JP2009536280A - 制御された環境のための門戸カバー - Google Patents

Abstract

伸長した側部（２１、２２）を具えるカーテン（１８）が、門戸（１１）の対向する側部（１２、１３）の近傍に配置される構造物内の門戸を開閉する装置である。カーテン（１８）の第１の端部（１９）は、門戸（１１）の第１の端部（１７）に取り付けられている。カーテン（１８）の反対側の端部（２３）は、上曲げされて、カーテン（１８）に形成されたポケット（２４）の高さを変えるための門戸（１１）の第１の端部（１７）の変更手段（３１、３３）に取り付けられている。磁気シール手段（２６、２７）は、カーテンの伸長した側部（２２、２３）及び門戸（１１）の対向する側部（１２、１３）に配設されている。変更手段（３１、３３）がポケット（２４）の高さを下げると、門戸（１１）は閉じ、ここで、カーテン（１８）の磁気シール手段（２７）は、門戸（１１）の対向する側部（１２、１３）の磁気シール手段（２６）と連結し、これによって門戸（１１）をシールする。変更手段（３１、３３）がポケット（２４）の高さを上げると、門戸（１１）が開き、ここで、カーテン（１８）の磁気シール手段（２７）は、門戸（１１）の対向する側部（１２、１３）の磁気シール手段（２６）から離脱し、これによって、門戸（１１）を開封する。
【選択図】図１

Description

本発明は、窓、ドア、又は他の門戸のファスナの分野、より具体的には、制御された環境において門戸用の非スライド式の巻き上げファスナを磁力でシールするために磁気締結ストリップを用いる門戸のカバーに関する。

門戸やドア又は窓などの開口を覆うために、柔軟なカバーやカーテンを使用する巻き上げファスナが知られている。例えば、Ｃｒｉｄｅｒらによる米国特許第５５６６７３６号は、シール可能なカーテンを教示しており、これは、カバーのそれぞれの側縁部はここに配設されたフック・ループファスナ材料のストリップを具えており、補完的なストリップが門戸を規定する構造の側縁部に配設されている。カバーの第１の端部は、門戸の第１の縁部にわたって確実に配設されている。カバーの反対側の端部は、上に曲がって、門戸の第１の縁部に隣接して取り付けられている被駆動の巻き取り式ローラに連結することができる。この実施例において、細長い横のロッドがカバーの上曲げ端部内に支持されている。第２の実施例において、第２の横のロッドをカバーの伸長を維持するために使用することができる（特許第５５６６７３６号の図１−２を参照）。第３の実施例において、第２のカーテンを用いることができる（特許第５５６６７３６号の図５を参照）。すべての実施例において、対のフック・ループファスナを配設してカバー（複数のカバー）を門戸の側縁部にシールさせたり開封したりしつつ、被駆動ローラの動作によって、カバー（複数のカバー）の有効長さを長く又は短くする。

前述の門戸のカバーは、風、雨、光、虫、又は他のエレメントが門戸を通ることを防ぐためにかなり有効であるが、フック・ループファスナの使用は、制御された環境（例えば、温められた部屋、冷却された部屋、「クリーン」ルーム、又は「静かな」部屋）に気密性を提供できない又は例えば、Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｓａｎｉｔａｔｉｏｎ Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎなどの特定の産業的な基準を満たすことができないかもしれない。例えば、フック・ループファスナは、湿気を保ちがちで微生物の発育を促進し、シールしていない間は騒がしい。これらの特性によって、フック・ループファスナは、食品の貯蔵に使用する工業的な冷蔵庫や冷凍庫又は騒音が小さいことが要求される設備の場合には容認することができない。

