JP2015040590A - 可撓継手補修装置及び補修方法 - Google Patents

可撓継手補修装置及び補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】個別的に製造することを回避し汎用的に適用可能な可撓継手補修装置及び補修方法を提供する。【解決手段】側板21に形成された第1孔11と、第1配管を第1孔に可撓的に接続する第1可撓手段12とを有する第1スリーブ13と、側板22に形成された第2孔14と、第2配管を第2孔に可撓的に接続する第2可撓手段15とを有する第2スリーブ16と、第1スリーブと第2スリーブとを接続する中間スリーブ18とを備え、第1孔は第1スリーブの第1軸線23に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心11aを有し、第2孔は第2スリーブの第2軸線24に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心14aを有し、中間スリーブは、第1配管が第1孔を通り第2配管が第2孔を通るように、第1スリーブを第1軸線の回りに回転させ第2スリーブを第2軸線の回りに回転させ位置決めした状態で、第1スリーブと第2スリーブとを接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、可撓継手補修装置に係り、特に、配管同士を可撓的に接続する可撓継手を補修する可撓継手補修装置及び補修方法に関する。
地中や水中に埋設された配管同士を可撓継手で接続し、この可撓継手によって配管同士の間に相対的に曲げや伸縮等の変位があっても液体等の漏れが生じないように配管同士の接続関係を維持するようにしている。
一方、地中等に埋設された配管や可撓継手は地震等による衝撃を受けて、配管同士を接続する可撓継手が故障し漏れが生じたり、あるいは実際の故障に到らないまでも弱体化して将来に故障が生じ易くなることがある。
これに対して、古い可撓継手を新しい可撓継手に代えて新たに配管に接続することも可能である。しかしながら、地中等に埋設された古い可撓継手を掘り出したりすることは作業上容易ではなく、また得策ではない。
また、配管接続構成に液体等の漏れが生じているにしても不完全ながら配管内の液体等の流通が可能である場合が多く、また、生活排水あるいは工業生産用排水等の種々の理由で、配管同士の接続関係を一時的にでも完全に遮断することは許されない場合がある。
そこで、現状の可撓継手で配管同士の接続関係を維持した状態で可撓継手の外側を新たな管体で覆い、可撓継手を補修することが行われている。
図7において、第1配管1と第2配管2とが可撓継手3によって接続されているとする。可撓継手3のシール性機能を有する接続部4、5を介して第1配管1と第2配管2とが接続されている。施工時においては、第1配管1と第2配管2とは当初は可撓継手3と直線的に同軸状に配設されているとして、第1配管1と第2配管2とを接続する可撓継手3に地震等によって故障が生じ、また第1配管1と第2配管2が同軸状の配置からずれたとする。
従来においては、可撓継手3を補修する可撓継手補修装置60は次のように設けられていた。すなわち、まず、第1配管1と第2配管2とが埋められた土を堀り起こし、次に、第1配管1と第2配管2との間の互いの偏心の度合や位置関係等を測定する。そして、その測定結果に基づいて可撓継手補修装置6を作成するのである。
可撓継手補修装置60は、可撓継手3及び接続部4、5を内部に含むように円筒体として形成されており、この円筒体は図7の紙面方向に例えば二つ割の2個の半円筒部材から構成されている。この円筒体の右側には第1配管1を取り付ける孔が形成され、左側には第2配管2を取り付ける孔が形成されており、これらの左右に形成された各々の孔に第1配管1第2配管2とは第1接続部6と第2接続部7を介して可撓的に接続されている。
特開2008−25767号公報
上述のように、従来の可撓継手補修装置60においては、第1配管1と第2配管2との間の互いの偏心の度合や位置関係等を測定し、第1配管1と第2配管2との間の互いの偏心位置に合わせるために測定して得たデータに基づいて補修対象の可撓継手毎に個別的にいわば特注的に製造する必要があった。
このように、従来においては、可撓継手補修装置を汎用性がなく全く個別的に可撓継手補修装置を製造するために、製造のコストと時間が多大に要するという問題があった。
