以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
図2に示すように、ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を、背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
タンクレール154はツインレールとも称され、例えば第1副基板160と少なくとも一部が前後方向に重畳するように配置されている。本実施の形態によるぱちんこ機100では、部材の配置領域を節約するため、制御基板にノイズを与える恐れのあるタンクレール154が第1副基板160に重畳して配置されている。しかしながら、ぱちんこ機100は、タンクレール154にノイズ対策が施されている場合、タンクレール154と第1副基板160とが重畳して配置されていても、第1副基板160のノイズによる影響を軽減することができる場合がある。また、タンクレール154にはノイズ対策が施されているので、タンクレール154の側面を絶縁性の透明部材で形成することができる。これにより、タンクレール154がぱちんこ機100に設置された場合に、ぱちんこ機100の背面側に位置するタンクレール154の側面を透して、タンクレール154での遊技球の流下状況を目視により確認することができる場合がある。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検出するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部(払出基板170)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、払出装置152の排出口152aから排出され、後述の払出通路ユニット300や排出口ユニット400を通過してぱちんこ機100の表側に配設した払出通路121(図1参照)から上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。CRインタフェース部186は、例えばD−sub(D−subminiature)コネクタで構成されたCRユニット接続部186aを有している。CRインタフェース部186は、CRユニット接続部186aを介して払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うようになっている。
第2副基板164を収納する第2副基板ケース166の図中左上には、例えばスピーカ120の音量を調整する音量調整スイッチ192を設けている。音量調整スイッチ192は、例えばロータリースイッチで構成される。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、球タンク150の右側であってタンクレール154の上方に中継基板196を有している。中継基板196はぱちんこ機100とホールコンピュータとの電気的接続に用いられる。遊技盤200の交換を行う場合にぱちんこ機100とホールコンピュータとの配線を変更する必要がないため、遊技盤200は、中継基板196を介して本体104とホールコンピュータとを接続したままで交換される。但し、機種によってはぱちんこ機100からホールコンピュータに送信する信号の種類を変更する必要があるため、ぱちんこ機100は、遊技盤200の取り外し時に、ぱちんこ機100の正面(手前)側から中継基板196の接続状況が把握できるように構成されていてもよい。
同様に、外部と接続の必要がある他の構成(例えば不図示の電源コード)についても、本体104に備えておくことが好ましい。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、中継基板196の右側に電源コネクタ191を有している。電源コネクタ191には、不図示の電源コードが接続されるようになっている。
ぱちんこ機100の機種を変更する際には、遊技盤200を交換するが、このとき主基板156、第1副基板160および第2副制御部500も交換することになる場合があるので、主基板156、第1副基板160および第2副制御部500は遊技盤200に設ける場合がある。
また、ぱちんこ機100の機種を変更する場合であっても、本体104は交換せずそのまま使用することができる場合があり、このとき払出基板170、発射基板174および電源基板182も交換の必要がない場合があるので、払出基板170、発射基板174および電源基板182は本体104に設ける場合がある。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208(液晶表示装置208)を配設し、装飾図柄表示装置208の上方に演出可動体224を配設している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成するが、本発明はこれに限られるものではなく、EL等を用いた表示装置を用いてもよい。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技盤200の右上部には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
また、本実施形態では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cのそれぞれに表示する装飾図柄に次ぐ4つ目の装飾図柄として第4図柄を設けている。この第4図柄は、特図1用としての特図1用第4図柄219、および特図2用としての特図2用第4図柄221の2つを設けており、演出表示領域208d(例えば下部)に表示する。第4図柄は、変動/停止を表示するものであり、例えば黒色は停止表示を示し、グレー色は変動表示を示す。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では遊技盤200の右側に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つ、右部下方に1つの計2つ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
上述の打球方向変換部材236や遊技釘238などの遊技球が接触可能な部品が、遊技領域に配置されると共に発射された遊技球が接触可能な遊技部品である。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能である。転動領域であるステージ244上で、受入孔244bに進入した遊技球は放出部である放出孔244aから放出され、放出した球が第1特図始動口230へ入球し易くなる場合を設けている。
演出可動体224は、本実施例では、装飾図柄表示装置208の視認可能な領域を制限するよう、不図示のモータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび246b並びに右扉246cおよび246dからなり、装飾図柄表示装置208の前面に配設する。左扉246aおよび右扉246cの上部には、左扉246aおよび右扉246cのそれぞれを左右方向に移動可能な移動機構(不図示)を有する。
<制御部>
次に、図4を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、ぱちんこ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136および設定操作部139に備えられた各ボタンのそれぞれの押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、「特図E」および「特図F」は、大当りした時の普図の状態が普図高確率状態である場合には、大当りした後の普図の遊技状態は普図高確率状態となり、大当りしたことにより電サポ状態が終わってしまうということが起こらないように構成されている。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも小当りした時の遊技状態となる図柄である。例えば、小当りした時の遊技状態が、特図高確率普図高確率状態であったならば、小当り終了後も特図高確率普図高確率状態となり、小当りした時の遊技状態が、特図低確率普図低確率状態であったならば、小当り終了後も特図低確率普図低確率状態となる。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りとほぼ同じアタッカーの挙動を示す。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図E」、「特図F」と同じ状態であり、装飾図柄表示装置208に表示される演出も同じ態様とすることで、特図の遊技状態が高確率に移行していることを期待させることができるようになっている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。以下の図面において、「装飾図柄の変動表示」を矢印で示す場合があるが、実際には、表示する装飾図柄を、このように切り替える場合がある。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップ10101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップ10101の次のステップ10103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップ10103の次のステップ10105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップ10103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップ10103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップ10105は繰り返し実行される。
ステップ10107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップ10107の次のステップ10109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップ10113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップ10111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップ10113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップ10113に進む。
ステップ10111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップ10115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップ10111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップ10113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113の次のステップ10115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップ10207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップ10115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップ10201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップ10201の次のステップ10203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップ10203の次のステップ10205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップ10205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップ10205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップ10205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップ10205の次のステップ10207およびその次のステップ10209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップ10207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップ10115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップ10209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップ10209の次のステップ10211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップ10211の次のステップ10213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップ10213の次のステップ10215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップ10215の次のステップ10217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップ10205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップ10217の次のステップ10219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップ10219の次のステップ10221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップ10223に移行するようにしている。
ステップ10223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップ10223の次のステップ10224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
このステップ10224の特図先読み処理について、図14および図15を参照して説明する。図14は特図先読み処理を示すフローチャートであり、図15は特図先読み処理を示すフローチャートであって図14に続く処理を示す図である。
図14のステップ11101ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断し、電サポ中であると判断すると(ステップ11101:Yes)、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断し(ステップ11103)、特図2始動口232への入賞があったと判断すると(ステップ11103:Yes)、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みし、特図2関連抽選処理(図7のステップ10229)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行い(ステップ11105)、大当りであれば(ステップ11105:Yes)ステップ11107に進み、小当りであれば(ステップ11105:No、ステップ11111:Yes)ステップ11113に進み、大当りでも小当りでもなければ(ステップ11105:No、ステップ11111:No)ステップ11115に進む。
次いで、ステップ11107、ステップ11113、ステップ11115では、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する。
次いで、ステップ11109では、事前判定された停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図11(b)に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を事前判定する。次いで、事前判定して得られた事前判定結果(当否判定結果、停止図柄、特図タイマ番号)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
図14のステップ11101において、現在の制御状態が電サポ中ではないと判断すると(ステップ11101:Yes)、図15に進み、特図1始動口230への入賞があったか否かを判断し(ステップ11117)、特図1始動口230への入賞があったと判断すると(ステップ11117:Yes)、入賞した特図1始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みし、特図1関連抽選処理(図7のステップ10231)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行い(ステップ11119)、大当りであれば(ステップ11119:Yes)ステップ11121に進み、小当りであれば(ステップ11119:No、ステップ11125:Yes)ステップ11127に進み、大当りでも小当りでもなければ(ステップ11119:No、ステップ11125:No)ステップ11129に進む。
次いで、ステップ11121、ステップ11127、ステップ11129では、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する。
次いで、ステップ11123では、事前判定された停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図11(a)に示す特図1変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を事前判定する。次いで、事前判定して得られた事前判定結果(当否判定結果、停止図柄、特図タイマ番号)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図1先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図1先読み結果として、特図1先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図1先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図1先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図1先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
なお、特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブル、特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