空気、水分、及び熱が門戸を通って移動することを防ぐために、制御された環境において門戸を静かに、確実にシールすることができる門戸のカバーが必要とされている。

本発明は、制御された環境における門戸を開閉するための門戸のカバー装置である。装置は、前記門戸の対向する側部を規定する一対の離れて対向する側縁部を具える。門戸を閉めるための柔軟なカーテンは伸長した側部を具え、第１の端部及び第２の端部はそれぞれ、門戸の前記側縁部の間隔に相応する寸法である。前記カーテンの第１の端部は、門戸の第１の端部に沿って前記門戸に固定的に取り付けられる。前記カーテンの第２の端部は、ポケットの開口を規定すべく前記門戸の第１の端部の方へ折り返されている。細長いロッドが前記ポケット内に収容されている。変更手段が前記ポケットの高さを変えるために前記カーテンの第２の端部に機能的に連結されている。連続的な磁性ストリップは、好ましくは幅約５インチであり、門戸の側縁部の長さに沿って取り付けられる。連続的な磁気誘引ストリップは、好ましくは幅約４インチであり、カーテンの伸長した側部に沿って取り付けられる。磁性ストリップ及び磁気誘引ストリップは、選択された位置にポケットを配置すると同時にカーテンの伸長した側部を門戸の側縁部に解放可能なように繰り返し取り付け、これによって、門戸の気密シールを提供する。本発明は、二重のカーテン構成を具える。

この非暫定出願は、２００６年５月５日に出願された米国暫定出願第６０／７９７，９８２の優先権を主張し、この開示をここに参照によって組み込む。以下の記述は、本発明の好適な実施形態を詳述したものであるが、本発明は、添付した図面に図示した部品の構造や配置の詳細に対する使用例に限定されるものではなく、本発明は、他の実施例で行うことができ、様々な方法で実施することができる。

ここに開示されている本発明は、全て参照によってここに組み込まれている米国特許第５５６６７３６、５７５２５５７、５７８５１０５、５９６０８４７、６１３８７３９、 及び６９４２００１に関する技術である。図１及び２を参照することによって本発明をより完璧に理解することができ、ここで、開口１１は、一対の内側を向いているチャネル部材１２及び１３を設けており、水平面内でＣ形をしていることが好ましい。チャネル部材１２及び１３は、開口１１の全体の垂直な長さ方向に延在しており、上に向いて開いて開口の幅にわたって延在している下側チャネル１４で終端している。ドア型の開口の場合、下側チャネル１４は存在しない。いくつかの適用例において、発泡体の圧縮性の層などのシールガスケット１６が下側チャネル１４の下部に有用である。チャネル１２からチャネル１３へ延在しているブレース１７が開口１１の上部を横切っていることが好ましい。従って、開口は、部材１２、１３、１４、及び１７によって完全に囲まれていることが分かる。

カーテン１８の第１の端部１９がブレース１７に取り付けられており、このカーテンは、この一方の側から他方の側へ光、空気、又は湿気をさえぎることができるように本発明の目的に従って選択された柔軟な材料である。従って、カーテン１８は、柔軟な隔壁材料として適切に規定されており、ブレース１７に固定されている第１の端部１９と、カーテン１８が上曲げ下側端部２３を具えるようにチャネル部材１２及び１３の長さより長い対向する縦側部２１及び２２を有する。磁気相互作用ファスナ部材２６及び２７は互いに選択的に取り付けたり分離でき、チャネル１２及び１３並びに側部２１及び２２に取り付けられる。

上曲げ端部２３は、チャネル１２及び１３の上方で回転するように取り付けられた横の巻き取りスピンドル３１に直接連結されている。代替的に、端部２３は、ケーブルやストラップによってスピンドル３１に連結されてもよく、スピンドルはこのようなケーブルやストラップ用にスプールを具えても良い。どのような場合でも、スピンドル３１は、選択された制御手段に取り付けられた可逆モータ３３によって駆動され、スピンドル３１は上曲げ端部２３を支持する。細長いローラ３４は、固い又は管状のパイプにしてもよく、ローラ３４はチャネル内で自由に垂直に方向に回転して動くことができるがこの中心点を中心に水平面で旋回できないことが有意であるように、上曲げ端部２３によって作られたカーテン１８のポケット２４内に支持されており、対向するチャネル１２及び１３内へ延在することが好ましい反対側の端部を具える。従って、スピンドル３１がここで下側端部２３を巻き付けるように回転すると、これがチャネル１２及び１３を上方へ回転して動かし、ローラ３４はチャネル１２及び１３内で上昇する。

