JP2015036288A - 荷台付電動車両 - Google Patents

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尚史 西澤
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尚史 西澤
悦夫 三宅
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悦夫 三宅
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Abstract

【課題】四輪駆動機能を有し、かつ、荷台の搭載物の制限を小さくできる荷台付電動車両を提供することである。【解決手段】荷台付電動車両10は、前後方向に沿って配置され、電動モータ15により駆動される動力伝達軸200と、動力伝達軸200の動力が入力され、左右前車輪16,20が固定される左右前車軸50,51に作動的に連結される左右前出力軸206,208に動力を出力する前差動機構202と、動力伝達軸200の動力が入力され、左右後車輪18,22が固定される左右後車軸222,224に作動的に連結される左右後出力軸214,216に動力を出力する後差動機構204と、荷台28の下側で左右後車輪18,22の間に少なくとも一部が配置された荷台28とを含む。後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心O1は、左右後車軸222,224の中心軸O2よりも前側に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、走行用の動力源である電動モータと、左右後車輪の間に配置された荷台とを備える荷台付電動車両に関する。
従来から農作業、工事作業等を行う作業者が荷台付車両に作業機器を搭載して、荷台付車両で作業現場まで移動する場合がある。作業機器として、例えばシャベル、草刈り取り機、農薬噴霧機、投光機がある。従来から荷台付車両として、エンジンが走行用動力源である車両が用いられている。
一方、荒地等の走破性を高くするために、車両に前輪及び後輪のすべてを駆動可能とする四輪駆動機能を持たせる場合もある。
特許文献1には、エンジンにより油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプから吐出される作動油により車輪駆動用の油圧モータを駆動する車両が記載されている。油圧モータのモータ軸の動力は、減速ギヤ機構により減速される。減速ギヤ機構は、モータ軸と同軸上にモータ軸に対し相対回転不能に配置された入力軸と、入力軸に対し相対回転不能な偏心部材と、偏心部材に相対回転自在に外側に嵌合された外歯部材と、外歯部材の周囲に外歯部材の外径よりも大きな内径を有し、外歯部材に噛合する回転不能な内歯部材と、出力部材とを含む。入力軸及び偏心部材は基準軸周りに回転し、偏心部材は、基準軸から偏心した回転中心回りに回転する。出力部材は、外歯部材の基準軸周りの回転成分によって回転する。
特許文献2には、車輪駆動用のエンジン、双方向クラッチを用いた差動装置とを備え、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを切り替え可能に走行する車両が記載されている。
特開2007−45385号公報 特開2006−316984号公報
エンジンを動力源として走行する荷台付車両では、騒音の理由から夜間、早朝等に住宅地付近を走行することが難しいので、駐車場から作業現場までの走行時間及び走行経路等の走行状況が制限されるという問題がある。このため、電動モータを動力源として走行する電動車両とすることが考えられる。一方、四輪駆動機能を有する車両で、後輪駆動用の電動モータが荷台の下側で後輪の車軸の中心軸と同軸上に位置するように配置される場合、荷台の最下面の地面からの高さが大きくなって、荷台に搭載される搭載物が大きく制限されるという問題がある。特許文献1、特許文献2には、このような問題を解決する手段は開示されていない。
本発明の目的は、四輪駆動機能を有し、かつ、荷台の搭載物の制限を小さくできる荷台付電動車両を提供することである。
本発明の荷台付電動車両は、車体の前側に支持された左右前車輪及び前記車体の後側に支持された左右後車輪と、走行用の動力源である電動モータと、前後方向に沿って配置され、前記電動モータにより駆動される動力伝達軸と、前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右前車輪が固定される左前車軸及び右前車軸に作動的に連結される左右前出力軸に動力を出力する前差動機構と、前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右後車輪が固定される左後車軸及び右後車軸に作動的に連結される左右後出力軸に動力を出力する後差動機構と、前記左右後車輪の間に少なくとも一部が配置された荷台と、を備え、前記後差動機構は、前記荷台の下側に配置され、前記後差動機構の左右後出力軸の回転中心は、前記左右後車軸の中心軸よりも前側に位置することを特徴とする。