また、この特図先読み処理では、特図先読み処理の結果に基づくコマンド(例えば、先読み結果情報コマンド、先読み予告のコマンド)を、上述の送信情報記憶領域にセットする。
次いで、図7の説明に戻り、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップ10225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップ10227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップ10227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップ10225およびステップ10227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップ10229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップ10231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップ10229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップ10231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップ10229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップ10231の次のステップ10233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップ10233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップ10233の次のステップ10235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップ10235の次のステップ10237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ10205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップ10219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップ10237の次のステップ10239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップ10243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10241に進む。ステップ10241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップ10201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップ10243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップ10301の次のステップ10303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10305の処理に移行する。ステップ10305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10305の次のステップ10307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10307の次のステップ10309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10309の次のステップ10311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップ10309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップ10311の次のステップ10313では、ステップ10309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップ10313の次のステップ10315では、ステップ10309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップ10315の次のステップ10317では、ステップ10309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップ10317の次のステップ10319では、ステップ10309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップ10319の次のステップ10321では、ステップ10309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップ10303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップ10501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップ10303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップ10501の次のステップ10503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップ10601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップ10601の次のステップ10603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップ10605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップ10605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップ10601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップ10605の次のステップ10607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップ10607の次のステップ10609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップ10611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップ10611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップ10701の次のステップ10703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10705の処理に移行する。ステップ10705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10705の次のステップ10707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10707の次のステップ10709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10709の次のステップ10711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップ10711の次のステップ10713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップ10703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップ10703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100での特図変動遊技等について図10乃至図13を用いて説明する。
まず、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図10を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップ10229、10231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。
図10(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図10(c)に示す特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1または特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図I」および「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図11は、特図変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図変動表示時間決定テーブルの一例を示している。
図11(a)は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップ10231)において用いられる。図11(a)に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11(a)に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つに区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「スーパーリーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「スーパーリーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図11(b)は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップ10229)において用いられる。図11(b)に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11(b)に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つに区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間65000msに対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「スーパーリーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図12は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理(詳細は図16を参照して後述)における保留変化の抽選処理(図16のステップ11205)で用いられる保留変化予告抽選テーブル1の一例を示している。
保留変化予告抽選テーブル1は、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。保留変化予告抽選テーブル1は、装飾図柄表示装置208による先読み予告演出の実行の有無を決定するために用いられる。先読み予告は、保留中の特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。保留変化予告抽選テーブル1は、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。ここでは、一例として、装飾図柄表示装置208の特図1保留アイコン表示領域および特図2保留アイコン表示領域に表示するアイコンを決定する。
図13は、装飾図柄表示装置208の特図1保留アイコン表示領域および特図2保留アイコン表示領域に表示するアイコン画像の一例を示している。図13(a)には「変化なし」の先読み予告時に表示される保留アイコンである「丸印」を表した画像を示し、図13(b)には「保留A」の先読み予告時に表示される保留アイコンである「爺」を表したキャラクタ画像を示し、図13(c)には「保留B」の先読み予告時に表示される保留アイコンである「吉宗」を表したキャラクタ画像を示し、図13(d)には「ボタン保留⇒保留A」の先読み予告時に表示される保留アイコンである、初めに表示される「ボタン」を表した画像と、例えば「ボタン」画像表示中にボタン操作(例えばチャンスボタン136の押下)されたときに表示する「爺」を表したキャラクタ画像を示し、図13(e)には「ボタン保留⇒保留B」の先読み予告時に表示される保留アイコンである、初めに表示される「ボタン」を表した画像と、例えば「ボタン」画像表示中にボタン操作(例えばチャンスボタン136の押下)されたときに表示する「吉宗」を表したキャラクタ画像を示している。
図12に示す保留変化予告抽選テーブル1は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」、「ボタン保留⇒保留A」、「保留B」、「ボタン保留⇒保留B」および「可動体」の6個に区分されている。「変動時間」は、図11に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップ10233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6個に区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチハズレ」となり、「40000ms」では「スーパーリーチAハズレ」となり、「60000ms」では「スーパーリーチBハズレ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「スーパーリーチA当り」となり、「65000ms」では「スーパーリーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、図13(a)の「通常保留」アイコンを装飾図柄表示装置208に表示することを示し、その右隣の「保留A」は、図13(b)の「保留A」アイコンを装飾図柄表示装置208に表示することを示し、その右隣の「ボタン保留⇒保留A」は、図13(d)の「ボタン保留⇒保留A」アイコンを装飾図柄表示装置208に表示することを示し、その右隣の「保留B」は、図13(c)の「保留B」アイコンを装飾図柄表示装置208に表示することを示し、その右隣の「ボタン保留⇒保留B」は、図13(e)の「ボタン保留⇒保留B」アイコンを装飾図柄表示装置208に表示することを示し、その右隣の「可動体」は、例えば遮蔽装置246を動作させることを示している。「変化なし」、「保留A」、「ボタン保留⇒保留A」、「保留B」、「ボタン保留⇒保留B」および「可動体」は、RAM408に設けられた保留変化予告抽選用乱数カウンタから取得した保留変化予告抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6個に区分されている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には保留変化予告抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜97が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値98〜99が割り当てられ、「保留B」、「ボタン保留⇒保留B」および「可動体」に数値が割り当てられていない。なお、図12では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表している。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「保留A」に数値40〜59が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値60〜69が割り当てられ、「保留B」に数値80〜89が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留B」に数値90〜95が割り当てられ、「可動体」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜59が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値60〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜84が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留B」に数値85〜89が割り当てられ、「可動体」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜79が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値80〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96〜97が割り当てられ、「可動体」に数値98〜99が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜39が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値40〜69が割り当てられ、「保留B」に数値70〜79が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留B」に数値80〜85が割り当てられ、「可動体」に数値86〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜29が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留A」に数値30〜44が割り当てられ、「保留B」に数値45〜59が割り当てられ、「ボタン保留⇒保留B」に数値60〜79が割り当てられ、「可動体」に数値80〜99が割り当てられている。
なお、「ボタン保留⇒保留A」、または「ボタン保留⇒保留B」においては、例えば、ボタン操作(例えばチャンスボタン136の押下)を受付ける期間(例えば、図柄変動中)に遊技者により操作された場合に、表示を「ボタン保留」から「保留A」へ、または「ボタン保留」から「保留B」へと変化する。遊技者が操作しなかった場合は、「ボタン保留」画像の表示を、この保留の変動が開始されるまで継続する。
なお、遊技者がボタン操作しなかった場合でも、ボタン保留が操作された場合と同じ保留画像を表示してもよい(例えば、ボタン保留の変動が開始した後(または開始したと同時)に遊技者操作によって変わる予定だった保留画像を表示するようにしてもよい)。
