JP2015030256A - 段ボール紙を製造する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 糊材を塗布する片面段ボールの段頂およびライナの温度を、Aフルート片面段ボールおよびBフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、Bフルート片面段ボールのライナは90±5℃に、ライナは50±10℃に調節すること、塗布する糊材の量を、接着に必要最小限とすること、最終工程で使用する熱盤を3群に分け、それらの温度を進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まるようにし、140〜180℃の範囲内において少なくとも20℃の差があるように設定すること、および、ウエートロールの数を後段ほど多くなるように置いて操業すること。
【選択図】 図2
Description
A)中芯用原紙を段成形し、成形された中芯を裏ライナと貼り合わせることにより片面段ボールを製造すること、
B)製造された片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
C)片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布すること、
D)塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させること、
E)表ライナを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
F)この表ライナの上に、上記の片面段ボールを重ねて一体化すること、および
G)一体化したものを、異なる加熱温度に保持される少なくとも3群から成る熱盤上に供給し、複数のウエートロールを含むロール群により、キャンバスベルトを介して熱盤に押しつけて加熱し、半糊化した糊材を完全に糊化させて接着を進め、かつ乾燥すること、
を基本的な工程とする製造方法において、
1)片面段ボールおよびライナをヒータロールまたはプレヒータロールとヒータロールとに接触させて加熱するに当たり、これらロールに導入する熱媒体の温度を調節するとともに、ロールとの接触角度を調節することによって、片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節すること、
2)グルーマシンにおいて塗布する糊材の量を、接着に必要最小限とすること、
3)直列に並べた熱盤を三つのグループに分け、各グループの温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まるようにし、それらの温度を140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定すること、ならびに、
4)ウエートロールの数を、後段ほど多くなるように置いて操業すること、
を特徴とする製造方法である。
A1)A芯用原紙を段成形し、成形されたA芯を裏ライナと貼り合わせることにより、Aフルート片面段ボールを製造することと、
A2)B芯用原紙を段成形し、成形されたB芯を裏ライナと貼り合わせることにより、Bフルート片面段ボールを製造することとを、同時に行なうこと、
B1)製造されたAフルート片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めることと、
B2)製造されたBフルート片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、プレヒータと接触させて加熱することにより温度を高めることとを、同時に行なうこと、
C1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布することと、
C2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布することとを、同時に行なうこと、
D1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させることと、
D2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させることとを、同時に行なうこと、
E)表ライナを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
F)この表ライナの上に、上記のBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールを重ねて一体化すること、および
G)一体化したものを、異なる加熱温度に保持される少なくとも3群から成る熱盤上に供給し、複数のウエートロールを含むロール群により熱盤に押しつけて加熱し、半糊化した糊材を完全に糊化させて接着を進め、かつ乾燥すること、
を基本的な工程とする製造方法において、
1)Aフルート片面段ボール、Bフルート片面段ボールおよびライナをプレヒータロールおよびヒータロールと接触させて加熱するに当たり、これらのロールに導入する熱媒体の温度を調節するとともに、ロールとの接触角度を調節することによって、Aフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、Bフルート片面段ボールのライナは90±5℃に、ライナは50±10℃に、それぞれ調節すること、
2)グルーマシンにおいて塗布する糊材の量を、接着に必要最小限とすること、
3)直列に並べた熱盤を三つのグループに分け、各グループの温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まるようにし、それらの温度を140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定すること、ならびに、
4)ウエートロールの数を、後段ほど多くなるように置いて操業すること、
を特徴とする製造方法である。
a)中芯用紙を段成形する手段と、成形された中芯を裏ライナと貼り合わせる手段とからなる、片面段ボールを製造する装置、
b)製造された片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
