JP2015033257A - ワイヤーハーネス固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業工数を削減することができるワイヤーハーネス固定装置を提供すること。【解決手段】ワイヤーハーネス3を被取付部材としてのモジュールパネル2に固定するハーネスモジュール1であって、モジュールパネル2に支持されるヒンジ部23と、ワイヤーハーネス3が嵌め込まれる凹形状をなすとともにヒンジ部23を介してモジュールパネル2に対し接近するよう可動に支持されたロックカバー部24と、ロックカバー部24に設けられ、ロックカバー部24がモジュールパネル2に対して接近したときにモジュールパネル2に係止されるロック爪部26と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤーハーネス固定装置に関する。
従来、例えば、車体インナーパネルにワイヤーハーネスを配索する際、ワイヤーハーネスの中途部を保持する保持部を設けたワイヤーハーネス固定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このワイヤーハーネス固定装置は、一対の止め片と巻付片とを備え、ワイヤーハーネスを一対の止め片と巻付片との間に位置させた状態で巻付片を折り曲げ、その先端を止め片に係合させることでワイヤーハーネスを巻き付け状態で保持している。
特開2004−136711号公報
しかしながら、このような従来のワイヤーハーネス固定装置にあっては、一対の止め片と巻付片とが独立した構成及び機能を備えている。そして、ワイヤーハーネスをこれら一対の止め片と巻付片との間に位置させた状態で巻付片を折り曲げることから、ワイヤーハーネスの配作作業、巻付片の折り曲げ作業、止め片への係合作業、が独立した作業となっており、作業工数が増えるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、作業工数を削減することができるワイヤーハーネス固定装置を提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、上記目的達成のため、ワイヤーハーネスを被取付部材に固定するワイヤーハーネス固定装置であって、前記被取付部材に支持されるヒンジ部と、前記ワイヤーハーネスが嵌め込まれる凹形状をなすとともに前記ヒンジ部を介して前記被取付部材に対し接近するよう可動に支持されたロックカバー部と、前記ロックカバー部に設けられ、前記ロックカバー部が前記被取付部材に対して接近したときに前記被取付部材に係止されるロック爪部と、を備えた構成である。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、ヒンジ部が被取付部材に支持され、ワイヤーハーネスを嵌め込むための凹形状をなすロックカバー部がヒンジ部を介して被取付部材に対し接近するよう可動に支持され、ロックカバー部を被取付部材に対して接近させたときに被取付部材に係止されるロック爪部がロックカバー部に設けられる。
この構成により、ワイヤーハーネスをロックカバー部の凹形状に嵌め込んだ状態で、そのままヒンジ部を介してロックカバー部を被取付部材に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネスをロックカバー部と被取付部材とに固定することができ、作業工数を削減することができる。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、前記ヒンジ部は、弾性材料からなる変形部を一体に有する構成である。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、ワイヤーハーネスをロックカバー部の凹形状に嵌め込み、弾性材料で構成されている変形部の弾性変形を利用してロックカバー部を被取付部材に押し付けるだけでロック爪部を被取付部材に係止させることができる。
この構成により、ワイヤーハーネスをロックカバー部の凹形状に嵌め込んで被取付部材に押し付けるとき、変形部の弾性変形を利用して、ロック爪部を被取付部材に係止させたり、その係止状態を保持させることができ、部品点数を削減することができる。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、前記ヒンジ部は、前記被取付部材に抜け止め結合されるクリップ部を一体に有する構成である。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、クリップ部を被取付部材に抜け止め状態で結合して被取付部材にヒンジ付きのロックカバー部を装着する。この後に、ワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んで被取付部材に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネスをロックカバー部と被取付部材とに固定することができる。
