JP2015035798A - 画像符号化装置、画像復号装置、画像処理装置、並びにそれらの制御方法 - Google Patents

画像符号化装置、画像復号装置、画像処理装置、並びにそれらの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同一ファイル内に保存されている、LDR画像の編集によるLDR画像とHDR情報とのある程度の不整合を許容しつつ、比較的大きな不整合のみを検出することを可能にする。【解決手段】入力したHDR画像から、LDR画像と、当該LDR画像と前記HDR画像との差を表す差分情報とを生成する。そして、生成されたLDR画像を符号化する。そして、LDR画像の局所的な特徴を表すデータで構成される情報を、LDRメタデータとして算出する。そして、装置は、LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に前記符号化手段で生成されたLDR画像の符号化データを格納し、差分情報及びLDRメタデータについては、そのファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内に格納することで、HDR符号化ファイルを生成する。【選択図】図4

Description

本発明は画像の符号化技術に関するものである。
現在、静止画像データが様々な形式で流通しており、その代表的な形式がJPEG圧縮形式である。JPEG圧縮形式の画像は、デジタルカメラの出力ファイルとしても利用されており、ウェブブラウザを始め、JPEG圧縮画像を扱うことができる様々なソフトウェアが存在する。JPEG圧縮される静止画像は1コンポーネント当り8ビットである。そのため、1コンポーネント当り256階調までしか再現できない。
一方、人間の視覚は1:10000までのコントラスト比を認識できるため、従来のJPEG画像の階調表現では実際の見た目と大きな差ができる。そこで、1コンポーネント当り32ビット程度のデータを持つ高ダイナミックレンジ画像(HDR画像)が注目されている。
1コンポーネント当り32ビットのデータを持つHDR画像を、従来のJPEGビューアで見ることができるような技術が、特許文献1に開示されている。HDR画像を8[ビット/コンポーネント]の低いダイナミックレンジ画像(LDR画像)にトーンマッピングし、JPEG圧縮する。そして、原画であるHDR画像と、LDR画像の比率を別途HDR情報として作成し、HDR情報とLDR画像のJPEG符号データを、1つのファイルに保存するという方法である。HDR情報を保存する場所は、JPEGのアプリケーションマーカ(APPマーカ)内である(図1(a)参照)。一般的なJPEGビューアは、サポートしないAPPマーカを無視してデコードする。そのため、たとえば、APP11を、HDR情報を保存しているマーカとして認識できないJPEGビューアが図1(a)のデータを受け取ると、LDR画像102のみをデコードし表示する。一方、APP11にHDR情報が保存されていることを認識できるHDR画像ビューアは、LDR画像102とAPPマーカ内の情報101を組み合わせて、元のHDR画像をデコードし表示できる、という仕組みである。
特表2007−534238号公報
ここで、JPEGビューアが画像の編集機能を持っている場合を考える。編集画像を保存する場合、ビューア自身が認識できないメタデータをそのまま保存するソフトウェアも数多く存在する。メタデータをそのまま保存することで、その画像を作成した機器との互換性を保つことが可能となるからである。
例えば、特許文献1で開示された方法でHDR画像データを保存したファイルを、画像編集機能を持つJPEGビューアがLDR画像のみを復号、編集し、認識できないAPPマーカ内のHDR情報と共に、編集後の画像を符号化し、保存する場合を考える。この場合、APPマーカ内のHDR情報と、LDR画像の整合性が失われてしまう。
画像データが編集されたことを検知する方法として、ハッシュの利用が考えられる。たとえば、監視カメラなどでは、画像改ざん検出データとしてSHA−1によるハッシュ値などが使用されている。
HDR画像としてデコードした場合、HDR情報とLDR画像の不整合による画質劣化の度合いは、LDR画像への編集内容によって異なる。
たとえば、切り抜きや拡大、90度回転などのように、サイズやアスペクト比が元画像のものとは異なってしまうような編集であれば、HDR情報をLDR画像に重ねることすら困難である。上下反転や左右反転など、画像内のオブジェクトの位置が異なるような編集の場合には、ゴーストのような不自然なオブジェクトや模様が現れてしまい、元のHDR画像とは大きく異なってしまう。また、LDR画像のモノクロ化やセピア画像への変更など、画像全体の色相が変わるような編集の場合には、画像全体に不自然な色づきが発生してしまい、HDR画像としての価値が大きく損なわれる。これらの編集による不整合は、HDR画像としてデコードした場合の影響が非常に大きく、HDR画像を表示することによる価値があまりなくなってしまうと言える。
一方、エッジ部分のシャープネスやぼかしなどの、画像の局所領域に対する編集による不整合は、HDR画像としてデコードした場合エッジ部分がボケるなどの影響があるものの、その画質劣化はHDR画像の価値を大きく損ねるものではない。HDR画像の作成方法の一つに、狭いダイナミックレンジで、明るさを変えて撮影した複数枚の画像を重ね合わせることで、HDR画像とする方法がある。そのような場合、複数枚の画像のエッジがぴったり重なることが少ないため、一般に、エッジ部分をぼかす処理を加える。つまり、LDR画像とHDR情報の不整合によってエッジ部分がボケたとしても、HDR画像としての価値は大きく損なわれない。ゴミ取りも、また、画像の局所領域に対する編集の一つである。ゴミ取りとは、撮像面に付着したゴミが撮影画像に写りこむことで生じる黒い小さい点を、周囲の色で埋めることで除去する画像処理である。この場合も、LDR画像でゴミを除去した点に対して、HDR情報を重ねることで多少の色づきが残るものの、元のHDR画像において存在していたゴミがうっすら認識できる程度である。これもまた、HDR画像としての価値を大きく損ねるような不整合ではないと言える。
また、ノイズ除去などの、半径の小さいフィルタを使った画像全体へのぼかし処理による不整合も、HDR画像としての画値を大きく損ねるような影響はない。ノイズ除去後のLDR画像に、HDR情報を重ねることで、除去したはずのノイズがうっすら見えてしまうものの、元のHDR画像にも存在していたノイズであり、影響はほとんどないと言える。あるいは、Qパラメータの変更など、圧縮条件のみの変更であれば、HDR画像としてデコードした場合にはほとんど影響がない。
このようにLDR画像への編集内容によってその影響が様々である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、LDR画像の編集によるLDR画像とHDR情報との不整合の検出技術を提供する。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
HDR画像を符号化する画像符号化装置であって、
符号化対象のHDR画像を入力する入力手段と、
入力したHDR画像から、LDR画像と、当該LDR画像と前記HDR画像との差を表す差分情報とを生成する生成手段と、
該生成手段で生成されたLDR画像を符号化する符号化手段と、
前記LDR画像の特徴を表すデータで構成される情報を、LDRメタデータとして算出する算出手段と、
LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に前記符号化手段で生成されたLDR画像の符号化データを格納し、前記差分情報及び前記LDRメタデータについては、前記ファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内に格納することで、HDR符号化ファイルを生成するファイル生成手段とを有する。
本発明によれば、同一ファイル内に保存されている、LDR画像の編集によるLDR画像とHDR情報との不整合の検出が可能となる。その結果、LDR画像が編集されているかもしれない符号化ファイルを受信した復号器は復号画像を適切に取り扱うことが可能となる。
HDR情報およびLDRメタデータの保存位置の図。 画像処理システムのブロック図。 HDR画像符号化装置のブロック図。 HDRファイル生成フローの図。 LDRメタデータ生成フローの図。 マップ画像生成フローの図。 トーンカーブとその分割の図。 HDRファイルの生成・出力フローの図。 LDRメタデータ出力フローの図。 LDRメタデータの出力フォーマットを説明する図。 HDR画像復号装置のブロック図。 HDR画像表示フローの図。 HDR表示判定フローの図。 不整合レベル検出フローの図。 縮小画像による不整合レベルの判定フローの図。 エッジ画像による不整合レベルの判定フローの図。 マップ画像による不整合レベルの判定フローの図。 ダイアログ表示の例を説明する図。 HDR表示判定フローの図。 LDRメタデータ比較フローの図。 LDR画像の編集フローの図。 HDR画像ファイルの編集フローの図。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図2は、本実施形態を実現するシステムの概略を示した図である。このシステムは、HDR画像の符号化装置201、LDR画像用の編集装置202、HDR画像を復元可能な復号装置203を含み、それぞれネットワークを介して接続されているものとする。HDR符号化装置201は、例えば不図示の撮像デバイスより入力したHDR画像データから、LDR画像208を生成する。そして、HDR符号化装置201は、LDR画像208から、HDR画像を生成するための情報であるHDR情報を生成する。そして、HDR符号化装置201は、さらにLDR画像のメタデータ207を作成し、それらを符号化して、1つのファイルに格納したHDR符号化ファイル204を生成・出力する。出力されたHDR符号化ファイル204はネットワークを介して、LDR画像の編集装置202へ送信される。LDR画像編集装置202は、LDR画像208を復号・編集し、JPEGで再符号化する。その際、LDR画像編集装置202が認識できなかったAPPマーカ(もしくは非参照領域)に格納されたHDR情報206とLDR画像のメタデータ207は、編集後のLDR画像209のAPPマーカにそのままコピーする。そして、HDR情報206とLDR画像のメタデータ207、編集後のLDR画像209を1つのファイルに格納した、LDR画像編集済みのHDRファイル205を出力する。LDR画像編集済みのHDRファイル205はネットワークを介して、HDR画像の復号装置203に受信される。
