JP2015031352A - チエンフック外れ止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮設足場の吊下げなどに使用されるフック付きチエンの使用状態での安全性を高めることの出来る、経済的で容易に使用出来るチエンフックの外れ止め具を提供する。
【解決手段】フック3とこのフックが係合する係合チエンリンク2aとを一体に把持する外れ止め具8であって、係合チエンリンク2aの片側に位置するフック3の背部分3aに嵌合する嵌合用本体9と、この嵌合用本体の左右両側壁部から連設された開閉自在な左右一対の把持用部材10,11とから成り、この左右一対の把持用部材には、この左右一対の把持用部材が係合チエンリンク2aを両側から把持する閉じ状態を保持させるための係脱自在な係合手段12と、閉じ状態にある前記把持用部材が、係合チエンリンク2aに対しフック3の外側に隣接する隣接チエンリンク2bのある側に移動するのを当該隣接チエンリンク2bとの当接により阻止する位置決め作用部24が設けられた構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、仮設足場の吊下げなどに使用されるフック付きチエンのフック外れ止め具に関するものである。
仮設足場の吊下げなどに使用されるフック付きチエンは、適当長さのチエンの端部に取り付けられたフックを当該チエンの適当高さにあるリンクに引っ掛けることによってチエンのループ部を形成し、このチエンのループ部によって足場板支持用鋼管などを吊り下げるものであり、前記フックは、適当厚さの鋼板を釣り針形に裁断したものである。このフック付きチエンの使用状態において、十分にテンションが作用していないチエンでは、振動などによりフックがガタついてチエンリンクから外れてしまう恐れがある。このようなフックの不測の外れを防止するためには、特許文献を示すことは出来ないが、外れ止め用の逆止バネが取り付けられたフックを採用するか又は、使用状態のフックと当該フックが係合する係合チエンリンクの周囲にガムテープや面ファスナー付きテープなどを巻き付ける方法などが知られている。
上記のような外れ止め用の逆止バネが取り付けられたフックを採用する方法は、新規にフック付きチエンを購入する場合の選択肢としては効果的であるが、このような外れ止め手段を持たないフックが取り付けられているチエンを多数所有している一般的なユーザーが採用する方法としてはコストがかかり過ぎて実用的ではない。又、係合チエンリンクの周囲にガムテープや面ファスナー付きテープなどを巻き付ける方法は、比較的安価に実施することは出来るが、手間が掛かり、しかもその巻き付け方によっては、十分な効果を確実に得ることが難しい。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできるチエンフック外れ止め具を提案するものであって、本発明に係るチエンフック外れ止め具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、チエン(1)の端部に取り付けられたフック(3)がチエンリンクに引っ掛けられた状態において、当該フック(3)とこのフック(3)が係合する係合チエンリンク(2a)とを一体に把持する外れ止め具(8)であって、前記係合チエンリンク(2a)の片側に位置する前記フック(3)の背部分(3a)に嵌合する嵌合用本体(9)と、この嵌合用本体(9)の左右両側壁部(13a,13b)から連設された開閉自在な左右一対の把持用部材(10,11)とから成り、この左右一対の把持用部材(10,11)には、この左右一対の把持用部材(10,11)が前記係合チエンリンク(2a)を両側から把持する閉じ状態を保持させるための係脱自在な係合手段(12)と、位置決め作用部(24)が設けられ、この位置決め作用部(24)が、前記閉じ状態にある左右一対の把持用部材(10,11)が前記係合チエンリンク(2a)に対し前記フック(3)の外側に隣接する隣接チエンリンク(2b)のある側に移動するのを当該隣接チエンリンク(2b)との当接により阻止する構成になっている。