そこで、本件発明の目的は、上記従来技術の問題を解消し、第1配管と第2配管との間の互いの偏心位置に応じて個別的に製造することを回避し汎用的に適用可能な可撓継手補修装置及び補修方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本件発明に係る可撓継手補修装置は、第1配管の端部と第2配管の端部とを可撓的に接続する可撓継手を補修する可撓継手補修装置であって、側板に形成された第1孔と、前記第1配管を前記第1孔に可撓的に接続する第1可撓手段とを有する第1スリーブと、側板に形成された第2孔と、前記第2配管を前記第2孔に可撓的に接続する第2可撓手段とを有する第2スリーブと、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する中間スリーブとを備え、前記第1孔は前記第1スリーブの第1軸線に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心を有し、前記第2孔は前記第2スリーブの第2軸線に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心を有し、前記中間スリーブは、前記第1配管が前記第1孔を通り前記第2配管が前記第2孔を通るように、前記第1スリーブを前記第1軸線の回りに回転させ前記第2スリーブを前記第2軸線の回りに回転させ位置決めした状態で、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続することを特徴とする。
また、前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は、前記第1配管と前記第2配管の外周面に接触する第1シール面と前記外周面に対しほぼ垂直方向にある第2シール面とを有し前記第1配管と前記第2配管を前記第1孔と前記第2孔に対し可撓的にシールする自動シール材を有することを特徴とする。
また、前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は前記側板の外側に補助側板を有し、前記自動シール材は、前記第1シール面を前記外周面に押し付けるとともに前記第2シール面を前記補助側板に押し付けるように配設されていることを特徴とする。
また、前記側板と前記補助側板との間にはシールリングが配設されていることを特徴とする。
また、前記補助側板には、前記第1配管と前記第2配管の円周形状に対応する補助孔が形成されていることを特徴とする。
また、前記第1所定量と前記第2所定量は同一量であることを特徴とする。
また、本願発明に係る可撓継手補修方法は、第1配管の端部と第2配管の端部とを可撓的に接続する可撓継手を補修する可撓継手補修方法であって、側板に形成された第1孔と、前記第1配管を前記第1孔に可撓的に接続する第1可撓手段とを有する第1スリーブと、側板に形成された第2孔と、前記第2配管を前記第2孔に可撓的に接続する第2可撓手段とを有する第2スリーブと、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する中間スリーブとを準備し、前記第1孔は前記第1スリーブの第1軸線に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心を有し、前記第2孔は前記第2スリーブの第2軸線に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心を有し、前記中間スリーブに、前記第1配管が前記第1孔を通り前記第2配管が前記第2孔を通るように、前記第1スリーブを前記第1軸線の回りに回転させ前記第2スリーブを前記第2軸線の回りに回転させ位置決めした状態で、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続することを特徴とする。
また、前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は、前記第1配管と前記第2配管の外周面に接触する第1シール面と前記外周面に対しほぼ垂直方向にある第2シール面とを有し前記第1配管と前記第2配管を前記第1孔と前記第2孔に対し可撓的にシールする自動シール材を有し、前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は前記側板の外側に補助側板を有し、前記自動シール材を、前記第1シール面を前記外周面に押し付けるとともに前記第2シール面を前記補助側板に押し付けるように配設し、前記補助側板に、前記第1配管と前記第2配管の円周形状に対応する補助孔を形成することを特徴とする。
