JP2015040438A - 防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置 - Google Patents

防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができる防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置を提供すること。
【解決手段】構造物Sの屋内側と屋外側とを連通しかつシャッター4によって開閉される開口部Oに設置される防水シート10と、防水シート10をシャッター4よりも屋外側に保持する保持部材20を備えている。防水シート10は、シート本体11と、開口部Oに設置される際に折畳む位置を示す指示部15と、指示部15の近傍に配置されかつ指示部15に基いて折畳まれる際に屋外側に面する固定部材取付部12と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置に関する。
従来、開閉体によって開閉される開口部からの浸水を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、開閉体としてのシャッターの裏面には、屈曲自在な防水シートが設けられていると共に、シャッターの幅方向の端を案内するガイド部材には、防水シートと対向するようにしてシール部材が設けられたシャッター装置の技術が開示されている。特許文献1に示されたシャッター装置は、氾濫水等の水圧がシャッターの表面に作用すると、防水シートがシール部材に圧接されるようになっている、浸水防止機能を備えている。
特許第4459740号公報
前述した特許文献1に示された技術では、防水シートが種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制できることについて、なお改良の余地がある。特許文献1に示された技術では、シャッターの裏面に防水シートを取り付けておくために、当該防水シートがシャッターの幅即ち開口部の幅に応じて、適切な寸法に予め形成しておく必要があり、防水シートの量産時にかかる工数が増加して、コストの高騰を招く虞がある。
本発明の目的は、種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができる防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置を提供することである。
本発明の防水シートは、構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端が保持部材により保持される防水シートにおいて、幅方向の両端が前記保持部材により保持されるシート本体と、前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに前記シート本体に鉛直方向に沿って設けられた指示部と、前記シート本体の前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に固定する固定部材が取り付けられるとともに、前記指示部に基いて折畳まれる際に前記屋外側に面する固定部材取付部と、を備えることを特徴とする。
上記防水シートでは、予めシート本体に折畳む位置を示す指示部を設けているので、例えば、開口部よりも遥かに幅が大きな場合に、常に一定の位置で折畳むことができる。また、指示部の近傍に折畳まれる際に屋外側に面する固定部材が取り付けられる固定部材取付部を設けている。このために、防水シートは、指示部に基いて折畳まれる際に、固定部材取付部に取り付けられた固定部材が、折畳まれた箇所の折り目を維持することとなる。したがって、開口部に設置された際に、開閉体から位置ずれすることが抑制される。よって、防水シートは、種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができ、種々の開口部の幅にも対応することができて、コストの高騰を抑制することができる。
上記防水シートにおいて、前記指示部は、前記シート本体から屋外側に立設するとともに前記鉛直方向に沿って前記シート本体に設けられたつまみ部を備えることが好ましい。
上記防水シートでは、シート本体から屋外側に立設したつまみ部を指示部が備えているので、つまみ部をつまむことにより、容易に一定の位置で折畳むことができる。
本発明の防水シートを用いた防水方法は、構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端が保持部材により保持されるシート本体と、前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに鉛直方向に沿って設けられた指示部と、前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に取り付ける固定部材が取り付けられる固定部材取付部と、を備える防水シートを用いた防水方法であって、前記防水シートの幅方向の両端を前記保持部材により保持し、前記固定部材取付部が屋外側に面するように、前記防水シートを前記指示部に基いて折畳み、前記固定部材取付部に取り付けられた固定部材を前記開閉体に取り付けることを特徴とする。
