JP2015043858A - クリップカートリッジおよびクリップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリップカートリッジへ操作ワイヤに接続された連結部の軸線方向に対する周方向の向きが適正な方向に修正され、連結部をクリップへ連結することができるクリップカートリッジおよびクリップ装置を提供することにある。【解決手段】クリップを保持するクリップ保持部と、前記クリップの基端部に連結する連結部材と前記連結部材の基端部に接続された操作ワイヤとが収納されたシースが挿入されるシース挿入部と、を有するクリップカートリッジ本体と、前記クリップ保持部と前記シース挿入部との間の中間部に位置し、前記連結部材の軸回りの方向を規制する孔を備える方向規制部材とを有し、 前記方向規制部材の孔が、前記クリップ保持部に保持された前記クリップの基端部と前記シース挿入部の先端部を結ぶ線分である基準位置と、前記基準位置の側方に離間した位置とをとりうるように移動可能に設置されていることを特徴とするクリップカートリッジ。【選択図】図1
Description
本発明は、クリップカートリッジおよびクリップ装置に関する。
クリップに操作ワイヤを連結するにあたり、操作ワイヤとクリップとの捩り方向の角度あわせをする必要がある場合に、操作ワイヤの先端をクリップに対して所定の方向に向けるためのクリップケースを用いることが提案されている。
特許文献1には、挿入孔の断面形状が開口入口から内部に向かって次第に偏平に形成されているクリップケースによって、クリップの軸線方向の周方向の位置を規制することが開示されている。
特許文献1には、挿入孔の断面形状が開口入口から内部に向かって次第に偏平に形成されているクリップケースによって、クリップの軸線方向の周方向の位置を規制することが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のクリップケースは、操作ワイヤの先端の連結部材(連結フック)が、カートリッジの挿入孔(フック案内孔)に対してちょうど真横を向いて挿入された場合に、挿入孔の内壁に引っ掛かるため挿入できない場合がある。
すなわち、特許文献1では、同文献の図2に示されているように、挿入孔(フック案内孔)の入口側が楕円形に開口し、楕円形の長軸を、開いた連結部材(連結フック)の外形の距離に等しく設定しているため、楕円形の短軸方向に向けて、開いた連結部材(連結フック)を挿入することはできなかった。
すなわち、特許文献1では、同文献の図2に示されているように、挿入孔(フック案内孔)の入口側が楕円形に開口し、楕円形の長軸を、開いた連結部材(連結フック)の外形の距離に等しく設定しているため、楕円形の短軸方向に向けて、開いた連結部材(連結フック)を挿入することはできなかった。
本発明は、クリップカートリッジへ操作ワイヤに接続された連結部の軸線方向に対する周方向の向きが適正な方向に修正され、連結部をクリップへ連結することができるクリップカートリッジおよびクリップ装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1)クリップを保持するクリップ保持部と、前記クリップの基端部に連結する連結部材と前記連結部材の基端部に接続された操作ワイヤとが収納されたシースが挿入されるシース挿入部と、を有するクリップカートリッジ本体と、
前記クリップ保持部と前記シース挿入部との間の中間部に位置し、前記連結部材の軸回りの方向を規制する孔を備える方向規制部材とを有し、
前記方向規制部材の孔が、前記クリップ保持部に保持された前記クリップの基端部と前記シース挿入部の先端部を結ぶ線分である基準位置と、前記基準位置の側方に離間した位置とをとりうるように移動可能に設置されていることを特徴とするクリップカートリッジ。
(2)前記シースが前記シース挿入部に挿入された状態で、前記中間部において、前記方向規制部材の前記基準位置の側方に離間した位置から前記基準位置へ移動に伴って前記連結部材の軸回りの方向を規制するように構成されている(1)に記載のクリップカートリッジ。
(3)前記方向規制部材は、前記孔に前記連結部材を導くように備えられた互いに対向する一対のガイド面を備える(1)または(2)に記載のクリップカートリッジ。
(4)前記一対のガイド面は、それぞれの形状が異なるものである(1)ないし(3)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(5)前記シース挿入部は、前記シースに係止し、前記シースの先端方向への移動を規制する係止部を備える(1)ないし(4)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(6)前記シース挿入部の基端側の一部から突出して設けられた前記シースを押圧するシース押圧部をさらに有する(1)ないし(5)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(7)(1)ないし(6)のいずれかに記載のクリップカートリッジと、前記クリップとを含むクリップ装置。