本実施形態における符号化対象のHDR画像データは、1920×1080画素のRGBカラーデータとし、各コンポーネント(色)は16ビットの実数値として説明する。但し、RGB以外のコンポーネントの構成(例えばグレー)でも構わず、色空間の種類,コンポーネントの個数は問わない。また、1成分のビット数も16ビットに限らず、12ビットや32ビットなど、8ビットを超えるビット数であれば、何ビットでもよい。また、実数値だけに限定されず、16ビットの整数値などでもよい。つまり、HDRのコントラスト比を表現できれば、入力画像の形式はどのようなものでもよい。
<HDR画像のエンコード側:LDR画像のメタデータ作成方法>
まず、本実施形態では、HDR画像の符号化装置201におけるHDRファイル204の作成方法について説明する。
図3は、本実施形態におけるHDR画像の符号化装置201のブロック図である。同図で、301は装置全体の制御を司るCPUであり、各構成の処理の全てに関わる。302は入力部であり、ユーザからの指示を入力する部分であり、キーボードやマウスなどのポインティングシステムを含む。303はLDR情報生成部、304はLDR画像生成部、305はJPEGコーデック部であり、1コンポーネント当り8bitの非圧縮画像データをJPEG符号データに変換したり、JPEG符号データを復号し非圧縮画像データに変換する。306はLDR画像の特徴を表すメタデータを生成するメタデータ生成部である。307は表示部であり、通常は液晶ディスプレイなどが用いられる。308はメモリであり、ROMやRAMを含み、処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU301に提供する。309は通信I/F部である。310は蓄積部であり、画像データ、プログラムなどを蓄積する部分で、通常はハードディスクなどが用いられる。また、以降のフローチャートの処理に必要な制御プログラムは、蓄積部310に格納されているか、メモリ308のROMに格納されているものとする。蓄積部310に格納されている場合は、一旦メモリ308内のRAMに読み込まれてから実行される。311は、符号化対象のHDR画像を入力する入力部である。入力源は撮像部とするが、HDR画像を格納した記憶媒体でも良く、その種類は問わない。なお、システム構成については、上記以外にも様々な構成要素が存在するが、本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
本実施形態の符号化装置201によるHDR画像データからLDR画像208とHDR情報206に分ける方法について説明する。HDR画像データに対してトーンマッピングというダイナミックレンジを圧縮する処理を行い、8ビットの低ダイナミックレンジ(LDR)の画像データを生成する。LDR画像は、1コンポーネント8ビットと等価の画像であるので、JPEG圧縮することで、LDR画像の符号データを生成できる。そして、LDR画像データをHDR画像データに戻す上で必要となるHDR情報を生成し、符号化する。さらに、LDR画像の符号データからLDR画像データのメタデータ(LDRメタデータ)を生成し、符号化する。その後、それぞれの符号データから最終的に出力するHDRファイルを生成する。
HDR情報の生成方法としては、主に2つの方法が考えられる。1つ目は、LDR画像データとHDR画像データの差分情報を利用する方法である。LDR画像のJPEG符号データを一旦復号し、逆トーンマップ処理を行い、疑似的にHDR画像データを復号する。その上で、オリジナルのHDR画像データと、LDR画像から疑似的に作成されたHDR画像の差分を取り、差分データをHDR情報として符号化する方法である。逆トーンマップ処理とは、LDR画像のダイナミックレンジを拡張する処理である。2つ目は、HDR画像データとLDR画像データの輝度成分比(Yレシオ)を利用する方法である。Yレシオを使って、LDR画像データをHDRのレンジに戻して、オリジナルのHDR画像データとの色差成分の差分を生成する。そして、Yレシオと色差成分を8ビット化してJPEG符号化する方法である。
本実施形態では、説明を簡単にするために、1つ目の差分情報を利用する方法でHDR情報を生成するものとする。ただし、2つ目の輝度成分比を利用する方法でHDR情報を生成しても構わない。
図4は、符号化装置201のCPU301が実行するHDRファイル生成処理のフローを示したフローチャートである。以下、図4を用いて、本実施形態におけるHDRファイル生成処理を説明する。
ステップS401では、HDR画像入力部311から符号化対象のHDR画像データを入力する。ステップS402では、ステップS401で入力されたHDR画像データに対して、RGBデータをYCbCrに変換し、メモリ308から取得したトーンカーブを用いて、トーンマッピング処理を行う。したがって、元のHDR画像と同じ1920x1080画素のLDR画像データが生成される。トーンマッピング処理とは、HDR画像を所定のダイナミックレンジに圧縮する処理である。トーンマッピング処理は、人間の視覚特性や表示デバイス特性を考慮した手法など様々な手法が提案されている。本実施形態においては、トーンマッピングにより、1コンポーネント当り8ビットの整数値(0〜255)のLDR画像を生成するものとし、どのような手法を用いてもよい。ステップS403では、ステップS402で作成されたLDR画像をJPEGコーデック部305によって符号化する。ステップS404では、ステップS403で作成されたLDR画像のJPEG符号データを、JPEGコーデック部305によって復号する。ステップS405では、ステップS401で入力されたHDR画像データと、ステップS404で復号されたLDR画像データからHDR情報を生成する。すなわち、ステップS402で使用したトーンカーブを用いて、復号されたLDR画像に逆トーンマップ処理を行い、ダイナミックレンジを拡張し、疑似的なHDR画像データ(以下、HDR復号画像データという)を生成する。そして、ステップS401で入力されたHDR画像データと、LDR画像に逆トーンマップ処理を行って作成したHDR復号画像データの差分を算出し、トーンマップ処理に使用したトーンカーブの情報などと共にHDR情報とする。ステップS406ではステップS405で生成されたHDR情報の中の差分データを8[ビット/コンポーネント]のデータに変換し、JPEGコーデック部305によって符号化する。ステップS407では、LDR復号画像データからLDR画像のメタデータを生成する。この生成方法については、後に、図5のフローを用いて詳しく説明する。ステップS408では、ステップS403、ステップS406、ステップS407のそれぞれで生成されたデータからHDRファイルを生成し、出力する。HDRファイルの出力方法については、後に図8のフローを使って、詳しく説明する。
<LDR画像のメタデータ生成の説明>
次に、図5のフローチャートに従って、ステップS407のLDRメタデータ生成処理について説明する。なお、以下の説明で、ハッシュ値を生成するか否かなどのメタデータの生成の判定処理があるが、これらは画像符号化装置201が符号化に先立ち、不図示のUIにてユーザが選択するものとして説明する。
ステップS501では、LDRメタデータとしてハッシュ値を生成するかどうか判断する。生成する場合にはステップS502へ進み、そうでなければステップS503へ進む。LDRメタデータとして何を生成するのかは、ソフトウェアが予め利用目的などから決めておいても良いし、ユーザからの指示で決めても良い。本実施形態では、ユーザによって、すべての種類のLDRメタデータを生成し、格納するという指示が入力されているものとする。したがって、ステップS502へ進む。ステップS502は、ステップS403で作成されたLDR符号データから予め決められたハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出する。ハッシュ関数とは、例えばSHA−1などの関数であり、入力データに基づいて固定長の擬似乱数であるハッシュ値を生成する演算関数である。ハッシュ関数には様々なものが提案されているが、どのような関数を用いても構わない。本実施形態では、SHA−1を用いているものとする。また、ハッシュ値を算出時には、ステップS404で生成されたLDR復号画像データよりも、復号される前のLDR符号データを用いる方が好ましい。LDR符号データは非可逆圧縮であるJPEG符号であり、復号するCPUの種類によって、その演算精度の違いにより復号結果の画素値が全て一致するとは限らないからである。次に、ステップS503ではハッシュ値以外のLDRメタデータを生成するかどうか判断する。生成する場合には、ステップS504へ進み、そうでなければ、このフローを終了する。本実施形態ではステップS504へ進む。
ステップS504ではLDR画像の縮小比Nを取得する。縮小比Nは予め決められた値でも良いし、ユーザによって指定される情報から算出しても良い。本実施形態では、予めN=8と決められているものとする。ステップS505では、ステップS504で取得した縮小比NとステップS404で得られたLDR復号画像から、LDR復号画像の縮小画像(LDR縮小画像)を作成する。具体的には、LDR復号画像をN×N画素で構成されるブロックに分割し、各ブロックの平均画素値をそのブロックの代表画素とすることで縮小画像を作成する。なお、実施形態では、N×Nと正方を示しているが、水平、垂直方向の縮小比を独立して設定できるものとしてLDR画像中のn×m画素から代表画素を求めてもよい。
本実施形態の場合、1920×1080画素から、8×8画素のブロック毎に平均値を求めるので、240×135画素の縮小画像(以下、LDR縮小画像という)が得られる。ステップS506では、LDRメタデータとしてエッジ画像を生成するか判断する。生成する場合にはステップS507へ進み、そうでなければ、ステップS508へ進む。本実施形態では、ステップS507へ進む。ステップS507では、ステップS505で作成したLDR縮小画像からエッジ画像を作成する。具体的には、Y,Cb,Crの各コンポーネントごとにsobelフィルタによるエッジ検出を行い、各画素のエッジ強度を求める。エッジ強度が予め決められた閾値(本実施形態では32)以上であればエッジ画素として1、閾値未満であればエッジ以外の画素として0をそれぞれ1ビットで出力する。本実施形態の場合、縮小画像のサイズが240×135画素であるので、1コンポーネント当り4050[バイト](=240x135=32400[ビット])のマップ画像が作成される。次に、ステップS508では、LDRメタデータとしてマップ画像を生成するか判断し、生成する場合にはステップS509へ進み、そうでなければ、このフローを終了する。ステップS509では、ステップS505で作成されたLDR縮小画像からマップ情報を作成し、このフローを終了する。