上記防水シートを用いた防水方法では、指示部に基いてシート本体を折畳むので、例えば、開口部よりも遥かに幅が大きな場合に、常に一定の位置で折畳むことができる。また、指示部の近傍の固定部材取付部が屋外側に面するようにシート本体を折畳むので、固定部材取付部に取り付けられた固定部材が、折畳まれた箇所の折り目を維持することとなる。したがって、開口部に設置された際に、開閉体から防水シートが位置ずれすることが抑制される。よって、防水シートを種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができ、種々の開口部の幅にも対応することができて、防水シートのコストの高騰を抑制することができる。
本発明の開口部の防水装置は、構造物の屋内側と屋外側とを連通し、かつ開閉体によって開閉される開口部に設置される防水シートと、前記防水シートが前記開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ前記防水シートの鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記防水シートを前記開閉体よりも屋外側に位置付けて、前記防水シートの幅方向の端を保持する保持部材と、を備え、前記防水シートが、幅方向の両端が前記保持部材により保持されるシート本体と、前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに前記シート本体に鉛直方向に沿って設けられた指示部と、前記シート本体の前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に取り付ける固定部材が取り付けられるとともに、前記指示部に基いて折畳まれる際に前記屋外側に面する固定部材取付部と、を備えることを特徴とする。
上記開口部の防水装置では、予め防水シートに折畳む位置を示す指示部を設けているので、例えば、開口部よりも遥かに幅が大きな場合に、常に一定の位置で防水シートを折畳むことができる。また、防水シートの指示部の近傍に折畳まれる際に屋外側に面する固定部材が取り付けられる固定部材取付部を設けている。このために、防水シートが指示部に基いて折畳まれる際に、固定部材取付部に取り付けられた固定部材が、折畳まれた箇所の折り目を維持することとなる。したがって、開口部に設置された際に、開閉体から防水シートが位置ずれすることが抑制される。よって、開口部の防水装置は、種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができ、防水シートが種々の開口部の幅にも対応することができて、コストの高騰を抑制することができる。
上記開口部の防水装置において、前記指示部は、前記シート本体から屋外側に立設するとともに前記鉛直方向に沿って前記シート本体に設けられたつまみ部を備えることが好ましい。
上記開口部の防水装置では、シート本体から屋外側に立設したつまみ部を指示部が備えているので、つまみ部をつまむことにより、容易に一定の位置で折畳むことができる。
本発明に係る防水シート、防水シートを用いた防水方法及び開口部の防水装置は、種々の開口部に設置される際にも、開口部からの浸水を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の防水シートの屋外側からみた平面図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の開口部に設置された防水シートの要部の水平断面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の他の開口部に設置された防水シートの要部の水平断面図である。 図6は、本発明の実施形態2に係る開口部の防水装置を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。 図8は、本発明の実施形態1の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の平面図である。 図9は、本発明の実施形態1の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、これらの実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1から図5を参照して、実施形態1について説明する。実施形態1は、構造物の開口部を防水する開口部の防水装置に関する。図1は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置を示す斜視図、図2は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の防水シートの屋外側からみた平面図、図3は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。
建物等の構造物の外部開口部には、開閉体としてのシャッターや開閉扉が付けられることが多い。例えば、洪水時などに浸水しやすい地下駐車場の入口や、浸水すると商品が毀損されやすい店舗の入口等にもシャッターや開閉扉が付けられていることが多い。シャッターは、隙間が多い構造であるため、ゲリラ豪雨や洪水時にはシャッターの隙間を介した浸水によってこれらの施設が被害に遭う可能性がある。また、開閉扉には、扉間及び各扉と開口部との間に隙間があるために、ゲリラ豪雨や洪水時には隙間を介した浸水によって店舗等の施設が被害に遭う可能性がある。
浸水対策として、シャッターや開閉扉の下部を防水板(パネル)に変更する方法も考えられるが、一般的に高額となりやすいため、ユーザーにとって受け入れにくい場合がある。
実施形態1に係る開口部の防水装置1は、開閉体としてのシャッターや開閉扉の前に防水シートを設置して、簡易的にかつ安価に止水することを可能とする。防水シートは、開閉体とその周囲の構造物とを一体に覆うことで、開閉体と構造物との隙間を閉塞し、適切に止水することができる。よって、実施形態1にかかる開口部の防水装置1によれば、水害による建物内部の被害を軽減することができる。
