JP2015028705A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送受信部の異常を検出することのできるセンサ装置を提供する。
【解決手段】このセンサ装置1は、検出した物理量に応じた非反転デジタル信号Sdaを第1デジタル信号S1として出力する第1センサIC20Aと、検出した物理量に応じた反転デジタル信号Sdb_Bを第2デジタル信号S2として出力する第2センサIC20Bとを備えている。またセンサ装置1は、第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2に基づき物理量を演算するマイコン31と、マイコン31の要求に応じて第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2を選択的にマイコン31に送信するトランシーバIC30とを備えている。マイコン31は、トランシーバIC30から送信される第1デジタル信号S1のビットデータが異常な場合、あるいは第2デジタル信号S2をビット反転させた復元デジタル信号のビットデータが異常な場合、トランシーバIC30に異常が生じたと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象の物理量を検出する複数の検出部を有するセンサ装置に関する。
この種のセンサ装置としては、特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載のセンサ装置は、車両のステアリングシャフトに付与される操舵トルクに応じた電圧信号を出力するトルクセンサ、及びトルクセンサから出力される電圧信号をマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する)に送信する送受信部を備えている。トルクセンサは、検出した操舵トルクに応じた電圧信号を出力する検出部を2つ有している。すなわちトルクセンサは、検出部が冗長化された構造からなる。送受信部は、2つの検出部からそれぞれ出力される電圧信号を選択的にマイコンに送信する。マイコンは、送受信部から送信される電圧信号に基づいて操舵トルクを演算する。
特開2012−224298号公報
ところで、特許文献1に記載のセンサ装置では、送受信部に何らかの異常が発生すると、送受信部が2つの検出部のいずれか一方の電圧信号しかマイコンに出力できない可能性がある。このような異常が送受信部に生じた場合、せっかく冗長化させた検出部の効果を十分に得ることができなくなる。例えば、一方の検出部に異常が生じた場合、送受信部は、正常な検出部の電圧信号をマイコンに出力しているつもりが異常な検出部の電圧信号をマイコンに出力するおそれがある。しかし従来のセンサ装置では、送受信部の異常を検出することができなかった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、送受信部の異常を検出することのできるセンサ装置を提供することにある。
上記課題を解決するセンサ装置は、検出した物理量に応じたデジタル信号を第1デジタル信号として出力する第1検出部と、検出した物理量に応じたデジタル信号をビット反転させて第2デジタル信号として出力する第2検出部と、前記第1デジタル信号に基づいて前記第1検出部の検出物理量を演算するとともに、前記第2デジタル信号をビット反転させた復元デジタル信号に基づいて前記第2検出部の検出物理量を演算する演算部と、前記第1検出部から出力される第1デジタル信号及び前記第2検出部から出力される第2デジタル信号を受信するとともに、前記演算部の要求に応じて前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を選択的に前記演算部に送信する送受信部と、を備え、前記演算部は、前記第1デジタル信号のビットデータが異常な場合、あるいは前記復元デジタル信号のビットデータが異常な場合、前記送受信部に異常が生じたと判断する。
この構成によれば、送受信部が異常により第1検出部からの第1デジタル信号のみを演算部に出力するようになると、演算部は第1デジタル信号を第2デジタル信号として処理することになる。すなわち演算部は第1デジタル信号をビット反転させて復元デジタル信号を生成しようとする。しかし第1デジタル信号は非反転デジタル信号であるため、ビット反転させると検出物理量の演算には異常なデジタル信号となる。したがって演算部は、復元デジタル信号のビットデータの異常に基づいて送受信部の異常を検出することができる。