なお、図柄停止中はボタン操作を受付けないようにしてもよい。
なお、ボタン保留と他のボタン演出(例えば、図32(c)から図32(f)の吉宗がプラカードを持っている演出)の遊技者操作の受付期間が重複した場合は、他のボタン演出を優先させるようにしてもよい(すなわち、ボタン保留は遊技者操作があっても保留画像を変化させないようにしてもよい。)。また、逆であってもよく、両方の演出について遊技者操作を受付けてもよく、両方の演出について遊技者操作を受付けないようにしてもよい。なお、三つ以上の演出が重複した場合には、重複した複数の演出のうちの一つのみは遊技者操作を受付けるものであってもよく、重複した複数の演出のうちの少なくとも一つは遊技者操作を受付けるものであってもよく、重複した複数の演出のうちの全ての遊技者操作を受付けるものであってもよく、重複した複数の演出のうちの一つのみは遊技者操作を受付けないものであってもよく、重複した複数の演出のうちの少なくとも一つは遊技者操作を受付けないものであってもよく、重複した複数の演出のうちの全ての遊技者操作を受付けないものであってもよい。
なお、先読みのボタン演出(例えばボタン保留)と当該変動のボタン演出(例えば図32(c)から図32(f)のプラカードや、変動アイコンなど)が重複した場合は、当該変動のボタン演出を優先して行うようにしてもよい。また逆でもよく、両方の演出について受付けてもよく、両方の演出について受付けないようにしてもよい。
なお、先読みのボタン演出が複数表示されている場合(例えば、ボタン保留が複数など)、先に消化されるボタン保留について優先的に遊技者操作を受付けるようにしてもよい。また、後に消化されるボタン保留について優先的に受付けるようにしてもよく、両方の演出について受付けないようしてもよい。先読みのボタン演出が同一の保留について複数行われている場合(例えばボタン保留と「ボタン保留と異なる先読みボタン演出」)は、一方(例えば、ボタン保留)を優先的に行うようにしてもよく、他方(「ボタン保留と異なる先読みボタン演出」)を優先的に行うようにしてもよく、両方行ってもよく、両方行わないようにしてもよい。なお、この先読みのボタン演出が複数表示されている場合についての説明は、先読みのボタン演出が複数表示されている場合に限られるものではなく、「先読みのボタン演出が複数表示されている場合」を「当該変動のボタン演出が複数表示されている場合」と読み替えて、当該変動のボタン演出が複数表示されている場合にも同様に適用してもよい。
図16は、第1特図始動口230または第2特図始動口232に入賞したタイミングで実行される始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のフローチャートである。この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理は、例えば、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理の演出制御処理(図8のステップ10309)内で実行される。
ステップ11201では、先読み実行中フラグの状態を判定する。先読み実行中フラグがオフでなければ(ステップ11201:No)、ステップ11213に進む。先読み実行中フラグがオフであれば(ステップ11201:Yes)、今回の特図先読み処理のステップ11109または11123で抽選した変動時間が、図12の保留変化予告抽選テーブル1の「変動時間」にあるか否かを判定する(ステップ11203)。
ステップ11203において、今回の変動時間が、図12の保留変化予告抽選テーブル1の「変動時間」になければ(ステップ11203:No)、ステップ11213に進む。今回の変動時間が、図12の保留変化予告抽選テーブル1の「変動時間」にあれば(ステップ11203:Yes)、上述した図12の保留変化予告抽選テーブル1を用いた、保留変化の抽選処理を実行する(ステップ11205)。
ステップ11205の抽選処理の結果が当選ではない場合(図12の「変化なし」の場合)には(ステップ11207:No)、ステップ11213に進む。ステップ11205の抽選処理の結果が当選の場合(図12の「変化なし」以外の場合)には(ステップ11207:Yes)、先読み予告実行回数を設定し(ステップ11209)、先読み実行中フラグをオンする(ステップ11211)。次いで、ステップ11213では保留コマンドを出力し、終了する。
図17は、特図1変動遊技または特図2変動遊技が開始されるタイミングで実行される変動開始時サブ側先読み予告実行処理のフローチャートである。この変動開始時サブ側先読み予告実行処理は、例えば、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理の演出制御処理(図8のステップ10309)内で実行される。
ステップ11301では、先読み実行中フラグの状態を判定する。先読み実行中フラグがオンでなければ(ステップ11301:No)、ステップ11308に進む。先読み実行中フラグがオンであれば(ステップ11301:Yes)、先読み予告実行回数を1減算し(ステップ11303)、1減算した結果の先読み予告実行回数が0であるかを判定する(ステップ11305)。
ステップ11305において、先読み予告実行回数が0でなければ(ステップ11305:No)、ステップ11308に進む。先読み予告実行回数が0であれば(ステップ11305:Yes)、先読み実行中フラグをオフにする(ステップ11307)。
ステップ11308では通常予告抽選処理を実行し、次いで、ステップ11309では通常予告のコマンド出力を行い、終了する。
<チャンスボタンユニットの構成>
<<第一の実施例>>
図18は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第一の実施例を示す図であって、(a)はチャンスボタンユニットの概略平面図であり、(b)はチャンスボタンユニットの概略正面図である。
チャンスボタンユニット700は、例えば、図1に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たすボタンを備えるユニットであり、この第一の実施例では、チャンスボタン701およびチャンスボタン702の二つのボタンを備える。チャンスボタン701およびチャンスボタン702のそれぞれは、遊技者が押下操作を実行可能なものであり、ぱちんこ機100は、このそれぞれの押下操作を受付ける手段を有する。チャンスボタンユニット700は例えば演出手段である。
チャンスボタン701は例えば第一の操作手段であり、チャンスボタン702は例えば第二の操作手段である。
また、チャンスボタン701の押下面は例えば第一の領域であり、チャンスボタン701の押下面は例えば第三の領域であり、チャンスボタン702の押下面は例えば第二の領域であり、チャンスボタン702の押下面は例えば第四の領域である。
以下、チャンスボタンユニット700の動作について、図19を参照しながら説明する。
図19は、チャンスボタンユニット700の動作を説明する図であり、(a)は第一の状態での動作を説明する図であり、(b)は第二の状態での動作の第一の例を説明する図であり、(c)は第二の状態での動作の第二の例を説明する図である。
ぱちんこ機100は、第一の状態、第二の状態になり得る。第一の状態、第二の状態については、詳しくは後述する。
第一の状態の場合には、図19(a)に示すように、チャンスボタン701やチャンスボタン702を操作しようとしたとき、チャンスボタン701(第一の操作手段)は操作可能であるが、チャンスボタン702(第二の操作手段)は操作不可能である。なお、チャンスボタン701およびチャンスボタン702は同時に操作するものであってもよいし、同時に操作しない(チャンスボタン701を操作後にチャンスボタン702を操作する、チャンスボタン702を操作後にチャンスボタン701を操作する、チャンスボタン701およびチャンスボタン702の一方のみを操作する)ものであってもよい。
第二の状態の第一の例の場合には、図19(b)に示すように、チャンスボタン701やチャンスボタン702を操作しようとしたとき、チャンスボタン701(第一の操作手段)は操作不可能であるが、チャンスボタン702(第二の操作手段)は操作可能である。なお、チャンスボタン701およびチャンスボタン702は同時に操作するものであってもよいし、同時に操作しない(チャンスボタン701を操作後にチャンスボタン702を操作する、チャンスボタン702を操作後にチャンスボタン701を操作する、チャンスボタン701およびチャンスボタン702の一方のみを操作する)ものであってもよい。
第二の状態の第二の例の場合には、図19(c)に示すように、チャンスボタン701やチャンスボタン702を操作しようとしたとき、チャンスボタン701(第一の操作手段)は操作可能であり、チャンスボタン702(第二の操作手段)は操作可能である。なお、チャンスボタン701およびチャンスボタン702は同時に操作するものであってもよいし、同時に操作しない(チャンスボタン701を操作後にチャンスボタン702を操作する、チャンスボタン702を操作後にチャンスボタン701を操作する、チャンスボタン701およびチャンスボタン702の一方のみを操作する)ものであってもよい。
<<第二の実施例>>
図20は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第二の実施例を示す図であって、(a)はチャンスボタンユニットの概略平面図であり、(b)はチャンスボタンユニットの概略正面図である。
チャンスボタンユニット1700は、例えば、図1に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たすボタンを備えるユニットであり、この第二の実施例では、チャンスボタン1701とチャンスボタン1701の周囲の領域である周囲領域1702を備える。チャンスボタン1701および周囲領域1702のそれぞれは、遊技者が押下操作を実行可能な場合があるものであり、ぱちんこ機100は、このそれぞれの押下操作を受付ける手段を有する。チャンスボタンユニット1700は例えば演出手段である。
チャンスボタン1701は例えば第一の操作手段である。
また、チャンスボタン1701の押下面は例えば第一の領域であり、チャンスボタン1701の押下面は例えば第三の領域であり、チャンスボタン1701の押下面は例えば第四の領域であり、周囲領域1702およびチャンスボタン1701の押下面は例えば第二の領域であり、周囲領域1702(第二の領域のうち第一の領域を除いた領域)は第五の領域である。
以下、チャンスボタンユニット1700の動作について、図21を参照しながら説明する。
図21は、チャンスボタンユニット1700の動作を説明する図であり、(a)は第一の状態での動作を説明する図であり、(b)は第二の状態での動作の第一の例の第一の動作を説明する図であり、(c)は第二の状態での動作の第一の例の第二の動作を説明する図であり、(d)は第二の状態での動作の第二の例を説明する図である。
ぱちんこ機100は、第一の状態、第二の状態になり得る。第一の状態、第二の状態については、詳しくは後述する。
第一の状態の場合には、図21(a)に示すように、チャンスボタン1701や周囲領域1702を操作しようとしたとき、チャンスボタン1701(第一の操作手段)は操作可能であるが、周囲領域1702(第二の操作手段)は操作不可能である。すなわち、第一の状態である場合に、第一の操作手段を操作しようとすると、第一の操作手段(=第一の領域)は操作可能(移動可能)であるが、第二の領域の一部(第一の領域を除く領域=第五の領域)は移動しない。
第二の状態の第一の例の第一の動作の場合には、図21(b)に示すように、チャンスボタン1701(第一の操作手段)を操作(押下)すると、チャンスボタン1701(第一の操作手段)が移動する(下がる)とともに周囲領域1702も移動する(下がる)ものである。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量よりも大きい場合がある。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量と同じ場合がある。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量よりも小さい場合がある。
第二の状態の第一の例の第二の動作の場合には、図21(c)に示すように、チャンスボタン1701(第一の操作手段)を操作せずに周囲領域1702(第二の領域の一部(第一の領域を除く領域=第五の領域))を操作(押下)すると、周囲領域1702が移動する(下がる)とともにチャンスボタン1701(第一の操作手段)も移動する(下がる)ものである。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量よりも大きい場合がある。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量と同じ場合がある。チャンスボタン1701の移動量は周囲領域1702の移動量よりも小さい場合がある。
第二の状態の第二の例の場合には、図21(d)に示すように、チャンスボタン1701(第一の操作手段)を操作せずに周囲領域1702(第二の領域の一部(第一の領域を除く領域=第五の領域))を操作(押下)すると、周囲領域1702が移動し(下がり)、チャンスボタン1701(第一の操作手段)は移動しない(下がらない)ものである。すなわち、周囲領域1702(第二の領域の一部(第一の領域を除く領域=第五の領域))を操作(押下)すると、周囲領域1702のみが移動可能な場合がある。
<<第三の実施例>>
図22は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は第一の状態におけるチャンスボタン操作前のチャンスボタンユニットを示す斜視図であり、(b)は第一の状態におけるチャンスボタン操作後のチャンスボタンユニットを示す斜視図である。
図23は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は図22(a)のチャンスボタンユニットの正面図であり、(b)は図22(b)のチャンスボタンユニットの正面図である。
チャンスボタンユニット2700は、例えば、図1に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たすボタンを備えるユニットであり、この第三の実施例では、チャンスボタン2701とチャンスボタン2701の周囲の領域である周囲領域2702を備える。周囲領域2702のうちチャンスボタン2701に最も近い部分は縁部2702dである。チャンスボタン2701および周囲領域2702のそれぞれは、遊技者が押下操作を実行可能な場合があるものであり、ぱちんこ機100は、このそれぞれの押下操作を受付ける手段を有する。チャンスボタンユニット2700は例えば演出手段である。
チャンスボタン2701は例えば第一の操作手段である。
また、チャンスボタン2701の押下面は例えば第一の領域であり、チャンスボタン2701の押下面は例えば第三の領域であり、チャンスボタン2701の押下面は例えば第四の領域であり、周囲領域2702およびはチャンスボタン2701の押下面は例えば第二の領域であり、周囲領域2702(第二の領域のうち第一の領域を除いた領域)は第五の領域である。
図24は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は図23(a)のチャンスボタンユニットの概略断面図であり、(b)は図23(b)のチャンスボタンユニットの概略断面図である。
チャンスボタンユニット2700は、中空のケース部品2706内に各部品を収容して構成される。
ケース部品2706は貫通孔2706aを有する。駆動手段2707によって図中の左右方向に移動可能なストッパー片2707aは、この貫通孔2706aを介してケース部品2706内に進入あるいはケース部品2706内から抜出る。駆動手段2707およびストッパー片2707aは、貫通孔2706aに進入可能な位置に固定されている。
チャンスボタン2701は台座部品2705を有する。台座部品2705の下部には検知片2705a(第一の検知片)を設けており、チャンスボタン2701が下方向に移動すると検知片2705aが下がって、ケース部品2706内に設けたセンサ手段(第一の検知手段)2706bによって検知される。これによってチャンスボタン2701の押下操作を検知する。なお、チャンスボタン2701に不図示のセンサ手段を設け、チャンスボタン2701が下方向に移動するとこのセンサ手段が下がって、ケース部品2706内に設けた不図示の検知片を検知するようにしてもよい。
なお、周囲領域2702に不図示の検知片を設け、周囲領域2702が下方向に移動するとこの検知片が下がって、ケース部品2706内に設けた不図示のセンサ手段によって検知されるようにしてもよい。また、周囲領域2702に不図示のセンサ手段を設け、周囲領域2702が下方向に移動するとこのセンサ手段が下がって、ケース部品2706内に設けた不図示の検知片を検知するようにしてもよい。
台座部品2705の下部には例えばコイルばねである弾性部材2708を設けており、チャンスボタン2701を、押下操作の方向と逆の方向に付勢している。なお、周囲領域2702を押下操作の方向と逆の方向に付勢する不図示の弾性部材を設けてもよい。
周囲領域2702のうちチャンスボタン2701の近傍には凹部2702aを設けている。また、チャンスボタン2701は貫通孔2701aを有している。チャンスボタン2701内に不図示の固定手段によって固定された駆動手段2703によって図中の左右方向に移動可能な係止片2707aは、貫通孔2701aを介して凹部2702a内に進入して周囲領域2702とチャンスボタン2701との係止を行う。この係止中は、周囲領域2702とチャンスボタン2701は一緒に動く。係止片2707aが凹部2702aから抜出ると、周囲領域2702とチャンスボタン2701は別々に動く。
また、周囲領域2702のうち貫通孔2706aの近傍の上側には端部2702bを設けている。ストッパー片2707aが貫通孔2706aを介してケース部品2706内に進入していると、端部2702bがストッパー片2707aに当り、周囲領域2702の下方向への移動が阻害される。
チャンスボタン2701の上面(押下面)は透光性の部材でできており、チャンスボタン2701には、LED基板2704に実装したLED2704aを設けている。LED2704aは、例えば、図1に示したチャンスボタンランプ138と同様の役割を果たす。LED2704aからの光は、チャンスボタン2701の上面を介して遊技者によって視認可能に構成されており、チャンスボタン2701内の駆動手段2703や係止片2707aは、この光の進路を妨害しない位置に設けられている場合がある。LED2704aは一つでもよく、複数でもよく、また、設けない場合もある。
なお、端部2702bおよびストッパー片2707aの構成と、凹部2702aおよび係止片2707aの構成は、端部2702bおよびストッパー片2707aの構成のみを設けて凹部2702aおよび係止片2707aの構成は設けなくてもよいし、端部2702bおよびストッパー片2707aの構成は設けず凹部2702aおよび係止片2707aの構成のみを設けてもよい。