c)加湿され、加熱された片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
d)片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
e)表ライナ用紙を予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナーおよび加熱するためのヒータロールのシリーズ、
f)表ライナ用紙の上に、上記の片面段ボールを重ねて一体化するための、一対のロールの組、
g)一体化された表ライナと片面段ボールとを加熱するための、直列に並べられ、少なくとも三つのグループに分けてそれぞれの温度を制御することができる熱盤、ならびに
h)熱盤の上部にあって、貼り合わされた片面段ボールと表ライナとからなる段ボール紙を加熱乾燥および整形するための、多数のロールおよびウエートロールの群、
から構成される装置において、
1)プレヒータロールおよびヒータロールは、片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節することができ、
2)グルーマシンの塗布ロールとドクターロールとのギャップが、全長にわたって、最少0.08mmまで一定に設定可能であり、かつ、
3)3群の熱盤が、その温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まり、140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定することが可能であり、かつ、
4)ウエートロールを、進行方向に沿って後段ほど多く配置することが可能であること、
を特徴とする製造装置である。
a1)Aフルート中芯用原紙を段成形してAフルート中芯を得る手段と、得られた中芯をAフルート用ライナと貼り合わせる手段とからなる、Aフルート片面段ボールを製造する装置、
a2)Bフルート中芯用原紙を段成形してBフルート中芯を得る手段と、得られた中芯をBフルート用ライナと貼り合わせる手段とからなる、Bフルート片面段ボールを製造する装置、
b1)製造されたAフルート片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
b2)製造されたBフルート片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
c1)加湿され、加熱されたAフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
c2)加湿され、加熱されたBフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
d1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
d2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
e)表ライナ用紙を予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナーおよび加熱するためのヒータロールのシリーズ、
f)表ライナ用紙の上に、上記のBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールを重ねて一体化するための、一対のロールの組、
g)一体化された表ライナとBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールとを加熱するための、直列に並べられ、少なくとも三つのグループに分けてそれぞれの温度を制御することができる熱盤、ならびに
h)熱盤の上部にあって、貼り合わされた片面段ボールと表ライナとからなる段ボール紙を加熱乾燥および整形するための、多数のロールおよびウエートロールの群、
から構成される装置において、
1)プレヒータロールおよびヒータロールは、Aフルート片面段ボールおよびBフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、Bフルート片面段ボールのライナは90±5℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節することができ、
2)グルーマシンの塗布ロールとドクターロールとのギャップが、全幅にわたって、最少0.08mmまで一定に設定可能であり、かつ、
3)3群の熱盤が、その温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まり、140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定することが可能であり、かつ、
4)ウエートロールを、進行方向に沿って後段ほど多く配置することが可能であること、
を特徴とする製造装置である。
・両面段ボール紙の製造においては、コルゲートの段頂を60±10℃、ライナは50±10℃、
・複両面段ボール紙の製造においては、Aフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃、Bフルート片面段ボールのライナは80±5℃、ライナは50±10℃、
という、はるかに低い温度の採用が可能になった。実際の加熱温度は、糊材の塗布量を少なくできるほど低くすることができ、低いほど好ましい。この範囲内において最適の温度は、本発明の実施に当たって、当業者が容易に見出すことができるであろう。
Aフルート:5mm
Bフルート:3mm(したがって、全厚:8mm)
グルーマシンは、糊材を適用するロールとドクターロールの間隙を0.15mmとし、デンプンスラリーの塗布量を製品段ボール紙1m2につき24gとした。この塗布量は、中芯用原紙として強化紙を選んだため、比較的多いが、それでも同種の段ボール紙の製造において従来塗布していた糊材の量にくらべれば、20%少ない塗布量である。
Aフルート片面段ボールの段頂60℃
Bフルート片面段ボールの段頂60℃
表ライナの裏面50℃
