JP2015030702A - 新規化合物及びその利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】DOTA(1,4,7,10−テトラアザシクロデカン−1,4,7,10−テトラ酢酸)などの配位子を含有する化合物に68Ga等を配位させた後に、生体分子のアミノ基等への68Ga−DOTA標識等を実施可能な化合物の提供を可能とする。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物またはその塩。
【化1】

【選択図】図3

Description

本発明は、新規な化合物及びその利用に関するものである。
生体を非侵襲のままで診断する方法として、従来、PET(陽電子放射断層画像)イメージング、蛍光イメージング、MRI(磁気共鳴映像法)等が用いられている。これらの方法では、生体内に存在する、タンパク質、抗体、ペプチド、糖鎖等の分子を標識化、例えば放射性標識を用いて標識化し、その標識を検出することにより、生体における前記分子の分布等をイメージングする。このイメージングを用いて、前記生体の疾患等を診断することが可能である。
68Gaは、PETイメージングの標識に使用されるポジトロン放出核種である。18Fや11C、あるいは64Cuを代表とする他のポジトロン放出核種はサイクロトロンを用いて調製されるが、68Gaは68Geの減衰を利用して、ジェネレーターから簡単に得られるため、次世代のPET核種として大きな興味が持たれている。実際の標識では、生体分子のアミノ基等に対して、まずDOTA(1,4,7,10−テトラアザシクロデカン−1,4,7,10−テトラ酢酸)などの配位子を導入した後、68Gaを配位させることにより68Ga−DOTA標識が実施されている(例えば、特許文献1)。実際に、68Ga−DOTAで標識したソマトスタチン(ペプチド)の代謝安定化合物であるオクタレオチドは、アメリカでは癌の診断に用いられている。しかし、DOTAへの68Ga導入には、80℃以上の加温が必要であり、ソマトスタチンなどの安定なペプチドにしか、この方法を適応することができず、68Ga−DOTAを用いるPETイメージングの懸案事項であった。
国際公開第2008/096760号パンフレット
そこで、本発明は、ペプチド、タンパク質又は細胞表面に、金属錯体又は蛍光化合物を容易に導入するのに有用な化合物の提供を目的とする。
本発明は、下記一般式(I)で表される化合物またはその塩である。
式(I)中、
Zは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレンまたは1,2−フェニレンであり、
1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、
2は、−CHO、−CH2OHまたは−CH2OR10である(R10は、水酸基の保護基であり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基、アリールオキシ基、複素環基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であり、
1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−または式−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−(前記式中、mは、1〜20の整数である。)で表される基であり、
2は、式−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−、式−(CH2n1−CONH−、式−CONH−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−NH−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、または、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−NH−(前記式中、n1、n2、n3およびn4は、それぞれ独立して1〜20の整数である。)で表わされる基であり、
Aは、以下の式(i)〜(iii)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)、または、式(iv)〜(xii)で表される基である。
本発明の化合物は、ペプチド、タンパク質又は細胞表面に、金属錯体又は蛍光化合物を導入するのに有用である。
式(I−1)の化合物の精製時のHPLCチャートである。 式(X−1)の化合物の精製時のHPLCチャートである。 式(I−1)の化合物を用いたPETイメージングの画像である。 式(I−2)の化合物の精製時のHPLCチャートである。 式(X−2)の化合物の精製時のHPLCチャートである。 式(I−3)の化合物によるタンパク質の蛍光標識を示すチャートである。 式(I−4)の化合物によるタンパク質の蛍光標識を示すチャートである。
本発明者らは、アセチレン誘導体とアジド基とのクリック型反応を利用し、種々検討した結果、以下のような化合物が、ペプチド、タンパク質又は細胞表面に、金属錯体又は蛍光化合物を導入可能であることを見出し、本発明を完成した。前記反応を利用するため、本発明の化合物は製造が容易である。
本発明は、下記一般式(I)で表される化合物またはその塩である。
式(I)中、
Zは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレンまたは1,2−フェニレンであり、
1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、
2は、−CHO、−CH2OHまたは−CH2OR10である(R10は、水酸基の保護基であり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基、アリールオキシ基、複素環基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であり、
1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−または式−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−(前記式中、mは、1〜20の整数であり、好ましくは1〜10の整数であり、より好ましくは1〜5の整数であり、さらに好ましくは1〜2の整数である。)で表される基であり、