また、本発明の荷台付電動車両は、車体の前側に支持された左右前車輪及び前記車体の後側に支持された左右後車輪と、走行用の動力源である電動モータと、前後方向に沿って配置され、前記電動モータにより駆動される動力伝達軸と、前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右前車輪が固定される左前車軸及び右前車軸に作動的に連結される左右前出力軸に動力を出力する前差動機構と、前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右後車輪が固定される左後車軸及び右後車軸に作動的に連結される左右後出力軸に動力を出力する後差動機構と、前記左右後車輪の間に少なくとも一部が配置された荷台と、前記荷台よりも前側において、座席の下側で、上側から下側に見た場合に前記動力伝達軸の左右両側に分かれて配置され、少なくとも一方が前記電動モータに電力を供給する左右の蓄電部と、を備えることを特徴とする。
本発明の荷台付電動車両によれば、四輪駆動機能を有し、かつ、荷台の搭載物の制限を小さくできる。
本発明の実施形態の荷台付電動車両の側面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB部拡大図である。 図3AのC部拡大図である。 図2のD部拡大図である。 図2のE部拡大図である。 図1の車両に搭載される車輪駆動用モータの制御システムの構成図である。 本発明の実施形態の別例の荷台付電動車両を示している図2に対応する図である。 図5のF部拡大図である。 図5のG部拡大図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。以下では、荷台付車両の座席が1つである1人乗り車両である場合を説明するが、座席の数は限定するものではなく、2つの座席を有する車両でもよい。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1から図4は、本発明の実施形態に係る荷台付電動車両10を示している。図1は、荷台付電動車両10の側面図である。図2は、図1のA−A断面図である。なお、以下では、荷台付電動車両10は、単に車両10という。まず、車両10において、動力源である電動モータ15(図2)の動力を車輪16,18,20,22に伝達する動力伝達構造32を中心に車両構造を説明し、その後、電動モータ15を制御する制御システム150(図4)を説明する。
図1に示すように、車両10は、多目的車両(utility vehicle)と呼ばれるもので、車体24の左右前側に支持された左右前車輪16,20と、車体24の左右後側に支持された左右後車輪18,22と、車体24の前後方向中間部に設けられた座席26と、座席26の後側に設けられた荷台28と、走行用の動力源である電動モータ15と、バッテリ30と、動力伝達構造32とを含む。車両10は、左右前車輪16,20及び左右後車輪18,22のすべてを駆動可能とする四輪駆動機能を有する。
車体24は、上側に座席26及び荷台28が設けられ、左右前車輪16,20と左右後車輪18,22とを支持する下部構造34と、下部構造34の上部に一体に設けられた上部構造36とを含む。下部構造34において、座席26の前側には旋回指示具であるステアリング操作子38と、アクセルペダル40及び図示しないブレーキペダルとが支持される。ステアリング操作子38は、円形または非円形のステアリングハンドルである。ステアリング操作子はバー状に形成されてもよい。
荷台28は、座席26の後側に設けられ、上端が開口して作業機器等の搭載物180を上側から挿入して搭載可能な挿入孔42を含む。荷台28は、車体24の下部構造34と一体的に形成され、または下部構造34に固定されている。図1は、荷台28に搭載物180が搭載された状態を示している。荷台28は、挿入孔42を上側から下側に見た場合に挿入孔42の周囲を取り囲む壁部と、挿入孔42の下端を塞ぐ底板部とによって形成される孔周辺部を含む。荷台28の後側に図示しない開閉扉を設けて、開閉扉を開いた状態で搭載物180を荷台28の後側から積み下ろし可能、または搭載可能に構成してもよい。好ましくは、開閉扉の下端は挿入孔42の下端と上下方向について略同じ位置か、または挿入孔42の下端よりも低くする。また、開閉扉の下端部は、荷台28の後端の左右両端部において、左右方向に向いた軸を中心として揺動可能に支持され、開閉扉は、上端を後方下側に下げるように揺動されることで挿入孔42の後側が解放可能とされてもよい。荷台28の左右両側壁部の外側面において、左右後車輪18,22の上側及び前側を覆い泥除け機能を有する突出部が設けられてもよい。荷台28において、挿入孔42の上端開口周辺部に蓋部が揺動可能に支持され、蓋部によって挿入孔42の上端開口が解放と閉鎖との間で切替可能とされてもよい。
図2に示すように、下部構造34は、本体部44と、本体部44の前側で、本体部44の左右両側の外側面の間の幅よりも小さい左右両側の外側面の間の幅を有し、断面形状が枠形である前側支持部46とを含む。前側支持部46の幅方向外側には、上アームと下アームとを含む懸架装置48を介して左右前車輪16,20が、前側支持部46に対する上下変位を可能に支持されている。左右前車輪16,20は、左右の前車軸50、51に結合固定され、前車軸50、51を支持する車軸支持部52の間には、複数のロッドの連結構造であるロッド連結部材55が連結されている。ロッド連結部材55の中間部には図示しないラックが設けられる。ラックには、図示しないステアリングシャフトの下端部に設けられたピニオンギヤが係合する。ステアリング操作子38がいずれかの方向に操作されることに伴ってステアリングシャフトが回転し、ロッド連結部材55の押し引きにより左右前車輪16,20が所望方向に操舵される。なお、図2では、ロッド連結部材55を簡略化して示している(後述する図5も同様である)。
