JP2015033514A - 意匠部材、引手、ボタン、及び意匠部材の製造方法 - Google Patents

意匠部材、引手、ボタン、及び意匠部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】暗所で発光する蓄光体の形状に意匠部が制約されることなく、長時間の発光が得られる意匠部材や、意匠部材が適用されたスライドファスナーの引手等を提供すること。
【解決手段】蓄光体と、蓄光体の表面を部分的に覆う遮光部6とを備え、蓄光体の表面が部分的に表れる露出部7と遮光部6のうち少なくとも一方を意匠部4aとすることを特徴とする意匠部材4。
【選択図】図1

Description

本発明は、意匠部材、意匠部材が適用された引手(スライドファスナーの引手)、意匠部材が適用されたボタン(留具としてのボタン)、及びこれらに使用する意匠部材の製造方法に関する。
スライドファスナーの引手の一例としては、金属製の帯状体の上に蓄光顔料を含む樹脂すなわち蓄光体を積層したものが知られている(特許文献1)。また蓄光体は、タイピン、ペンダント等のアクセサリー類にも用いられており、このような蓄光体を適用した一例として、基材層の一面全域に第1透明樹脂層を積層し、第1透明樹脂層の上面における所望の位置に蓄光体としての蓄光層を積層し、蓄光層を積層した領域以外における第1透明樹脂層の上面及び蓄光層の上に第2透明樹脂層を積層し、蓄光層の真上を除く領域における第2透明樹脂層の上に印刷層を積層したものが知られている(特許文献2)。
また蓄光体に光をあてておくと、暗所で蓄光体は発光することが知られている。従って暗所では蓄光体は、その形状通りの視認効果を与えることができる意匠部材として機能するものである。
欧州特許出願公開第1336349号明細書 特開平8−207194号公報
しかしながら前記した二例は、何れも蓄光体の形状を一定とするので、その形状が示す文字や模様等そのものが視認される部分すなわち意匠部である。つまり蓄光体が単独で意匠部材を構成しているので、蓄光体の形状そのものが意匠部である。従って異なる文字、模様、ロゴ等を示したければ、その示したい形状毎に蓄光体を製造しなければならず、蓄光体の形状に意匠部としての視認効果が制約されるという問題がある。
また蓄光体の発光時間は、その体積、正確には蓄光顔料の使用量にある程度左右されるものであり、近年、長時間の発光が得られる蓄光体を適用した製品を望む需要が、スライドファスナーの引手や留具としてのボタン、或いはタイピン、ペンダント等のアクセサリー類等には存在する。
本発明は上記実情を考慮して創作されたものであり、その目的は、蓄光体の形状に意匠部が制約されることなく、しかも、長時間の発光が得られる意匠部材を提供すること、並びにその意匠部材が適用されたスライドファスナーの引手や留具としてのボタン等を提供することである。
本発明の意匠部材は、蓄光体と、蓄光体の表面を部分的に覆う遮光部とを備え、蓄光体の表面が部分的に表れる露出部と遮光部のうち少なくとも一方を意匠部とすることを特徴とする。
また本発明のうち引手は、意匠部材と、引手本体と、引手本体をスライダー胴体に取付けるための連結部とを有するものとする。そして意匠部材は、引手本体と同一部材、又は前記引手本体に取り付けられた別部材であるものとする。
さらに本発明のうちボタンは、意匠部材と、ボタン本体と、ボタン本体を被着体に取付けるための連結部とを有するものとする。そして意匠部材は、前記ボタン本体と同一部材、又は前記ボタン本体に取り付けられた別部材であるものとする。
また本発明の意匠部材の製造方法としては、以下の二つの製造方法がある。
第一の製造方法は、蓄光体の表面に遮光塗料を塗装することにより、蓄光体の表面を覆う遮光塗料の遮光部を形成し、遮光部の一部にレーザ加工を施すことにより、遮光部の前記一部が除去されると共に蓄光体の表面が表れる露出部が形成され、遮光部と露出部のうち少なくとも一方を意匠部とするものである。
第二の製造方法は、蓄光体の表面に印刷加工を施すことにより、転写領域には蓄光体の表面を部分的に覆う遮光塗料の遮光部を形成すると共に、非転写領域には蓄光体の表面が部分的に表れる露出部を形成し、遮光部と露出部のうち少なくとも一方を意匠部とするものである。