次に、図6を用いて、ステップS509の、LDR縮小画像からマップ情報を作成する方法について説明する。ステップS601では、ステップS402のトーンマップ処理で使用されたトーンカーブを取得する。本実施形態では、トーンカーブは、Y、Cb、Crのそれぞれのコンポーネントに対して設定されているものとする。本実施形態では、Yコンポーネントに対して、図7(a)のようなトーンカーブが得られたものとする。Cb、Crも同様にトーンカーブが得られるが、説明を簡単にするために、Yコンポーネントのみを図に示す。ステップS602では、トーンカーブの分割数Tを取得する。本実施形態では、分割数Tは予め決められており、4とする。ステップS603では、トーンカーブのHDRデータの値をステップS602で得られたTで分割し、トーンカーブを分割する。図7(a)の場合、0〜65535(=216−1)の範囲であるHDRデータをT=4等分し、0〜16383、16384〜32767、32768〜49151、49152〜65535の4つの分割区間(範囲)を得る。そして、それぞれの分割区間に対応して、LDRデータの範囲も4つの対応区間に分割する。図7(b)はHDRデータを4等分したときの、それぞれの境界位置に対するLDRデータの値との関係を示している。図示から、トーンカーブは、以下のように分割される。
分割番号0<HDR範囲:0〜16383 LDR範囲:0〜181>
分割番号1<HDR範囲:16384〜32767 LDR範囲:182〜217>
分割番号2<HDR範囲:32768〜49151 LDR範囲:218〜235>
分割番号3<HDR範囲:49152〜65535 LDR範囲:236〜255>
次に、ステップS604では、ステップS505で作成されたLDR画像の各画素を、ステップS603で分割されたトーンカーブの分割番号にマッピングし、マップ画像を作成する。分割番号は0乃至3であるので、1画素当たり2ビットで表現できる。本実施形態の場合、LDR画像の注目画素におけるYコンポーネント値が0〜181であれば、その画素のYのマップ情報は2ビットの00になる。同様に、Yコンポーネント値が182〜217であれば、マップ情報は2ビットの01に、Yコンポーネント値が218〜235であれば、マップ情報は2ビットの10に、Yコンポーネント値が236〜255であれば、マップ情報は2ビットの11となる。Cb,Crコンポーネントも同様の対応付けを行うことで、1画素当り3つの分割番号の計6ビットの情報からなるマップ画像が作成され、このフローを終了する。
本実施形態の場合、縮小画像のサイズが240×135画素であるので、24300バイト(=240x135x6=194400[ビット])のマップ画像が作成される。また、本実施形態では、分割数T=4個の状態を表せるビット数が2であったので、00〜11でマップ情報を表しているが、分割数Tの値によってそのビット数が変わることは言うまでも無い。すなわち、分割数T=2であれば、1ビットで十分であり、分割数T=5〜8であれば、3ビット必要になる。
本実施形態におけるステップS408でのHDRファイルの生成処理を図8を用いて説明する。ステップS801では、HDRファイルのSOIマーカを出力する。ステップS802では、APPマーカ内にHDR情報を出力する。本実施形態では、図1(b)に示すようにAPP11に出力するものとする。ステップS803では、ステップS802でHDR情報を出力したAPPマーカ内に、LDRメタデータを出力する。このLDRメタデータの出力方法については、後に図9を用いて説明する。ステップS804では、JPEG圧縮されたLDR画像のJPEG必須マーカを出力する。JPEG必須マーカとは、量子化テーブルの情報を格納したDQTマーカ、色情報に関する情報を格納したSOFマーカ、ハフマンテーブル定義を格納したDHTマーカなどであり、JPEGデコード時に必要な情報を格納したマーカである。これらについては、既知の技術であるので、ここでの詳しい説明は割愛する。ステップS805では、ステップS403で作成されたLDR画像のJPEG符号列を、JPEG符号化のファイル構造の主符号化データ格納領域に格納し、出力する。ステップS806では、HDRファイルの終了を示すEOIマーカを出力して、このフローを終了する。
次に、図9を用いて、LDRメタデータ出力方法について説明する。ステップS901では、これから出力するLDRメタデータの数を、ステップS802で出力したHDR情報に続けて出力する。本実施形態の場合、値「4」が出力される。ステップS902では、ステップS504で取得したLDR画像の縮小比「N」を1バイトで出力する。本実施形態の場合、縮小比N=8なので、0x08(HEX)を出力する。図5のフローで、ハッシュ値以外のLDRメタデータを生成していない場合には、LDR縮小比としてN=0を出力する。ステップS903では、LDRメタデータとしてハッシュ値の出力があるかどうかを判断する。ハッシュ値が出力される場合には、ステップS904へ進み、そうでなければ、ステップS906へ進む。本実施形態の場合、ハッシュ値の出力があるため、ステップS904へ進む。ステップS904では、ハッシュ値のメタデータIDとそのデータサイズを出力する。本実施形態の場合、メタデータのそれぞれの種類に対して、図10(c)のようなIDが割り振られているものとする。従って、IDとして、0x00(HEX)が出力される。また、そのデータサイズとしてステップS502で生成したハッシュ情報のデータサイズを出力する。ステップS905では、ステップS502で生成されたハッシュ情報を出力する。ステップS906では、LDRメタデータとしてLDRの縮小画像の出力があるかどうかを判断する。LDR縮小画像が出力される場合には、ステップS907へ進み、そうでなければステップS910へ進む。本実施形態では、LDR縮小画像の出力があるため、ステップS907へ進む。ステップS907では、LDR縮小画像をステップS505で作成されたLDR縮小画像をJPEG圧縮し、その符号量Bsを取得する。ステップS908では、LDR縮小画像のメタデータID(本実施形態では、0x01)と、ステップS907で取得した符号量Bsをそれぞれ出力する。ステップS909では、ステップS907で作成したLDR縮小画像のJPEGデータを出力する。
ステップS910では、LDRメタデータとしてエッジ画像の出力があるかどうかを判断する。エッジ画像が出力される場合には、ステップS911へ進み、そうでなければステップS913へ進む。本実施形態の場合、エッジ画像の出力があるため、ステップS911へ進む。ステップS911では、エッジ画像のメタデータID(本実施形態では0x02)と、ステップS505で作成したエッジ画像のデータサイズバイトの値をそれぞれ出力する。本実施形態では、エッジ画像のバイト数として12150[バイト](=4050[バイト/コンポーネント]x3[コンポーネント])が出力される。ステップS912では、ステップS505で作成したエッジ画像を出力する。ステップS913では、LDRメタデータとしてマップ画像の出力があるかどうかを判断する。マップ画像が出力される場合には、ステップS914へ進み、そうでなければ、このフローを終了する。本実施形態では、マップ画像の出力があるので、ステップS914へ進む。ステップS914では、マップ画像のメタデータID(本実施形態では0x03)と、ステップS604で作成したマップ画像のバイト数+1バイトの値を出力する。本実施形態の場合、マップ画像のバイト数は24300[バイト]であったため、24301の値が出力される。ステップS915では、トーンカーブの分割数Tを1バイトで出力し、続けて、ステップS604で作成されたマップ画像を出力し、このフローを終了する。本実施形態では、トーンカーブの分割数Tとして0x04(HEX)を出力した後に、24300[バイト]のマップ画像が出力される。
図10(a)に本実施形態で出力されるLDRメタデータの出力フォーマットを示す。また、図10(a)の各構造の内容を図10(b)に示す。LDRメタデータが保存されていることを示すパラメータIDは、4バイトで構成され、文字列“ldmd”、16進表示で0x6C64、6D64であるとする。図10(a)におけるMid,Msize,Mcontentsの3パラメータは、1つのLDRメタデータに対して1セット出力される。したがって、パラメータMNに記載された数のセットがMNの後に続く。
本実施形態で出力されるHDRファイルの構成を図1(b)に示す。JPEGファイルの1つのAPPマーカ(本実施形態ではAPP11)内に、HDR情報にアペンドするようにLDRメタデータが格納される。したがって、HDR情報と、HDR情報が作成された時のLDR画像から作成したLDRメタデータが、HDR拡張データとして一緒に流通することになり、LDR画像のみが編集されたことを容易に検出できる。LDRメタデータの縮小画像と同じようなサムネイル画像が、EXIF情報としてAPP1に保存されている(図1(e)参照)。EXIFデータ(APP1マーカ)を認識できるLDR編集装置202は、LDR画像を編集した際に、EXIFデータのサムネイル画像を編集後のLDR画像に合わせて変更する可能性がある。しかし、HDR情報を認識できない場合には、HDR情報内のLDRメタデータとしての縮小画像を書き換えることはない。したがって、HDR情報が作成された時のLDR画像の情報を、HDR情報と共に、HDR拡張データとして保存することは非常に有効である。
また、LDRメタデータとして、LDR符号データの復号画像を縮小した画像をメタデータとして持つことで、ある程度の許容範囲を持って、LDR画像とHDR情報の不整合を検出できる。すなわち、N×N画素の平均値を用いているため、縮小率N以下のフィルタ半径によるぼかしや、ノイズ除去、シャープネス、ゴミ取りなどが行われても縮小画像に対しては影響がない。さらに、圧縮パラメータの変更などによる僅かな画素値の変動も、縮小画像には大きな影響を与えない。しかし、画像全体に対するγ補正など、色を変更するような処理の場合には、縮小画像にも影響があるため、処理の前後でLDR縮小画像は異なる。
また、LDRメタデータとして、N×N画素の平均値から構成されるLDR縮小画像を使ってエッジ画像を作成するため、ノイズなどの影響がない。そのため、Sobelフィルタなどの非常に簡易なエッジ検出フィルタでも、容易にエッジ画像を得ることができる。さらに、閾値を使って、エッジ強度を2値化することで、LDRメタデータとしての情報量を小さくできる。エッジ情報のみを保存するため、画像全体に対するγ補正など、物体の形状は変化しない処理が行われても、エッジ画像には影響が無い。LDR縮小画像に影響がほとんど無いような処理は、エッジ画像に対しても影響がないことは言うまでも無い。
さらに、LDRメタデータとして、トーンカーブをT分割した画素値の範囲を縮小画像の各画素に当てはめたマップ画像を作成するため、より大まかな情報のメタデータが作成できる。画素値のレベルが、トーンカーブの画素値範囲を越えない程度の画像処理であれば、歪曲補正のようなものでも影響がない。マップ画像に影響を与えるような画像処理は、N×N[画素]領域よりも大きいオブジェクトの挿入や削除や、モノクロ変換、セピア変換と言った処理に代表される画像の色相を変更するような色変換である。なお、LDR縮小画像やエッジ画像に影響を及ぼさない処理は、マップ画像に対しても影響を及ぼさないことは言うまでもない。
