以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な形態は、以下説明する実施形態に限定されない。
[1.第1実施形態]
[システム構成]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。第1遊技用システム1Aは、遊技機の一種であるパチンコ機30に対応して設けられる呼出ランプ装置10と、データ引継ぎ用USBデバイス20とを備えて構成される。
呼出ランプ装置10は、正面視で横長の箱形の形状を呈する情報表示装置の一種であり、パチンコ機30が設置される遊技島の上方位置に、パチンコ機30と別体で設けられる。具体的には、例えば、パチンコ機30の直上であって、遊技者が視認しやすい位置、好適には遊技者が着座した状態で手が届く位置に嵌め込むように設置される。この呼出ランプ装置10は、パチンコ機30で遊技を行っている遊技者が店員を呼び出すために用いられる他、パチンコ機30からの信号を受けて該パチンコ機30に関する遊技機情報を、前面に設けられたディスプレイ13に表示する。また、本実施形態において、呼出ランプ装置10の本体側面には、データ引継ぎ用USBデバイス20等のUSBデバイスを接続するためのUSBポート12が設けられている。
図1には、第1設置位置、第2設置位置、第3設置位置及び第5設置位置に設置された4台のパチンコ機30を上段に、第11設置位置、第12設置位置、第13設置位置及び第15設置位置に設置された4台のパチンコ機30を下段に図示している。ここでは、例えば、第1設置位置に設置されているパチンコ機30を、第11設置位置に移動させる場合を考える。この場合、第1設置位置のパチンコ機30に対応して設けられた呼出ランプ装置10は固定したまま移動させず、パチンコ機30のみを第11設置位置に移動させる。従って、第1設置位置のパチンコ機30に対応して設けられた呼出ランプ装置10が記憶しているパチンコ機30での遊技に関連するデータや設定データを、第11設置位置のパチンコ機30に対応して設けられていた呼出ランプ装置10に引き継がせる必要がある。この場合における呼出ランプ装置10間のデータ引継ぎに用いる外部装置が、データ引継ぎ用USBデバイス20である。
データ引継ぎ用USBデバイス20は、USBデバイスの一種であり、呼出ランプ装置10と通信することにより、該呼出ランプ装置10の記憶部16が記憶している表示用データのうちの少なくとも一部である引継ぎデータを記憶する記憶部26を備えた小型の電子機器である。引継ぎデータは、ある呼出ランプ装置10から他の呼出ランプ装置10に引き継がせるデータである。上記の例では、第1設置位置のパチンコ機30に対応する呼出ランプ装置10から、第11設置位置のパチンコ機30に対応する呼出ランプ装置10に引き継ぐデータが引継ぎデータとなる。具体的にどのようなデータを引継ぎデータとするかについては後述する。
データ引継ぎ用USBデバイス20は、呼出ランプ装置10が備えるUSBポート12に接続可能に構成されており、店員や管理者の手によってデータ引継ぎ用USBデバイス20のUSBコネクタ25が呼出ランプ装置10のUSBポート12に差し込まれることで、呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用USBデバイス20と通信可能となり、データのコピーや送受信が可能な状態となる。
また、第1遊技用システム1Aは、付随的(補助的)な装置として、設定用リモコン5を備える。設定用リモコン5は、店員や管理者が呼出ランプ装置10の各種の設定のために用いる小型の通信装置であり、例えば、初期設定や遊技島一括設定、グループ登録、試打ち表示、セキュリティーID設定等を各種の設定を実行可能に構成されている。設定用リモコン5は、例えば赤外線通信を利用して、呼出ランプ装置10と通信を行う。
初期設定は、呼出ランプ装置10でのデータ表示やランプ表示、信号の入出力といった呼出ランプ装置10の使用開始時に行う各種の設定を行う機能である。なお、初期設定で設定した内容は、設定用リモコン5を用いて変更することができる。
遊技島一括設定は、パチンコ機30が設置される遊技島に設置された呼出ランプ装置10に対して一括設定を行う機能である。例えば、ある呼出ランプ装置10に対する初期設定の内容を、遊技島の全ての呼出ランプ装置10に同一内容で一括コピーしたり、遊技島の全ての呼出ランプ装置10のデータを一括クリアするなどの設定が可能である。また、グループ登録によって呼出ランプ装置10がグループ分けされている場合には、グループ別に上記の一括設定を行うこともできる。
グループ登録は、呼出ランプ装置10をグループ分けする機能であり、例えば、島一列に機種の異なる複数のパチンコ機30が設置されている場合に、機種別に設定を変更するために、パチンコ機30の機種別に呼出ランプ装置10をグループ分けするなどすることができる。
試打ち表示は、店員や管理者が、新台入れ替えの日やメンテナンスの日にパチンコ機30の試打ちを行う際に、その試打ちの結果のデータを呼出ランプ装置10に表示させる機能である。
セキュリティーID設定は、権限を有しない者によって呼出ランプ装置10が不正に操作されることを防止するために、店員や管理者のみが知ることのできるセキュリティーIDを設定する機能である。
本実施形態において、設定用リモコン5は、上記の各種の設定を行うための機能の他、呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの書き込みや、呼出ランプ装置10のデータ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの読み込みに際して、それらを指示する指示信号を呼出ランプ装置10に送信する機能を有する。より具体的には、店員や管理者が設定用リモコン5を用いてデータ読込操作及びデータ書込操作を行うことで、呼出ランプ装置10はデータ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの書き込み及びデータ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの読み込みが可能となる。
[機能構成]
図2は、第1遊技用システム1Aの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。第1遊技用システム1Aは、台端末50を介してパチンコ機30と接続された呼出ランプ装置10と、データ引継ぎ用USBデバイス20と、から成る。また、第1遊技用システム1Aは、付随的な構成要素として、設定用リモコン5と台端末50とを備える。
呼出ランプ装置10は、主要な構成として、制御部11と、USBポート12と、ディスプレイ13と、呼出ランプ14と、各種の操作ボタン15と、記憶部16と、通信部17と、近距離無線通信部18とを備える。呼出ランプ装置10は、初期設定において、例えば店員が所持する設定用リモコン5を用いて、パチンコ機30に対応するモード(パチンコモード)に設定される。
制御部11は、CPUやDSP等を備えた制御装置及び処理装置である。本明細書では、データ引継ぎ用USBデバイス20やデータ引継ぎ用リモコン40に代表される外部装置が備える処理装置である処理部26,46と区別するために、意図的に呼出ランプ装置10が備える処理装置を制御部11として図示・説明する。つまり、制御部11を処理部と読み替えることも可能である。なお、制御部11の中に記憶部16を設けることとして、プロセッサとメモリとが一体化された制御装置を構成することも可能である。
制御部11は、記憶部16に記憶されている不図示の処理プログラムを、記憶部16を構成するRAMを作業領域として実行することにより、呼出ランプ装置10が備える各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。制御部11は、表示制御部11aと、記憶制御部11bと、認証処理部11cと、報知制御部11dと、発光制御部11eとを機能部として含む。
表示制御部11aは、記憶部16が記憶している遊技関連データ161や設定データ163に基づいて、所定の情報をディスプレイ13に表示させる制御を行う。記憶部16が記憶している遊技関連データ161や設定データ163は、情報表示装置記憶手段が記憶する表示用データに相当する。
パチンコ機30からは、大当り信号や確変(確率変動)信号、突確(突然確変)信号、時短(時間短縮)信号、図柄確定信号、セーフ玉(賞球)信号等の遊技信号が呼出ランプ装置10に入力される。また、パチンコ機30に対応して設けられるアウトタンク装置(不図示)からは、アウト玉(打ち込み玉)信号が呼出ランプ装置10に入力される。表示制御部11aは、これらの信号を受けて、ディスプレイ13に表示させる情報をリアルタイムに更新する。
記憶制御部11bは、データ引継ぎ用USBデバイス20から該呼出ランプ装置10に送信された引継ぎデータ169を記憶部16に記憶させる制御を行う。また、該呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を送信した後に、記憶部16が記憶している遊技関連データ161や設定データ163を消去するデータ消去処理を行う。
認証処理部11cは、パスワード入力用ボタン15cを介して店員や管理者によって入力されたパスワード(以下、「入力パスワード」という。)と、記憶部16に記憶されている認証パスワード167とを照合する認証処理を行う。
報知制御部11dは、該呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20への引継ぎデータ169の送信が完了した場合に送信完了を報知する制御を行うとともに、データ引継ぎ用USBデバイス20から該呼出ランプ装置10への引継ぎデータ169の送信が完了した場合にデータの引継ぎ完了を報知する制御を行う。また、呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用USBデバイス20との間で動作にエラーが生じた場合に、エラー発生を報知する制御を行う。
発光制御部11eは、呼出ランプ14の発光を制御する。例えば、エラー発生時には呼出ランプ14を赤色に点灯或いは点滅させるように制御する。
USBポート12は、データ引継ぎ用USBデバイス20が備えるUSBコネクタ25を差し込むための端子(USB接続端子)であり、USBの規格に則ってデータ引継ぎ用USBデバイス20との接続を確立する。
なお、USBポート12には、データ引継ぎ用USBデバイス20の他に、携帯電話機(スマートフォンを含む。)を専用のUSBケーブルを用いて接続可能に構成されており、例えば、遊技者がパチンコ機30での遊技中に自身の携帯電話機を充電することができるように構成されている。USBケーブルは、例えば店舗側で遊技客に貸与するなどすると好適である。
ディスプレイ13は、呼出ランプ装置10の前面に設けられる表示手段であり、例えば0〜9の数字を用いて所定桁の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示装置(例えば7セグメントLED)を有して構成される。ディスプレイ13は、例えば、遊技機情報を表示するための遊技機情報表示ディスプレイや、データの引継ぎに際して各種のメッセージを表示するためのメッセージ表示ディスプレイといった複数のディスプレイを分離配置した表示装置として構成される。
遊技機情報表示ディスプレイには、当日の大当り発生回数や継続回数、当り間スタート数、確変の発生回数、突確の発生回数、最高大当りの連続平均数、前日の大当り発生回数、前々日の大当り発生回数、スタート履歴グラフ、差玉グラフといったパチンコ機30の遊技機情報が表示される。差玉グラフに表示する差玉は、前述したセーフ玉信号及びアウト玉信号に基づき、アウト玉数からセーフ玉数を減算することで求められる。
また、メッセージ表示ディスプレイには、例えば、店員や管理者にパスワードの入力を指示するための指示メッセージや、該呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20へのデータ送信が完了した場合にその旨を報知する送信完了メッセージ、データ引継ぎ用USBデバイス20から該呼出ランプ装置10へのデータの引継ぎが完了した場合にその旨を報知する引継ぎ完了メッセージ、エラーが発生した場合にその旨を報知するエラーメッセージといった各種のメッセージが表示される。表示するメッセージの具体例については後述する。
操作ボタン15は、遊技者又は店員が各種の操作を行うための操作手段(入力手段)であり、例えば、データ読込ボタン15aと、データ書込ボタン15bと、パスワード入力用ボタン15cと、データ選択ボタン15dと、データ消去ボタン15eと、呼出ボタン15fと、データボタン15gと、サービスボタン15hとを含む。
データ読込ボタン15aは、該呼出ランプ装置10にデータ引継ぎ用USBデバイス20から引継ぎデータ169を読み込む際に店員や管理者が押下するボタンであり、読込操作手段として用いられる。
データ書込ボタン15bは、該呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を書き込む際に店員や管理者が押下するボタンであり、書込操作手段として用いられる。