本発明の意匠部材によれば、蓄光体の表面に対して形成された露出部と遮光部の少なくとも一方を意匠部材の意匠部としているので、遮光部と露出部の形成具合により意匠部を特定できることになる。従って蓄光体の形状に意匠部は制約されないものとなる。また蓄光体は、意匠部となる部分よりも大きいので、長時間の発光時間を得ることができる。
このような意匠部材を適用した引手やボタンも同様の効果が得られる。
また本発明の意匠部材の製造方法によれば、蓄光体に対してレーザ加工や印刷加工をすることにより、蓄光体と異なる形状に意匠部を形成できる。
本発明の第一実施形態の引手を示す斜視図である。 (a)〜(d)図は、引手の製造方法の一例についての手順を示す説明図である。 (a)〜(c)図は、引手の製造方法の別例についての手順を示す説明図である。 レーザ加工によって形成された意匠部の一部を拡大して示す顕微鏡写真である。 印刷加工によって形成された意匠部の一部を拡大して示す顕微鏡写真である。 第一実施形態の引手を適用したスライドファスナーを示す正面図である。 図6のVII−VII線切断部の切断面のみを示す端面図である。 本発明の第一実施形態の引手の変形例を示す正面図である。 図8のIV−IV線切断部の切断面のみを示す端面図である。 本発明の第二実施形態の引手を示す正面図である。 (a)(b)図は、第二実施形態の引手に適用可能な意匠部材の他の例を示す正面図である。 本発明の第三実施形態の引手を示す斜視図である。 (a)図は本発明の第四実施形態の引手を適用した紐ファスナーを示す正面図、(b)図は紐ファスナーのスライダーを示す斜視図、(c)図はスライダーのスライダー胴体を示す斜視図、(d)図は第四実施形態の引手を示す斜視図である。 第四実施形態の引手の他の例を示す正面図である。 本発明の第五実施形態のボタンを示す正面図である。 図15のXVI−XVI線切断部断面図である。
スライドファスナー90は、図6に示すように、左右に対向する長尺な一対のファスナーテープ91、91と、各ファスナーテープ91の左右方向(幅方向)の内側端部に沿って所定間隔おきに固定されるエレメント92と、左右のエレメント92、92を噛合又は解放させるスライダー93を主体として構成される。
因みに方向性について明確な説明が必要な場合には次の例によるものとする。ファスナーテープ91の幅方向を左右方向(図6の紙面の左側を左方向、右側を右方向)と称し、ファスナーテープ91の長手方向を前後方向(図6の紙面の上側を前方向、下側を後方向)と称し、ファスナーテープ91の厚み方向を上下方向(図6の紙面に対する垂直方向の手前側を上方向、垂直方向の奥側を下方向)と称する。
またスライドファスナー90は、一対のファスナーテープ91、91の対向する側端部であって且つ長手方向の前端部には止具94をそれぞれ固定してある。さらに一対のファスナーテープ91、91の対向する側端部であって後端部においては、左側のファスナーテープ91に蝶棒94aが固定され、右側のファスナーテープ91に箱棒94bが固定されている。また箱棒94bと一体の箱体94cが箱棒94bの後端部から左側に突出しており、箱体94cの前面側には蝶棒94aの後端部を収容可能としている。これら蝶棒94a、箱棒94b、箱体94cを組み合わせたものが、開離嵌挿具と称されるものである。
スライダー93は、左右のエレメント92、92に沿って摺動するスライダー胴体93aと、スライダー胴体93aに取り付けられる引手1とから構成される。なおスライダー胴体93aの上面側には引手取付部93bがスライダー胴体93aの一部として設けられており、引手取付部93bには左右方向に貫通する抜孔(図示せず。)が形成される。このような引手取付部93bに対して引手1はスライダー胴体93aに揺動自在に取り付けられる。