前車軸50、51には、後述する動力伝達構造32によって電動モータ15の動力が伝達される。電動モータ15は、例えば3相の同期モータまたは誘導モータである。電動モータ15の駆動は、後述する制御装置であるECU152(図4)により制御される。
本体部44の後側において、幅方向外側には、後述の歯車減速機構64を含む左右の後側ギヤケース68がボルト等の結合手段により固定されている。左右後車輪18,22は、左右の後側ギヤケース68に回転可能に支持されている。
図1に戻って、上部構造36は、座席26及び荷台28の上側を覆うように設けられた屋根72と、座席26の前側に屋根72と一体に設けられた窓ガラス74とを有する。窓ガラス74は透明樹脂材であってもよい。車両10に屋根を設けずに、ステアリング操作子38よりも前側に、車体24に一体に風防のみが設けられてもよい。上部構造36において、座席26の左右両側には、運転者の昇降を可能とする開口部76が設けられる。上部構造36において、左右の開口部76を塞ぐように、左右両側のドア及び左右窓ガラスを含む両側構造が設けられてもよい。
図2のように車両10を上側から下側に見た場合に、荷台28のうちの少なくとも挿入孔42の下側周囲を含む下側部分の少なくとも一部は、左右後車輪18,22の間に配置され、バッテリ30は、前後方向において荷台28とは異なる位置である前側に配置される。
図1に示すように、バッテリ30は、座席26の下側に配置される。バッテリ30は、後述のように電動モータ15に電力を供給する蓄電部である。バッテリ30は、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウム電池等を用いることができる。蓄電部としてバッテリ以外にキャパシタを用いることもできる。バッテリ30は、左右に分かれて配置され互いに電気的に直列または並列に接続されている。これについては、後で詳しく説明する。
次に動力伝達構造32を説明する。動力伝達構造32は、動力伝達軸200と、動力伝達軸200の動力が入力される前後の差動機構202,204と、前差動機構202から動力が出力される左右前出力軸206,208と、第2左右前出力軸210,212と、左右前車軸50,51と、後差動機構204から動力が出力される左右後出力軸214,216と、第2左右後出力軸218,220と、左右の歯車減速機構64と、左右後車軸222,224とを含む。
動力伝達軸200は、車体の下側で、左右方向である幅方向の中央に前後方向に沿って配置される。動力伝達軸200は、軸本体226と、軸本体226の前後に軸本体226と同軸上に相対回転を不能に連結された第1ピニオン軸228及び第2ピニオン軸230とを含む。動力伝達軸200は、電動モータ15から変速機構232を介して動力が入力され、電動モータ15により駆動される。
図3Aは、図2のB部拡大図である。図3Aに示すように、電動モータ15と動力伝達軸200との間に変速機構232が設けられる。変速機構232は、第1ピニオン軸228を回転可能に収容支持し、車体に固定される変速ケース234と、変速ケース234に第1ピニオン軸228と平行に回転可能に支持された中間軸236と、中間軸236に相対回転可能に嵌装された低速側歯車238及び高速側歯車240と、中間軸236において2つの歯車238,240の間に固定されたスプラインハブ242と、スプラインハブ242の外径側に配置されたクラッチスライダ244とを含む。電動モータ15のケースは変速ケース234に固定され、電動モータ15が有するモータ軸245は、中間軸236と平行に配置される。
低速側歯車238は、モータ軸245に固定された駆動歯車246と、第1ピニオン軸228に固定された第2低速側歯車248とに噛合している。高速側歯車240は、第1ピニオン軸228に固定された第2高速側歯車250に噛合している。クラッチスライダ244は、中間軸236に固定されたスプラインハブ242に、相対回転不能で軸方向に移動可能にスプライン係合される。クラッチスライダ244は図示しないクラッチフォーク及びリンク機構を介して座席26周辺部に設けられた図示しない変速レバーに連結される。
変速レバーの操作に伴いクラッチスライダ244が軸方向に移動することで、低速側歯車238または高速側歯車240のスプライン部にクラッチスライダ244がスプライン係合して、中間軸236に低速側歯車238または高速側歯車240が固定される。
ユーザの変速レバーの操作に伴って低速段を表すLo位置が選択された場合には、クラッチスライダ244が低速側歯車238と係合して、電動モータ15の動力が低速側歯車238及び第2低速側歯車248によって減速して第1ピニオン軸228に伝達される。
