本発明の遊技機の実施の形態を示すパチスロについて、図1〜図19を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、遊技機の実施の形態に係る機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者によりストップボタンとして機能する押圧体が押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役と押圧体が押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、押圧体が押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。また、リール停止制御手段は、上記規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止する。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。この演出実行手段は、後述する副制御回路が担う。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図6を参照して、一実施形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ1の外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。リール3Lは、キャビネット2aを前方から視て左側に配置され、リール3Cは、中央に配置されている。そして、リール3Rは、キャビネットを前方から視て右側に配置されている。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11が設けられている。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上部を形成している。この上パネルユニット10は、光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置されており、映像の表示による演出を実行する。
フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。
リール表示窓4は、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各リール3L,3C,3Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓4の各リール3L,3C,3Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、操作部15を有している。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。
窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側からの取り外しが不可能に構成されている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側からの取り外しが不可能に構成されており、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。
操作部15は、情報表示窓14の下方に設けられている。操作部15は、押圧体(ストップボタン)19L,19C,19Rを有している。押圧体19Lは、キャビネット2aを前方から視て左側に配置され、押圧体19Cは、中央に配置されている。そして、押圧体19Rは、キャビネット2aを前方から視て右側に配置されている。押圧体19Lはリール3Lに対応づけられ、押圧体19Cはリール3Cに対応づけられている。また、押圧体19Rはリール3Rに対応づけられている。これら押圧体19L,19C,19Rは、対応するリールの回転を停止するために遊技者によって押圧される。以下、押圧体19L,19C,19Rを、押圧体19と総称する場合がある。
押圧体19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口21、BETボタン22、スタートレバー23が設けられている。なお、操作部15及び押圧体19L,19C,19Rの詳細は後述する。
メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ1の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
BETボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部12の両側には、サイドパネルユニット26L,26Rが設けられている。このサイドパネルユニット26L,26Rは、それぞれ光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。また、サイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のホッパー装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
[内部構造]
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。この図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。
また、図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図5参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図7参照)と、ホッパー装置51、遊技メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。
