JP2015034235A5 - - Google Patents

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PBT原料の1,4−ブタンジオールは、種々の方法により製造されており、通常、種々の不純物が含まれている。その中でも特に多く含まれているものが、2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン(以下、HB−THFと記載する場合がある)である。PBT原料に含まれるHB−THFに関しては、HB−THFなどの不純物を含む1,4−ブタンジオールは、樹脂、繊維等の製品が着色したり、製造時の反応性が不十分だったりするため原料としては不適であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。これに対して、0.05〜0.5重量%のHB−THFを含有する1,4−ブチレングリコールを主成分とするグリコールと、0.003〜0.2重量%の酢酸を含有するテレフタル酸を主成分とするジカルボン酸をエステル化し、次いで重縮合することを特徴とするPBTの製造法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この提案で得られるポリマーは機械強度に課題があり、さらなる改善が求められていた。また、0.05〜0.1重量%のHB−THFを含有する1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールをエステル化反応させるブチレンテレフタレートオリゴマーの製造方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この提案で得られるポリマーは機械強度と耐加水分解特性のバランスに課題があり、さらなる改善が求められていた。
本発明は、テレフタル酸と、2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを含有する1,4−ブタンジオールとのエステル化反応、または、テレフタル酸のエステル形成誘導体と、2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを含有する1,4−ブタンジオールとのエステル交換反応により得られた、下記式(a)で表される2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有率R(%(mol/mol))が0.01%以上0.063%未満であるポリブチレンテレフタレートプレポリマーを、重縮合反応させるポリブチレンテレフタレートの製造方法である。
R=N HB−THF ×100 (a)
上記式(a)中、N HB−THF はポリブチレンテレフタレートプレポリマー1モル中の2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有量(モル)を表し、下記式(b)により表される。
Figure 2015034235
上記式(b)中、M BDO は1,4−ブタンジオールの分子量90を表し、M HB−THF は2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの分子量160を表す。Xは、ガスクロマトグラフ質量分析により求められる1,4−ブタンジオール中の2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有率(重量%)を表す。nはポリブチレンテレフタレートプレポリマーの重合度を表し、下記式(c)により表される。
Figure 2015034235
上記式(c)中、M BHT は、ゲル浸透クロマトグラフ分析により求められるポリブチレンテレフタレートプレポリマーの分子量を表す。M TPA はテレフタル酸の分子量166を表し、M H2O は水の分子量18を表す。また、式(b)と同様に、M BDO は1,4−ブタンジオールの分子量90を表し、M HB−THF は2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの分子量160を表す。
本発明の実施形態において、ポリブチレンテレフタレート中のHB−THFの含有量は、例えば、後述する1,4−ブタンジオール中のHB−THF含有率が0.001重量%以上0.05重量%未満の1,4−ブタンジオールを用いる方法や、後述するポリブチレンテレフタレートプレポリマー中のHB−THF含有率R(%(mol/mol))が、0.01%以上0.063%未満であるポリブチレンテレフタレートプレポリマーを重縮合する方法、エステル化反応またはエステル交換反応における1,4−ブタンジオール成分(B)と、テレフタル酸および/またはそのエステル形成誘導体(A)のモル比((B)/(A))を後述の好ましい範囲に調整する方法などにより、前述の範囲に調整することができる。
前述のとおり、BHTの原料である1,4−ブタンジオールには、通常HB−THFが不純物として含まれている。本発明のBHTは、下記式(a)で表される、BHT中のHB−THF含有率R(%(mol/mol))が、0.01%以上0.063%未満であることが好ましい。かかるBHTにより、ポリブチレンテレフタレートの製造における反応時間を短縮することができる。
R=NHB−THF×100 (a)


Claims (9)

  1. テレフタル酸と、2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを含有する1,4−ブタンジオールとのエステル化反応、または、テレフタル酸のエステル形成誘導体と、2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを含有する1,4−ブタンジオールとのエステル交換反応により得られた、下記式(a)で表され2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有率R(%(mol/mol))が0.01%以上0.063%未満であるポリブチレンテレフタレートプレポリマーを、重縮合反応させるポリブチレンテレフタレートの製造方法。
    R=NHB−THF×100 (a)
    上記式(a)中、NHB−THFはポリブチレンテレフタレートプレポリマー1モル中の2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有量(モル)を表し、下記式(b)により表される。
    Figure 2015034235
    上記式(b)中、MBDOは1,4−ブタンジオールの分子量90を表し、MHB−THFは2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの分子量160を表す。Xは、ガスクロマトグラフ質量分析により求められる1,4−ブタンジオール中の2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフラン含有率(重量%)を表す。nはポリブチレンテレフタレートプレポリマーの重合度を表し、下記式(c)により表される。
    Figure 2015034235
    上記式(c)中、MBHTは、ゲル浸透クロマトグラフ分析により求められるポリブチレンテレフタレートプレポリマーの分子量を表す。MTPAはテレフタル酸の分子量166を表し、MH2Oは水の分子量18を表す。また、式(b)と同様に、MBDOは1,4−ブタンジオールの分子量90を表し、MHB−THFは2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの分子量160を表す。
  2. 前記エステル化反応またはエステル交換反応におけるテレフタル酸および/またはそのエステル形成誘導体および/または、1,4−ブタンジオール少なくとも一部としてバイオマス資源由来成分を用いる請求項1に記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  3. 前記2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを含有する1,4−ブタンジオール中の2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの含有率(重量%)が0.001重量%以上0.05重量%未満である請求項1または2に記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  4. 前記エステル化反応またはエステル交換反応を、反応圧力を30kPa以上95kPa以下の条件で行う請求項1〜3のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  5. 前記エステル化反応またはエステル交換反応における反応触媒として、チタン化合物および/またはスズ化合物を使用する請求項1〜4のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  6. 前記エステル化反応またはエステル交換反応を、1,4−ブタンジオール成分(B)と、テレフタル酸および/またはそのエステル形成誘導体(A)のモル比((B)/(A))が1.2より大きく2.0以下である条件下で行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  7. 2−(4’−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランを1.2eq/tより多く2.0eq/t未満含有する、ポリブチレンテレフタレート。
  8. 請求項7に記載のポリブチレンテレフタレートからなる成形品。
  9. 自動車部品、電気・電子部品、包装資材、建築資材、医療機器または衣料品用途である請求項8に記載の成形品。
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JP3904532B2 (ja) * 2002-07-25 2007-04-11 三菱化学株式会社 ブチレンテレフタレートオリゴマーの製造方法及びポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP2008201995A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Chemicals Corp 回分式ポリエステル系樹脂の製造方法

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