本発明による可撓継手補修装置おいては、第1孔は第1スリーブの第1軸線に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心を有し、第2孔は第2スリーブの第2軸線に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心を有するので、第1スリーブを第1軸線の回りに回転させ第2スリーブを第2軸線の回りに回転させることによって第1配管が第1孔を通り第2配管が前記第2孔を通るようにすることができ、第1配管と第2配管との間の互いの偏心位置に応じて個別的に製造することを回避し汎用的に適用可能な可撓継手補修装置及び補修方法を提供することができる。
本願発明に係る可撓継手補修装置を補修の対象となる可撓継手に適用した場合の配管構成を模式的に示す図。 本願発明の実施形態に係る可撓継手補修装置を補修の対象となる可撓継手が偏心していない状態(正規状態)に適用した状態を示し、図3におけるA−A’に沿って切断した上半部断面と下半部外面を示す図。 図2に対応する側面図。 補修の対象となる可撓継手が偏心している状態(変位状態)に可撓継手補修装置を適用した状態を示すとともに、可撓継手補修装置が可撓継手として機能することを示し、図5におけるCに沿って切断した断面を示す図。 図4に対応する側面図。 図2のDの部位を拡大して示す図。 従来の可撓継手補修装置の配管構成を模式的に示す図。
以下に図面を参照し、本件発明の実施形態に係る可撓継手補修装置について説明する
図1において、本実施形態に係る可撓継手補修装置6は、第1配管1の端部と第2配管2の端部とを可撓的に接続する可撓継手3を補修するものである。図1に示す可撓継手補修装置6は、後述する図2乃至図6に示す可撓継手補修装置6に比べて、本願発明をより模式的に説明することを主にするものである。
可撓継手3は可撓的に変形可能な例えばゴム材からなる蛇腹部材10を有し、蛇腹部材10は接続部4、5に連結されている。施工時においては、第1配管1と第2配管2とは通常は当初可撓継手3と直線的に同軸状に配設されているが、地震等によって第1配管1と第2配管2とを接続する可撓継手3に故障が生じたり第1配管1と第2配管2が同軸状の配置からずれ、第1配管1の軸線と第2配管2の軸線が互いに平行であって軸線に垂直方向にシフトしたとする。なお、地震等によって、一般的には、第1配管1の軸線と第2配管2の軸線が軸線に垂直方向にシフトすることに加えて互いに交差する曲げ方向のずれが重畳して生じ得るが、互いの曲げ方向のずれはそれが許容量範囲内であり極端に大きくない場合には後述する第1可撓手段12と第2可撓手段15とによって吸収できるので、第1配管1の軸線と第2配管2の軸線が互いに平行であって軸線に垂直方向にシフトしているとしても一般性を失わない。
可撓継手補修装置6は、第1スリーブ13と、第2スリーブ16と、第1スリーブ13と第2スリーブ16とを接続する中間スリーブ18とを備えている。第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18の各々は、軸線方向に沿って例えば半割りされた二つの部材から構成されている。
第1スリーブ13は、側板21に形成された第1孔11と、第1配管1を第1孔11に可撓的に接続する第1可撓手段12とを有する。第2スリーブ16は、側板22に形成された第2孔14と、第2配管2を第2孔14に可撓的に接続する第2可撓手段15とを有する。
第1孔11は第1スリーブ13の第1軸線23に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心11aを有する。また、第2孔14は第2スリーブ16の第2軸線24に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心14aを有する。第1所定量と第2所定量とは必ずしも同一量である必要はないが通常は同一量である方が製品管理的に望ましい。第1所定量と第2所定量の大きさは、地震等で第1配管1と第2配管2との間に生じ得る偏心量を想定し、想定される偏心量に対応可能なようにして設定される。
第1配管1が第1孔11を通り第2配管2が第2孔14を通るようにすることは次のようにして成される。
地震等によって第1配管1と第2配管2とを接続する可撓継手3に故障が生じた場合に、衝撃を受けて蛇腹部材10が可撓的に変形し第1配管1と第2配管2とは同軸状の配置からずれたとする。可撓継手3が設置されている現場に、可撓継手補修装置6を構成する第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とは組立前の状態で持ち込まれる。第1配管1が第1孔11を通るように第1スリーブ13を第1軸線23の回りに回転して第1スリーブ13の位置決めをし、第2配管2が第2孔14を通るように第2スリーブ16を第2軸線24の回りに回転して第2スリーブ16の位置決めし、中間スリーブ18によって位置決めされた第1スリーブ13と第2スリーブ16とを現地で溶接等によって接続する。