また送受信部が異常により第2検出部からの第2デジタル信号のみを演算部に出力するようになると、演算部は第2デジタル信号を第1デジタル信号として処理することになる。しかし第2デジタル信号は、ビット反転された反転デジタル信号であるため、そのままでは検出物理量の演算には異常なデジタル信号となる。したがって演算部は第1デジタル信号のビットデータの異常に基づいて送受信部の異常を検出することもできる。
上記センサ装置について、前記第1検出部及び前記第2検出部は、検出した物理量に応じたアナログ信号を出力するセンサ部と、前記センサ部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、前記A/D変換部により変換されたデジタル信号をビット反転させるビット反転部と、前記ビット反転部によるビット反転を有効にするか、あるいは無効にするかを指定する設定情報が記憶される記憶部と、前記記憶部に記憶された設定情報に基づいて前記ビット反転部によるビット反転の有効及び無効を切り替える切替部と、をそれぞれ有することが好ましい。
この構成によれば、第1検出部及び第2検出部のそれぞれの構造を共通化することができる。これにより、センサ装置の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。また、ビット反転を無効にする旨の設定情報を第1検出部の記憶部に記憶させ、ビット反転を有効にする旨の設定情報を第2検出部の記憶部に記憶させれば、ビット反転されていないデジタル信号を第1検出部から、またビット反転されたデジタル信号を第2検出部からそれぞれ出力させることができる。
上記センサ装置について、前記記憶部は、前記第1検出部及び前記第2検出部とは別の外部機器を通じて前記設定情報の書き込みが可能な構成からなることが好ましい。
この構成によれば、外部機器によりそれぞれの検出部の記憶部に設定情報を書き込むだけで、それぞれの検出部から非反転デジタル信号及び反転デジタル信号を任意に出力させることができる。そのため利便性を向上させることができる。
上記センサ装置について、前記第1検出部及び前記第2検出部は、同一対象の同一物理量をそれぞれ検出することが好ましい。
この構成によれば、検出部が冗長化された構造となるため、センサ装置としての信頼性を確保することができる。また送受信部の異常を検出することができるため、それに応じた対応が可能となる。例えば、第1検出部及び第2検出部のいずれか一方が異常となり、送受信部が異常な検出部の出力のみを演算部に送信する状況では検出物理量の演算を停止させてもよい。また、第1検出部及び第2検出部のいずれか一方が異常となり、送受信部が正常な検出部の出力のみを演算部に送信する状況では検出物理量の演算を継続させてもよい。これにより冗長系としての信頼性をより的確に確保することができる。
このセンサ装置によれば、送受信部の異常を検出することができる。
センサ装置の一実施形態についてその構成を示すブロック図。 実施形態のセンサ装置についてそのトランシーバICとマイコンとの間で信号が授受される様子を示すシーケンスチャート。 実施形態のセンサ装置においてマイコンがトランシーバICから第1デジタル信号を取得した際に実行する処理の手順を示すフローチャート。 実施形態のセンサ装置においてマイコンがトランシーバICから第2デジタル信号を取得した際に実行する処理の手順を示すフローチャート。 (a),(b)は、トランシーバICが正常な場合に、トランシーバICからマイコンに送信される信号と、マイコンが物理量の演算に用いる信号との関係を示すタイミングチャート。 (a),(b)は、トランシーバICが非反転デジタル信号しかマイコンに送信できなくなった場合に、トランシーバICからマイコンに送信される信号と、マイコンが物理量の演算に用いる信号との関係を示すタイミングチャート。 (a),(b)は、トランシーバICが反転デジタル信号しかマイコンに送信できなくなった場合に、トランシーバICからマイコンに送信される信号と、マイコンが物理量の演算に用いる信号との関係を示すタイミングチャート。 センサ装置の他の実施形態についてその構成を示すブロック図。
以下、センサ装置の一実施形態について説明する。本実施形態のセンサ装置は、対象の物理量を検出する装置であり、例えばトルクを検出するトルク検出装置や、磁気を検出する磁気検出装置、圧力を検出する圧力検出装置などを想定している。