2は、式−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−、式−(CH2n1−CONH−、式−CONH−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−NH−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、または、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−NH−(前記式中、n1、n2、n3およびn4は、それぞれ独立して1〜20の整数であり、好ましくは1〜10の整数であり、より好ましくは1〜5の整数であり、さらに好ましくは1〜2の整数である。)で表わされる基であり、
Aは、以下の式(i)〜(iii)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)、または、式(iv)〜(xii)で表される基である。
前記一般式(I)で表される化合物またはその塩は、式中、R1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基であり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、水素原子であり、
1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−で表される基であり(前記式中、mは、1〜10の整数である。)、
2は、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、または、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−NH−(前記式中、n1、n2、n3およびn4は、それぞれ独立して1〜10の整数である。)で表わされる基であり、
Aは、式(i)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)または式(ix)もしくは式(v)で表される基であるのが好ましい。
前記一般式(I)で表される化合物またはその塩は、式中、R1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基であり、
2が−CHOであり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、水素原子であり、
1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−で表される基であり(前記式中、mは、1〜5の整数である。)、
2は、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、または、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−NH−(前記式中、n1、n2、n3およびn4は、それぞれ独立して1〜2の整数である。)で表わされる基であり、
Aは、式(i)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)または式(ix)もしくは式(v)で表される基であるのがより好ましい。
本願明細書において用いる種々の用語の定義およびその例示は以下のとおりである。
本発明において、「低級」は、特に指示がなければ、炭素原子1〜6個、好ましくは炭素原子1〜4個を意味する。
本発明において、化合物の塩は、好ましくは無毒性で医薬として許容しうる慣用の塩であり、例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩などの無機塩基との塩、及びトリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンアミンなどの有機アミンとの塩、及び塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸との塩、及びギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、酒石酸などの有機カルボン酸との塩、及びメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸の付加塩、及びアルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸などの塩基性又は酸性アミノ酸といった塩基との塩又は酸付加塩が挙げられる。
「炭素数1〜6のアルキル基」および「炭素数7〜18のアラルキル基」における「アルキル」部分としては、炭素数1〜6のアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等のような直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数1〜6のアルカンの残基を意味する。前記アルキル基および前記アルキル部分の好ましい例としては、炭素数1〜5のアルキルが挙げられる。好ましい炭素数1〜5のアルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル等が挙げられる。
「アリール基」としては、フェニル、ナフチル、インデニル、アントリル、フェナントレニル、ピレニルなどのアリール基が挙げられる。好ましくは、炭素数6〜22のアリール基、より好ましくは前記炭素数6〜12のアリール基が挙げられる。
また、「炭素数6〜12のアリール基」および「炭素数7〜18のアラルキル基」における「アル」部分としては、フェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル(例えば1,2−ジヒドロナフチル、1,4−ジヒドロナフチルなど)、テトラヒドロナフチル(例えば1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなど)、インデニル、アントリルなどの炭素数6〜12のアリール基が挙げられる。中でも、アリール基およびアル部分として好ましいのは、炭素数6〜10のアリールであり、より好ましいのはフェニル、ナフチルである。
また、「アラルキル基」は、前記アルキルの任意の炭素原子に、前記アリール基が結合したものを意味する。前記アラルキル基の例としては、炭素数1〜6のアルキルに炭素数6〜12のアリールが結合したものが挙げられる。前記炭素数1〜6のアルキルに炭素数6〜12のアリールが結合したものの例としては、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、ベンズヒドリル、トリチル等が挙げられる。前記アラルキル基は、好ましくはベンジル、トリチル等である。