この構成により、被取付部材にヒンジ付きのロックカバー部を容易に装着することができるばかりでなく、ロックカバー部と被取付部材とによるワイヤーハーネスの固定状態を容易に維持することができる。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、前記ヒンジ部は、前記ロックカバー部を前記被取付部材に回動可能に支持するヒンジピンを有する構成である。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、ヒンジピンを介してロックカバー部を被取付部材に回動可能に支持させた後に、ワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んで被取付部材に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネスをロックカバー部と被取付部材とに固定することができる。
この構成により、ロックカバー部の回動支点位置を安定させ、ロック爪部によるロックの信頼性を高めることができる。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、前記被取付部材は、前記ロックカバー部の前記凹形状に対応する凹断面形状部を有し、前記ロック爪部を前記被取付部材に係止させたときに前記凹形状と前記凹断面形状部とで前記ワイヤーハーネスを保持することができる保持溝が形成される構成である。
本発明に係るワイヤーハーネス固定装置は、凹形状に対応する凹断面形状部を被取付部材が有し、ロック爪部を被取付部材に係止させたときに凹形状と凹断面形状部とで保持溝が形成され、この保持溝によりワイヤーハーネスを保持することができる。
この構成により、被取付部材にワイヤーハーネスを所定の配索形態に確実に保持させることができる。
本発明によれば、作業工数を削減することができるワイヤーハーネス固定装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るワイヤーハーネス固定装置を示す車両用ドアのインナーパネルに取り付けられるハーネスジュールの説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置の要部の断面を示し、(A)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の斜視断面図、(B)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の斜視断面図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の断面図、(D)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置を示す工程図を示し、(A)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込む前の要部の説明図、(B)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んだ状態の要部の説明図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに係止させた状態の要部の説明図である。 本発明の第2の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置の要部の断面を示し、(A)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の斜視断面図、(B)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の斜視断面図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の断面図、(D)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置を示す工程図を示し、(A)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込む前の要部の説明図、(B)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んだ状態の要部の説明図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに係止させた状態の要部の説明図である。 本発明の第3の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置の要部の断面を示し、(A)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の斜視断面図、(B)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の斜視断面図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の断面図、(D)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるワイヤーハーネス固定装置を示す工程図を示し、(A)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込む前の要部の説明図、(B)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んだ状態の要部の説明図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに係止させた状態の要部の説明図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例1