また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。このサブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。
キャビネット2aの内部の下側には、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。
ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図7参照)。この電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図3、図4及び図6に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。
ミドルドア41には、主制御基板71(図7参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図4に示すように、ミドルドア41を開くと、窓カバー16の裏面とシート載置部17が露出される。上述したように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面とシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用する。
本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、後述する主制御回路91(図8参照)を構成する。主制御回路91は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。
ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図7参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(図9参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。そして、フロントドア2bを裏面側から見て、センタースピーカ58の左側方には、ファン59が配設されている。つまり、ファン59は、フロントドア2bの裏面側における上部に配設されている。このファン59は、下向きに空気を送風し、パチスロ1の内部を空冷する。
フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板61は、副制御基板72と主制御基板71とを接続する配線を中継する。また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62Bが挙げられる。
LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に配設されている。これらLED基板62A,62Bは、副制御回路101(図8参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)85(図7参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ1には、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図2参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)に対向している。
下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66と、ドア開閉監視スイッチ67が配設されている。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口21に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図4参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図7参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図7参照)、セレクタ66及び遊技動作表示基板81(図7参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
<パチスロが備える制御系>
次に、パチスロ1が備える制御系について、図7を参照して説明する。
図7は、パチスロ1の制御系を示すブロック図である。
パチスロ1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。
主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。
リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板(基板)400、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
ストップスイッチ基板400は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。ストップスイッチ基板400には、各押圧体19L,19C,19Rに対応づけられた3つのLED(Light Emitting Diode)410及び3つのフォトセンサ(センサ)420が実装されている。フォトセンサ420は、各押圧体19L,19C,19Rが押圧されていないときはハイレベルの信号を出力し、各押圧体19L,19C,19Rが押圧されて後方へ所定距離移動したときは、ローレベルの信号(押圧検出信号)を出力する。
遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。これらLED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65R及びフロントドア2bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。
また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図8を参照して説明する。
図8は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
つまり、本実施の形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
上述したように、本実施の形態では、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めている。したがって、例えば、押圧体19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にあるリール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。
また、メインCPU93は、ストップスイッチ基板400のフォトセンサ420がハイレベルの信号を出力しているときは、ストップスイッチ基板400のLED410に、点灯を指示する点灯信号を出力する。一方、メインCPUは、フォトセンサ420がローレベルの信号(押圧検知信号)を出力しているときは、ストップスイッチ基板400のLED410に、消灯を指示する消灯信号を送信する。
<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図9を参照して説明する。
図9は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクが含まれる。また、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11(図6参照)による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。
<操作部>
次に、操作部15について、図10〜図19を参照して説明する。なお、図10において、パチスロ1の前方を矢印F、後方を矢印B、左方を矢印L、右方を矢印R、上方を矢印U、下方を矢印Dで示す。
まず、図10〜図11を参照して、操作部15の構成の概略を説明する。図10は、操作部15の斜視図である。なお、図10においては、フロントドア2bの枠体部などの図示は省略している。図11は、操作部15の分解斜視図である。
図10及び図11に示すように、操作部15は、押圧体19L,19C,19R(以下、押圧体19として総称することがある。)と、押圧体19を前後方向に移動可能に収容する収容部300と、を有している。また、操作部15は、光源としてのLED410及びフォトセンサ420が実装されているストップスイッチ基板400(図11、図12参照)と、カバー部500と、を有している。
収容部300は、略箱状の部材であり、内部に押圧体19とストップスイッチ基板400を収容する。収容部300は、ベース部材310と、被覆部材350の2部材で構成されている。ベース部材310と被覆部材350の構成については、後述する。
図11に示すように、ストップスイッチ基板400は、横長の平板状に形成され、上下方向に略垂直な上面及び下面を有している。このストップスイッチ基板400の左右両端部には、上下方向に貫通する嵌合孔430が設けられており、また、前端部には、後述する固定ネジ450を挿入するネジ挿入孔404が一対設けられている。ストップスイッチ基板400の下面には、押圧体19L,19C,19R内にそれぞれ挿入する発光部としての3つのLED410及び各押圧体19L,19C,19Rの移動を検出する3つのフォトセンサ420が実装されている。
以下においては、押圧体19の移動を検出するセンサとして光学センサであるフォトセンサ420を用いた構成について、説明を行うが、押圧体19の移動を検出するセンサとしては、光学センサの他に磁気センサや近接スイッチ等の位置検出センサを用いることができる。
LED410は、下方から視た底面視形状が略円形状に形成され、光を照射する発光部411と、ストップスイッチ基板400の端子挿入孔402に挿入されて半田付けされる端子412と、を有している。また、フォトセンサ420は、ストップスイッチ基板400の端子挿入孔401に挿入されて半田付けされる端子424を有している。
図12に示すように、フォトセンサ420は、発光体421とフォトダイオード422を有するフォトカプラである。発光体421とフォトダイオード422は、ストップスイッチ基板400に固定されており、互いに対向するように配置されている。そして、押圧体19に設けた突出部210が、発光体421とフォトダイオード422の間を遮ることにより、押圧体19の移動を検出することができる。
即ち、発光体421は所定光量の光を常に発光する。フォトダイオード422が発光体421からの光を所定光量以上の光を受光すると、フォトセンサ420は、ハイレベルの信号を出力する。一方、押圧体19とともに移動した突出部210によって、フォトダイオード422が受光する光の量が所定光量に満たなくなると、フォトセンサ420は、ローレベルの信号(押圧検知信号)を出力する。
図10、図11、図15に示すように、押圧体19は、正面視で楕円の筒状に形成された筒部200と、筒部200の前方の開口を塞ぐ押圧操作部220と、光拡散フィルム230と、コイルバネ240と、で構成されている。
押圧操作部220は、前方から視て楕円状の押圧面部221と、押圧面部221の外周部に形成した環状のフランジ部222と、を有する。フランジ部222の裏面における左右の部位から後方側には、左右一対の係合片223が延設されており、筒部200の外周部に形成した一対の係合部201と係合することができる。