図１に示すように、増量ローラ３５は、細長いローラ３４に対して平行に、チャネル１２及び１３内で対向する端部で捕捉されていることが好ましい。増量ローラ３５は、カーテン１８の上曲げ端部２３によってローラ３４と分離されている。従って、スピンドル３１が回転すると、ローラ３４及び３５は、ローラの間を通る柔軟なカーテン１８の上曲げ端部２３と反対方向に回転する。スピンドル３１がカーテン１８又はこれ自体からのストラップを広げると、重力によってローラ３４、３４及びカーテンはより低い位置へ動く。

カーテン１８を下げるとき、ローラ３４はかなり重要な機能を提供する。ローラ３４は常にポケット２４の下部内にあるので、ローラ３４はカーテン１８の幅にわたって均一な重量を提供し、カーテン１８は、常にピンと張られしわにならない。結果として、カーテン１８の磁気相互作用ストリップ２７は、側縁部１２、１３の磁性材料２６に正確に一致し、磁気相互作用ストリップ２７と磁性材料２６の間のシールの完全性を最大にしうる。

図２に示した代替的な実施例において、第２のカーテン４１が提供され、第２のブレース４２に取り付けられている。第２のカーテン４１は、カーテン１８と同じ構造を具えており、ローラ３４ではなくローラ３５を下方に通している上曲げ端部４３を具える。従って、ローラ３５は上曲げ端部４３によって作られたポケット４４内に支持されており、上述のローラ３４と同じ機能を果たす。上曲げ端部４３及び２３は、ストラップ又は共通のカーテン３２を介してスピンドル３１によって共通に支持されており、ブレース１４と４２の間に配置されて垂直に動くように取り付けられている。二重のカーテン構成が隔離効果を提供するさらなる利点を有する。カーテン４１によって担持される磁気相互作用ファスナ部材４６は、チャネル１２及び１３に取り付けられた磁気相互作用ファスナ部材４７と一致して二重のシールされた隔壁を提供すると理解されうる。いくつかの適用例において、発泡体のような材料の圧縮性の層などのシールガスケット１６が下側チャネル１４の下部に有用である。

カーテン１８、４１の対向している縦の側部のそれぞれは、これに配設されている磁気反応材料２７、４６の連続的なストリップを具えており、磁性材料２６、４７の補完的な連続ストリップが門戸１１を規定する構造の側縁部１２及び１３に配設されている。門戸の側縁部１２及び１３とカーテンの側部１８、４１との間の気密シールを達成するために、滑らかで均一な面を具えてシールを形成する必要がある。好適な実施例において、押出６０ミル(mil)フレキシブル磁石（オハイオ州、マリアッタのＦｌｅｘｍａｇ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ, Ｉｎｃ．から入手可能）が、門戸の縁部１２及び１３に取り付けられている。磁性ストリップは幅約３乃至６インチであり、幅約５インチが好ましく、厚さ約０．０５インチ乃至０．１０インチであり、厚さ約０．０６インチであることが好ましい。磁性ストリップは必要な長さにすることができる。ストリップは、側縁部１２、１３に取り付けるために、露出した側部に多重極の磁石と、露出していない側部に接着剤とを具えることが好ましい。