また、チャンスボタンユニット2700内の各部品の動作を規制する機構は、図24に示したものに限られるものではなく、図24に示した構成と同様の状態を実現可能な機構であれば、いかなる機構を用いてもよい。
第一の状態では、駆動手段2707によってストッパー片2707aは、ケース部品2706内に進入しており、周囲領域2702の下方向への移動は不可能な状態になっている。また、第一の状態では、係止片2707aは凹部2702aから抜けた状態である。この状態で、図22(b)、図23(b)、図24(b)に示すようにチャンスボタン2701を操作すると、ストッパー片2707aに当たって周囲領域2702は下方向への移動を阻害されるが、チャンスボタン2701は動きを阻害されず、押下操作が可能である。
図25は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は第二の状態の第一の例におけるチャンスボタン操作前のチャンスボタンユニットを示す斜視図であり、(b)は第二の状態の第一の例におけるチャンスボタン操作後のチャンスボタンユニットを示す斜視図である。
図26は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は図25(a)のチャンスボタンユニットの正面図であり、(b)は図25(b)のチャンスボタンユニットの正面図である。
図27は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は図26(a)のチャンスボタンユニットの概略断面図であり、(b)は図26(b)のチャンスボタンユニットの概略断面図である。
第二の状態の第一の例では、ストッパー片2707aはケース部品2706内から抜出ており、周囲領域2702の下方向への移動が可能な状態になっている。また、第二の状態の第一の例では、係止片2707aは凹部2702aに進入した状態である。この状態で、図25(b)、図26(b)、図27(b)に示すようにチャンスボタン2701を操作すると、係止片2707aが凹部2702aの内壁を押下げ、チャンスボタン2701の下方向への移動とともに周囲領域2702も下方向に移動する(チャンスボタン2701と周囲領域2702が連結している)。
なお、周囲領域2702には、上述の球抜ボタン130、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、球貸表示部144などを設けなくてもよく、周囲領域2702には、球抜ボタン130、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、球貸表示部144などを設けてもよい。
また、周囲領域2702に、球抜ボタン130、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、球貸表示部144などを設けた場合、周囲領域2702の移動とともに、球抜ボタン130、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、球貸表示部144なども移動するようにしてもよいし、これらの全てが移動するようにしてもよいし、これらの少なくとも一つは移動するようにしてもよいし、これらの少なくとも一つは移動しないようにしてもよいし、これらの全てが移動しないようにしてもよい。
図28は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は第二の状態の第二の例におけるチャンスボタン操作前のチャンスボタンユニットを示す概略断面図であり、(b)は第二の状態の第二の例におけるチャンスボタン操作後のチャンスボタンユニットを示す概略断面図であり、(c)は第二の状態の第二の例における周囲領域の操作後のチャンスボタンユニットを示す概略断面図である。
第二の状態の第二の例では、ストッパー片2707aはケース部品2706内から抜出ており、周囲領域2702の下方向への移動が可能な状態になっている。また、第二の状態の第二の例では、係止片2707aは凹部2702aから抜けた状態である。この状態で、図28(b)に示すようにチャンスボタン2701を操作すると、周囲領域2702は移動せずにチャンスボタン2701が下方向に移動する。また、この状態で、図28(c)に示すように周囲領域2702を操作すると、チャンスボタン2701は移動せずに周囲領域2702が下方向に移動する。
図29は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は第二の状態の第三の例におけるチャンスボタン操作前のチャンスボタンユニットを示す斜視図であり、(b)は第二の状態の第三の例におけるチャンスボタン操作後のチャンスボタンユニットを示す斜視図である。
図30は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は図29(a)のチャンスボタンユニットの正面図であり、(b)は図29(b)のチャンスボタンユニットの正面図である。
第二の状態の第三の例では、図29(a)、図30(a)にし示すように、チャンスボタン操作前に、周囲領域2702(第二の領域のうち一部(第一の領域を除く領域)=第五の領域)が、図25(a)に示した位置よりも上方に移動している。例えば、周囲領域2702の面は、チャンスボタン2701の操作面(第一の領域の一部(例えば、最も突出している(最も上に位置する)部位))と同じ高さになっている。なお、周囲領域2702の一部は、チャンスボタン2701の最も上に位置する部位よりも上に位置するものであってもよい。
図31は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第三の実施例を示す図であって、(a)は第二の状態の第四の例におけるチャンスボタン操作前のチャンスボタンユニットを示す概略断面図であり、(b)は第二の状態の第四の例におけるチャンスボタン操作後のチャンスボタンユニットを示す概略断面図である。
第二の状態の第四の例では、ストッパー片2707aはケース部品2706内から抜出ており、周囲領域2702の下方向への移動が可能な状態になっている。また、第二の状態の第四の例では、係止片2707aは凹部2702aに進入した状態である。この状態で、図31(b)に示すようにチャンスボタン2701を操作すると、係止片2707aが凹部2702aの内壁を押下げ、チャンスボタン2701の下方向への移動とともに周囲領域2702も下方向に移動する(チャンスボタン2701と周囲領域2702が連結している)。
なお、この例では、周囲領域2702に検知片2702c(第二の検知片)を設け、周囲領域2702が下方向に移動するとこの検知片2702cが下がって、ケース部品2706内に設けたセンサ手段2706c(第二の検知手段)によって検知される。すなわち、この例では、チャンスボタン2701の操作を、センサ手段2706bおよびセンサ手段2706cの複数の検知手段で検知する。
周囲領域2702は複数の領域に分割されていてもよい。この場合、分割された複数の領域のそれぞれごとに、チャンスボタン2701との連結/連結解除が可能であり、分割された複数の領域のそれぞれごとに、下方向への移動を検知する検知片およびセンサ手段を設ける場合があり、分割された複数の領域のそれぞれごとに、ストッパー片2707aによって移動を規制される場合がある。
<装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例>
図32(a)〜(o)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図33(p)〜(s)´は、図32(a)〜(o)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図34(p)´´〜(x)´´は、図32(a)〜(o)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
装飾図柄表示装置208の表示領域は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下部には特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bを設けている。装飾図柄表示装置208の表示領域の下部左側には、保留している特図1変動遊技の数だけアイコンを表示する特図1用保留アイコン表示領域732aを設け、装飾図柄表示装置208の表示領域の下部右側には、保留している特図2変動遊技の数だけアイコンを表示する特図2用保留アイコン表示領域732bを設けている。
また、各図において、装飾図柄表示装置208の左下には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220を図示している。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、それぞれの特図変動遊技の変動中には、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
特図1用第四図柄領域731aには、特図1変動遊技が、変動停止中には黒塗りで表示し、変動中には白塗りで表示する。また、特図2用第四図柄領域731bには、特図2変動遊技が、変動停止中には黒塗りで表示し、変動中には白塗りで表示する。
図32(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図I(第1はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が3である場合を示している。
図32(a)に続いて、図32(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示し、特図1用保留アイコン表示領域732aでは、最も左寄りに表示していたアイコンを消去し、他のアイコンを順に左寄りへとずらして表示する。特図1用第四図柄領域731aでは、変動中を示す白塗り表示をする。第1特別図柄保留ランプ218では、ランプを一つ消灯する。第1特別図柄表示装置212では、変動中を示す7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。ここで、ぱちんこ機100は、第一の状態である。
図32(b)に続いて、図32(c)では、装飾図柄表示装置208においてボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eがプラカード208fを掲げている画像を表示している。プラカード208fには、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208g(例えばチャンスボタンを押した画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン2701を模した画像である画像208gaおよび、周囲領域2702のうちの縁部2702dを模した画像である画像208gbを含むものである。
操作手段画像208gは、上述したチャンスボタンに係り、第一の領域や第二の領域などの押下操作可能な部位を模した画像を表示するものであり、押下操作可能な部位を操作可能であることを示すために、押下操作可能な部位を単に表示してもよいし、押下操作可能な部位が上下動する表示をしてもよいし、矢印を表示してもよいし、文字で操作可能であることを表示してもよい。表示開始タイミングでは、押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を行っていなくてもよく、その後、揺れながら徐々に押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を表示するようにしてもよい。また、押下操作可能な部位が光っている画像(例えばムービー(動画、映像)であってもよい。)を表示してもよい。また、光っている画像を表示しないようにしてもよい。
操作可能期間画像208hは、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。なお、黒塗りとしたのは、黒以外の他の色であってもよく、操作可能期間が識別できればどのような画像であってもよい。
なお、操作可能期間画像208hは、横棒状に限らず、メータ、ゲージ、文字(数字)、残り時間や経過時間に応じた画像の数や画像の色などで表示するようにしてもよい。
図32(c)に続いて、図32(d)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図32(c)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
また、操作手段画像208gでは、第一の領域と第二の領域の一部を表示している。なお、操作手段画像208gでは、第一の領域のみを表示するようにしてもよい。また、操作手段画像208gでは、第一の画像を含む第二の領域全体を画像で表示するようにしてもよい。
図32(d)に続いて、図32(e)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が終了し、操作可能期間画像208hは、横幅の黒塗りを行わず、全て白塗りしている。この状態でも、押下操作可能な部位を、上下動など変動表示してもよいし、停止表示してもよい。また、押下操作可能な部位が光っている画像(例えばムービー(動画、映像)であってもよい。)を表示してもよい。また、光っている画像を表示しないようにしてもよい。
図32(d)から図32(d)の間(図32(e)になる前まで)に、チャンスボタン(操作手段)の操作がされた場合には、図32(f)の表示を行った後に図32(g)の表示を行う。図32(e)になった後にチャンスボタン(操作手段)の操作がされた場合、およびチャンスボタン(操作手段)の操作がされなかった場合には、図32(f)の表示を行わずに図32(g)の表示を行う。なお、図32(e)になった後にチャンスボタン(操作手段)の操作がされた場合、および、または、チャンスボタン(操作手段)の操作がされなかった場合であっても、図32(f)の表示を行った後に図32(g)の表示を行うようにしてもよい。
図32(f)では、遊技者にとって有利な状態である可能性があることを示唆する「この変動は激アツ」という文字の表示208kをプラカード208fに表示する。
図32(d)から図32(d)の間(図32(e)になる前まで)に、チャンスボタン(操作手段)の操作がされたら直ぐに図32(f)を表示してもよいし、図32(d)から図32(d)の間(図32(e)になる前まで)に、チャンスボタン(操作手段)の操作がされた後、図32(e)になるまで待ち、その後、図32(f)を表示してもよい。
プラカード208fの表示が、操作手段画像208gおよび操作可能期間画像208hから表示208kに変わる場合、操作手段画像208g(ボタンと矢印)および操作可能期間画像208hが同時に消えた後に、表示208kが表示される。なお、操作手段画像208g(ボタンと矢印)および操作可能期間画像208hが徐々に消去される状態と、表示208kが徐々に表示される状態が重複するようにしてもよい。また、操作手段画像208gのボタン、操作手段画像208gの矢印、操作可能期間画像208hがが個々に消えるようにしてもよく、いずれか2つが同時に消え、その後に残りの一つが消えるようにしてもよい。なお、操作手段画像208gのボタンが消去されるときは、操作手段画像208gのボタン(第一の領域)が動作していてもよい。また、操作手段画像208gのボタン(第一の領域)が停止してから消去されるようにしてもよい。
続いて、図32(g)では、演出表示領域208dのキャラクタ208eおよびプラカード208fの表示を消去する。なお、演出表示領域208dのキャラクタ208eおよびプラカード208fを表示したままにしてもよい。
図32(g)に続いて、図32(h)では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域208bには、装飾図柄を変動表示する。
なお、図32(f)の後、図32(g)を表示せずに図32(h)に進んでもよい。また、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cのうちの一つ以上が停止表示した後に、演出表示領域208dのキャラクタ208eおよびプラカード208fの消去をしてもよい。
図32(h)に続いて、図32(i)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cで表示していた装飾図柄の変動表示や停止表示を、装飾図柄表示装置208の隅部733に移動して表示する。隅部733は、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部にしているが、他の位置に設けてもよい。
左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cの表示は消去(装飾図柄の消去)し、特図1用保留アイコン表示領域732aの表示も消去(アイコンの消去)する。この装飾図柄の消去とアイコンの消去は、同時に行ってもよいし、どちらかを先に消去してもい。
なお、図32(i)では、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bは表示しているが、この特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bも消去してもよい。
図32(h)に続いて、図32(i)、図32(j)、図32(k)、図32(l)では、順に、演出表示領域208dにおいて、キャラクタの決闘(吉宗と剣豪の決闘)シーンを表示する。
図32(l)に続いて、図32(m)では、演出表示領域208dにおいて、キャラクタの決闘シーンの表示を薄くする。その後、演出表示領域208dにおいて、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208i(例えばチャンスボタンを押した画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208jを表示する。操作手段画像208iは、例えば、チャンスボタン2701を模した画像である画像208iaおよび、周囲領域2702のうちの縁部2702dを模した画像である画像208ibを含むものである。なお、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示した後に、決闘シーンの表示を薄くしてもよいし、決闘シーンの表示を薄くするのと、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jの表示が同じタイミングであってもよい。
なお、背景(例えば、決闘シーンの表示)が薄くなっても、隅部733の装飾図柄の表示や、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bの表示は薄くならず、遊技者から視認しやすいよう表示されている。なお、装飾図柄や第四図柄も薄く表示されてもよい。また、この状態で装飾図柄や第四図柄が表示されないようにしてもよい。