上述のように、第1孔11は第1スリーブ13の第1軸線23に対し偏心した位置に中心11aを有し、第2孔14は第2スリーブ15の第2軸線24に対し偏心した位置に中心14aを有するので、可撓継手3が故障あるいは破損したために第1配管1の軸線と第2配管2の軸線が互いい変位した場合に対して、第1スリーブ13を第1軸線23の回りに回転し第2スリーブ16を第2軸線24の回りに回転することによって、第1配管1が第1孔11を通るとともに第2配管2が第2孔14を通るようにすることを確実に行うことができる。
これによって、従来のように、第1配管1と第2配管2との間の互いの偏心位置に応じて個別的に可撓継手補修装置を製造することを回避し汎用的に適用可能な可撓継手補修装置6を提供することができる。
次に、図2乃至図6を参照して、本実施形態に係る可撓継手補修装置6の具体的な装置について説明する。
本実施の形態においては、側板21に形成された第1孔11は第1スリーブ13の第1軸線23に対し第1所定量δ1だけ偏心した位置に中心12aを有し、側板22に形成された第2孔14は第2スリーブ15の第2軸線24に対し第2所定量δ2だけ偏心した位置に中心14aを有する。ここでは、簡単のために、第1所定量δ1と第2所定量δ2とはδに等しく、例えば所定量δ=150mmとする。すなわち、中心12aと第1軸線23との間の距離と中心14aと第2軸線24との間の距離は150mmである。
図2及び図3は、補修の対象となる可撓継手3の蛇腹部材10が変形や偏心していない正規状態に可撓継手補修装置6を適用したとする場合の可撓継手補修装置6の状態を示す。図2は、図3におけるA−A’に沿って切断した上半部断面と下半部外面を示す図であり、図3は図2を右方から見た側面図である。
なお、補修の対象となる可撓継手3が地震等で大きな変形等を受ける前であっても保護的に事前に可撓継手補修装置6を可撓継手3を被せる場合もあるのであり、図2及び図3に示す可撓継手補修装置6はこの場合の正規状態にある可撓継手3に適用した可撓継手補修装置6に相当する。
図2及び図3において、第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18の各々は軸線方向に沿って例えば半割りされた二つの部材から構成されており、また、第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とは互いに現場でねじ部材を用いることと溶接等を行うことによって接続される。
第1スリーブ13と第2スリーブ16は外方に先細の円錐台状の形状を有し各々の側板21、22は円板形状を有する。中間スリーブ18は円筒状の形状を有する。なお、図1に模式的に示した可撓継手補修装置6は全体が円筒形状を有するとしたが、本実施形態においては、補修の対象となる可撓継手3を内包する部位である中間スリーブ18を大きな円筒状に形成し、第1配管1と第2配管2に接続される第1スリーブ13と第2スリーブ16は上述のように円錐台状に形成され、装置全体が適正な形状を有するようにしている。
補修の対象となる可撓継手3は蛇腹部材10が変形や偏心していない状態である正規状態にあり、第1配管1と第2配管2とは同軸状に位置していると想定される。この場合、通常は、第1スリーブ13の第1軸線23と第2スリーブ16の第2軸線24とは同一線上にあり、第1孔11の中心11aと第2孔14の中心14aとはそれぞれ第1軸線23と第2軸線24から同じ方向に偏心した位置にあり、図3の紙面上で重なって位置する。
次に、図4及び図5を参照して、第1配管1と第2配管2とを可撓的に接続する可撓継手3が地震等によって衝撃を受け、第1配管1と第2配管2とが同軸状の配置にある状態からずれた場合に対し、可撓継手補修装置6を適用する例を示す。図4は、図5におけるCに沿って切断した断面を示す図であり、図5は図4において右方から見た側面図である。
図4と図5において、符合1(0)は、第1配管1が第2配管2に対して上下方向にはシフトされていないとした場合の第1配管を示している。符合23(0)は、第1配管1が第2配管2に対して上下方向にはシフトされていないとした場合の第1スリーブ13の第1軸線23を示している。符合1は、地震等によって衝撃を受けて第1配管1が第2配管2に対して下方向にシフトされた場合の第1配管を示しており、第1配管1は第1配管1(0)あるいは第2配管2の軸線から例えば300mm沈下している状況にあり、補修の対象となる可撓継手3は蛇腹部材10が変形し正規状態ではなく変位状態にある。