一方、ユーザの変速レバーの操作に伴って高速段を表すHigh位置が選択された場合には、クラッチスライダ244が高速側歯車240と係合して、電動モータ15の動力が高速側歯車240及び第2高速側歯車250によって増速して第1ピニオン軸228に伝達される。
図3Bは、図3AのC部拡大図である。図3Bに示すように、前差動機構202は、双方向クラッチ機能を有するもので、変速ケース234と一体に設けられた差動ケース252と、差動ケース252の内側に回転可能に支持されたリングギヤ軸254と、リングギヤ256と、左右の筒部材258と、複数のローラ260とを含む。
リングギヤ256は、リングギヤ軸254の外側に相対回転不能に結合される。左右の筒部材258は、リングギヤ軸254の内側に互いに相対回転可能に配置される。複数のローラ260は、各筒部材258の外周面とリングギヤ256の内周面との間に配置され、ケージ262に案内保持される。
リングギヤ256は第1ピニオン軸228に設けられたピニオンギヤ264と噛合する。リングギヤ軸254の内周面は、ローラ配置部分となる複数個所で直径が大きくなる略多角形形状に形成される。リングギヤ軸254の内周面に対向する筒部材258の外周面は円筒面である。これによって、リングギヤ軸254の内周面と筒部材258の外周面の間に環状空間が形成される。環状空間に、周方向に交互に係合解除隙間と係合隙間とが設けられ、係合隙間は、係合解除隙間から離れるほど、直径方向寸法が小さくなる楔状隙間を有する。楔状隙間は、係合解除隙間の両側に設けられる。係合解除隙間の直径方向寸法はローラ260の直径よりも大きい。左右の筒部材258の内側には、左右前出力軸206,208が互いに同軸上に配置され、それぞれスプライン係合によって左右の筒部材258に対し相対回転不能に結合される。
ケージ262の一方側(図3Bの右側)には、ケージ回転抑制部266が設けられる。ケージ回転抑制部266は、筒部268と円板部270とを有するスペーサ272、互いに隣接する2つの摩擦プレート274,276、筒部268の外側に係止された係止リング278、1つまたは複数のウェーブワッシャ280、及び図示しないアクチュエータを含む。筒部268は、筒部材258に対し相対回転可能に配置される。
ウェーブワッシャ280は、2つの摩擦プレート274,276の一方側摩擦プレート274と係止リング278との間に配置される。一方側摩擦プレート274は、ウェーブワッシャ280の付勢力によって、2つの摩擦プレート274,276の他方側摩擦プレート276を介してスペーサ272の円板部270に押し付けられる。
他方側摩擦プレート276の内周縁部にはケージ262側に突出する複数の突起が形成され、突起は、スペーサ272の円板部270に形成された孔を通って、ケージ262の端面の周方向複数個所に形成された溝282に挿入される。一方側摩擦プレート274の外周縁部の周方向複数個所には、ケージ262と反対側に突出する複数の突起284が形成される。
差動ケース252において図3Bに一点鎖線Qの丸で囲んだ部分には、図示しない電磁式のアクチュエータが固定される。アクチュエータは、ソレノイドへの通電によって差動ケース252の内部空間I側にスプールを突出可能とする。
複数の突起284は、内部空間Iにスプールが突出した場合に、一方側摩擦プレート274が回転しても、スプールといずれかの突起とが係合することによりその回転が規制されるように形成される。アクチュエータは、後述するECU152によって車両の走行方向が逆転する場合等において、一時的に通電されるように制御される。
このような前差動機構202では、第1ピニオン軸228の動力が入力されると、ピニオンギヤ264と噛合するリングギヤ256及びリングギヤ軸254が回転する。この場合、リングギヤ軸254の回転速度に対し左右前出力軸206,208の回転速度が高くなる場合には、ローラ260が環状空間の係合解除隙間に移動してリングギヤ軸254と筒部材258との接続が遮断される。この場合、双方向クラッチが切断状態となり、電動モータ15の動力は左右前出力軸206,208には伝達されず、車輪16,18,20,22のうち、後車輪18,22のみが駆動される二輪駆動状態となる。
一方、後車輪18,22のスリップによってリングギヤ軸254の回転速度に対して左右前出力軸206,208の回転速度が低くなると、ローラ260が楔状隙間に食い込まれるので双方向クラッチが接続状態となり、電動モータ15の動力に基づく動力が左右前出力軸206,208に出力されて四輪駆動状態が実現される。
さらに、ケージ回転抑制部266が設けられるので、車両10が大トルクで前進または後進方向に四輪駆動状態で走行しているときに、前後進が切り替わりリングギヤ軸254が逆方向に回転する場合には、アクチュエータのスプールと係合した一方側摩擦プレート274に、ケージ262と一体的に回転する他方側摩擦プレート276が摩擦係合する。このため、ケージ262の回転をリングギヤ軸254の回転に対して一時的に遅らせることができる。したがって、環状空間内でローラ260が楔状隙間から外れやすくなり、二輪駆動状態への移行を速やかに実現でき、車両の燃費性能の向上を図れる。