図18に示すように、フランジ部222の外周径は、カバー部500に形成した挿通孔501の孔径よりも大きな径として形成されており、フランジ部222によって押圧操作部220が挿通孔501から抜け出るのを防止する抜け止め部を構成している。また、不正行為によって、押圧操作部220が挿通孔501から抜き出されてしまうのをフランジ部222によって防止できる。更には、フロントドア2b(図2参照)の前面側から不正行為によって、挿通孔501と押圧操作部220との隙間から不正工具を挿入しようとしても、フランジ部222によって不正工具の挿入を防止できる。
筒部200は、筒部本体202と、筒部本体202の前方側の外周面における周方向に沿って形成したフランジ部204とを有しており、係合部201は、フランジ部204の一部を切欠いた凹部205の部位から後方側に延設した形状に構成されている。
凹部205の間を通って係合片223を挿入することによって、係合部201に形成した外方に突出した係合爪と、係合片223に形成した係合孔とを係合させることができる。係合部201の係合爪に係合片223の係合孔を係合させることにより、図15、図18、図19に示すように、押圧操作部220と筒部200との間に光拡散フィルム230を介在させた状態で、押圧操作部220を筒部200に取付けることができる。
押圧操作部220の内側に配された光拡散フィルム230は、筒部本体202の内部に配置されたLED410からの光を拡散させて押圧面部221を均一に照らす。光拡散フィルム230は、光を十分に透過させる薄膜形状で、且つ光の拡散度が高いフィルムを用いて形成することができる。光拡散フィルム230を構成する材料としては、例えば、ポリアセタール樹脂や塩化ビニル、などを用いることができる。
コイルバネ240は、筒部本体202と収容部300のベース部材310との間に挟持され、筒部200を前方へ付勢する。
カバー部500は、略平板状の部材であり、収容部300及び押圧体19を前方から覆う。カバー部500の裏面には、ネジ505によって、収容部300のベース部材310がネジ固定されている。カバー部500のその他の構成については後述する。
次に、図12、図13を参照して、収納部300の被覆部材350について説明する。図12は、ストップスイッチ基板400を配した状態での被覆部材350を斜め下方から視た斜視図である。図13は、ストップスイッチ基板400を分離させた状態での被覆部材350を同じく斜め下方から視た斜視図である。
図13に示すように、被覆部材350は、横長の平板状の上板部351と、上板部351から曲折して下方へ延びる後板部352と、を有している。上板部351は、上下方向に対して略垂直な上面及び下面を有しており、上板部351の2つの長辺は、前後方向に互いに対向して配されている。したがって、上板部351の一方の長辺は、上板部351の前端部となり、他方の長辺は、後板部352の上端部となる。
上板部351の下面には、下方へ突出して前後方向に延びる6つの突条部353が左右方向に所定の距離を隔てて形成されている。図18に示すように、各突条部353は、ストップスイッチ基板400をベース部材310と被覆部材350との間に挟んだときに、LED410とフォトセンサ420と後述するコンセント440をそれぞれストップスイッチ基板400に固定している半田付けの面に当接することができる。また、各突条部353は、被覆部材350の上板部351の補強を兼ねて形成されている。
後板部352の上端部側における左右両端部には、嵌合段差部359が形成されており、ベース部材310の枠部312における側板部329(図14参照)の上端側における左右両端部には、嵌合段差部320が形成されている。図14に示すように、嵌合段差部320は、ベース部材310の側板部329の上端部から下方にかけて形成されており、端部面における内側の稜線側を削った形状の段差部として形成されている。また、嵌合段差部359は、図12に示す被覆部材350の上板部351の端面及び後板部352の左右端面における上端側の部位を噛み合わせるように内側に窪ませた形状に形成されている。
そして、被覆部材350をベース部材310に組み付けたときには、嵌合段差部320と嵌合段差部321とを嵌め合わせることができ、被覆部材350の上面とベース部材310の側板部329(図14参照)の端面とを面一の状態にすることができる。また、後板部352の外表面と、ベース部材310の側板部329及び下板部328の後方側端面と、を面一の状態にすることができる。このとき、ベース部材310と被覆部材350との接合面形状としては、二回L字状に折り曲げた断面形状に形成しておくことができる。
なお、被覆部材350をベース部材310に組み付ける際には、後板部352の下端に形成した係合片354(図12参照)と、下板部328の後端側に形成した係合凹部335とを係合させて、後板部352をベース部材310に係止させることができる。図14に示すように、係合凹部335は、隣接する収納部313の間に配設されている。係合凹部335の形成数を図示例では2個としているが、適宜の個数を形成しておくことができる。
そして、嵌合段差部320と嵌合段差部321とを嵌め合わせることによって、被覆部材350の表面とベース部材310の側板部329及び下板部328の後端面との間の隙間を通して、収容部300の内部が視認できないように構成することができる。
このように、ベース部材310及び被覆部材350が構成されているので、不正行為によって、被覆部材350とベース部材310との隙間に工具等を差し込まれることが防止でき、強引に工具等を隙間に差し込めたとしても、工具等によって被覆部材350がベース部材310から剥がされてしまうのを防止できる。
図11に示すように、被覆部材350及びストップスイッチ基板400には、被覆部材350とともにストップスイッチ基板400をベース部材310に固定するための固定ネジ450を挿入するネジ挿入孔355,404がそれぞれ形成されている。被覆部材350に形成されたネジ挿入孔355は、図13に示すように上板部351の裏面側に突出して形成されており、図10に示すように凹部形状に形成されている。そして、図10に示すように、凹部内に固定ネジ450の頭部を収納して、被覆部材350の上面から突出しないように収納することができる。
