で形成されていると好ましい。
このように、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片が樹脂材料で形成されていることにより、金属で形成されているものよりもバックフレームを軽量化できる。
また、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片のそれぞれには、重ね合わせられた状態で対向する部位に、位置決めピンを通す通し孔が形成されており、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片のいずれか一方の前記通し孔の縁近傍は、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片の他方側に周囲よりも膨出しており、両者の間の前記周囲が離間しているようにしてもよい。
このように、後側フレーム片及び前側フレーム片のそれぞれに位置決めピンを通す通し孔が形成されていることで、通し孔に位置決めピンを通すことによって位置決めができる。更に、位置決めピンを通す通し孔の縁近傍が膨出していることにより、膨出部の周囲が離間し、離間部分に接着剤を塗布するスペースが形成され、接合強度を高めることができる。
更に、前記後側フレーム片と前記前側フレーム片とは、組み合わせられて閉断面構造を成すようにすると好ましい。
このように、後側フレーム片と前側フレーム片とが、組み合わせられて閉断面構造を成すようにすることで、剛性を高めることができる。
更に、前記突出部は複数形成されており、複数の前記突出部の間と前記延出部とが離間しているようにすると好ましい。
このように、複数の突出部の間と延出部とが離間していることで、離間部分に接着剤を塗布するスペースが形成され、接合強度を高めることができる。
また、本発明の第2の観点に係る車両用シートによれば、前記シートバックフレームを備えることで、前記課題が解決される。
このように、車両用シートが前記シートバックフレームを備えるようにすることで、シートバックフレームによって奏される効果を車両用シートが享受できる。
更に、本発明の第3の観点に係るシートバックフレームの製造方法によれば、シートバックフレームの前記前側フレーム片と前記後側フレーム片とを用意し、前記一方の左右のサイドフレーム部の下端側をシート幅方向に撓ませ、前記一方の左右のサイドフレーム部を、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方の左右のサイドフレーム部のシート幅方向の延長上に配置し、前記一方の左右のサイドフレーム部の撓み状態を解除して、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の双方の左右のサイドフレーム部をシート幅方向で重ね合わせて、前記双方の左右のサイドフレーム部に接合させることで、前記課題が解決される。
このように、一方の左右のサイドフレーム部の下端側をシート幅方向に撓ませ、一方の左右のサイドフレーム部を、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方の左右のサイドフレーム部のシート幅方向の延長上に配置し、前記一方の左右のサイドフレーム部の撓み状態を解除して、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の双方の左右のサイドフレーム部をシート幅方向で重ね合わせて、前記双方の左右のサイドフレーム部に接合させることで、前側サイドフレーム部又は後側サイドフレーム部のいずれかのシート幅方向において対向する面に塗布された接着剤が、双方の重ね合わせの際に一方に押し退けられることなく、接着することができる。このため、前側フレーム片と後側フレーム片とを万遍なく容易に接着させることができ、前側フレーム片と後側フレーム片の接合作業の効率を高めることができる。
本発明の請求項1〜4に記載の発明によれば、前側フレーム片と後側フレーム片との接合作業の効率を高めることが可能なシートバックフレームを提供することが可能となる。
本発明の請求項5,6,8,10に記載の発明によれば、前側フレーム片と後側フレーム片との接合強度を高めることが可能となる。
本発明の請求項7に記載の発明によれば、バックフレームの軽量化が可能となる。
本発明の請求項9に記載の発明によれば、バックフレームの剛性を高めることが可能となる。
本発明の請求項11に記載の発明によれば、シートバックフレームによって奏される上記の効果を享受する車両用シートを提供することが可能となる。