スライダー胴体93aは、引手取付部93bの他に、引手取付部93bを左右の幅中央部の上面に設ける上翼板93cを備えている。またスライダー胴体93aは図示していない構成として、上翼板93cに対して下方に離隔する状態で対向して配置される下翼板と、上下翼板を互いの左右の幅中央部の前部において接合する案内柱と、上下翼板のうち少なくとも一方における左右の幅外側部から、上下翼板の離隔する間隔を狭める方向へ突出する左右のフランジとを備えている。因みにこの例では、上下翼板の双方において互いの左右の幅外側部から左右のフランジが突出しており、上下に対向するフランジの間にファスナーテープ91を通過させる間隔が形成されているものとする。そして上下翼板の間に形成される内部空間は、左右の幅中央部が案内柱によって仕切られ、左右の幅外側部における上下間隔が左右上下のフランジによって狭められることから、Y字状の案内路となる。そしてスライダー胴体93aを前後に移動させることにより、この案内路内で左右のエレメント92、92同士が噛合い、又は分離する。
本発明の第一実施形態の引手1は、図1、図6又は図7に示すように、指で摘まむための引手本体2と、引手本体2をスライダー胴体93aの引手取付部93bに取り付けるための連結部3と、引手本体2と同一部材の意匠部材4とから構成されるものである。
意匠部材4は、所望の形状を有する蓄光体5と、蓄光体5の表面を部分的に覆う遮光部6とを備え、遮光部6によって覆われていない部分すなわち蓄光体5の表面が表れる部分が、結果的に露出部7となり、この露出部7を所望の文字、模様、ロゴ等の意匠部4aとするものである。
第一実施形態での蓄光体5の形状は、図2(a)に示すように肉厚の厚い板状であって、円盤状の胴部5aと、胴部5aの外周の前部から放射状に前方に突出する頭部5bとからなる形状である。また蓄光体5は、蓄光顔料を含む樹脂(例えば蓄光顔料とシリコンを含む合成樹脂の成形品)から構成されるものである。そして、蓄光顔料は、光のエネルギーを吸収蓄積して、光のエネルギーを自発的に放出するものである。
また遮光部6は、遮光塗料が硬化した被膜で、蓄光体5の表面の大部分を覆っており、遮光部6によって覆われていない部分は、蓄光体5の表面の一部のみ(蓄光体5の上面の一部のみ)であり、この一部は星形となっている。なお遮光塗料は光の透過を遮るものである。
また連結部3は、引手取付部93bに対して取り付けるための挿通部3aと、引手本体2への接合部(図示せず。)とを有している。本実施形態では、連結部3は金属製であって、挿通部3aはU字状となっており、このU字状の両端からそれぞれ延長する部分が接合部であり、一対の接合部が蓄光体5の内部に埋設されることによって、連結部3は引手本体2に取り付けられている。なお引手1の構成を説明することにより、意匠部材4の構成の一例も合わせて説明されたことになる。
引手1は、次の手順で製造される。
(1)樹脂を射出注入する前段階では、成形金型のキャビティの大部分が蓄光体5の外形を形作る空洞となっており、キャビティの一部には連結部3が収容された状態となっている。そして樹脂をキャビティに射出注入することによって、図2(a)に示すように蓄光体5と連結部3を一体化した半製品を、生産する。この半製品に対して意匠部4aを以下の(2)(3)の手順で形成する。
(2)図2(b)に示すように、金型から取り出した半製品の蓄光体5の全面に遮光塗料を塗布し、乾燥させることによって、遮光塗料が遮光部6になる。
(3)図2(c)に示すようにレーザ加工を行う。因みにレーザ加工のレーザ媒質の一例としては、YAGレーザが挙げられる。そしてレーザヘッド11からレーザを下方に照射し、遮光部6の所望の部分を蒸発させることによって除去する。そうすると、遮光部6の下側に隠れていた蓄光体5の表面が表れ、露出部7すなわち意匠部4aとなる。従って成形金型は一つであっても、遮光部6をどのように除去するかによって意匠部4aが定まる。つまり蓄光体5の形状と意匠部4aの形状とは異なっており、蓄光体5の形状に意匠部4aは制約されないものとなる。以上(1)〜(3)の手順により、図2(d)に示すように引手1は完成する。なお引手1の製造方法を説明することにより、意匠部材4の製造方法の一例も合わせて説明されたことになる。