パスワード入力用ボタン15cは、引継ぎデータ169の読み込み時や書き込み時に店員や管理者がパスワードを入力する際に押下するボタンであり、認証操作手段として用いられる。
データ選択ボタン15dは、データ引継ぎ用USBデバイス20が記憶する引継ぎデータ169の中から呼出ランプ装置10への引継ぎ対象として選択されるデータ(以下、「選択引継ぎデータ」という。)を店員や管理者が選択する際に押下するボタンであり、選択操作手段として用いられる。
データ消去ボタン15eは、該呼出ランプ装置10に記憶された引継ぎデータ169を消去する際に店員や管理者が押下するボタンであり、消去操作手段として用いられる。
呼出ボタン15fは、遊技者が店員を呼び出す際に押下するボタンである。
データボタン15gは、遊技者や遊技客がパチンコ機30の遊技に係る最高データや過去所定期間分の遊技履歴のデータを参照する際に押下するボタンである。
サービスボタン15hは、遊技者がワゴンサービスや食事休憩、おしぼりといった各種のサービスを店舗に要求する際に押下するボタンである。
本実施形態では、データ引継ぎ用USBデバイス20を用いたデータ引継ぎに際して、データ読込ボタン15aと、データ書込ボタン15bと、パスワード入力用ボタン15cと、データ選択ボタン15dと、データ消去ボタン15eと(以下、これらのボタンを包括的に「データ引継ぎ用ボタン」という。)を用いる。
なお、本実施形態では、分かり易いように、データ引継ぎ用ボタンが機能別に独立したボタンとして呼出ランプ装置10に設けられていることとして図示・説明するが、これに代えて、例えば1つのボタンによって上記の機能を実現してもよい。例えば、操作ボタン15として1つのデータ引継ぎ用ボタンを設けることとし、店員や管理者がこのデータ引継ぎ用ボタンを押下して、上記の複数の機能を選択することができるようにしてもよい。
また、上記の機能を実現するための専用のデータ引継ぎ用ボタンを設けるのではなく、遊技者や遊技客が操作するボタンを、上記の機能を実現するためのボタンとして兼用してもよい。具体的には、例えば、呼出ボタン15fやデータボタン15g、サービスボタン15hを、データ引継ぎ用ボタンして機能させてもよい。また、データ引継ぎ用ボタンのうちの一部のボタンの機能を、呼出ボタン15fやデータボタン15g、サービスボタン15hによって実現することとしてもよい。
記憶部16は、ROMやRAM、フラッシュROM等のメモリを備えた記憶装置であり、情報表示装置記憶手段に相当する。記憶部16には、後述する呼出ランプ装置10の処理を行うための各種の処理プログラム(不図示)の他、データとして、遊技関連データ161と、設定データ163と、第1の履歴データ165と、認証パスワード167と、引継ぎデータ169とが記憶される。記憶部16に記憶されたデータは、データ引継ぎ時以外にも、例えば店員や管理者が設定用リモコン5を用いて、個別に設定や変更が可能に構成されている。
遊技関連データ161は、該呼出ランプ装置10に対応するパチンコ機30での遊技に関連するデータであり、例えば、該パチンコ機30での遊技履歴に関するデータである遊技履歴データ161aを含む。遊技履歴データ161aには、当日の大当り発生回数や継続回数、当り間スタート数、確変の発生回数、突確の発生回数、最高大当りの連続平均数、前日の大当り発生回数、前々日の大当り発生回数、スタート履歴グラフを作成するためのスタート回数の履歴、差玉グラフを作成するための差玉数の履歴といった情報が記憶される。
設定データ163は、該呼出ランプ装置10に対応して設けられたパチンコ機30の設定に関するデータであり、例えば、該パチンコ機30に対応してディスプレイ13に所定の表示態様で遊技機情報を表示するための表示用設定データ163aを含む。初期設定では、例えば店員が設定用リモコン5を用いて表示用設定データ163aを設定する。
表示用設定データ163aには、上記のパチンコ機30の大当り回数や継続回数等の情報を表示させるための設定データの他、例えば、突確の発生回数の表示に係る設定データや、最高大当りの連続平均数の表示に係る設定データ、スタート履歴グラフの表示に係る設定データ、差玉グラフの表示に係る設定データといった設定データが含まれる。
また、表示用設定データ163aには、上記の各項目をディスプレイ13に表示させる/させないといった表示の有無に関する設定データの他、どのような表示形態や表示パターンで表示させるかや、どのような表示内容を表示させるかといった設定データが含まれる。ここで言う表示形態や表示パターンには、グラフ形式で表示させるのか、回数形式で表示させるのかといった表示設定が含まれる。また、表示内容には、該呼出ランプ装置10が設定されているモード(パチンコモード又はパチスロモード)や、該呼出ランプ装置10に対応するパチンコ機30の機種名や、該パチンコ機30を製造したメーカー名といった表示内容が含まれる。
図3(1)は、第1の履歴データ165のデータ構成の一例を示す図である。第1の履歴データ165には、該呼出ランプ装置10のIDである自装置ID1651と、送信履歴データ1652と、受信履歴データ1653とが記憶される。
送信履歴データ1652は、該呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの送信の履歴に関するデータであり、例えば、データ引継ぎ用USBデバイス20にデータを送信した日時である送信日時1652a(時刻は図示省略)と、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信したデータの種類である送信データ1652bと、送信データ1652bの引継ぎ先の呼出ランプ装置10のIDである引継ぎ先ID1652cとが対応付けて記憶される。
なお、引継ぎ元の呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信したデータが何れの呼出ランプ装置10に引き継がれるかを直接的に知ることはできない。そこで、例えば、店員や管理者が、データの引継ぎ時に、引継ぎ元の呼出ランプ装置10が備える操作ボタン15を用いて引継ぎ先ID1652cを入力したり、設定用リモコン5に引継ぎ先ID1652cを入力して呼出ランプ装置10に送信するなどすることで、呼出ランプ装置10はデータの引継ぎ先を間接的に知ることができる。
なお、場合によっては、引継ぎ先が決まっていない段階で、呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20にデータを送信させる場面が生ずることも考えられる。また、店員や管理者が引継ぎ先ID1652cを入力することが手間になる場合もある。そこで、送信履歴データ1652に引継ぎ先ID1652cを記憶させないこととし、店員や管理者による引継ぎ先ID1652cの入力操作を省略することとしてもよい。
受信履歴データ1653は、データ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの受信の履歴に関するデータであり、例えば、データの引継ぎ元の呼出ランプ装置10のIDである引継ぎ元ID1653aと、データ引継ぎ用USBデバイス20から受信したデータの種類を示す受信データ1653bと、該受信データ1653bを受信した日時である受信日時1653c(時刻は図示省略)とが対応付けて記憶される。
なお、送信履歴データ1652と受信履歴データ1653との両方のデータを必ずしも第1の履歴データ165に記憶させる必要はなく、送信履歴データ1652と受信履歴データ1653とのうちの一方の履歴データを第1の履歴データ165に記憶させないこととしてもよい。つまり、送信履歴と受信履歴との両方の履歴を記憶することとしてもよいし、送信履歴と受信履歴とのうちの片方の履歴のみを記憶させることとしてもよい。
第1の履歴データ165に記憶された送信履歴や受信履歴は、必要に応じて、店員や管理者が操作ボタン15を用いて呼出ランプ装置10のディスプレイ13に表示させることが可能である。
認証パスワード167は、認証処理部11cが認証処理を行う際に、パスワード入力用ボタン15cを介して入力された入力パスワードとの照合を行うための照合用パスワードである。
なお、記憶部16に記憶するデータは上記のデータに限られない。例えば、台端末50にデータ引継ぎ用USBデバイス20の識別情報(以下、「USB識別子」という。)をデータベース化しておき、台端末50を介して取得したUSB識別子を記憶部16に記憶させることとしてもよい。
引継ぎデータ169は、該呼出ランプ装置10が他の呼出ランプ装置10から引き継いだデータ(データ引継ぎ用USBデバイス20から受信したデータ)である。
通信部17は、台端末50を介してパチンコ機30と通信を行う通信装置であり、例えば有線ケーブルによって台端末50と有線接続されている。通信部17は、台端末50を介して、パチンコ機30から各種の遊技信号を入力する。また、上記のように台端末50にUSB識別子がデータベース化されている場合には、通信部17は、台端末50からUSB識別子を入力する。
近距離無線通信部18は、店員が所持する設定用リモコン5と無線通信を行う通信装置である。近距離無線通信部18が無線通信を行う方式としては、代表的には赤外線通信を適用することができる。なお、赤外線通信に限らず、例えば、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)といった通信規格に則った近距離無線通信を実現する近距離無線通信モジュールを内蔵させ、これらの通信方式に従って設定用リモコン5と通信を行うようにすることも可能である。
データ引継ぎ用USBデバイス20は、主要な構成として、処理部21と、USBデバイスコントローラ23と、USBコネクタ25と、記憶部26とを備える。
処理部21は、CPU等を備えた処理装置である。処理部21は、記憶部26に記憶されている処理プログラムを、記憶部26を構成するRAMを作業領域として実行することにより、データ引継ぎ用USBデバイス20が備える各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この処理部21は、記憶制御部21bと、認証処理部21cとを機能部として含む。
USBデバイスコントローラ23は、USBバスを構成する信号線に接続され、処理部21から出力される指示信号に従ってデータの送受信を行ったり、USBバス上で発生したイベントを処理部21に通知する制御装置である。図示は省略するが、USBデバイスコントローラ23は、USB規格の物理層を担うトランシーバやレシーバ、論理層を担うプロトコルエンジン、処理部21との間でデータのやり取りを行うためのFIFO、各種の制御レジスタ等を有して構成される。
USBコネクタ25は、呼出ランプ装置10に接続するための端子であり、該USBコネクタ25が呼出ランプ装置10のUSBポート12に差し込まれることで、データ引継ぎ用USBデバイス20は呼出ランプ装置10との間のデータの授受が可能となる。
記憶部26は、フラッシュROMやRAM等のメモリを備えた記憶装置であり、外部装置記憶手段に相当する。記憶部26には、後述するデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理を行うための各種の処理プログラム(不図示)の他、データとして、引継ぎデータ169と、第2の履歴データ265と、認証パスワード267とが記憶される。
引継ぎデータ169は、呼出ランプ装置10から送信され、記憶制御部21bによって記憶部26に記憶されるデータである。
図3(2)は、第2の履歴データ265のデータ構成の一例を示す図である。第2の履歴データ265には、該データ引継ぎ用USBデバイス20の識別子であるUSB識別子2651と、送受信履歴データ2652とが記憶される。
送受信履歴データ2652は、引継ぎ元の呼出ランプ装置10からのデータの受信履歴及び引継ぎ先の呼出ランプ装置10へのデータの送信履歴に関するデータであり、例えば、データの引継ぎ元の呼出ランプ装置10のIDである引継ぎ元ID2652aと、該引継ぎ元ID2652aの呼出ランプ装置10から受信したデータの種類を示す受信データ2652bと、該受信データ2652bを受信した日時である受信日時2652c(時刻は図示省略)と、引継ぎ先の呼出ランプ装置10のIDである引継ぎ先ID2652dと、該引継ぎ先ID2652dの呼出ランプ装置10に送信したデータの種類である送信データ2652eと、該送信データ2652eを送信した日時である送信日時2652fとが対応付けて記憶される。
なお、送受信履歴データ2652の横一列に記憶されたデータのうち、受信データ2652aと、送信データ2653eとは、完全同一になるとは限らない。詳細は後述するが、本実施形態では、引継ぎ元の呼出ランプ装置10から受信した受信データ2652aの全部ではなく、受信データ2652aのうちの一部のデータを送信データ2653bとして引継ぎ先の呼出ランプ装置10に送信する場合があるためである。