可撓継手3のこの変位状態において、第1配管1は第2配管2に対して下方向にシフトされているので、第1スリーブ13側板21を第2スリーブ16に対して相対的に回転させる。ここで、沈下量の300mmという値は、所定量δ=150mmのたまたま2倍の値であるので、図5に示すように、第1スリーブ13の側板21を第1軸線23の回りに180度だけ第2スリーブ16に対し相対的に回転させることによって第1孔11の中心11aを300mm下げ、第1孔11に第1配管1を挿入することが可能になる。また、沈下量が300mmでなく他の値、例えば150mmの場合には第1スリーブ13の側板21を第1軸線23の回りに90度だけ第2スリーブ16に対し相対的に回転させればよい。
前述したように、可撓継手3が設置されている現場において、可撓継手補修装置6を構成する第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とは組立前の状態で持ち込まれ、第1配管1が第1孔11を通るように第1スリーブ13を回転して第1スリーブ13の位置決めをし、第2配管2が第2孔14を通るように第2スリーブ16を回転して第2スリーブ16の位置決めし、中間スリーブ18によって位置決めされた第1スリーブ13と第2スリーブ16とを接続する。
このように第1スリーブ13を第2スリーブ16に対して回転させて位置決めし、半割れに形成された第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とをねじ部材と溶接とによって現場において位置固定し、可撓継手補修装置6が組立てられる。
可撓継手補修装置6が組立てられた後は、可撓継手補修装置6それ自体が一つの可撓継手として機能することになる。符合1(1)は、曲げ作用を受けた状態にある第1配管を示す。ここでは、可撓継手補修装置6の第1可撓手段12と第2可撓手段15の作用によって、第1スリーブ13の第1軸線23が例えば角度θ=約3.8度可撓的に傾斜している。このように、可撓継手補修装置6それ自体が一つの可撓継手として機能することができる。
次に、図6を参照して、自動シール材26について説明する。図6は図2のDで示す部位を拡大して示す図である。
第1可撓手段12と第2可撓手段15は、第1配管1と第2配管2を第1孔11と第2孔14に可撓的にシールする自動シール材26を有する。自動シール材26は、第1配管1と第2配管の外周面1a、2aに接触する第1シール面26aと外周面1a,2aに対しほぼ垂直方向にある第2シール面26bとを有する。第1シール面26aと第2シール面26bとの間にはくびれ部26cが形成されており、くびれ部26cが変形することにより第1配管1と第2配管2を第1孔11と第2孔14に可撓的にシールすることが可能になる。また、自動シール材26は、第1配管1が第1スリーブ13に対し曲げ変位あるいは回転変位する力を受ける場合に、シール性を損なうことなく第1配管1を第1可撓手段12に保持することを可能にする。同様に、自動シール材26は、第2配管2が第2スリーブ16に対し曲げ変位あるいは回転変位する力を受ける場合に、シール性を損なうことなく第2配管2を第2可撓手段15に保持することを可能にする。
図6に示されるように、第1スリーブ13の側板21に形成された第1孔11と第1配管1の外周面1aとの間には比較的大きな隙間27が生じている。これは、第1配管1等が地震等による衝撃を受けて楕円状に扁平化した場合には、扁平化した第1配管1の外周面1aの部位と第1孔11との間には大きな隙間27が生じるからである。楕円状に扁平化した第1配管1においては、第1孔11は円形であるために、外周面1aと第1孔11との間の隙間27は均一ではなく大きい隙間部分と小さい隙間部分とが生じてしまう。
このような場合に、自動シール材26の第2シール面26bを第1スリーブ13の側板21に直接的に接触させるようにすると、隙間27が不均一であるためにシール性を十分に確保できない隙間部分が存在するおそれが生じる。
これに対して、本実施形態においては、隙間27の不均一性が大きい場合にもシール性を損なわないように対応することができるように、第1可撓手段12は側板21の外側に補助側板28を有するのである。第2可撓手段15も同様に補助側板28を有するのである。補助側板28には扁平化した場合の第1配管1の円周形状に対してはこの扁平化した円周形状に対応する円周形状の補助孔が形成されているので、この補助孔と第1配管1の外周面1aとの間の隙間27を小さくかつほぼ均一にすることが可能になる。補助側板28の補助孔は、補助側板28に予め予備孔が開けられており現場でバーナーやカッタを用いて第1配管1の外周面1aの形状になるように加工される。なお、補助側板28を備えず側板21に形成された第1孔11の形状を個別的に加工することも可能ではあるが、側板21は側板22に対して回転して位置決めをする必要があるのであり、側板21の第1孔11自体を個別的に加工することは極めて困難であるのであり、非効率であるのである。この点、補助側板28を設け、補助側板28の補助孔の形状を加工することは、補助側板28という一部材を加工すれば済むので有用であるのである。