「1以上の置換基で置換されたアルキル基」、「1以上の置換基で置換されたアラルキル基」および「1以上の置換基で置換されたアリール基」における置換基としては、イミノ基、アミノ基、保護されたアミノ基、モノ(またはジ)低級アルキルアミノ基、N−低級アルキル−保護されたアミノ基、低級アルキル、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ基、アシルオキシ基、低級アルコキシ基、アシル基、アミノ(低級)アルキル基、保護されたアミノ(低級)アルキル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基を有するアリール基、カルボキシ基、保護されたカルボキシ基、スルファニル基、保護されたスルファニル基等が挙げられる。
「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子である。
「飽和もしくは不飽和の炭化水素基」としては、アルキル基、アルケニル基または、アルキニル基が挙げられる。アルキル基としては、炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、炭素数1〜15のアルキル基が好ましい。アルケニル基としては、炭素数2〜20のアルケニル基が挙げられ、炭素数2〜15のアルケニル基が好ましい。アルキニル基としては、炭素数2〜20のアルキニル基が挙げられ、炭素数2〜15のアルキニル基が好ましい。
「アルコキシ基」としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、第三級ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
「アリールオキシ基」としては、アリールにエーテル結合が結合したものが挙げられる。前記アリールにエーテル結合が結合したものの例としては、フェノキシ、ナフチルオキシ、インデニルオキシ、アントリルオキシ、フェナントレニルオキシ、ピレニルオキシ等が挙げられる。前記アリールオキシ基は、好ましくはフェノキシである。
「複素環基」としては、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選択される1種以上の原子を1つ以上有する、3〜8員、好ましくは5または6員の複素単環または縮合複素環が挙げられる。
一般式(I)で表される化合物またはその塩は、例えば、以下の方法により製造することができる。
本発明は、下記一般式(II)の化合物と下記一般式(IV)の化合物とを反応させる工程を含む製造方法である。
前記式(II)および(IV)中、A、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1、L2およびZの定義は、前記の式(I)におけるA、R1、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1、L2およびZの定義と同様である。
前記一般式(II)の化合物と前記一般式(IV)の化合物とを反応させる工程は、例えば25〜200℃、好ましくは70〜120℃で行うことができる。また、前記反応は、極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、アルコール(メタノール、エタノール等)、ジクロロメタン、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)等中で行うことできる。
得られた一般式(I)の化合物は、HPLC等で精製してもよいし、そのまま、次の反応に用いてもよい。
なお、前記式(II)で表わされる化合物は、市販で入手してもよいし、公知文献を利用して自家製造してもよい。
一例として、式(II)の化合物は、以下のようにして製造することができる。Aが式(i)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)である式(II)の化合物(下記式(II−1))は、一般式(III−1)の化合物にMを反応させて、得ることができる。なお、下記式(II−1)は、Mが配位数4の場合を例示している。
一般式(III−1)の化合物にMを反応させる工程は、例えば、一般式(III−1)の化合物に金属クロリド(MClx)、または相当する金属塩を反応させることにより、行うことができる。前記式中、xは、Mの配位数を表す。
得られた一般式(II−1)の化合物は、HPLC等で精製してもよいし、そのまま、次の反応に用いてもよい。この場合、Aが式(i)で表される基にMが配位した基である式(II)の化合物を原料に、Aが式(i)で表される基にMが配位した基である式(I)の化合物を製造することができるため、このような式(I)の化合物を容易に製造できるという利点がある。
別の一例として、Aが式(ix)で表される基であり、L2が式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−で表される基である式(II)の化合物(下記式(II−2))は、一般式(V)の化合物に式(VI)の化合物を反応させて、得ることができる。
また、本発明は、下記一般式(IV)で表される化合物またはその塩である。
式(IV)中、
Zは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレンまたは1,2−フェニレンであり、
1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基、アリールオキシ基、複素環基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であり、
1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−または式−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−(前記式中、mは、1〜20の整数である。)で表される基であり、
2は、−CHO、−CH2OHまたは−CH2OR10である(R10は、水酸基の保護基である。
2がCHOである前記式(IV)の化合物は、例えば、以下のスキームに従い、R2が−CH2OR10または−CH2OHである前記式(IV)の化合物から得ることができる。
2が−CH2OR10である前記式(IV)で表される化合物は、予め、R10を脱離(すなわち、脱保護)させて、R2が−CH2OHである前記式(IV)で表される化合物を得るのが好ましい。R2が−CH2OHである前記式(IV)で表される化合物を酸化することにより、R2が−CHOである前記式(IV)で表される化合物、すなわち、式(IV)で表される化合物を得ることができる。