なお、送受信履歴データ2652に記憶されたデータのうち、引継ぎ元の呼出ランプ装置10からの受信履歴に関するデータ部分(引継元ID2652a〜受信日時2652c)と、引継ぎ先の呼出ランプ装置10へのデータの送信履歴に関するデータ部分(引継ぎ先ID2652d〜送信日時2652fのデータ)とのうち、何れか一方のデータ部分を第2の履歴データ265に記憶させないようにすることも可能である。つまり、呼出ランプ装置10からの引継ぎデータの受信履歴と呼出ランプ装置10への引継ぎデータの送信履歴との両方の履歴を記憶することとしてもよいし、受信履歴と送信履歴とのうちの片方の履歴のみを記憶することとしてもよい。
第2の履歴データ265に記憶された送信履歴や受信履歴は、必要に応じて、店員や管理者がデータ引継ぎ用USBデバイス20をパソコン等の周辺装置にUSB接続し、該周辺装置の操作キーを用いて該周辺装置のディスプレイに表示させることが可能である。
認証パスワード267は、呼出ランプ装置10に記憶される認証パスワード167と同様のパスワードである。
パチンコ機30は、主要な構成として、遊技制御基板31と、演出制御基板32と、払出制御基板33と、払出機35と、通信部37とを備える。
遊技制御基板31は、パチンコ機30での遊技に関する統括的な制御を行う制御基板であり、特別電動役物(例えばアタッカー)や普通電動役物(例えば電チュー)の開放抽選や開放制御、特別図柄や普通図柄の変動等を制御する。
演出制御基板32は、パチンコ機30での演出に関する制御を行う制御基板であり、パチンコ機30の前面に設けられる液晶ディスプレイに表示させる演出に係るグラフィック映像の表示制御や、所定位置に設けられるスピーカから出力される演出に係る音声や効果音の音出力制御を行う。
払出制御基板33は、遊技制御基板31の制御に基づいて、払出機35からの出玉の払出しを制御する制御基板である。
通信部37は、台端末50と通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルによって台端末50と有線接続されている。通信部37は、遊技制御基板31の制御に従って、該パチンコ機30での遊技に係る遊技信号を、呼出ランプ装置10の通信部17に送信する。通信部37からは、遊技制御基板31の制御に従って、大当り信号や確変信号、突確信号、時短信号、図柄確定信号、セーフ玉信号等の信号が台端末50に出力される。また、パチンコ機30の裏側に設置されるアウトタンク装置からは、アウト玉信号が台端末50に出力される。
台端末50は、パチンコ機30が設置される遊技島に設けられ、所定数のパチンコ機30及び呼出ランプ装置10に対応して設けられる遊技関連装置の一種である。台端末50は、所定数の接続コネクタを備え、各接続コネクタに各パチンコ機30を接続することにより、該接続された機器との間で通信可能に構成されている。台端末50は、パチンコ機30の通信部37から入力した大当り信号や確変信号、突確信号、時短信号、図柄確定信号、アウト玉信号、セーフ玉信号等の信号を、呼出ランプ装置10に中継する。
[処理の流れ]
(1−1)第1処理
図4及び図5は、呼出ランプ装置10の制御部11が行う第1処理及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21が行う第1処理の流れを示すフローチャートである。呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用USBデバイス20との相互のデータや信号の授受を明確にするため、制御部11が行う処理を左側に、処理部21が行う処理を右側に図示し、データや信号の送受信を点線で図示している。
まず呼出ランプ装置10の制御部11は、USBポート12にデータ引継ぎ用USBデバイス20が接続されているか否かの接続確認を行う(A1)。次いで、制御部11は、近距離無線通信部18を介して設定用リモコン5からデータ送信指示信号を受信したか否かを判定し(A2)、受信しなかったと判定したならば(A2;No)、A23へと処理を移す。それに対し、受信したと判定したならば(A2;Yes)、制御部11は、自装置のデータ書込ボタン15bが押下されたか否かを判定する(A3)。
データ書込ボタン15bが押下されたと判定したならば(A3;Yes)、制御部11は、データ引継ぎ用USBデバイス20がUSBポート12に接続済みであるか否かを判定する(A5)。そして、接続済みであると判定したならば(A5;Yes)、報知制御部11dが、パスワードの入力を促す指示報知を行う(A7)。例えば、「パスワードを入力してください」といったメッセージをディスプレイ13に表示させるように制御する。
その後、制御部11は、パスワード入力用ボタン15cを介してパスワードが入力されるまで待機し(A9)、パスワードが入力されたならば、認証処理部11cが認証処理を行う(A11)。具体的には、入力パスワードと、記憶部16に記憶されている認証パスワード167とを照合し、パスワードが一致する場合には「認証成功」、パスワードが一致しない場合は「認証失敗」と判定する。
認証結果が成功であったならば(A13;Yes)、制御部11は、記憶部16に記憶されているデータの中から、例えば遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを読み出して引継ぎデータ169とし、接続済みのデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(A15)。そして、記憶制御部11bは、記憶部16の第1の履歴データ165を更新する(A17)。
次いで、報知制御部11dが、引継ぎデータ169の送信完了報知を行う(A19)。具体的には、表示制御部11aに、引継ぎデータ169の送信を完了したことを報知するメッセージとして、例えば「データの送信が完了しました」といったメッセージをディスプレイ13に表示させたり、発光制御部11eに、呼出ランプ14を緑色に点灯或いは点滅させるなどして、引継ぎデータ169の送信が完了したことを報知する。
次いで、表示制御部11aが、ディスプレイ13の表示を更新する(A20)。具体的には、例えば前日や前々日の大当り回数の表示を「0」にリセットしたり、過去の履歴表示を全て「0」にリセットするなどの表示更新を行う。
一方、A3又はA5の判定結果が否定判定である場合は(A3;No、又は、A5;No)、報知制御部11dが、エラー報知を行う(A21)。具体的には、表示制御部11aに、エラーが発生したことを報知するメッセージとして、例えば「エラーが発生しました。もう一度最初からやり直してください」といったメッセージをディスプレイ13に表示させたり、発光制御部11eに、呼出ランプ14を赤色に点灯或いは点滅させるなどして、エラーが発生したことを報知する。その後、制御部11は、A23へと処理を移す。
データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、呼出ランプ装置10から引継ぎデータ169を受信したか否かを判定し(B1)、受信しなかったと判定したならば(B1;No)、B7へと処理を移す。それに対し、受信したと判定したならば(B1;Yes)、記憶制御部21bが、受信した引継ぎデータ169を記憶部16に記憶させる制御を行う(B3)。そして、記憶制御部21bは、記憶部26の第2の履歴データ265を更新した後(B5)、B7へと処理を移す。
図5に移り、呼出ランプ装置10の制御部11は、設定用リモコン5からデータ取込指示信号を受信したか否かを判定し(A23)、受信しなかったと判定したならば(A23;No)、A1に処理を戻す。それに対し、受信したと判定したならば(A23;Yes)、制御部11は、データ読込ボタン15aが押下されたか否かを判定する(A25)。
データ読込ボタン15aが押下されたと判定したならば(A25;Yes)、制御部11は、データ引継ぎ用USBデバイス20がUSBポート12に接続済みであるか否かを判定する(A27)。そして、接続済みであると判定したならば(A27;Yes)、報知制御部11dが、パスワードの入力を促す指示報知を行う(A29)。
その後、制御部11は、パスワード入力用ボタン15cを介してパスワードが入力されるまで待機し(A31)、パスワードが入力されたならば、認証処理部11cが認証処理を行う(A33)。そして、認証結果が成功であったならば(A35;Yes)、制御部11は、データ送信指示信号をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(A37)。
データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、呼出ランプ装置10からデータ送信指示信号を受信したか否かを判定し(B7)、受信しなかったと判定したならば(B7;No)、B1に処理を戻す。それに対し、受信したと判定したならば(B7;Yes)、記憶制御部21bが、記憶部26から引継ぎデータ169を読み出して呼出ランプ装置10に送信する(B9)。そして、記憶制御部21bが記憶部26の第2の履歴データ265を更新した後(B11)、B1に処理を戻す。
呼出ランプ装置10の制御部11は、データ引継ぎ用USBデバイス20から引継ぎデータ169を受信したか否かを判定し(A39)、受信したと判定したならば(A39;Yes)、記憶制御部11bが、受信した引継ぎデータ169を記憶部16に上書き記憶する制御を行う(A41)。そして、記憶制御部11bは、記憶部16の第1の履歴データ165を更新する(A43)。
次いで、報知制御部11dが、引継ぎ完了報知を行う(A45)。具体的には、、表示制御部11aに、引継ぎデータ169が自装置の記憶部16に記憶され、引継ぎデータ169の引継ぎが完了した旨のメッセージとして、例えば「データの引継ぎが完了しました」といったメッセージをディスプレイ13に表示させるなどして、引継ぎデータ169の引継ぎ完了を報知する。そして、制御部11は、A1に処理を戻す。
一方、A25又はA27の判定結果が否定判定である場合は(A25;No、又は、A27;No)、報知制御部11dが、エラー報知を行う(A47)。そして、制御部11は、A1に処理を戻す。
(1−2)作用効果
第1遊技用システム1Aは、パチンコ機30(遊技機)に対応して設けられ、該パチンコ機30からの信号を受けて該パチンコ機30に関する遊技機情報を表示する呼出ランプ装置10(情報表示装置)と、該呼出ランプ装置10と通信するデータ引継ぎ用USBデバイス20(外部装置)と、から成る。
呼出ランプ装置10は、パチンコ機30の遊技機情報を表示するための遊技関連データ161や設定データ163を表示用データとして記憶する記憶部16(情報表示装置記憶手段)を備え、データ引継ぎ用USBデバイス20は、呼出ランプ装置10と通信することにより、該呼出ランプ装置10の記憶部16が記憶している表示用データのうちの少なくとも一部である引継ぎデータ169を記憶する記憶部26(外部装置記憶手段)を備える。そして、呼出ランプ装置10は、記憶部26が引継ぎデータ169を記憶したデータ引継ぎ用USBデバイス20と通信することにより、該データ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26が記憶している引継ぎデータ169を表示用データとして記憶部16に記憶する。この場合において、呼出ランプ装置10の記憶部16及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26は、認証処理が実行された場合に、引継ぎデータ169を記憶する。
より具体的には、呼出ランプ装置10の制御部11は、設定用リモコン5と通信可能に構成され、店員等の操作によって設定用リモコン5からデータ送信指示信号を受信し、店員等によって該呼出ランプ装置10のデータ書込ボタン15bが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20が該呼出ランプ装置10のUSBポート12に接続済みであるか否かを判定する。そして、接続済みであると判定した場合は、認証操作としてパスワードを入力するように促し、入力パスワードと認証パスワード167とが一致する場合に、認証成功と判定する。そして、この場合は、該呼出ランプ装置10の記憶部16が記憶している表示用データの中から、例えば遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを引継ぎデータ169として選択して、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信する。そして、データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、呼出ランプ装置10から引継ぎデータ169を受信した場合に、該引継ぎデータ169を記憶部26に記憶制御する。
また、呼出ランプ装置10の制御部11は、店員等の操作によって設定用リモコン5からデータ取込指示信号を受信し、店員等によって該呼出ランプ装置10のデータ読込ボタン15aが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20が該呼出ランプ装置10のUSBポート12に接続済みであるか否かを判定する。そして、接続済みであると判定した場合は、データ書き込み時と同様のパスワード認証を行い、認証成功と判定した場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20から引継ぎデータ169を受信して、記憶部16に記憶制御する。