側板21と補助側板28との間にはシールリング29が配設されており、シールリング29によって側板21と補助側板28との間を確実に簡易にシールすることができる。自動シール材26によって第1配管1の外周面1aと補助側板28との間をシール可能にするために、自動シール材26を外周面1aと補助側板28に押し付けるための押し部材30とピン部材31が設けられている。ピン部材31は側板21に螺号し、側板21と補助側板28との間にシールリング29を押し付ける役をも兼ねている。
上述のように、第1可撓手段12は側板21の外側に補助側板28を有し、補助側板28の補助孔は第1配管1の外周面1aの形状に合わせて形成されるので、隙間27が不均一である場合であっても、自動シール材26によって第1配管1の外周面1aと補助側板28との間をシールをすることによって、第1可撓手段12は第1配管1を第1孔11に確実にシールすることが可能になる。第2可撓手段15についても同様である。
次に、第1配管1の端部と第2配管2の端部とを可撓的に接続する可撓継手3を補修する可撓継手補修方法について説明する。
まず、修理の対象となる可撓継手3が設置された現場に、一対に半割された第1スリーブ13と一対に半割された第2スリーブ16と一対に半割された中間スリーブ18とを準備する。第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とは、上述したような構成を備えている。
次に、第1配管1が第1孔11を通り第2配管2が第2孔14を通るように、第1スリーブ13を第1軸線23の回りに回転させ第2スリーブ16を第2軸線24の回りに回転させ第1スリーブ13と第2スリーブ16とを相対的に位置決めする。
次に、位置決めされた位置において一対に半割された第1スリーブ13と一対に半割された第2スリーブ16とを第1配管1と第2配管2とに被せてねじ部材等で第1スリーブ13と第2スリーブ16とを第1配管1と第2配管2に固定する。
次に、位置決めされた第1スリーブ13と第2スリーブ16とを一対に半割された中間スリーブ18に接続しねじ部材等で固定する。また、第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18との固定においては、ねじ部材のみならず必要に応じて溶接処理も採用される。
また、第1可撓手段12と第2可撓手段15は側板21、22の外側に補助側板28を有し、補助側板28に、第1配管1と第2配管2の円周形状にほぼ同形状の対応する補助孔を形成する。この補助孔に第1配管1と第2配管2を通し、自動シール材26を、第1シール面26aを外周面1a、2aに押し付けるとともに第2シール面26bを補助側板28に押し付けることによって、第1可撓手段12によって第1配管1を第1孔11に確実にシールする。第2可撓手段15についても同様である。
上述のように、本願発明の実施の形態に係る可撓継手3を補修する可撓継手補修方法によれば、汎用性にある第1スリーブ13と第2スリーブ16と中間スリーブ18とを用いて、補修の対象となる可撓継手3の故障状況に応じて個別的に現場で可撓継手3を修理することが可能になる。
1 第1配管
2 第2配管
3 可撓継手
4、5 接続部
6 第1スリーブ
7 外側スリーブ
10 蛇腹部材
11 第1孔
11a 第1孔の中心
12 第1可撓手段
13 第1スリーブ
14 第2孔
14a 第2孔の中心
15 第2可撓手段
16 第2スリーブ
21、22 側板
23 第1軸線
24 第2軸線
26 自動シール材
26a 第1シール面
26b 第2シール面
28 補助側板

Claims (8)

  1. 第1配管の端部と第2配管の端部とを可撓的に接続する可撓継手を補修する可撓継手補修装置であって、
    側板に形成された第1孔と、前記第1配管を前記第1孔に可撓的に接続する第1可撓手段とを有する第1スリーブと、
    側板に形成された第2孔と、前記第2配管を前記第2孔に可撓的に接続する第2可撓手段とを有する第2スリーブと、
    前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する中間スリーブと