におけるワイヤーハーネス固定装置の要部の断面を示し、(A)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の斜視断面図、(B)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の斜視断面図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の断面図、(D)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例1におけるワイヤーハーネス固定装置を示す工程図を示し、(A)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込む前の要部の説明図、(B)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んだ状態の要部の説明図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに係止させた状態の要部の説明図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例2におけるワイヤーハーネス固定装置の要部の断面を示し、(A)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の斜視断面図、(B)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の斜視断面図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させる前の状態の要部の断面図、(D)はロックカバー部をモジュールパネルに接近させた状態の要部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例2におけるワイヤーハーネス固定装置を示す工程図を示し、(A)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込む前の要部の説明図、(B)はワイヤーハーネスをロックカバー部に嵌め込んだ状態の要部の説明図、(C)はロックカバー部をモジュールパネルに係止させた状態の要部の説明図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例2におけるワイヤーハーネス固定装置を示すロックカバー部の斜視図である。
次に、本発明に係る一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、ワイヤーハーネス固定装置の構成を図1乃至図3に基づいて説明する。本実施の形態として示すワイヤーハーネス固定装置は、車両用ドアのインナーパネルに取り付けられるハーネスモジュール1に適用した例で説明する。
図1に示すように、ハーネスモジュール1は、例えば、樹脂成形品であり、図示しない車両用ドアを構成するドアインナーパネルに取り付けられるものである。このハーネスモジュール1は、被取付部材としてのモジュールパネル2と、モジュールパネル2に保持されたワイヤーハーネス3と、を備えている。
モジュールパネル2は、図1の紙面左右方向に対応する車体前後方向に延びるワイヤーハーネス3の一部を配索方向に沿って収納可能とする収納部21を一体に有する。なお、モジュールパネル2は、図面上では矩形の外観形状を呈しているが、実際には、車両のドア形状や配置、例えば、フロントドア、リヤドア、バックドア等に応じた外観形状及びハーネス配索経路とされる。また、モジュールパネル2は、車体室内側をドアトリム(図示せず)によって覆われる。
収納部21は、車体前後方向の全幅にわたって延在して形成されており、車体内側に開放する断面略半円形状の溝状に形成されている。なお、図1においては、収納部21を車体外側に凸形状を呈しているが、モジュールパネル2の肉厚とワイヤーハーネス3の直径との関係を考慮して、単なる溝としてもよい。したがって、以下の説明及び図面においては、モジュールパネル2に溝状の収納部21を形成したものとして説明する。また、後述する車体内側に向けて開放する断面略半円状の凹断面形状部22を除き、収納部21の断面形状は、略半円形状に限定されず、例えば、矩形や楕円等でもよい。
また、モジュールパネル2には、収納部21の近傍であって、収納部21の延在方向、すなわち、車体前後方向に沿う複数個所に、ヒンジ部23を介してロックカバー部24が一体に設けられている。
ヒンジ部23は、本実施の形態では、モジュールパネル2と同一の樹脂材料から薄肉に一体に形成することで弾性を有してモジュールパネル2に支持され、その全体が弾性変形する変形部を構成している。なお、ヒンジ部23は、例えば、モジュールパネル2から立ち上がる部分を強度及び高さを確保するためにブロック状に形成し、その突出端側に弾性変形可能となるように薄肉の変形部を形成してもよい。
ロックカバー部24は、図2に示すように、ヒンジ部23を介してモジュールパネル2に対し接近するよう可動に支持されたカバー部25と、カバー部25に一体に設けられてカバー部25をモジュールパネル2に対して接近させたときにモジュールパネル2に係止されるロック爪部26と、を備える。
カバー部25は、断面半円以上の略C字形状に形成することでワイヤーハーネス3が嵌め込まれる凹形状とされ、ワイヤーハーネス3を嵌め込むための開口部25aを有している。