このような前差動機構202では、図3Aに示すように、左右前出力軸206,208が差動ケース252から延出して等速ジョイントJ1,J2を介して第2左右前出力軸210,212に連結される。等速ジョイントJ1,J2は、左右前出力軸206,208の端部に設けられた外側筒部286と、左右第2前出力軸210,212において、外側筒部286に挿入された端部に設けられた内側軸部288と、外側筒部286及び内側軸部288の溝間に配置された複数のボール290とを含む。外側筒部286と左右第2前出力軸210,212との間には、伸縮可能な弾性材製のカバー292が設けられる。これによって、左右前出力軸206,208と左右第2前出力軸210,212との動力伝達を可能とした状態で、左右前出力軸206,208に対する左右第2前出力軸210,212の揺動変位が許容される。
左右第2前出力軸210,212は、図示しない等速ジョイントまたはユニバーサルジョイントを介して左右車輪16,20に固定された左右前車軸50,51に連結される。これによって、左右前出力軸206,208は、左右前車軸50,51に作動的に連結される。
図3Cは、図2のD部拡大図である。後差動機構204には、動力伝達軸200を形成する第2ピニオン軸230の動力が入力される。具体的には、後差動機構204は、車体24において、荷台28の下側に固定された第2差動ケース294と、第2差動ケース294に収容支持されたリングギヤ軸296と、左右後出力軸214,216と、内側部材298と、第2ピニオンギヤ300と、サイドギヤ302と、外側部材304とを含む。
左右後出力軸214,216は、互いに同軸上に配置される。内側部材298は、左右後出力軸214,216の端部の周囲に設けられる。第2ピニオンギヤ300は、内側部材298の周方向一部または複数個所において、径方向を中心として回転可能に支持される。サイドギヤ302は、第2ピニオンギヤ300に噛合した状態で、左右後出力軸214,216に相対回転不能に固定される。外側部材304は、内側部材298の周囲に相対回転不能に係合する。
リングギヤ軸296に固定されたリングギヤ305は、第2ピニオン軸230に設けられたピニオンギヤ306に噛合する。リングギヤ軸296に設けられた小径ギヤ部307と、外側部材304に設けられた大径ギヤ部308とが噛合する。
また、後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心O1は、左右後車軸222,224の中心軸O2よりも前側に位置する。
このような後差動機構204では、電動モータ15の駆動によって第2ピニオン軸230から動力が入力されると、左右後出力軸214,216に電動モータ15の動力に基づく動力が出力される。
左右後出力軸214,216の動力は、図3Dに示す減速歯車機構64の前歯車である小歯車310に伝達される。減速歯車機構64は、後側ギヤケース68に収容支持されたギヤ軸312と、ギヤ軸312の外周面に設けられた小歯車310と、小歯車310と噛合する後歯車である大歯車314とを含む。大歯車314は、後車軸222(または224)に同軸上に結合固定される。小歯車310は、大歯車314の中心軸O2よりも前側で下側に配置された中心軸O1を有する。左右後出力軸214,216のそれぞれは、左右の小歯車310に同軸上に結合される。これによって、左右後出力軸214,216は、左右後車軸222,224に作動的に連結される。
これによって、左右の歯車減速機構64は、左右後出力軸214,216のそれぞれの回転を減速して、左右車輪18,22に固定された左右後車軸222,224のそれぞれに伝達する。
なお、大歯車314に別の歯車を介して小歯車310を噛合してもよい。この場合、別の歯車は、大歯車314の中心軸O2よりも前側で下側に配置された中心軸を有し、小歯車310は、別の歯車の中心軸よりもさらに前側で下側に配置された中心軸を有することが好ましい。
図2に戻って、左右のバッテリ30は、荷台28よりも前側において、座席26の下側で、上側から下側に見た場合に動力伝達軸200の左右両側に分かれて配置される。左右のバッテリ30の少なくとも一方のみが電動モータ15に電力を供給する構成としてもよい。
次に、図4を用いて、電動モータ15の駆動を制御する制御システム150を説明する。制御システム150は、電動モータ15にインバータ316及びリレーR1を介して接続されたバッテリ30と、制御装置であるECU152と、メインスイッチであるキースイッチ158と、ペダルセンサ162とを含む。制御システム150は、車両10に搭載される。
インバータ316は複数のスイッチング素子を有し、スイッチング動作によって直流電力を交流電力に変換する。ペダルセンサ162は、アクセルペダル40の操作位置を検出する。ペダルセンサ162の検出信号はECU152に送信される。
キースイッチ158は、キーを入れた状態でオンオフ操作可能なキー操作部がユーザによってオン操作またはオフ操作されたことをそれぞれ取得可能である。キースイッチ158は、バッテリ30とECU152との間に接続され、オン操作されることでバッテリ30からECU152への電力供給を可能とし、かつ、リレーR1のオンによってバッテリ30からインバータ316への電力供給を可能とする。一方、キースイッチ158はオフ操作されることでリレーR1をオフしてバッテリ30からインバータ316への電力供給を遮断する。