本実施形態の方法を使えば、編集の種類によって影響が異なる複数種類のメタデータを、1つのLDR縮小画像から容易に作成できる。なお、エッジ画像、マップ画像は可逆圧縮符号化を行うことが望ましい。
[第1の実施形態の変形例]
上記第1の実施形態では、1つのAPPマーカ内にHDR情報とLDRメタデータの両方を格納する方法について説明した。APPマーカは、その仕様上、2バイトで表現できるデータ長しか許されない。したがって、画像サイズが大きい場合やLDRメタデータを作成する際の縮小比Nが小さい場合には、HDR情報とLDRメタデータの両方を1つのAPPマーカ内に収めることができないことが考えられる。そこで、HDR情報と同じAPPマーカを持つ複数の領域に、LDRメタデータを分割して保存しても良い。
このように保存した場合のHDRファイルの構造を図1(c)に示す。図1(c)では、HDR情報、LDRメタデータは共に、APP11マーカに保存されている例を示している。この場合、HDR情報とLDRメタデータが同一のAPPマーカを使い、APP11を示す0xFFEB,2バイトで構成されるAPPマーカのデータ長の後に、続けて、図10(a)に示すデータを格納する。したがって、APP11マーカのデータ長の後ろに、文字列’ldmd’が保存されていれば、HDR情報ではなく、LDRメタデータが格納されている、と判断できる。
また、LDRメタデータ情報を、メタデータの種類に応じて複数に分けても良い。例えば、本実施形態の4つのLDRメタデータ情報を、パラメータMN=1である、4つのAPPマーカに保存しても構わない。
さらに、LDRメタデータ情報の意味的な区切りではなく、データの途中で分割しても良い。たとえば、APPマーカには65536[Byte]までのデータを格納できるので、HDR情報とLDRメタデータの総和が65536[Byte]になる単位で機械的に分割しても構わない。このように保存したHDRファイルの構造を図1(d)に示す。この場合、同一のAPPマーカ内のデータは、ファイルの先頭から順につながっているものとして読み出すことで、図1(b)と全く同じデータを得ることができる。
このようにLDRメタデータ情報の格納場所を分割することで、各LDRメタデータのデータサイズが大きい場合でも、HDR情報と共に保存することができる。
さらに、LDRメタデータをHDR情報と同じAPPマーカに格納することで、HDR情報を認識できない機器によるLDRメタデータの扱いが、HDR情報と同様になり、両者が一緒に流通する可能性が高くなる。
[第2の実施形態]
次に、図2のHDR画像の復号装置203が、受信したファイルに入っている、HDR情報とLDR情報の不整合を検出する処理を第2の実施形態として説明する。また、本実施形態では、HDR画像の復号装置203は、第1の実施形態の方法で作成されたHDRファイル205を受信したものとする。また、HDRファイル205には、LDRメタデータとして、ハッシュ値、縮小画像、エッジ画像、マップ画像の全てのデータが入っているものとする。
図11は、本実施形態におけるHDR画像の復号装置203のブロック図である。同図で、図3のHDR画像符号化装置201と同じ構成のものには、同じ番号を付与し、ここでの説明は割愛する。302は入力部であり、ユーザからの指示や、HDR符号化ファイルを含むJPEGファイルなどを入力する部分である。306は、ファイルから抽出したLDR符号データから、LDR画像のメタデータを生成するLDRメタデータ生成部である。1101はHDR画像生成部であり、入力部302から入力されたHDRファイルを解析し、LDR画像とHDR情報からHDR画像を生成(抽出)する部分である。1102は不整合検出部であり、入力部302から入力されたHDRファイルを解析し、HDRファイル内のLDR画像メタデータと、306で生成されたLDR画像のメタデータとを比較し、HDR情報とLDR画像の不整合を検出する。この不整合検出方法については、後に図12を使って説明する。307は表示部であり、通常は液晶ディスプレイなどが用いられる。308はメモリであり、ROMやRAMを含み、処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU301に提供する。309は通信I/F部である。310は蓄積部であり、画像データ、プログラムなどを蓄積する部分で、通常はハードディスクなどが用いられる。また、以降のフローチャートの処理に必要な制御プログラムは、蓄積部310に格納されているか、メモリ308のROMに格納されているものとする。蓄積部310に格納されている場合は、一旦メモリ308内のRAMに読み込まれてから実行される。なお、システム構成については、上記以外にも様々な構成要素が存在するが、本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
図12は、復号装置203のCPU301が実行するHDRファイルの復号、並びに、HDR画像を表示するフローの図である。以下、図12を用いて、本実施形態におけるHDR画像を表示するための処理を説明する。
ステップS1201では、表示対象のJPEGファイルを取得する。本実施形態では、LDR画像の編集装置202から送られてきた、HDRファイル205を表示対象のJPEGファイルとして取得したものとする。ステップS1202では、ステップS1201で取得したJEPGファイルのJPEG符号データを復号し、LDR画像を取得する。本実施形態では、HDRファイル205内のLDR画像209の復号画像が得られる。ステップS1203では、ステップS1201で取得したJPEGファイルがHDRファイルであるかどうか判断する。つまり、JPEGファイルを解析し、HDR情報が格納されているAPPマーカが存在すればHDRファイルと判断し、ステップS1204へ進み、そうでなければ、HDRファイルではないと判断し、ステップS1207へ進む。本実施形態の場合、APP11マーカが存在するのでHDRファイルであると判断する。ステップS1204では、HDR情報とLDR画像の不整合を検出し、HDR画像の表示判定を行う。この処理については、後に図13を用いて説明する。ステップS1205では、ステップS1204で得られた判定を元に、HDR画像を表示するかどうかを決定する(表示制御もしくは出力制御)。表示する場合には、ステップS1206へ進み、表示しない場合にはステップS1207へ進む。ステップS1206では、ステップS1202で取得したLDR画像に逆トーンマップ処理を行い、逆トーンマップされた画像とHDR情報を使ってHDR画像を復号する。そして、その復号されたHDR画像を表示する。ステップS1207では、ステップS1202で得られたLDR画像をそのまま表示する。
次に、図13のフローを用いて、HDR画像の表示判定フローの説明をする。また、以降のフローで第1の実施形態と同様の動作をするステップには、第1の実施形態で用いたフローと同じ番号を付与し、ここでの説明は割愛する。
ステップS1301では、HDR情報から差分情報を取得する。ステップS1301では、ステップS1301で取得した差分情報からHDR情報の垂直、水平方向のサイズ(画素数)を取得する。差分情報はJPEG圧縮されているため、JPEGデータのフレームヘッダ内の値を参照することで、HDR情報の垂直、水平方向のサイズを取得できる。本実施形態では、水平方向1920画素、垂直方向1080画素である。ステップS1303では、LDR画像の水平、垂直方向のサイズを取得する。本実施形態では、LDR画像もまたJPEG圧縮されているため、同様にフレームヘッダ内の値を参照することで、垂直、水平方向のサイズを取得できる。本実施形態では、水平方向1920画素、垂直方向1080画素であったとする。ステップS1304では、ステップS1302とステップS1303のそれぞれで取得した水平、垂直方向のサイズが一致するかどうかを判定する。一致していなければ、HDRファイルの流通の過程で、LDR画像のみが編集され、画像サイズが変わってしまったと判断できる。一致していれば、ステップS1305へ進み、一致していなければ、ステップS1314へ進む。本実施形態の場合、一致しているので、ステップS1305へ進む。
ステップS1305では、HDRファイル内にLDRメタデータがあるかどうかを判定する。LDRメタデータがあれば、ステップS1306へ進み、LDR画像とHDR情報の不整合の検出を行う。LDRメタデータがなければ、不整合の検出を行うことができないため、ステップS1309へ進み、HDR画像を表示する決定をして、このフローを終了する。ただし、この場合には、HDR画像を表示した際に、画質劣化が起こらない保証はない。
本実施形態の場合、HDR情報の後に、識別子“ldmd”から始まる図10(a)のデータがあるかどうかで判断でき、LDRメタデータがあると判断できたものとし、ステップS1306へ進む。ステップS1306では、LDRメタデータにハッシュ値があるかどうかを判断する。具体的には、図10(a)の構造に従ってLDRメタデータを解釈し、メタデータIDを示すパラメータMid=0x00の値があれば、ハッシュ値があると判断できる。ハッシュ値があればステップS1307へ進み、ハッシュ値がなければステップS1310へ進む。次に、ステップS1307では、LDRメタデータからハッシュ値を取得する。具体的には、ステップS1306で読み取ったMid=0x00に続く2バイトのデータMsizeを読み込む。そして、Msizeに記載されたバイト数分、Mcontentsを読み込むことで、LDRメタデータのハッシュ値を取得できる。ステップS502では、HDRファイル内のLDR符号データ209からハッシュ値を算出する。ハッシュ値の算出方法は第1の実施形態と同様の方法であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS1308では、ステップS1307で取得したハッシュ値と、ステップS502で算出されたハッシュ値を比較する。ハッシュ値が一致すれば、HDR情報を作成した時のLDR符号データと同一であることが確認できる。すなわち、LDR画像には編集がなされていないと判定できるため、ステップS1309へ進む。ハッシュ値が不一致の場合には、LDR画像に編集が行われたと判断し、ステップS1310以降の不整合検出に進む。ステップS1309では表示画像をHDR画像にすることと決定し、このフローを終了する。