また意匠部4aは、レーザ加工に限らず、印刷加工によっても形成可能である。印刷加工は、手動式、又は機械による自動式であり、何れも印刷版の版面を蓄光体5に対して相対的に押圧させ、離隔させるものである。手動式の一例を図3に基づいて説明する。図3(a)に示すように成形金型から取り出した半製品の蓄光体5を用意する。そして図3(b)に示すように、印刷版12(俗に言うスタンプ)の版面12aを凹凸面に形成することとし、版面12aのうち遮光部6に相当する部分を凸面(転写面)に形成し、版面12aのうち露出部7に相当する部分を凹面に形成する。そして凸面に遮光塗料を付け、印刷版12を蓄光体5の上面に押圧する。その後、印刷版12を蓄光体5から離隔させれば、蓄光体5の上面のうち凸面が押し付けられた転写領域には遮光塗料が付着し、遮光塗料が乾燥することにより、遮光部6が形成される。一方、蓄光体5の上面のうち凹面に相当する非転写領域には露出部7が形成され、この露出部7が意匠部4aとなる。この後、蓄光体5の他の面に遮光塗料を塗布し、遮光部6を形成することにより、図3(c)に示すように引手1は完成する。
なお図4、図5には、レーザ加工と印刷加工で形成された各々の意匠部4aが示されている。図4に示すレーザ加工による意匠部4aは、図5に示す印刷加工による意匠部4aに比べて、遮光部6の外周縁が歪みの小さな形状に形成されている。つまりレーザ加工の方が印刷加工よりも高精度な仕上がりとなっている。
上記した第一実施形態の引手1は、蓄光体5が露出部7から光を受けると、光を吸収蓄積して、光のエネルギーを自発的に放射する。従って暗所であれば、露出部7すなわち意匠部4aが光り、意匠部4aを星形と視認することができる。つまり暗所において露出部7と遮光部6との明暗差によって視認される部分が意匠部4aとなる。また蓄光体5は、意匠部4aとなる部分よりも大きくなるように形成されているので、長時間の発光時間を得ることができる。
本発明の第一施形態の引手1の変形例は、図8、図9に示すように、遮光部6を意匠部4aとし、遮光部6の形状を際立させるために露出部7を用いる点において、第一実施形態の引手1と相違する。
より詳しく言えば、意匠部4aとしての遮光部6は、蓄光体5の上面の一部を星形状に覆っており、遮光部6の無い部分を蓄光体5が表れる露出部7としてある。この場合は、暗所において露出部7が光ることにより、光らない遮光部6を星形の意匠部4aとして視認できる。
本発明の第二実施形態の引手1は、図10に示すように、引手本体2と意匠部材4とが互いに別部材であって、引手本体2に意匠部材4を取り付けてある点、連結部3をストラップとする点において、第一実施形態の引手1と相違する。
より詳しく言えば、この実施形態では、引手本体2の一部に連結部3が取り付けられ、別の一部に意匠部材4が取り付けられている。また引手本体2の形状は、肉厚の厚い板状であって、矩形の一辺(後方の辺)を半円状に膨らませた形状をしている。そして引手本体2は、蓄光体5とは異なる材料(例えばシリコン以外の樹脂や金属)によって成形され、その表面の一部(上面中央部)に段差状に窪んだ凹部2aを備えている。この凹部2aに意匠部材4が収容され、意匠部材4が凹部2aに接着して取り付けられる。
意匠部材4に用いる蓄光体5は、凹部2aに嵌まる大きさである。そして蓄光体5の上面の一部に遮光部6を形成し、遮光部6が形成されていない部分を露出部7(意匠部4a)としたものである。この意匠部4aは、1つの大きな星形となっているが、どのような形状であっても良く、図11(a)に示すように大小複数の形状であっても良いし、図11(b)に示すようにアルファベットでも良く、またはそれらの組合せであっても良い。
また連結部3は、前述のようにストラップ(紐や帯)であって、その両端部を引手本体2の前端部に埋設してある。
本発明の第三実施形態の引手1は、図12に示すように、引手本体2と同一部材である意匠部材4が直方体形状であって、直方体形状の複数面に露出部7すなわち意匠部4aを形成している点において、第一実施形態の引手1と相違する。
