JP2015025503A - 円錐ころ軸受とその円錐ころ軸受の製造方法 - Google Patents

円錐ころ軸受とその円錐ころ軸受の製造方法 Download PDF

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重明 古澤
城 宏
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Abstract

【課題】円錐ころ軸受の構成部品の点数や組付工数の増加を抑制することができる円錐ころ軸受と、その円錐ころ軸受を容易に製造することができる製造方法を提供する。【解決手段】テーパ軸状の内輪軌道面13が形成された内輪10と、内輪10外周に同一中心線上に配設されかつテーパ孔状の外輪軌道面31が形成された外輪30と、内輪軌道面13と外輪軌道面31との間の環状空間に転動可能に配設された円錐ころ40と、円錐ころ40を保持する保持器50とを備える。内輪10の内輪軌道面13の大径側端部に隣接する外周面に大つば部14が形成され、内輪10の内輪軌道面13の小径側端部に隣接する外周面に小つば部20が形成される。小つば部20は、内輪軌道面13の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部22が、内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍を起点として径方向外方へ曲げ加工されることで形成される。【選択図】図2

Description

この発明は円錐ころ軸受とその円錐ころ軸受の製造方法に関する。
円錐ころ軸受は、外周面にテーパ軸状の内輪軌道面が形成された内輪と、内輪の外周に同一中心線上に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面が形成された外輪と、内輪軌道面と外輪軌道面との間の環状空間に転動可能に配設された複数の円錐ころと、複数の円錐ころを保持する保持器とを備えているのが一般的である。
このような円錐ころ軸受の構成部品を相互に組み付けて円錐ころ軸受を構成する場合、先ず、図7に示すように、保持器150を塑性変形させて拡径すると共に、保持器150の各ポケットに複数の円錐ころ140を配設する。
そして、図8に示すように、内輪110の小つば部133と大つば部135との間の内輪軌道面113上に、複数の円錐ころ140を配置する。この状態で、図9に示すように、保持器150を元の状態にかしめて縮径させることで、内輪110の内輪軌道面113上に対し、複数の円錐ころ140を保持器150によって保持した状態で組み付けている。その後、図10に示すように、複数の円錐ころ140に対し外輪130を被せて円錐ころ軸受を構成している。
前記した円錐ころ軸受においては、保持器150を塑性変形させて拡径する工程や、保持器150を元の状態にかしめて縮径させる工程が必要で、多くの手間や時間がかかる。
さらに、保持器150を元の状態にかしめて縮径する際、保持器150の寸法にばらつきが生じやすい。
このようなことから、例えば、特許文献1に開示されているように、内輪主体部と小つば部とをそれぞれ別個に製作した後、内輪主体部の内輪軌道面上に対し、複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で配置する。
その後、内輪主体部に対し、その内輪軌道面の小径側端部に隣接して小つば部を固定することによって、内輪を構成すると共に、その内輪軌道面上に、複数の円錐ころを保持器によって保持して組み付けることが知られている。
特開2005−69350号公報
ところで、特許文献1に開示された円錐ころ軸受においては、内輪主体部と小つば部とをそれぞれ別個に製作した後、内輪主体部の内輪軌道面上に対し、複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で配置し、その後、内輪主体部の内輪軌道面の小径側端部に隣接して小つば部を固定しなければならない。このため、円錐ころ軸受の構成部品の点数や組付工数が多くなり、コスト高となる。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、円錐ころ軸受の構成部品の点数や組付工数の増加を抑制することができる円錐ころ軸受と、その円錐ころ軸受を容易に製造することができる製造方法を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1の発明の円錐ころ軸受は、外周面にテーパ軸状の内輪軌道面が形成された内輪と、前記内輪の外周側に同心に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間の環状空間に転動可能に配設された複数の円錐ころと、前記複数の円錐ころを保持する保持器とを備え、前記内輪の内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部が形成され、前記内輪の内輪軌道面の小径側端部に隣接する外周面に小つば部が形成された円錐ころ軸受であって、前記小つば部は、前記内輪軌道面の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部が、前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工されることで形成されているものである。