上記本発明の構成によれば、チエンリンクに引っ掛けられた使用状態のフックの背部分に対して嵌合用本体を嵌合させると共に左右一対の把持用部材を閉じて、フックとこのフックが係合する係合チエンリンクとを一体に把持させた状態で、係合手段を係合させて左右一対の把持用部材を閉じ状態に保持させることにより、フックとこのフックが係合する係合チエンリンクとが一体に把持され、係合チエンリンクに対してフックが相対移動することが防止される。従って、何らかの原因でフックが係合チエンリンクから外れる方向に移動する外力が作用したとしても、その外力が前記嵌合用本体と左右一対の把持用部材とで受け止められ、フックがチエンリンクから外れるのを阻止することになり、安全に使用出来る。特に本発明の構成によれば、位置決め作用部の存在により、フックの外側に隣接する隣接チエンリンクのある側にフックが係合チエンリンクに沿ってスライドするような外力が作用しても、フックの背部分から嵌合用本体が離脱して結果的にフックが係合チエンリンクから外れるような事態に至るのを確実に防止出来る。しかも、フック側に特別な外れ止め手段を設けるのではなく、外れ止め手段を持たない一般的なフックに対して、その使用時に本発明の外れ止め具を装着するだけで良いので、経済的に実施出来る。更に、各種テープを巻き付けてフックとチエンリンクとを縛り付けることによりフックの外れを防止する場合と比較して、簡単容易にしかも確実にフックの外れ止め効果が得られる。
尚、前記係合手段(12)は、一方の把持用部材(11)側に突設された係合用爪(25)と、他方の把持用部材(10)側に設けられて前記係合用爪(25)が係脱自在に係合する被係合用孔(26)から構成することが出来る。この構成によれば、係合手段を含めて外れ止め具全体を合成樹脂にて一体成形することが出来、別部品を必要とする係合手段を組み合わせる場合と比較して安価に実施出来るだけでなく、取り扱いが一層容易になる。
係合手段(12)を上記のように構成する場合には、左右一対の把持用部材(10,11)の先端部が互いに重なる状態にあるとき、これら両把持用部材(10,11)の先端部を互いに開動させる方向に付勢する弾性部(23)を設け、前記被係合用孔(26)は、他方の把持用部材(10)の先端にヒンジ部(18)を介して一方の把持用部材(11)側へ折曲自在に連設された可動部(19)に設け、前記係合用爪(25)と被係合用孔(26)とは、左右一対の把持用部材(10,11)の先端部を前記弾性部(23)の弾性に抗して互いに重なる状態にしたときに係脱可能に構成することが出来る。この構成によれば、左右一対の把持用部材の先端部を前記弾性部の弾性に抗して互いに重ねた状態で、被係合用孔を有する前記可動部を折曲させて係合用爪と被係合用孔を互に係合させ、その後、左右一対の把持用部材の先端部を互に重ねるように作用させていた操作力を解除すると、左右一対の把持用部材の先端部が前記弾性部の弾性で互に離間する方向に開動するので、この開動動作により前記係合用爪と被係合用孔とが、前記可動部が逆方向に折曲するのを阻止する状態に係合するように構成することが出来る。従って、左右一対の把持用部材の開動を、係合用爪の先端鉤部の引っ掛かりで阻止するのではなく、当該係合用爪全体と被係合用孔との係合により阻止できるので、係合手段の係合状態の保持力が大きく、十分な安全性が得られる。
更に、他方の把持用部材(10)に連設された前記可動部(19)には、その先端にヒンジ部(20)を介して連設されて一方の把持用部材(11)の外側に重ねる方向に折曲自在な摘み部(21)を連設することが出来る。この構成によれば、前記係合手段の係合操作及び係合解除操作が前記摘み部の存在により容易に行えるだけでなく、係合状態において前記摘み部を一方の把持用部材の外側に重なる向きに切り換えておくことにより、係合解除時に必要な一つの操作、即ち、左右一対の把持用部材の先端部を前記弾性部の弾性に抗して互に重ねるように挟み付ける操作が前記摘み部の存在により出来なくなるので、係合解除時には、最初に前記摘み部を逆方向に開動させる操作が必要になり、係合解除時の操作が一行程増えることになって、不測に係合手段の係合状態が解除されてしまう恐れを一層確実に防止出来る。特に、一方の把持用部材(11)の外側に重ねられた前記摘み部(21)に対して弾性的に係合して当該摘み部(21)を保持する弾性係合手段(27)を設けておくことにより、前記摘み部が自然に開いてしまって、所期の目的を達成出来なくなるような事態が生じるのを未然に防止出来る。