また、本発明は、HiLyte Fluoro(登録商標)750 Bis-NHSエステルまたはHiLyte Fluoro(登録商標)647-NHSエステルをアジド体に変換し、得られたアジド体と下記式(IV)の化合物とを反応させて得られる縮合体またはその塩である。
式(IV)中、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1およびZの定義は、式(I)に記載のとおりである。
また、本発明は、HiLyte Fluoro(登録商標)750 Bis-NHSエステルまたはHiLyte Fluoro(登録商標)647-NHSエステルをアジド体に変換し、得られたアジド体と前記式(IV)の化合物とを反応させる工程を含む、前記縮合体またはその塩の製造方法である。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩を含む標識用組成物である。
また、本発明は、アミノ基を有する化合物又は細胞表面に、金属錯体又は蛍光化合物を導入する方法であって、前記一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩を、アミノ基を有する化合物又は細胞表面のタンパク質の遊離アミノ基と反応させる工程を含む方法である。前記反応させる工程は、例えば、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩と、アミノ基を有する化合物(具体的には、ペプチド、タンパク質、アミノ基を有する核酸誘導体等)又は細胞(スキーム中、式(IX)で示す)とを溶液(例えば水、緩衝液の溶液)中で例えば室温で混合することにより、前記一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩と、前記アミノ基を有する化合物又は細胞とを反応させ、前記アミノ基を有する化合物又は細胞に前記一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩を導入することができる。
以下のスキームは、Zが1,4−フェニレン、R11〜R18が水素原子、R2が−CHOである一般式(I)(スキーム中、式(I’)で表す)で表される化合物の場合の反応を例示した。
前記導入方法において、前記アミノ基を有する化合物としてはペプチド、タンパク質が好ましい。ペプチド、タンパク質又は細胞におけるアミノ基は、好ましくはアミノ酸残基の遊離アミノ基、より好ましくはリジン残基の遊離アミノ基である。
前記導入方法において、前記タンパク質としては限定されないが、例えば、サイトカイン、糖タンパク質、膜レセプター等が挙げられる。前記タンパク質の導入方法において、前記タンパク質はアミノ基を含有するタンパク質であるのが好ましく、リジン残基のアミノ基を含有するタンパク質であるのがより好ましい。前記タンパク質としては、限定されないが、血清タンパク質、膜タンパク質、抗体、抗体を生物工学的に修飾した部分構造が挙げられる。前記ペプチドとしては、限定されないが、癌細胞を検出するペプチド(例えばサイクリックRGK)、RGD誘導体、ソマトスタチンまたはその誘導体(例えばオクトレオチド)、ボンベシン誘導体、インスリン等が挙げられる。前記細胞としては、限定されないが、例えば、癌免疫療法に使用されるNK、LAK、TL、CTLやTIL細胞など各種のT−細胞やB−細胞、またはマクロファージ、樹状細胞、リンパ球、さらにはがん細胞や、細胞移植において重要となるES細胞やiPS細胞などが挙げられる。
なお、前記ペプチドとして、癌細胞を検出するペプチド、例えば、サイクリックRGKを用いて得られる化合物(XA)を用いる場合、検体動物(人間を含む)に注入し、PET(陽電子放射断層画像)イメージングにより、体内の癌細胞を検出することができる。
また、本発明は、前記導入方法により、金属錯体又は蛍光化合物が導入された、ペプチド、タンパク質又は細胞である。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または前記縮合体もしくはその塩を含む検査用組成物である。
前記検査用組成物は、PET(陽電子放射断層画像)イメージング、蛍光イメージング、核磁気共鳴画像法(MRI)、単一光子放射型コンピュータ断層撮影(SPECT)またはオートラジオグラフィーにより行われる検査用であるのが好ましい。前記検査であれば、簡便および高速に生体高分子などの分子のアミノ基を標識化可能であり、イメージングに適当だからである。
また、本発明は、下記一般式(II)で表される化合物及び下記一般式(IV)で表される化合物を含む、前記一般式(I)で表される化合物もしくはその塩を含む前記標識用組成物または前記一般式(I)で表される化合物もしくはその塩を含む前記検査用組成物を合成するためのキットである。
式(II)および(IV)中、A、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1、L2およびZの定義は、一般式(I)に記載のとおりである。
また、本発明は、HiLyte Fluoro(登録商標)750 Bis-NHSエステルまたはHiLyte Fluoro(登録商標)647-NHSエステルをアジド体に変換することにより得られたアジド体と、下記一般式(IV)で表される化合物を含む、前記縮合体もしくはその塩を含む前記標識用組成物または前記縮合体もしくはその塩を含む前記検査用組成物を合成するためのキットである。
式(IV)中、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、およびL1の定義は、一般式(I)に記載のとおりである。
本明細書中、以下の略語を使用することがある。
HEPES:4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
THP:2−テトラヒドロピラニル基
Boc:t−ブトキシカルボニル
<式(I−1)の化合物の製造>
(1)工程1−1:式(III−1a)の化合物の製造
DOTA−NHS(3.0mg、6μmol)/DMF溶液100μLに対して、1の化合物を(1.3mg, 6μmol)作用させ、一晩室温で反応させた。反応後、減圧濃縮してDMFを除去し、これをHPLC(カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O、溶離液B:アセトニトリル、30分間にわたってB0〜80%、1mL/分、式(III−1a)の化合物の保持時間:13.0分)で精製することにより式(III−1a)の化合物を得た。
MALDI-TOF-MS m/z calcd for C24H45N8O10 + (M+H)+ 605.33, found 605.91.