図1に示す開口部の防水装置1は、構造物Sの開口部O(図1に示す)を閉塞し、屋外側から屋内側への水の浸入を抑制するものである。構造物Sは、例えば、工場、倉庫、車庫、店舗、家屋等の建築構造物であり、開口部Oを有している。開口部Oは、構造物Sの壁3等に形成されており、構造物Sの屋外側と屋内側とを連通している。本実施形態では、開口部Oは、壁3などにより囲まれている。
屋内側、屋外側とは説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、屋外側とは、水が浸入する場合の上流側のことであり、屋内側とは、上流側から水が浸入する可能性がある側であり、本発明においては水が浸入してくるのを阻止や抑制したい側のことである。開閉扉や壁等とともに開口部の防水装置1を、例えば単なる道路の防水用仕切りとして使用したり、外部空間における門等の箇所に取り付ける等のように、家屋や部屋等の概念がない箇所に設けても良い。また、開口部Oは、前述の屋外側と屋内側とを連通するものとすることができる。本実施形態の開口部Oは、構造物Sの外殻をなす壁3に形成されており、壁3を貫通して構造物Sの屋外と屋内とを連通している。なお、これに限らず、開口部Oは、構造物Sの内部を仕切る壁に形成されたものであってもよい。
前述した開口部Oには、当該開口部Oを開閉する開閉体としてのシャッター4が設けられている。即ち、開口部Oは、シャッター4によって開閉される。シャッター4は、開閉方向、本実施形態では鉛直上下方向に移動する。シャッター4は、図1に示すように、金属で構成された複数のスラット4aを開閉方向即ち鉛直方向に連接して形成されたスラット連接体である。本実施形態では、開方向が上方向、閉方向が下方向となる。
シャッター4は、図1に示すように、幅方向の両端がガイドレール5により保持されて、鉛直方向の移動が案内される。ガイドレール5は、壁3の縁にそれぞれ設けられており、幅方向において互いに対向している。シャッター4の幅方向の両端は、それぞれ、ガイドレール5の溝部5aに挿入されている。溝部5aは、開閉方向即ち鉛直方向に延在しており、シャッター4を開閉方向即ち鉛直方向に移動自在に案内する。なお、壁3とガイドレール5は、開口部Oを囲む壁部を構成している。
また、シャッター4は、開口部Oの上端部に設けられたホイルかご(図示せず)に巻き取り可能である。シャッター4は、ホイルかごに巻き取られることで、開口部Oを解放することができ、ホイルかごから繰り出されることで開口部Oを閉鎖することができる。シャッター4の巻き取り繰り出しは、手動でなされても、モータ等の駆動装置によってなされても良い。本実施形態のシャッター装置は、シャッター4、ガイドレール5及びホイルかごなどを有する。
図1に戻り、開口部の防水装置(以下、防水装置と呼ぶ)1は、防水シート10、一対の保持部材20、押圧部材30などを備える。防水シート10は、開口部Oに設置されるものであり、開口部Oの鉛直方向下端側の領域を閉塞することが可能な幅および長さを有している。防水シート10の形状は、図2に示すように、例えば、矩形である。防水シート10は、遮水性を有しており、開口部Oの防水シートとして機能することができる。また、防水シート10は、可撓性を有しており、伸縮可能であってもよい。防水シート10の素材は、例えば、樹脂、ゴム、表面を樹脂などでコーティングした布とすることができる。防水シート10は、水圧によって追従して変形可能な素材で構成されることが好ましい。
防水シート10の幅は、シャッター4の幅よりも大きい。また、防水シート10の幅は、開口部Oの幅W(図1参照)よりも大きいことが好ましい。防水シート10の鉛直方向の長さは、対応すべき水深に基づいて定められている。すなわち、シャッター4の下端から鉛直方向上側に向けてどの範囲を防水シート10によって覆い防水するかに基づいて防水シート10の全長が定められている。以下の説明では、シャッター4において防水シート10によって覆われるべき部分を「所定部」(図1の符号41参照)と称する。所定部41は、シャッター4の鉛直方向下端側の部分である。なお、本発明でいう防水シート10の鉛直方向とは、防水シート10が開口部Oに設置された際の上下方向を示しており、防水シート10の幅方向とは、防水シート10が開口部Oに設置された際の左右方向を示しており、防水シート10の屋外側とは、防水シート10が開口部Oに設置された際の屋外側を示している。
防水シート10は、図2に示すように、前述した遮水性と可撓性を有するシート本体11と、シート本体11の幅方向の両端に設けられた心材14と、指示部15と、固定部材取付部12とを備えている。シート本体11は、心材14が保持部材20により保持されることで、幅方向の両端が保持部材20により保持されるものである。
心材14は、軽量でかつ可撓性を有する素材、例えば樹脂素材で形成されている。心材14は、シート本体11の幅方向の両端の上端から所定部41の下端に対応する箇所、即ちシート本体11の幅方向の両端の後述のシート下部13を除く箇所に配置されている。心材14は、シート本体11の長さ方向(鉛直方向)に延在している。心材14は、円柱状に形成され、シート本体11の両端に取り付けられている。