本発明の請求項12に記載の発明によれば、前側フレーム片と後側フレーム片との接合作業の効率を高めることが可能なシートバックフレームの製造方法を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 シートフレームを示す斜視図である。 前側フレーム片及び後側フレーム片を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るバックフレームの後側フレーム片と前側フレーム片とを示す図であり、図2のIV−IV断面に対応する断面における両者の接合前の状態であり、前側フレーム片に外力を付与していない状態を示す図である。 第1の実施形態に係るバックフレームの後側フレーム片と前側フレーム片とを示す図であり、図2のIV−IV断面に対応する断面における両者の接合前の状態であり、前側フレーム片に外力を付与している状態を示す図である。 第1の実施形態に係るバックフレームの後側フレーム片と前側フレーム片とを示す図であり、前側フレーム片に付与していた外力を解除した状態であって後側フレーム片と前側フレーム片とが接合された状態を示す図2のIV−IV断面矢視図である。 バックフレームの図2のVA部を示す模式的な正面図である。 バックフレームについての図5AのVB−VB断面矢視図である。 バックフレームについての図5AのVC−VC断面矢視図である。 変形例に係る後側フレーム片の突出部と前側フレーム片の突出部を示す模式的な正面図である。 図6AのVIB−VIB断面矢視図である。 本発明の第2の実施形態に係るバックフレームの接合前の状態であって、後側フレーム片に外力を付与している状態における後側フレーム片と前側フレーム片とを示す断面図である。 後側フレーム片に付与していた外力を解除した状態であって後側フレーム片と前側フレーム片とが接合された状態を示す断面図である。 従来のシートフレームを示す斜視図である。 従来のバックフレームの後側フレーム片と前側フレーム片とを示す図であり、図8のIX−IX断面に対応する断面における両者の接合前の状態を示す図である。 従来のバックフレームにおける後側フレーム片と前側フレーム片とが接合された状態を示す図8のIX−IX断面矢視図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る車両用シートについて、図1乃至7を参照しながら説明する。
ここで、以下の説明中、車両用シートの前後方向とは、車両の進行方向に一致する方向のことであり、以下では単に前後方向と呼ぶ。また、車両用シートの幅方向とは、車両の横幅に沿う方向と一致する方向のことであり、以下では単に幅方向又はシート幅方向と呼ぶ。また、上下方向とは、車両の上下方向のことである。
なお、以下の説明では、特に断る場合を除き、車両内において車両用シートが使用状態、すなわち、乗員が車両用シートに着座している状態にあるときの構成を示し、以下の説明で述べる方向や位置は、上記の状態における方向や位置であることとする。
<<第1の実施形態>>
本発明の第1の実施形態(以下、本実施形態)に係る車両用シートSについて、図1〜4を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用シートSの斜視図、図2は、シートフレームFを示す斜視図、図3は、前側フレーム片fa及び後側フレーム片raを示す斜視図である。
また、図4Aは、第1の実施形態に係るバックフレームF2の後側フレーム片raと前側フレーム片faとを示す図であり、図2のIV−IV断面に対応する断面における両者の接合前の状態であり、前側フレーム片faに外力を付与していない状態を示す図、図4Bは、前側フレーム片faに外力を付与している状態を示す図である。
また、図4Cは、前側フレーム片faに付与していた外力を解除した状態であって後側フレーム片raと前側フレーム片faとが接合された状態を示す図2のIV−IV断面矢視図である。
車両用シートSは、図1に示すように、乗員の臀部が載置されるシートクッション1、乗員が凭れ掛かるシートバック2、及び、乗員の頭部を支えるヘッドレスト3を構成要素として備える。シートクッション1及びシートバック2は、それぞれ、クッションフレームF1にクッションパッド1a、バックフレームF2にクッションパッド2aが配され、さらに表皮材1b,2bで被覆されて構成されている。ヘッドレスト3は、シートバックフレームとしてのバックフレームF2に取り付けられたヘッドレストピラーJによって支持されている。
特に、シートバック2には、図2に示すように、後述する前側フレーム片faの延出部fとの相対的な配置について関係する弾性材料である板ばねから成る乗員支持部材6が設けられている。
乗員支持部材6は、左右に一対設けられており、後述する矩形状に形成された後側フレーム片raの上下に、換言すると、後述する下側フレーム部r、及び後述する上側フレーム部rに、下端固定部60及び上端固定部61でリベットによって固定されている。
本実施形態に係る車両用シートSのシートフレームFは、図2に示すように、シートクッション1を構成するクッションフレームF1と、シートバック2を構成するバックフレームF2とを有する。クッションフレームF1及びバックフレームF2は、樹脂材料としての炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から成り、それぞれの各部品は、金型成形によって一体成形されている。