ECU152は、CPU、メモリを有するマイクロコンピュータを含む。ECU152は、リレーR1の開閉動作を制御する。ECU152はペダルセンサ162の検出信号を受け取って、検出ペダル位置に応じた目標車速を算出する。ECU152は目標車速に基づいて、電動モータ15の目標回転速度を算出する。ECU152は、目標回転速度に基づいて、インバータ316のスイッチングを制御することで、電動モータ15を目標回転速度で回転するように駆動する。
ECU152は、目標車速の代わりに検出ペダル位置から目標トルクを算出し、電動モータ15が目標トルクを発生するように、電動モータ15の駆動を制御してもよい。この場合、車両の車速を検出する車速センサを設けて、ECU152は、検出車速と検出ペダル位置とに基づいて目標トルクを算出する構成としてもよい。本明細書において、電動モータ15の「回転速度」は、電動モータ15の単位時間(例えば1分)当たりの回転数の意味も含む。
充放電器164は、AC/DCコンバータと充放電切替回路とを含み、バッテリ30とコネクタ166との間に接続される。充放電器164は、ECU152により制御されて、外部交流電源168に接続されたケーブルC1に設けられた電源プラグG1がコネクタ166に接続された状態で、充放電切替スイッチ170がオンされた場合に、外部交流電源168からの交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ30に充電する。
充放電切替スイッチ170は、車両10の座席26の前側等において、ユーザに操作可能に設けられる。外部交流電源168として、運転者の自宅等の建物設備に設けられた電力取り出し部に接続された系統電源を用いてもよい。
一方、コネクタ166には、電動作業機172に接続されたケーブルC2に設けられた機器プラグG2も接続可能である。充放電器164は、ECU152により制御され、コネクタ166に機器プラグG2が接続された状態で、充放電切替スイッチ170がオフされた場合に、バッテリ30からの直流電力を交流電力に変換して、電動作業機172に交流電力を出力する。これによって電動作業機172が給電されて駆動される。電動作業機172として、例えば荷台28に搭載可能なものを用いることができる。例えば、電動作業機172は、作業者が手で持って操作する草刈り取り機、または作業者が持って農薬または水を噴霧するための噴霧機、または周囲を照射するための投光機としてもよい。充放電切替スイッチ170のオフで外部交流電源168からバッテリ30への充電を可能とし、充放電切替スイッチ170のオンでバッテリ30から電動作業機172への電力出力を可能としてもよい。
充電認識部174は、コネクタ166に電源プラグG1が接続されている場合、またはその接続状態で外部交流電源168からバッテリ30に充電されている場合にそれを検知して、充電接続状態であることを表す信号をECU152に送信する。ECU152は充電接続信号を受け取った場合に、図示しないLED等の点灯部または液晶表示部等の表示部でユーザに充電接続状態を通知するように制御する。
上記の車両10によれば、エンジンを動力源として走行する荷台付車両の場合と異なり、走行時の静粛性を高くでき、走行時間及び走行経路等の走行状況の制限を小さくできる。
また、四輪駆動機能を有することで路面の走破性を高くでき、しかも、荷台28の下側に配置される後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心O1は、左右後車軸の中心軸O2よりも前側に配置されるので、荷台28の後側の下面、具体的には荷台28のうち、中心軸O2上の直線上を含み、その直線よりも後側の下面の地面からの高さである地上高を小さくできる。このため、荷台28の挿入孔42の下面を低くすることによって荷台28の搭載容量を大きくでき、荷台28に搭載される搭載物180(図1)の大きさ等の制限を小さくできる。
また、電動モータ15は荷台28よりも前側に配置されるので、電動モータ15が荷台28の下側に配置される場合と異なり、荷台28の下面の地上高をより小さくできる。
また、バッテリ30は、荷台28よりも前側において、座席26の下側で、上側から下側に見た場合に動力伝達軸200の左右両側に分かれて配置されるので、荷台28の下側にバッテリ30が配置される場合と異なり、荷台28の下面の地上高をより小さくできる。このため、荷台28に搭載される搭載物180の制限をより小さくできる。また、バッテリ30の全体の容量が過度に小さくなることを防止できる。
また、動力伝達軸200の上側にまたがるようにバッテリが配置される場合と異なり、車体24において、動力伝達軸200の上側の空間を別の用途に用いることができ、空間の有効利用を図れる。なお、図1に示すように、車両10を左右方向に見た場合に、バッテリ30は動力伝達軸200に重ならないように配置されてもよいが、車両10を左右方向に見た場合に、動力伝達軸200に重なるように配置されてもよい。
なお、荷台28の下側に配置される後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心O1が、左右後車軸222,224の中心軸O2よりも前側に位置する構成であれば、荷台28の下側にバッテリ30が設けられてもよい。また、座席28の下側で、上側から下側に見た場合に動力伝達軸200の左右両側に分かれてバッテリ30が配置される構成であれば、後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心O1が、左右後車軸222,224の中心軸O2よりも前側に位置しない構成としてもよい。
