JP2015041424A - 防水コネクタ - Google Patents

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Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
亨 黒澤
Toru Kurosawa
亨 黒澤
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Abstract

【課題】マットシールにおける電線挿通孔の不均一な圧縮状態を軽減し、水密性を確保できる防水コネクタを提供する。【解決手段】防水コネクタ11は、端子収容室29に連設されたシール収容部33を有するハウジング13と、ハウジング13に装着されるマットシールカバー15と、シール収容部33に収容されてハウジング13とマットシールカバー15に挟持されるマットシール17と、端末に取付けられた端子27が端子収容室29に収容される電線57と、ハウジング13に装着されてマットシールカバー15の電線貫通穴53から導出された電線57を所定の電線取出し方向に屈曲した状態で保持する電線カバー21と、マットシール17の電線挿通孔45の近傍に凹設されるピン収容凹部23と、マットシールカバー15に突設されてピン収容凹部23に挿入されるピン25と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
端子付き電線の端子が収容されたハウジングから導出される電線とハウジングとの間が、水密にシールされる防水コネクタが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
図13に示すように、この防水コネクタ501は、雌ハウジング503の後端側に、それぞれのキャビティ(端子収容室)505の入口となる装着孔507が形成される。装着孔507の中には一括ゴム栓(マットシール)509が嵌着され、一括ゴム栓509はゴム栓押さえ511で雌ハウジング503に保持されている。電線513の端末に固着された雌端子515は、一括ゴム栓509を貫通してキャビティ505に後方から挿入される。雌端子515は、正規位置まで挿入されたところで、ランス517に係止されて抜け止めされる。一括ゴム栓509の外周リップ525が装着孔507の内面に密着すると共に、各貫通孔(電線挿通孔)519の内面に設けられた内周リップ523が電線513の外周に密着することで、それぞれのキャビティ505の入口がシールされる。なお、雌ハウジング503の上面には、雄ハウジング側のロック突部(図示略)と係止可能なシーソ状のロックアーム521が設けられている。
特開2003−297479号公報
しかしながら、上述した従来の防水コネクタ501において、例えば、電線513が雌ハウジング503の後方から斜めに引き出された状態となった時、一括ゴム栓509の貫通孔519は、電線513の外周との間で、内周リップ523が円周方向で不均一な圧縮状態となる。即ち、斜めに引き出されることで屈曲した電線513は、屈曲側において内周リップ523への圧縮力が大きくなる。一方、屈曲側と反対側の電線513は、内周リップ523から離れる方向に移動し、内周リップ523への圧縮力が小さくなる。その結果、電線513の外周と内周リップ523との間における水密性の低下が懸念される。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、マットシールにおける電線挿通孔の不均一な圧縮状態を軽減し、水密性を確保できる防水コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 端子収容室に連設されたシール収容部を有するハウジングと、電線貫通穴を有して前記ハウジングに装着されるマットシールカバーと、前記シール収容部に収容されて前記ハウジングと前記マットシールカバーに挟持されるマットシールと、端末に取付けられた端子が前記端子収容室に収容される電線と、前記ハウジングに装着されて前記マットシールカバーの電線貫通穴から導出された前記電線を所定の電線取出し方向に屈曲した状態で保持する電線カバーと、前記マットシールの電線挿通孔の近傍に凹設される突起収容部と、前記マットシールカバーに突設されて前記突起収容部に挿入される突起部と、を備え、前記マットシールカバーが前記ハウジングに対して前記電線取出し方向へ変位することにより、前記電線挿通孔の後方開口部が前記突起部に付勢されて前記電線取出し方向へ変形することを特徴とする防水コネクタ。
上記(1)の構成の防水コネクタによれば、ハウジングのシール収容部に収容された弾性シール材であるマットシールは、ハウジングに装着されたシールカバーによって、ハウジングとの間に挟持される。ハウジングとシールカバーに挟持されたマットシールは、突起収容部にシールカバーの突起部が挿入された状態となる。