(1)クリップを保持するクリップ保持部と、前記クリップの基端部に連結する連結部材と前記連結部材の基端部に接続された操作ワイヤとが収納されたシースが挿入されるシース挿入部と、を有するクリップカートリッジ本体と、
前記クリップ保持部と前記シース挿入部との間の中間部に位置し、前記連結部材の軸回りの方向を規制する孔を備える方向規制部材とを有し、
前記方向規制部材の孔が、前記クリップ保持部に保持された前記クリップの基端部と前記シース挿入部の先端部を結ぶ線分である基準位置と、前記基準位置の側方に離間した位置とをとりうるように移動可能に設置されていることを特徴とするクリップカートリッジ。
(2)前記シースが前記シース挿入部に挿入された状態で、前記中間部において、前記方向規制部材の前記基準位置の側方に離間した位置から前記基準位置へ移動に伴って前記連結部材の軸回りの方向を規制するように構成されている(1)に記載のクリップカートリッジ。
(3)前記方向規制部材は、前記孔に前記連結部材を導くように備えられた互いに対向する一対のガイド面を備える(1)または(2)に記載のクリップカートリッジ。
(4)前記一対のガイド面は、それぞれの形状が異なるものである(1)ないし(3)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(5)前記シース挿入部は、前記シースに係止し、前記シースの先端方向への移動を規制する係止部を備える(1)ないし(4)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(6)前記シース挿入部の基端側の一部から突出して設けられた前記シースを押圧するシース押圧部をさらに有する(1)ないし(5)のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
(7)(1)ないし(6)のいずれかに記載のクリップカートリッジと、前記クリップとを含むクリップ装置。
本発明によれば、クリップカートリッジへ操作ワイヤに接続された連結部の軸線方向に対する周方向の向きが適正な方向に修正され、連結部をクリップへ連結することができるクリップカートリッジおよびクリップ装置を得ることができる。
以下、本発明のクリップカートリッジおよびクリップ装置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明のクリップカートリッジおよびクリップ装置の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、全ての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
以下、本発明のクリップカートリッジおよびクリップ装置の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、全ての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明のクリップカートリッジおよびクリップ装置の断面側面図である。
図2は、本発明のクリップカートリッジおよびクリップ装置の断面平面図である。
図1、図2に示すように、クリップ装置1は、クリップカートリッジ2とクリップ3と処置具4とを有する。クリップカートリッジ2は、クリップ保持部21と中間部22と方向規制部材23とシース挿入部24とシース押圧部26とを有する。クリップ3は、クリップの把持部31とクリップの基端部32とクリップの締め付けリング33とを有する。処置具4は、シース41と連結部材42と操作ワイヤ43とを有する。クリップ装置1は、生体組織の止血や縫縮などの種々の目的に用いることができる。
クリップ3は、クリップ3の基端側にあるクリップの基端部32と、クリップ3の先端側にあるクリップの把持部31と、クリップ3の中央部にあるクリップの把持部31を締め付けるクリップの締め付けリング33とを備えている。クリップの基端部32は、連結部材42によって連結される。クリップの基端部32と連結部材42との連結は、クリップの基端部32と互いに嵌合可能な姿勢にあるときに可能である。
図3に示すように、連結部材42は、クリップの基端部32と連結する一対の連結爪421を有する。一対の連結爪421は、弾性体で形成されている。連結部材42は、一対の連結爪421をクリップの基端部32に押し付けて、一対の連結爪421が互いに開く方向に一対の連結爪421を弾性変形させることによって、クリップの基端部32と連結させる。クリップの基端部32との連結には、連結部材42を適正な姿勢にする必要がある。