指示部15は、防水シート10が開口部Oに設置される際に、シート本体11即ち防水シート10が折畳まれる位置を示すものである。指示部15は、シート本体11の幅方向の中央に設けられ、鉛直方向に沿って直線状に設けられている。指示部15は、シート本体11の鉛直方向の全長に亘って設けられている。指示部15は、図3に示すように、シート本体11の幅方向の中央部の一部同士が重ねられて、互いに重ねられたシート本体11の中央部の一部の基部同士が接着部15aと、つまみ部16とを備えている。接着部15aは、互いに重ねられたシート本体11の中央部の一部の基部同士を溶着することで、これらを接着している。また、指示部15の接着部15aは、シート本体11の他の部分よりも硬質に形成されている。このように、本発明では、指示部15は、シート本体11の他の部分よりも硬質に形成された部分を備えるのが望ましい。指示部15は、鉛直方向のみでなく、ここから延長して床面7に沿う鉛直方向下端部(後述するシート下部13)まで設けられていてもよい。ただし、この場合には、指示部15が開閉体と床面7との境目で折り曲げられることになるので、少なくとも当該位置の指示部15はある程度の可撓性等を有する折り曲げ可能な部材で構成する。また、指示部15が床面7上に位置し、床面7上における他の防水シート10よりも厚みを持っている可能性があるため、使用上における止水性能に悪影響をおよぼさない場合に採用できる。このような観点からは、指示部15は、鉛直方向の全部または一部にのみ設け、鉛直方向下端部には設けないこととするのが好ましい。指示部15は、シート本体11の幅方向の中央とは限定されず任意であるが、止水性能上の観点からは、指示部15や折畳まれた部分が開閉体と構造物(ガイドレール5等を含む)との境界に位置したり干渉したりするのを避けた位置になるような、シート本体11の幅方向の中央寄りであることが好ましい。
つまみ部16は、接着部15aに連なりかつシート本体11から屋外側に立設するとともに、鉛直方向に沿って直線状にシート本体11に設けられている。つまみ部16は、シート本体11の鉛直方向の全長に亘って設けられている。つまみ部16は、図3に示すように、互いに重ねられかつ基部同士が接着部15aにより固定されたシート本体11の中央部の一部により構成されている。つまみ部16では、互いに重ねられたシート本体11の中央部の一部同士は接着されていない。このように、互いに重ねられたシート本体11の中央部の一部によりつまみ部16が構成されることで、つまみ部16は、接着部15aに連なっている。
固定部材取付部12は、指示部15と幅方向に隣接する位置に設けられて、指示部15の近傍に配置されている。固定部材取付部12は、指示部15に基いてシート本体11が折畳まれる際に屋外側に面するものである。固定部材取付部12は、シート状の部材がシート本体11の屋外側の表面に重ねられ、上方のみが開口するように、シート本体11に張り付けられて、ポケット状に形成されている。固定部材取付部12は、シート本体11の鉛直方向の上端部に設けられている。固定部材取付部12は、シート本体11をシャッター4に固定する固定部材としてのマグネット42(図1に示す)を収容することで、マグネット42が取り付けられる。マグネット42は、シート本体11を介してシャッター4に吸着することで、シート本体11の上端部をシャッター4に固定する。なお、折畳み部についても、シート本体11はなるべく開閉体と密着するのが好ましいため、折畳まれて重ね合わされて膨出した部分が屋外側に面しているようにするのは、止水の観点からは一般的である(ただし、折畳みの容易性や止水性能上等で問題がなければ、逆の折畳みである膨出部分を屋内側にしてもよい)。
また、防水シート10の上端部には、図1に示すように、シャッター4に吸着する吸盤43が取り付けられている。吸盤43は、防水シート10のシート本体11の幅方向の両端部に取り付けられている。さらに、つまみ部16の互いに重ねられたシート本体11の中央部の一部のうちの固定部材取付部12から離れた側の一方には、つまみ部側固定部材17が設けられ、シート本体11の屋外側の表面に本体側固定部材18が設けられている。つまみ部側固定部材17は、つまみ部16の上端部に設けられている。本体側固定部材18は、シート本体11の上端部で、かつ固定部材取付部12との間に指示部15を挟む位置に配置されている。つまみ部側固定部材17と、本体側固定部材18は、面ファスナーなどの互いに着脱自在な部材で構成されている。本体側固定部材18は、シート本体11の幅方向に直線状に延在している。
保持部材20は、防水シート10をシャッター4よりも屋外側に位置付けて構造物Sに対して保持する。より詳しくは、保持部材20は、シャッター4の所定部41と、構造物Sのうち所定部41に隣接する部分とを一体に覆うことで開口部Oの鉛直方向下端側を閉塞させるように防水シート10の心材14を保持する。また、保持部材20は、防水シート10の鉛直方向下端部が床面7に沿って屋外側に向けて延在するように防水シート10の幅方向の両端の心材14を保持する。これにより、防水シート10は、シャッター4が有する隙間やシャッター4とガイドレール5及び構造物Sとの隙間を塞ぎ、屋内側への浸水を抑制することができる。なお、本明細書では、防水シート10の鉛直方向下端部であって、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で床面7に沿って延在する部分を、以下「シート下部13」と記載する。なお、本発明でいう床面とは、説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、通常の床面7のみならず、コンクリート面や地面等の開口部Oの下方に位置する面を総称する。
保持部材20は、アルミニウム合金等で構成され、図1に示すように、ガイドレール5に取り付けられる取付部21と、取付部21に設けられたシート保持部22とを一体に備えている。