前記弾性部(23)は、左右一対の把持用部材(10,11)の開閉用ヒンジ部(16)によって構成することも可能であるし、場合によっては、板バネやコイルバネなどの別部材を組み込んで構成することも可能であるが、前記弾性部(23)を、左右一対の前記把持用部材(10,11)の内、片側の把持用部材(10)から相手側の把持用部材(11)に向かって斜めに突設された弾性舌片(22)によって構成し、左右一対の把持用部材(10,11)の先端部が互いに重なる状態にあるとき、相手側の把持用部材(11)によって弾性変形した前記弾性舌片(22)が両把持用部材(10,11)の先端部を互いに開動させる方向に付勢するように構成することが出来る。この構成によれば、別部材を追加せずに弾性部を把持用部材の先端に近い位置、即ち、両把持用部材の先端部が互いに重なる状態にあるときのみ、当該両把持用部材を互に開動させる方向に効率良く付勢出来る位置に簡単に設けることが出来る。
左右一対の把持用部材は、嵌合用本体に隣接する基端部をヒンジ部によって嵌合用本体に開閉自在に連設して、この両把持用部材の全体が嵌合用本体に対して開閉するように構成することも出来るが、左右一対の把持用部材(10,11)を、当該左右一対の把持用部材(10,11)が把持する前記チエンリンク(2a)の左右両側に位置するヒンジ部(16)によって、前記嵌合用本体(9)と一体の基部(15)とこの基部(15)に対して開閉自在な把持用部材本体(17)とに分け、この把持用部材本体(17)の内側に、左右一対の把持用部材(10,11)が閉じ状態にあるときに先端部が互に重なり合う舌片(24a,24b)を突設し、これら舌片(24a,24b)により前記位置決め作用部(24)を構成することが出来る。この構成によれば、把持用本体に一体に成形された係合チエンリンク嵌合凹部を設ける場合と比較して、嵌合用本体と一体の強度的にしっかりとした基部と位置決め作用部(24)を構成する舌片との間で係合チエンリンクを挟むことになるので、フックに対するチエンリンクの向きに殆ど関係なく、左右一対の把持用部材を閉じてフックと係合チエンリンクとを一体に把持させることが容易になり、しかもしっかりと把持させることが出来る。
図1Aは、外れ止め具装着前の使用状態のフックを示す側面図、図1Bは、使用状態のフックに外れ止め具を装着した状態を示す側面図である。 図2Aは、外れ止め具装着前の使用状態のフックを示す背面図、図2Bは、使用状態のフックに外れ止め具を装着した状態を示す背面図である。 図3は、使用前の外れ止め具の正面図である。 図4は、同上外れ止め具の背面図である。 図5は、同上外れ止め具の右側面図である。 図6Aは、図3のX−X線断面図、図6Bは、図3のY−Y線断面図である。 図7は、同上外れ止め具の平面図である。 図8は、図3のZ−Z線断面図である。 図9は、外れ止め具をフックに装着する第一段階を示す一部横断平面図である。 図10は、外れ止め具をフックに装着した状態を示す一部横断平面図である。
図1A及び図2Aに示すフック付チエン1は、仮設足場の足場板を支持する鋼管を吊り下げている状態でのフック係合箇所を示しており、長円形のチエンリンク2で構成されたチエン1の端部には、当該チエンコンベヤの適当位置にあるチエンリンク2に引っ掛けるためのフック3が取り付けられている。このフック3は、適当厚さの鋼板を釣り針形に裁断したもので、チエンリンク2が通される貫通孔4が一端に設けられた軸部5の他端からU字形につながる尖端部6を延出させたものであり、メーカーによって軸部5の形状に多少の違いがあっても、軸部5と尖端部6との間のU字形部分7の外側縁は円弧形に張り出した形状である。
上記のようなフック付チエン1の使用状態でのフック3に装着して使用する外れ止め具8の構造を、図3〜図8に基づいて説明すると、この外れ止め具8は、嵌合用本体9と左右一対の把持用部材10,11、係合手段12、位置決め作用部24、及び弾性係合手段27を備え、その全体がPPなどの合成樹脂により一体成形されたものである。