より詳しく言えば第三実施形態での意匠部材4は、直方体形状の蓄光体5の上面と左右側面に異なる形状の露出部7を形成してある。蓄光体5の上面には1つの露出部7が星形に形成されており、蓄光体5の左右側面には3つの露出部7が前後方向に間隔をあけて、各々四角形に形成されている。露出部7の面積を増加させることによって、蓄光体5が吸収蓄積する光量が増大し、長時間の発光を可能とする。また、例えば光源が左側に位置する場合、蓄光体5の左側面に形成された露出部7に光が当たり、正面と右側面に形成された露出部7には光が殆ど当たらないことになるが、暗所においては蓄光体5の左側面だけでなく正面と右側面の露出部7からも発光して、各露出部7が意匠部4aとなる。
図13には、スライドファスナー90の特殊な例としての紐ファスナーが示されている。紐ファスナーは、1本のファスナーチェーン95と、ファスナーチェーン95の対向する2列のエレメント列92a、92aに沿って摺動するスライダー93と、スライダー93の抜け止め用のキャップ96とを備えている。
ファスナーチェーン95は、多数のエレメント92と、可撓性を有する芯紐95aとを有し、芯紐95aに一定の間隔をあけてエレメント92を固定してある。そして一定の間隔で配列されたエレメント92により、一列状となったエレメント列92aが形成される。この一列状のエレメント列92aは、芯紐95aをその長手方向中間部においてループ状に屈曲させることによって、その長手方向全長のほぼ半分を境にして対向する2列のエレメント列92a、92aとなる。
そしてファスナーチェーン95の両端部における2列のエレメント列92a、92aを噛み合わせて一列状とし、一列状となったファスナーチェーン95の両端部をキャップ96の内部にまとめて嵌めることによってファスナーチェーン95にキャップ96は取り付けられる。
スライダー93は、左右のエレメント92、92に沿って摺動するスライダー胴体93aと、スライダー胴体93aに取り付けられる引手1とから構成される。なおスライダー胴体93aの左右面側には引手取付部93bがスライダー胴体93aの一部として設けられており、引手取付部93bによって引手1はスライダー胴体93aに着脱可能に取り付けられる。
スライダー胴体93aは、上下に離隔する状態で対向して配置される上翼板93c及び下翼板93dと、上下翼板93c、93dを互いの左右の幅中央部の前部において接合する案内柱93eと、上下翼板93c、93dの左右の幅外側部を接合する左右のフランジ93f、93fとを備えている。そして上下翼板93c、93dの間に形成される内部空間は、左右の幅中央部が案内柱93eによって仕切られ、左右の幅外側部が左右のフランジ93f、93fによって狭められることから、Y字状の案内路となる。また左右のフランジ93f、93fにはその左右方向における外側の側面に係止凹部93hが段差状に窪んで形成されている。より詳しくは、各フランジ93fの左右方向における外側の側面は、矩形状をなす周縁部93iを側方に突出すると共に、周縁部93iの内側には段差状に窪んだ係止凹部93hを備えている。そして左右一対の係止凹部93h、93hにより引手取付部93bが形成される。
本発明の第四実施形態の引手1は、スライダー胴体93aの上翼板93cよりも大きな引手本体2であって指で摘まむための引手本体2と、引手本体2をスライダー胴体93aの引手取付部93bに取り付けるための連結部3とから構成される。また引手本体2及び連結部3は一体物であって、この一体物は引手1であり、しかも引手1と同一部材の意匠部材4でもある。
意匠部材4は、リボン結び形状の引手本体2と、引手本体2の裏面側から下方に突出する連結部3との一体物である。
引手本体2は、リボン結びの結び目部がスライダー胴体93aと同等の形状であり、リボン結びの左右端部(結び目部に対して左右外側に隣り合う部分)がスライダー胴体93aよりも左右に突出している形状である。
連結部3は、リボン結びの左右端部における左右内側(結び目部の近傍側)から下方へ突出する左右の係合部3h、3hと、左右の係合部3h、3hの先部から左右方向内側に向かって突出する左右の係止凸部3i、3iとから構成される。従って左右の係止凸部3i、3iの先部は左右方向内側に対向する状態となっている。このように連結部3は、2つの係止凸部3i、3iと、これら係止凸部3i、3iを引手本体2に接合するための2つの係合部3h、3hとから構成されている。