また、車両10の後側に配置される左右歯車減速機構64のそれぞれは、左右後車軸222,224と同軸上に結合された大歯車314と、大歯車314に直接にまたは別の歯車を介して噛合し、大歯車314の中心軸よりも前側で下側に配置された中心軸を有する小歯車310を含み、左右後出力軸214,216のそれぞれは、小歯車310に同軸上に結合されるので、後差動機構204をより下側に配置できる。したがって、荷台28において、左右の後車輪18,22の間に配置される部分の多くにおいて、下側面の地上高を低くできる。
図5は、本発明の実施形態の別例の第1例の荷台付電動車両を示している図2に対応する図である。図6Aは、図5のF部拡大図であり、図6Bは、図5のG部拡大図である。本例の構成では、図1から図4の構成で、動力伝達軸200の後側に電動モータ15が配置されている。また、変速機構232(図2)は設けられていない。
図6Aに示すように、前差動機構202は、差動ケース318に収容支持されたリングギヤ軸296と、左右前出力軸206,208と、内側部材298と、第2ピニオンギヤ300と、サイドギヤ302と、外側部材304とを含む。このような前差動機構202の構成は、前後の関係が逆になるだけで図1から図4の構成に設けられた後差動機構204の構成と同様である。
第1ピニオン軸228の動力が入力された前差動機構202は、互いに差動的に連結された左右前出力軸206,208に動力を出力する。
左右前出力軸206,208の動力は、減速歯車機構320に伝達される。減速歯車機構320は、左右前出力軸206,208の車両外側の端部に同軸上に固定された小歯車322と、小歯車322と噛合する大歯車324とを含む。大歯車324は、第2左右前出力軸326,328に同軸上に結合固定される。減速歯車機構320の構成要素は、差動ケース318と一体に固定された左右の前側ギヤケース330に収容支持される。前側ギヤケース330は、前側支持部46の内側面にボルト等の結合手段により結合固定される。
左右第2出力軸326,328は、図示しない等速ジョイントまたはユニバーサルジョイントを介して、左右前車軸50,51に動力を伝達可能に連結されている。
図6Bに示すように、動力伝達軸200は、軸本体226と、軸本体226の前端部に連結された第1ピニオン軸228(図6A)と、軸本体226の後端部に同軸上に連結された連結軸332と、連結軸332にクラッチスライダ334を介して同軸上に連結された第2ピニオン軸230とを含んで構成される。クラッチスライダ334は、連結軸332と第2ピニオン軸230との外周面にスプライン係合しており、軸方向に移動可能に配置される。クラッチスライダ334は図示しないクラッチフォークと、レバー部材336と、図示しないリンク機構とを介して、座席26周辺部に設けられた図示しない操作レバーに連結される。レバー部材336は、第2差動ケース294に回転可能に支持され、その回転によってクラッチフォークを介してクラッチスライダ334を軸方向に移動可能とする。操作レバーは、ユーザによって、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを切替可能とする。
ユーザの操作レバーの操作に伴って、クラッチスライダ334が軸方向に移動して、連結軸332と第2ピニオン軸230との両方に係合した状態では、後述する電動モータ15で駆動される第2ピニオン軸230の動力に基づく動力が軸本体226を介して左右前車軸50,51に伝達されて四輪駆動状態が実現される。
一方、ユーザの操作レバーの操作に伴って、クラッチスライダ334が逆方向に移動して、連結軸332と第2ピニオン軸230とのうち、連結軸332のみに係合した場合には、電動モータ15の動力に基づく動力が、後車輪18,22に固定される左右後車軸222,224のみに伝達されて二輪駆動状態となる。
後差動機構204を構成する第2差動ケース294には、電動モータ15のケースが固定される。電動モータ15のモータ軸245は、第2差動ケース294内に突出して、リングギヤ305が固定され、小径ギヤ部307が設けられたリングギヤ軸として機能する。
上記の構成の場合も、図1から図4の構成と同様に、後差動機構204の左右後出力軸214,216の回転中心は、左右後車軸222,224の中心軸よりも前側に位置するので、荷台28に搭載される搭載物の制限を小さくできる。