なお、クッションフレームF1及びバックフレームF2の材質についてはCFRPに限定されず、CFRP以外の他の樹脂材料、例えば、ガラス繊維入りのプラスチック、炭素繊維なしのプラスチックで形成されたものであってもよい。また、クッションフレームF1及びバックフレームF2の成形方法については、金型内にCFRPを投入して一体成形する場合に限定されず、金型成形以外の方法、例えば、樹脂材料からなるシートをフレーム形状に合わせて積層させることでクッションフレームF1及びバックフレームF2を成形することとしてもよい。
バックフレームF2は、図3に示すように、正面視において略矩形状に形成された後側フレーム片raと、後側フレーム片raの前側に接合され、矩形状ではなく下側がシート幅方向において離間している前側フレーム片faとから構成されている。前側フレーム片faと後側フレーム片raは、前後方向に組み合わせられるものであり、外形が略一致するように、各部の形状が対応して形成されている。
後側フレーム片raは、シート幅方向の左右において、上下に延在するサイドフレーム部rと、シート背面に延在して、左右のサイドフレーム部rの下端側同士を連結する下側フレーム部rと、左右のサイドフレーム部rの上端部同士を連結する上側フレーム部rとから主に構成される。
下側フレーム部rには、断面円弧状を成して前側に膨出(突出)しシート幅方向に延在する第1突出部としての突出部rが中央に形成されている。この突出部rは、着座者がシートバック2に凭れることによって下側フレーム部rに加わる応力を分散させる機能を有する。更に、突出部rの両側方には、後側フレーム片raへ前側フレーム片faを取り付ける際に、位置決めの基準となる通し孔rhが一対形成されている。
上側フレーム部rkには、断面U字状であり上方に延出するピラー部rjが左右に一対形成されている。
前側フレーム片faは、シート幅方向の左右において、上方に延在するサイドフレーム部fsと、左右のサイドフレーム部fsの下端部のそれぞれから、後側フレーム片raの下側フレーム部rと略一致する高さで、前後方向に延出する内側部fと、内側部fの後端から後側フレーム片raの下側フレーム部rと略一致する位置において、シート幅方向内側に向かって延出する延出部fと、左右のサイドフレーム部fsの上端部同士を連結する上側フレーム部fkとを主に備える。
サイドフレーム部fsは、前面部fと、外側部fとから構成されており、外側部fの外側面が後側フレーム片raのサイドフレーム部rの内側面に、図4に示す接着剤41によって接合される。
左右の延出部fのそれぞれには、突出部rの端部と略同一形状を有し、前側フレーム片faと後側フレーム片raとが重ねられた状態において、突出部rの端部に沿う第2突出部としての突出部fが形成されている。この突出部fは、延出部fに加わる力によって生じる応力を分散させる機能を有する。更に、突出部fと突出部rとが重なる位置が、前側フレーム片faと後側フレーム片raとを重ね合わせる位置の目安となり、予備的な位置決めができることとなる。
更に、突出部fの両側方には、後側フレーム片raへ前側フレーム片faを取り付ける際に、正確な位置決めの基準となる通し孔fhが一対形成されている。
また、左右の延出部fは、左右の乗員支持部材6の下端固定部60に届かない長さまで、換言すると下端固定部60を避けるように、シート幅方向にそれぞれ延出している。
このように、延出部fが形成されていることで、乗員支持部材6の下端固定部60のリベットによる後側フレーム片raへの取り付け、又は後側フレーム片raと前側フレーム片faとのシート前後方向の接合のどちらを先に行う場合でも、それぞれの作業を阻害することがなく、作業性が良好となる。
上側フレーム部fkには、断面U字状のピラー部fjが左右に一対形成されている。前側フレーム片faのピラー部fjは、ピラー部rjと前後に重ね合わせられて、断面矩形状のヘッドレストピラーJを構成する。
前側フレーム片faにおいては、上記のように、両サイドフレーム部fsの下端からシート幅方向内側に向かって延出する延出部f同士がシート幅方向において離間して配置されている。このように、前側フレーム片faにおいて、延出部f同士がシート幅方向において離間して形成されており、且つ、前側フレーム片faが可撓性を有する材料から構成されていることによって、前側フレーム片faの左右のサイドフレーム部fsの下側を、シート幅方向に開いたり、閉じたりすることができることとなる。
なお、前側フレーム片faが、左右のサイドフレーム部fsの下側をシート幅方向に開いたり、閉じたりすることができる程度の可撓性を備えるものであれば、必ずしも延出部f同士が離間して形成されていなくてもよく、つまり、左右の延出部fは繋がって形成されていてもよい。