これによれば、呼出ランプ装置10は、記憶部16に記憶されている引継ぎデータ169を、データ引継ぎ用USBデバイス20を介して他の呼出ランプ装置10に簡易且つ適切に引き継ぐことができる。例えば、パチンコ機30の移動時において、呼出ランプ装置10が記憶しているデータの引継ぎを、データ引継ぎ用USBデバイス20を用いて簡易に行うことが可能となり、店舗側の煩わしさを解消することができる。
また、呼出ランプ装置10の記憶部16及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26は、店員等によってパスワード入力操作がなされ、パスワードを用いた認証処理の結果が成功である場合に、引継ぎデータ169の送信及び受信が可能に構成されている。つまり、店員や管理者によって正しいパスワードが入力されない限り、呼出ランプ装置10間でのデータの引継ぎが実現できないため、権限を有しない者によってデータの引継ぎが実行されることを防止することができる。また、パスワード認証といった非常に簡単で有効な認証方法を用いて、データの引継ぎを実現することができる。
また、引継ぎデータ169は、パチンコ機30での遊技履歴に関する遊技履歴データ161aを含み、呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用USBデバイス20と通信することにより、記憶部26が記憶している遊技履歴データ161aを記憶部16に記憶し、該記憶部16に記憶された遊技履歴データ161aに基づいて、パチンコ機30での遊技履歴を表示するように構成されている。従って、呼出ランプ装置10は、パチンコ機30での遊技履歴のデータを、データ引継ぎ用USBデバイス20を介して他の呼出ランプ装置30に引き継がせることができる。この場合、パチンコ機30を他の設置位置に移動させた場合であっても、移動後の設置位置に設置された呼出ランプ装置10において、遊技者や遊技客が該パチンコ機30の遊技履歴を閲覧することが可能となる。また、パチンコ機30の移動時に店員や管理者が遊技履歴を新たに設定する必要がなくなり、店舗側の設定の煩わしさを解消することができる。
さらに、引継ぎデータ169は、パチンコ機30からの入力信号に基づいて呼出ランプ装置10に所定の表示態様で表示を行わせるための表示用設定データ163aを含み、呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用USBデバイス20と通信することにより、記憶部26が記憶している表示用設定データ163aを記憶部16に記憶し、該記憶部16に記憶された表示用設定データ163aに基づいて表示するように構成されている。従って、呼出ランプ装置10は、自装置に対応して設けられたパチンコ機30の表示に関する設定データを、データ引継ぎ用USBデバイス20を介して他の呼出ランプ装置30に引き継がせることができる。この場合、パチンコ機30を他の設置位置に移動させた場合であっても、移動後の設置位置に設置された呼出ランプ装置10において、移動前の設置位置の呼出ランプ装置10で表示されていた表示態様と同じ表示態様で表示することが可能となる。また、パチンコ機30の移動時に店員や管理者が表示用の設定を新たに行う必要がなくなり、店舗側の設定の煩わしさを解消することができる。
さらに、呼出ランプ装置10の記憶部16は、データ引継ぎ用USBデバイス20への引継ぎデータの送信履歴及び/又はデータ引継ぎ用USBデバイス20からの引継ぎデータの受信履歴を含む第1の履歴データ165を記憶する記憶領域を有する。この場合、例えば、呼出ランプ装置10の表示制御部11aが、記憶部16に記憶された第1の履歴データ165に基づいてデータの引継ぎ履歴をディスプレイ13に表示させるようにすることで、店員や管理者はデータの引継ぎ履歴を確認することが可能となり、店舗側にとっての利便性が向上する。
同様に、データ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26は、呼出ランプ装置10からの引継ぎデータの受信履歴及び/又は呼出ランプ装置10への引継ぎデータの送信履歴を含む第2の履歴データ265を記憶する記憶領域を有する。この場合、例えば、店員や管理者がUSBコネクタ25をパソコンに接続し、データ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26に記憶された第2の履歴データ265をパソコンの画面に表示させることで、店員や管理者はデータの引継ぎ履歴を確認することが可能となり、店舗側にとっての利便性が向上する。
さらに、呼出ランプ装置10は、ディスプレイ13や呼出ランプ14等の報知手段を備える。そして、引継ぎデータ169をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信した場合及び引継ぎデータ169がデータ引継ぎ用USBデバイス20から取り込んだ場合に、報知制御部11dが、上記の報知手段に送信完了報知及び引継ぎ完了報知を行わせるように構成されている。このため、データ引継ぎ元の呼出ランプ装置10においては、引継ぎデータ169がデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信されたことを店員や管理者が確認することができ、また、データ引継ぎ先の呼出ランプ装置10においては、引継ぎデータ169が該呼出ランプ装置10に引き継がれたことを店員や管理者が確認することができる。
第1遊技用システム1Aは、特に、ホールコンピュータを店舗に導入しておらず、呼出ランプ装置10の一括設定や、ホールコンピュータを介した呼出ランプ装置10へのデータ引継ぎを実施することのできないホールへの適用が有効なシステムである。
(1−3)第1処理の変形例
上記の第1処理では、A17で第1の履歴データ165を更新した後に、報知制御部11dが、A19で送信完了報知を行うこととして説明したが、これを次のようにしてもよい。すなわち、データ引継ぎ用USBデバイス20が呼出ランプ装置10から引継ぎデータを受信した場合に、データの受信完了を呼出ランプ装置10に通知する。そして、呼出ランプ装置10は、この通知を受けた後に、送信完了報知を行うこととしてもよい。
また、上記の第1処理では、A19で送信完了報知を行った後に、報知制御部11aが、A20でディスプレイ13の表示更新を行うこととして説明したが、この報知制御部11aによる表示更新のステップを省略し、店員や管理者が操作ボタン15を用いてディスプレイ13の表示更新を行うこととしてもよい。また、A17〜A20の処理の順番は適宜変更可能である。
また、呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの送信に際して、A2及びA3の2段階の判定を行うこととして説明したが、A2及びA3の2つのステップのうちの一方のステップを省略してもよい。同様に、データ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの受信に際しては、A23及びA25の2段階の判定を行うこととして説明したが、A23及びA25の2つのステップのうちの一方のステップを省略してもよい。
また、呼出ランプ装置10がデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータを送信する際の認証処理で用いるパスワードと、呼出ランプ装置10がデータ引継ぎ用USBデバイス20から引継ぎデータを受信する際の認証処理で用いるパスワードとは、同じパスワードであってもよいし、異なるパスワードであってもよい。
(2−1)第2処理
図6及び図7は、呼出ランプ装置10の制御部11が行う第2処理及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21が行う第2処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、図4及び図5で説明した第1処理とは異なり、認証処理を行うことなく引継ぎデータ169の読み込み及び書き込みを行う処理である。また、第1処理とは異なり、呼出ランプ装置10は、引継ぎデータ169をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信した場合に、記憶部16が記憶しているデータを消去する。また、データ引継ぎ用USBデバイス20は、引継ぎデータ169を呼出ランプ装置10に送信した場合に、記憶部26が記憶している引継ぎデータ169を消去する。なお、図4及び図5で説明した第1処理のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
呼出ランプ装置10の制御部11は、A5においてデータ引継ぎ用USBデバイス20が接続済みであると判定したならば(A5;Yes)、記憶部16に記憶されているデータのうち、例えば遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを読み出し、引継ぎデータ169としてデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(A15)。そして、記憶制御部11bは、記憶部16の第1の履歴データ165を更新する(A17)。
次いで、記憶制御部11bは、データ消去処理を行う(C21)。具体的には、例えば、記憶部16に記憶されているデータのうち、引継ぎデータ169としてデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信した遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを消去する。
次いで、表示制御部11aが、ディスプレイ13の表示を更新する(C22)。具体的には、例えば、データ消去処理で遊技履歴データ161aを消去した場合には、前日や前々日の大当り回数の表示を「0」にリセットしたり、過去の履歴表示を全て「0」にリセットするなどの表示更新を行う。なお、遊技履歴データ161aを消去しないこととした場合は、履歴表示を更新せずにそのまま維持表示させてもよい。
図7に移り、呼出ランプ装置10の制御部11は、A27においてデータ引継ぎ用USBデバイス20が接続済みであると判定したならば(A27;Yes)、データ送信指示信号をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(A37)。以降の処理は図5の第1処理と同じである。
データ引継ぎ用USBデバイス20は、B11において第2の履歴データ265を更新した後、記憶制御部21bが、データ消去処理を行う(D11)。具体的には、記憶制御部21bは、記憶部26に記憶されている引継ぎデータ169を消去する。そして、処理部21は、B1に処理を戻す。
(2−2)作用効果
上記の第2処理によれば、第1処理とは異なり、呼出ランプ装置10の制御部11は、認証処理を行わずに、引継ぎデータ169の書き込み及び読み込みを行う。この第2処理では、データ引継ぎ時に、店員等がパスワードを入力する手間を省くことができる。
また、呼出ランプ装置10の記憶制御部11bは、引継ぎデータ169をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信した場合に、データ消去処理を行って、記憶部16に記憶されているデータを消去する。これにより、呼出ランプ装置10に記憶されているデータの消去を店員や管理者が手作業で行う必要がなくなり、パチンコ機30の移動時に店員等が抱える煩わしさを解消することができる。
同様に、データ引継ぎ用USBデバイス20の記憶制御部21bは、引継ぎデータ169を呼出ランプ装置10に送信した場合に、データ消去処理を行って、記憶部26に記憶されている引継ぎデータ169を消去する。この場合も、データ引継ぎ用USBデバイス20に記憶されているデータの消去を店員や管理者が行う必要がなくなり、至便である。
(2−3)第2処理の変形例
上記の第2処理では、A17において第1の履歴データ165を更新した後に、記憶制御部11bが、C21においてデータ消去処理を行うこととして説明したが、これを次のようにしてもよい。すなわち、データ引継ぎ用USBデバイス20が呼出ランプ装置10から引継ぎデータを受信した場合に、データの受信完了を呼出ランプ装置10に通知するようにし、この通知を受けた場合に、呼出ランプ装置10の記憶制御部11bがデータ消去処理を行うこととしてもよい。
また、データ消去処理で消去するデータは、遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aの両方のデータあってもよいし、何れか一方のデータであってもよい。また、データ消去処理で消去するデータを遊技履歴データ161aや表示用設定データ163aに限るのではなく、例えば、遊技履歴データ161aを含む遊技関連データ161全部を消去することとしてもよいし、表示用設定データ163aを含む設定データ163全部を消去することとしてもよい。