操作手段画像208iや操作可能期間画像208jは、操作手段画像208gや操作可能期間画像208hと同様の表示をしてもよい。
図32(m)に続いて、図32(n)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208jは、図32(m)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図32(n)に続いて、図32(o)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が終了し、操作可能期間画像208jは、横幅の黒塗りを行わず、全て白塗りしている。
なお、操作手段画像208iの矢印は、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りの減少する方向に、一緒にずらしながら表示してもよい。
また、操作手段画像208iの矢印は、操作手段画像208iのボタンに対して左右方向または上下方向でずらして表示してもよい。また、操作手段画像208iの矢印は、操作手段画像208iのボタンに対して左右方向または上下方向で中央に表示してもよい。
また、操作手段画像208iの矢印は、操作手段画像208iのボタンの右端よりも内側に表示されるようにしてもよい。また、操作手段画像208iの矢印は、操作可能期間画像208jの右端よりも内側に表示されるようにしてもよい。
なお、操作手段画像208iの矢印は表示されなくてもよい。
なお、操作可能期間画像208jは、経過時間を示す表示領域(例えば、白塗り部分)と残り時間を示す表示領域(例えば、黒塗り部分)の両方から構成されているものであってもよい。また、経過時間を示す表示領域および残り時間を示す表示領域のうちの少なくとも一方から構成されているものであってもよく、経過時間を示す表示領域および残り時間を示す表示領域のうちの一方のみから構成されているものであってもよい。
図32(m)から図32(o)において、
(1)当該変動遊技の当否判定結果が大当りの場合は、演出手段(例えば、チャンスボタンユニット)が第二の状態となり、操作手段(例えば、チャンスボタン)の操作が検知されると図33(p)の画像が表示され、
(2)当該変動遊技の当否判定結果がはずれの場合は、演出手段(例えば、チャンスボタンユニット)が第一の状態となり、操作手段(例えば、チャンスボタン)が操作されると図33(p)´の画像が表示される。
(3)なお、当該変動遊技の当否判定結果が大当りの場合であっても、一度ハズレの演出を見せた後に再変動表示させる場合がある(復活演出)。この場合は、図33(p)´´の画像が表示される。
なお、(1)の場合において操作手段の操作が受付られなかった場合は、(3)に記載の復活演出が行われるようにしてもよい。
なお、(1)の場合において操作手段の操作が受付られなかった場合であっても、図33(p)の画像が表示されてもよい。
さらに(1)の場合において操作手段の操作が受け付けられなかった場合は、図33(p)と異なる大当り用の画像が表示されるようにしてもよい。
なお、(2)の場合において操作手段の操作が受け付けられなかった場合であっても、図33(p)´の画像が表示されるようにしてもよい。また(2)の場合において操作手段の操作が受け付けられなかった場合は、図33(p)´と異なるハズレ用の画像が表示されるようにしてもよい。
なお、「操作手段の操作が受け付けられなかった場合」とは、例えば、遊技者が操作をしなかった場合や、センサ等の故障により、操作手段の操作が検知されなかった場合などのことであってもよい。
なお、当該変動遊技の当否判定結果が大当りの場合であっても、演出抽選により第一の状態とするか第二の状態とするかを決定するようにしてもよい。
操作手段を用いた演出の具体例について説明すると、例えば、遊技者にとって有利な大当り(例えば、特図A)で当選した場合に操作手段の状態を抽選するようにすれば、装飾図柄表示が通常大当り図柄であっても、第二の状態である操作手段の操作により実際は確変大当りであったことがわかり、大当りしたことに加え、確変大当りであることの二重の喜びを与えることできる場合がある。なお、この場合において、特図Aで当選した場合であっても第二の状態にならず、第一の状態になってもよい。特図Bは、第一の状態が必ず当選するようにしてもよい。
なお、他の大当りや小当り、ハズレで当選した場合も、演出抽選により第一の状態と第二の状態を決定するようにしてもよい。
なお、ハズレや小当りに当選した場合は必ず第一の状態に当選するようにしてもよい。
図32(m)〜図32(o)から、図33(p)、図33(p)´または図34(p)´´に表示が切り替わる場合、ボタン画像(例えば、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208j)に次いで背景(例えば決闘シーン)の順に消え、その後図33(p)、図33(p)´または図34(p)´´が表示されるようにしてもよい。ボタン画像と背景は同時に消えてもよい。また、徐々に消える画像(例えば、ボタン画像)と徐々に表示される画像(例えば、背景画像)が重複した状態になってもよい。
背景とボタン画像が消えたときも、隅部733の装飾図柄や特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bは表示されていてもよい。また、両方表示されていなくてもよく、いずれか一方のみ表示されるようにしてもよい。
図33(p)では、演出表示領域208dで決闘において吉宗が勝利したシーンを表示している。
図33(p)に続いて、図33(q)では、隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図33(q)に続いて、図33(r)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。図33(q)から図33(r)への切り替わりでは、図33(q)の画像を徐々に薄くし(フェードアウト)、図33(r)の画像を薄い状態から徐々に濃くする(フェードイン)よう表示してもよいし、図33(q)と図33(r)の間に白い画像(あるいは無表示)を挟むようにしてもよい。
図33(r)に続いて、図33(s)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示をし、第1特図表示装置212において特図Aを表示している。
図33(p)´では、演出表示領域208dで決闘において吉宗が敗北したシーンを表示している。
図33(p)´に続いて、図33(q)´では、隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図33(q)´に続いて、図33(r)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。図33(q)´から図33(r)´への切り替わりでは、図33(q)´の画像を徐々に薄くし(フェードアウト)、図33(r)´の画像を薄い状態から徐々に濃くする(フェードイン)よう表示してもよいし、図33(q)´と図33(r)´の間に白い画像(あるいは無表示)を挟むようにしてもよい。
図33(r)´に続いて、図33(s)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示をし、第1特図表示装置212において特図Iを表示している。
図34(p)´´では、演出表示領域208dで決闘において吉宗が敗北したシーンを表示している。
図34(p)´´に続いて、図34(q)´´では、隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図34(q)´´に続いて、図34(r)´´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。図34(q)´´から図34(r)´´への切り替わりでは、図34(q)´´の画像を徐々に薄くし(フェードアウト)、図34(r)´´の画像を薄い状態から徐々に濃くする(フェードイン)よう表示してもよいし、図34(q)´´と図34(r)´´の間に白い画像(あるいは無表示)を挟むようにしてもよい。
図34(r)´´に続いて、図34(s)´´では、復活演出を行う。すなわち、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の揺れ変動表示を薄くした後、演出表示領域208dにおいて、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208i(例えばチャンスボタンを押した画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208jを表示する。なお、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示した後に、装飾図柄の揺れ変動表示を薄くしてもよいし、装飾図柄の揺れ変動表示を薄くするのと、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jの表示が同じタイミングであってもよい。
なお、背景(例えば、装飾図柄の揺れ変動表示)が薄くなっても、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bの表示は薄くならず、遊技者から視認しやすいよう表示されている。なお、第四図柄も薄く表示されてもよい。また、この状態で第四図柄が表示されないようにしてもよい。
操作手段画像208iや操作可能期間画像208jは、操作手段画像208gや操作可能期間画像208hと同様の表示をしてもよい。
なお、図32(o)までに、遊技者が操作手段を操作した場合は、第一の状態であるとし、図34(s)´´で遊技者が操作手段を操作した場合は第二の状態であるとしてもよい。
また、装飾図柄表示装置208においてボタン(第一の領域)が上下動作して表示している場合、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の視認可能な量が変化してもよい。
図34(s)´´に続いて、図34(t)´´では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208jは、図34(s)´´に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図34(t)´´に続いて、図34(u)´´では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が終了し、操作可能期間画像208jは、横幅の黒塗りを行わず、全て白塗りしている。
図34(s)´´〜図34(u)´´から、図34(v)´´に表示が切り替わる場合、ボタン画像(例えば、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208j)に次いで背景(例えば、装飾図柄の揺れ変動表示)の順に消え、その後図34(v)´´が表示されるようにしてもよい。ボタン画像と背景は同時に消えてもよい。また、徐々に消える画像と徐々に表示される画像が重複した状態になってもよい。
背景とボタン画像が消えたときも、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bは表示されていてもよい。また、表示されていなくてもよい。
図34(v)´´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を大きく表示し、中図柄表示領域208bの装飾図柄を特に大きく表示している。
図34(v)´´に続いて、図34(w)´´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。図34(v)´´から図34(w)´´への切り替わりでは、図34(v)´´の画像を徐々に薄くし(フェードアウト)、図34(w)´´の画像を薄い状態から徐々に濃くする(フェードイン)よう表示してもよいし、図34(v)´´と図34(w)´´の間に白い画像(あるいは無表示)を挟むようにしてもよい。
図34(w)´´に続いて、図34(x)´´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示をし、第1特図表示装置212において特図Aを表示している。
なお、復活演出は、操作手段を使用しないものであってもよい。また、複数種類の復活演出があってもよい。
図35(a)〜(j)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図36(h)´〜(j)´は、図35(g)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図35(a)では、図33(p)の段階と同様であって、演出表示領域208dで決闘において吉宗が勝利したシーンを表示している。ここでは、再抽選演出の場合を示す。
図35(a)に続いて、図35(b)では、隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図35(b)に続いて、図35(c)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。図35(b)から図35(c)への切り替わりでは、図35(b)の画像を徐々に薄くし(フェードアウト)、図35(c)の画像を薄い状態から徐々に濃くする(フェードイン)よう表示してもよいし、図35(b)と図35(c)の間に白い画像(あるいは無表示)を挟むようにしてもよい。
図35(c)に続いて、図35(d)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の揺れ変動表示を薄く表示する。
図35(d)に続いて、図35(e)では、演出表示領域208dにおいて、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208i(例えばチャンスボタンを押した画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208jを表示する。さらに、再抽選演出を示す「昇格チャンス!」という文字の表示208mを表示する。なお、操作手段画像208iや操作可能期間画像208jと表示208mは同時に表示してもよいし、いずれか一方を先に表示し、その後に他方を表示してもよい。
なお、再抽選演出は、確変(特図A)に当選しているときだけでなく、非確変(特図B)に当選しているときも表示するようにしてもよい。
図35(e)に続いて、図35(f)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208jは、図35(e)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図35(f)に続いて、図35(g)では、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間が終了し、操作可能期間画像208jは、横幅の黒塗りを行わず、全て白塗りしている。
特図Aに当選している場合には、図35(e)〜図35(g)の間にチャンスボタン(操作手段)を操作すると、図35(h)に進む。ここでは、特図Aに当選した場合は、チャンスボタン(操作手段)の操作またはチャンスボタン(操作手段)の操作受付期間の終了により、図35(h)に進むが、チャンスボタン(操作手段)を操作しなかった場合は図36(h)´(非確変図柄)に進むようにしてもよい。
また、ここではチャンスボタン(操作手段)が1回押されると図35(h)に変わるが、複数回押すことにより図35(h)になるようにしてもよい。この場合、チャンスボタンが第二の状態になるタイミングは、ボタンの受付期間開始タイミングであってもよく、受付期間中であってもよい。
図35(g)に続いて、図35(h)では、特図Aに当選している場合において、演出抽選で「昇格チャンスで装飾図柄の組み合わせが非確変図柄から確変図柄に変わる」が選択されている場合には、本実施例では確変図柄が装飾図柄を押し出すアニメーション(「333」が「222」を押し出す表示)を行う。他の表示方法で変化させてもよい。また、本実施例ではボタン押下または受付期間の終了で図35(h)の表示になるが、ボタン押下しなかった場合は、「222」のまま表示され、大当りラウンド中や大当り終了表示のときに、実際には確変で当選していたことを報知してもよい。また、ボタンを押下した場合に「222」のまま表示され、大当りラウンド中や大当り終了表示のときに、実際には確変で当選していたことを報知してもよい。
図35(h)に続いて、図35(i)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図35(i)に続いて、図35(j)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示をし、第1特図表示装置212において特図Aを表示している。
ここで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の大きさは、昇格チャンス前と異なる(大きくなっている。)。また、小さくなってもよく、同じ大きさであってもよい。
特図Bに当選している場合は、図35(g)に続いて、図36(h)´の画像が表示される。図36(h)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。
図36(h)´に続いて、図36(i)´では、さらに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示をしている。この揺れ変動によって変動時間を調整している。なお、図36(h)´〜図36(j)´(図柄確定)までの間に別の昇格演出(たとえば、222が333に切り替わる演出)が行われるようにしてもよい。
図36(i)´に続いて、図36(j)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示をし、第1特図表示装置212において特図Bを表示している。
図37(a)〜(d)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図37(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図I(第1はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が3である場合を示している。
図37(a)に続いて、図37(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示し、特図1用保留アイコン表示領域732aでは、最も左寄りに表示していたアイコンを消去し、他のアイコンを順に左寄りへとずらして表示する。特図1用第四図柄領域731aでは、変動中を示す白塗り表示をする。第1特別図柄保留ランプ218では、ランプを一つ消灯する。第1特別図柄表示装置212では、変動中を示す7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図37(b)に続いて、図37(c)では、特図1変動遊技を新たに獲得し、特図1用保留アイコン表示領域732aに新たな保留アイコン732aaを表示する。アイコン732aaは、図13に示したボタン保留の形状で表示されている。アイコン732aaは、例えば、チャンスボタン2701を模した画像である画像732aaaおよび、周囲領域2702のうちの縁部2702dを模した画像である画像732aabを含むものである。このボタン保留は、他の保留と同じように表示開始される(例えば、徐々に表示)。なお、他の保留と異なるよう表示が開始されてもよい(例えば、他の保留は保留の待機位置に表示されるが、ボタン保留は画面の下から上へ移動しながら表示されるなど)。ボタン保留は、第一の領域(例えば画像732aaa)および、第二の領域の一部(例えば画像732aab)を表示するものであってもよい。