本実施形態では、ステップS1308でハッシュ値が一致しなかったものとし、ステップS1310へ進む。ステップS1310では、LDR画像とHDR情報の不整合のレベルを検出する。不整合のレベル検出方法については、図14を用いて、後に詳しく説明する。本実施形態では、不整合のレベルは1〜4の数値で表され、値が大きいほど不整合の度合いが大きい。また、不整合レベルを判定できなかった場合には、不整合レベル−1で表される。ステップS1311では、ステップS1310の結果、不整合が大きいか否かを判断する。本実施形態では、不整合レベルが最大値4であるかどうかで判断する。不整合レベルが4であれば、不整合のレベルが大きいと判断し、ステップS1314へ進む。ステップS1314では、LDR画像とHDR情報の不整合が大きく、HDR情報を保持する価値が無いと判断し、HDR情報とLDRメタデータをHDRファイルから削除する。その後、ステップS1315へ進み、表示画像をLDR画像にすることと決定し、このフローを終了する。
ステップS1310で取得された不整合レベルが4未満であれば、不整合は大きくなかったと判断し、ステップS1312へ進む。ステップS1312では、不整合の許容レベルを取得する。本実施形態では、LDR画像とHDR情報に不整合があることをユーザに通知(たとえば表示画面に「不整合あり」と表示する)し、ユーザの指示によって不整合の許容レベルが決定され、その値を取得するものとする。ステップS1313では、ステップS1312で取得した許容レベルと、ステップS1310で取得した不整合レベルを比較する。不整合レベルが許容レベル以下であれば、検出された不整合の程度は、HDR画像表示に差し支えない、と判断し、ステップS1309へ進む。ステップS1309では表示画像をHDR画像にすることと決定し、このフローを終了する。ステップS1313で、不整合レベルが許容レベルより大きければ、LDR画像とHDR情報を組み合わせてHDR画像表示するのは、適切ではない、と判断し、ステップS1315へ進む。ステップS1315では、表示画像をLDR画像にすることと決定し、このフローを終了する。
次に、ステップS1310の不整合のレベルを検出する方法について、図14のフローを使って説明する。ステップS1401では、不整合レベルに−1を代入し、初期化する。ステップS1402では、LDR画像の縮小比Nを取得する。これは、図10(a)の構造に従ってLDRメタデータを解釈し、パラメータMrの値を読むことで取得できる。ステップS1403では、ハッシュ値以外のLDRメタデータがHDRファイルの中に入っているかどうかを検出する。これは、ステップS1402で取得した縮小比Nがゼロ以外の値であれば、ハッシュ値以外のLDRメタデータがあると判断できる。縮小比Nがゼロであれば、LDRメタデータとして保存されているのは、ハッシュ値のみであると判断できる。ハッシュ値以外のメタデータがあればステップS505へ進む。なければ、不整合レベルを検出できないため、不整合レベルを判定できなかったとし、不整合レベルが初期値−1のまま、このフローを終了する。ステップS505では、ステップS1202で復号したLDR画像を、ステップS1402で取得した縮小比Nで縮小した画像(LDR縮小画像)を作成する。LDR縮小画像の作成方法については、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS1404では、ステップS505で作成した縮小画像による不整合レベルの判定を行う。この判定方法については、後に、図15を用いて説明する。次に、ステップS1405では、ステップS1404で判定された不整合レベルが、1であるかを判断する。不整合レベル=1は、縮小画像が一致したことを示している。不整合レベルが1であれば、不整合レベルが決定したものとし、このフローを終了する。1以外であれば、縮小画像は一致せず、不整合レベルが確定していないため、ステップS1406へ進む。ステップS1406では、エッジ画像による不整合レベルの判定を行う。この判定方法については、後に、図16を用いて説明する。次に、ステップS1407では、ステップS1406で判定された不整合レベルが2であるかどうかを判断する。不整合レベル=2はエッジ画像が一致したことを示しており、不整合レベルが確定したものとして、このフローを終了する。不整合レベルが2以外であれば、エッジ画像は一致せず、不整合レベルが確定していないため、ステップS1408へ進む。ステップS1408ではマップ画像による不整合レベルの判定を行い、このフローを終了する。ステップS1408の判定方法については、後に、図17を用いて説明する。
次に、図15のフローを用いて、縮小画像による不整合レベルの判定方法(ステップS1404)について説明する。ステップS1501では、LDRメタデータに縮小画像があるかどうかを調べる。これは、図10(a)の構造に従ってLDRメタデータを解釈し、メタデータIDを示すパラメータMidが0x01であるものがあれば、縮小画像があると判断できる。縮小画像があればステップS1502へ進む。縮小画像がなければ、縮小画像による不整合レベルの判定はできないため、不整合レベル=−1のまま、このフローを終了する。ステップS1502では、LDRメタデータからJPEG圧縮された縮小画像を取得し、復号する。ステップS1503では、画素値差分の許容値Dを取得する。これは、LDRメタデータに含まれる縮小画像も、HDRファイル内のLDR画像も共に、非可逆圧縮であるJPEG圧縮方式で符号化された結果をデコードして、作成しているためである。そのため、画像自体には何の処理も行わず、LDR画像のみ再圧縮しただけであっても、再圧縮前後で画素値が変わってしまう。そのため、縮小画像であっても完全一致しないことがあるため、画素値差分に許容値を持たせる。本実施形態では、許容値Dは予め決められた「6」であるものとする。ステップS1504では、ステップS1502で復号したLDRメタデータの縮小画像と、図14のステップS505で作成したLDR縮小画像の各画素に対して、色成分ごとに差分を求める。そして、すべての差分値がステップS1502で取得した閾値Dで示す許容範囲内であれば、2つの縮小画像は一致したものと判断し、ステップS1505へ進む。差分値が閾値Dを超えるものが1つでも存在する場合には、2つの縮小画像は一致しなかったと判断し、ステップS1506へ進む。ステップS1505では、ハッシュ値は一致しなかったが、縮小画像は一致したことを示す値1を不整合レベルに代入し、このフローを終了する。ステップS1506では、縮小画像は一致しなかったため、不整合レベルは2以上であると確定する。そのため、不整合レベルに2を代入し、このフローを終了する。
次に、図16のフローを用いて、エッジ画像による不整合レベルの判定方法(ステップS1406)について説明する。ステップS1601では、LDRメタデータにエッジ画像があるかどうかを調べる。これは、図10(a)の構造に従ってLDRメタデータを解釈し、メタデータIDを示すパラメータMidが0x02であるものがあれば、エッジ画像があると判断できる。エッジ画像があればステップS1602へ進む。エッジ画像がなければ、エッジ画像による不整合の判定はできないため、不整合の値を変えずにこのフローを終了する。ステップS1602では、LDRメタデータからエッジ画像を取得する。LDRメタデータからエッジ画像を取得するためには、パラメータMidに続く2バイトのパラメータMsizeの値を読む。その後、パラメータMsizeに続くデータをMsizeで読み取った値のバイト数読むことで、エッジ画像を得られる。本実施形態では、Msize=12150であったとし、Msizeパラメータに続く12150[バイト]のデータをエッジ画像として取得する。ステップS507では、図14のステップS505で作成したLDR縮小画像からエッジ画像を作成する。エッジ画像の作成方法は、第1の実施形態と同様の方法であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS1603では、ステップS1602で取得したエッジ画像と、ステップS507で作成したエッジ画像を比較する。一致していれば、ステップS1604へ進み、不一致であれば、ステップS1605へ進む。本実施形態の場合、2つのエッジ画像の12150[バイト]のデータをバイトコンペアし、すべて一致していれば、ステップS1604へ進み、1つでも不一致のバイトがあればステップS1605へ進む。ステップS1604では、ハッシュ値や縮小画像は一致しなかったが、エッジ画像は一致したことを示す値2を不整合レベルに代入し、このフローを終了する。ステップS1605では、エッジ画像が一致しなかったため、不整合レベルは3以上であることが確定する。そのため、不整合レベルに3を代入して、このフローを終了する。
次に、図17のフローを用いて、マップ画像による不整合レベル判定方法(ステップS1408)について説明する。ステップS1701では、LDRメタデータにエッジ画像があるかどうかを調べる。これは、図10(a)の構造に従ってLDRメタデータを解釈し、メタデータIDを示すパラメータMidが0x03であるものがあれば、マップ画像があると判断できる。マップ画像があれば、ステップS1702へ進む。マップ画像がなければ、マップ画像による不整合の判定はできないため、不整合の値を変えずにこのフローを終了する。ステップS1702では、LDRメタデータからマップ画像を取得する。LDRメタデータからトーンカーブの分割数Tを取得する。分割数TはMcontentsの先頭1バイトに格納されている。したがって、パラメータMidに続く2バイトのパラメータMsizeの値を読み、Msizeに続く1バイトを読むことで、分割数Tが取得できる。本実施形態では、Msizeから読み取れるバイト数は、24301であったとする。したがって、Mcontentsの先頭1バイトが分割数Tであり、その後に続く24300[バイト]がマップ画像である。ステップS1703では、LDRメタデータからマップ画像を取得する。ステップS503では、図14のステップS505で作成したLDR縮小画像と、ステップS1702で取得したトーンカーブの分割数Tからマップ画像を作成する。マップ画像の作成方法は、第1の実施形態と同様の方法であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS1704では、直前のステップS509で作成したマップ画像と、ステップS1703で取得したマップ画像を比較し、一致していればステップS1705へ進み、そうでなければ、ステップS1706へ進む。マップ画像の比較も、エッジ画像の比較と同様に、両者をバイトコンペアすればよい。ステップS1705では、マップ画像のみ一致したことを示す値3を不整合レベルに代入し、このフローを終了する。ステップS1706では、マップ画像ですら不一致であったことを示す値4を不整合レベルに代入し、このフローを終了する。
本実施形態の不整合検出方法を用いれば、どのLDRメタデータまでが一致したのかを知ることができる。LDRメタデータでは検出できる編集のレベルがそれぞれ異なるため、不整合が検出されたとしても、HDR画像の使用目的に応じて、HDR画像表示とLDR画像表示を選択することができる。
また、マップ情報が一致しない状態はHDR情報とLDR画像の不整合が著しく、HDR表示は不可能であると判断できる。つまり、メタデータとしてのHDR情報の価値の判断を行い、HDR情報の保存・削除の判定が容易に行える。そのため、HDR情報の削除を容易に判断でき、ファイルサイズを小さくすることができる。