片面段ボールの段頂の温度は、それぞれの製造工程から送られて来たものを直接貼合工程に送り込む場合、さらに加熱する必要はない。というのは、片面段ボールの製造に当たって、材料は通常100〜105℃に加熱されるので、複両面段ボール紙の製造に工程に至っても60〜65℃程度の温度を維持しているので、そのまま使えるからである。図1および図2において、ロールの内部に斜線を施したものは、内部に熱媒体(通常はスチーム)を通して過熱する機能をもたせていることを示す。
熱盤温度 ウエートロールの数
(前段) (中段) (後段) (前段)(中段)(後段) 合計
従来技術 170℃−160℃−150℃ 30本−20本−10本 60本
実施例1 150℃−160℃−170℃ 10本−20本−30本 60本
Aフルート片面段ボールの段頂 60℃
Bフルート片面段ボールの裏ライナ 90℃
Bフルート片面段ボールの段頂 60℃
表ライナの裏面 50℃
片面段ボールの段頂の温度は、この場合も、製造工程から直接送られてきた状態の温度、つまり60℃内外でよいが、Bフルート片面段ボールの裏ライナは、加熱して上記の90℃またはそれに近い温度にしておく必要がある。熱盤の設定温度およびウエートロール(24)の配置は、実施例1と同様にした。
BF Bフルート片面段ボール
L ライナ
DBFB 製品複両面段ボール紙
11A,11B,11C プレヒータロール
12A,12B,12C モイスナー
13A,13B,13C ヒータロール
14A,14B グルーマシン
15A,15B スチーマー
16 一体化ロールセット
21 熱盤(前段)
24 ウエートロール
Claims (6)
- 両面段ボール紙を製造する方法であって、下記の諸工程:
A)中芯用原紙を段成形し、成形された中芯を裏ライナと貼り合わせることにより片面段ボールを製造すること、
B)製造された片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
C)片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布すること、
D)塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させること、
E)表ライナを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
F)この表ライナの上に、上記の片面段ボールを重ねて一体化すること、および
G)一体化したものを、異なる加熱温度に保持される少なくとも3群から成る熱盤上に供給し、複数のウエートロールを含むロール群により、キャンバスベルトを介して熱盤に押しつけて加熱し、半糊化した糊材を完全に糊化させて接着を進め、かつ乾燥すること、
を基本的な工程とする製造方法において、
1)片面段ボールおよびライナをヒータロールまたはプレヒータロールとヒータロールとに接触させて加熱するに当たり、これらロールに導入する熱媒体の温度を調節するとともに、ロールとの接触角度を調節することによって、片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節すること、
2)グルーマシンにおいて塗布する糊材の量を、接着に必要最小限とすること、
3)直列に並べた熱盤を三つのグループに分け、各グループの温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まるようにし、それらの温度を140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定すること、ならびに、
4)ウエートロールの数を、後段ほど多くなるように置いて操業すること、
を特徴とする両面段ボール紙の製造方法。 - 複両面段ボール紙を製造する方法であって、下記の諸工程:
A1)A芯用原紙を段成形し、成形されたA芯を裏ライナと貼り合わせることにより、Aフルート片面段ボールを製造することと、
A2)B芯用原紙を段成形し、成形されたB芯を裏ライナと貼り合わせることにより、Bフルート片面段ボールを製造することとを、同時に行なうこと、
B1)製造されたAフルート片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めることと、
B2)製造されたBフルート片面段ボールを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、プレヒータと接触させて加熱することにより温度を高めることとを、同時に行なうこと、
C1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布することと、
C2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、グルーマシンにおいて、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布することとを、同時に行なうこと、
D1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させることと、
D2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布した糊材に、スチーマーから水蒸気を吹き付けて加熱することにより、糊材を半糊化させることとを、同時に行なうこと、
E)表ライナを、必要であればプレヒータロールと接触させて予熱することにより温度を高め、またはそのまま、モイスナーにより水分を補給した上で、ヒータロールと接触させて加熱することにより温度を高めること、
F)この表ライナの上に、上記のBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールを重ねて一体化すること、および
G)一体化したものを、異なる加熱温度に保持される少なくとも3群から成る熱盤上に供給し、複数のウエートロールを含むロール群により熱盤に押しつけて加熱し、半糊化した糊材を完全に糊化させて接着を進め、かつ乾燥すること、
を基本的な工程とする製造方法において、
1)Aフルート片面段ボール、Bフルート片面段ボールおよびライナをプレヒータロールおよびヒータロールと接触させて加熱するに当たり、これらのロールに導入する熱媒体の温度を調節するとともに、ロールとの接触角度を調節することによって、Aフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、Bフルート片面段ボールのライナは90±5℃に、ライナは50±10℃に、それぞれ調節すること、