取付部21は、平板状に形成されている。シート保持部22は、断面C字形に形成され、かつ取付部21の表面上に設けられている。シート保持部22は、一対の保持部材20同士が対向する面にスリット22aが形成されている。シート保持部22は、スリット22a内に防水シート10の幅方向の端に設けられた心材14が挿入されることで、防水シート10の幅方向の端を保持する。保持部材20は、取付部21がガイドレール5に取り付けられると、鉛直方向に延在し、シャッター4の所定部41に対応する範囲に配置される。すなわち、保持部材20は、シャッター4の下端から所定部41の上端までの範囲に対応して配される。なお、本発明では、保持部材20は、防水装置1の防水性能等の使用上の問題がないような実質的な意味でシャッター4の所定部41に対応していればよく、例えば、保持部材20の上端は必ずしも所定部41の上端と一致せず、若干下側に位置していてもよい。保持部材20を構成する材質は、防水シート10を保持できれば任意であり、アルミニウム合金に替えて、例えば、硬質性の樹脂等でもよい。
また、保持部材20のシート保持部22のスリット22aの幅は、心材14の厚みよりも小さいため、心材14がスリット22aを介してシート保持部22から抜け出ることが規制される。なお、心材14は、円柱状のものには限定されず、例えば、断面が矩形などの多角形の平板状であってもよい。
さらに、防水シート10のシート本体11の幅方向の両端部には、図1及び図2に示すように、ガイドレール5及び床面7との間を止水する板状の止水ゴム19が設けられている。止水ゴム19は、シート本体11の幅方向の両端部において、シート本体11の上端からシート下部13の鉛直方向の中央部とに亘って、鉛直方向に直線状に延在している。
押圧部材30は、防水シート10のシート下部13上に配置されて、防水シート10を床面7に向けて押圧するものであり、例えば防水シート10を床面7およびシャッター4に向けて押圧する。押圧部材30は、図1に示すように、シート下部13上の開口部Oの幅方向に沿って連続的に配置される。押圧部材30は、隙間無く配置されても、隣接する押圧部材30間に所定の隙間を設けて配置されても良い。押圧部材30は、棒状あるいは板状であることが好ましい。本実施形態に係る押圧部材30は、板状のフラットバーである。押圧部材30は、例えば、金属製であり、浮力に抗して防水シート10のシート下部13を床面7に向けて押圧することができる質量や密度を有している。押圧部材30は、シート下部13が床面7に沿って配置された後でシート下部13上に設置される。これにより、押圧部材30は、シャッター4の下端部の近傍において防水シート10を床面7に密着させておくことができる。押圧部材30は、一本でもよいし、複数に分割されていても結果として開口部Oの幅方向に沿って連続的に配置されていてもよい。なお、使用上における止水目的を達成できれば、連続的でなく、若干途切れている箇所があってもよい。なお、指示部15や折畳み部がシート下部13にも存在する場合には、この上に押圧部材30を設置するのが好ましい(押圧部材30がシート下部13上の開口部Oの幅方向全体に亘って連続的に配置されていれば、結果として、押圧部材30が指示部15上にも設置されていることになる)。
防水シート10を開口部Oに設置する方法、即ち、防水装置1を組み立てる方法を、図面を参照して、実施形態について説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の開口部に設置された防水シートの要部の水平断面図、図5は、本発明の実施形態1に係る開口部の防水装置の他の開口部に設置された防水シートの要部の水平断面図である。
防水シート10を開口部Oに設置する即ち防水装置1を組み立てる場合、まず、防水シート10の幅方向の両端及び心材14を、保持部材20の上端からシート保持部22内に挿入し、防水シート10の両端及び心材14を保持部材20の下端に向けてシート保持部22内で移動させる。そして、防水シート10の両端及び心材14が保持部材20のシート保持部22に挟持され、防水シート10の心材14が設けられていないシート下部13を、保持部材20の下端に設けられた間隙を通して、床面7上に引き出し、床面7に沿って屋外側に向けて延在させる。
すると、防水シート10の幅は、開口部Oの幅W(図1参照)よりも大きく、以下に示すような幅に設定している。すなわち、防水シート10の両端が保持部材20によって保持された状態で、防水シート10は、たるみを有している。つまり、保持部材20は、防水シート10がたるみを有した状態で防水シート10を保持し、防水シート10が保持部材20よりもシャッター4側に向けて撓んで所定部41と接触することを許容する。従って、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で、防水シート10をシャッター4に沿わせた状態に設置することが可能である。なお、保持部材20に保持され、かつ水圧がかかる前の状態において、防水シート10は、皺を極力発生させることなくシャッター4に密着可能な程度のたるみを有していることが好ましい。
また、防水シート10の鉛直方向の長さは、シャッター4の所定部41の鉛直方向の長さよりも長く、以下に示すような長さに設定している。すなわち、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で、シート下部13を床面7上に垂らし、床面7に沿わせることが可能である。防水シート10は、このシート下部13を床面7に沿って屋外側に向けて延在された状態で設置される。言い換えると、防水シート10は、シート下部13に設けられた床面7と対向し、かつシート下部13が先端側へ向かうに従いシャッター4から離間するように配置される。