また、データ消去処理を行わずに、データを記憶維持させるようにすることも可能である。例えば、同種のパチンコ機30に対応して設けられる複数の呼出ランプ装置10に対して共通設定(再設定)を行う際に、設定データが消去されていると、再設定が困難になるという問題がある。そこで、データ引継ぎ用USBデバイス20にデータを送信した場合であっても、呼出ランプ装置10に記憶されていたデータを記憶維持するようにすれば、共通設定を複数の呼出ランプ装置10で容易に行うことが可能となり、至便である。
上記以外にも、呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を送信した後に、データ引継ぎ用USBデバイス20に記憶された引継ぎデータ169が何らかの原因(例えばデバイスの破損)によって消えてしまうことも考えられる。また、呼出ランプ装置10からデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を送信した後に、データ引継ぎ用USBデバイス20を紛失してしまう可能性も否定できない。これらの事情を考慮すれば、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶されていたデータを消去せずに、バックアップとして記憶維持させておくメリットがある。
図8は、図6で説明した呼出ランプ装置10の制御部11が行う第2処理の別例を示すフローチャートである。この処理では、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶されているデータを消去する際に、店員等による所定のデータ消去指示操作を必要とする。なお、前述した各処理に係るフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
呼出ランプ装置10は、A17において第1の履歴データ165を更新した後、報知制御部11dが、データ消去実行確認報知を行う(C18)。具体的には、表示制御部11aに、例えば「記憶しているデータを消去しますか?消去する場合にはデータ消去ボタンを押してください」といったメッセージをディスプレイ13に表示させる。
次いで、制御部11は、データ消去ボタン15eが押下されたか否かを判定し(C19)、押下されたと判定したならば(C19;Yes)、記憶制御部11bが、データ消去処理を行う(C21)。
一方、データ消去ボタン15eが押下されなかったと判定したならば(C19;No)、制御部11は、A19へと処理を移す。この場合は、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶されているデータが消去されずに、記憶維持されることになる。
場合によっては、パチンコ機30の移動後に、店員等が移動元の呼出ランプ装置10に記憶されていたデータを参照することが必要になる場合がある。上記のように、データ消去指示操作がなされない限り、呼出ランプ装置10の記憶部16が記憶しているデータを消去しないようにすることで、店舗側の意図に反してデータが消去されてしまうことを防止することができる。
なお、データ消去指示操作がなされた場合に呼出ランプ装置10記憶部16が記憶しているデータを消去するようにするのではなく、呼出ランプ装置10に対して、データの消去処理を行うか否かの設定を可能としてもよい。具体的には、例えば、店員や管理者が、設定用リモコン5や呼出ランプ装置10の操作ボタン15を用いて、データの消去処理を行うデータ消去モードと、データを記憶維持するデータ維持モードとの2種類のモードを切替設定できるように呼出ランプ装置10を構成することとしてもよい。
また、上記の第2処理では、呼出ランプ装置10の制御部11が、認証処理を行わずに引継ぎデータ169をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信することとして説明したが、前述した第1処理と同様に、店員等による所定の認証操作(例えばパスワード入力)に応じて認証処理を行い、認証結果が成功である場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を送信するようにしてもよい。この場合は、認証が成功してデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169を送信した後に、記憶制御部11bが、記憶部16が記憶しているデータを消去するようにすればよい。
(3−1)第3処理
図9は、呼出ランプ装置10の制御部11が行う第3処理及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21が行う第3処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、データ引継ぎ用USBデバイス20から引き継ぐデータを選択する処理を追加した処理である。なお、第3処理の前半の処理は図4で説明した第1処理と同一であるため、図示を省略している。また、前述した各処理に係るフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図9において、呼出ランプ装置10の制御部11は、A35において認証結果が成功であると判定した場合に(A35;Yes)、報知制御部11dは、引継ぎデータ169の選択確認報知を行う(E37)。具体的には、例えば、表示制御部11aに、「引き継ぐデータを選択しますか?選択する場合はデータ選択ボタンを押して引継ぎデータを選択してください」といったメッセージをディスプレイ13に表示させる。
次いで、制御部11は、データ選択ボタン15dを用いて引継ぎデータが選択されたか否かを判定し(E39)、選択されたと判定したならば(E39;Yes)、選択された引継ぎデータ(以下、「選択引継ぎデータ」という。)の送信を指示する送信指示信号をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(E41)。一方、引継ぎデータが選択されなかったと判定したならば(E39;No)、制御部11は、全ての引継ぎデータ169の送信を指示する送信指示信号をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(E43)。つまり、E41及びE43では、呼出ランプ装置10の制御部11が、送信を要求する引継ぎデータの種類をデータ引継ぎ用USBデバイス20に通知する通知手段として機能する。
データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、データ送信指示信号を受信したと判定したならば(B7;Yes)、送信が指示された引継ぎデータを判定する(F9)。送信が指示された引継ぎデータが選択引継ぎデータであったならば(F9;選択引継ぎデータ)、処理部21は、該選択引継ぎデータ(第2選択引継ぎデータ)を呼出ランプ装置10に送信する送信データとして設定する(F11)。つまり、処理部21は、呼出ランプ装置10からの通知内容に基づいて、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶させる第2選択引継ぎデータを設定する第2設定手段として機能する。
送信が指示された引継ぎデータが全ての引継ぎデータであったならば(F9;全て)、処理部21は、全ての引継ぎデータを呼出ランプ装置10に送信する送信データとして設定する(F13)。その後、処理部21は、F11又はF13で設定した送信データを呼出ランプ装置10に送信する(F15)。
そして、記憶制御部21bは、記憶部26に記憶されている送信データを消去する(F17)。つまり、送信データが選択引継ぎデータであったならば、記憶部26に記憶されている引継ぎデータの中の選択引継ぎデータを消去する。また、送信データが全ての引継ぎデータであったならば、記憶部26に記憶されている全ての引継ぎデータを消去する。そして、処理部21は、B11へと処理を移す。
呼出ランプ装置10の制御部11は、データ引継ぎ用USBデバイス20から送信データを受信したか否かを判定する(E43)。そして、受信したと判定したならば(E43;Yes)、記憶制御部11bが、受信した送信データを引継ぎデータとして記憶部16に記憶させる制御を行う(E45)。そして、A43へと処理を移す。
(3−2)作用効果
上記の第3処理によれば、呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用USBデバイス20に記憶されている引継ぎデータ169の中から選択されるデータであって、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶させるデータである選択引継ぎデータを選択する操作を行う選択操作手段として、データ選択ボタン15dを備える。呼出ランプ装置10の制御部11は、データ選択ボタン15dを用いて何れの引継ぎデータが選択引継ぎデータとして選択されたかをデータ引継ぎ用USBデバイス20に通知し、データ引継ぎ用USBデバイス20は、呼出ランプ装置10からの通知に基づいて、記憶部26が記憶している引継ぎデータ169の中から選択引継ぎデータを設定する。
これによれば、データ引継ぎ用USBデバイス20から呼出ランプ装置10に引継ぎさせたいデータを、店員等がデータ選択ボタン15dを用いて選択することができる。また、データ引継ぎ用USBデバイス20は、呼出ランプ装置10からの通知に基づいて、引継ぎ先の呼出ランプ装置10へ引き継がせるデータを誤りなく設定し、設定した選択引継ぎデータをデータ引継ぎ先の呼出ランプ装置10に送信することができる。
(3−3)第3処理の変形例
図10は、図9で説明した呼出ランプ装置10の制御部11が行う第3処理及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21が行う第3処理の変形例を示すフローチャートである。図9の第3処理では、データ引継ぎ用USBデバイス20が、記憶部26に記憶された引継ぎデータの中から、呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶させるデータを選択・設定したが、図10の第3処理の変形例では、呼出ランプ装置10が、記憶部16に記憶された引継ぎデータの中から選択引継ぎデータを設定して、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信する。なお、この第3処理の変形例における後半の処理は図5で説明した第1処理と同一であるため、図示を省略する。また、前述した各処理に係るフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
A13において認証結果が成功であると判定したならば(A13;Yes)、呼出ランプ装置10の報知制御部11dは、引継ぎデータ169の選択確認報知を行う(P15)。具体的には、例えば、表示制御部11aに、「引き継ぐデータを選択しますか?選択する場合はデータ選択ボタンを押して引継ぎデータを選択してください」といったメッセージをディスプレイ13に表示させる。
次いで、制御部11は、引継ぎデータが選択されたか否かを判定する(P17)。前述したように、他の呼出ランプ装置10に引き継ぐ引継ぎデータとしては、例えば遊技履歴データ161aや表示用設定データ161bがある。P17では、例えば、店員や管理者によって上記の2種類のデータの中から1種類のデータが選択されたか否かを判定する。
例えば、ある機種のパチンコ機30を、同機種のパチンコ機30が設置されていた設置位置に移動させる場合がある。この場合、パチンコ機30の機種が同じであるため、移動先の設置位置の呼出ランプ装置10にデータ表示させる態様は、移動元の設置位置の呼出ランプ装置10で表示させていた態様と同じでよい。そこで、パチンコ機30の移動時に、店員や管理者が、呼出ランプ装置10に記憶されたデータの中から遊技履歴データ161aを択一的に選択し、移動元の設置位置の呼出ランプ装置10に表示されていた遊技履歴のみを、移動先の呼出ランプ装置10に引き継ぐなどすることができる。
そして、選択されたと判定したならば(P17;Yes)、制御部11は、選択引継ぎデータ(第1選択引継ぎデータ)を、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信するデータに設定する(P19)。つまり、制御部11は、データ選択操作に従って、データ引継ぎ用USBデバイス20の記憶部26に記憶する第1選択引継ぎデータを設定する第1設定手段として機能する。
一方、引継ぎデータが選択されなかったと判定したならば(P17;No)、制御部11は、全ての引継ぎデータをデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信するデータに設定する(P21)。その後、制御部11は、P19又はP21で設定された送信データをデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(P23)。そして、制御部11は、A17へと処理を移す。
データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、呼出ランプ装置10から送信データを受信したか否かを判定する(Q1)。そして、受信したと判定したならば(Q1;Yes)、記憶制御部21bが、受信した送信データを引継ぎデータとして記憶部26に記憶させる制御を行う(Q3)。そして、B5へと処理を移す。
なお、上記の第3処理及びその変形例では、呼出ランプ装置10に対するデータ選択操作によって、データ引継ぎ用USBデバイス20に送信するデータを選択することとして説明したが、これを設定用リモコン5に対するデータ選択操作によって実現してもよい。つまり、店員や管理者が設定用リモコン5の操作ボタンを用いて引き継がせるデータ(選択引継ぎデータ)を選択し、設定用リモコン5が、何れのデータが選択引継ぎデータとして選択されたかを、呼出ランプ装置10に通知することとしてもよい。
また、設定用リモコン5とデータ引継ぎ用USBデバイス20とを近距離無線通信で通信可能に構成し、店員や管理者が設定用リモコン5の操作ボタンを用いて選択引継ぎデータを選択することとしてもよい。そして、設定用リモコン5が、何れのデータが選択引継ぎデータとして選択されたかを、データ引継ぎ用USBデバイス20に通知するようにしてもよい。この場合は、データ引継ぎ用USBデバイス20が、設定用リモコン5からの通知に基づいて、F9及びF11の判定を行うようにすればよい。
(4−1)第4処理
図11は、呼出ランプ装置10の制御部11が実行する第4処理及びデータ引継ぎ用USBデバイス20が実行する第4処理の流れを示すフローチャートである。この第4処理では、データ引継ぎ用USBデバイス20が引継ぎデータ169を呼出ランプ装置10から受け取る際に認証処理を行う。なお、前述した各処理に係るフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
呼出ランプ装置10の制御部11は、A9においてパスワードの入力を待機し、パスワードが入力されたならば、記憶部16の中から遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを読み出して引継ぎデータ169とし、入力されたパスワードとともにデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する(G11)。
データ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21は、呼出ランプ装置10から引継ぎデータ169及びパスワードを受信したか否かを判定し(H1)、受信したと判定したならば(H1;Yes)、認証処理部21cが、認証処理を行う(H3)。具体的には、呼出ランプ装置10から受信したパスワードと、記憶部26に記憶されている認証パスワード267とが一致するか否かを判定し、一致する場合は「認証成功」、一致しない場合は「認証失敗」と判定する。
認証処理による認証結果が成功であったならば(H5;成功)、処理部21は、認証成功信号を呼出ランプ装置10に送信する(H7)。そして、記憶制御部21bが、呼出ランプ装置10から受信した引継ぎデータ169を記憶部26に記憶させる制御を行う(H9)。一方、認証処理による認証結果が失敗であったならば(H5;失敗)、処理部21は、認証失敗信号を呼出ランプ装置10に送信する(H11)。
呼出ランプ装置10の制御部11は、データ引継ぎ用USBデバイス20から受信した認証成功/失敗信号に基づいて、認証結果を判定する(G13)。そして、認証結果が成功であったならば(G13;Yes)、A17及びA19へと引継ぎし、第1の履歴データ165の更新及び送信完了報知を行う。一方、認証結果が失敗であったならば(G13;No)、報知制御部11dは、A21へと引継ぎし、エラー報知を行う。
(4−2)作用効果
上記の第4処理によれば、呼出ランプ装置10の制御部11は、引継ぎデータ169及び入力パスワードをデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信する。データ引継ぎ用USBデバイス20の認証処理部21cは、呼出ランプ装置10から受信した入力パスワードと記憶部26が記憶している認証パスワード267とを用いて認証処理を行う。そして、認証結果が成功である場合に、記憶制御部21bが、呼出ランプ装置10から受信した引継ぎデータ169を記憶部26に記憶させる制御を行う。この第4処理では、データ引継ぎ用USBデバイス20が認証処理を行い、その結果が成功の場合に限り、呼出ランプ装置10から取得した引継ぎデータ169を記憶部26に記憶制御する。このため、権限のない者によってデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータ169が記憶されることを防止することができる。
なお、呼出ランプ装置10は、上記の第1〜第4処理のいずれか1つの処理を実行可能に構成されていてもよいし、上記の第1〜第4処理の全ての処理を実行可能であり、いずれの処理を実行するかを選択して設定可能に構成されていてもよい。
[2.第2実施形態]
[機能構成]
図12は、第2実施形態における第2遊技用システム1Bを構成する各装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。第2遊技用システム1Bでは、第1遊技用システム1Aとは異なり、設定用リモコン5が備えられていない。このため、呼出ランプ装置10が設定用リモコン5と近距離無線通信を行うための近距離無線通信部18が構成要素から除外されている。
この第2遊技用システム1Bにおいても、第1遊技用システム1Aにおける呼出ランプ装置10の制御部11及びデータ引継ぎ用USBデバイス20の処理部21が行う各種の処理(上記の第1処理〜第4処理)を実質的に同一に適用可能である。第1遊技用システム1Aでは、呼出ランプ装置10が、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続された状態で、設定用リモコン5からデータ送信指示信号を受信し、自装置のデータ書込ボタン15bが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの送信が可能となったが、第2遊技用システム1Bでは、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続された状態でデータ書込ボタン15bが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20へのデータの送信を可能にすればよい。
また、第1遊技用システム1Aでは、呼出ランプ装置10が、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続された状態で、設定用リモコン5からデータ取込指示信号を受信し、自装置のデータ読込ボタン15aが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの取込が可能となったが、第2遊技用システム1Bでは、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続された状態でデータ読込ボタン15aが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20からのデータの取込を可能にすればよい。
第2遊技用システム1Bも、特に、ホールコンピュータを店舗に導入しておらず、呼出ランプ装置10の一括設定や、ホールコンピュータを介した呼出ランプ装置10へのデータ引継ぎを実施することのできないホールへの適用が有効なシステムである。
[3.第3実施形態]
[システム構成]
図13は、第3実施形態における第3遊技用システム1Cのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。なお、第1遊技用システム1A及び第2遊技用システム1Bと同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第3遊技用システム1Cは、パチンコ機30に対応して設けられる呼出ランプ装置10と、外部装置の一種であるデータ引継ぎ用リモコン40とを備えて構成される。図13には、図1と同様に、第1設置位置のパチンコ機30を、第11設置位置のパチンコ機30の設置場所に移動させる場合を例として図示している。この場合に、第1設置位置に設置された呼出ランプ装置10が記憶している第1設置位置のパチンコ機30での遊技に関連するデータや第1設置位置でのパチンコ機30の設定データ163を、第11設置位置に設置された呼出ランプ装置10に引き継がせるために用いるのが、データ引継ぎ用リモコン40である。
[機能構成]
図14は、第3遊技用システム1Cを構成する各装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。第1遊技用システム1Aにおけるデータ引継ぎ用USBデバイス20の代わりに、データ引継ぎ用リモコン40がシステムの構成要素として備えられている点が異なる。
呼出ランプ装置10は、第1遊技用システム1Aの呼出ランプ装置10が具備していたリモコンと近距離無線通信を行うための近距離無線通信部18に代えて、データ引継ぎ用リモコン40と近距離無線通信を行うための近距離無線通信部19を機能部として備える。それ以外の構成は同じである。
データ引継ぎ用リモコン40は、処理部41と、ディスプレイ43と、報知ランプ44と、操作ボタン45と、記憶部46と、近距離無線通信部49とを有して構成される。
処理部41は、CPU等を備えた処理装置である。処理部41は、記憶部46に記憶されている不図示の処理プログラムを、記憶部46を構成するRAMを作業領域として実行することにより、データ引継ぎ用リモコン40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。処理部41は、表示制御部41aと、記憶制御部41bと、認証処理部41cと、報知制御部41dとを機能部として含む。
ディスプレイ43は、データ引継ぎ用リモコン40の前面に設けられる小型の表示装置である。例えば、ディスプレイ43には、表示制御部41bによって、記憶部46の第2の履歴データ465に記憶された受信履歴や送信履歴に関するデータが表示制御される。これにより、店員や管理者は、いつデータ引継ぎ用リモコン40が呼出ランプ装置10から引継ぎデータを受信したかや、いつデータ引継ぎ用リモコン40が呼出ランプ装置10に引継ぎデータを送信したかの履歴を閲覧・確認することができる。
報知ランプ44は、報知制御部41dが、パスワードの入力を店員に促す報知や、エラーが発生した場合にその旨の報知を行うためのランプであり、報知手段として機能する。
操作ボタン45は、店員が各種の操作を行うための操作手段(入力手段)であり、データ読込ボタン45aと、データ書込ボタン45bと、パスワード入力用ボタン45cと、データ選択ボタン45dと、データ消去ボタン45eとを含む。
記憶部46は、ROMやRAM、フラッシュROM等のメモリを備えた記憶装置であり、外部装置記憶手段に相当する。記憶部46には、処理部41が後述する処理を行うための処理プログラム(不図示)の他、データとして、引継ぎデータ169と、第2の履歴データ465と、認証パスワード467とが記憶される。
第2の履歴データ465のデータ構成は、図3(2)に示した第2の履歴データ265のデータ構成と略同一である。但し、USB識別子2651の代わりに、データ引継ぎ用リモコンの識別情報が記憶される点が異なる。
[処理の流れ]
図15及び図16は、呼出ランプ装置10の制御部11が行う処理及びデータ引継ぎ用リモコン40の処理部41が行う処理の流れを示すフローチャートである。呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用リモコン40との相互のデータや信号の授受を明確にするために、制御部11が行う処理を左側に、処理部41が行う処理を右側に図示し、データや信号の送受信を点線で図示している。
なお、このフローチャートは、呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用リモコン20との間の通信方式として、赤外線通信やZigbee、Bluetoothといった近距離無線通信方式を利用する場合を想定した処理フローとして図示している。これらの近距離無線通信方式では、通信を行う装置間で接続確認を行い、接続完了の信号を受信することによって両者の通信接続が確立され、データや信号の送受信が可能となる。代表的には赤外線通信を適用することが考えられるが、この場合、データ引継ぎ用リモコン40は、最初にデータの送信宣言となる赤外線信号(例えば、リーダー部と呼ばれるフォーマットの赤外線信号)を呼出ランプ装置10に送信する。呼出ランプ装置10は、この送信宣言となる赤外線信号を受信することによって、データ引継ぎ用リモコン20との通信接続を確立する。
データ引継ぎ用リモコン40の処理部41は、データ読込ボタン45aが押下されたか否かを判定し(N1)、押下されなかったと判定したならば(N1;No)、N21へと処理を移す。それに対し、データ読込ボタン45aが押下されたと判定したならば(N1;Yes)、パスワード入力用ボタン45cを用いてパスワードが入力されるまで待機する(N3)。
