JP2015030056A - 曲げ機構 - Google Patents

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大寺 昭三
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【課題】駆動信号に対して良好な応答性を有し、棒状体の先端部を任意の3次元位置に移動させることができる曲げ機構を提供する。
【解決手段】曲げ機構10は、弾性体からなる棒状体12を含む。棒状体12の中心軸上の点の周囲における棒状体12の外面に、3つ以上のユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cが配置される。ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cは電歪材料と基材とを含み、棒状体12の外面の長手方向の向きとユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cの面の向きとが一致するように配置される。ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cに与える電圧を独立して制御することにより、屈曲するユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cによって棒状体12に力が加わり、棒状体12が屈曲して、その先端部を任意の3次元位置に配置する。
【選択図】図2

Description

この発明は、曲げ機構に関し、特にたとえば、棒状の物体の先端部の動きを3次元的に制御することができる曲げ機構に関する。
従来の棒状のマニピュレータにおいては、3次元の動きをさせることが難しかった。最近では、球面モータなども開発されているが、構造的に複雑なものになっている。一般的には、回転運動や旋回運動等を組み合わせて、棒状の先端部を3次元空間の任意位置に移動させる構成となっているが、自由度の分だけの数のアクチュエータが必要となり、かさばると同時に、アクチュエータ自体が重くなってしまい、使いにくくなってしまうという問題があった。
そこで、図7に示すように、長い可撓性の芯体1と、それぞれの所定の長さを記憶しているとともに、一端側を前記芯体の一端側に、他端側を前記芯体の他端側にそれぞれ固定された3本以上の線状の形状記憶合金2a,2b,2cと、これらの形状記憶合金2a,2b,2cをそれぞれ前記芯体1に沿って延びるように案内するガイド手段3と、各形状記憶合金2a,2b,2cを加熱する手段とを有してなり、各形状記憶合金2a,2b,2cが記憶している長さは、形状記憶合金2a,2b,2cの全てが一定温度以下の状態で、芯体1が真直ぐな状態または任意の湾曲状態の中からあらかじめ選択されている所定の中立形状になった場合、形状記憶合金2a,2b,2cのすべてが、芯体1に引っ張られることにより、記憶している長さに比し伸び変形を受けることとなる長さとされていることを特徴とする湾曲運動装置が開示されている。
この湾曲運動装置では、1つ以上の形状記憶合金に電流を流すことにより、ジュール熱の発生量にしたがってその形状記憶合金の記憶形状に戻ろうとする性質を利用して、芯体の先端部を任意の位置に移動させることができる(特許文献1参照)。
特公平6−11475号公報
しかしながら、このような湾曲運動装置では、加熱によって形状記憶合金を変形させているため、形状記憶合金の昇温や冷却に時間がかかり、動作が遅い。また、形状記憶合金は、加熱することにより収縮するだけなので、ある形状記憶合金を収縮させるために、反対側に配置された形状記憶合金を伸ばすように変形させる必要があり、大きい駆動力が必要とされる。また、変形させようとしている形状記憶合金の反対側に配置された形状記憶合金が加熱されている場合、その形状記憶合金が冷却されるまでは、変形させようとする形状記憶合金の動きを邪魔する恐れがあるため、冷却するまで待たなければならない場合も考えられる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、駆動信号に対して良好な応答性を有し、棒状体の先端部を任意の3次元位置に移動させることができる曲げ機構を提供することである。
この発明は、弾性体からなる棒状体と、棒状体の中心軸上の点の周囲における棒状体の外面に3つ以上配置されるアクチュエータとを含み、アクチュエータは電歪材料と可撓性を有する基材とを含み、棒状体の外面の長手方向の向きとアクチュエータの面の向きとが一致するように配置され、アクチュエータは、電圧を印加することにより棒状体方向に屈曲するように設計されるとともに、3つ以上のアクチュエータは、独立して制御されることを特徴とする、曲げ機構である。