図1に示すように、本実施形態のセンサ装置1は、検出した物理量に応じた電圧信号をデジタル信号S1,S2として出力するセンサ本体2、及びセンサ本体2から出力されるデジタル信号S1,S2に基づいて物理量を演算する演算装置3を備えている。
センサ本体2は、同一対象の同一物理量をそれぞれ検出する第1検出部としての第1センサIC20A及び第2検出部としての第2センサIC20Bを有している。すなわちセンサ本体2は、センサICが冗長化された構造からなる。センサIC20A,20Bは、対象の物理量に応じたアナログ信号Saを出力するセンサ部21、及びセンサ部21から出力されるアナログ信号Saをデジタル信号Sdに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換部22をそれぞれ有している。センサ部21としては、例えばホールセンサやMRセンサなどの磁電変換素子を用いたり、圧電素子などを用いることができる。
センサIC20A,20Bは、A/D変換部22により変換されたデジタル信号Sdの出力先としてビット反転部24を選択するか否かを切り替える切替部23をそれぞれ有している。ビット反転部24は、デジタル信号Sdのビットデータを反転させる部分である。またセンサIC20A,20Bは、ビット反転部24のビット反転を有効にするか、あるいは無効にするかを指定する設定情報が記憶された記憶部としてのメモリ26を有している。このメモリ26に記憶された設定情報に基づいて切替部23が動作する。本実施形態では、第1センサIC20Aのメモリ26には、デジタル信号Sdのビット反転を無効にする旨の設定情報が記憶されている。したがって第1センサIC20Aの切替部23は、図中に示すようにデジタル信号Sdの出力先としてビット反転部24を選択しない。そのため第1センサIC20Aでは、デジタル信号SdがそのままのかたちでデジタルI/F回路25から出力される。すなわち第1センサIC20Aは、ビットデータが反転されていない非反転デジタル信号Sdaを第1デジタル信号S1として出力する。これに対し、第2センサIC20Bのメモリ26には、デジタル信号Sdのビット反転を有効にする旨の設定情報が記憶されている。したがって第2センサIC20Bの切替部23は、図中に示すようにデジタル信号Sdの出力先としてビット反転部24を選択する。そのため第2センサIC20Bでは、デジタル信号Sdがビット反転部24を介してデジタルI/F回路25から出力される。すなわち第2センサIC20Bは、ビットデータが反転された反転デジタル信号Sdb_Bを第2デジタル信号S2として出力する。センサ本体2は、これらのセンサIC20A,20Bからそれぞれ出力される第1デジタル信号S1、及び第2デジタル信号S2を出力端子26a,26bを介して演算装置3に別々に出力する。
センサ本体2は、外部機器4が接続可能なコネクタ部27を有している。外部機器4は、各センサIC20A,20Bのメモリ26に設定情報を書き込むための機器である。すなわち各センサIC20A,20Bにおけるビット反転の有効及び無効は、外部機器4を通じて設定することが可能となっている。
演算装置3は、センサ本体2から出力される第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2を受信する送受信部としてのトランシーバIC30、及び演算部としてのマイコン31を備えている。トランシーバIC30は、マイコン31からの要求に応じて第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2を選択的にマイコン31に送信する。トランシーバIC30とマイコン31との間の通信方式としては、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)通信が用いられる。図2に示すように、マイコン31は、トランシーバIC30に対して第1デジタル信号S1の送信要求、及び第2デジタル信号S2の送信要求を交互に行う。すなわちマイコン31は第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2を交互に取得する。そしてマイコン31は、取得した第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2に基づいて物理量を演算するとともに、トランシーバIC30の異常を検出する。
次に、図3及び図4を参照して、マイコン31による物理量の演算方法及びトランシーバIC30の異常検出方法について説明する。図3は、マイコン31がトランシーバIC30から第1デジタル信号S1を取得した際に実行する処理である。図4は、マイコン31がトランシーバIC30から第2デジタル信号S2を取得した際に実行する処理である。