図4に示すように、連結爪421が開閉する方向の長さL2は、連結爪421が開閉する方向と垂直な方向の長さL1よりも長い。L1に対するL2は、1.3倍以上7.0倍以下が好ましく、1.5倍以上5.0倍以下であることが、後述する方向規制部材23によって連結部材42の方向を規制して、適正な姿勢にする観点から好ましい。
図4に示すように、連結爪421が開閉する方向の長さL2は、連結爪421が開閉する方向と垂直な方向の長さL1よりも長い。L1に対するL2は、1.3倍以上7.0倍以下が好ましく、1.5倍以上5.0倍以下であることが、後述する方向規制部材23によって連結部材42の方向を規制して、適正な姿勢にする観点から好ましい。
連結部材42は、後述する方向規制部材23の表面を円滑に移動させることによって連結部材42を適正な姿勢にする観点から、連結部材42の角部が面取りされていることが好ましい。
クリップカートリッジ2は、クリップ3を保持するクリップ保持部21と、クリップ保持部21の一部から基端側に突出して設けられた中間部22と、中間部22の一部から基端側に突出して設けられたシース挿入部24と、中間部22と中間部22から離間した位置とに移動可能に設けられた方向規制部材23と、シース押圧部26とを有する。
クリップ保持部21は、一対の平行に配置された第1の平板211および第2の平板213と、これらの間に介接されたスペーサー212とを備えている。
クリップ保持部21は、開いたクリップ3に対応するスペーサー212によって、クリップ3が保持されるクリップ保持空間214が内部に形成されている。クリップ保持空間214は、開いた状態のクリップ3を収納するものであり、クリップ3に対応した形状をしており、クリップ保持空間214の基端側は連結部材42がクリップの基端部32に連結するために開放されている。
クリップ保持部21は、開いたクリップ3に対応するスペーサー212によって、クリップ3が保持されるクリップ保持空間214が内部に形成されている。クリップ保持空間214は、開いた状態のクリップ3を収納するものであり、クリップ3に対応した形状をしており、クリップ保持空間214の基端側は連結部材42がクリップの基端部32に連結するために開放されている。
クリップ保持部21の材質は、例えば、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられ、クリップ保持部21の成形性の観点から、樹脂が好ましい。クリップ保持部21は、強度を高める観点から、一体成形されていることが好ましい。
シース挿入部24は、中間部22と連結されており、連結部22の基端側に設けられている。シース挿入部24は、連結部材42と連結部材42の基端側に連結された操作ワイヤ43とが収納されたシース3を挿入されるように設けられる。シース挿入部24は、シース41の先端方向への移動を規制する係止部241を備えている。係止部241は、シース41の先端方向への移動は規制するが、連結部材42および操作ワイヤ43の移動は許容するように構成される。シース挿入部24が、シース41の貫通を規制する一方で連結部材42および操作ワイヤ43の貫通を許容する構造とすることによって、操作ワイヤ43に連結された連結部材42をシース41から露出させ、クリップの基端部32と連結することができる。
シース挿入部24の材質は、例えば、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられ、シース挿入部24の成形性の観点から、樹脂が好ましい。シース挿入部24は、強度を高める観点から、クリップ保持部21と同一の材質が好ましく、シース保持部21と一体成形されていることが好ましい。
シース押圧部26は、シース挿入部24の基端側の一部から突出して設けられている。シース押圧部26は、平板状であり、シース41が平板状のシース押圧部26の上に設置されている状態において、シース押圧部26の方向に向かって押圧することによって、シース41が押圧され、シース41の軸線方向への移動が規制される。
シース押圧部26の材質は、例えば、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられ、シース押圧部26の成形性の観点から、樹脂が好ましい。シース押圧部26は、強度を高める観点から、クリップ保持部21およびシース挿入部24と同一の材質が好ましく、クリップ保持部21およびシース挿入部24と一体成形されていることが好ましい。
クリップ保持部21とシース挿入部24とは、中間部22によって連結されている。中間部22は、方向規制部材23を受け入れる空間221を有している。