電歪材料は、電圧が加わると面方向に広がるように変形する。アクチュエータは、電歪材料と基材とからなるため、電歪材料が広がると、可撓性を有する基材の中央部が凹むようにして電歪材料側から基材側に向かって屈曲する。それにともなって、アクチュエータが配置された部分において棒状体が屈曲する。棒状体の中心軸上の周囲における外面に3つ以上のアクチュエータが配置されていることにより、各アクチュエータの屈曲度を調整することにより、各アクチュエータから棒状体に加わる力を合成して、棒状体の先端部を任意の3次元位置に移動させることができる。
また、2つのアクチュエータが互いに90°の角度をもって棒状体に配置されている場合、一方のアクチュエータのみを駆動した場合、他方のアクチュエータの面と直交する向きに力が加わるため、棒状体に力が加わらず、棒状体を屈曲させることができない。しかしながら、3つ以上のアクチュエータを用いることにより、他のアクチュエータによる力を邪魔するような配置を避けることができる。
また、アクチュエータが棒状体方向に屈曲することにより、アクチュエータを駆動することによって、棒状体に力を加えることができ、棒状体を屈曲させることができる。しかも、アクチュエータに電歪材料が用いられているため、電圧を印加することによる電界駆動により、駆動信号に対する応答性を良好にしながら、アクチュエータを動作させることができる。したがって、駆動信号に対して良好な応答性を有しながら、棒状体の先端部を任意の3次元位置に配置することができる。
さらに、3つ以上のアクチュエータを独立して制御することにより、各アクチュエータから棒状体に異なる力を与えることができ、これらの力を合成することにより、棒状部の先端部の動きを自由に制御することきができる。
このような曲げ機構において、電歪材料は積層体からなることが好ましい。
電歪材料は、電圧を印加することにより面方向に広がるように変形するが、積層体とすることにより、各層における変形が重なって、棒状体に加わる力を大きくすることができる。
この発明によれば、3つ以上のアクチュエータに電圧を加えるだけで、駆動信号に対して良好な応答性を有しながら、棒状体の先端部の動きを制御することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、この発明の曲げ機構の一例を示す図解図である。 図2は、図1に示す曲げ機構の上面図である。 図3は、この発明の曲げ機構に用いられるユニモルフアクチュエータの一例を示す図解図である。 図4は、多層のユニモルフアクチュエータを得るための電歪フィルムと導電層との関係を示す図解図である。 図5は、図4に示す電歪フィルムを巻回した状態を示す図解図である。 図6(a)ないし図6(i)は、各ユニモルフアクチュエータに電圧を印加したときの棒状体の動きを示す図解図である。 従来の曲げ機構の一例を示す図解図である。
図1は、この発明の曲げ機構の一例を示す図解図である。曲げ機構10は、棒状体12を含む。棒状体12は、例えば、数100kPaのヤング率を有する材料を用いて、自立可能な円柱状に形成される。このような棒状体12の例としては、例えば、0.3GPa程度のヤング率を有する弾性シリコーンを蓮根のような中空状に形成することにより形成することができる。
棒状体12の中心軸上の点の周囲、この例では、棒状体12の一方端側には、図2に示すように、3つ以上のユニモルフアクチュエータ14が配置される。ユニモルフアクチュエータ14としては、例えば電圧の印加による電界駆動で動作するものが用いられ、電界を印加することにより、一方側に向かって屈曲するように動作するものが用いられる。この実施形態においては、3つのユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cが、棒状体12の周囲に配置されている。これらのユニモルフアクチュータ14a,14b,14cは、棒状体12の中心軸部に対して、互いに120°の角度をもって配置されている。また、3つのユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cは、棒状体12の一方端側から棒状体12の長さの約1/3程度の部分までを覆うように形成される。
このようなユニモルフアクチュエータ14の例としては、例えば、図3に示すように、屈曲可能な基材16と電歪素子18とで構成したものを使用することができる。電歪素子18は、例えば、電歪材料で形成された電歪フィルム20を含み、電歪フィルム20の両主面に導電層22が形成されたものである。したがって、2つの導電層間に電圧を印加することにより、電歪フィルム20の厚み方向に電界を印加することができる。電歪材料は、その厚み方向に電界を印加することにより変形するものである。ここでは、例えば、電歪フィルム20の厚み方向に電界を印加することにより、面方向に広がるように変形する電歪フィルム20が用いられる。ここで用いられる電歪フィルム20は、電界の向きに関係なく、広がるように変形するものが用いられる。また、印加される電界の大きさによって、変形量が異なる電歪フィルム20が用いられる。