図3に示すように、マイコン31は、トランシーバIC30から第1デジタル信号S1を取り込んだ場合には、まず、第1デジタル信号S1のビットデータが正常であるか否かを判断する(ステップS10)。マイコン31は、例えば第1デジタル信号S1のフレーム構成が予め規定されたフレーム構成であるか否かを判断することにより、第1デジタル信号S1のビットデータが正常であるか否かを判断する。マイコン31は、第1デジタル信号S1のビットデータが正常であると判断した場合(ステップS10:YES)、第1デジタル信号S1に基づいて第1センサIC20Aの検出物理量を演算する(ステップS11)。これに対し、マイコン31は、第1デジタル信号S1のビットデータが異常であると判断した場合(ステップS10:NO)、トランシーバIC30に異常が生じたと判断する(ステップS12)。
また図4に示すように、マイコン31は、トランシーバIC30から第2デジタル信号S2を取り込んだ場合には、まず、第2デジタル信号S2のビットデータを反転させることにより復元デジタル信号Sdrを生成する(ステップS20)。そしてマイコン31は、復元デジタル信号Sdrのビットデータが正常であるか否かを判断する(ステップS21)。マイコン31は、例えば復元デジタル信号Sdrのフレーム構成が予め規定されたフレーム構成であるか否かに基づいて復元デジタル信号Sdrのビットデータが正常であるか否かを判断する。マイコン31は、復元デジタル信号Sdrのビットデータが正常であると判断した場合(ステップS21:YES)、復元デジタル信号Sdrに基づいて第2センサIC20Bの検出物理量を演算する(ステップS22)。これに対し、マイコン31は、復元デジタル信号Sdrのビットデータが異常な場合(ステップS21:NO)、トランシーバIC30に異常が生じたと判断する(ステップS23)。
次に図5〜図7を参照して本実施形態のセンサ装置1の作用について説明する。なお、図5〜図7では、非反転デジタル信号Sdaをビット反転させたものを「Sda_B」で示し、反転デジタル信号Sdb_Bをビット反転させたものを「Sdb」で示す。
トランシーバIC30が正常な場合、図5(a)に示すように、トランシーバIC30からマイコン31に送信される第1デジタル信号S1は非反転デジタル信号Sdaとなり、第2デジタル信号S2は反転デジタル信号Sdb_Bとなる。したがって、図5(b)に示すように、マイコン31は、第1デジタル信号S1に基づいて第1センサIC20Aの検出物理量を演算することができる。またマイコン31は、第2デジタル信号S2をビット反転させた復元デジタル信号Sdrに基づいて第2センサIC20Bの検出物理量を演算することができる。
しかしながら、トランシーバIC30に何らかの異常が生じると、トランシーバIC30が第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2のいずれか一方しかマイコン31に送信できなくなる可能性がある。例えば図6(a)に示すようにトランシーバIC30がマイコン31に第1デジタル信号S1しか送信できなくなった場合、トランシーバIC30は、マイコン31からの第2デジタル信号S2の送信要求に対して第1デジタル信号S1を送信する。そのため、図6(b)に示すように、マイコン31は、第1デジタル信号S1を第2デジタル信号S2として処理することになる。すなわち、マイコン31は第1デジタル信号S1をビット反転させて復元デジタル信号Sdrを生成する。しかし第1デジタル信号S1は非反転デジタル信号Sdaであるため、これをビット反転させることにより生成される復元デジタル信号Sdrは、反転デジタル信号Sda_Bとなり、検出物理量を演算するのに異常なデジタル信号となる。したがってマイコン31は、復元デジタル信号Sdrのビットデータが異常であると判断するため、トランシーバIC30の異常を検出することができる。
また、例えば図7(a)に示すように、トランシーバIC30がマイコン31に第2デジタル信号S2しか送信できなくなった場合、トランシーバIC30は、マイコン31からの第1デジタル信号S1の送信要求に対して第2デジタル信号S2を送信する。そのため、図7(b)に示すように、マイコン31は、第2デジタル信号S2を第1デジタル信号S1として処理することになる。しかし第2デジタル信号S2は反転デジタル信号Sdb_Bであるため、そのままでは検出物理量を演算するのに異常なデジタル信号となる。したがって、マイコン31は、第1デジタル信号S1のビットデータが異常であると判断するため、トランシーバIC30の異常を検出することができる。