中間部22の材質は、例えば、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられ、中間部22の成形性の観点から、樹脂が好ましい。中間部22は、強度を高める観点から、クリップ保持部21、シース挿入部24およびシース押圧部26と同一の材質が好ましく、クリップ保持部21、シース挿入部24およびシース押圧部26と一体成形されていることが好ましい。
図1、図5、図6に示すように、支持部材25は、クリップカートリッジ2に対して回動自在に接続されている。また、支持部材25は、方向規制部材23に対して回動自在に接続されている。方向規制部材23は、支持部材25を介して、クリップカートリッジ2に接続されている。方向規制部材23は、全体としてブロック状の形状をなしており、互いに対向する第1のガイド面231および第2のガイド面232が形成されている。第1のガイド面231および第2のガイド面232は、湾曲した曲面を有している。
第1のガイド面231と第2のガイド面232との間には、孔233が設けられている。図6において、上方向を方向規制部材23の先端側、下方向を方向規制部材23の基端側としたとき、孔233は、第1のガイド面231と第2のガイド面232との距離が、方向規制部材23の先端側に向かって漸増した形状をしている。孔233は、方向規制部材23の先端側から基端側へと連結部材42を受け入れ、連結部材42を方向規制位置234へ導く。方向規制位置234は、孔233によって導かれた連結部材42の軸線方向の向きを修正することによって、連結部材42をクリップの基端部32と連結可能となる適正な姿勢にする。
第1のガイド面231と第2のガイド面232との間には、孔233が設けられている。図6において、上方向を方向規制部材23の先端側、下方向を方向規制部材23の基端側としたとき、孔233は、第1のガイド面231と第2のガイド面232との距離が、方向規制部材23の先端側に向かって漸増した形状をしている。孔233は、方向規制部材23の先端側から基端側へと連結部材42を受け入れ、連結部材42を方向規制位置234へ導く。方向規制位置234は、孔233によって導かれた連結部材42の軸線方向の向きを修正することによって、連結部材42をクリップの基端部32と連結可能となる適正な姿勢にする。
次に、方向規制部材23の動きについて、図1〜9を参照しつつ説明する。方向規制部材23は、支持部材25を介して、クリップ保持部21に保持されたクリップの基端部32とシース挿入部24の先端部を結ぶ位置である基準位置27と、基準位置27から離間した退避位置28との間を移動する。方向規制部材23は、支持部材25によって、方向規制部材23の孔233と基準位置27とは平行を保ったまま移動する。図7(c)に示すように、適正な姿勢とは、連結部材42が、クリップの基端部32に連結可能な姿勢にあることをいう。
第1のガイド面231の形状と第2のガイド面232の形状とは、同一であっても、異なっていてもよい。第1のガイド面231の形状と第2のガイド面232の形状とが異なっている場合、第1のガイド面231と第2のガイド面232とに、連結部材42からの力が不均一に力がかかるため、連結部材42の第1のガイド面231と第2のガイド面232との上での状態が不安定となり、連結部材42を孔233へ効率的に導くことができる。
第1のガイド面231の形状と第2のガイド面232の形状とは、同一であっても、異なっていてもよい。第1のガイド面231の形状と第2のガイド面232の形状とが異なっている場合、第1のガイド面231と第2のガイド面232とに、連結部材42からの力が不均一に力がかかるため、連結部材42の第1のガイド面231と第2のガイド面232との上での状態が不安定となり、連結部材42を孔233へ効率的に導くことができる。
次に、連結部材42と方向規制部材23との動作について説明する。図7(c)に示すように、適正な姿勢となった状態の連結部材42は、第1のガイド面231および第2のガイド面232の少なくとも片方とは接触しているが、先端方向と基端方向とに移動可能である。
連結部材42をクリップの基端部32と連結させるためには、適正な姿勢に修正された連結部材42とクリップの基端部32とは、軸回りにずれた位置にないことが好ましいが、一定の可動域の範囲であればずれていてもよい。連結部材42をクリップの基端部32と連結させるためには、連結部材42の軸回りの可動域は、−8度以上+8度以上が好ましく、−5度以上+5度以上がさらに好ましい。前記稼動域が前記範囲の場合、連結部材42は、クリップの基端部32との連結の効率を高めることができる。
孔233は、連結部材42の前記可動域を許容する大きさである。