嵌合用本体9は、図1B及び図2Bに示すように、使用状態のフック3が係合する係合チエンリンク2aの背部分3a(軸部5からU字形部分7に至る部分)に対して嵌合離脱自在な、側面形状が下窄まりのほぼD形のもので、その直線部がフック3の板厚より巾広のスリット状開口9aとなっている。この嵌合用本体9の左右両側壁部13a,13bの内面には、前記スリット状開口9aの長さ方向に対してほぼ直角向きの複数本の細長い突起14が、互に対向するように前記スリット状開口9aの長さ方向適当間隔おきに一体に形成され、これら互に対向する細長い突起14間の間隔がフック3の板厚とほぼ同一か少し狭くなるように構成されている。
把持用部材10,11は、嵌合用本体9のスリット状開口9aの上端における左右両側壁部13a,13bから左右両側に連設されたもので、嵌合用本体9に対して固定状態で直角外向きに延出する基部15と、この基部15に対して、スリット状開口9aの長さ方向と平行な薄肉のヒンジ部16を介して開閉自在に連設され且つ中間位置で外側に屈曲する平面形状がくの字形の把持用部材本体17から構成されている。そして一方の把持用部材10には、その把持用部材本体17の先端に、前記ヒンジ部16と平行な薄肉のヒンジ部18を介して可動部19が連設され、更にこの可動部19の先端には、前記ヒンジ部18と平行な薄肉のヒンジ部20を介して円形に張り出した摘み部21が連設されている。又、この把持用部材10には、その把持用部材本体17の中間屈曲部と可動部19との間の内側(相手側の把持用部材11のある側)に、当該中間屈曲部に隣接する位置から可動部19のある側へ斜めに突出する弾性舌片22が切り起こしにより一体成形され、この弾性舌片22により、閉じた両把持用部材10,11を開く方向に付勢する弾性部23が構成されている。更に、両把持用部材10,11には、その把持用部材本体17の中間屈曲部とヒンジ部16との間の上側辺から内側(相手側の把持用部材11,10のある側)に向かって突出する三角形状の舌片24a,24bが一体成形により突設され、これら舌片24a,24bによって位置決め作用部24が構成されている。
前記係合手段12は、一方の把持用部材11の先端(把持用部材本体17の先端)からその延長方向に突設された係合用爪25と、他方の把持用部材10の可動部19に設けられた矩形の被係合用孔26とから構成されている。前記係合用爪25は、被係合用孔26を貫通する軸部の先端外側に逆止用爪部25aが連設されたものである。又、弾性係合手段27は、一方の把持用部材11の外側に重ねられた前記摘み部21に対して弾性的に係合して当該摘み部21を保持する手段であって、この実施例では、把持用部材11における把持用部材本体17のヒンジ部16に隣接する位置から外向きに一体成形により突設した上下一対の係止用爪片27a,27から構成され、後述する使用状態において、一方の把持用部材11の外側に重ねられた前記摘み部21の先端小巾突起部21aと弾性的に自動係合する。
尚、一般的に合成樹脂の成形品を製造する場合には、歪の抑制、材料の節減、必要強度の確保などのために、基本的には薄肉に成形して適宜補強用リブを一体成形するのが常套手段であるが、図示の実施例では、この常套手段を省いた基本構成を示している。又、図7に示す状態が、本実施例での外れ止め具8の成形時の形態であり、嵌合用本体9の深さ方向が成形型からの抜き方向である。
以上のように構成された外れ止め具8の使用方法を説明すると、図3〜図8に示す使用前(成形直後)の外れ止め具8は、図1A及び図2Aに示す使用状態のフック3に対し、当該フック3の係合チエンリンク2aに対し尖端部6とは反対側の背部分3aに嵌合用本体9を、左右一対の把持用部材10,11が係合チエンリンク2aの長さ方向の中間高さに位置する向きで嵌合させる。このとき、嵌合用本体9の内側の細長い突起14の存在により、フック3に対し嵌合用本体9をガタつきなくしっかりと嵌合させることが出来る。この状態で左右一対の把持用部材10,11の把持用部材本体17を、ヒンジ部16を支点に互に接近させる方向、即ち、内側へ折曲させると、図1及び図9に示すように、両把持用部材10,11の位置決め作用部24を構成する舌片24a,24bが、フック3の尖端部6の外側で且つ係合チエンリンク2aに隣接する位置で、先端部どうし互に重なり合うことになる。同時に、フック3の両側に位置する係合チエンリンク2aの部分が両把持用部材10,11の基部15と前記舌片24a,24bとの間に挟まれる状態になる。