開口部25aは、例えば、ワイヤーハーネス3を車体上側から嵌め込む場合、図2(A),(C)に示すように、ヒンジ部23を介してロックカバー部24をモジュールパネル2に対して接近させる前の状態で車体上向きに開放しているのが好ましい。また、ヒンジ部23は、開口部25aと対向する所定範囲でカバー部25と繋がっているのが好ましい。
本実施の形態では、図2(C)に示すように、開口部25aの一方の開口端部からヒンジ部23までの角度θ1を略180°、開口部25aの開放角度θ2を略90°、開口部25aの他方の開口端部からヒンジ部23までの角度θ3を略90°としている。この際、ワイヤーハーネス3の径の都合で開口部25aを広くしたい場合には、角度θ1を小さくし、角度θ3は小さくしないのが好ましい。これにより、カバー部25は、角度θ3の範囲で、開口部25aに内面側で対向しかつ凹断面形状部22に外面側で対向する押え部25bを一体に有している。
ロック爪部26は、押え部25bの端部、すなわち、開口部25aの他方の開口端部であるカバー部25と一体に形成されている。本実施の形態では、ロック爪部26は、開口部25aの他方の開口端部から略U字状に折り返すフック状に形成されている。
凹断面形状部22は、ロックカバー部24と対向する位置の収納部21に形成されており、ヒンジ部23を介してモジュールパネル2に対しロックカバー部24を接近させた際に、押え部25bが位置する円弧状の凹部22aを有する。また、凹断面形状部22は、収納部21の谷底側の凹部22aにロック爪部26が位置する空間部22bを有する。さらに、凹断面形状部22は、凹部22aから空間部22bに向けて突出してロック爪部26と係合する係合突起22cを有する。
ワイヤーハーネス3は、詳細には図示しないが、車体前後方向に延びる複数の電線群を束ねた幹線部31と、この幹線部31の中途部で枝分かれした複数の枝線部32と、を備えている。
幹線部31の車体前方側には、例えば、車体前方側のバッテリからインストルメントパネル(共に図示せず)等を経由した他のワイヤーハーネスコネクタと接続されて電源供給される前側ハーネスコネクタ33を接続している。また、幹線部31の車体後方側には、例えば、車体後方側に配置した電装品等への電源供給のための他のワイヤーハーネスコネクタと接続されて電源供給する後側ハーネスコネクタ34を接続している。さらに、各枝線部32の先端には、例えば、図示は省略するが、ウィンドレギュレータモータ、電動ミラーモータ、シートベルトリトラクタモータ、等の各種駆動モータやこれらの各種スイッチ、スピーカといったドア周辺電装品等への電源供給のためのハーネスコネクタ35を接続している。
このような構成において、ロックカバー部24は、ワイヤーハーネス3を配索する前の状態では、図3(A)に示すように、開口部25aが車体上方(上向き)に開放している。
この状態から、作業者は、ワイヤーハーネス3を開口部25aからカバー部25の内部に嵌め込みつつ、図3(B)に示すように、ワイヤーハーネス3で押え部25bを収納部21に向けて押え付ける。
さらに、ヒンジ部23を介してロックカバー部24が凹断面形状部22に向けて回動変位し、図3(C)に示すように、さらなるワイヤーハーネス3の押し込みにより、ロック爪部26が係合突起22cに係合する。
これにより、ロックカバー部24がモジュールパネル2に係止され、ワイヤーハーネス3をモジュールパネル2に保持させることができる。また、ロック爪部26を係合突起22cに係合させたときに、カバー部25の凹形状と凹断面形状部22とでワイヤーハーネス3を保持する保持溝27が形成される。
また、ロック爪部26を係合突起22cに係合させたときに、開口部25aの一方の開口端部を構成するカバー部45の端部は、収納部21よりも外側においてモジュールパネル2の表面に突き当たる直前に位置している。
また、ロック爪部26を係合突起22cに係合させたときに、押え部25bは、開口部25aから嵌め込んだワイヤーハーネス3の収納部21への押し込み方向に略一致している。したがって、作業者は、あたかも、ワイヤーハーネス3を収納部21に収納させる一連の作業(ワンタッチ操作)で、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24とモジュールパネル2とに固定することができ、作業工数を削減することができる。
このように、本実施の形態に係るワイヤーハーネス固定装置としてのハーネスモジュール1は、ワイヤーハーネス3を被取付部材としてのモジュールパネル2に固定するハーネスモジュール1であって、モジュールパネル2に支持されるヒンジ部23と、ワイヤーハーネス3が嵌め込まれる凹形状をなすとともにヒンジ部23を介してモジュールパネル2に対し接近するよう可動に支持されたロックカバー部24と、ロックカバー部24に設けられ、ロックカバー部24がモジュールパネル2に対して接近したときにモジュールパネル2に係止されるロック爪部26と、を備えた構成である。
したがって、ハーネスモジュール1は、ヒンジ部23がモジュールパネル2に支持され、ワイヤーハーネス3を嵌め込むための凹形状をなすロックカバー部24がヒンジ部23を介してモジュールパネル2に対し接近するよう可動に支持され、ロックカバー部24をモジュールパネル2に対して接近させたときにモジュールパネル2に係止されるロック爪部26がロックカバー部24に設けられる。