連結部材42をクリップの基端部32と連結させるためには、適正な姿勢に修正された連結部材42とクリップの基端部32とは、軸回りにずれた位置にないことが好ましいが、一定の可動域の範囲であればずれていてもよい。連結部材42をクリップの基端部32と連結させるためには、連結部材42の軸回りの可動域は、−8度以上+8度以上が好ましく、−5度以上+5度以上がさらに好ましい。前記稼動域が前記範囲の場合、連結部材42は、クリップの基端部32との連結の効率を高めることができる。
孔233は、連結部材42の前記可動域を許容する大きさである。
方向規制部材23の材質は、例えば、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられる。方向規制部材23は、連結部材42が方向規制部材23の表面に接触して適切な姿勢とする観点から、方向規制部材23の表面は摩擦抵抗低減処理を施されていることが好ましい。方向規制部材23が前記摩擦抵抗低減処理を施されている場合、方向規制部材23としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂といったフッ素樹脂を含有する材質などが挙げられる。
方向規制部材23の孔233は、基準位置27と平行を保ったまま、基準位置27へ接近または離間するように移動する。図示していないが、支持部材25の両端は、クリップ保持部21と、方向規制部材23とに回動可能に支持されている。
クリップカートリッジ2およびクリップ装置1の動作について説明する。クリップ保持部21にクリップ3が保持され、方向規制部材23が中間部22から離間した位置にある初期状態とする。
初期状態において、連結部材42の基端部に接続された操作ワイヤ43が収納されたシース41は、シース挿入部24から離間した位置から先端側へ移動し、シース挿入部24に当接する。ここで、押圧部26と指とでシース41を把持し、シース41とクリップカートリッジ2との位置を固定させることによって、操作の精度を高めることができる。
次に、シース3がシース挿入部24に当接した状態において、操作ワイヤ43を更に先端側へ移動させる。図1、図2に示すように、連結部材42は、シース挿入部24を通過し、空間221へ移動した状態になる。
次に、図1の矢印Pの方向に向かって指で方向規制部材23を基準位置27から離間した退避位置28から基準位置27の方向へ移動させることによって、連結部材42は適正な姿勢となる。連結部材42の方向が規制され適正な姿勢に修正されるのであれば、方向規制部材23は、支持部材25を支点に回動可能に移動してもよい。連結部材42が中間部に位置するときに、方向規制部材23が退避位置28から基準位置27への移動に伴い、連結部材42は、第1のガイド231と第2のガイド面232とに接触することによって、連結部材42の軸回りの方向がクリップの基端部32と連結可能な適正な姿勢に修正される。
初期状態において、連結部材42の基端部に接続された操作ワイヤ43が収納されたシース41は、シース挿入部24から離間した位置から先端側へ移動し、シース挿入部24に当接する。ここで、押圧部26と指とでシース41を把持し、シース41とクリップカートリッジ2との位置を固定させることによって、操作の精度を高めることができる。
次に、シース3がシース挿入部24に当接した状態において、操作ワイヤ43を更に先端側へ移動させる。図1、図2に示すように、連結部材42は、シース挿入部24を通過し、空間221へ移動した状態になる。
次に、図1の矢印Pの方向に向かって指で方向規制部材23を基準位置27から離間した退避位置28から基準位置27の方向へ移動させることによって、連結部材42は適正な姿勢となる。連結部材42の方向が規制され適正な姿勢に修正されるのであれば、方向規制部材23は、支持部材25を支点に回動可能に移動してもよい。連結部材42が中間部に位置するときに、方向規制部材23が退避位置28から基準位置27への移動に伴い、連結部材42は、第1のガイド231と第2のガイド面232とに接触することによって、連結部材42の軸回りの方向がクリップの基端部32と連結可能な適正な姿勢に修正される。
連結部材42を方向規制部材23によって適正な姿勢となる動作の詳細について説明する。連結部材42は、第1のガイド面231と第2のガイド面232とに接触し、図7(a)に示す状態となる。さらに方向規制部材23を基準位置27の方向へ移動させることによって、連結部材42は、第1のガイド面231と第2のガイド面232との少なくとも一方の表面を滑りながら、連結部材42の軸線方向の向きを変えながら方向規制位置234に接近し、図7(b)に示す状態となる。さらに方向規制部材23を空間221の方向へ移動させることによって、連結部材42は、方向規制位置234の位置になり、図7(c)、図8、図9に示す状態となる。方向規制位置234は、基準位置27の上にあることから、連結部材42は適正な姿勢となる。