そして両把持用部材10,11の把持用部材本体17の先端部を互に重ねるように指先で挟み付けると、弾性部23の弾性舌片22が相手側の把持用部材11の把持用部材本体17に圧接して弾性変形する過程を伴って、係合手段12の係合用爪25の先端に被係合用孔26が隣接する状態になる。この状態で把持用部材10側の摘み部21を把持用部材11側へ直角向きに引っ張ると、可動部19がヒンジ部18を支点に把持用部材10側へほぼ直角に折曲し、図10に示すように、係合手段12の係合用爪25に可動部19の被係合用孔26が嵌合し、当該係合用爪25の逆止用爪部25aが被係合用孔26を貫通して反対側に突出する。
最後に、把持用部材11の把持用部材本体17を、相手側の把持用部材10の把持用部材本体17側に押し付けていた操作力から開放させると共に、摘み部21を更に把持用部材11の把持用部材本体17に重ねるように可動部19に対してヒンジ部20を支点に折曲させて、当該摘み部21の先端小巾突起部21aを把持用部材11側の上下一対の係止用爪片27a,27間に押し込み、当該係止用爪片27a,27を摘み部21の先端小巾突起部21aの上下両側辺に弾性的に自動係合させて、摘み部21を把持用部材11の把持用部材本体17に重なった姿勢に保持させる。
上記操作により、把持用部材11の把持用部材本体17が、弾性部23の弾性舌片22が弾性復帰するのに伴って相手側の把持用部材10の把持用部材本体17から離れるように開動するので、図示のように、係合用爪25の逆止用爪部25aが被係合用孔26の外側に係合する。この結果、可動部19がヒンジ部18を支点に把持用部材本体17の延長姿勢になる方向に折曲するのが阻止される。又、把持用部材11の把持用部材本体17に重ねられた姿勢で弾性係合手段27の係止用爪片27a,27により保持された摘み部21の存在は、係合用爪25を有する把持用部材11の把持用部材本体17を相手側の把持用部材10の把持用部材本体17に接近させる方向に操作することを妨げている。
以上のようにしてフック3に装着された外れ止め具8は、フック3と当該フック3が係合している係合チエンリンク2aとを一体に把持しており、フック3が係合チエンリンク2aから横方向に外れるのを防止している。更に、この外れ止め具8が、フック3の外側に隣接する隣接チエンリンク2bのある側へ係合チエンリンク2aに沿ってスライドしようとしたときは、外れ止め具8の把持用部材10,11の把持用部材本体17間に前記隣接チエンリンク2bが相対的に入り込もうとするが、両把持用部材本体17間をつなぐように先端部どうしが互に重なった状態で、嵌合用本体9のある側とは反対側で係合チエンリンク2aに隣接している前記位置決め作用部24の舌片24a,24bが、把持用部材10,11の把持用部材本体17間に隣接チエンリンク2bが相対的に入り込むのを阻止している。若し、隣接チエンリンク2bが相対的に外れ止め具8の把持用部材10,11の把持用部材本体17間に入り込めば、外れ止め具8が前記隣接チエンリンク2b側へ移動することになるので、フック3の背部分3aから嵌合用本体9が隣接チエンリンク2bの方に移動して外れ、外れ止め具8が機能しなくなるところであるが、上記の位置決め作用部24の存在によりこのような事態になることが抑止されている。従って、この外れ止め具8を取り外さない限り、チエンリンク2aからフック3を外すことは出来ない。
チエンリンク2aからフック3を外すために外れ止め具8を取り除くときは、取付け時と逆の手順で操作すれば良い。即ち、弾性係合手段27の一対の係止用爪片27a,27間から摘み部21の先端小巾突起部21aを、当該係止用爪片27a,27bの弾性に抗して引抜き、当該摘み部21を把持用部材11の把持用部材本体17から離すように引き起こした状態で、両把持用部材10,11の把持用部材本体17どうしを指先で挟んで、弾性部23の弾性舌片22の弾性に抗して両把持用部材10,11の把持用部材本体17どうしを互いに接近させる。この結果、係合手段12の係合用爪25が被係合用孔26内で把持用部材10側に移動し、逆止用爪部25aと被係合用孔26との係合が解かれるので、摘み部21を可動部19と共に把持用部材10の把持用部材本体17の延長姿勢の方向に回動させ、各ヒンジ部18,20を支点にして可動部19と摘み部21とを把持用部材10の把持用部材本体17の延長姿勢に切り換えることにより、可動部19の被係合用孔26と係合用爪25とを互いに離脱させる。そして最後に、両把持用部材10,11の把持用部材本体17を、それぞれヒンジ部16を支点に、間に位置するフック3から左右に遠ざけるように開くことにより、嵌合用本体9をフック3から抜き取り、外れ止め具8をフック3から取り外すことが出来る。