また引手本体2は、上翼板93cの上面と左右のフランジ93f、93fの左右外側の側面とが連続する部分に前後方向の中間部を丸く膨らむように面取りした面取り部93jを備えており、各面取り部93jは、意匠部材4の連結部3(一対の係止凸部3i、3i)をスライダー胴体93aの引手取付部93b(一対の係止凹部93h、93h)へ案内し易くしてある。
前記した第四実施形態の引手1は、次のようにしてスライダー胴体93aに対して着脱する。まず、使用者がスライダー胴体93aの上翼板93c側から左右の面取り部93j、93jに左右の係止凸部3i、3iを合わせ、引手1をスライダー胴体93aへ向かって押し込むと、各係止凸部3iが面取り部93jの表面を滑っていき、それに伴って左右の係合部3h、3hが自身の弾性を利用してその先部同士の間隔を広げ、最終的には各係止凸部3iが対応する係止凹部93hに嵌合する。このようにして引手1をスライダー胴体93aに連結すると、係止凸部3iと係止凹部93hとの嵌合によって、スライダー胴体93aと引手1とは位置決めされた状態となる。また使用者がスライダー胴体93aを押さえながら、引手1をスライダー胴体93aから離れるように上方へ引張ると、係止凸部3iが係止凹部93hから脱出する。このような要領で引手1はスライダー胴体93aに対して着脱可能な関係にある。
また意匠部材4は、引手本体2と連結部3との一体物の外形を形成する蓄光体5と、蓄光体5の表面を部分的に覆う遮光部6とを備えている。因みにこの例では遮光部6は、蓄光体5のうち連結部3に相当する部分(係合部3h及び係止凸部3i)の表面全域を覆い、蓄光体5のうち引手本体2に相当する部分の表面を部分的に覆っている。より詳しくは、蓄光体5のうち引手本体2に相当する部分は、リボン結び形状の板であり、このリボン結び形状の板の上面以外の面すなわち厚み面(前後左右の面)及び下面における各面の全域を遮光部6は覆っており、リボン結びの形状の板の上面を部分的に遮光部6は覆っている。図示の例では、リボン結びの形状の板の上面における複数個所に様々な大きさの円7aが示されており、全ての円7aの外側領域を遮光部6で覆う領域とし、各円7aの内側領域を遮光部6で覆われない部分すなわち露出部7としている。これによって水玉模様の露出部7が意匠部4aとなる。
なおリボン結び形状の板の上面に形成する意匠部4aは、水玉模様を形成する円7aに限らず、円7a以外の形状であっても良く、例えば図14に示すように、蝶の羽根模様とするために、リボン結びの左右端部に対して、結び目部の近傍から主に横方向に放射状に延長する横縞7bを前後方向に間隔をあけて複数形成し、一番後側の横縞7bの後ろ側に沿って円7aを横方向に間隔をあけて形成したものであっても良い。
またスライダー胴体93cに着脱する部材である第四実施形態の引手1は、スライダー胴体93aの上翼板93cよりも大きいため引手としての機能を有しつつ、意匠部材としての機能をも有するものであったが、スライダー胴体93aの上翼板93cと遜色ない大きさや、上翼板93cよりも小さい大きさの場合には、引手としての機能は失われ、意匠部材としての機能のみを発揮するものとなる。この場合、スライダー胴体93cに着脱する部材は、引手と称するよりも意匠部材と称する方が適している。従ってこの場合、図示しないが、スライダー胴体と、スライダー胴体に取り付ける意匠部材とによって、スライダーが構成される。そして意匠部材は、スライダー胴体に取り付ける連結部を有するものである。なお、連結部は、スナップ式に嵌合するタイプや、硬度の異なる樹脂を用いるタイプに限らずその他の連結方式(例えば、カメラのレンズの装着に用いられることの多いバヨネット式等)を用いるものであっても良い。
本発明の第五実施形態のボタン8は、図15、図16に示すように、指で摘まむためのボタン本体9と、ボタン本体9を服等の被着体に取り付けるための連結部3と、ボタン本体9とは別部材の意匠部材4とを主体として構成されるものである。
ボタン本体9は、所望形状であって、具体的な一例としては、蓄光体5を載せる面を上面に備える円盤状の固定台9aと、固定台9aの下面中央部から下方に突出する円柱状の外柱9bとを備える形状である。