ボタン保留では、操作可能期間画像の表示はしていないが、チャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間は定めている。チャンスボタン(操作手段)の操作を受付けない期間として、例えば、変動停止中、装飾図柄の一つ目が停止表示するまでの間などである。
ボタン保留時に、チャンスボタン(操作手段)を操作すると、図13に示したように保留Aまたは保留Bに変化する。ここでは、図37(d)に示すように保留A(「爺」のキャラクタ画像)を表示する。この保留画像の切り替えは、チャンスボタン(操作手段)を操作するとすぐに切り替わってもよい。また、押した後に他の画像(例えば煙など)を表示した後に切り替え表示するようにしてもよい。
図37(a)〜(d)においてはボタン保留の表示中にチャンスボタンユニットが第一の状態となっている。
図37(a)´〜(d)´は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図37(a)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図I(第1はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が3である場合を示している。
図37(a)´に続いて、図37(b)´では、保留していた特図1変動遊技を開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示し、特図1用保留アイコン表示領域732aでは、最も左寄りに表示していたアイコンを消去し、他のアイコンを順に左寄りへとずらして表示する。特図1用第四図柄領域731aでは、変動中を示す白塗り表示をする。第1特別図柄保留ランプ218では、ランプを一つ消灯する。第1特別図柄表示装置212では、変動中を示す7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図37(b)´に続いて、図37(c)´では、特図1変動遊技を新たに獲得し、特図1用保留アイコン表示領域732aに新たな保留アイコン732aaを表示する。アイコン732aaは、図13に示したボタン保留の形状で表示されている。このボタン保留は、他の保留と同じように表示開始される(例えば、徐々に表示)。なお、他の保留と異なるよう表示が開始されてもよい(例えば、他の保留は保留の待機位置に表示されるが、ボタン保留は画面の下から上へ移動しながら表示されるなど)。ボタン保留は、第一の領域および、第二の領域の一部を表示するものであってもよい。なお、ここではボタン保留から保留Bに変化するものであって、チャンスボタン(操作手段)の状態は第二の状態であるものとする。なお、操作手段の状態と変化後の保留の組み合わせにより信頼度を変化させるようにしてもよい。
ボタン保留時に、チャンスボタン(操作手段)を操作すると、図13に示したように保留Aまたは保留Bに変化する。ここでは、図37(d)´に示すように保留B(「吉宗」のキャラクタ画像)を表示する。この保留画像の切り替えは、チャンスボタン(操作手段)を操作するとすぐに切り替わってもよい。また、押した後に他の画像(例えば煙など)を表示した後に切り替え表示するようにしてもよい。
図37(a)´〜(d)´において、ボタン保留の表示中はチャンスボタンユニットが第二の状態となっている。
なお、本例においては操作後に保留Aとなる場合にチャンスボタンユニットが第一の状態になり、操作後に保留Bとなる場合にチャンスボタンユニットが第二の状態になっているが、操作後に保留Aとなる場合にチャンスボタンユニットが第二の状態となってもよい。また、操作後に保留Bとなる場合にチャンスボタンユニットが第二の状態になってもよい。
また、演出抽選により、操作後に保留Aとなる場合の方が操作後に保留Bとなる場合よりも第二の状態になりやすいようにしてもよい。
図38(a)〜(e)´´´は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
ここでは、チャンスボタンを用いる複数の演出が、装飾図柄表示装置208に表示される場合について説明する。
図38(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図I(第1はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が3である場合を示している。
図38(a)に続いて、図38(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示し、特図1用保留アイコン表示領域732aでは、最も左寄りに表示していたアイコンを消去し、他のアイコンを順に左寄りへとずらして表示する。特図1用第四図柄領域731aでは、変動中を示す白塗り表示をする。第1特別図柄保留ランプ218では、ランプを一つ消灯する。第1特別図柄表示装置212では、変動中を示す7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図38(b)に続いて、図38(c)では、特図1変動遊技を新たに獲得し、特図1用保留アイコン表示領域732aに新たな保留アイコン732aa(第一の画像)を表示する。アイコン732aaは、図13に示したボタン保留の形状で表示されている。このときにチャンスボタン(操作手段)を操作した場合は、保留アイコンを、図13に示したように保留Aや保留Bに変化させてもよいし、変化させなくてもよい。
図38(c)に続いて、図38(d)では、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eがプラカード208fを掲げている画像を表示している。プラカード208fには、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208g(例えばチャンスボタンを押した画像)(第三の画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している。
本例では、新たな保留アイコン732aaを表示する演出と、操作手段画像208gを表示する演出の二つの演出が、チャンスチャンスボタンを用いる演出である。
ボタン保留の上下動作や発光態様の変化が行われる場合、保留アイコン732aaの表示と操作手段画像208gの表示の二つの画像が連動するようにしてもよい。また、連動しないようにしてもよい。
ここでは、複数のチャンスボタンを用いる演出が表示されている場合であるとする。また、演出抽選により、ボタン保留の演出がボタン保留から保留Bに変化するものであって、また第二の状態に当選しているものとする。また、当該変動の予告演出であるチャンスボタン演出(プラカード208fで行われる演出)は、第一の状態が必ず選択されるものとする。なお、当該変動の予告演出で第二の状態に当選するようにしてもよい。
図38(d)に続いて図38(e)に進む場合があり、図38(d)に続いて図38(e)´に進む場合があり、図38(d)に続いて図38(e)´´に進む場合があり、図38(d)に続いて図38(e)´´´に進む場合がある。
図38(e)では、遊技者にとって有利な状態である可能性があることを示唆する「この変動は激アツ」という文字の表示208kをプラカード208fに表示する。
図38(e)はチャンスボタンの操作の受付結果を反映する演出について、当該変動の予告演出を先読み保留よりも優先させた場合であり、この場合に図38(d)でチャンスボタンを操作すると図38(e)に進む。この場合、本来は、第二の状態とならないはずなのに第二の状態となるので、より遊技者に期待を持たせることができる場合がある。
なお、例えば、表示208kのような「激アツ」画像よりも信頼度が低い画像(例えば「この変動は・・・」)が選択された場合は、第二の状態が選ばれにくくし、「激アツ」画像の時の方が第二の状態が選ばれやすいようにしてもよい。また、ボタンの表示を信頼度によって変えてもよく、例えばボタンに「熱」と書いてある画像が選ばれ表示されたときは、第二の状態が選ばれやすく、何も書いてないときは「熱」と書いてあるときよりも第二の状態が選ばれにくいようにしてもよい。
図38(e)´では、保留アイコン732aaがボタン保留から保留Bに変化する。
図38(e)´はチャンスボタンの操作の受付結果を反映する演出について、先読み保留を当該変動の予告演出よりも優先させた場合であり、この場合に図38(d)でチャンスボタンを操作すると図38(e)´に進む。この場合、第二の状態となっているので、遊技者に当該変動の予告についても期待を持たせることができる場合がある。
図38(e)´´では、遊技者にとって有利な状態である可能性があることを示唆する「この変動は激アツ」という文字の表示208kをプラカード208fに表示するとともに、保留アイコン732aaがボタン保留から保留Bに変化する。
図38(e)´´は両方変化させる場合であり、この場合に図38(d)でチャンスボタンを操作すると図38(e)´´に進む。この場合、両方の変動について期待を持たせることができる場合がある。なお、変化は同時に開始されてもよい。また、先読み保留が変化した後に当該変動の予告演出が変化してもよく、その逆であってもよい。
図38(e)´´´は両方変化させない場合であり、この場合に図38(d)でチャンスボタンを操作すると図38(e)´´´に進む。この場合であっても操作手段は、第二の状態なので、遊技者に期待できる状態であることを推測させることができる場合がある。
なお、操作手段の状態の抽選結果が重複した場合は、第一の状態よりも第二の状態を優先させるようにしてもよい。また逆であってもよい。また、操作手段の状態の抽選結果が重複した場合は、先読み予告の結果よりも当該変動の結果を優先するようにしてもよく、また、その逆であってもよい。
図39(a)〜(k)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図40(l)〜(u)は、図39(a)〜(k)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図41(l)´〜(u)´は、図39(a)〜(k)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図42(l)´´〜(v)´´は、図39(a)〜(k)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図43(t)´´´〜(A)´´´は、図42(s)´´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図39(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄「222」を停止表示している。装飾図柄「222」は通常大当り、または確変大当りとなる装飾図柄の組合せである。
図39(a)に続いて、図39(b)では、演出表示領域208dに大当り開始画面である「大当り」を表示する。
図39(b)に続いて、図39(c)、図39(d)では、15R大当り遊技が進行し、通常の大当りラウンド演出表示が表示される。
図39(d)に続いて、図39(e)では、確変昇格演出が開始される。演出表示領域208dに「姫のハートをゲットすれば確変突入!」と表示し、チャンスボタンを用いた確変昇格演出の開始を告知する。確変昇格演出中は、通常の大当り演出中よりもラウンド表示(通常の大当りラウンド演出表示に表示されている「1R」「5R」「9R」「15R」よりも確変昇格演出中の「5R」〜「8R」)が小さく表示されている。なお、その逆であってもよく、確変昇格演出中も通常の大当りラウンド演出表示と同じ大きさのラウンド表示であってもよい。
図39(e)に続いて、図39(f)、図39(g)、図39(h)では、チャンスボタンを用いた演出の前段の演出を実行する。
図39(h)に続いて、図39(i)、図39(j)、図39(k)では、チャンスボタンを用いた演出を実行する。図39(h)のように背景が薄く表示された後に、図39(i)のように操作手段画像208iおよびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208jを表示する。なお、背景は、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jが表示された後に薄くなってもよく、背景が薄くなると同時に操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jが表示されてもよい。
ここで、特図Aに当選している場合において、例えば、
(1)チャンスボタンが第二の状態であり、かつ押下された場合は、図40(l)に進み、
(2)第二の状態であり、かつ押下されなかった場合や、第一の状態の場合は、図41(l)´に進む。
なお、特図Bに当選している場合も本演出を行うようにしてもよい。
また、第二の状態であり、かつ押下しなかった場合も図40(l)に進むようにしてもよい。
また、第一の状態であっても図40(l)に進むようにしてもよい。
図40(l)以降の演出は、例えば、チャンスボタンが第二の状態のときに押下したときの演出(確変昇格確定演出)である。
ここでは、演出表示領域208dにエフェクト表示をし(図40(l)、図40(m))、演出可動体740が装飾図柄表示装置208の前面を覆い(図40(l))、その後、演出可動体740が上方に移動する(図40(m))。演出可動体740の動作とエフェクト表示は、同時であってもよいし、演出可動体740の動作が先であってもよいし、エフェクト表示が先であってもよい。
その後、演出表示領域208dに姫(目にハートマークを表示)を表示する(図40(n)、図40(o))。
図40(p)では、演出表示領域208dに、確変になった旨を表示する。このとき7Rであれば、8Rの終わりまで、この表示を継続する(図40(q))。この例では、装飾図柄表示装置の表示領域の左上にラウンド数を表示している。なお、本実施例では、あらかじめ決められたラウンド(例えば、8R)の終わりまで確変になった旨を表示するが、確変になった旨が表示されてから所定の時間が経過すると通常の大当りラウンド演出表示を再開するようにしてもよい。
図40(r)では、通常の大当りラウンド演出表示を再開する。演出表示領域208dにおいて、装飾図柄の上に確変と書かれた特別な表示である表示741を表示する。この表示741は確変に当たったことを明確にするための表示である。ここで、確変図柄(たとえば、3の図柄など)が表示されるようにしてもよい。
図40(s)は、15Rまで経過した状態である。9Rからは15Rまでは通常の大当りラウンド演出表示が行われる。なお、確変用の大当りラウンド演出表示や確変昇格用の大当り演出表示を行うようにしてもよい。
図40(t)は、15R終了し、演出表示領域208dに、確率変動突入と表示する。なお、9Rから15Rまでの間に第1特図始動口230に遊技球が入り、第1特図保留ランプ218は四つとも点灯している。
図40(u)では、装飾図柄の停止表示を行い、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上に確変と表示する表示742を表示する。なお、特図1用保留アイコン表示領域732aには、保留アイコンを四つ表示する。
図41(l)´以降の演出は、例えば、チャンスボタンが第一の状態である場合に、チャンスボタンの押下または受付期間の終了で実行される演出である。
まず、演出表示領域208dに女性の影絵のハートに矢が刺さった画像を表示する(図41(l)´、図41(m)´)。
その後、演出表示領域208dに姫(目にハートマークを表示)を表示する(図41(n)´、図41(o)´)。
図41(p)´〜(u)´は、図40(p)〜(u)と同様であるので説明を省略する。
図42(l)´´以降の演出は、例えば、特図Aの一部または特図Bでチャンスボタンを押下した場合の演出(確変に昇格しない場合の演出)である。なお、特図Aでボタン押下しなかった場合にこの演出を行ってもよい。
まず、演出表示領域208dに女性の影絵のハートに矢が刺さった画像を表示する(図42(l)´´、図42(m)´´)。
その後、演出表示領域208dに奥方(目にハートマークを表示)を表示する(図42(n)´´、図42(o)´´)。
続く図42(p)´´では、演出表示領域208dに失敗と表示し、15Rまで、確変昇格失敗の演出を行う(図42(q)´´、図42(r)´´、図42(s)´´)。
続く図42(t)´´では、演出表示領域208dに爺を表示する。
続く図42(u)´´では、演出表示領域208dに爺とともにチャンスタイムと表示する。
続く図42(v)´´では、装飾図柄の停止表示を行い、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上に時短と表示する表示743を表示する。
図43(t)´´´は、図42(t)´´に相当する図である。
図43(t)´´´の後、図42(u)´´のようにチャンスタイムと表示しない場合、図43(u)´´´のように、演出表示領域208dに爺を薄く表示する場合がある。
この場合、続いて、演出表示領域208dにおいて、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン(操作手段)を模した操作手段画像208i(例えばチャンスボタンを押した画像)およびチャンスボタン(操作手段)の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208jを表示する(図43(v)´´´、図43(w)´´´、図43(x)´´´)。
このボタン演出においては、チャンスボタンを操作しても、操作しなくても図43(y)´´´に進む。
例えば、特図Aのときにのみ図43(u)´´´以降の演出が行われ、この場合に、必ずこの確変昇格演出を行う。大当りラウンド中の昇格演出で失敗した場合や大当りラウンド中の昇格演出が行われなかった場合に、この演出が行われるようにしてもよい。なお、大当りラウンド中の昇格演出で成功した場合もこの演出を行うようにしてもよく、装飾図柄が確変図柄の場合であってもこの演出を行うようにしてもよい。なお、特図Bのときにこの演出を行うようにしてもよい。
図43(y)´´´では、演出表示領域208dに、爺が喜ぶ画像を表示し、図43(z)´´´では、演出表示領域208dに、爺の画像とともに確率変動突入と表示する。
図43(A)´´´では、装飾図柄の停止表示を行い、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上に確変と表示する表示742を表示する。