(第1の実施形態における後側フレーム片と前側フレーム片との接合方法について)
第1の実施形態における後側フレーム片raと前側フレーム片faとの接合方法について図4A〜図4Cを参照して説明する。
まず、図4Aに示すように、後側フレーム片raと前側フレーム片faとが重ね合わせられたときに当接する後側フレーム片raの部分に、接着剤40,41を塗布する。
具体的には、後側フレーム片raの下側フレーム部rの前面側であって、前側フレーム片faの左右から延出する延出部fに当接する2箇所に接着剤40を塗布する。
特に、図4Cに示す後側フレーム片raと前側フレーム片faとが接合した状態において、延出部fと下側フレーム部rとの間に、延出部fの端部に至るまで接着剤40が介在することになる下側フレーム部rの前面の位置に接着剤40を塗布する。このように接着剤40を塗布するようにすることで、後側フレーム片raと前側フレーム片faとが接合された状態において、左右の延出部fの端部に、下側フレーム部rから離れる方向の力がかかることを回避して、両者の接合の安定性が高められることとなる。
更に、サイドフレーム部rの内側面側であって、前側フレーム片faの左右にある外側部fに当接する2箇所に接着剤41を塗布する。
次に、図4Bに示すように、前側フレーム片faの両側のサイドフレーム部fsの外側部fを、簡略化して図示する治具5で挟み込み、両側のサイドフレーム部fsを、図4Bにて矢印で示す内側に変形させた後に、両サイドフレーム部fsを後側フレーム片raの内側に配置されるように、前側フレーム片faを移動する。
次に、図4Cに示すように、前側フレーム片faから治具5を取り外して、前側フレーム片faに付与していた力を解除する。そうすると、図4Cにて矢印で示す方向に移動して、延出部fの背面が接着剤40に接着すると共に、外側部fが接着剤41に接着することとなる。
このように、前側フレーム片faと後側フレーム片raとが組み合わさると、前側フレーム片faのサイドフレーム部fs及び内側部fと、後側フレーム片raの下側フレーム部r及びサイドフレーム部rとで囲まれる部位における水平断面が、閉断面構造となり、高い剛性が得られることとなる。
このように、前側フレーム片faの両側のサイドフレーム部fsをシート幅方向に変形させることで、後側フレーム片raの下側フレーム部rの前面と前側フレーム片faの背面との接合と、後側フレーム片raのサイドフレーム部rの内側面と前側フレーム片faの外側部fとの接合とを略同時に行うことができる。このため、前側フレーム片faを後側フレーム片raに重ね合わせる際に、前側フレーム片faによって接着剤41が押し出されることがなく、接着剤41による接着に偏りが生じることを回避することができる。
(後側フレーム片と前側フレーム片との下部の接合強度について)
本実施形態における前側フレーム片faは、上記のように、可撓性を有するものとするために、左右のサイドフレーム部fsの下端部の両側から内側に延出する延出部f同士は連結されていない。このため、その幅方向の延出長さは連結されているものと比較して短く、接着剤40によって接合される前後の接合強度は弱くなる。
しかしながら、本実施形態における後側フレーム片raと前側フレーム片faとは、これらの前後方向の接合強度の低下を補う工夫がされており、図5A〜図5Cを参照してこの工夫を説明する。
ここで、図5Aは、バックフレームF2の図2のVA部を示す模式的な正面図であり、図5Bは、バックフレームF2についての図5AのVB−VB断面矢視図であり、図5Cは、バックフレームF2についての図5AのVC−VC断面矢視図である。
上記で説明し、図5A及び図5Cに示すように、後側フレーム片raの下側フレーム部rには、突出部rが中央に形成されており、前側フレーム片faの延出部fには、上記のように、突出部rの両端部に沿うように突出部fが形成されている。
このように、断面円弧状の突出部rに沿うように突出部fが形成されており、その間に接着剤40が塗布されていることにより、後側フレーム片raと前側フレーム片faとの接合がより強固となる。その理由としては、断面円弧状の突出部rと突出部fとの間で接着剤40によって接合された部分において、断面円弧状の径方向における剥離抵抗力が作用するからである。
更に、後側フレーム片raの突出部rの両側方には、通し孔rhが一対形成されており、同様に、前側フレーム片faの突出部fの両側方には、通し孔fhが一対形成されており、これらが位置決めの基準となるものとして説明した。
具体的には、後側フレーム片raと前側フレーム片faとを重ね合わせる際の位置決めは、図5Bに示すように、通し孔rhと通し孔fhとに、位置決めピン5aが挿通されて、止め具5bで固定されるようにして、実現される。
ここで、前側フレーム片faは、通し孔fh近傍において、後側フレーム片ra側に膨出するように形成されている。つまり、前側フレーム片faは、位置決めピン5aで固定された状態において、通し孔fh近傍以外において隙間ができるように形成されている。