次に、この状態において、操作ワイヤ43を先端側に移動させると、連結部材42は、クリップの基端側32と当接する。更に、操作ワイヤ43を先端側に移動させると、連結部材42は、一対の連結爪421が開くことによってクリップの基端側32に係合し、連結される。
次に、方向規制部材23を基準位置27から離間した位置に移動させることによって、クリップ3を基端側へ移動させるための通路を確保する。
次に、操作ワイヤ43を基端側へ牽引することによって、操作ワイヤ43に連結されたクリップ3は、一対の連結爪421が閉まった状態でシース挿入部24を通過して、シース41に収納される。収納された連結部材42は、クリップ3と連結された状態を維持している。
押圧部26と指とでシース41を把持していた場合は、把持を解除する。シース41をクリップカートリッジ2から離間することによって、クリップ3が連結された処置具4は、種々の処置に使用できる状態となる。
次に、操作ワイヤ43を基端側へ牽引することによって、操作ワイヤ43に連結されたクリップ3は、一対の連結爪421が閉まった状態でシース挿入部24を通過して、シース41に収納される。収納された連結部材42は、クリップ3と連結された状態を維持している。
押圧部26と指とでシース41を把持していた場合は、把持を解除する。シース41をクリップカートリッジ2から離間することによって、クリップ3が連結された処置具4は、種々の処置に使用できる状態となる。
1 クリップ装置
2 クリップカートリッジ
21 クリップ保持部
211 第1の平板
212 スペーサー
213 第2の平板
214 クリップ保持空間
22 中間部
221 空間
23 方向規制部材
231 第1のガイド面
232 第2のガイド面
233 孔
234 方向規制位置
24 シース挿入部
241 シース係止部
25 支持部材
26 押圧部
27 基準位置
28 退避位置
3 クリップ
31 クリップの把持部
32 クリップの基端部
33 締め付けリング
4 処置具
41 シース
42 連結部材
421 連結爪
43 操作ワイヤ
2 クリップカートリッジ
21 クリップ保持部
211 第1の平板
212 スペーサー
213 第2の平板
214 クリップ保持空間
22 中間部
221 空間
23 方向規制部材
231 第1のガイド面
232 第2のガイド面
233 孔
234 方向規制位置
24 シース挿入部
241 シース係止部
25 支持部材
26 押圧部
27 基準位置
28 退避位置
3 クリップ
31 クリップの把持部
32 クリップの基端部
33 締め付けリング
4 処置具
41 シース
42 連結部材
421 連結爪
43 操作ワイヤ
Claims (7)
- クリップを保持するクリップ保持部と、前記クリップの基端部に連結する連結部材と前記連結部材の基端部に接続された操作ワイヤとが収納されたシースが挿入されるシース挿入部と、を有するクリップカートリッジ本体と、
前記クリップ保持部と前記シース挿入部との間の中間部に位置し、前記連結部材の軸回りの方向を規制する孔を備える方向規制部材とを有し、
前記方向規制部材の孔が、前記クリップ保持部に保持された前記クリップの基端部と前記シース挿入部の先端部を結ぶ線分である基準位置と、前記基準位置の側方に離間した位置とをとりうるように移動可能に設置されていることを特徴とするクリップカートリッジ。 - 前記シースが前記シース挿入部に挿入された状態で、前記中間部において、前記方向規制部材の前記基準位置の側方に離間した位置から前記基準位置へ移動に伴って前記連結部材の軸回りの方向を規制するように構成されている請求項1に記載のクリップカートリッジ。
- 前記方向規制部材は、前記孔に前記連結部材を導くように備えられた互いに対向する一対のガイド面を備える請求項1または2に記載のクリップカートリッジ。
- 前記一対のガイド面は、それぞれの形状が異なるものである請求項1ないし3のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
- 前記シース挿入部は、前記シースに係止し、前記シースの先端方向への移動を規制する係止部を備える請求項1ないし4のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
- 前記シース挿入部の基端側の一部から突出して設けられた前記シースを押圧するシース押圧部をさらに有する請求項1ないし5のいずれかに記載のクリップカートリッジ。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のクリップカートリッジと、前記クリップとを含むクリップ装置。
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