この構成により、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24の凹形状に嵌め込んだ状態で、そのままヒンジ部23を介してロックカバー部24をモジュールパネル2に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24とモジュールパネル2とに固定することができ、作業工数を削減することができる。
また、ヒンジ部23は、弾性材料からなる変形部を構成していることから、ワイヤーハーネス3を凹形状のカバー部25に嵌め込み、そのまま、変形部の弾性変形を利用してロックカバー部24をモジュールパネル2に押し付けるだけでよい。なお、弾性材料としては、ポリプロピレンなどの樹脂や硬質ゴム等を用いることができる。
これにより、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24の凹形状に嵌め込んでモジュールパネル2に押し付けるとき、変形部の弾性変形を利用してロック爪部26をモジュールパネル2に係止させるだけでなく、その係止状態を保持させることができる。したがって、特別なピン等の軸等を設けることなく、部品点数を削減することができる。
また、カバー部25の凹形状に対応する凹断面形状部22をモジュールパネル2に形成し、ロック爪部26をモジュールパネル2に係止させたときにカバー部25と凹断面形状部22とでワイヤーハーネス3を保持する保持溝27が形成される。
これにより、モジュールパネル2にワイヤーハーネス3を所定の配索形態に確実に保持させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上述の第1の実施の形態のロックカバー部24はヒンジ部23を含めてモジュールパネル2と一体に形成したものを開示したが、本実施の形態では、これらを別体に構成したものである。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成又は機能を有するものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
本実施の形態に係るハーネスモジュール1は、モジュールパネル2の収納部21の近傍にクリップ嵌合部2aが形成されている。
このクリップ嵌合部2aには、ヒンジ部23を一体に有し、モジュールパネル2に抜け止め結合されるクリップ部23Aを一体に有するロックカバー部24が装着される構成である。これにより、クリップ部23A、ヒンジ部23、ロックカバー部24は、モジュールパネル2と同一又は異なる弾性材料によって形成することができる。また、モジュールパネル2を共用したまま、ワイヤーハーネス3の径に応じてカバー部25の直径を異ならせることも可能となる。
ロック爪部26は、押え部25bの端部、すなわち、開口部25aの他方の開口端部であるカバー部25と一体に形成されている。本実施の形態では、ロック爪部26は、開口部25aの他方の開口端部から略U字状に折り返すフック状に形成されている。
このような構成において、ハーネスモジュール1は、クリップ部23Aをモジュールパネル2に抜け止め状態で結合してモジュールパネル2にヒンジ部23を一体に有するロックカバー部24を装着する。この後に、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24に嵌め込んでモジュールパネル2に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネス3をロックカバー部24とモジュールパネル2とに固定することができる。
この構成により、モジュールパネル2にヒンジ部23を一体に有するロックカバー部24を容易に装着することができるばかりでなく、ロックカバー部24とモジュールパネル2とによるワイヤーハーネス3の固定状態を容易に維持することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。
上述の第1の実施の形態のロックカバー部24はヒンジ部23を含めてモジュールパネル2と一体に形成したものを開示したが、本実施の形態では、これらを別体に構成したものである。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
本実施の形態に係るハーネスモジュール1は、モジュールパネル2の収納部21の近傍にロックカバー保持部2bが形成されている。なお、ロックカバー保持部2bは、図6及び図7では、片側しか図示しないが、実際には、ロックカバー部44を挟み込むように2か所設けられている。そして、この2か所、すなわち、一対のロックカバー保持部2bには、ロックカバー部44を回動可能に支持するヒンジピン43が設けられている。なお、一対のロックカバー保持部2bとヒンジピン43とはヒンジ部を構成している。
ロックカバー部44は、図6に示すように、ヒンジピン43を介してモジュールパネル2に対し接近するよう回動可能に支持されたカバー部45と、カバー部45に一体に設けられてカバー部45をモジュールパネル2に対して接近させたときにモジュールパネル2の係合凹部2cに係止されるロック爪部46と、を備える。
カバー部45は、断面半円以上の略C字形状に形成することでワイヤーハーネス3が嵌め込まれる凹形状とされ、ワイヤーハーネス3を嵌め込むための開口部45aと、開口部45aに対向する位置に押え部45bと、ヒンジピン43と係合するピン係合部35cと、を有している。