請求項1の発明によると、内輪軌道面の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部を、内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工することで、小つば部を形成することができる。
これによって、部品点数や組付工数が増加することを抑制することができる。
請求項2の発明の円錐ころ軸受は、請求項1に記載の円錐ころ軸受であって、前記小つば部を形成する薄肉部の硬度は、内輪軌道面の硬度よりも低硬度となっているものである。
請求項2の発明によると、小つば部を形成する薄肉部の硬度は、内輪軌道面の硬度よりも低硬度となっているから、薄肉部の径方向外方への曲げ加工が容易となり、小つば部を容易に形成することができる。
請求項3の発明に係る円錐ころ軸受の製造方法は、外周面にテーパ軸状の内輪軌道面が形成された内輪と、前記内輪の外周に同一中心線上に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と外輪軌道面との間の環状空間に転動可能に配設された複数の円錐ころと、前記複数の円錐ころを保持する保持器とを備え、前記内輪の内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部が形成され、前記内輪の内輪軌道面の小径側端部に隣接する外周面に小つば部が形成された円錐ころ軸受を製造する円錐ころ軸受の製造方法であって、前記内輪軌道面と、前記内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部を有すると共に、前記内輪軌道面の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部を有する内輪構成部材を準備する前工程と、前記内輪構成部材の前記内輪軌道面上に対し、複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で配設する円錐ころ配設工程と、前記内輪構成部材の薄肉部を前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工して小つば部を形成する曲げ加工工程と、を備えていることである。
請求項3の発明によると、円錐ころ配設工程で、内輪構成部材の前記内輪軌道面上に対し、複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で配設する。この際、内輪構成部材の薄肉部は、内輪軌道面の小径側端部よりも小径であるから、内輪構成部材の内輪軌道面上に複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で容易に配設することができる。
そして、曲げ加工工程で、内輪構成部材の薄肉部を内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工することで、小つば部を形成する。これによって、内輪を構成すると共に、内輪軌道面上に複数の円錐ころを保持器によって保持された状態で組み付けることができる。
その後、複数の円錐ころに対し外輪を配置することで円錐ころ軸受が構成される。
前記したようにして、内輪構成部材と一体の薄肉部を曲げ加工して小つば部を形成するため、部品点数や組付工数が増加することを抑制しながら円錐ころ軸受を容易に製造することができる。
請求項4の発明に係る円錐ころ軸受の製造方法は、請求項3に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、前記前工程において、前記内輪構成部材の内輪軌道面を浸炭焼入処理して硬度を高め、前記内輪構成部材の小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部は、防炭又は焼き鈍し処理して前記内輪軌道面の硬度よりも低硬度にすることである。
請求項4の発明によると、前工程で、内輪構成部材の小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部を防炭又は焼き鈍し処理することで、薄肉部を内輪軌道面の硬度よりも低硬度にすることができる。
このため、曲げ加工工程で、薄肉部の径方向外方への曲げ加工が容易となり、小つば部を容易に形成することができる。
請求項5の発明に係る円錐ころ軸受の製造方法は、請求項3又は4に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、前記曲げ加工工程において、前記内輪構成部材の薄肉部をかしめ治具によって前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで前記小つば部を形成することである。
請求項5の発明によると、かしめ治具によって、内輪構成部材の薄肉部を内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ塑性変形させて小つば部を容易に曲げ加工することができる。