また、ストップスイッチ基板400には、ベース部材310との間での位置決めを行うためのピン嵌合孔430が形成されており、ベース部材310に立設した位置決めピン321を嵌入させることができる。
図11に示すように、被覆部材350における上板部351と後板部352との間の屈曲部には、開口356,357が形成されており、開口356は開口357よりも上下方向の高さ寸法が高く形成されている。開口356を通して、ハーネス等をストップスイッチ基板400に設けたコンセント440に接続させることができる。
開口356,357を少なくとも左右に一対形成しておくことにより、ベース部材310と被覆部材350とからなる収容部300内に空気の循環路を形成することができる。そして、ストップスイッチ基板400に対する空冷を行うことができる。
次に、図11、図14、図15、図18を参照して、収容部300のベース部材310について説明する。図14は、図10におけるカバー部500と被覆部材350とストップスイッチ基板400とを外した状態を斜め後方から視た斜視図を示している。図15には、図14のC−C断面を反時計回り方向に回動させた状態を斜視図で示しており、図18には、図1のA−A断面を側面図として示している。また、図16には、カバー部500をフロントカバー2bの内面に形成した枠体部に固定した固定状態を要部断面図として示している。固定手段としては、カバー部500の裏面に形成した係止爪502をフロントカバー2bに形成した枠体部に係合させることによる固定、カバー部500の裏面に形成した第1ボス部503とフロントカバー2bに形成した枠体部との間でネジ螺合することによる締結固定が行われている。
図11及び図14、図15に示すように、ベース部材310は、前板部311と、枠部312と、を有している。枠部312は、一対の側板部329と下板部328によって三方が囲まれた形状に形成されており、前板部311と枠部312とは一体的に形成されている。
前板部311は、横長の平板状の部材として形成されており、前板部311の前面から視て3つの収納部313が形成されている。図14に示すように、前板部311の裏面と各収納部313の前面側との間には、補強片339が形成されている。補強片339によって、前板部311の補強を行うとともに、収納部313上に載置したストップスイッチ基板400の前端側の位置決めを行うことができる。各収納部313は、3つの押圧体19L,19C,19Rをそれぞれ前後方向に摺動自在に収納する凹部として形成されている。
図15、図18に示すように、各収納部313の側面部には、LED410を挿入するための貫通孔319が形成されており、貫通孔319の孔形状は、LED410を挿入できる最小の形状に形成されている。必要に応じて、貫通孔319の孔形状を、LED410の外周形状に近似した形状に形成しておくこともできる。
そして、貫通孔319の孔形状としては、LED410から照射される光が貫通孔319を介して、外部に光が漏れ出るのを極力抑えておくため、LED410の発光部411の外周形状よりもわずかに大きく構成されている。
各収納部313の底部、即ち、各収納部313の後端側の底面には、図11に示すように、左右方向に一対の取付孔323aが形成されており、中央部には貫通孔323bが形成されている。一対の取付孔323aは、筒部本体202の後端面に形成した一対の係止突部213のフック爪214を係合させることができる。また、中央に形成した貫通孔323bには、筒部本体202の後端面における中央に突設させた突出部210を挿通させることができる。
図15に示すように、ベース部材310の前面板311の裏面には、前面板311と一体的に固定用ネジ穴形成部336とネジ筒部326とが複数形成されている。図14に示すように、固定用ネジ穴形成部336とネジ筒部326の強度を補強するため、補強フランジ327によって、周面側が補強されている。固定用ネジ穴形成部336とネジ筒部326とは、隣接する収納部313の間に配設されている。
固定用ネジ穴形成部336には、被覆部材350に形成したネジ挿入孔355とストップスイッチ基板400に形成したネジ挿入孔404とに挿通した固定ネジ450が螺合するネジ取付穴330(図11参照)が形成されている。
ネジ筒部326には、ベース部材310とカバー部500とを固定するネジ505(図11参照)を挿入する貫通孔325が形成されている。図15には、貫通孔325から突出したネジ505を示している。
図15に示すように、ベース部材310の前面板311の前面には凹状の段部316が形成されており、押圧体19を押圧したときに、押圧操作部220のフランジ部222と筒部200のフランジ部204とを、この段部316内に収納させることができ、押圧体19の移動量を大きくすることができる。また、筒部200のフランジ部204が段部316の底面に当接することにより、押圧体19の移動量を規制することができる。
収納部313の底面側には、押圧体19を前方側に付勢するコイルバネ240の一端部に係合するバネ係止部324が形成されている。コイルバネ240の他端部は、図17に筒部200の斜視図を示すように、筒部本体202の後端面に形成した補強筒部211に係合することができる。押圧体19が押圧されたとき、コイルバネ240が圧縮され、コイルバネ240の反力によって、押圧が解除された押圧体19を元の初期位置に自動復帰させることができる。
図18に示すように、収納部313の内部には、前後方向に沿ったリブ338が複数形成されており、押圧体19の筒部200を前後方向に摺動させるときの案内として機能するとともに、筒部200の摺動時に筒部本体202との接触面積を減らして、筒部200の摺動時における摺動抵抗を低減させる機能を有している。