ハウジングに装着されたマットシールの電線挿通孔及びシールカバーの電線貫通穴は、端子収容室に対して同一直線状に配置される。そして、端末の端子が端子収容室に収容された電線は、マットシールの電線挿通孔に挿通されることにより、電線挿通孔の内周面が、電線の外周面に円周方向に亘って密接する。マットシールの電線挿通孔に挿通された電線は、シールカバーの電線貫通穴からハウジングの後方へ導出される。
ハウジングに電線カバーが装着されると、ハウジングより後方へ導出された電線が所定の電線取出し方向に屈曲される。屈曲された電線は、屈曲側で電線挿通孔の内周面への圧縮力が大きくなり、屈曲側と反対側で電線挿通孔の内周面への圧縮力が小さくなる。一方、シールカバーがハウジングに対して電線取出し方向に変位されることで、各電線挿通孔の後方開口部がシールカバーに突設された突起部に付勢されて電線取出し方向へ変形する。すると、電線挿通孔の屈曲側の内周面が電線から離れる方向に移動され、電線挿通孔の屈曲側と反対側の内周面が電線に接近する方向に移動される。そこで、ハウジングより後方へ導出された電線が電線取出し方向に屈曲された際も、各電線挿通孔の内周面は、電線の外周面に対する不均一な密接状態が軽減される。
(2) 上記(1)の構成の防水コネクタであって、前記突起部が、前記電線挿通孔の内周面に形成される複数の内周リップの内、少なくとも後方開口部側の前記内周リップに到達する突出長を有していることを特徴とする防水コネクタ。
上記(2)の構成の防水コネクタによれば、突起部が突起収容部に挿入されると、突起部の先端が、少なくとも電線挿通孔の後方開口部側の内周リップに近接配置される。この状態でマットシールカバーと共に突起部が電線取出し方向に変位されると、電線挿通孔の後方開口部側の内周リップが、電線取出し方向へ変形する。すると、電線挿通孔の屈曲側の内周リップが電線から離れる方向に移動され、電線挿通孔の屈曲側と反対側の内周リップが電線に接近する方向に移動される。そこで、ハウジングより後方へ導出された電線が電線取出し方向に屈曲された際も、各電線挿通孔の内周リップは、電線の外周面に対する不均一な圧縮力が軽減される。
(3) 上記(1)又は(2)の構成の防水コネクタであって、前記電線カバーが前記ハウジングに対して前記電線取出し方向へスライドしてロック係止される際に、前記電線カバーの押圧部が前記マットシールカバーを前記電線取出し方向に押圧付勢することを特徴とする防水コネクタ。
上記(3)の構成の防水コネクタによれば、電線カバーがハウジングに装着されてハウジングの後方より導出された電線を所定の電線取出し方向に屈曲すると同時に、マットシールカバーを電線取出し方向に押圧付勢することができる。そこで、防水コネクタの組立作業性が向上する。
本発明に係る防水コネクタによれば、マットシールにおける電線挿通孔の不均一な圧縮状態を軽減し、水密性を確保できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
(a)は本発明の一実施形態に係る防水コネクタの分解斜視図、(b)はマットシール及びマットシールカバーがハウジングに装着された状態を示す斜視図、(c)はハウジングとマットシールカバーの係止部分を示す拡大断面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る防水コネクタのハウジングを前側から見た斜視図、(b)は(a)に示したハウジングを後側から見た斜視図である。 (a)は図1に示したマットシールの正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)におけるB部の拡大図である。 図1に示したシールカバーの斜視図である。 図1に示した防水コネクタに挿着される端子付き電線の斜視図である。 (a)は図1に示した防水コネクタに装着される電線カバーの平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 (a)は図5に示した端子付き電線が挿着される前の防水コネクタの斜視図、(b)は端子付き電線が挿着された防水コネクタの斜視図である。 (a)は端子付き電線が挿着された防水コネクタの正面図、(b)は(a)におけるD−D断面図、(c)は(b)におけるE部の拡大図である。 (a)は図6に示した電線カバーが装着される前のハウジングの斜視図、(b)は電線カバーが装着されたハウジングの斜視図である。 (a)はハウジングに挿着された電線カバーの平面図、(b)は(a)におけるF部の拡大図である。 (a)は図10のG−G断面図、(b)は(a)におけるH部の拡大図である。 (a)は図11(a)におけるF部の拡大図、(b)は突起部及び突起収容部を備えていない比較例に係るマットシールの要部拡大図である。 従来の防水コネクタの縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る防水コネクタ11は、ハウジング13と、マットシールカバー15と、弾性シール材であるマットシール17と、端子付き電線19(図5参照)と、電線カバー21(図6(a),(b)参照)と、を有する。