なお、縮小画像の不一致、エッジ画像の不一致、マップ画像の不一致の箇所は、いずれもLDR縮小画像のサイズ内の画素位置で検出できる。不一致であると判定した水平、垂直の画素位置それぞれをN倍すれば、LDR画像の不一致箇所を特定できる。そこで、ユーザの操作に応じて、縮小画像の不一致箇所、エッジ画像の不一致箇所、マップ画像の不一致箇所を表すマークを、LDR画像に重畳表示させても良い。
[第2の実施形態の変形例]
本実施形態では、不整合の許容レベルと検出された不整合レベルを用いて、HDR画像表示、LDR画像表示、あるいはHDR情報の削除の3種類を自動で選択した。しかし、不整合レベルをユーザに提示して、上記3種類の動作のいずれかをユーザに選択させても良い。
たとえば、ハッシュ値が一致した場合には、第2の実施形態で説明したのと同様に、ユーザに通知せずにHDR表示を行う。ハッシュ値が一致せず、他のLDRメタデータによる不整合が検出できない場合、すなわち不整合レベルが−1の場合には、たとえば、図18(a)のようなダイアログを表示し、HDR表示の有無をユーザに選択させ、その選択に応じた処理を行う。
ハッシュ値が一致せず、LDRメタデータの縮小画像が一致した場合、すなわち、不整合レベルが1の場合には、たとえば、図18(b)のようなダイアログを表示し、HDR表示の有無をユーザに選択させる。
LDRメタデータの縮小画像が一致しない、またはLDRメタデータのエッジ画像が一致した場合、すなわち不整合レベルが2の場合には、たとえば、図18(c)のようなダイアログを表示し、HDR表示の有無をユーザに選択させる。
LDRメタデータのエッジ画像が一致しない、またはLDRメタデータのマップ画像が一致した場合、すなわち不整合レベルが3の場合には、たとえば、図18(d)のようなダイアログを表示し、HDR表示の有無をユーザに選択させる。
LDRメタデータのマップ画像が一致しない場合、すなわち不整合レベルが4の場合には、たとえば、図18(e)のようなダイアログを表示し、HDR情報を削除するか否かをユーザに選択させる。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、すべてのLDRメタデータが入っているHDRファイルを受信し、HDR情報とLDR画像の不整合が検出された場合に、不整合の許容レベルを決定し、HDRで表示するかLDRで表示するかを決定した。
しかし、HDR画像の符号化装置201が、LDR画像への編集がノイズ除去などのフィルタ半径の小さい画像処理までであれば、HDR表示を許可したい場合には、LDRメタデータとして、縮小画像のみを生成することが考えられる。つまり、1つのLDRメタデータしか含まれていない場合には、そのLDRメタデータにより不整合が検出された場合には、LDR画像を表示し、不整合が検出されなければHDR画像を表示すればよい。
本第3の実施形態では、LDRメタデータが1種類だけ保存されているHDRファイルを受信した、HDR画像復号装置203の動作を、図19を用いて説明する。なお、第1、第2の実施形態と同様の動作をするステップには、同番号を付与し、詳しい説明は割愛する。
ステップS1301〜ステップS1304は、第2の実施形態のHDR表示判定フローと同様の動作をする。ステップS1304でHDR情報とLDR画像の水平、垂直方向のサイズが一致しなければ、ステップS1314へ進む。ステップS1314では、第2の実施形態と同様にHDR情報とLDRメタデータを、HDRファイルから削除する。その後、ステップS1315へ進み、表示画像としてLDR画像を選択し、このフローを終了する。ステップS1304で、水平、垂直方向のサイズが一致すれば、ステップS1901へ進む。ステップS1901では、LDRメタデータをHDRファイル内のJPEG圧縮されたLDR画像と比較する。この比較方法については、後に図20を用いて、詳しく説明する。ステップS1901では、比較結果として、一致または不一致のいずれかの値が出力される。ステップS1902では、ステップS1901の結果から、LDRメタデータが一致したかどうかを判定する。すなわち、ステップS1901の出力結果が一致であれば、ステップS1309へ進み、不一致であれば、ステップS1314へ進む。ステップS1314へ進んだ場合は、上述のようにステップS1315へと進み、このフローを終了する。ステップS1309へ進んだ場合は、表示画像としてHDR画像を選択し、このフローを終了する。
次に、図20を用いて、LDRメタデータの比較方法について説明する。ステップS2001では、HDRファイル内にLDRメタデータの情報から、LDR縮小比率NとメタデータIDを取得する。すなわち、HDR情報を解析し、図10(a)のフォーマットに従ってデータを読み、パラメータMrとMidからそれぞれLDR縮小比率NとメタデータIDを取得する。ステップS2002では、ステップS2001で取得した、メタデータIDがハッシュ値を表しているかを判断する。本実施形態の場合、Mid=0x00であればハッシュ値であったと判断し、ステップS1307、ステップS502、ステップS1308と進み、LDRメタデータのハッシュ値と、LDR符号データから生成されたハッシュ値が一致するかどうかを調べる。それぞれのステップの動作は、第1、第2の実施形態で説明しているので、ここでの詳しい説明は割愛する。ステップS1308でハッシュ値が一致していれば、ステップS2003へ進み、比較結果として一致を出力し、このフローを終了する。ステップS1308でハッシュ値が一致しなければ、ステップS2004へ進み、比較結果として不一致を出力し、このフローを終了する。
ステップS2002で、Midがハッシュ値以外であれば、ステップS505へ進む。ステップS505では、ステップS2001で取得したLDR縮小比と、HDRファイル内のLDR画像を使って、LDR縮小画像を作成する。ステップS2005では、ステップS2001で取得したメタデータIDが、縮小画像を表しているかを判断する。本実施形態の場合、Mid=0x01であれば縮小画像を表していると判断し、ステップS1502へ進む。Midが縮小画像でなければ、ステップS2006へ進む。ステップS1502〜ステップS1504は、第2の実施形態と同様の動作であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS1504で縮小画像の各画素の差が閾値Dで示す許容値以下であれば、縮小画像は一致したものとして、ステップS2003へ進む。そうでなければ、縮小結果は一致しなかったものとして、ステップS2004へ進む。
ステップS2006では、ステップS2001で取得したメタデータIDが、エッジ画像を表しているかを判断する。エッジ画像で表していれば、ステップS1602へ進み、そうでなければ、ステップS1702へ進む。ステップS1602へ進むと、ステップS507、ステップS1603と進み、LDRメタデータのエッジ画像と、HDRファイル内のLDR画像から作成されたエッジ画像が一致するかどうかを判断する。この動作については、第1、第2の実施形態で説明した動作と同様である。ステップS1603で、エッジ画像が一致したと判断すれば、ステップS2003へ進み、一致しないと判断すれば、ステップS2004へ進む。
ステップS2006からステップS1702へ進んだ場合、LDRメタデータはマップ画像であると特定できる。ステップS1702、ステップS1703、ステップS509、ステップS1704と進み、LDRメタデータとしてのマップ画像と、HDRファイル内のLDR画像から作成されたマップ画像が一致するかどうかを判断する。一致する場合は、ステップS2003へ進み、一致しない場合は、ステップS2004へ進む。
以上、本第3の実施形態のように、LDRメタデータが1種類しか無い場合には、不整合の検出レベルをHDR画像生成装置が決定していると言える。つまり、そのLDRメタデータが一致しない場合には、HDR画像ではなく、LDR画像を表示するべきであると判断できる。したがって、LDRメタデータが一致しない場合には、HDR情報の価値がないものと容易に推測できるため、HDR情報をファイルから削除し、ファイルサイズを小さくすることができる。
また、本実施形態では、HDRファイル内にある1種類のLDRメタデータによって不整合を検出したか、しないかで自動的に、LDR表示とHDR表示を切り替えたが、第2の実施形態の変形例のように、ダイアログ表示しても良い。HDRファイル内にある1種類のLDRメタデータが不一致であることは、HDR作成者の不整合の許容レベルを超えているため、HDR表示されることがない。したがって、LDRメタデータによって不整合を検出した場合、図18(f)のようなダイアログを表示し、HDR情報を削除することをユーザに選択させても良い。もちろん、第2の実施形態の変形例で示したように、不整合レベルに応じたダイアログ(図18(a)〜(e))を表示しても良い。
[第4の実施形態]
第1乃至3の実施形態では、LDR画像の編集装置202はHDRデータを解釈できず、LDR画像のみを編集する例を示した。その結果により生じる編集後のLDR画像209とHDR情報206の不整合を、HDR画像の復号装置203が検出し、HDR情報206の破棄を決定・実行していた。
本第4の実施形態では、LDR画像の編集装置202が、HDR情報を認識できるが、LDR画像しか編集できない場合について説明する。本実施形態のLDR画像の編集装置202は、LDR画像の編集内容に応じて、HDR情報との不整合レベルを判定し、HDR情報を削除するか否かを判断する。
図21は、本実施形態におけるLDR画像編集処理のフローを示したフローチャートである。以下、図21を用いて、本実施形態におけるLDR画像編集処理を説明する。また、以降のフローで第1乃至第3の実施形態と同様の動作をするステップには、第1乃至第3の実施形態で用いたフローと同じ番号を付与し、ここでの説明は割愛する。