なお、ここで用いられる電歪材料の例としては、PVDF(ポリビニリデンフルオロイド)、PVDF系の共重合体、例えば、P(VDF−TrFE)などのコポリマーや、P(VDF−TrFE−CFE)、P(VDF−TrFE−CTFE)、P(VDF−TrFE−CDFE)、P(VDF−TrFE−HFA)、P(VDF−TrFE−HFP)、P(VDF−TrFE−VC)、P(VDF−VF)などのターポリマーが挙げられる。ここで、Pはポリを、VDFはビニリデンフルオライドを、TrFEはトリフルオロエチレンを、CFEはクロロフルオロエチレンを、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを、CDFEはクロロジフルオロエチレンを、HFAはヘキサフルオロアセトンを、HFPはヘキサフルオロプロピレンを、VCはビニルクロライドを、VFはビニルクロライドを意味する。なかでも、P(VDF−TrFE−CFE)が、大きい歪みを得ることができるという点で特に好ましい。電歪材料層の厚さは、適宜設定することができるが、例えば数μm〜100μmとすることができる。
また、ユニモルフアクチュエータ14として用いられる場合に、電歪フィルム20に電界を印加するためにフィルムに塗布される導電インクとしては、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)、PPy(プリピロール)、PANI(ポリアニリン)などの有機導電性材料を使用することができる。
このような電歪素子18が屈曲可能な基材16に接着されることにより、ユニモルフアクチュエータ14が形成される。この場合、電歪フィルム20の両面に形成された導電層22間に電圧が印加されることにより、電歪フィルム20の面に直交するように電界が印加され、電歪フィルム20が面方向に広がるように変形する。それに対して、基材16は広がるように変形しないため、基材16の中央部が凹むようにして、電歪素子18側から基材16側に向かって湾曲する。ここで、電歪フィルム20に印加される電界によって、電歪フィルム20の変形量が異なるため、導電層22間に加えられる電圧を調整することによって、電歪素子18の屈曲量を調整することができる。なお、屈曲可能であるが伸び縮みしない基材16の材料としては、例えば、PET、ポリイミド、ポリプロピレンなどを用いることができる。
なお、電歪フィルム20が1枚の電歪素子18では、電歪フィルム20の変形する力が小さいため、電歪素子18の湾曲量が小さすぎて、棒状体12を変形させるだけの力が得られない場合がある。このような場合、電歪素子18を複数枚積層することにより、電歪フィルム20の変形する力が合成されて、大きい力を得ることができる。そこで、図4に示すように、長方形状の電歪フィルム20の一方主面に導電層22を形成し、電歪フィルム20の長手方向の一端側で導電層22に接続された電極24aを有する電歪部材26aが準備される。さらに、長方形状の電歪フィルム20の一方主面に導電層22を形成し、電歪フィルム20の長手方向の他端側で導電層22に接続された電極24bを有する電歪部材26bが準備される。これらの電歪部材26a,26bが重ねられ、図5に示すように、2つの電極24a,24bが反対側に配置されるように、電歪部材26a,26bが巻回される。この状態で、電歪部材26a,26bの巻回物を押し潰し、熱圧着などで一体化することにより、複数の電歪素子18が積層された多層電歪素子28が形成される。
この多層電歪素子28に用いられている電歪フィルム20は、印加される電界の向きに関係なく、電界の印加によって面方向に広がる性質をもっているものである。したがって、2つの電極24a,24b間に電圧を印加することにより、多層電歪素子28の全体が面方向に広がるように変形し、基材16方向に屈曲する力を大きくすることができる。もちろん、長尺状の電歪部材26a,26bを巻回することなく、個別の電歪部材を積層することにより、多層電歪素子を形成してもよい。
このようにして得られた多層電歪素子28と基材16とからなるユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cが、図1および図2に示すように、棒状体12の一方端側の周囲に配置される。なお、棒状体12とユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cは、ベースに取り付けられることができる。このとき、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cの基材16側が棒状体12の表面側となるように配置される。なお、棒状体12とユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cとが共通のベースに取り付けられている場合、棒状体12とユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cの基材16とは接触していればよく、接着される必要はない。
ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cには、図2に示すように、それぞれ、電源30a,30b,30cが接続される。これらの電源30a,30b,30cからユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cに電圧が与えられることにより、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cによって、棒状体12に向かって力が加えられる。それにより、棒状体12は、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cの中の動作したものに押された向きに屈曲する。なお、動作していないユニモルフアクチュエータは、加えられた力に追従して変形するので、駆動されたユニモルフアクチュエータの動作が阻害されにくい。
たとえば、図6(a)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14aが動作した場合、棒状体12は、ユニモルフアクチュエータ14aの反対側に向かって屈曲する。また、図6(b)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14bが動作した場合、棒状体12は、ユニモルフアクチュエータ14bの反対側に向かって屈曲する。さらに、図6(c)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14cが動作した場合、棒状体12は、ユニモルフアクチュエータ14cの反対側に向かって屈曲する。
また、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cの中の複数のものが動作した場合、複数のユニモルフアクチュエータから棒状体12に力が加わるため、棒状体12はそれらの力が合成された向きに屈曲する。例えば、図6(d)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14a,14bが動作した場合、これらのユニモルフアクチュエータ14a,14bによって与えられる力が合成された方向、すなわち動作していないユニモルフアクチュエータ14c側に向かって棒状体12は屈曲する。また、図6(e)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14b,14cが動作した場合、動作していないユニモルフアクチュエータ14a側に向かって棒状体12は屈曲する。さらに、図6(f)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14a,14cが動作した場合、動作していないユニモルフアクチュエータ14b側に向かって棒状体12は屈曲する。
なお、図6(g)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14aを動作させる電圧がユニモルフアクチュエータ14bを動作させる電圧より大きい場合、ユニモルフアクチュエータ14aから棒状体12に与えられる力のほうが、ユニモルフアクチュータ14bから棒状体12に与えられる力より大きい。そのため、棒状体12は、動作していないユニモルフアクチュエータ14c側よりユニモルフアクチュエータ14b側に片寄った向きに屈曲する。
同様に、図6(h)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14bを動作させる電圧がユニモルフアクチュエータ14cを動作させる電圧より大きい場合、棒状体12は、動作していないユニモルフアクチュエータ14a側よりユニモルフアクチュエータ14c側に片寄った向きに屈曲する。さらに、図6(i)に示すように、ユニモルフアクチュエータ14cを動作させる電圧がユニモルフアクチュエータ14aを動作させる電圧より大きい場合、棒状体12は、動作していないユニモルフアクチュエータ14b側よりユニモルフアクチュエータ14a側に片寄った向きに屈曲する。
このように、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cを独立して制御することにより、棒状体12の屈曲方向を制御することができる。また、ユニモルフアクチュエータの数は3つに限らず、それ以上の数のユニモルフアクチュエータが用いられてもよい。多数のユニモルフアクチュエータを使用し、それぞれ独立して制御することによって、棒状体12の屈曲方向をより精密に制御することができる。