このように隙間が形成されていることによって、位置決めピン5aで固定された状態においても、当該隙間部分に接着剤40が介在できることとなり、接合強度を高めることができる。
<変形例>
上記実施形態において後側フレーム片raの突出部rは1本のみであったが、本願発明は、この構成に限定されない。
他の構成として、変形例に係る後側フレーム片rbの第1突出部としての突出部rと、前側フレーム片fbの第2突出部としての突出部fについて、図6A及び図6Bを参照して説明する。
図6Aは、変形例に係る後側フレーム片rbの突出部rと前側フレーム片fbの突出部fを示す模式的な正面図であり、図6Bは、図6AのVIB−VIB断面矢視図である。
後側フレーム片rbの突出部rは、上下に2本設けられており、上記実施形態における突出部rと同様に、断面円弧状を成してシート前側に膨出しシート幅方向に延在している。
前側フレーム片faの突出部fは、図6A及び図6Bに示すように、2本の突出部rに跨るように、長円の弧状を成してシート前側に膨出して形成されている。
このように形成された後側フレーム片rbの突出部rと前側フレーム片faの突出部fとが重ね合わせられた場合には、図6Bに示すように、後側フレーム片rbの2本の突出部rの間と、前側フレーム片faの突出部fとの間に大きな隙間が形成される。
変形例に係る後側フレーム片rbと前側フレーム片fbにおいては、上記隙間部分に接着剤40が多く介在できる分、接合強度を高めることができる。
<<第2の実施形態>>
上記実施形態においては、前側フレーム片faを幅方向に撓ませて、後側フレーム片raに取り付けるものとして説明したが、本願発明はこのような構成に限定されない。
例えば、第2の実施形態のシートバックフレームとしてのバックフレームF3に関して、後側フレーム片rcを幅方向に撓ませて、前側フレーム片fcに取り付けることが可能な構成及び方法について、図7A及び図7Bを参照して説明する。
ここで、図7Aは、バックフレームF3の接合前の状態であって、後側フレーム片rcに外力を付与している状態における後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとを示す断面図である。
また、図7Bは、後側フレーム片rcに付与していた外力を解除した状態であって後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとが接合された状態を示す断面図である。
第2の実施形態に係るバックフレームF3は、第1の実施形態に係るバックフレームF2の構成に対して、前側フレーム片faの下側中央部の離間部分と、後側フレーム片raの下側フレーム部rで連結された連結部分とが逆に構成されているものである。バックフレームF3について、以下に言及する以外の構成は、第1実施形態に係るバックフレームF2と同様の構成から成るものとする。
バックフレームF3は、具体的には、正面視において矩形状ではなく図7Aに示すように下側が離間している後側フレーム片rcと、後側フレーム片rcの前側に接合され、正面視において略矩形状の前側フレーム片fcとから構成されている。
後側フレーム片rcは、シート幅方向の左右において、上下に延在するサイドフレーム部rと、シート背面に延在して、左右のサイドフレーム部rの両下端側からシート幅方向内側に向かって延出する延出部rと、を備える。
前側フレーム片fcは、シート幅方向の左右において、上方に延在するサイドフレーム部fsと、シート背面に延在して、後側フレーム片rcの延出部rと略一致する位置において、左右のサイドフレーム部fsの下端側同士を連結する下側フレーム部fとを主に備える。
サイドフレーム部fsは、前面部fと、外側部f10とから構成されており、外側部f10が後側フレーム片rcのサイドフレーム部rの内側面に、図7Aに示す接着剤41によって接合される。
(第2の実施形態における後側フレーム片と前側フレーム片との接合方法について)
次に、第2の実施形態における後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとの接合方法について図7A及び図7Bを参照して説明する。
まず、後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとが重ね合わせられたときに当接する前側フレーム片fcの部分に、接着剤40,41を塗布する。
具体的には、前側フレーム片fcの下側フレーム部fの背面側であって、後側フレーム片rcの左右から延出する延出部rの前面に当接する2箇所に接着剤40を塗布する。