このように本実施形態のセンサ装置1によれば、トランシーバIC30がセンサIC20A,20Bのいずれか一方の出力しかマイコン31に送信できなくなった場合、トランシーバIC30の異常を検出することができる。そしてトランシーバIC30の異常を検出することができれば、ビットデータが正常ないずれか一方のデジタル信号に基づき検出物理量の演算を継続することが可能である。
また図1に示すように、本実施形態では、2つのセンサIC20A,20Bが共通の構造からなる。そのため、センサ装置1の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。また、構造の共通化を図りつつも、センサIC20A,20Bのそれぞれのメモリ26,26にビット反転を無効又は有効にする旨の設定情報を記憶させれば、センサIC20A,20Bから非反転デジタル信号Sda及び反転デジタル信号Sdb_Bをそれぞれ出力させることができる。
以上説明したように、本実施形態のセンサ装置1によれば以下の効果が得られる。
(1)第1センサIC20Aでは、検出した物理量に応じたデジタル信号を第1デジタル信号S1として出力することとした。また第2センサIC20Bでは、検出した物理量に応じたデジタル信号をビット反転させて第2デジタル信号S2として出力することとした。そしてトランシーバIC30では、第1センサIC20Aから出力される第1デジタル信号S1及び第2センサIC20Bから出力される第2デジタル信号S2を受信するとともに、マイコン31の要求に応じて第1デジタル信号S1及び第2デジタル信号S2を選択的にマイコン31に送信することとした。またマイコン31では、トランシーバIC30から送信される第1デジタル信号S1のビットデータが異常な場合、あるいは第2デジタル信号S2をビット反転させた復元デジタル信号Sdrのビットデータが異常な場合、トランシーバIC30に異常が生じたと判断することとした。これによりトランシーバIC30の異常を検出することができる。またトランシーバIC30の異常を検出することができれば、ビットデータが正常ないずれか一方のデジタル信号に基づき検出物理量の演算を継続することが可能である。
(2)センサIC20A,20Bには、検出した物理量に応じたアナログ信号を出力するセンサ部21と、センサ部21から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部22をそれぞれ設けた。またセンサIC20A,20Bには、デジタル信号をビット反転させるビット反転部24と、ビット反転部24によるビット反転を有効にするか、あるいは無効にするかを指定する設定情報が記憶されたメモリ26とを設けた。さらにセンサIC20A,20Bには、メモリ26に記憶された設定情報に基づいてビット反転部24によるビット反転の有効及び無効を切り替える切替部23を設けた。これによりセンサIC20A,20Bから非反転デジタル信号Sda及び反転デジタル信号Sdb_Bをそれぞれ出力させつつも、センサIC20A,20Bの構造を共通化することができる。そのためセンサ装置1の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。
(3)センサIC20A,20Bでは、メモリ26に記憶された設定情報を外部機器4により書き込めるようにした。これにより外部機器4によりそれぞれのセンサIC20A,20Bのメモリ26に設定情報を書き込むだけで、それぞれのセンサIC20A,20Bから非反転デジタル信号Sda及び反転デジタル信号Sdb_Bを任意に出力させることができる。そのため利便性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、外部機器4により各センサIC20A,20Bのメモリ26に設定情報を記憶させることとしたが、各センサIC20A,20Bのメモリ26に設定情報を予め記憶させてもよい。この際、各センサIC20A,20Bのメモリ26に設定情報を書き換え不可の状態で記憶させてもよい。
・センサIC20A,20Bの構造は適宜変更してもよい。例えば図8に示すように、センサIC20A,20Bから切替部23及びメモリ26をそれぞれ排除する。また第1センサIC20Aからビット反転部24を排除し、第2センサIC20Bにのみビット反転部24を搭載する。このような構成によっても、第1センサIC20Aから非反転デジタル信号Sdaを出力させ、第2センサIC20Bから反転デジタル信号Sdb_Bを出力させることができる。