開口部45aは、例えば、ワイヤーハーネス3を車体上側から嵌め込む場合、図6(A),(C)に示すように、ヒンジピン43を介してロックカバー部44をモジュールパネル2に対して接近させる前の状態で車体上向きに開放しているのが好ましい。
ロックカバー部44は、予めロックカバー保持部2bに固定されており、ロックカバー部44の開口部45aからヒンジピン43を内側に位置させ、ピン係合部35cにヒンジピン43を嵌め込むことでヒンジピン43に回動可能に保持される。
ロック爪部46は、開口部45aの一方の開口端部と一体に形成されている。本実施の形態では、ロック爪部46は、開口部25aの一方の開口端部から外向きに突出する楔状に形成されている。
凹断面形状部22は、ロックカバー部44の押え部45bと対向する位置の収納部21に形成されており、ヒンジピン43を介してモジュールパネル2に対しロックカバー部44を接近させた際に、押え部45bが位置する円弧状の凹部22aを有する。なお、上述した空間部22bと係合突起22cとは有していない。
このような構成において、ヒンジ部は、ロックカバー部44をモジュールパネル2に回動可能に支持するヒンジピン43を有する構成である。
これにより、ハーネスモジュール1は、ヒンジピン43を介してロックカバー部44をモジュールパネル2に回動可能に支持させた後に、ワイヤーハーネス3をロックカバー部44に嵌め込んでモジュールパネル2に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネス3をロックカバー部44とモジュールパネル2とに固定することができる。
この構成により、ロックカバー部44の回動支点位置を安定させ、ロック爪部46によるロックの信頼性を高めることができる。この際、ロック爪部46は、モジュールパネル2の表面側に形成された係合凹部2cと係合する楔状とすることにより、ロックカバー部44のロックの信頼性をより一層向上することができる。また、カバー部45が弾性を有する材質から形成されていることにより、ロック爪部46を係合凹部2cに係合させる際においても、作業者によるワイヤーハーネス3の収納部21への一連の押し付け作業にて、断発係合するため、ワンタッチ作業を妨げることがない。
(変形例1)
なお、上記実施の形態では、ピン係合部35cがカバー部45の内側に開放しており、ヒンジピン43が内側から嵌まり込む構成を開示したが、例えば、図8及び図9に示すように、ピン係合部35dがカバー部45の外側に開放していてもよい。
この場合、開口部45aからワイヤーハーネス3を嵌め込んだ場合の操作荷重によってピン係合部35dからヒンジピン43が脱落してしまうことを抑制することができる。
(変形例2)
さらに、図10乃至図12に示すように、ヒンジピン43をロックカバー部44と一体に設け、ヒンジピン43の両端を一対のロックカバー保持部2dに回動可能に嵌め込む構成としてもよい。
そして、これら各変形例1,2においても、実施の形態2と同様の一連の配索作業、すなわち、ワイヤーハーネス3をロックカバー部44に嵌め込んでモジュールパネル2に押し付けるワンタッチ操作で、ワイヤーハーネス3をロックカバー部44とモジュールパネル2とに固定することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るハーネスモジュール1は、作業工数を削減することができるという効果を有し、ワイヤーハーネスを被取付部材に固定するハーネスモジュール1の全般に有用である。
1 ハーネスモジュール(ワイヤーハーネス固定装置)
2 モジュールパネル(被取付部材)
3 ワイヤーハーネス
22 凹断面形状部
23 ヒンジ部(変形部)
24 ロックカバー部
25 カバー部
26 ロック爪部
27 保持溝

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを被取付部材に固定するワイヤーハーネス固定装置であって、
    前記被取付部材に支持されるヒンジ部と、
    前記ワイヤーハーネスが嵌め込まれる凹形状をなすとともに前記ヒンジ部を介して前記被取付部材に対し接近するよう可動に支持されたロックカバー部と、
    前記ロックカバー部に設けられ、前記ロックカバー部が前記被取付部材に対して接近したときに前記被取付部材に係止されるロック爪部と、を備えたことを特徴とするワイヤーハーネス固定装置。
  2. 前記ヒンジ部は、弾性材料からなる変形部を一体に有することを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス固定装置。
  3. 前記ヒンジ部は、前記被取付部材に抜け止め結合されるクリップ部を一体に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス固定装置。
  4. 前記ヒンジ部は、前記ロックカバー部を前記被取付部材に回動可能に支持するヒンジピンを有することを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス固定装置。
  5. 前記被取付部材は、前記ロックカバー部の前記凹形状に対応する凹断面形状部を有し、
    前記ロック爪部を前記被取付部材に係止させたときに前記凹形状と前記凹断面形状部とで前記ワイヤーハーネスを保持することができる保持溝が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のワイヤーハーネス固定装置。
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