合成樹脂製のハウジング13には、電線57の端末に取付けられた端子27を収容する複数の端子収容室29が設けられている。端子収容室29には、端子27を係止するためのランス31(図8(c)参照)が突出される。図2(b)に示すハウジング13の後方には、マットシール17とマットシールカバー15とを収容するためのシール収容部33が端子収容室29に連設される。なお、本明細書中、防水コネクタ11は、相手コネクタ(図示略)との嵌合側を前、その反対側を後として説明する。
ハウジング13の上下面には、マットシールカバー15を係止するための二対のハウジング側係止突起35が突設されている。マットシール17が装着されるシール収容部33の内周壁37は、図2(b)に示すように、マットシール17の外周リップ39が密接する平滑なシール面となっている。ハウジング13には、電線カバー21を受け入れる一対のカバー受入溝41が上下面後部側に形成されている。このカバー受入溝41の端には、矩形片状のハウジング側係止部43が突設されている。
図3(a)〜(c)に示すマットシール17は、ハウジング13とマットシールカバー15に挟持されて、シール収容部33に収容される。マットシール17は、例えばシリコンゴム等の弾性材料からなり、矩形平板状に形成された表裏を貫通して複数の電線挿通孔45が縦横に配設されている。この電線挿通孔45の内周面には、大径部47と小径部49とが交互に連なる複数の内周リップ51が形成されている。また、マットシール17の外周面には、一対の外周リップ39が環状に突設されている。そして、マットシール17の後面(マットシールカバー15側の面)における各電線挿通孔45の近傍には、突起収容部であるピン収容凹部23が複数凹設されている。
図4に示すマットシールカバー15は、合成樹脂材料からなり、マットシール17の後面に密着してシール収容部33に配置される。マットシールカバー15には、端子付き電線19を挿通する複数の電線貫通穴53が縦横に配設されている。マットシールカバー15の上下面には、枠状の二対のマットカバー側係止部55が形成される。マットカバー側係止部55は、ハウジング13の上下面に形成されたハウジング側係止突起35に係止される。そして、マットシールカバー15の前面には、複数の突起部であるピン25が突設されており、マットシール17のピン収容凹部23にそれぞれ挿入される。
また、本実施形態のピン25は、電線挿通孔45の内周面に形成される複数の内周リップ51の内、少なくとも後方開口部側の内周リップ51に到達する突出長L(図12(a)参照)を有している。
なお、マットシールカバー15に突設されるピン25は、それぞれの電線貫通穴53に対応して同数設けられてもよく、それよりも少なく(例えば一つ飛ばしや千鳥配列で)設けられてもよい。また、本発明の突起部は、円柱状のピン25に限らず、角柱や板状など種々の形状を採りうることは云うまでもない。
そして、マットシールカバー15がハウジング13に対して電線取出し方向へ変位することにより、マットシール17における電線挿通孔45の後方開口部が、ピン収容凹部23に挿入されたピン25に付勢されて電線取出し方向へ変形される。
図5に示す端子付き電線19は、電線57の端末に端子27が接続されている。端子27には電線圧着部59が設けられ、電線圧着部59によって電線57の端に端子27が接続固定される。本実施形態における端子27は、箱状の電気接触部61を有する雌端子である。電気接触部61の外方には、ランス31が係止するランス係止部63が形成されている。端子付き電線19は、端子27がマットシールカバー15の電線貫通穴53、マットシール17の電線挿通孔45、ハウジング13の端子収容室29へと順次挿入されてランス31に係止される。なお、本実施形態に係る防水コネクタは、雌端子に代えて雄端子を収容する構成であってもよい。
図6(a),(b)に示す電線カバー21は、ハウジング13に対して電線取出し方向へスライドされることによってハウジング13の後面に装着されてマットシールカバー15の電線貫通穴53から導出された電線57を所定の電線取出し方向(図6(a),(b)中、左方向)に屈曲した状態で保持する。本実施形態の電線カバー21は、マットシールカバー15から導出された電線57を所定の電線取出し方向に曲げて(屈曲させて)収容する屈曲電線収容部65を有する。電線カバー両側板67の内側対向面には、スライド用突条69が突設されている。スライド用突条69は、ハウジング13のカバー受入溝41(図2(b)参照)にスライド係合する。即ち、電線カバー21は、スライド用突条69がカバー受入溝41に沿わされて、端子付き電線19の挿入方向に対して略直交する方向にスライドされる。電線カバー21には、電線カバー側突起部71が突設されている。電線カバー側突起部71は、電線カバー21が正規の装着位置となったときに、ハウジング側係止部43(図2(b)参照)にロック係止される。これにより、電線カバー21は、戻る方向のスライドが規制されてハウジング13に固定される。