本発明のチエンフック外れ止め具は、仮設足場の吊下げなどに使用されるフック付きチエンの使用状態での安全性を高めることの出来る、経済的で容易に使用出来る手段として活用出来る。
1 フック付チエン
2 チエンリンク
2a 係合チエンリンク
2b 隣接チエンリンク
3 フック
3a フックの背部分
8 外れ止め具
9 嵌合用本体
10,11 把持用部材
12 係合手段
15 把持用部材の基部
16,18,20 ヒンジ部
17 把持用部材本体
19 可動部
21 摘み部
22 弾性舌片
23 弾性部
24 位置決め作用部
24a,24b 舌片
25 係合用爪
26 被係合用孔
27 弾性係合手段
27a,27b 係止用爪片

Claims (7)

  1. チエンの端部に取り付けられたフックがチエンリンクに引っ掛けられた状態において、当該フックとこのフックが係合する係合チエンリンクとを一体に把持する外れ止め具であって、前記係合チエンリンクの片側に位置する前記フックの背部分に嵌合する嵌合用本体と、この嵌合用本体の左右両側壁部から連設された開閉自在な左右一対の把持用部材とから成り、この左右一対の把持用部材には、この左右一対の把持用部材が前記係合チエンリンクを両側から把持する閉じ状態に保持させるための係脱自在な係合手段と、位置決め作用部が設けられ、この位置決め作用部が、前記閉じ状態にある左右一対の把持用部材が前記係合チエンリンクに対し前記フックの外側に隣接する隣接チエンリンクのある側に移動するのを当該隣接チエンリンクとの当接により阻止する、チエンフック外れ止め具。
  2. 前記係合手段は、一方の把持用部材側に突設された係合用爪と、他方の把持用部材側に設けられて前記係合用爪が係脱自在に係合する被係合用孔から構成されている、請求項1に記載のチエンフック外れ止め具。
  3. 左右一対の把持用部材の先端部が互いに重なる状態にあるとき、これら両把持用部材の先端部を互いに開動させる方向に付勢する弾性部が設けられ、前記被係合用孔は、他方の把持用部材の先端にヒンジ部を介して一方の把持用部材側へ折曲自在に連設された可動部に設けられ、前記係合用爪と被係合用孔とは、左右一対の把持用部材の先端部を前記弾性部の弾性に抗して互いに重なる状態にしたときに係脱可能に構成されている、請求項2に記載のチエンフック外れ止め具。
  4. 他方の把持用部材に連設された前記可動部には、その先端にヒンジ部を介して連設されて一方の把持用部材の外側に重ねる方向に折曲自在な摘み部が連設されている、請求項3に記載のチエンフック外れ止め具。
  5. 一方の把持用部材の外側に重ねられた前記摘み部に対して弾性的に係合して当該摘み部を保持する弾性係合手段が設けられている、請求項4に記載のチエンフック外れ止め具。
  6. 前記弾性部は、左右一対の前記把持用部材の内、片側の把持用部材から相手側の把持用部材に向かって斜めに突設された弾性舌片によって構成され、左右一対の把持用部材の先端部が互いに重なる状態にあるとき、相手側の把持用部材によって弾性変形した前記弾性舌片が両把持用部材の先端部を互いに開動させる方向に付勢するように構成されている、請求項3〜5の何れか1項に記載のチエンフック外れ止め具。
  7. 左右一対の把持用部材は、この両把持用部材が把持する前記係合チエンリンクの左右両側に位置するヒンジ部によって、前記嵌合用本体と一体の基部とこの基部に対して開閉自在な把持用部材本体とに分けられ、この把持用部材本体の内側に、左右一対の把持用部材が閉じ状態にあるときに先端部が互に重なり合う舌片が突設され、これら舌片により前記位置決め作用部が構成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載のチエンフック外れ止め具。
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