その他の構成及び作用は、図1から図4の構成と同様である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 荷台付電動車両、15 電動モータ、16 左前車輪、18 左後車輪、20 右前車輪、22 右後車輪、24 車体、26 座席、28 荷台、30 バッテリ、32 動力伝達構造、34 下部構造、36 上部構造、38 ステアリング操作子、40 アクセルペダル、42 挿入孔、44 本体部、46 前側支持部、48 懸架装置、50 左前車軸、51 右前車軸、52 車軸支持部、55 ロッド連結部材、64 歯車減速機構、68 後側ギヤケース、72 屋根、74 窓ガラス、76 開口部、150 制御システム、152 ECU、154,156 インバータ、158 キースイッチ、160 角度センサ、162 ペダルセンサ、164 充放電器、166 コネクタ、168 外部交流電源、170 充放電切替スイッチ、172 電動作業機、174 充電認識部、180 搭載物、200 動力伝達軸、202 前差動機構、204 後差動機構、206 左前出力軸、208 右前出力軸、210 第2左前出力軸、212 第2右前出力軸、214 左後出力軸、216 右後出力軸、218 第2左後出力軸、220 第2右後出力軸、222 左後車軸、224 右後車軸、226 軸本体、228 第1ピニオン軸、230 第2ピニオン軸、232 変速機構、234 変速ケース、236 中間軸、238 低速側歯車、240 高速側歯車、242 スプラインハブ、244 クラッチスライダ、245 モータ軸、246 駆動歯車、248 第2低速側歯車、250 第2高速側歯車、252 差動ケース、254 リングギヤ軸、256 リングギヤ、258 筒部材、260 ローラ、262 ケージ、264 ピニオンギヤ、266 ケージ回転抑制部、268 筒部、270 円板部、272 スペーサ、274,276 摩擦プレート、278 係止リング、280 ウェーブワッシャ、282 溝、284 突起、286 外側筒部、288 内側軸部、290 ボール、292 カバー、294 第2差動ケース、296 リングギヤ軸、298 内側部材、300 第2ピニオンギヤ、302 サイドギヤ、304 外側部材、305 リングギヤ、306 ピニオンギヤ、307 小径ギヤ部、308 大径ギヤ部、310 小歯車、312 ギヤ軸、314 大歯車、316 インバータ、318 差動ケース、320 減速歯車機構、322 小歯車、324 大歯車、326 第2左前出力軸、328 第2右前出力軸、330 前側ギヤケース、332 連結軸、334 クラッチスライダ、336 レバー部材。

Claims (5)

  1. 車体の前側に支持された左右前車輪及び前記車体の後側に支持された左右後車輪と、
    走行用の動力源である電動モータと、
    前後方向に沿って配置され、前記電動モータにより駆動される動力伝達軸と、
    前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右前車輪が固定される左前車軸及び右前車軸に作動的に連結される左右前出力軸に動力を出力する前差動機構と、
    前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右後車輪が固定される左後車軸及び右後車軸に作動的に連結される左右後出力軸に動力を出力する後差動機構と、
    前記左右後車輪の間に少なくとも一部が配置された荷台と、を備え、
    前記後差動機構は、前記荷台の下側に配置され、
    前記後差動機構の左右後出力軸の回転中心は、前記左右後車軸の中心軸よりも前側に位置することを特徴とする荷台付電動車両。
  2. 請求項1に記載の荷台付電動車両において、
    前記荷台よりも前側において、上側から下側に見た場合に、前記動力伝達軸の左右両側に分かれて配置され、少なくとも一方が前記電動モータに電力を供給する左右の蓄電部を備えることを特徴とする荷台付電動車両。
  3. 請求項1または請求項2に記載の荷台付電動車両において、
    前記左右後出力軸のそれぞれの回転を減速して前記左右後車軸のそれぞれに伝達する左右歯車減速機構を備え、
    前記各歯車減速機構は、前記後車軸と同軸上に結合された後歯車と、前記後歯車に直接にまたは別の歯車を介して噛合し、前記後歯車の中心軸よりも前側で下側に配置された中心軸を有する前歯車とを含み、
    前記左右後出力軸のそれぞれは、前記前歯車に同軸上に結合されることを特徴とする荷台付電動車両。
  4. 車体の前側に支持された左右前車輪及び前記車体の後側に支持された左右後車輪と、
    走行用の動力源である電動モータと、
    前後方向に沿って配置され、前記電動モータにより駆動される動力伝達軸と、
    前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右前車輪が固定される左前車軸及び右前車軸に作動的に連結される左右前出力軸に動力を出力する前差動機構と、
    前記動力伝達軸の動力が入力され、前記左右後車輪が固定される左後車軸及び右後車軸に作動的に連結される左右後出力軸に動力を出力する後差動機構と、
    前記左右後車輪の間に少なくとも一部が配置された荷台と、
    前記荷台よりも前側において、座席の下側で、上側から下側に見た場合に前記動力伝達軸の左右両側に分かれて配置され、少なくとも一方が前記電動モータに電力を供給する左右の蓄電部と、を備えることを特徴とする荷台付電動車両。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の荷台付電動車両において、
    前記荷台は、搭載物を搭載可能な挿入孔を含むことを特徴とする荷台付電動車両。
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