そして、開口部Oに設置された際にシャッター4の表面に密着させても、防水シート10に多数の皺が発生する場合のように、防水シート10の幅が開口部Oの幅Wよりも遥かに大きい場合には、防水シート10が皺を極力発生させることなくシャッター4に密着可能な程度のたるみを有するように、防水シート10を指示部15に基いて折畳む。このとき、つまみ部16の先端を先頭にしかつ固定部材取付部12が屋外側に面して重ねられるように、図5に示すように、防水シート10のシート本体11を中央部で折畳む。このとき、防水シート10が極力皺を発生させることなくシャッター4に密着可能なように、防水シート10のシート本体11の中央部を、鉛直方向の全長に亘って折畳む。
そして、防水シート10のシート本体11の折畳まれた箇所を介して、マグネット42をシャッター4に吸着させて、防水シート10のシート本体11の折畳まれた箇所をシャッター4に固定する。さらに、つまみ部側固定部材17と本体側固定部材18とを互いに固定して、つまみ部16をシート本体11に固定する。このように、実施形態1では、つまみ部16を先頭としかつ固定部材取付部12が屋外側に面するように、防水シート10のシート本体11を折畳むことを、防水シート10のシート本体11を指示部15に基いて折畳むという。このように、本実施形態では、防水シート10のシート本体11の幅方向の両端を保持部材20により保持し、固定部材取付部12が屋外側に面するように指示部15に基いて折畳み、固定部材取付部12に取り付けられたマグネット42を防水シート10のシート本体11の折畳まれた箇所を介してシャッター4に取り付ける。
また、防水シート10の幅が、両端の心材14が保持部材20に保持されて、開口部Oに設置された際にシャッター4に密着させると、防水シート10が皺を殆ど発生させない場合には、防水シート10のシート本体11の幅方向の両端を保持部材20により保持し、シート下部13を床面7に沿って屋外側に向けて延在させた後、図4に示すように、つまみ部側固定部材17と本体側固定部材18とを互いに固定する。
そして、押圧部材30をシート下部13上に配置する。こうして、防水シート10が所定部41と壁3の所定部41に隣接する部分とを一体に覆いかつシート下部13が床面7に沿って屋外側に向けて延在した状態で、押圧部材30により防水シート10を床面7、シャッター4に向けて押圧する。さらに、吸盤43をシャッター4の表面に吸着する。こうして、防水装置1が組み立てられる。
また、防水装置1では、防水シート10の上端部をシャッター4に固定するマグネット42及び吸盤43を備えることにより、防水シート10がシャッター4に取り付けられ、防水シート10が垂れ下がることが抑制される。これにより、防水シート10の上端部を狙いとする水位の位置よりも上方に保持しておくことができる。なお、マグネット42及び吸盤43の代わりに、防水シート10の上端部をシャッター4に固定する固定部材は、粘着式のテープや面ファスナー等を用いることができる。
実施形態1の防水装置1では、洪水やゲリラ豪雨等によって屋外の水嵩が増すと、まずシート下部13が水に接する。水圧によってシート下部13は床面7に向けて押圧されて、シート下部13が床面7に密着する。これにより、シート下部13と床面7との間から水が浸入することが抑制される。また、押圧部材30によってシート下部13が床面7に向けて押圧されていることで、低水位の場合であってもシート下部13と床面7との隙間を介した浸水がより確実に抑制される。また、押圧部材30は、水流等によってシート下部13が浮き上がることを抑制することが可能である。防水シート10は、水圧によって所定部41と、所定部41に隣接する床面7とを一体に覆うことができる。
また、防水シート10において、シャッター4を覆う部分は、水圧によってシャッター4に向けて押圧される。これにより、防水シート10は、シャッター4の所定部41と、所定部41に隣接するガイドレール5とを一体に覆うことができる。防水シート10は、水圧によって押圧されることにより、ガイドレール5及びシャッター4等に密着し、防水シート10と、ガイドレール5及びシャッター4との間に水が浸入することを抑制することができる。
また、防水シート10は、水圧によってシャッター4の隙間やシャッター4とガイドレール5との間の隙間を塞ぐことで、これらの隙間を介した屋内側への浸水を抑制することができる。防水シート10は、水圧によってシャッター4の所定部41と、所定部41に隣接する床面7との隙間を塞ぐことで、シャッター4と床面7との隙間を介した屋内側への浸水を抑制することができる。
防水シート10は、水圧によって、ガイドレール5及びシャッター4に対して押圧されるため、水位が増加するに従いガイドレール5及びシャッター4に対する密着性が増し、また各隙間を閉塞する閉塞性が増す。よって、防水シート10は、水位に応じて遮水性能が増し、適切に屋内側への浸水を抑制することができる。
また、防水シート10は、予めたるみを有した状態で保持部材20によって保持されているため、水位の増加に応じて水圧によって速やかにガイドレール5及びシャッター4に密着することが可能である。また、たるみを有しているため、シャッター4とガイドレール5との間の隙間など、各部の隙間の形状に対応して適切に変形・屈曲し、各隙間を速やかにかつ適切に閉塞することができる。