(2)工程1−2:式(IV−1)の化合物の製造
化合物2に対して6M HClを室温で2時間作用させてTHP基とBoc基を同時に脱保護した得た化合物3(24.9mg,82μmol)のDMF(800μL)中溶液に対して、化合物4(25.2mg、66μmol)を作用させ、一晩室温で反応させた。反応液を減圧濃縮してDMFを除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2:9.0g、CHCl3:MeOH=40:1)で精製することにより化合物(IV−2)を得た(24.4mg、68%)。化合物(IV−2)(2.22mg、4μmol)のCH2Cl2(500μL)中溶液に対して、Dess-Martin periodinane(DMP)(5.1mg、12μmol)を作用させ、室温で20分間反応させることにより、定量的に目的の化合物(IV−1)を得た(シリカゲルカラムクロマトグラフィー:SiO2 2.0g、ヘキサン:AcOEt=1:1)。なお、化合物2はWO2008/096760に記載の方法により製造することができる。
化合物(IV−2):
(E,E)-4-hydroxy-2-[4-(5,6-dihydro-11,12-didehydro-dibenzo[a,e]cyclooctenyl-5-oxcarbonylaminoacetamide)styryl]but-2-enoate
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ= 8.29 (s, 1H), 7.49-7.24 (m, 12H), 6.82 (t, 1H, J=6.2 Hz), 6.79 (d, 1H, J=16.7 Hz), 6.74 (d, 1H, J=16.3 Hz), 5.96 (s, 1H), 5.55 (m, 1H), 4.55 (d, 2H, J=4.3 Hz), 4.29 (q, 2H, J=7.1 Hz), 4.02 (d, 2H, J=4.9 Hz), 3.20 (d, 1H, J=14.9 Hz), 2.92 (dd, 1H, J=15.1, 3.8 Hz), 1.35 (t, 3H, J=7.1 Hz);
13C NMR (125MHz, CDCl3)(回転異性体の多重シグナルのため、代表的なシグナルを示す)δ= 166.9, 151.4, 150.8, 140.3, 134.4, 131.0, 129.9, 128.14, 128.11, 127.27, 127.23, 126.4, 126.1, 123.8, 123.6, 121.2, 120.1, 119.9, 113.1, 109.9, 77.9, 77.2, 61.1, 59.9, 46.0, 45.5, 14.3;
HRESI-MS m/z calcd for C33H30N2O6Na+ (M+Na)+ 573.1997, found 573.1995。
化合物(IV−1):
(E,E)-4-oxo-2-[4-(5,6-dihydro-11,12-didehydro-dibenzo[a,e]cyclooctenyl-5-oxcarbonylaminoacetamide)styryl]but-2-enoate
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ= 10.16 (d, 1H, J = 7.0 Hz), 8.35 (s, 1H), 7.54-7.26 (m, 13H), 7.06 (d, 1H, J = 16.7 Hz), 6.67 (d, 1H, J = 7.1 Hz), 5.93 (s, 1H), 5.56 (m, 1H), 4.37 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 4.05 (d, 2H, J = 3.9 Hz), 3.21 (d, 1H, J = 15.0 Hz), 2.94 (dd, 1H, J = 16.0, 4.0 Hz), 1.39 (t, 3H, J = 7.2 Hz);
13C NMR (125MHz, CDCl3)(回転異性体の多重シグナルのため、代表的なシグナルを示す) δ= 191.3, 167.0, 156.1, 151.4, 150.7, 141.0, 133.3, 131.0, 129.9, 128.5, 128.1, 127.4, 127.3, 126.4, 126.1, 123.8, 123.6, 121.2, 119.9, 113.1, 109.9, 78.0, 77.2, 62.1, 46.1, 45.7, 11.0;
HRESI-MS m/z calcd for C33H28N2O6Na+ (M+Na)+ 571.1845, found 571.1834。
(3)工程2:式(II−1a)の化合物の製造
Ge/Gaジェネレーターから溶出されるGaCl3溶液1mL(Ga:5nmol,GaCl3/90%アセトン溶液,0.1M HCl、10 mCi, Eckert & Ziegler Eurotope, Berlin, Germany製)に対して、アルゴンガスを10分間吹きかけることにより、溶液を100μLまで濃縮した(pH<1.0)。前記工程1で得た式(II−1a)の化合物の溶液(1:10nmol,1.0M HEPES緩衝溶液(pH=7.2,150μL)を作用させ(pH=3.5)、マイクロウェーブ照射下で120℃に加温し10分間反応させた。このようにして得られた全溶液量をHPLCにより精製することにより(カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O、溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB10〜100%、1mL/分、式(II−1a)の化合物の保持時間:7.8分)で精製することにより、式(II−1a)の化合物の溶液を得た。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C24H43N8O10Ga (M+H)+ 672.2, found 672.8.