電線カバー21の屈曲電線収容部65と反対側の内方には、マットカバー押圧突起部(押圧部)73が突設されている。マットカバー押圧突起部73は、電線カバー21がハウジング13に固定された状態で、マットシールカバー15を電線取出し方向に押圧付勢する。
次に、上記構成を有する防水コネクタ11の作用を説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、本実施形態に係る防水コネクタ11によれば、ハウジング13のシール収容部33に収容されたマットシール17は、ハウジング13に装着されたマットシールカバー15によって、ハウジング13との間に挟持される。マットシールカバー15は、図1(c)に示すように、マットカバー側係止部55が、ハウジング側係止突起35に係止されてハウジング13に固定される。この際、マットカバー側係止部55は、ハウジング側係止突起35に対して電線取出し方向に若干変位可能に遊嵌されている。
ハウジング13とマットシールカバー15に挟持されたマットシール17は、ピン収容凹部23にマットシールカバー15のピン25が挿入された状態となる。
ハウジング13に装着されたマットシール17の電線挿通孔45及びマットシールカバー15の電線貫通穴53は、端子収容室29に対して同一直線状に配置される。
図7(a),(b)に示すように、端子付き電線19は、ハウジング13に取り付けられたマットシールカバー15の電線貫通穴53に端子27が挿入される。電線貫通穴53に挿入された端子27は、続いてマットシール17の電線挿通孔45に挿通されることになる。端子付き電線19の端子27は、図8(b)に示すこれら電線貫通穴53、電線挿通孔45、端子収容室29へと順番に挿入される。所定位置まで挿入された端子付き電線19は、図8(c)に示すように、端子27がランス31に係止され、ハウジング13の端子収容室29からの離脱が規制される。
端末の端子27が端子収容室29に収容された電線57は、マットシール17の電線挿通孔45に挿通されることにより、電線挿通孔45の内周面に形成された環状の内周リップ51が、電線57の外周面に円周方向に亘って密接する。マットシール17の電線挿通孔45に挿通された電線57は、マットシールカバー15の電線貫通穴53からハウジング13の外方へ導出される。
図9(a)に示すように、ハウジング13に対して電線カバー21が電線取出し方向へスライドされて装着されると、ハウジング13より後方へ導出された電線57が、図9(b)に示すように、屈曲電線収容部65によって所定の電線取出し方向に屈曲される。
図10(a)に示すように、電線カバー21は、所定位置までスライドされると、図10(b)に示す電線カバー側突起部71がハウジング側係止部43にロック係止され、戻り方向(図10の右方向)のスライドが規制されてハウジング13にロック固定される。
電線カバー21により屈曲された電線57は、屈曲側で電線挿通孔45の内周面への圧縮力が大きくなり、屈曲側と反対側で電線挿通孔45の内周面への圧縮力が小さくなる。一方、電線カバー21が装着完了の直前になると、図11(a),(b)に示すように、マットカバー押圧突起部73がマットシールカバー15を電線取出し方向に押圧付勢する。マットカバー押圧突起部73によって押圧されたマットシールカバー15は、ハウジング13に対して電線取出し方向に変位される。
マットシールカバー15が電線取出し方向に変位されることで、各電線挿通孔45の後方開口部がマットシールカバー15に突設されたピン25に付勢されて、図12(a)に示すように、電線取出し方向へ変形する。すると、電線挿通孔45の屈曲側(図中、左側)の内周面が電線57から離れる方向に移動され、電線挿通孔45の屈曲側と反対側(図中、右側)の内周面が電線57に接近する方向に移動される。そこで、ハウジング13より後方へ導出された電線57が電線取出し方向に屈曲された際も、各電線挿通孔45の内周面は、電線57の外周面に対する不均一な密接状態が軽減される。
更に、本実施形態に係る防水コネクタ11では、ピン25がピン収容凹部23に挿入されると、ピン25の先端が、電線挿通孔45の後方開口部側の内周リップ51に近接配置される。この状態でマットシールカバー15と共にピン25が電線取出し方向に変位されると、電線挿通孔45の後方開口部側の内周リップ51が、電線取出し方向へ変形する。すると、電線挿通孔45の屈曲側の内周リップ51が電線57から離れる方向に移動され、電線挿通孔45の屈曲側と反対側の内周リップ51が電線57に接近する方向に移動される。そこで、ハウジング13より後方へ導出された電線57が電線取出し方向に屈曲された際も、各電線挿通孔45の内周リップ51は、電線57の外周面に対する不均一な圧縮力が軽減される。