・上記実施形態では、センサ本体2に2つのセンサIC20A,20Bを搭載したが、センサ本体2に3つ以上のセンサICを搭載してもよい。
・上記実施形態では、各センサIC20A,20Bが同一対象の同一物理量を検出するものであったが、各センサIC20A,20Bは、同一対象の異なる物理量を検出するものであってもよい。例えば第1センサIC20Aが、回転軸に付与されるトルクを検出するトルクセンサであり、第2センサIC20Bが、同一の回転軸の回転角を検出する回転角センサであってもよい。またセンサIC20A,20Bは、異なる対象の同一物理量を検出するものであってもよい。例えば第1センサIC20Aが、第1回転軸の回転角を検出する回転角センサであり、第2センサIC20Bが、第1回転軸とは別の第2回転軸の回転角を検出する回転角センサであってもよい。さらにセンサIC20A,20Bは、異なる検出対象の異なる物理量を検出するものであってもよい。例えば第1センサIC20Aが、回転軸の回転角を検出する回転角センサであり、第2センサIC20Bが、車両の速度を検出する車速センサであってもよい。
・上記実施形態では、トランシーバIC30とマイコン31との間の通信方式としてSPI通信を採用したが、例えばI2C(Inter Integrated Circuit)通信などの適宜の通信方式を採用することが可能である。
S1…第1デジタル信号、S2…第2デジタル信号、Sa…アナログ信号、Sda…非反転デジタル信号、Sdr…復元デジタル信号、Sdb_B…反転デジタル信号、1…センサ装置、4…外部機器、20A…第1センサIC(第1検出部)、20B…第2センサIC(第2検出部)、21…センサ部、22…A/D変換部、24…ビット反転部、26…メモリ(記憶部)、30…トランシーバIC(送受信部)、31…マイコン(演算部)。

Claims (4)

  1. 検出した物理量に応じたデジタル信号を第1デジタル信号として出力する第1検出部と、
    検出した物理量に応じたデジタル信号をビット反転させて第2デジタル信号として出力する第2検出部と、
    前記第1デジタル信号に基づいて前記第1検出部の検出物理量を演算するとともに、前記第2デジタル信号をビット反転させた復元デジタル信号に基づいて前記第2検出部の検出物理量を演算する演算部と、
    前記第1検出部から出力される第1デジタル信号及び前記第2検出部から出力される第2デジタル信号を受信するとともに、前記演算部の要求に応じて前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を選択的に前記演算部に送信する送受信部と、を備え、
    前記演算部は、前記送受信部から送信される前記第1デジタル信号のビットデータが異常な場合、あるいは前記復元デジタル信号のビットデータが異常な場合、前記送受信部に異常が生じたと判断することを特徴とするセンサ装置。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置において、
    前記第1検出部及び前記第2検出部は、
    検出した物理量に応じたアナログ信号を出力するセンサ部と、
    前記センサ部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部により変換されたデジタル信号をビット反転させるビット反転部と、
    前記ビット反転部によるビット反転を有効にするか、あるいは無効にするかを指定する設定情報が記憶される記憶部と、
    前記記憶部に記憶された設定情報に基づいて前記ビット反転部によるビット反転の有効及び無効を切り替える切替部と、をそれぞれ有することを特徴とするセンサ装置。
  3. 請求項2に記載のセンサ装置において、
    前記記憶部は、前記第1検出部及び前記第2検出部とは別の外部機器を通じて前記設定情報の書き込みが可能な構成からなることを特徴とするセンサ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ装置において、
    前記第1検出部及び前記第2検出部は、同一対象の同一物理量をそれぞれ検出することを特徴とするセンサ装置。
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