(4)工程3:式(I−1)の化合物の製造
得られた式(II−1a)の化合物の溶液を80℃に加温しながらアルゴンガスを吹きかけることにより、溶媒が無くなるまで濃縮した。式(II−1a)の化合物をジメチルスルホキシド(2μL)に溶解し、前記工程1−2において得られた式(IV−1)の化合物(化合物名:Dibenzocyclooctyne-(E)-3-alkoxycarbonyl-5-phenyl-2,4-dienal)の溶液(10μLのアセトニトリル中5nmol)を室温で作用させ、その後、75℃で加温することによってアセトニトリルを蒸発させながら15分間反応させることにより、定量的に式(I−1)の化合物を得た(式(I−1)の化合物の保持時間:11.2分。HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。分析時のHPLC分析を図1に示す。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C57H71N10O16Ga (M+H)+ 1220.4, found 1220.5.
<式(I−1)の化合物とペプチドとの結合>
式(I−1)の化合物の溶液にcyclic Arg-Gly-Asp-D-Tyr-Lysペプチドの溶液(2μlのジメチルスルホキシド中、5nmol)を37℃で25分間作用させることにより、式(X−1)の化合物を得た(式(X−1)の化合物の保持時間10.0分。HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6×250mm;溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。分析時のHPLC分析を図2に示す。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C84H110N19O23Ga (M+H)+ 1821.7, found 1821.9.
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、ペプチドを速やかに標識可能であることが確認できた。
<式(I−1)の化合物のPETイメージング>
式(1−1)の化合物をラット(ウィスターラット8W、オス、25g)に注射した(10MBq)。ラットの尾の静脈にプロフォールを40mg/kgの速度で投与し続けて鎮静されておき、PETトレーサーを前記ラットの尾の静脈に投与した。そのラットのPET画像を図3に示す。
図3に示すように、式(1−1)の化合物は、ラットの腫瘍を標識することが可能であることが、確認できた。
<式(I−2)の化合物の製造>
(1)工程1:式(II−1b)の化合物の製造
GdCl3(6H2O)/1M HCl(1mg/mL)溶液(キシダ化学株式会社製)15μL(Gd:40nmol)に対して、<式(I−1)の化合物の製造>の工程1−1において得られた式(III−1a)の化合物の溶液(1:40nmol、0.5M HEPES緩衝溶液(pH=7.2、80μL)を作用させ(pH=3.5)、80℃で40分間反応させた。このようにして得られた全溶液量をHPLC(カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、式(II−1b)の化合物の保持時間:7.4分)、で精製することにより、式(II−1b)の化合物の溶液を得た。
(2)工程2:式(I−2)の化合物の製造
得られた式(II−1b)の化合物の溶液を80℃に加温しながらアルゴンガスを吹きかけることにより、溶媒が無くなるまで濃縮した。式(II−1b)の化合物をジメチルスルホキシド(2μL)に溶解し、<式(I−1)の化合物の製造>の工程1−2において得られた式(IV−1)の化合物(化合物:Dibenzocyclooctyne-(E)-3-alkoxycarbonyl-5-phenyl-2,4-dienal)の溶液(8μLのアセトニトリル中40nmol)を室温で作用させ、その後、70℃で加温することによってアセトニトリルを蒸発させながら15分間反応させることにより、定量的に式(I−2)の化合物を得た(式(I−2)の化合物の保持時間:11.2分。HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。分析時のHPLC分析を図4に示す。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C57H71N10O16Gd (M+H)+ 1309.4, found 1309.6.