これに対し、図12(b)に示したピン25及びピン収容凹部23を備えていない比較例に係る構成の場合、ハウジング13より後方へ導出された電線57が電線取出し方向に屈曲されると、電線57の屈曲側において内周リップ51への圧縮力が大きくなり、屈曲側と反対側において内周リップ51への圧縮力が小さくなる。その結果、各電線挿通孔45の内周リップ51は、電線57の外周面に対する圧縮力が不均一となり、水密性が低下するおそれがある。
そして、図10(a)に示したように、電線カバー21が所定位置までスライドされてハウジング13への装着が完了すると、電線カバー21がロック固定され、マットシールカバー15は、逆戻りが阻止される。つまり、ピン25は、各電線挿通孔45の後方開口部を電線取出し方向に変形させた付勢位置に固定される。
したがって、電線カバー21は、ハウジング13に装着されてハウジング13の後方より導出された電線57を所定の電線取出し方向に屈曲すると同時に、マットシールカバー15を電線取出し方向に押圧付勢することができる。そこで、防水コネクタ11の組立作業性が向上する。
なお、電線挿通孔45の後方開口部を電線取出し方向に変形させた付勢位置にマットシールカバー15が係止される係止機構をハウジング13との間に別途設け、電線カバー21の装着による電線57の屈曲とは別に、マットシールカバー15を電線取出し方向に変位可能とすることもできる。
従って、本実施形態に係る防水コネクタ11によれば、マットシール17における電線挿通孔45の不均一な圧縮状態を軽減し、水密性を確保できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態においては、電線カバー21がハウジング13に対して電線取出し方向へスライドしてロック係止される際に、電線カバー21のマットカバー押圧突起部73がマットシールカバー15を電線取出し方向に押圧付勢する構成としたが、本発明の防水コネクタはこれに限らない。例えば、電線カバー21がハウジング13に対して端子挿入方向からロック係止される際に、電線カバー21とマットシールカバー15の間に設けた押圧カム機構によりマットシールカバー15を電線取出し方向に押圧付勢する構成とすることもできる。
11…防水コネクタ
13…ハウジング
15…マットシールカバー
17…マットシール
19…端子付き電線
21…電線カバー
23…ピン収容凹部(突起収容部)
25…ピン(突起部)
27…端子
29…端子収容室
31…ランス
33…シール収容部
45…電線挿通孔
51…内周リップ
53…電線貫通穴
57…電線
73…マットカバー押圧突起部(押圧部)

Claims (3)

  1. 端子収容室に連設されたシール収容部を有するハウジングと、
    電線貫通穴を有して前記ハウジングに装着されるマットシールカバーと、
    前記シール収容部に収容されて前記ハウジングと前記マットシールカバーに挟持されるマットシールと、
    端末に取付けられた端子が前記端子収容室に収容される電線と、
    前記ハウジングに装着されて前記マットシールカバーの電線貫通穴から導出された前記電線を所定の電線取出し方向に屈曲した状態で保持する電線カバーと、
    前記マットシールの電線挿通孔の近傍に凹設される突起収容部と、
    前記マットシールカバーに突設されて前記突起収容部に挿入される突起部と、を備え、
    前記マットシールカバーが前記ハウジングに対して前記電線取出し方向へ変位することにより、前記電線挿通孔の後方開口部が前記突起部に付勢されて前記電線取出し方向へ変形することを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記突起部が、前記電線挿通孔の内周面に形成される複数の内周リップの内、少なくとも後方開口側の前記内周リップに到達する突出長を有していることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記電線カバーが前記ハウジングに対して前記電線取出し方向へスライドしてロック係止される際に、前記電線カバーの押圧部が前記マットシールカバーを前記電線取出し方向に押圧付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の防水コネクタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023166984A1 (ja) * 2022-03-04 2023-09-07 住友電装株式会社 端子及びコネクタ

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