請求項6の発明に係る円錐ころ軸受の製造方法は、請求項5に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、前記かしめ治具は、前記小つば部に対応する形状をもつ凹部を先端部に有し、前記かしめ治具の凹部を、薄肉部の先端に押し付けながら前記かしめ治具を前進させ、前記薄肉部を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで小つば部を形成することである。
請求項6の発明によると、かしめ治具の凹部によって、薄肉部を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することがより一層容易となる。
この発明によると、円錐ころ軸受の構成部品点数や組付工数の増加を抑制することができると共に、その円錐ころ軸受を容易に製造することができる。
この発明の実施例1に係る円錐ころ軸受を示す軸方向断面図である。 同じく内輪と、外輪と、円錐ころと、保持器との組付状態を拡大して示す軸方向断面図である。 この発明の実施例1に係る円錐ころ軸受の製造方法における前工程を示す説明図である。 同じく内輪構成部材の内輪軌道面上に複数の円錐ころと保持器とを配設した状態を示す説明図である。 同じく内輪構成部材の薄肉部をかしめ治具によって径方向外方へかしめる直前状態を示す説明図である。 同じく内輪構成部材の薄肉部をかしめ治具によって径方向外方へかしめて小つば部を形成した状態を示す説明図である。 従来の円錐ころ軸受の内輪に複数の円錐ころと保持器とを配設する前に保持器を拡径させた状態を示す説明図である。 同じく内輪の内輪軌道面上に複数の円錐ころを配設した状態を示す説明図である。 同じく保持器を元の状態にかしめて縮径させた状態を示す説明図である。 同じく複数の円錐ころに対し外輪を被せて円錐ころ軸受を構成した状態を示す説明図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1に係る円錐ころ軸受を図1〜図6にしたがって説明する。
図1と図2に示すように、円錐ころ軸受は、内輪10と、外輪30と、複数の円錐ころ40と、保持器50と、を備えている。
内輪10は、中心部を貫通する中心孔11を有して筒状に形成され、外周面にはテーパ軸状の内輪軌道面13が形成されている。
内輪10の内輪軌道面13の大径側端部の外周面には、内輪軌道面13に隣接して大つば部14が形成されている。また、内輪10の内輪軌道面13の小径側端部の外周面には、内輪軌道面13の小径側端部よりも小径で、内輪軌道面13の小径側端部との間に段差部をもって形成された凹部18を介して小つば部20が形成されている。
外輪30は、内輪10の外周側に同心に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面31が形成されている。
また、複数の円錐ころ40は、保持器50のポケット54に保持された状態で、内輪軌道面13と外輪軌道面31との間の環状空間に転動可能に配設されている。
なお、保持器50は、図2に示すように、軸方向に所定間隔を隔てる小径側の環状部51と、大径側の環状部52と、これら環状部51、52を連結すると共に、複数のポケット54を周方向に区画する柱部53とを備えている。
さて、内輪10の小つば部20は、図2と図3に示すように、内輪10の軸方向端面から軸方向へ円筒状に延出された薄肉部22が、内輪軌道面13の小径側端部13aとの境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工されることで小径の凹部18を介して形成されている。
すなわち、図2と図3に示すように、薄肉部22の外径寸法は、内輪軌道面13の小径側端部の外径寸法よりも小さく形成され、薄肉部22の内径寸法は、内輪10の中心孔11の内径寸法よりも大きく形成されている。これによって、薄肉部22の外周側は、凹部18の底面を含み、内輪軌道面13の小径側端面13aから径方向内方に段差部をもって軸方向外方へ延出されている。また、薄肉部22の内周側は、内輪軌道面13の小径側に位置する内輪10の軸方向一端面11aから径方向外方に段差部をもって軸方向外方へ延出されている。
そして、図6に示すように、薄肉部22が、内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍P(この実施例1では、内輪10の軸方向一端面11aから軸方向外方へ延出される薄肉部22の内周側の基端部)を起点として径方向外方へ曲げ加工されることで小径の凹部18を介して小つば部20が形成されている。また、図5と図6に示すように、内輪10の軸方向一端面11aと、内輪軌道面13の小径側端面13aとの間の距離寸法L1は、小径の凹部18の軸方向寸法L2とほぼ同じか、僅かに小さく設定されている。
小つば部20を形成する薄肉部22の硬度(ビッカース硬度、ロックウエル硬さ、ブリネル硬さなどの塑性変形硬さのことである)は、内輪軌道面13の硬度よりも低硬度となっている。例えば、内輪軌道面13は、焼き入れ処理(図2の斜め格子で示す部分)によって硬度が高められている。
また、小つば部20を形成する薄肉部22は、防炭又は焼き鈍し処理されることで、内輪軌道面13の硬度よりも低硬度にしてある。
なお、円錐ころ軸受は、軸受回転時の遠心力の作用によって、円錐ころ40からの荷重が、大つば部14や内輪軌道面13に作用するが、小つば部20には殆ど作用することがない。このため、小つば部20は、内輪10の内輪軌道面13上に対し、複数の円錐ころ40を保持器50によって保持して組み付けた状態にあるときに、複数の円錐ころ40及び保持器50が内輪軌道面13の小径側へ移動して抜け出ることがないように、複数の円錐ころ40及び保持器50を保持し得る強度(剛性)であればよい。