実施形態1の防水装置1によれば、予め防水シート10に折畳む位置を示す指示部15を設けているので、例えば、開口部Oよりも遥かに防水シート10の幅が大きな場合に、常に一定の位置で防水シート10を折畳むことができる。また、防水シート10の指示部15の近傍に折畳まれる際に屋外側に面しかつマグネット42が取り付けられる固定部材取付部12を設けている。このために、防水シート10が指示部15に基いて折畳まれる際に、固定部材取付部12に取り付けられたマグネット42が、防水シート10のシート本体11の折畳まれた箇所をシャッター4に押し付けて、折畳まれた箇所の折り目を維持する。したがって、防水装置1は、開口部Oに設置された際に、シャッター4から防水シート10が位置ずれすることを抑制できる。よって、防水装置1は、種々の開口部Oに設置される際にも、開口部Oからの浸水を抑制することができ、防水シート10が種々の開口部Oの幅にも対応することができて、コストの高騰を抑制することができる。
さらに、防水装置1は、指示部15がシート本体11から屋外側に立設したつまみ部16を備えているので、つまみ部16をつまむことにより、容易に一定の位置で防水シート10のシート本体11を折畳むことができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る防水装置1について説明する。図6は、本発明の実施形態2に係る開口部の防水装置を示す斜視図、図7は、本発明の実施形態2に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。図6及び図7において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る防水装置1の防水シート10では、図6及び図7に示すように、固定部材として吸盤45が用いられ、吸盤45が取り付けられる固定部材取付部12がつまみ部16の上端部に設けられている。実施形態2に係る防水装置1の防水シート10では、固定部材取付部12をつまみ部16の上端部に設けられた孔とすることで、固定部材取付部12を指示部15の近傍に配置している。また、つまみ部16は、防水シート10のシート本体11が指示部15に基いて折畳まれる際に、屋外側に面する。
防水シート10を開口部Oに設置する即ち実施形態2に係る防水装置1は、実施形態1と同様に組み立てられる。まず、実施形態2に係る防水装置1は、実施形態1と同様に、防水シート10の幅方向の両端を保持部材20で保持し、シート下部13を床面7に沿って屋外側に向けて延在させる。そして、開口部Oに設置された際にシャッター4の表面に密着させても、防水シート10に多数の皺が発生する場合には、実施形態1と同様に、防水シート10を指示部15に基いて折畳む。このとき、つまみ部16の先端を先頭にしかつ固定部材取付部12即ちつまみ部16が屋外側に面して重ねられるとともに、防水シート10が極力皺を発生させることなくシャッター4に密着可能なように、防水シート10のシート本体11を中央部で折畳む。そして、吸盤45をシャッター4の表面に吸着させて、防水シート10のシート本体11の折畳まれた箇所をシャッター4に固定する。さらに、つまみ部側固定部材17と本体側固定部材18とを互いに固定して、つまみ部16をシート本体11に固定する。
このように、実施形態2では、防水シート10のシート本体11の幅方向の両端を保持部材20により保持し、固定部材取付部12が屋外側に面するように指示部15に基いて折畳み、固定部材取付部12に取り付けられた吸盤45をシャッター4に取り付ける。そして、押圧部材30をシート下部13上に配置し、吸盤43をシャッター4の表面に吸着する。こうして、防水装置1が組み立てられる。なお、指示部15や折畳み部がシート下部13にも存在する場合には、この上に押圧部材30を設置するのが好ましい(押圧部材30がシート下部13上の開口部Oの幅方向全体に亘って連続的に配置されていれば、結果として、押圧部材30が指示部15上にも設置されていることになる)。
実施形態2に係る防水装置1の防水シート10によれば、前述した実施形態1と同様に、種々の開口部Oに設置される際にも、開口部Oからの浸水を抑制することができ、防水シート10が種々の開口部Oの幅にも対応することができて、コストの高騰を抑制することができる。
また、実施形態1及び実施形態2では、つまみ部16を設けているが、本発明では、図8及び図9に示す変形例のように、防水シート10につまみ部16を設けなくても良い。図8は、本発明の実施形態1の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の平面図、図9は、本発明の実施形態1の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の斜視図である。なお、図8及び図9において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図8及び図9に示す変形例では、指示部15は、防水シート10のシート本体11の幅方向の中央部に設けられ、鉛直方向にシート本体11の全長に亘って直線状に設けられたマークである。指示部15の近傍には、固定部材取付部12と、マジックテーブルなどで構成されたシート用固定部材46とが設けられている。固定部材取付部12と、シート用固定部材46とは、互いの間に指示部15を挟む位置に配置されている。