    を備え、
    前記第1孔は前記第1スリーブの第1軸線に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心を有し、
    前記第2孔は前記第2スリーブの第2軸線に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心を有し、
    前記中間スリーブは、前記第1配管が前記第1孔を通り前記第2配管が前記第2孔を通るように、前記第1スリーブを前記第1軸線の回りに回転させ前記第2スリーブを前記第2軸線の回りに回転させ位置決めした状態で、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する
    ことを特徴とする可撓継手補修装置。
  2. 前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は、前記第1配管と前記第2配管の外周面に接触する第1シール面と前記外周面に対しほぼ垂直方向にある第2シール面とを有し前記第1配管と前記第2配管を前記第1孔と前記第2孔に対し可撓的にシールする自動シール材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓継手補修装置。
  3. 前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は前記側板の外側に補助側板を有し、前記自動シール材は、前記第1シール面を前記外周面に押し付けるとともに前記第2シール面を前記補助側板に押し付けるように配設されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の可撓継手補修装置。
  4. 前記側板と前記補助側板との間にはシールリングが配設されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の可撓継手補修装置。
  5. 前記補助側板には、前記第1配管と前記第2配管の円周形状に対応する補助孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の可撓継手補修装置。
  6. 前記第1所定量と前記第2所定量は同一量である
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓継手補修装置。
  7. 第1配管の端部と第2配管の端部とを可撓的に接続する可撓継手を補修する可撓継手補修方法であって、
    側板に形成された第1孔と、前記第1配管を前記第1孔に可撓的に接続する第1可撓手段とを有する第1スリーブと、
    側板に形成された第2孔と、前記第2配管を前記第2孔に可撓的に接続する第2可撓手段とを有する第2スリーブと、
    前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する中間スリーブと
    を準備し、
    前記第1孔は前記第1スリーブの第1軸線に対し第1所定量だけ偏心した位置に中心を有し、
    前記第2孔は前記第2スリーブの第2軸線に対し第2所定量だけ偏心した位置に中心を有し、
    前記中間スリーブに、前記第1配管が前記第1孔を通り前記第2配管が前記第2孔を通るように、前記第1スリーブを前記第1軸線の回りに回転させ前記第2スリーブを前記第2軸線の回りに回転させ位置決めした状態で、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを接続する
    ことを特徴とする可撓継手補修方法。
  8. 前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は、前記第1配管と前記第2配管の外周面に接触する第1シール面と前記外周面に対しほぼ垂直方向にある第2シール面とを有し前記第1配管と前記第2配管を前記第1孔と前記第2孔に対し可撓的にシールする自動シール材を有し、
    前記第1可撓手段と前記第2可撓手段は前記側板の外側に補助側板を有し、前記自動シール材を、前記第1シール面を前記外周面に押し付けるとともに前記第2シール面を前記補助側板に押し付けるように配設し、
    前記補助側板に、前記第1配管と前記第2配管の円周形状に対応する補助孔を形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の可撓継手補修装置。
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