ステップS2101では、編集対象のHDRファイルを取得する。本実施形態では、ネットワークを介して、HDRファイルを取得したものとする。ステップS2102では、HDRファイルのフォーマットを解釈することで、LDR画像のJPEG符号データを取得する。ステップS1202では、ステップ2101で取得したJPEG符号データを復号し、LDR画像を取得する。ステップS1207では、ステップS2102で復号したLDR画像を表示する。ステップS2103では、LDR画像の編集方法を選択する。本実施形態では、画像全体に対するシャープネス処理、ノイズ除去、エッジ保存型平滑化処理の3つの編集処理を選択できるものとする。エッジ保存型平滑化処理の処理方法は、バイラテラルを始め、様々な方法が提案されている。どの方法を用いてもよいが、本実施形態では、バイラテラルフィルタを用いるものとする。そして、ユーザがキーボードやマウスなどのポインティングシステムなどの入力部302から編集方法とその強度を指示する。ステップS2104では、ステップS1202で復号したLDR画像に対して、ステップS2103で選択された編集方法によって、編集を行う。ステップS2105では、ステップS2104で行った編集処理が、編集後のLDR画像と、ファイル内に保存されているHDR情報との不整合が大きくなるような編集であったか判定する。本実施形態では、シャープネス処理とノイズ除去は、その強度によらず、不整合が大きくなるような編集ではないと判断される。エッジ保存型平滑化処理は、その保存するエッジ強度が予め決められた値未満であれば、不整合が小さい編集と判断され、エッジ強度が予め決められた値以上であれば、不整合が大きい編集と判断されるものとする。保存するエッジ強度がある程度より強い場合には、一種の減色処理のようになり、CGや油絵のような画像になるためである。なお、不整合の大小の判定のためのテーブル(編集種類そのものが不整合を起こすもの、エッジ強調等の編集項目における編集する程度で不整合が発生する場合にはその不整合と見なせる閾値)を用意しておき、それに基づき判定するものとする。ステップS2105にて不整合が大きい編集と判断された場合には、ステップS1314へ進み、そうでなければ、ステップS2106に進む。ステップ1314では、HDR情報と、LDRメタデータを削除する。実施形態では、HDRファイル内に格納されていたAPP11マーカをすべて削除することで、HDR情報を削除できる。また、APP11マーカをすべて削除すると、HDR情報と共に、一緒に保存されているLDRメタデータも同時に削除されることになる。そして、ステップS2106にてファイルとして保存し、本処理を終える。一方、ステップS2105でNoの判定された場合、ステップS1314の処理はスキップするので、HDR情報、LDRメタデータは維持されたまま、編集後の画像をJPEGデータとして1つのファイルとして保存することになる
本実施形態のLDR画像編集装置は、HDR情報の存在を認識できるが、その編集まではできないものである。このLDR画像編集装置が、LDR画像のみを編集した後に、それに付随するHDR情報との不整合を判定する。そして、もしHDR情報と編集後のLDRの不整合が、ある程度大きいと判断されると、他装置に符号化データを出力する前に、HDR情報の部分を削除する。これによれば、たとえ編集後のファイルを受信した他装置(復号装置203)がLDRメタデータを利用した前述の各種制御を行う必要がなくなる。
[第5の実施形態]
上記第4の実施形態では、LDR画像の編集装置202が、HDR情報の存在を認識はできるが、LDR画像しか編集できない場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、HDR情報の存在を認識でき、かつ編集もできるが、何等かの理由でLDRしか編集しない場合などにも適用できる。具体的には、モバイル端末上で省電力モードで動作しており、LDR画像の表示・編集しかできない場合などが想定される。図22は、そのような場合の編集処理のフローを示したフローチャートである。以下、図22を用いて、本第5の実施形態におけるLDR画像の編集処理を説明する。
また、以降のフローで第4の実施形態と同様の動作をするステップには、第4の実施形態で用いたフローと同じ番号を付与し、ここでの説明は割愛する。
ステップS2101では、HDRファイルを取得する。ステップS2102ではHDRファイルからLDR画像のJPEG符号データを抽出する。ステップS1202では、ステップS2102で抽出したJPEG符号データを復号し、LDR画像を取得する。ステップS2201では、LDR画像のみを編集するかどうかを判断する。本実施形態の場合、省電力モードで動作している場合には、LDR画像のみを編集すると判断し、ステップS2107へ進む。省電力モードではない通常モードで動作している場合には、LDR画像ではなくHDR画像を編集すると判断し、ステップS1206へ進む。ステップS2107からステップS1314までは第4の実施形態4と同様の動作であるので、ここでの説明は割愛する。ステップS2201からステップS1206へ進むと、LDR画像に逆トーンマップ処理を行い、逆トーンマップされた画像と、HDR情報を使ってHDR画像を復号し、表示する。ステップS2202では、HDR画像の編集方法を選択する。本実施形態では、HDR画像全体に対するシャープネス処理、ノイズ除去、エッジ保存型平滑化処理、ガンマ補正処理、歪曲補正の5つの編集処理を選択できるものとする。そして、ユーザがキーボードやマウスなどのポインティングシステムなどの入力部302から編集方法とその強度やパラメータを指示する。ステップS2203では、HDR画像に対して、ステップS2202で選択された編集方法で編集する。ステップS2204では、ステップS2203から得られる編集後のHDR画像からHDRファイルを生成する。ステップS2204の処理は図4の処理フローと同一であるので、ここでの説明は割愛する。最後に、ステップS2205にて、編集結果としてファイルとして記憶媒体上に保存し、本処理を終える。
[第6の実施形態]
上記第5の実施形態では、省電力モードの際に編集方法やその強度によってHDR情報を削除するかどうかを判定したが、HDR情報を削除する必要性が無くなるように、編集方法を固定することも有効である。例えば省電力モードの際には、HDR情報を削除する必要がない編集方法として、シャープネス処理とノイズ除去しか選択できないようにしても良い。
上記LDR画像の表示・編集しかできない場合として、省電力モードを例として説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、メモリ上にHDR画像用の容量が確保できない場合など、その他の都合によりLDR画像だけで表示・編集する事例にも適用可能であることは言うまでもない。
[その他の変形例]
本実施形態では、縮小画像作成時にN×N[画素]の平均値を1画素としたが、N×N画素の画素値の中の中央値でも良い。中央値を用いると、LDR縮小画像の作成にかかる時間は短縮できる。この場合は、フィルタ処理により変更された画素値が、中央値付近の値であると、縮小画像がフィルタ処理前と多少変わってしまうため、不整合レベル判定時には、画素値許容度を平均値の場合よりも緩やかにする必要がある。
N×N画素のブロックから1画素の値を算出する方法が複数あっても良く、その場合には、LDRメタデータの情報にその算出方法の識別子も出力するべきである。識別子の出力場所は、縮小画像の符号データの先頭(Mcontentsの先頭)でも良いし、あるいは、メタデータIDの上位4bitを使用するなど、Midに含めても良い。
本実施形態では、エッジ画像作成時により注目画素を重視するsobelフィルタを用いていたが、より簡易なPrewittフィルタを予め決められたエッジ検出フィルタとしても良い。また、使用できるエッジ検出フィルタが複数あっても良く、その場合には、LDRメタデータの情報にエッジ検出フィルタの識別子も出力するべきである。識別子の出力場所は、エッジ画像の符号データの先頭(Mcontentsの先頭)でも良いし、あるいは、メタデータIDの上位4bitを使用するなど、Midに含めても良い。
本実施形態では、LDRメタデータであるエッジ画像やマップ画像を、圧縮せずにHDRファイルに保存したが、これらのデータを圧縮してから保存しても良い。LDRメタデータを圧縮することでLDRメタデータの生成や読み出しに時間がかかってしまうが、LDRメタデータのデータサイズを小さくすることができる。なお、圧縮方式としては、ランレングス符号化など可逆圧縮方式の方が好ましい。また、エッジ画像やマップ画像の圧縮方式が複数ある場合、どの圧縮方式で圧縮したのかを一意に示す識別子を出力するべきである。識別子の出力場所は、エッジ画像の符号データの先頭(Mcontentsの先頭)でも良いし、あるいは、メタデータIDの上位4bitを使用するなどMidに含めても良い。
LDR画像メタデータとしてLDR画像の縮小画像を使用する場合、LDRメタデータの符号化方式としてLDR画像と同じ符号化方式であるJPEGを使用することで、符号化および復号時に1つの圧縮方式のみをサポートすれば良い。
LDR画像メタデータとして、LDR画像の縮小画像を圧縮する際には、JPEG2000符号化方式を使っても良い。JPEG2000符号化方式を使う場合、HDR画像符号化装置および復号装置は、LDR画像の符号化方式であるJPEGと、LDR画像メタデータの符号化方式であるJPEG2000の両方をサポートする必要がある。しかし、復号側で不整合の検出に利用する解像度レベルを選択することができる。たとえば、縮小率N=8のLDR縮小画像を2つの解像度レベル0、1を持つJPEG2000符号化データにした場合を考える。低解像度レベル0の復号結果は、縮小率N=16の画像サイズと同じであるため、フィルタ半径が16以下の編集処理は検出できない。一方、高解像度レベル1の復号結果は、縮小率N=8の画像サイズと同じであるため、フィルタ半径8以下の編集処理は検出できないが、フィルタ半径が8より大きい編集処理は検出できる。つまり、低解像度レベルの復号結果を用いて不整合の検出を行えば、縮小率Nよりも大きいフィルタ半径による編集も、不整合として検出しなくなる。このように、復号側で不整合の検出レベルを変更することが容易になる。
なお、本実施形態では、HDR情報とLDR画像のメタデータをAPP11マーカ内に格納する例を示したが、格納先のAPPマーカはAPP11に限られるものではない。LDRメタデータの格納先は、HDR情報と同じAPPマーカであれば良い。
また、本実施形態では、LDR符号データの同一性を検証するメタデータとしてハッシュ値を用いたが、LDR符号データの一部とそのデータの位置(符号データ先頭からのオフセット値)でも良い。LDR符号データは非可逆圧縮方式のJPEG符号化方式を用いている。そのため、再圧縮前後で符号データが変化するため、符号データの一部とそのオフセットという簡易なデータであっても、符号データの同一性を検証できる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (20)

  1. HDR画像を符号化する画像符号化装置であって、
    符号化対象のHDR画像を入力する入力手段と、
    入力したHDR画像から、LDR画像と、当該LDR画像と前記HDR画像との差を表す差分情報とを生成する生成手段と、
    該生成手段で生成されたLDR画像を符号化する符号化手段と、
    前記LDR画像の特徴を表すデータで構成される情報を、LDRメタデータとして算出する算出手段と、
    LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に前記符号化手段で生成されたLDR画像の符号化データを格納し、前記差分情報及び前記LDRメタデータについては、前記ファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内に格納することで、HDR符号化ファイルを生成するファイル生成手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記符号化手段は、前記差分情報をも符号化することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 更に、前記LDR画像からハッシュ値を算出する手段を有し、
    前記ファイル生成手段は、前記ハッシュ値も前記マーカ内に格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記算出手段は、
    前記LDR画像中のn×m画素から1つの代表画素を生成することで、当該代表画素からLDR縮小画像を生成する縮小手段を有し、
    前記符号化手段は、前記LDR縮小画像をも符号化し、
    前記ファイル生成手段は、前記LDR縮小画像の符号化データを、前記LDRメタデータとして前記マーカ内に格納して、前記HDR符号化ファイルを生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  5. 前記算出手段は、前記LDR縮小画像の各画素がエッジ画素であるか否かを表すエッジ画像を前記LDRメタデータとして生成する手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
  6. 前記算出手段は、前記HDR画像のダイナミックレンジを予め設定された分割数で分割し、各分割区間に対応する前記LDR画像の各画素値の対応区間に番号を付し、前記LDR画像の画素値を前記対応区間の番号で置き換えたマップ画像を前記LDRメタデータとして生成する手段を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像符号化装置。
  7. HDR符号化ファイルを復号する画像復号装置であって、
    HDR符号化ファイルの中の、LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に格納されたLDR画像の符号化データを復号する復号手段と、
    前記ファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内から、前記LDR画像とHDR画像との差を表す差分情報とLDRメタデータとを抽出する抽出手段と、
    前記復号手段で復号したLDR画像から、前記LDRメタデータを生成する生成手段と、
    該生成手段で生成されたメタデータと前記抽出手段で抽出したメタデータとを用いて、前記復号手段が復号した前記LDR画像がオリジナルのLDR画像から編集されている状態を特定する特定手段と、
    該特定の結果に基づいて、前記復号手段が復号した前記LDR画像と差分情報からHDR画像を生成、出力するか、前記復号手段が復号した前記LDR画像を出力するかを選択させる出力制御手段と
    を有することを特徴とする画像復号装置。
  8. 前記マーカ内にハッシュ値が格納されている場合には当該ハッシュ値を抽出し、前記復号手段で復号したLDR画像からハッシュ値を算出し、両者を比較し、一致した場合には前記判定手段による判定処理を省略し、前記復号手段で復号したLDR画像はオリジナルのLDR画像のままであると判定する手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載の画像復号装置。
  9. 前記特定手段は、
    前記マーカ内よりLDR縮小画像の符号化データを抽出、復号し、
    前記復号手段で復号したLDR画像からLDR縮小画像を生成し、
    復号したLDR縮小画像と、縮小して得たLDR縮小画像の画素値どうしの差が予め設定された許容値以下であるか否かを判定し、
    前記許容値以下である場合に、前記復号手段で得られたLDR画像に対しては予め設定された許容範囲内の編集がなされているものと判定する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像復号装置。
  10. 前記特定手段は、
    前記マーカ内よりエッジ画像を抽出し、
    前記復号手段で復号したLDR画像からエッジ画像を生成し、
    抽出したエッジ画像と、生成したエッジ画像の画素値どうしが一致しているか否かを判定し、
    一致していると判定した場合に、前記復号手段で得られたLDR画像に対しては予め設定された許容範囲内の編集がなされているものと判定する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像復号装置。
  11. 前記特定手段は、
    前記マーカ内よりマップ画像を抽出し、
    前記復号手段で復号したLDR画像から、HDR画像のダイナミックレンジを予め設定された分割数で分割し、各分割区間に対応する前記LDR画像の各画素値の対応区間に番号を付し、前記LDR画像の画素値を前記対応区間の番号で置き換えたマップ画像を前記LDRメタデータとして生成し、
    抽出したマップ画像と、生成したマップ画像の画素値どうしが一致しているか否かを判定し、
    一致していると判定した場合に、前記復号手段で得られたLDR画像に対しては予め設定された許容範囲内の編集がなされているものと判定する
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像復号装置。
  12. 更に、前記特定の結果に基づいて、前記復号手段が復号した前記LDR画像と差分情報からHDR画像を生成、出力するか、前記復号手段が復号した前記LDR画像を出力するかをユーザに選択させる表示を行わせる表示制御手段を有することと特徴とする請求項7に記載の画像復号装置。
  13. HDR画像を符号化する画像符号化装置の制御方法であって、
    入力手段が、符号化対象のHDR画像を入力する入力工程と、
    生成手段が、入力したHDR画像から、LDR画像と、当該LDR画像と前記HDR画像との差を表す差分情報とを生成する生成工程と、
    符号化手段が、該生成工程で生成されたLDR画像を符号化する符号化工程と、
    算出手段が、前記LDR画像の特徴を表すデータで構成される情報を、LDRメタデータとして算出する算出工程と、
    ファイル生成手段が、
    LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に前記符号化手段で生成されたLDR画像の符号化データを格納し、前記差分情報及び前記LDRメタデータについては、前記ファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内に格納することで、HDR符号化ファイルを生成するファイル生成工程と、
    を有することを特徴とする画像符号化装置の制御方法。
  14. HDR符号化ファイルを復号する画像復号装置の制御方法であって、
    復号手段が、HDR符号化ファイルの中の、LDR画像用のファイル構造における主符号化データ格納領域に格納されたLDR画像の符号化データを復号する復号工程と、
    抽出手段が、前記ファイル構造における、LDR画像用の復号装置では非参照領域として定義されたマーカ内から、前記LDR画像とHDR画像との差を表す差分情報とLDRメタデータとを抽出する抽出工程と、
    生成手段が、前記復号工程で復号したLDR画像から、前記LDRメタデータを生成する生成工程と、
    特定手段が、該生成工程で生成されたメタデータと前記抽出工程で抽出したメタデータとを用いて、前記復号工程が復号した前記LDR画像がオリジナルのLDR画像から編集されている状態を特定する特定工程と、
    出力制御手段が、該特定の結果に基づいて、前記復号工程が復号した前記LDR画像と差分情報からHDR画像を生成、出力するか、前記復号工程が復号した前記LDR画像を出力するかを選択させる出力制御工程と
    を有することを特徴とする画像復号装置の制御方法。
  15. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータに、請求項13に記載の画像符号化装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  16. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータに、請求項14に記載の画像復号装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  17. HDR画像を編集する画像処理装置であって、
    編集対象のHDR画像の符号データを入力する入力手段と、
    前記符号データに含まれるLDR画像の符号データを抽出して復号することで、当該LDR画像を生成するLDR復号手段と、
    前記符号データに含まれ、LDRと組み合わせてHDR画像を復元するために必要なHDR拡張データを特定する特定手段と、
    LDR画像の編集内容に応じて、前記HDR拡張データを削除するかどうかを判断する判断手段と、
    該判断手段により前記HDR拡張データを削除すると判断した場合に、当該HDR拡張データを削除する削除手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  18. HDR画像を編集する画像処理装置の制御方法であって、
    入力手段が、編集対象のHDR画像の符号データを入力する入力工程と、
    LDR復号手段が、前記符号データに含まれるLDR画像の符号データを抽出して復号することで、当該LDR画像を生成するLDR復号工程と、
    特定手段が、前記符号データに含まれ、LDRと組み合わせてHDR画像を復元するために必要なHDR拡張データを特定する特定工程と、
    判断手段が、LDR画像の編集内容に応じて、前記HDR拡張データを削除するかどうかを判断する判断工程と、
    削除手段が、該判断工程により前記HDR拡張データを削除すると判断した場合に、当該HDR拡張データを削除する削除工程と
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  19. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータに、請求項18に記載の画像処理装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  20. 請求項15、16、19のいずれか1項に記載のプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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