また、ベース部材310の下板部328の裏面には、複数のリブ337が前後方向に沿って形成されている。図14に示すように、ベース部材310の側板部329の外面には、前後方向に沿った一対のリブ332が形成されており、また、前板部311の左右両側部からは後方に延設されたフック爪333が形成されている。
各リブ337及び一対のリブ332は、カバー部500とともに収容部300が一体になった操作部15を遊技機1のフロントドア2bに装着する際において、操作部15の装着を案内する案内面になるとともに装着時の挿入抵抗を低減する機能を奏している。また、ベース部材310の側板部329側に配設されたフック爪333は、操作部15とフロントドア2bの枠体部との係合状態を維持する。
次に、図11及び図15〜図19を参照して、押圧体19の筒部200の構成について説明する。
図15は、図14のC−C断面を示す斜視図である。図18は、図10のA−A断面図である。図17は、筒部200を後斜め上方から視た斜視図であり、図19は、図10のB−B断面を斜め上方から視た断面斜視図である。
図11、図15、図17に示すように、筒部200は、前後方向に開口する筒状の筒部本体202を有し、筒部本体202の前面側に押圧操作部220のフランジ部222と対峙するフランジ部204を有し、LED410は筒部本体202に形成した貫通孔209から収納室内に挿入される。そして、筒部本体202の側面側から後方にかけてフック爪214を有する係止突部213が左右一対形成され、筒部本体202の他端部中央には、筒部200の中心軸線Xに沿って、後方へ向かって突出する突出部210が形成されている。
突出部210を囲む形で補強筒部211が形成されており、補強筒部211は、コイルバネ240の端部を係止する係止部としても機能している。また、突出部210と補強筒部211を補強する形で、補強片212が筒部本体202の後面に形成されている。
一対の係止突部213には、それぞれフック爪214が形成されており、図19に示すように、押圧体19をベース部材310の収納部313内に収納させたとき、フック爪214が収納部313の裏面に形成した取付孔323aに係合することができる。
前述したように、フランジ部222の左右にはフランジ部204の一部を切欠いた凹部205が形成されており、凹部205の部位から後方側に延設して係合部201が形成されている。係合部201に形成した係合爪は、凹部205の間を通って挿入された押圧操作部220の係合片223に形成した係合孔と係合することができる。
図17に示すように、筒部本体202の上部には、貫通孔209が形成されており、ベース部材310に形成した貫通孔319を通して挿入されたLED410を筒部本体202内に挿入することができる。貫通孔209の孔形状は、押圧体19が押圧されたことによって筒部200が後方側に移動する際に、LED410と干渉しない形状に形成されている。
図15、図18に示すように、押圧操作部220に対向した筒部本体202内には、封止部206が構成されている。封止部206は、鉛直部207と、傾斜部208と、を備えている。鉛直部207は、筒部本体202内の上方側を塞いでおり、前後方向に対して略垂直な前面を有している。傾斜部208は、鉛直部207の下端部から突出し、所定の角度で下り傾斜の傾斜面として形成されている。
鉛直部207及び傾斜部208の形状として、前後方向に対して略垂直な前面及び所定の角度で下り傾斜の傾斜面とした形状について説明を行ったが、筒部本体202内に形成されるLED410の光を反射する反射面の形状としては、他の形状を採用することができる。例えば、鉛直部207の代わりに円弧状の面や筒を軸方向に沿って切断したときの内面形状等として構成しておくこともできる。また、傾斜面の形状としては、例えば、円錐体を軸方向に沿って切断したときの内面形状として形成しておくこともできる。
そのため、筒部本体202内に形成されるLED410の光を反射する反射面の形状としては、筒部本体202内に挿入されたLED410の光を反射して押圧操作部220の押圧面部221を均一に照射することができる形状であれば、適宜の形状を採用することができる。
図18に示すように、LED410の挿入位置としては、LED410の頂点が筒部200の中心軸線Xの近傍に配されるように構成しておくことにより、より効率的にLED410の光を押圧操作部220の押圧面部221に照射させることができる。
鉛直部207と傾斜部208の前面には、反射率の高い塗料が塗布されており、貫通孔209を介して筒部本体202内に挿入されたLED410の光が前方へ効率的に照射されるように、LED410の光を反射する。
次に、カバー部500の構成について、図11、図16及び図19を参照して説明する。図16は、カバー部500をフロントドア2bに固定した状態を示す要部断面図であり、図19は、操作部15を図10のB−B断面で切断した断面を後斜め上方から視た斜視図である。
カバー部500は、上述のように、略平板状の部材として構成されている。カバー部500の左右両端部は、先端に向かうにつれて上下方向の長さが短くなるように先細形状に形成されている。
また、カバー部500は、押圧体19L,19C,19Rに対応して前後方向に貫通する挿通孔501がそれぞれ設けられている。挿通孔501には、押圧体19の押圧操作部220(図11参照)を挿通させることができる。挿通孔501の内径形状としては、押圧操作部220の先端部の外径形状よりもやや大きい形状に形成しておくことができる。そして、図18に示すように押圧操作部220に形成したフランジ部222の外周径を、挿通孔501の内径形状よりも大きな径として形成しておくことができる。これによって、押圧操作部220が挿通孔501を通ってそのまま前方に抜け出てしまうのを防止しておくことができる。
