JP2015042351A - 医療用弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスク形状の弾性弁体38の外周部分に設けた環状溝54,56に対して係止突部70,80を係止させることで、流体流路の開口部分を構成する開口部材に対して弾性弁体38が配設されるようになっており、環状溝54,56よりも外周側に設けられた弾性弁体38の環状固定部46が開口部材によって固定的に支持されている一方、弾性弁体38の内面に向かって開口して凹溝部が形成されており、雄コネクタ104がスリット48に挿し入れられた際に凹溝部の内面形状の弾性変形が許容されることで雄コネクタ104のスリット48への差し入れ抵抗が小さくされるようにした。
【選択図】図14
Description
すなわち、従来構造のディスク状の弾性弁体では、「弾性弁体の外周部分をハウジングに対して強固に支持せしめて脱落を防止する」ことと「雄コネクタの挿入時の操作性向上」とを両立して達成することが難しいという問題を内在していたのである。
本発明に従う構造の医療用弁では、ディスク状の弾性弁体の内外両面に形成された環状溝と係止突部で弾性弁体が支持されると共に、凹溝部で雄コネクタのスリットへの挿し入れ抵抗が小さくされ得る。
なお、上述の構成上の特徴を備えた本発明では、以下の何れかの態様を、必要に応じて適宜に組み合わせて採用することが可能である。
発明に従う構造の医療用弁では、弾性弁体の内面側(流体流路側)に対する係止突部の係止部位において、係止突部が設けられた弁受座の内周面と弾性弁体との間に隙間が積極的に形成されている。それ故、係止突部と弾性弁体との隙間に薬液等が侵入しても、かかる隙間が大きく設定されていることにより、表面張力による滞留が防止され得る。
なお、上述の構成上の特徴を備えた発明では、以下の何れかの態様を、必要に応じて適宜に組み合わせて採用することが可能である。
更にまた、前述の実施形態の記載から明らかなように、発明は、以下の第一〜第三の態様を含む。
第一の態様は、流体流路の開口部分を構成する開口部材に対して、中央部分にスリットが形成されたディスク状の弾性弁体が装着されており、該弾性弁体の該スリットに雄コネクタを繰り返し挿抜可能とされた医療用弁であって、前記弾性弁体の外周部分の内外両面においてそれぞれ周方向に延びる環状溝が形成されることにより環状の括れ状部が設けられ、該弾性弁体における該括れ状部よりも外周側が環状固定部とされている一方、前記開口部材に弁受座が形成されていると共に、該開口部材に対して開口部側から環状リングが組み付けられて固着されており、該弁受座と該環状リングで該弾性弁体の該環状固定部が挟まれて支持されていると共に、該弁受座と該環状リングにそれぞれ係止突部が突出形成されて、これら係止突部が該弾性弁体の内外両面に形成された該環状溝にそれぞれ係止されており、且つ、該係止突部が形成された該弁受座の内周面に対して該弾性弁体の該環状溝の内周側壁面が径方向で隙間を隔てて対向されていると共に、前記雄コネクタが該弾性弁体の前記スリットに差し入れられることにより、該弁受座の内周面が、該弾性弁体の該環状溝の内周側壁面に対して当接して重ね合わされるようになっていることを特徴とする医療用弁。
上記第一の態様に従う構造の医療用弁では、弾性弁体の内面側(流体流路側)に対する係止突部の係止部位において、係止突部が設けられた弁受座の内周面と弾性弁体との間に隙間が積極的に形成されている。それ故、係止突部と弾性弁体との隙間に薬液等が侵入しても、かかる隙間が大きく設定されていることにより、表面張力による滞留が防止され得る。
しかも、弾性弁体の径方向で隙間を挟んで対向位置する、係止突部を形成する弁受座の内周面と弾性弁体の環状溝の内周側壁面は、シリンジ等の接続時に弾性弁体が流体流路側に入り込むように弾性変形した際、隙間を挟んで対向位置する弁受座の内周面と弾性弁体の環状溝の内周側壁面とが、互いに密着状態で当接する。これにより、隙間が消失して、隙間への薬液等の侵入そのものが防止され得る。
第二の態様は、前記開口部材には前記係止突部の形成位置から流体流路の内方に延びる筒壁部が設けられており、前記雄コネクタが前記弾性弁体の前記スリットに差し入れられることにより、該弾性弁体の前記環状溝より内周側に位置して該開口部材の内周面から離隔して位置せしめられていた内面が、該筒壁部の内周面にわたる領域に対して当接して重ね合わされるようになっている第一の態様に記載の医療用弁。
第三の態様は、流体流路の開口部分を構成する開口部材に対して、中央部分にスリットが形成されたディスク状の弾性弁体が装着されており、該弾性弁体の該スリットに雄コネクタを繰り返し挿抜可能とされた医療用弁であって、前記弾性弁体の外周部分の内外両面においてそれぞれ周方向に延びる環状溝が形成されることにより環状の括れ状部が設けられて、該弾性弁体における該括れ状部よりも外周側が環状固定部とされていると共に、前記開口部材に対して開口部側から環状リングが組み付けられており、該弾性弁体の内外両面に形成された該環状溝にそれぞれ係止される内外の係止突部が該開口部材と該環状リングに形成されて、前記環状固定部が該開口部材によって固定的に支持されている一方、該弾性弁体において前記スリットが形成された前記中央部分の外周には周方向に延びる凹溝部が形成されて該弾性弁体の内面に向かって開口しており、該凹溝部の形成部分よりも該弾性弁体の中央部分が厚肉とされていると共に、前記雄コネクタが該スリットに挿し入れられた際に該凹溝部の内面形状が該係止突部で拘束されずに弾性変形が許容されるようになっていることを特徴とする医療用弁。
Claims (4)
- 流体流路の開口部分を構成する開口部材に対して、中央部分にスリットが形成されたディスク状の弾性弁体が装着されており、該弾性弁体の該スリットに雄コネクタを繰り返し挿抜可能とされた医療用弁であって、
前記弾性弁体の外周部分の内外両面においてそれぞれ周方向に延びる環状溝が形成されることにより環状の括れ状部が設けられて、該弾性弁体における該括れ状部よりも外周側が環状固定部とされていると共に、前記開口部材に対して開口部側から環状リングが組み付けられており、該弾性弁体の内外両面に形成された該環状溝にそれぞれ係止される内外の係止突部が該開口部材と該環状リングに形成されて、前記環状固定部が該開口部材によって固定的に支持されている一方、該弾性弁体の内面に向かって開口して凹溝部が形成されており、前記雄コネクタが該スリットに挿し入れられた際に該凹溝部の内面形状の弾性変形が許容されることで該雄コネクタの該スリットへの差し入れ抵抗が小さくされるようになっていることを特徴とする医療用弁。 - 前記弾性弁体の前記凹溝部が、前記係止突部よりも内周側に位置して形成されている請求項1に記載の医療用弁。
- 前記弾性弁体の前記凹溝部が、該弾性弁体において前記スリットの形成された前記中央部分の外周を周方向に延びて形成されている請求項1又は2に記載の医療用弁。
- 前記雄コネクタが前記弾性弁体の前記スリットに差し入れられることにより、該弾性弁体の前記凹溝部の内面が、前記開口部材の筒状の内周面に対して重ね合わされるようになっている請求項1〜3の何れか1項に記載の医療用弁。
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