なお、上述した各実施例において、第一の状態の場合に実行すると説明した事項については第二の状態の場合にも実行してもよいし、第二の状態の場合に実行すると説明した事項については第一の状態の場合にも実行してもよい。
また、大当りラウンド中の演出は、上述の例では、確変昇格を例にして説明したが、本発明はそれだけに限らず、保留内に大当りがあることを報知する先読み演出や、ラウンド数の報知を行う演出を行ってもよい(例えば、大当り開始時は4R確変であることを報知し、大当りラウンド中に実際には15R確変であると報知するようにしてもよい。)。
図44(a)〜(b)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図44(a)、(b)に示すように、本実施例では、大当りラウンド中にチャンスボタンを押下すると、演出表示領域208dに、アクセスコード(例えば、二次元バーコード)が表示される。
このとき、チャンスボタンユニットは第一の状態である。
また、アクセスコードの表示期間は、あらかじめ定められた期間に限定してもよい。例えば、1R〜4Rで、昇格演出が行われる期間は表示されないようにしてもよい。なお、大当りラウンド中ずっと表示可能な状態であってもよい。
また、アクセスコードの表示と昇格演出などのチャンスボタンの表示が重複した場合は、アクセスコードよりも昇格演出などを優先させるようにしてもよい。なお、昇格演出などよりもアクセスコードを優先させるようにしてもよいし、昇格演出などおよびアクセスコードの両方を有効にしてもよいし、昇格演出などおよびアクセスコードの両方を無効にしてもよい。
なお、アクセスコードの表示中は、チャンスボタンユニットは第一の状態であるようにしてもよく、第二の状態であるようにしてもよい。
また、アクセスコードの表示中に他の演出が重複した場合は、他の演出で選択されたチャンスボタンユニットの状態を優先させるようにしてもよく、アクセスコードの表示中の状態を優先させるようにしてもよい。
なお、ぱちんこ機100のデモ画面中にチャンスボタンを押下した場合に、第一の状態から第二の条件に変わるようにしてもよい。たとえば、デモ画面中にチャンスボタンを1回または複数回操作がされた場合に第二の状態になってもよい。
<チャンスボタンユニットの動作について>
図45は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第四の実施例を示す正面図であって、(a)〜(e)はチャンスボタンを押下した場合の各部品の移動の順序を示す例である。
チャンスボタンユニット3700は、例えば、図1に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たすボタンを備えるユニットであり、この第四の実施例では、チャンスボタン3701と、チャンスボタン3701の周囲の領域である周囲領域3702と、周囲領域3702の周囲の領域である周囲領域3703と、を備える。チャンスボタン3701、周囲領域3702および周囲領域3703のそれぞれは、遊技者が押下操作を実行可能な場合があるものであり、ぱちんこ機100は、このそれぞれの押下操作を受付ける手段を有する。チャンスボタンユニット3700は例えば演出手段である。
周囲領域3703は、例えば、第2の領域である。
チャンスボタン3701を押下したときの各部品の移動のパターンには下記の(1)〜(9)の各パターンがある。なお、このパターンは一例に過ぎず、各部品の移動のパターンは他のパターンであってもよい。
(1) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701が下方に移動する(図45(b))。
(2) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701が下方に移動し(図45(b))、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動する(図45(c))。
(3) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701が下方に移動し(図45(b))、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(d))。このとき周囲領域3702と周囲領域3703は同じ高さまで下がる。
(4) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701が下方に移動し(図45(b))、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(e))。このとき周囲領域3703は周囲領域3702よりも高い位置まで下がる。
(5) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701が下方に移動し(図45(b))、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(e))。このとき周囲領域3703は周囲領域3702よりも高い位置まで下がる。さらに周囲領域3703は周囲領域3702と同じ高さまで下がる(図45(d))。
(6) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動する(図45(c))。
(7) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(d))。このとき周囲領域3702と周囲領域3703は同じ高さまで下がる。
(8) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(e))。このとき周囲領域3703は周囲領域3702よりも高い位置まで下がる。
(9) チャンスボタン3701を押下すると、図45(a)の状態から、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が下方に移動し(図45(c))、次いで周囲領域3703が下方に移動する(図45(e))。このとき周囲領域3703は周囲領域3702よりも高い位置まで下がる。さらに周囲領域3703は周囲領域3702と同じ高さまで下がる(図45(d))。
図46は、本発明に係るチャンスボタンユニットの構成の第四の実施例を示す正面図であって、(a)〜(g)は押下したチャンスボタンを離した場合の各部品が戻る際の移動の順序を示す例である。
チャンスボタンユニット3700は、図45と同様である。
押下したチャンスボタン3701を離したときの各部品の移動のパターンには下記の(1)〜(9)の各パターンがある。なお、このパターンは一例に過ぎず、各部品の移動のパターンは他のパターンであってもよい。
(1) チャンスボタン3701および周囲領域3702が下方に位置する状態(図46(a))から手を離すと、チャンスボタン3701が上方に移動し(図46(b))、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3702が上方に移動する(図46(c))(チャンスボタン3701と周囲領域3702の相対位置は変化しない)。
(2) チャンスボタン3701および周囲領域3702が下方に位置する状態(図46(a))から手を離すと、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が上方に移動し(図46(d))(チャンスボタン3701と周囲領域3702の相対位置は変化しない)、さらにチャンスボタン3701が上方に移動する(図46(e))。
(3) チャンスボタン3701および周囲領域3702が下方に位置する状態(図46(a))から手を離すと、チャンスボタン3701とともに周囲領域3702が上方に移動する(図46(f))。すなわち、チャンスボタン3701と周囲領域3702は、同時に元に戻りだして(チャンスボタン3701と周囲領域3702の相対位置は変化する)、同時に元の位置に戻る(図46(g))。なお、チャンスボタン3701と周囲領域3702は、同時に元に戻りだして、先に周囲領域3702が元に戻って、その後にチャンスボタン3701が元の位置に戻るようにしてもよい。また、チャンスボタン3701と周囲領域3702は、同時に元に戻りだして、先にチャンスボタン3701が元に戻って、その後に周囲領域3702が元の位置に戻るようにしてもよい。
なお、周囲領域3703についても同様であり、(1)〜(3)の周囲領域3702を周囲領域3703と読み替えて、
(4) チャンスボタン3701および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、チャンスボタン3701が上方に移動し、さらにチャンスボタン3701とともに周囲領域3703が上方に移動する(チャンスボタン3701と周囲領域3703の相対位置は変化しない)。
(5) チャンスボタン3701および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、チャンスボタン3701とともに周囲領域3703が上方に移動し(チャンスボタン3701と周囲領域3703の相対位置は変化しない)、さらにチャンスボタン3701が上方に移動する。
(6) チャンスボタン3701および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、チャンスボタン3701とともに周囲領域3703が上方に移動する。すなわち、チャンスボタン3701と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして(チャンスボタン3701と周囲領域3703の相対位置は変化する)、同時に元の位置に戻る。なお、チャンスボタン3701と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして、先に周囲領域3703が元に戻って、その後にチャンスボタン3701が元の位置に戻るようにしてもよい。また、チャンスボタン3701と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして、先にチャンスボタン3701が元に戻って、その後に周囲領域3703が元の位置に戻るようにしてもよい。
また、(1)〜(3)のチャンスボタン3701を周囲領域3703と読み替えて、
(7) 周囲領域3702および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、周囲領域3702が上方に移動し、さらに周囲領域3702とともに周囲領域3703が上方に移動する(周囲領域3702と周囲領域3703の相対位置は変化しない)。
(8) 周囲領域3702および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、周囲領域3702とともに周囲領域3703が上方に移動し(周囲領域3702と周囲領域3703の相対位置は変化しない)、さらに周囲領域3702が上方に移動する。
(9) 周囲領域3702および周囲領域3703が下方に位置する状態から手を離すと、周囲領域3702とともに周囲領域3703が上方に移動する。すなわち、周囲領域3702と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして(周囲領域3702と周囲領域3703の相対位置は変化する)、同時に元の位置に戻る。なお、周囲領域3702と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして、先に周囲領域3703が元に戻って、その後に周囲領域3702が元の位置に戻るようにしてもよい。また、周囲領域3702と周囲領域3703は、同時に元に戻りだして、先に周囲領域3702が元に戻って、その後に周囲領域3703が元の位置に戻るようにしてもよい。
<スロットマシンへの適用>
本発明に係る遊技台は、図47に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、を備えるスロットマシン1000」にも好適である。
なお、スロットマシン1000は、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備えてもよい。
また、この演出手段1010が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置であってもよい。
なお、スロットマシン1000にチャンスボタンユニットが設けられていてもよい。このチャンスボタンユニットにも本発明が適用可能である。
なお、スロットマシン1000にタイトルパネルが設けられていてもよい。ここでタイトルパネルとは、機種名の表示と各種証紙の貼付を行うパネルのことを示すものであってもよい。タイトルパネルは、停止ボタン1006(ストップボタンユニット)の下部に設けられているものであってもよい。このタイトルパネルにおいて、タイトルパネルの少なくとも一部または全部がチャンスボタンユニットであってもよく、これについても本発明が適用可能ある。
なお、スロットマシン1000のベットボタンユニットにも本発明が適用可能である。ここで、ベットボタンとは、スロットマシン1010に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。
<封入式遊技機への適用>
本発明に係る遊技台は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。
<付記>
なお、以上説明した本発明は、
1.
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、チャンスボタンユニット700、1700、2700、3700、スロット1000のチャンスボタンユニット、ベットボタンユニット)を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第一の位置は、遊技者が少なくとも接触可能な位置のことであり、
前記演出手段は、第一の領域(例えば、チャンスボタン701の押下面、チャンスボタン1701の押下面、チャンスボタン2701の押下面、チャンスボタン3701の押下面)が少なくとも設けられたものであり、
前記演出手段は、第二の領域(例えば、チャンスボタン701の押下面およびチャンスボタン702の押下面、チャンスボタン1701の押下面および周囲領域1702、チャンスボタン2701の押下面および周囲領域2702、チャンスボタン3701の押下面および周囲領域3702、チャンスボタン3701の押下面並びに周囲領域3702および周囲領域3703)が少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域は、第一の状態である前記演出手段が遊技者によって操作された場合に、少なくとも移動可能なものであり、
前記第二の領域は、第二の状態である前記演出手段が遊技者によって操作された場合に、少なくとも移動可能なものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。 また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも大きい領域である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域の少なくとも一部を含む領域である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
演出手段における移動可能な領域を変化させることにより、遊技者を驚かせることができる場合がある。
また、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第三の領域(例えば、チャンスボタン701の押下面、チャンスボタン1701の押下面、チャンスボタン2701の押下面、チャンスボタン3701の押下面)が設けられたものであり、
前記第三の領域は、遊技者により少なくとも操作可能な領域であり、
前記第三の領域は、前記第一の領域のうちの少なくとも一部の領域である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
遊技者の操作により移動可能であるため、遊技者に遊技への参加を促すことができる場合がある。
また、遊技者がより遊技に参加しやすくなり、遊技の興趣をより向上させることができる場合がある。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第四の領域(例えば、チャンスボタン701の押下面、チャンスボタン1701の押下面、チャンスボタン2701の押下面、チャンスボタン3701の押下面)が設けられたものであり、
前記第四の領域は、遊技者により少なくとも操作可能な領域であり、
前記第四の領域は、前記第二の領域のうちの少なくとも一部の領域である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
遊技者の操作により移動可能であるため、遊技者に遊技への参加を促すことができる場合がある。
また、遊技者がより遊技に参加しやすくなり、遊技の興趣をより向上させることができる場合がある。
また本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の領域は、前記第二の状態である前記演出手段が遊技者によって操作された場合に、少なくとも移動可能なものであり、
前記第二の領域は、前記第一の状態である前記演出手段が遊技者によって操作された場合に、少なくとも移動不可能なものである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
<その他>
以下、本発明に係る構成について説明を加える。本発明は以下に記載の構成を備える場合がある。
[その1] 第一の状態について、
・第一の状態は、演出手段の操作により第一の領域が少なくとも移動可能な状態であってもよい。
なお、
・第一の状態は、演出手段の操作により第一の領域のみが少なくとも移動可能な状態のことであってもよい。
・第一の状態は、第一の操作手段の操作により第一の領域が少なくとも移動可能な状態のことであってもよい。
・第一の状態は、第一の操作手段の操作により第一の領域のみが少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第一の状態である場合は、演出手段の操作があっても、第二の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第一の状態である場合は、演出手段の操作があっても、第一の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第一の状態である場合は、第一の操作手段の操作があっても、第二の領域は少なくとも移動不可能の状態であってもよい。
・第一の状態である場合は、第一の操作手段の操作があっても、第一の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
[その2−1] 第二の状態について、
・第二の状態は、演出手段の操作により第二の領域が少なくとも移動可能な状態である場合がある。