図11、図16、図19に示すように、カバー部500の裏面における左右両端部には、係止爪502と第1ボス部503がそれぞれ形成されている。係止爪502は、フロントドア2bの枠体部に係合する。また、第1ボス部503には、ネジ穴が穿設されており、フロントドア2bの枠体部にネジ結合する。図16に示すように、ネジ505によってカバー部500の裏面にベース部材310をネジ固定することができる。
また、カバー部500の裏面における隣接する挿通孔501の間には、後方へ延びる円筒状の第2ボス部504が形成されている。第2ボス部504には、ネジ穴504aが穿設されている。ネジ穴504aにネジ505を螺合させることで、押圧体19を収納した収容部300のベース部材310をカバー部500の裏面にネジ固定することができる。
次に、図11、図12、図14、図15、図18、図19を用いて操作部15の組み付け工程及び構造について説明する。
まず、筒部200の前面に光拡散フィルム230を挟んだ状態で押圧操作部220を筒部200に固定して押圧体19を形成する。形成した押圧操作部19にコイルバネ240を係止した状態で、ベース部材310の収容部313内に収容する。具体的には、押圧操作部220の内側に光拡散フィルム230を配置した上で押圧操作部220の側周部222における係合片223と筒部200の係合部201とを係合する。
次に、ベース部材310の収納部313における底部のバネ係止部324と筒部本体202の補強筒部211とを対向させて、補強筒部211に一端が形成されたコイルバネ240を介在させる。そして、筒部本体202をベース部材310の収納部313に挿入し、押圧操作部220を押圧して筒部200を後方へ移動させる。
これにより、筒部200の係止突部213におけるフック爪214が、ベース部材310の底部に形成した一対の取付孔323aの外縁に当接する。その後、さらに押圧操作部220を押圧して筒部200を後方へ移動させると、筒部200の係止突部213は、初期状態から弾性変形して内側へ撓み、フック爪214が取付孔323aを挿通する。
図14に示すように、一対のフック爪214が対応する一対の取付孔323aを挿通すると、内側に弾性変形していた係止突部213は、初期状態に復帰し、係止突部213のフック爪214がベース部材310の底部に係止される。コイルバネ240は、筒部200の補強筒部211とベース部材310の底部内面に形成したバネ係止部324(図15参照)との間に挟持され、筒部200を前方へ付勢する。係止突部213のフック爪214は、筒部200がコイルバネ240によって前方へ付勢されて収納部313から抜け出ることを規制する。
また、図15に示すように、筒部200の突出部210は、ベース部材310の収納部313に形成した貫通孔323bを挿通する。
以上のように、押圧体19が形成され、ベース部材310の収納部313内に筒部200を収容する。
なお、図14では、図示を省略したストップスイッチ基板400(図11参照)に搭載されるLED410(図11参照)の端子412、フォトセンサ420、コンセント440及び図示せぬストップスイッチ基板400を被覆部材350とともにベース部材310のネジ取付穴330に螺合する固定ネジ450の図示を行っているが、押圧体19を収納部313内に収納させた状態では、これらの部材はまだ収納部313内やベース部材310に配設されていない。
次に、ベース部材310の後面にネジ505を用いてカバー部500を一体的に固定する。その後、裏面側にLED410、フォトセンサ420及びコンセント440を搭載したストップスイッチ基板400をベース部材310に組み付ける。このとき、ストップスイッチ基板400に設けたLED410をベース部材310の貫通孔319と筒部本体202の貫通孔209から筒部本体202内に挿入するとともに、ストップスイッチ基板400の前端縁をベース部材310の前板部311の裏面に設けた補強片339に当接させることにより、先端部の位置決めを行う。
その後、ストップスイッチ基板400に形成したピン嵌合孔430に収納部313に立設した位置決めピン321を嵌合させる。これによりストップスイッチ基板400に搭載されたLED410、フォトセンサ420及びコンセント440は、図14に示す配置位置にセットすることができる。尚、図14では、ストップスイッチ基板400の図示は省略している。
ストップスイッチ基板400を収納部313の上面に載置した後、被覆部材350の開口356を通したハーネスを、ストップスイッチ基板400に搭載したコンセント440に差し込む。その後、被覆部材350の後板部352の下端に形成した係合片354を、ベース部材310の下板部328に形成した係合凹部335に係合させながら、被覆部材350の嵌合段差部359とベース部材310の側板部329に形成した嵌合段差部320とを噛み合わせる。
そして最後に、固定ネジ450を被覆部材350に形成したネジ挿入孔355から挿入して、ストップスイッチ基板400に形成したネジ挿入孔404を通ってベース部材310のネジ取付穴330に螺合させる。固定ネジ450を締結することによって、一体的に固定された操作部15を完成させることができる。完成した操作部15をフロントドア2bに搭載することができる。
操作部15のパチスロ1のフロントドア2bへの搭載状態は、カバー部500に形成した係止爪502による係合、ベース部材310に形成したフック爪333による係合、カバー部500に形成した第1ボス部503との間でのネジ結合によって維持されることになる。即ち、操作部15のフロントドア2bの枠体部への固定は、3段階での固定手段により維持されることになる。
このように、不正行為によるカバー部500の取り外しを難しいものとするとともに、仮にカバー部500が不正に取り外されても、収容部300本体は、フック爪333によってフロントドア2bに保持された状態が維持されている。しかも、ストップスイッチ基板400は、固定ネジ450によって、ベース部材310と被覆部材350との間に密閉された状態に維持されている。このように本発明の実施形態では、ストップスイッチ基板400への不正接触を確実に防止できる。