特に、図7Bに示す後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとが接合した状態において、延出部rと下側フレーム部fとの間に、延出部rの端部に至るまで接着剤40が介在することになる下側フレーム部fの後面の位置に接着剤40を塗布する。このように接着剤40を塗布するようにすることで、後側フレーム片rcと前側フレーム片fcとが接合された状態において、左右の延出部rの端部に、下側フレーム部fから離れる方向の力がかかることを回避して、両者の接合の安定性が高められることとなる。
更に、サイドフレーム部fsの外側部f10の外側面側であって、後側フレーム片rcのサイドフレーム部rの内側面に当接する2箇所に接着剤41を塗布する。
次に、後側フレーム片rcの両側のサイドフレーム部rの内面に、簡略化して図示する治具5を押し当て、両側のサイドフレーム部rを、図7Aにて矢印で示す外側に変形させた後に、両サイドフレーム部rを前側フレーム片fcの外側に配置されるように、後側フレーム片rcを移動する。
次に、図7Bに示すように、後側フレーム片rcから治具5を取り外して、後側フレーム片rcに付与していた力を解除する。そうすると、図7Bにて矢印で示す方向に移動して、延出部rの前面が接着剤40に接着すると共に、サイドフレーム部rが接着剤41に接着することとなる。
このように、前側フレーム片fcと後側フレーム片rcとが組み合わさると、前側フレーム片fcのサイドフレーム部fs及び内側部fと、後側フレーム片rcの延出部r及びサイドフレーム部rとで囲まれる部位における水平断面が閉断面構造となり、高い剛性が得られることとなる。
このように、後側フレーム片rcの両側のサイドフレーム部rをシート幅方向に変形させることで、前側フレーム片fcの下側フレーム部fの背面と後側フレーム片rcの延出部rの前面との接合と、前側フレーム片fcのサイドフレーム部fsの外側面と後側フレーム片rcのサイドフレーム部rの内側面の接合とを略同時に行うことができる。このため、前側フレーム片fcを後側フレーム片rcに重ね合わせる際に、前側フレーム片fcによって接着剤41が押し出されることで接着剤41による接着に偏りが生じることを回避することができる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、上記の実施形態に係るバックフレームF2,F3の各部の形状、寸法、配置等、シートバック製造方法の製造工程については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、上記第1の実施形態における説明において、左右の延出部fは、本実施形態において左右の乗員支持部材6の下端固定部60に届かない長さまで、シート幅方向にそれぞれ延出しているものとして説明した。
しかし、本発明に係る延出部は、このような形態に限定されず、乗員支持部材の後側フレーム片への取り付け、又は後側フレーム片と前側フレーム片とのシート前後方向の接合の作業を阻害しないような形態であればよい。
例えば、左右の延出部fは、左右の乗員支持部材6の下端固定部60を越えてシート幅方向に延出していても、下端固定部を避けるように一部が窪んで形成されているようにすればよい。
S 車両用シート
1 シートクッション
1a クッションパッド
1b 表皮材
2 シートバック
2a クッションパッド
2b 表皮材
3 ヘッドレスト
40,41,400,410 接着剤
5 治具
5a 位置決めピン
5b 止め具
6 乗員支持部材
60 下端固定部(固定部分)
61 上端固定部(固定部分)
F シートフレーム
F1 クッションフレーム
F2,F3 バックフレーム
fa,fb 前側フレーム片
fh 通し孔
fj ピラー部
fk 上側フレーム部
fs サイドフレーム部
延出部
内側部
前面部
外側部
5, 突出部(第2突出部)
fc 前側フレーム片
fs サイドフレーム部
下側フレーム部
内側部
前面部
10 外側面
ra,rb 後側フレーム片
rh 通し孔
rj ピラー部
rk 上側フレーム部
下側フレーム部
サイドフレーム部
3, 突出部(第1突出部)
rc 後側フレーム片
延出部
サイドフレーム部
F4 バックフレーム
fx 前側フレーム片
11 後面部
12 内側部
13 前面部
14 外側部
rx 後側フレーム片
11 下側フレーム部
12 サイドフレーム部
J ヘッドレストピラー

Claims (12)

  1. 車両用シートに用いられるシートバックフレームであって、
    シート後側にある後側フレーム片と、該後側フレーム片の前側に連結される前側フレーム片とを備え、
    前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片は、シート側方に配置されて上端側が互いに連結されたシート前後方向に延在する左右のサイドフレーム部を有し、
    前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の一方の左右のサイドフレーム部は、シート幅方向に可撓性を有し、