パスワードが入力されたならば、認証処理部41cが、入力パスワードと記憶部46に記憶されている認証パスワード467とを用いた認証処理を行う(N5)。認証処理の結果が成功であったならば(N7;Yes)、処理部41は、近距離無線通信部49に呼出ランプ装置10の近距離無線通信部19と通信接続するように制御する(N9)。そして、処理部41は、データ送信指示信号を呼出ランプ装置10に送信する(N11)。
呼出ランプ装置10の制御部11は、データ引継ぎ用リモコン40との間で通信接続が確立したかを判定し(M1)、確立したと判定したならば(M1;Yes)、データ引継ぎ用リモコン40から受信した指示信号の種類を判定する(M3)。
指示信号がデータ送信指示信号であったならば(M3;データ送信)、処理部41は、記憶部46に記憶されているデータの中から遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを引継ぎデータ169として読み出して、データ引継ぎ用リモコン40に送信する(M5)。そして、記憶制御部11bが、記憶部16の第1の履歴データ165を更新した後(M7)、記憶部16が記憶している遊技履歴データ161a及び表示用設定データ163aを消去する(M9)。そして、制御部11は、M1に処理を戻す。
データ引継ぎ用リモコン40の処理部41は、N11の後、呼出ランプ装置10から引継ぎデータ169を受信したか否かを判定し(N13)、受信したと判定したならば(N13;Yes)、記憶制御部41bが、受信した引継ぎデータ169を記憶部46に記憶させる制御を行う(N15)。そして、記憶制御部41bは、記憶部46の履歴データ465を更新する(N17)。
N7において認証結果が失敗であると判定した場合(N7;No)、又は、N13において引継ぎデータ169を受信しなかったと判定した場合は(N13;No)、報知制御部41dが、エラー報知を行う(N19)。そして、処理部41は、N21へと処理を移す。
次いで、処理部41は、データ書込ボタン45bが押下されたか否かを判定し(N21)、押下されなかったと判定したならば(N21;No)、N1に処理を戻す。一方、データ書込ボタン45bが押下されたと判定したならば(N21;Yes)、処理部41は、近距離無線通信部49に呼出ランプ装置10の近距離無線通信部19と通信接続させるように制御する(N23)。そして、処理部41は、データ取込指示信号を呼出ランプ装置10に送信する(N25)。
呼出ランプ装置10の制御部11は、M3においてデータ引継ぎ用リモコン40から受信した指示信号がデータ取込指示信号であると判定したならば(M3;データ取込)、報知制御部11dは、パスワード入力用ボタン15cを用いてパスワードを入力するように指示する報知を行う(A7)。そして、処理部41は、パスワードが入力されるまで待機し(A9)、認証処理部11cが、入力パスワードと認証パスワード167とを用いた認証処理を行う(A11)。
認証処理の結果が成功であったならば(A13;成功)、制御部11は、認証成功信号をデータ引継ぎ用リモコン40に送信する(M15)。一方、認証処理の結果が失敗であったならば(A13;No)、制御部11は、認証失敗信号をデータ引継ぎ用リモコン40に送信する(M17)。そして、報知制御部11dがエラー報知を行った後(A47)、M1に処理を戻す。
データ引継ぎ用リモコン40の処理部41は、呼出ランプ装置10から受信した認証結果を示す信号に基づき、認証が成功であったか否かを判定し(N27)、成功であったと判定したならば(N27;Yes)、記憶部46が記憶している引継ぎデータ169を読み出して呼出ランプ装置10に送信する(N29)。そして、記憶制御部41bは、記憶部46の履歴データ465を更新した後(N31)、記憶部41bに記憶されている引継ぎデータ169を消去するデータ消去処理を行う(N33)。また、認証が失敗であったと判定したならば(N27;No)、報知制御部41dが、エラー報知を行う(N35)。これらの後、処理部41は、N1に処理を戻す。
呼出ランプ装置10の制御部11は、M15の後、データ引継ぎ用リモコン40から引継ぎデータ169を受信したか否かを判定し(M19)、受信したと判定したならば(M19;Yes)、A41〜A45の処理を行った後、M1に処理を戻す。また、引継ぎデータ169を受信しなかったと判定したならば(M19;No)、制御部11は、A47へと処理を移す。
[作用効果]
第3遊技用システム1Cは、パチンコ機30(遊技機)に対応して設けられ、遊技関連データ161や設定データ163等のデータ(表示用データ)を記憶する記憶部16(情報表示装置記憶手段)を備える呼出ランプ装置10(情報表示装置)と、該記憶部16が記憶している表示用データのうちの少なくとも一部であって他の呼出ランプ装置10に引き継ぐ引継ぎデータ169を記憶する記憶部46(外部装置記憶手段)を備えるデータ引継ぎ用リモコン40(外部装置)とを備えて構成される。
呼出ランプ装置10は、データ引継ぎ用リモコン40と通信可能に構成される。データ引継ぎ用リモコン40は、店員等によって該データ引継ぎ用リモコン40のデータ読込ボタン45aが押下された場合に、認証操作としてパスワードを入力するように促し、入力パスワードと認証パスワード467とが一致する場合に、認証成功と判定する。そして、この場合は、該呼出ランプ装置10と通信接続し、データ送信指示信号を呼出ランプ装置10に装置する。このデータ送信指示信号を受けて、呼出ランプ装置10は記憶部16が記憶しているデータの中から引継ぎデータ169を読み出して、データ引継ぎ用リモコン40に送信する。
また、データ引継ぎ用リモコン40は、店員等によって該データ引継ぎ用リモコン40のデータ書込ボタン45bが押下された場合に、呼出ランプ装置10と通信接続し、呼出ランプ装置10に対してデータ取込指示信号を送信する。このデータ取込指示信号を受けて、呼出ランプ装置10は、認証操作としてパスワードを入力するように促し、入力パスワードと認証パスワード167とが一致する場合に、認証成功と判定する。そして、この場合は、データ引継ぎ用リモコン40から引継ぎデータ169を受信して、記憶部16に記憶制御する。
これによれば、呼出ランプ装置10は、他の呼出ランプ装置10に記憶されていたデータを、データ引継ぎ用リモコン40を介して自装置に簡易且つ適切に引き継ぐことができる。パチンコ機30の移動時に、呼出ランプ装置10が記憶しているデータの引継ぎを、データ引継ぎ用リモコン40を用いて簡易に行うことが可能となり、店舗側の煩わしさを解消することができる。また、パスワード認証といった非常に簡単で有効な認証方法を用いて、データの引継ぎを実現することができる。
また、呼出ランプ装置10の記憶部16及びデータ引継ぎ用リモコン40の記憶部46は、店員等によってパスワード入力操作がなされ、パスワード認証を行った結果が成功である場合に、引継ぎデータ169の読み込み及び書き込みが可能に構成されている。つまり、店員や管理者によって正しいパスワードが入力されない限り、呼出ランプ装置10間でのデータの引継ぎが実現できないため、権限を有しない者によってデータの引継ぎが実行されることを防止することができる。
第3遊技用システム1Cも、特に、ホールコンピュータを店舗に導入しておらず、呼出ランプ装置10の一括設定や、ホールコンピュータを介した呼出ランプ装置10へのデータ引継ぎを実施することのできないホールへの適用が有効なシステムである。
なお、図15及び図16で説明した処理は、一実施例として記載した処理に過ぎない。データ引継ぎ用リモコン40を用いる場合も、第1実施形態で説明したデータ引継ぎ用USBデバイス20を用いる場合と同様の処理を適用可能である。つまり、第1実施形態で説明した第1処理〜第4処理を、呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用リモコン40との間で近距離無線通信を行って信号やデータの送受を行う処理に書き換えることによって、第1実施形態で説明した各種の処理を同様に適用することができる。
[他の実施形態]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、他の実施形態について説明する。なお、上記の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
上記の実施形態では、呼出ランプ装置10が設けられる遊技機をパチンコ機30として説明したが、パチンコ機30の代わりに、呼出ランプ装置10が設けられる遊技機をスロットマシンとしてもよい。この場合は、呼出ランプ装置10を、スロットマシンに対応するモード(パチスロモード)に設定し、スロットマシンの遊技機情報をディスプレイ13に表示するようにすればよい。
この場合、呼出ランプ装置10は、台端末50を介してスロットマシンからメダル投入信号やボーナス信号(B.B信号やR.B信号)を受信し、受信した信号に基づいてボーナス関連情報を集計する。そして、当日のビッグボーナスゲームの発生回数やレギュラーボーナスゲームの発生回数、ボーナスゲーム終了時からのゲーム数(最初のボーナスゲームが発生するまでは開店時からのゲーム数)といった情報や、それよりも前の日におけるビッグボーナスゲームの発生回数やレギュラーボーナスゲームの発生回数等の情報を、遊技履歴データとして記憶部16に記憶させる。そして、この遊技履歴データを、外部装置を用いて他の呼出ランプ装置10に引き継ぐようにすればよい。
また、スロットマシンモードでは、所定の条件が成立した場合(例えば所定確率の抽選に当選した場合)に、アシストタイム(AT)状態やリプレイタイム(RT)状態、アシストリプレイタイム(ART)状態となるように制御される。そこで、スロットマシンからの信号を受けて該スロットマシンに関する情報を表示するための表示用設定データとして、例えば、上記のATやRT、ARTの発生回数のカウント設定に係るデータを呼出ランプ装置10の記憶部16に記憶させることとしてもよい。そして、この表示用設定データを、外部装置を用いて他の呼出ランプ装置10に引き継ぐようにすればよい。
上記において、呼出ランプ装置10は、当日のボーナスゲームの発生回数やそれよりも前の日におけるボーナスゲームの発生回数等の情報を遊技履歴データとして記憶部16に記憶する。そして、これらの遊技履歴データを引継ぎデータに含めて、データ引継ぎ用USBデバイス20やデータ引継ぎ用リモコン40に送信する。
また、スロットマシンからの入力信号に基づいて呼出ランプ装置10のディスプレイ13に所定の表示態様で表示を行わせるための表示用設定データを記憶部16に記憶させることとし、この表示用設定データを、上記の実施形態で説明したデータ引継ぎ用USBデバイス20やデータ引継ぎ用リモコン40に送信するようにしてもよい。
他にも、例えば、パチンコ機30に対応して設けられ、パチンコ機30の設定に関するデータを記憶する呼出ランプ装置10の設定データを、外部装置を用いて、スロットマシンの設定がなされている呼出ランプ装置10に引き継ぐようにしてもよい。また、逆に、スロットマシンの設定に関するデータを記憶する呼出ランプ装置10の設定データを、外部装置を用いて、パチンコ機30の設定がなされている呼出ランプ装置10に引き継ぐようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10を、パチンコ機30が設置される遊技島の上方位置に設けることとして説明したが、呼出ランプ装置10を設ける位置はこれに限られるわけではない。例えば、遊技島におけるパチンコ機30の左右側方位置や下方位置にパチンコ機30と別体で設けることとしてもよい。
なお、遊技機をスロットマシンとし、スロットマシンに対応して呼出ランプ装置10を設ける場合についても同様である。
また、上記の実施形態では、本発明に係る情報表示装置を、遊技機の上方に設置される呼出ランプ装置10として説明したが、情報表示装置は呼出ランプ装置10に限られるわけではない。例えば、呼出ランプ装置10の設置位置に呼出ランプ装置10に代えて取り付けられ、カラーの大画面によってパチンコ機やスロットマシンに関する遊技機情報を液晶表示する情報公開端末を、本発明に係る情報表示装置としてもよい。
また、パチンコ機30やスロットマシンといった遊技機の設置島に、当該遊技機で遊技をする遊技者が着座する着座位置の上方から突出するように設けられる突出型ランプ装置が考案されている。このような突出型ランプ装置を本発明に係る情報表示装置としてもよい。
また、パチンコ機30やスロットマシン等の遊技機には、遊技者がカードを挿入/取り出すためのカードユニットが隣接して設置されている。このカードユニットは、カードに記憶された保有パチンコ玉数や保有メダル数等の情報を表示するためのディスプレイが設けられている。そこで、このようなディスプレイを有するカードユニットを本発明に係る情報表示装置としてもよい。
これらの場合には、上記の情報公開端末や突出型ランプ装置、カードユニットにUSBポートを設け、上記の実施形態で説明した外部装置であるデータ引継ぎ用USBデバイス20を接続可能に構成すればよい。また、外部装置としてデータ引継ぎ用リモコン40を用いる場合は、上記の情報公開端末や突出型ランプ装置、カードユニットに、データ引継ぎ用リモコン40と通信を行うための通信装置を設ければよい。