なお、図1では、棒状体12の長手方向の一方側にのみユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cを配置しているが、棒状体12の長手方向の中央部や他方側に配置してもよい。さらに、棒状体12の長手方向の1箇所だけでなく、複数個所にユニモルフアクチュエータを配置してもよい。
このような曲げ機構10は、例えば、犬などの動物系ロボットの尻尾や耳の動きを再現するのに用いることができる。この場合、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cに与えられる電圧を制御することにより、駆動音が小さく、素早い動きを再現することができる。
なお、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cとしては、ポリピロール、ポリアニリン、PEDOTなどの導電性高分子材料からなるソフトアクチュエータが用いられてもよい。
なお、ユニモルフアクチュエータ14a,14b,14cに代えて、例えば、バイモルフアクチュエータを用いることもできる。バイモルフアクチュエータの場合、印加される電界の向きに応じて両面側に屈曲させることができるが、取り付けられた棒状体12側にのみ屈曲するように制御することにより、上述のユニモルフアクチュエータで動作する曲げ機構と同様の動作をさせることができる。
弾性体からなる円柱状の棒状体を準備した。棒状体の長さは60mmであり、直径は6mmである。また、電歪材料からなる電歪フィルムを準備した。電歪フィルムの厚みは、10μmである。電歪フィルムの両面に、PEDOTのインクを刷毛塗りすることにより、有機電極を形成した。なお、有機電極の作製は、電歪フィルムにマスキングをした状態でPEDOTをスプレーによって塗装してもよいし、粘度の高いインクをスクリーン印刷してもよい。電歪フィルムにインクを塗布した後、85℃で10分乾燥した。
このようにして得られた電歪素子を熱圧着などの方法で20層積層し、電歪部材を作製した。この電歪部材を基材である厚み200μmのPETフィルムに接着剤を用いて接着した。電歪部材と基材との接着は、例えば、エポキシ接着剤などを用いることができるが、両面テープなどを用いて固定してもよい。このようにして、電歪部材の厚み200μm、基材であるPETフィルムの厚み200μmからなるユニモルフアクチュエータを作製した。
得られたユニモルフアクチュエータに80MV/mの電界を印加すると、曲げ方向には、196〜392mNの力が発生した。なお、ユニモルフアクチュエータの電極として、導電ペーストによって、リード線を取り付けた。リード線は、導電ペーストを用いて取り付けられ、80℃で導電ペーストを硬化させた。
得られたユニモルフアクチュエータを、図2に示すように、棒状体の長手方向の一方端側において、棒状体の中心部に対して120°の間隔で配置し、曲げ機構を作製した。なお、棒状体の弾性率が数10kPaであれば、196〜392mNの力で棒状体が屈曲することがわかっている。そこで、図4に示すようにユニモルフアクチュエータに電源を接続し、それぞれの電源を独立して制御することにより、あらゆる方向に棒状体を屈曲させることができた。
このように、電歪フィルムと導電層とからなる電歪素子を積層化することにより、ユニモルフアクチュエータが発生する力を大きくすることができる。また、電界駆動によってユニモルフアクチュエータを動作させることができるため、動作信号に対する応答速度を速くすることができる。また、ユニモルフアクチュエータは、不活性時には、外力に対して追従するように動くため、活性化して動作しているユニモルフアクチュエータの動作を阻害しにくい。
10 曲げ機構
12 棒状体
14a,14b,14c ユニモルフアクチュエータ
16 基材
18 電歪素子
20 電歪フィルム
22 導電層
24a,24b 電極
26a,26b 電歪部材
28 多層電歪素子

Claims (2)

  1. 弾性体からなる棒状体、および
    前記棒状体の中心軸上の点の周囲における前記棒状体の外面に3つ以上配置されるアクチュエータを含み、
    前記アクチュエータは電歪材料と可撓性を有する基材とを含み、前記棒状体の外面の長手方向の向きと前記アクチュエータの面の向きとが一致するように配置され、
    前記アクチュエータは、電圧を印加することにより前記棒状体方向に屈曲するように設計されるとともに、
    前記3つ以上のアクチュエータは、独立して制御されることを特徴とする、曲げ機構。
  2. 前記電歪材料は積層体からなることを特徴とする、請求項1に記載の曲げ機構。
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