    前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片の双方の前記左右のサイドフレーム部は、シート幅方向に重ね合わせられて接合されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  2. 前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の一方は、前記左右のサイドフレーム部の下側がシート幅方向において離間するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートバックフレーム。
  3. 前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方には、弾性材料から成り、その弾性によって乗員を支持する乗員支持部材が固定されており、
    前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の一方は、前記乗員支持部材の固定部分を避けるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートバックフレーム。
  4. 前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の前記一方は、前記左右のサイドフレーム部の双方の下端側からシート幅方向内側に向かって延出する延出部を有し、
    該延出部は、前記乗員支持部材の前記固定部分に届かない長さまで延出していることを特徴とする請求項3に記載のシートバックフレーム。
  5. 前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方は、前記左右のサイドフレーム部の下端側を連結する下側フレーム部を有し、
    該下側フレーム部には、シート幅方向に延在してシート前方に膨出するように突出する第1突出部が形成されており、
    前記延出部は、前記第1突出部の形状と同様にシート前方に膨出するように突出した第2突出部を有して前記第1突出部に重なる位置まで延出しており、
    前記第1突出部と前記第2突出部とは、相互に重なる位置でシート前後方向に接合されていることを特徴とする請求項4に記載のシートバックフレーム。
  6. 前記延出部の端部に至るまで、前記下側フレーム部との間に接着剤が介在していることを特徴とする請求項4又は5に記載のシートバックフレーム。
  7. 前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片は、樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシートバックフレーム。
  8. 前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片のそれぞれには、重ね合わせられた状態で対向する部位に、位置決めピンを通す通し孔が形成されており、
    前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片のいずれか一方の前記通し孔の縁近傍は、前記後側フレーム片及び前記前側フレーム片の他方側に周囲よりも膨出しており、両者の間の前記周囲が離間していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシートバックフレーム。
  9. 前記後側フレーム片と前記前側フレーム片とは、組み合わせられて閉断面構造を成すことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシートバックフレーム。
  10. 前記第1突出部は複数形成されており、
    複数の前記第1突出部の間と前記延出部とが離間していることを特徴とする請求項5に記載のシートバックフレーム。
  11. 請求項1に記載のシートバックフレームを備えることを特徴とする車両用シート。
  12. 請求項1のシートバックフレームの前記前側フレーム片と前記後側フレーム片とを用意し、
    前記一方の左右のサイドフレーム部の下端側をシート幅方向に撓ませ、
    前記一方の左右のサイドフレーム部を、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の他方の左右のサイドフレーム部のシート幅方向の延長上に配置し、
    前記一方の左右のサイドフレーム部の撓み状態を解除して、前記前側フレーム片又は前記後側フレーム片の双方の左右のサイドフレーム部をシート幅方向で重ね合わせて、前記双方の左右のサイドフレーム部に接合させることを特徴とするシートバックフレームの製造方法。
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