2)グルーマシンにおいて塗布する糊材の量を、接着に必要最小限とすること、
3)直列に並べた熱盤を三つのグループに分け、各グループの温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まるようにし、それらの温度を140〜180℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定すること、ならびに、
4)ウエートロールの数を、後段ほど多くなるように置いて操業すること、
を特徴とする複両面段ボール紙の製造方法である。 - Bフルート中芯用原紙として普通紙を選び、ラインスピードを高目に、従って糊材の塗布量を接着に必要な最小限の量に近い量として操業する請求項2の複両面段ボール紙の製造方法。
- Bフルート中芯用紙として強化紙を選び、ラインスピードを低めに、従って糊材の塗布量を接着に必要な最小限の量よりは多くして操業する請求項2の複両面段ボール紙の製造方法。
- 両面段ボール紙を製造する装置であって、
a)中芯用紙を段成形する手段と、成形された中芯を裏ライナと貼り合わせる手段とからなる、片面段ボールを製造する装置、
b)製造された片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
c)加湿され、加熱された片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
d)片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
e)表ライナ用紙を予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナーおよび加熱するためのヒータロールのシリーズ、
f)表ライナ用紙の上に、上記の片面段ボールを重ねて一体化するための、一対のロールの組、
g)一体化された表ライナと片面段ボールとを加熱するための、直列に並べられ、少なくとも三つのグループに分けてそれぞれの温度を制御することができる熱盤、ならびに
h)熱盤の上部にあって、貼り合わされた片面段ボールと表ライナとからなる段ボール紙を加熱乾燥および整形するための、多数のロールおよびウエートロールの群、
から構成される装置において、
1)プレヒータロールおよびヒータロールは、片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節することができ、
2)グルーマシンの塗布ロールとドクターロールとのギャップが、全長にわたって、最少0.08mmまで一定に設定可能であり、
3)3群の熱盤が、その温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まり、120〜160℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定することが可能であり、かつ、
4)ウエートロールを、進行方向に沿って後段ほど多く配置することが可能であること、
を特徴とする両面段ボール紙の製造装置。 - 複両面段ボール紙を製造する装置であって、
a1)Aフルート中芯用原紙を段成形してAフルート中芯を得る手段と、得られた中芯をAフルート用ライナと貼り合わせる手段とからなる、Aフルート片面段ボールを製造する装置、
a2)Bフルート中芯用原紙を段成形してBフルート中芯を得る手段と、得られた中芯をBフルート用ライナと貼り合わせる手段とからなる、Bフルート片面段ボールを製造する装置、
b1)製造されたAフルート片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
b2)製造されたBフルート片面段ボールを予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナー、および加熱するためのヒータロールのシリーズ、
c1)加湿され、加熱されたAフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
c2)加湿され、加熱されたBフルート片面段ボールの中芯の段頂に対し、デンプンを水に分散させてなる糊材を塗布するためのグルーマシン、
d1)Aフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
d2)Bフルート片面段ボールの中芯の段頂に塗布された糊材に水蒸気を吹き当てて、半糊化させるためのスチーマー、
e)表ライナ用紙を予熱するための、必要により設けるプレヒータロール、低温の水蒸気を吹き付けて加湿するためのモイスナーおよび加熱するためのヒータロールのシリーズ、
f)表ライナ用紙の上に、上記のBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールを重ねて一体化するための、一対のロールの組、
g)一体化された表ライナとBフルート片面段ボールおよびAフルート片面段ボールとを加熱するための、直列に並べられ、少なくとも三つのグループに分けてそれぞれの温度を制御することができる熱盤、ならびに
h)熱盤の上部にあって、貼り合わされた片面段ボールと表ライナとからなる段ボール紙を加熱乾燥および整形するための、多数のロールおよびウエートロールの群、
から構成される装置において、
1)プレヒータロールおよびヒータロールは、Aフルート片面段ボールおよびBフルート片面段ボールのコルゲートの段頂は60±10℃に、Bフルート片面段ボールのライナは90±5℃に、ライナは50±10℃にそれぞれ調節することができ、
2)グルーマシンの塗布ロールとドクターロールとのギャップが、全長にわたって、最少0.08mmまで一定に設定可能であり、
3)3群の熱盤が、その温度を、進行方向に沿って低→中→高の順で次第に高まり、120〜160℃の範囲内において、少なくとも20℃の差があるように設定することが可能であり、かつ、
4)ウエートロールを、進行方向に沿って後段ほど多く配置することが可能であること、
を特徴とする複両面段ボール紙の製造装置。
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