なお、
・第二の状態は、演出手段の操作により第二の領域のみが少なくとも移動可能な状態のことであってもよい。
・第二の状態は、第一の操作手段の操作により第二の領域が少なくとも移動可能な状態のことであってもよい。
・第二の状態は、第一の操作手段の操作により第二の領域のみが少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第二の状態である場合は、演出手段の操作があっても、第一の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第一の状態である場合は、演出手段の操作があっても、第二の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第二の状態である場合は、第一の操作手段の操作があっても、第一の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第二の状態である場合は、第一の操作手段の操作があっても、第二の領域は少なくとも移動不可能な状態であってもよい。
・第二の状態は、演出手段の操作により第一の領域と第二の領域の両方が少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第二の状態は、第一の操作手段の操作により第一の領域と第二の領域の両方が少なくとも移動可能な状態であってもよい。
[その2−2] 第二の状態の場合に第一の操作手段を操作すると、第二の領域が第一の領域と連動して移動する。
・第二の領域は、第二の状態である演出手段を操作した場合に、第一の領域とともに移動可能な領域のことである。
・第二の領域は、演出手段が第二の状態である場合に第一の操作手段が操作されると、第一の領域とともに移動可能な領域のことである。
なお、
・第二の領域は、第一の領域と連動して移動可能な領域であってもよい。
・第二の領域は、第一の領域が移動した後に少なくとも移動開始するものであってもよい。
・第二の領域は、第一の領域の移動開始と同時に少なくとも移動開始するものであってもよい。
・第二の領域は、第一の領域が移動する前に少なくとも移動開始するものであってもよい。
この構成によれば、以下の効果を奏する場合がある。
・遊技者を驚かせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
[その3−1] 第一の操作手段に第一の検知手段が設けられている。
・第一の操作手段は、第一の検知手段が設けられている。
・第一の検知手段は、第一の操作手段を遊技者が操作したことを検知するものである。
[その3−2] 第二の操作手段が設けられている。
・演出手段に第二の操作手段が設けられている。
・第二の操作手段は、第二の検知手段が設けられている。
・第二の検知手段は、第二の操作手段を遊技者が操作したことを検知するものである。
なお、
・第一の検知手段は、第二の検知手段と異なる検知手段であってもよい。
・第一の検知手段は、第二の検知手段と同じ検知手段であってもよい。
[その3−3] 第二の操作手段は、第二の領域の一部である。
・第二の操作手段における第四の領域は、遊技者により少なくとも操作可能な領域である。
・第四の領域は、第二の領域の少なくとも一部である。
なお、
・第四の領域は、第一の領域の少なくとも一部であってもよい。
[その3−4−1] 第一の操作手段の操作により第二の操作手段が操作される。
・第一の操作手段が操作された場合に、第一の操作手段の操作に連動して第二の操作手段が操作される。
・第一の操作手段が操作された場合に、第一の検知手段により検知される。
・第一の操作手段が操作された場合に、第二の検知手段により検知される。
なお、
・第二の操作手段が操作された場合に、第二の操作手段の操作に連動して第一の操作手段が操作されるものであってもよい。
・第二の操作手段が操作された場合に、第一の操作手段が操作されないものであってもよい。
・第二の操作手段が操作された場合に、第一の検知手段により検知されるものであってもよい。
・第二の操作手段が操作された場合に、第二の検知手段により検知されるものであってもよい。
この構成によれば、以下の効果を奏する場合がある。
・一の操作で複数の操作手段を操作可能であるため、遊技者による操作を利用した演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
[その3−4−2] 第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作は別々である。
・第一の操作手段が操作された場合にのみ、第一の検知手段により検知される。
・第二の操作手段が操作された場合にのみ、第二の検知手段により検知される。
なお、
・第二の操作手段が操作された場合に、第一の操作手段が操作されてもよい。
・第二の操作手段が操作された場合に、第一の操作手段が操作されないものであってもよい。
[その4−1] 表示手段で操作手段が操作可能であることを表示する。
・表示手段を備える。
・表示手段は、遊技盤に少なくとも設けられたものである。
・表示手段は、複数の画像のうちの第一の画像を少なくとも表示可能なものである。
・表示手段は、複数の画像のうちの第二の画像を少なくとも表示可能なものである。
・第一の画像は、演出手段に関する表示を行う画像である。
・第二の画像は、演出手段以外の表示を行う画像である。
なお、
・第一の画像は、操作手段に関する表示を行う画像であってもよい。
・第二の画像は、操作手段以外の表示を行う画像であってもよい。
・第一の画像は、操作手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、チャンスボタンの画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、演出手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、演出手段の少なくとも一部を模した画像を、少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、第一の操作手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、第一の操作手段の少なくとも一部を模した画像を、少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、第二の操作手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、第二の操作手段の少なくとも一部を模した画像を、少なくとも含むものであってもよい。
・第二の画像の例としては、装飾図柄、演出表示、保留アイコン、第四図柄などがある。
[その4−2] 第一の画像、第三の画像について、
・表示手段は、演出手段が第一の状態である場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものである。
・表示手段は、演出手段が第二の状態である場合に、第三の画像を少なくとも表示可能なものである。
・第三の画像は、操作手段に関する表示を行う画像である。
なお、
・表示手段は、演出手段が第二の状態である場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
・表示手段は、演出手段が第一の状態である場合に、第三の画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
・表示手段は、演出手段が第二の状態である場合にのみ、第三の画像を表示可能なものであってもよい。
・表示手段は、演出手段が第一の状態である場合にのみ、第一の画像を表示可能なものであってもよい。
・表示手段は、演出手段が第二の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
・表示手段は、演出手段が第一の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
・表示と実際に押せる操作手段が違うことにより、遊技者を、より驚かせることができる場合がある。
・第一の画像は、第一の状態の演出手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第三の画像は、第二の状態の演出手段を模した画像を少なくとも含むものであってもよい。
・第一の画像は、第一の状態の演出手段の少なくとも一部を模した画像を、少なくとも含むものであってもよい。
・第三の画像は、第二の状態の演出手段の少なくとも一部を模した画像を、少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第一の操作手段を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第一の操作手段を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第二の操作手段を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第二の操作手段を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第一の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第一の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第二の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第二の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第三の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第三の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第四の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第四の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第五の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第五の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第六の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含むものであってもよい。
・「演出手段の少なくとも一部を模した画像」は、第六の領域の少なくとも一部または全部を、を少なくとも含まないものであってもよい。
[その5] 演出手段について、
・演出手段は、チャンスボタンユニットであってもよい。
・演出手段は、操作手段ユニットであってもよい。
・演出手段は、扉体に設けられたものであってもよい。この場合、カバー等により、演出手段に少なくとも遊技者が直接触れないようにしてもよい。また、演出手段に少なくとも遊技者が直接触れるようにしてもよい。また、第一の状態の場合は、遊技者が演出手段に少なくとも触れず、第二の状態の場合は、遊技者が演出手段に少なくとも触れるようにしてもよく、その逆であってもよい。
・演出手段は、遊技枠に設けられたものであってもよい。
・演出手段は、遊技盤に設けられたものであってもよい。
・演出手段は、扉体に設けられたものであってもよい。
[その6] 操作手段について、
・操作手段の例としては、チャンスボタン、トリガーなどがある。
・「操作」は「押下」のことを示すものであってもよい。
[その7] 第一の領域、第二の領域、第三の領域、第四の領域、第五の領域について、
・第一の領域は、発光可能なものであってもよい。
・第二の領域は、第一の領域よりも小さい領域であってもよい。
・第二の領域は、第一の領域と同じ大きさの領域であってもよい。なお、「同じ大きさ」とは面積のことであってもよく、形状のことであってもよく、それら両方のことであってもよい。
・第三の領域は、第一の領域のことであってもよい。
・第三の領域は、第二の領域に含まれた領域であってもよい。
・第四の領域は、第二の領域のことであってもよい。
・第四の領域は、第一の領域を含むものであってもよい。
・第二の領域における第一の領域以外の領域は、第五の領域であってもよい。
・第五の領域は、演出手段が第二の状態である場合に、移動可能(操作可能・押下可能)なものであってもよい。
・第五の領域は、演出手段が第一の状態である場合に、移動(操作・押下)できないものであってもよい。
・第五の領域は、演出手段が第二の状態である場合に、移動可能(操作可能・押下可能)なものであってもよい。
・第五の領域は、演出手段が第一の状態である場合に、移動(操作・押下)できないものであってもよい。
・第五の領域は、発光可能であってもよい。なお、発光しないものであってもよい。
・第一の領域の発光(発光パターン、発光色、輝度など)は、第五の領域の発光(発光パターン、発光色、輝度など)と同じであってもよい。なお、異なる発光(発光パターン、発光色、輝度など)であってもよい。
・第一の領域は、第二の領域の内側に設けられているものであってもよい。なお、逆でもよい。
・第一の領域は、第二の領域に少なくとも一部または全部が囲まれているものであってもよい。第二の領域は、第一の領域に少なくとも一部または全部が囲まれているものであってもよい。
[その8] 「第一の領域から第二の領域へ変化する」について、
・「第一の領域から第二の領域へ変化する」とは、第二の状態である場合に移動可能な領域の大きさが変化することを示していてもよい。
・「第一の領域から第二の領域へ変化する」とは、第二の状態である場合に遊技者が操作可能(または押下可能)な領域が変化することを示していてもよい。
・「第一の領域から第二の領域へ変化する」とは、第二の状態である場合に凹む領域の大きさが変化することを示していてもよい。
・「第一の領域から第二の領域へ変化する」とは、第二の状態である場合に突出する領域の大きさが変化することを示していてもよい。
[その9] 第六の領域について
・演出手段は、第六の領域(周囲領域3703)が少なくとも設けられたものであってもよい。
・第六の領域は、第二の領域に少なくとも含まれるものであってもよい。
・第六の領域は、第二の領域に少なくとも含まれないものであってもよい。
・第三の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動可能なものであってもよい。
・第三の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動不可能なものであってもよい。
・第二の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動不可能なものであってもよい。
・第二の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動可能なものであってもよい。
・第一の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動不可能なものであってもよい。
・第一の状態である演出手段を少なくとも操作した場合に、第六の領域は移動可能なものであってもよい。
・第三の状態は、演出手段の操作により第二の領域が少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第三の状態は、演出手段の操作により第六の領域が少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第三の状態は、演出手段の操作により第一の領域、第二の領域、第三の領域、第四の領域、第五の領域および第六の領域のうちのいずれか一以上の領域または全部が、少なくとも移動可能な状態であってもよい。
・第六の領域は、第三の操作手段に少なくとも設けられたものであってもよい。
・第六の領域は、第三の操作手段に少なくとも設けられていないものであってもよい。
・第六の領域は、第二の操作手段に少なくとも設けられたものであってもよい。
・第六の領域は、第二の操作手段に少なくとも設けられていないものであってもよい。
・第六の領域は、第一の操作手段に少なくとも設けられていないものであってもよい。
・第六の領域は、第一の操作手段に少なくとも設けられたものであってもよい。
・第三の操作手段が操作された場合に、第一の検知手段により少なくとも検知されるようにしてもよい。
・第三の操作手段が操作された場合に、第二の検知手段により少なくとも検知されるようにしてもよい。
・第三の操作手段が操作された場合に、少なくとも検知されるようにしてもよい。
・第三の検知手段は、第三の操作手段が操作されたことを検知可能なものであってもよい。
[その10] 「移動不可能」について
・「移動不可能」とは、「物理的に移動できない状態」となっていることを示していてもよい。
・「移動不可能」とは、「物理的に移動しにくい状態」となっていることを示していてもよい。
[その11] その他
・演出手段は、第二の位置に設けられていてもよい。
・第二の位置は、遊技者が少なくとも接触できない位置のことであってもよい。
・演出手段は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン701、1701、2701、3701、スロットマシン1000のチャンスボタン)が設けられていてもよい。
・第一の操作手段は、第一の領域に少なくとも設けられたものであってもよい。
・第一の操作手段は、第二の領域に少なくとも設けられたものであってもよい。
・第一の操作手段は、第三の領域が少なくとも設けられたものであってもよい。
・第一の操作手段は、第四の領域が少なくとも設けられたものであってもよい。
・演出手段は、第一の演出手段のことを示すものであってもよい。
・第二の位置に第二の演出手段が設けられていてもよい。
・第二の演出手段は、第一の演出手段に少なくとも含まれるものであってもよい。
・第二の演出手段は、第一の演出手段と別体であってもよい。
・第二の演出手段は、遊技者が第二の状態の第一の演出手段を少なくとも操作した場合に、少なくとも移動可能なものであってもよい。
・第二の演出手段は、遊技者が第一の状態の第一の演出手段を少なくとも操作した場合に、少なくとも移動可能なものであってもよい。
・第二の演出手段は、遊技者が第二の状態の第一の演出手段を少なくとも操作した場合に、少なくとも移動不可能なものであってもよい。
・第二の演出手段は、遊技者が第一の状態の第一の演出手段を少なくとも操作した場合に、少なくとも移動不可能なものであってもよい。
・第二の演出手段は、カバー体により、演出手段に少なくとも遊技者が直接触れないようにしてもよい。
・カバー体は透過性のある素材(プラスチック等の樹脂やガラス等)により形成されたものであってもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施例に限定されるものではなく、個々の実施例の各要素のいかなる組合せも本発明に含み、また、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。