<式(I−2)の化合物とペプチドとの結合>
式(I−2)の化合物の溶液にcyclic Arg-Gly-Asp-D-Tyr-Lysペプチドの溶液(9μlのジメチルスルホキシド中、45nmol)を37℃で25分間作用させることにより、式(X−2)の化合物を得た(式(X−2)の化合物の保持時間10.3分、HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。分析時のHPLC分析を図5に示す。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C84H110N19O23Gd (M+H)+ 1910.7, found 1910.1。
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、ペプチドを速やかに標識可能であることが確認できた。
<式(I−3)の化合物の製造>
(1)工程1:式(II−2a)の化合物の製造
式(V)の化合物(10μmol)のDMF溶液(150μL)に対して、式(VI−1)の化合物(10μmol)を作用させ、一晩室温で反応させた。反応液を減圧濃縮してDMFを除去し、残渣を30%MeCN溶液に溶解させたものをHPLCで精製することにより(HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、15分間にわたってB:30〜100%、1mL/分、UV検出:245nm、式(II−2a)の化合物の保持時間:10.0分。)、式(II−2a)の化合物を得た。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C29H29N4O9 + (M+H)+ 577.6、found 578.1。
(2)工程2:式(I−3)の化合物の製造
式(II−2a)の化合物(60nmol)の溶液(6μLのDMSO)に対して、式(IV−1)の化合物(54mmol)の溶液(12μL CH3CN)を作用させ、70℃で加温することによってCH3CNを蒸発させながら15分間反応させることにより、定量的に式(I−3)の化合物を得た(HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、15分間にわたってB:30〜100%、1mL/分、UV検出:245nm、式(I−3)の化合物の保持時間:11.8分。)。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C62H56N6O15Na+ (M+Na)+1148.1、found 1148.5。
<式(I−3)の化合物とペプチドとの結合>
式(I−3)の化合物の溶液にcyclic Arg-Gly-Asp-D-Tyr-Lysペプチドの溶液(5μlのジメチルスルホキシド中、60nmol)を37℃で25分間作用させることにより、式(X−3)の化合物を得た(式(X−3)の化合物の保持時間10.0分、HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:30〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C89H96N15O22 + (M+H)+ 1727.8, found 1727.2
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、ペプチドを速やかに標識可能であることが確認できた。
<式(I−3)の化合物とタンパク質との結合>
式(I−3)の化合物(約50nmol)の5μLのDMSO溶液に、ヒト血清アルブミン(HSA、分子量66,500、0.45nmol)の水(45μl)溶液を37℃で30分間反応させた。得られた生成物の分子量を図6に示す。図6中、「HSA」はヒト血清アルブミンの質量分析であり、「(I−3)+HSA」は、得られた生成物の質量分析である。「(I−3)+HSA」のピークと「HSA」のピークは、質量8,500の差がある。この差は、HSAへ式(I−3)の化合物が7〜8個、標識したためと考えられる。
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、タンパク質を速やかに標識可能であることが確認できた。
<式(I−4)の化合物の製造>
(1)工程1:式(II−3)の化合物の製造
化合物5(8.8μmol)のDMF溶液(100μL)に対して、化合物1(8.8μmol)を作用させ、一晩室温で反応させた。反応液を減圧濃縮してDMFを除去し、残渣を30%MeCN溶液に溶解させたものをHPLCで精製することにより(式(II−3)の化合物の保持時間9.9分、HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:10〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)、式(II−3)の化合物を得た。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C18H32N6O5SNa+ (M+H)+ 467.2、found 467.9。
(2)化合物(I−4)の製造
式(II−3)の化合物(50nmol)の溶液(3μL DMSO)に対して、式(IV−1)の化合物(40nmol)の溶液(8μL CH3CN)を作用させ、70℃で加温することによってCH3CNを蒸発させながら15分間反応させることにより、定量的に式(I−4)の化合物を得た(式(I−4)の化合物の保持時間11.8分、HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、10分間にわたってB:20〜100%、1mL/分、UV検出:245nm。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C51H60N8O11SNa+ (M+H)+ 1015.4、found 1016.0。
<式(I−4)の化合物とペプチドとの結合>
式(I−4)の化合物の溶液にcyclic Arg-Gly-Asp-D-Tyr-Lysペプチドの溶液(5μlのジメチルスルホキシド中、60nmol)を37℃で25分間作用させることにより、式(X−4)の化合物を得た(式(X−4)の化合物の保持時間9.9分、HPLC条件:カラム:5C18−AR−300,ナカライテスク株式会社製、4.6x250mm、溶離液A:H2O,溶離液B:アセトニトリル、
10分間にわたってB:20〜100%、1mL/分、UV検出:245nm)。
MALDI-TOF-MS:m/z calcd for C78H100N17O18S+ (M+H)+ 1594.7, found 1594.7。
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、ペプチドを速やかに標識可能であることが確認できた。
<式(I−4)の化合物とタンパク質との結合>
式(I−4)の化合物(約50nmol)のDMSO溶液(3μl)に、ヒト血清アルブミン(HSA、分子量66,500、0.47nmol)の水(45μl)溶液を37℃で30分間反応させた。得られた生成物の分子量を図7に示す。図7中、「HSA」はヒト血清アルブミンの質量分析であり、「(I−4)+HSA」は、得られた生成物の質量分析である。「(I−4)+HSA」のピークと「HSA」のピークは、質量4,500の差がある。この差は、HSAへ式(I−4)の化合物が4〜5個、標識したためと考えられる。