意匠部材4は、固定台9aの上面に載せる円盤状の蓄光体5と、蓄光体5の上面を部分的に覆う遮光部6とを備え、蓄光体5の上面のうち遮光部6で覆われていない部分が意匠部4aである。また、意匠部材4を固定台9aに取り付ける環状部材13をボタン8は備えている。環状部材13は、固定台9aと蓄光体5の外周側を取り囲むと共に重なり合う固定台9aと蓄光体5の周縁部を上下から挟持することによって(いわゆる加締めることによって)取り付けられている。
連結部3は、ボタン本体9(固定台9a)の上面の中央部から下面(外柱9bの下面)に向かって上下方向に貫通する取付穴3cと、この取付穴3cに挿入されることによりボタン本体9に支持される取付部材3dとから構成される。
取付部材3dは、円盤状の基板3eと、基板3eの上面中央部から上方に突出する内柱3fとを備える。この内柱3fが取付穴3cに対して密接する状態で挿入されることにより、ボタン本体9と取付部材3dとが一体化する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば意匠部材4に設ける意匠部4aは、遮光部6と露出部7のうち一方だけでなく、両方であっても良い。また意匠部材4は、前記した引手1やボタン8に限らず、タイピン、ペンダント等のアクセサリー類等に適用可能である。
1 引手
2 引手本体
2a凹部
3 連結部
3a挿通部
3c取付穴
3d取付部材
3e基板
3f内柱
3h係合部
3i係止凸部
4 意匠部材
4a意匠部
5 蓄光体
5a胴部
5b頭部
6 遮光部
7 露出部
7a円
7b横縞
8 ボタン
9 ボタン本体
9a固定台
9b外柱
11レーザヘッド
12印刷版
12a版面
13環状部材
90スライドファスナー
91ファスナーテープ
92エレメント
92aエレメント列
93スライダー
93aスライダー胴体
93b引手取付部
93c上翼板
93d下翼板
93e案内柱
93fフランジ
93h係止凹部
93i周縁部
93j面取り部
94止具
94a蝶棒
94b箱棒
94c箱体
95ファスナーチェーン
95a芯紐
96キャップ

Claims (5)

  1. 蓄光体(5)と、前記蓄光体(5)の表面を部分的に覆う遮光部(6)とを備え、前記蓄光体(5)の表面が部分的に表れる露出部(7)と前記遮光部(6)のうち少なくとも一方を意匠部(4a)とすることを特徴とする意匠部材。
  2. 請求項1記載の意匠部材(4)と、引手本体(2)と、前記引手本体(2)をスライダー胴体(93a)に取付けるための連結部(3)とを有し、
    前記意匠部材(4)は、前記引手本体(2)と同一部材、又は前記引手本体(2)に取り付けられた別部材であることを特徴とする引手。
  3. 請求項1記載の意匠部材(4)と、ボタン本体(9)と、前記ボタン本体(9)を被着体に取付けるための連結部(3)とを有し、
    前記意匠部材(4)は、前記ボタン本体(9)と同一部材、又は前記ボタン本体(9)に取り付けられた別部材であることを特徴とするボタン。
  4. 蓄光体(5)の表面に遮光塗料を塗装することにより、前記蓄光体(5)の表面を覆う遮光部(6)を形成し、前記遮光部(6)の一部にレーザ加工を施すことにより、前記遮光部(6)の前記一部が除去されると共に前記蓄光体(5)の表面が表れる露出部(7)が形成され、前記遮光部(6)と前記露出部(7)のうち少なくとも一方を意匠部(4a)とすることを特徴とする意匠部材の製造方法。
  5. 蓄光体(5)の表面に印刷加工を施すことにより、転写領域には前記蓄光体(5)の表面を部分的に覆う遮光塗料の遮光部(6)を形成すると共に、非転写領域には前記蓄光体(5)の表面が部分的に表れる露出部(7)を形成し、前記遮光部(6)と前記露出部(7)のうち少なくとも一方を意匠部(4a)とすることを特徴とする意匠部材の製造方法。
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KR101843106B1 (ko) 2017-10-16 2018-03-28 이주환 조명기능을 갖는 스트링 풀러

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