変形例では、防水シート10を開口部Oに設置する際にシート本体11を折畳む場合には、図9に示すように、指示部15を先頭にし、固定部材取付部12が屋外側に面するように、シート本体11を折畳む。そして、マグネット42により防水シート10のシート本体11の上端部をシャッター4に固定するとともに、シート用固定部材46同士を取り付けて、防水シート10のシート本体11の折畳んだ箇所を維持する。このように、変形例では、指示部15を先頭としかつ固定部材取付部12が屋外側に面するように、防水シート10のシート本体11を折畳むことを、防水シート10のシート本体11を指示部15に基いて折畳むという。変形例では、固定部材としてマグネット42の代わりに吸盤45を用いてもよく、この場合、固定部材取付部12を指示部15に設けるのが望ましい。また、本発明では、指示部15は、接着部15aのみで構成されてもよい。
また、実施形態1、実施形態2及び変形例では、開閉体としてシャッターを示しているが、本発明では、開閉体として、例えば、左右水平方向などの開閉方向に一対の扉が移動することで開口部Oを開閉する開閉扉を用いても良い。この場合、防水シート10の上端部を開閉体に取り付ける固定部材として、吸盤43,45のみを用いるのが望ましい。また、前述した実施形態1、実施形態2では、防水シート10につまみ部16を一体に設けたが、本発明では、これに限定されることなく、つまみ部16を防水シート10と別体に設けてもよい。また、本発明では、折畳む順序と、シート本体11の幅方向の両端を保持部材20により保持させる順序は任意であるが、一般的には、最初にシート本体11の幅方向の端部を一方の保持部材20に支持させ、次いで、他方の端部を他方の保持部材20に支持させた後、この他方の保持部材20に近い側の位置で折畳むのが好ましい(このような位置に指示部15が配置されるように、例えば、シート本体11の幅方向中央ではなく、中央寄りではあるが、ある程度どちらかの幅方向に偏った位置に指示部15が存在するように構成されていることが好ましい)。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実施することができる。
1 開口部の防水装置
4 シャッター(開閉体)
7 床面
10 防水シート
11 シート本体
12 固定部材取付部
13 シート下部(鉛直方向下端部)
15 指示部
16 つまみ部
20 保持部材
41 所定部
42 マグネット(固定部材)
45 吸盤(固定部材)
O 開口部
S 構造物

Claims (5)

  1. 構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端が保持部材により保持される防水シートにおいて、
    幅方向の両端が前記保持部材により保持されるシート本体と、
    前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに前記シート本体に鉛直方向に沿って設けられた指示部と、
    前記シート本体の前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に固定する固定部材が取り付けられるとともに、前記指示部に基いて折畳まれる際に前記屋外側に面する固定部材取付部と、を備える
    ことを特徴とする防水シート。
  2. 前記指示部は、前記シート本体から屋外側に立設するとともに前記鉛直方向に沿って前記シート本体に設けられたつまみ部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水シート。
  3. 構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端が保持部材により保持されるシート本体と、前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに鉛直方向に沿って設けられた指示部と、前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に取り付ける固定部材が取り付けられる固定部材取付部と、を備える防水シートを用いた防水方法であって、
    前記防水シートの幅方向の両端を前記保持部材により保持し、前記固定部材取付部が屋外側に面するように、前記防水シートを前記指示部に基いて折畳み、前記固定部材取付部に取り付けられた固定部材を前記開閉体に取り付ける
    ことを特徴とする防水シートを用いた防水方法。
  4. 構造物の屋内側と屋外側とを連通し、かつ開閉体によって開閉される開口部に設置される防水シートと、
    前記防水シートが前記開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ前記防水シートの鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記防水シートを前記開閉体よりも屋外側に位置付けて、前記防水シートの幅方向の端を保持する保持部材と、を備え、
    前記防水シートが、
    幅方向の両端が前記保持部材により保持されるシート本体と、
    前記開口部に設置される際に折畳む位置を示すとともに前記シート本体に鉛直方向に沿って設けられた指示部と、
    前記シート本体の前記指示部の近傍に配置され、かつ前記シート本体を前記開閉体に取り付ける固定部材が取り付けられるとともに、前記指示部に基いて折畳まれる際に前記屋外側に面する固定部材取付部と、を備える
    ことを特徴とする開口部の防水装置。
  5. 前記指示部は、前記シート本体から屋外側に立設するとともに前記鉛直方向に沿って前記シート本体に設けられたつまみ部を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の開口部の防水装置。
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