前記反応により、本発明の式(I)の化合物は、タンパク質を速やかに標識可能であることが確認できた。
本発明の化合物は、アミノ基の標識に利用可能であり、PETイメージング用途にも適用できる。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物またはその塩。
    [式中、
    Zは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレンまたは1,2−フェニレンであり、
    1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、
    2は、−CHO、−CH2OHまたは−CH2OR10である(R10は、水酸基の保護基であり、
    11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基、アリールオキシ基、複素環基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であり、
    1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−または式−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−(前記式中、mは、1〜20の整数である。)で表される基であり、
    2は、式−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−、式−(CH2n1−CONH−、式−CONH−(CH2n1−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−NH−、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、式−NH−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−、または、式−(CH2n1−O−(CH2n2−O−(CH2n3−O−(CH2n4−NH−(前記式中、n1、n2、n3およびn4は、それぞれ独立して1〜20の整数である。)で表わされる基であり、
    Aは、以下の式(i)〜(iii)で表される基にMが配位した基(MはGa、Gd、Cu、Y、In、Lu、Tb、Eu、YbまたはErのイオンである)、または、式(iv)〜(xii)で表される基である。
  2. HiLyte Fluoro(登録商標)750 Bis-NHSエステルまたはHiLyte Fluoro(登録商標)647-NHSエステルをアジド体に変換し、得られたアジド体と下記式(IV)の化合物とを反応させて得られる縮合体またはその塩。
    式中、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1およびZの定義は、請求項1に記載のとおりである。
  3. 請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物もしくはその塩および請求項2に記載の縮合体もしくはその塩の少なくとも一方を含む標識用組成物。
  4. 請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物もしくはその塩および請求項2に記載の縮合体もしくはその塩の少なくとも一方を含む検査用組成物。
  5. 請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物またはその塩の製造方法であって、
    下記一般式(II)の化合物と下記一般式(IV)の化合物とを反応させる工程を含む製造方法。
    式中、A、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1、L2およびZの定義は、請求項1に記載のとおりである。
  6. 下記一般式(II)で表される化合物及び下記一般式(IV)で表される化合物を含む、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物もしくはその塩を含む請求項3に記載の標識用組成物または請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物もしくはその塩を含む請求項4に記載の検査用組成物を合成するためのキット。
    式中、A、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1、L2およびZの定義は、請求項1に記載のとおりである。
  7. HiLyte Fluoro(登録商標)750 Bis-NHSエステルまたはHiLyte Fluoro(登録商標)647-NHSエステルをアジド体に変換することにより得られたアジド体と、下記一般式(IV)で表される化合物を含む、請求項2に記載の縮合体もしくはその塩を含む請求項3に記載の標識用組成物または請求項2に記載の縮合体もしくはその塩を含む請求項4に記載の検査用組成物を合成するためのキット。
    式中、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、L1およびZの定義は、請求項2に記載のとおりである。
  8. アミノ基を有する化合物又は細胞表面に、金属錯体又は蛍光化合物を導入する方法であって、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物もしくはその塩または請求項2に記載の縮合体もしくはその塩を、アミノ基を有する化合物又は細胞表面のタンパク質の遊離アミノ基と反応させる工程を含む、方法。
  9. 請求項8に記載の方法により、金属錯体又は蛍光化合物が導入された、ペプチド、タンパク質又は細胞。
  10. 下記一般式(IV)で表される化合物またはその塩。
    [式中、
    Zは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレンまたは1,2−フェニレンであり、
    1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、
    11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アラルキル基、アリールオキシ基、複素環基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であり、
    1は、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−C(=O)−NH−、式−NH−C(=O)−(CH2m−NH−C(=O)−O−、式−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−または式−NH−C(=O)−(CH2m−C(=O)−NH−O−C(=O)−NH−(CH2m−NH−C(=O)−O−(前記式中、mは、1〜20の整数である。)で表される基であり、
    2は、−CHO、−CH2OHまたは−CH2OR10である(R10は、水酸基の保護基である。]
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