カーテン１８、４１の側部のフレキシブルな磁気相互作用ストリップは、厚さ約０．００５インチ及び幅約３乃至５インチ、好ましくは約３．５乃至４インチの薄いバネ鋼であることが好ましい。バネ鋼は、各側部で約０．５インチほどバネ鋼と重なる粘着性の織物テープで被覆されていることが好ましい。テープの重なったエッジは、カーテン１８、４１のエッジに接着して、ここに縫いつけられることが好ましい。代替的に、カーテン１８、４１の側部のフレキシブルな磁気相互作用ストリップは、酸化第一鉄など磁気誘引材料を含浸させた非磁性のゴムを基材とする又はプラスチック製品にすることができる。磁気相互作用ストリップは、材料が裂けたり劣化することを防ぐようにポリエステルフィルム（例えば、Ｍｙｌａｒ）などの薄い保護コーティングを具えることが好ましい。例えば、登録商標ＦＥＲＲＯＳＨＥＥＴ（オハイオ州、マリアッタのＦｌｅｘｍａｇ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ, Ｉｎｃ．から入手可能）として売られている２５乃至３０ミル（mil）「ゴム鋼(rubber steel)」材料がカーテン１８、４１の側部に取り付けられてもよい。ゴム鋼ストリップは、幅約３乃至６インチであり、幅約４インチが好ましく、厚さ約０．０２インチ乃至０．０４インチであり、厚さ約０．０３インチであることが好ましく、必要な長さにすることができる。

上記記述は本発明の特定の実施例に限定している。しかしながら、本発明の開示した実施例に関する分野の当業者は、この利点全ての一部を実現するとともに、本発明の意図及び範囲から外れることなく、変更や修正をなしうることは明らかである。たとえば、様々な磁気相互作用ストリップ材料をカーテンの複数の側部に取り付けてもよい。さらに、セラミック磁石を含む任意の種類の磁性材料を門戸の縁部に使用し、米国特許第６１３８７３９号に開示されているフロートシールと一緒に使用できる。磁性材料は、カーテンの縁部や門戸の縁部の磁気誘引剤に使用してもよい。

ここに記述し、添付したクレームに上げられた本発明の原理及び範囲から外れることなく、当業者によって、本発明の本質を説明するために上記に示し図示した部品の詳細、材料、及び配列において様々な変更をなしうると理解しうる。

図１は、部分的に上げた位置における本発明の第１の実施例の斜視図であり、部分的に断面図で示されている。 図２は、本発明の第２の実施例の側面断面図である。

Claims (12)