上記説明では、LED410を上方より筒部200内に挿入した構成について説明を行ったが、図10に示す操作部15の天地を逆にした構成として使用することもできる。即ち、操作部15をフロントドア2bに搭載したときの操作部15の上部空間と下部空間の大きさに応じて、操作部15の取付方向を上下逆さまにすることもできる。
次に、図15、図18を用いて、本発明の実施形態について説明する。
操作部15のストップスイッチ基板400におけるLED410がメインCPU93から出力された点灯信号を受信すると、LED410の発光部411が発光する。LED410の発光部411の頂点側は、押圧体19の筒部200における中心軸線X付近に位置している。また、押圧体19の後方の開口は封止部206によって封止されており、封止部206における反射面としての鉛直部207及び傾斜部208の前面には、反射率の高い塗料が塗布されている。このため、LED410で発光した光は、反射面によって効率的に反射されて前方に照射される。
前方に照射された光は、光拡散フィルム230によって拡散されて、押圧体19の押圧操作部220における押圧面部221を均一に照射する。
押圧操作部220が遊技者によって押圧されると、押圧体19はコイルバネ240を圧縮しながら後方へと移動する。押圧体19の移動に伴って突出部210は後方側に移動し、フォトセンサ420の発光体421とフォトダイオード422との間に侵入する。そして、突出部210が、フォトダイオード422に照射される発光体421の光を遮断することになる。
このとき、封止部206とベース部材310に形成したLED410用の貫通孔319とストップスイッチ基板400とによって、外部に漏れ出るのを遮断されているので、LDE410からの光がフォトセンサ420のフォトダイオード422で誤検出されることはない。
突出部210によって、フォトセンサ420の発光体421からの光を受光しているフォトダイオード422の受光量が所定光量に満たなくなると、フォトセンサ420は、ローレベルの信号(押圧検知信号)を出力する。メインCPU93は、ローレベルの信号(押圧検知信号)に基づいて、消灯信号を出力する。そして、LED410は、消灯信号に従って消灯する。
また、押圧操作部220が押圧されて、押圧体19が後方へ所定距離移動すると、筒部200のフランジ部204が、ベース部材310の前板部311に形成した段部316の底面に当接する。この当接によって、押圧体19の後方への移動量が規制される。
上述したように、本発明の実施形態では、ベース部材310と被覆部材350とによって、収容部300を構成しており、しかも、収容部300は、固定ネジ450で一体的に固定された構成になっている。また、ベース部材310と被覆部材350との接合部から収容部300内を視認することができない構成になっているので、不正な行為によって被覆部材350がベース部材310から外されてしまうのを確実に防止しておくことができる。
また、カバー部500はフロントドア2bに対して、係止爪502による係合と第1ボス部503によるネジ結合、更にはベース部材310に形成したフック爪333を介しての係合のように三段階にわたって固定されているので、カバー部500が不正行為によって破断され難く構成している。カバー部500の挿通孔501から押圧操作部220を抜き出そうとしても、押圧操作部220に形成したフランジ部222によって押圧操作部220の抜き出しを防止できる。更に、挿通孔501と押圧操作部220との隙間から不正工具を挿入しようとしても、押圧操作部220に形成したフランジ部222によって不正工具の侵入を防止できる。
仮にカバー部500が破壊されたとしても、収容部300は、フック爪333でフロントドア2bの枠部材に固定されているので、収容部300を外部に取り出すことはできない。しかも、固定ネジ450で固定されている収容部300は無傷な状態のままフロントドア2bに固定されている。このように、不正行為によってストップスイッチ基板400に不正にアクセスすることを防止できる。
押圧体19の突出部210が、収納部313の後面における中心部付近から筒部200の中心軸線Xに沿って突出した配置構成になっているので、押圧操作部220の押圧箇所に応じた突出部210の移動量の変動を小さくすることができる。このため、遊技者の押圧操作部220の押圧箇所に関わらず、フォトセンサ420は、押圧操作部220の押圧に伴う突出部210の移動、すなわち押圧体19の移動を精度良く検出することができる。このため、遊技者が意図した操作を精度良く検出することができる。
また、LED410の光がフォトセンサ420側に悪影響を及ぼさないように、LED410の光がフォトセンサ420側に届くのを遮断することができるので、フォトセンサ420は押圧体19の移動を精度良く検出することができる。このため、遊技者が意図した操作を精度良く検出することができる。
また、LED410の発光部411が、貫通孔209を介して筒部本体202内における筒部200の中心軸線X付近に配置されているので、発光部411から照射される光と、筒部本体202の封止部206に形成した反射面で反射された反射光とによって、押圧操作部220の押圧面部221を均一に光らせることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明した。しかしながら、上記実施の形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本発明を、パチスロ1に設けられたBETボタン22に適用してもよい。また、パチンコ機やパチスロに設けられた演出用のボタンに適用してもよい。
本実施形態では、押圧体19を正面視での形状が略楕円筒状に形成した態様を説明したが、押圧体19における正面視での形状を断面四角形などの多角形筒状や断面真円状に形成してもよい。また、押圧体19を円錐台や多角錐台のような錐台状に形成してもよい。