また、上記の実施形態では、外部装置としてデータ引継ぎ用USBデバイス20やデータ引継ぎ用リモコン40を例に挙げて説明したが、これら以外の装置を外部装置として用いることも可能である。例えば、店舗側で保管しているデータ引継ぎ用の携帯電話機(スマートフォンを含む。以下、「データ引継ぎ用携帯電話機」と呼ぶ。)を用いることとしてもよい。
前述したように、呼出ランプ装置10のUSBポート12には、データ引継ぎ用USBデバイス20の他に、携帯電話機を専用のUSBケーブルを用いて接続可能に構成されている。そこで、店員や管理者がUSBケーブルを用いてデータ引継ぎ用携帯電話機をUSBポート12に接続し、このデータ引継ぎ用携帯電話機を用いてデータの引継ぎを行うことができる。これを実現するための1つのアイデアとしては、例えば、現在主流となっているスマートフォンをデータ引継ぎ用携帯電話機として用いることとし、スマートフォン用のアプリケーションを提供するサーバからデータの引き継ぎに必要なアプリケーションをダウンロードして、該アプリケーションを用いてデータの引き継ぎを行うことが考えられる。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10は、台端末50を介してパチンコ機10からの信号を受けて該パチンコ機10に関する遊技機情報を表示することとして説明したが、台端末50を介さずにパチンコ機10から直接信号を受けて、該パチンコ機10に関する遊技機情報を表示することとしてもよい。また、遊技島に設置される島コンピュータ等の管理装置を介してパチンコ機30から信号を受けることとしてもよい。この他にも、例えば、パチンコ機30から出力される信号そのものではなく、島コンピュータ等の管理装置によって変換された信号を受けて、該パチンコ機10に関する遊技機情報を表示することとしてもよい。
一般的なUSBデバイスでは、該USBデバイスが他の装置にUSB接続された状態で、既にUSBデバイスと該装置との間が通信可能な状態となるが、上記の実施形態において、認証処理が実行された場合に、呼出ランプ装置10とデータ引継ぎ用USBデバイス20とが通信可能な状態となるようにシステムを構成してもよい。
具体的には、初期設定においてデータ引継ぎ用USBデバイス20をロック状態としておき、該データ引継ぎ用USBデバイス20が呼出ランプ装置10に接続されても、そのロック状態を維持する。そして、呼出ランプ装置10及び/又はデータ引継ぎ用USBデバイス20において認証処理が実行され、認証結果が成功となった場合に、該データ引継ぎ用USBデバイス20のロック状態を解除し、データ引継ぎ用USBデバイス20と呼出ランプ装置10とが相互に通信可能な状態(より具体的にはデータの送受が可能な状態)となるようにしてもよい。
この場合は、認証処理が実行されることで、呼出ランプ装置10はデータ引継ぎ用USBデバイス20と通信可能となり、データ引継ぎ用USBデバイス20は呼出ランプ装置10と通信可能となるため、認証処理が実行されていない状態でデータの引継ぎが実行されることを防止することができる。
なお、外部装置としてデータ引継ぎ用リモコン40を用いる場合についても同様のことが言える。つまり、呼出ランプ装置10及び/又はデータ引継ぎ用リモコン40おいて認証処理が実行され、認証結果が成功となった場合に、データ引継ぎ用リモコン40と呼出ランプ装置10との間で通信接続を確立し、その後に、データの送受を行うようにすればよい。
他の呼出ランプ装置10に引き継がせるデータは、パチンコ機30の遊技履歴データ161aや表示用設定データ161cに限られるわけではない。例えば、パチンコ機30の機種毎の大当りの数え方を定めた設定データ(数え方設定データ)を引継ぎデータとして、他の呼出ランプ装置10に引継ぎさせてもよい。
また、上記の第1実施形態では、店員や管理者が呼出ランプ装置10に設けられたパスワード入力用ボタン15cを用いてパスワードを入力することとして説明したが、この代わりに、設定用リモコン5でパスワードを入力して、呼出ランプ装置10に送信するようにしてもよい。この場合は、設定用リモコン5にパスワードを入力するためのパスワード入力用ボタン(数字やアルファベットのボタンを含む。)を設け、該パスワード入力用ボタンを用いて入力された入力パスワードを呼出ランプ装置10に送信するようにすればよい。
また、認証処理は、上記の実施形態で説明したパスワードを用いた認証処理に限られるわけではない。パスワードの代わりに暗証コードを用いた認証処理を行ってもよい。また、物理認証として、IDカードや鍵を利用した認証処理を行ってもよい。さらに、生体認証として、指紋認証や声帯認証、手のひらの静脈認証、虹彩認証といった認証処理を行ってもよい。また、認証処理の主体も、呼出ランプ装置10、データ引継ぎ用USBデバイス20及び設定用リモコン5の間で適宜に設計変更可能である。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10が具備する記憶部16及びデータ引継ぎ用USBデバイス20(又はデータ引継ぎ用リモコン40)が具備する記憶部26(又は記憶部46)が、共に認証処理が実行された場合に引継ぎデータを記憶することとして説明したが、何れか一方の装置における引継ぎデータの記憶について認証処理を省略することも可能である。
具体的には、呼出ランプ装置10が引継ぎデータを記憶部16に記憶させる前に行う認証処理を省略することもできるし、データ引継ぎ用USBデバイス20(又はデータ引継ぎ用リモコン40)が引継ぎデータを記憶部26(又は46)に記憶させる前に行う認証処理を省略することも可能である。つまり、情報表示装置記憶手段及び外部装置記憶手段が、認証処理が実行された場合に、引継ぎデータを記憶するようにしてもよいし、情報表示装置記憶手段又は外部装置記憶手段が、認証処理が実行された場合に、引継ぎデータを記憶するようにしてもよい。
また、情報表示装置記憶手段又は外部装置記憶手段が引継ぎデータを記憶するタイミングは、認証処理を実行して認証成功と判定したタイミングと同じタイミングであってもよいし、それよりも後のタイミングでもよい。また、情報表示装置と外部装置とを通信接続するタイミングは、認証処理を実行して認証成功と判定したタイミングと同じタイミングであってもよいし、それよりも後のタイミングでもよい。
また、引継ぎデータの消去に関して、情報表示装置が、引継ぎ完了報知を行った後に、データ消去の実行確認報知を行うこととし、店員や管理者によってデータ消去ボタン15eが押下されたことを検知した場合に、データ消去処理を行うこととしてもよい。また、情報表示装置がデータ消去処理を行うタイミングは、外部装置に引継ぎデータを送信したタイミングと同じタイミングであってもよいし、それよりも後のタイミングであってもよい。
さらには、前述したように、外部装置が情報表示装置から引継ぎデータを受信した場合に、受信完了を情報表示装置に通知し、情報表示装置が外部装置から受信完了の通知を受信した場合に、データ消去処理を行う実施形態が考えられる。この場合、情報表示装置がデータ消去処理を行うタイミングは、外部装置から受信完了の通知を受信したタイミングと同じタイミングであってもよいし、それよりも後のタイミングであってもよい。
なお、これらのデータ消去処理の変形例については、外部装置が行うデータ消去処理に対しても同様に適用可能である。
また、上記の実施形態では、店員や管理者が呼出ランプ装置10のデータ選択ボタン15dを用いて他の呼出ランプ装置10に引き継がせるデータ(選択引継ぎデータ)を選択し、該選択された選択引継ぎデータの送信指示信号をデータ引継ぎ用USBデバイス20に送信することで、データ引継ぎ用USBデバイス20が呼出ランプ装置10に送信する選択引継ぎデータを設定することとして説明したが、これを次のようにしてもよい。
設定用リモコン5と近距離無線通信を行うための通信装置をデータ引継ぎ用USBデバイス20に備え、データ引継ぎ用USBデバイス20が、設定用リモコン5から選択引継ぎデータの通知信号を受信して、呼出ランプ装置10に送信する選択引継ぎデータを設定するようにしてもよい。この場合は、設定用リモコン5にデータ選択ボタンを設け、店員や管理者が設定用リモコン5のデータ選択ボタンを操作して、引継ぎデータの中から呼出ランプ装置10に引き継がせるデータを選択するようにすると好適である。
また、上記の引継ぎデータの選択・設定において、異なる種類のデータの中から一の種類のデータを選択引継ぎデータとして選択・設定するのではなく、同じ種類のデータの中から一のデータを選択引継ぎデータとして選択・設定するようにしてもよい。具体的には、同種のパチンコ機30の設置位置を変える場合であっても、移動先の設置位置の呼出ランプ装置30では移動元の設置位置の呼出ランプ装置30とは異なる表示態様で表示を行わせる必要が生じる場合も考えられる。
例えば、移動元の設置位置の呼出ランプ装置30では差玉グラフを表示させていたが、移動先の設置位置の呼出ランプ装置30では差玉グラフを隠すために非表示としたい場合がある。この場合は、表示用設定データ163aの中から差玉グラフの表示用設定データを非選択とし、差玉グラフの表示用設定データを除外した表示用設定データを選択引継ぎデータとして引き継がせるようにしてもよい。
この他にも、例えば、移動元の設置位置の呼出ランプ装置30では突確の発生回数を表示させていたが、移動先の設置位置の呼出ランプ装置30では突確の発生回数の表示を省略したいような場合もある。この場合は、表示用設定データ163aの中から突確の表示用設定データを非選択とし、突確の表示用設定データを除外した表示用設定データを選択引継ぎデータとして引き継がせるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10のデータ書込ボタン15bが押下された場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20の呼出ランプ装置10への接続確認を行い、認証処理を行ってデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータを送信することとして説明したが、これを次のようにしてもよい。例えば、呼出ランプ装置10のデータ書込ボタン15bが押下された後に、呼出ランプ装置10の制御部11が、データ引継ぎ用USBデバイス20を呼出ランプ装置10に接続するように促す指示報知を行い、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続されたことを確認した場合に、認証処理を行ってデータ引継ぎ用USBデバイス20に引継ぎデータを送信するようにしてもよい。
引継ぎデータの読込時についても同様に、呼出ランプ装置10のデータ読込ボタン15aが押下された後に、呼出ランプ装置10の制御部11が、データ引継ぎ用USBデバイス20を呼出ランプ装置10に接続するように促す指示報知を行い、データ引継ぎ用USBデバイス20が接続されたことを確認した場合に、データ引継ぎ用USBデバイス20から引継ぎデータを読み込むようにしてもよい。
つまり、呼出ランプ装置10は、外部装置(データ引継ぎ用USBデバイス20又はデータ引継ぎ用リモコン40)と通信可能となった後、所定操作がなされたことを検知した場合に、外部装置の記憶部(記憶部26又は記憶部46)に記憶された引継ぎデータを自装置の記憶部16に記憶させることとしてもよいし、所定操作がなされた後、外部装置(データ引継ぎ用USBデバイス20又はデータ引継ぎ用リモコン40)と通信可能となった場合に、外部装置の記憶部(記憶部26又は記憶部46)に記憶された引継ぎデータを自装置の記憶部16に記憶させることとしてもよい。何れにせよ、データを呼出ランプ装置10に引き継がせる意思がないにも関わらず、データが呼出ランプ装置10に引継ぎされてしまうような事態が発生することを防止することができる。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10及びデータ引継ぎ用USBデバイス20が共に履歴データを記憶部に記憶することとして説明したが、呼出ランプ装置10のみが履歴データを記憶部16に記憶するようにしてもよいし、データ引継ぎ用USBデバイス20のみが履歴データを記憶部26に記憶するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、呼出ランプ装置10が送信完了報知及び引継ぎ完了報知を行うこととして説明したが、送信完了報知及び引継ぎ完了報知の何れか一方を省略してもよい。つまり、送信完了報知のみを行うようにしてもよいし、引継ぎ完了報知のみを行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態及び他の実施形態において遊技機として適用可能なパチンコ機30やスロットマシンは、いわゆる封入式のパチンコ機やスロットマシンであってもよい。封入式のパチンコ機は、パチンコ玉を筐体内部に封入し、内部循環式でパチンコ玉を管理することのできるパチンコ機である。封入式のスロットマシンについても同様である。これらの封入式の遊技機に呼出ランプ装置10を対応して設ける場合も、上記の実施形態で説明した手法を実質的に同様に適用可能である。