1. 構造物における門戸を開閉する装置において：
   ａ）前記門戸の対向する側部を規定する一対の離れて対向する側縁部と；
   ｂ）伸長した側部を具える柔軟なカーテンであって、第１の端部及び第２の端部がそれぞれ、前記側縁部の間隔に相応する寸法であり、前記カーテンの第１の端部は、前記門戸に隣接してその第１の端部に沿って固定的に取り付けられ、前記カーテンの第２の端部は、ポケットの開口を規定すべく前記門戸の第１の端部の方へ折り返されているカーテンと；
   ｃ）前記ポケット内に捕捉されている細長いロッドと；
   ｄ）前記ポケットの高さを変えるために前記カーテンの第２の端部に機能的に連結された変更手段と；
   ｅ）前記門戸の側縁部を前記カーテンの伸長した側部に磁気シールするための手段と；
   を具えることを特徴とする装置。
2. 請求項１に記載の装置において、前記門戸の側縁部がこれに固定される磁性材料を具え、前記カーテンの伸長した側部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする装置。
3. 請求項１に記載の装置において、前記カーテンの伸長した側部がこれに固定される磁性材料を具え、前記門戸の側縁部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする装置。
4. 請求項２に記載の装置において、前記磁性材料が多重極のフレキシブル磁石であり、前記磁気相互作用材料が、バネ鋼と、酸化第一鉄材料を含浸させた非磁性のゴム又はプラスチックを含むグループから選択されることを特徴とする装置。
5. 構造物における門戸を開閉する装置において：
   ａ）前記門戸の対向する側部を規定する一対の離れて対向する側縁部と；
   ｂ）伸長した側部を具える第１の柔軟なカーテンであって、第１の端部及び第２の端部がそれぞれ、前記側縁部の間隔に相応する寸法であり、前記第１のカーテンの第１の端部は、前記門戸に隣接してその第１の端部に沿って固定的に取り付けられ、前記第１のカーテンの第２の端部は、ポケットの開口を規定すべく前記門戸の第１の端部の方へ折り返されているカーテンと；
   ｃ）前記第１のカーテンのポケット内に捕捉されている細長いロッドと；
   ｄ）伸長した側部を具える第２の柔軟なカーテンであって、第１の端部及び第２の端部がそれぞれ、前記側縁部の間隔に相応する寸法であり、前記第２のカーテンの第１の端部は、前記門戸に隣接してその第１の端部に沿って固定的に取り付けられ、前記第２のカーテンの第２の端部は、ポケットの開口を規定すべく前記門戸の第１の端部の方へ折り返されているカーテンと；
   ｅ）前記第２のカーテンのポケット内に捕捉されている細長いローラと；
   ｆ）前記複数のポケットの高さを変えるために前記第１及び第２のカーテンの第２の端部に機能的に連結された変更手段と；
   ｇ）前記門戸の側縁部を前記第１及び第２のカーテンの伸長した側部に磁気シールするための手段と；
   を具えることを特徴とする装置。
6. 請求項５に記載の装置において、前記門戸の側縁部がこれに固定される磁性材料を具え、前記第１及び第２のカーテンの伸長した側部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする装置。
7. 請求項５に記載の装置において、前記第１及び第２のカーテンの伸長した側部がこれに固定される磁性材料を具え、前記門戸の側縁部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする装置。
8. 請求項６に記載の装置において、前記磁性材料が多重極のフレキシブル磁石であり、前記磁気相互作用材料が、バネ鋼と、酸化第一鉄材料を含浸させた非磁性のゴム又はプラスチックを含むグループから選択されることを特徴とする装置。
9. 構造物における門戸を開閉する方法において：
   １）門戸における開口を規定する門戸の対向する側部に隣接する伸長した側部を具えるカーテンを配置するステップと；
   ２）前記カーテンの第１の端部を前記門戸の第１の端部に取り付けるステップと；
   ３）ポケットが前記カーテンに形成されるように前記カーテンの反対側の端部を前記門戸の第１の端部の変更手段に取り付けるステップであって、前記変更手段が前記ポケットの高さを変えるように動作可能であるステップと；
   ４）磁気シール手段を前記カーテンの伸長した側部及び前記門戸の対向する側部に配置するステップと；
   ５）前記変更手段が前記ポケットの高さを下げて、前記門戸を閉めるステップであって、前記カーテンの伸長した側部の前記磁気シール手段が、前記門戸の対向する側部の前記磁気シール手段と連結し、これによって前記門戸がシールされるステップと；
   ６）前記変更手段が前記ポケットの高さを上げて、前記門戸を開くステップであって、前記カーテンの伸長した側部の前記磁気シール手段が、前記門戸の対向する側部の前記磁気シール手段と離脱し、これによって前記門戸が開封されるステップと；
   を具えることを特徴とする方法。
10. 請求項９に記載の方法において、前記門戸の対向する側部がこれに固定される磁性材料を具え、前記カーテンの伸長した側部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする方法。
11. 請求項９に記載の方法において、前記カーテンの伸長した側部がこれに固定される磁性材料を具え、前記門戸の対向する側部がこれに固定される磁気相互作用材料を具えることを特徴とする方法。
12. 請求項１０に記載の方法において、前記磁性材料が多重極のフレキシブル磁石であり、前記磁気相互作用材料が、バネ鋼と、酸化第一鉄材料を含浸させた非磁性のゴム又はプラスチックを含むグループから選択されることを特徴とする方法。

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