言い換えると、小つば部20は、大つば部14や内輪軌道面13の硬度よりも低硬度であっても、円錐ころ軸受として使用上問題とはならない。
この実施例1に係る円錐ころ軸受は上述したように構成される。
したがって、内輪10の内輪軌道面13よりも小径で同内輪軌道面13から軸方向へ延出された薄肉部22を、内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工することで、内輪軌道面13の小径側端部よりも小径の凹部18を介して小つば部20を形成することができる。
このため、小つば部20を形成する前に内輪軌道面13上に複数の円錐ころ40を保持器50によって保持した状態で配設し、その後、薄肉部22を、内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工することで、内輪10を形成すると同時に、内輪10に対し複数の円錐ころ40と保持器50とを容易に組み付けることができ、部品点数や組付工数が増加することを抑制することができる。
また、この実施例1において、小つば部20を形成する薄肉部22の硬度は、内輪軌道面13の硬度よりも低硬度となっているから、薄肉部22の径方向外方への曲げ加工が容易となり、小つば部20を容易に形成することができる。
次に、実施例1に係る円錐ころ軸受を製造する方法を図3〜図6にしたがって説明する。
この実施例1の円錐ころ軸受の製造方法は、前工程と、円錐ころ配設工程と、曲げ加工工程と、を備える。
先ず、前工程において、図3に示すように、内輪軌道面13と、内輪軌道面13の大径側端部に隣接する外周面に大つば部14を有すると共に、内輪軌道面13の小径側端部よりも小径でかつ内輪10の中心孔11よりも大径をなして内輪軌道面13の小径側端部から軸方向へ延出された円筒状の薄肉部22を有する内輪構成部材10Aを準備する。
また、この実施例1において、前工程で、内輪構成部材10Aの内輪軌道面13と大つば部14のころ案内面15とを浸炭焼入処理(図3の斜め格子で示す部分)して硬度を高める。内輪構成部材10Aの小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部22は、防炭又は焼き鈍し処理して内輪軌道面13の硬度よりも低硬度にする。
次に、円錐ころ配設工程で、図4に示すように、内輪構成部材10Aの内輪軌道面13上に対し、複数の円錐ころ40を保持器50によって保持した状態で配設する。
次に、曲げ加工工程において、図5と図6に示すように、内輪構成部材10Aの薄肉部22をかしめ治具60によって内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで、内輪軌道面13の小径側端部との境界部に小径の凹部18を介して小つば部20を形成し、これと同時に、内輪10を形成する。
また、この実施例1において、かしめ治具60は、小つば部20に対応する形状をもつ凹部61を先端部に有する。そして、かしめ治具60の凹部61を、内輪構成部材10Aの薄肉部22の先端に押し付けながら、かしめ治具60を内輪10に接近する方向へ前進させる。これによって、内輪構成部材10Aの薄肉部22を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで小つば部20を容易に形成することができる。
最後に、複数の円錐ころ40に対し外輪30を被せて円錐ころ軸受を構成する(図1参照)。
この実施例1に係る円錐ころ軸受の製造方法は上述したように構成される。
したがって、円錐ころ配設工程で、内輪構成部材10Aの内輪軌道面13上に対し、複数の円錐ころ40を保持器50によって保持した状態で配設する。この際、内輪構成部材10Aの薄肉部22は、内輪軌道面13の小径側端部よりも小径であるから、内輪構成部材10Aの内輪軌道面13上に複数の円錐ころ40を保持器50によって保持した状態で容易に配設することができる。
そして、曲げ加工工程で、内輪構成部材10Aの薄肉部22を内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ曲げ加工することで、小径の凹部18を介して小つば部20を形成する。これによって、内輪10を構成すると共に、内輪軌道面13上に複数の円錐ころ40を保持器50によって保持された状態で組み付けることができる。
その後、複数の円錐ころ40に対し外輪30を被せて配置することで円錐ころ軸受が構成される。
前記したようにして、内輪構成部材10Aと一体の薄肉部22を曲げ加工して小つば部20を形成するため、部品点数や組付工数が増加することを抑制しながら円錐ころ軸受を容易に製造することができる。
また、前工程で、内輪構成部材10Aの薄肉部22を防炭又は焼き鈍し処理することで、薄肉部22を内輪軌道面13の硬度よりも低硬度にすることができる。
このため、曲げ加工工程で、薄肉部22の径方向外方への曲げ加工が容易となり、小つば部20を容易に形成することができる。
また、かしめ治具60によって、内輪構成部材10Aの薄肉部22を内輪軌道面13の小径側端部との境界部近傍Pを起点として径方向外方へ塑性変形させて小径の凹部18を介して小つば部20を容易に曲げ加工することができる。
また、かしめ治具60は、小つば部20に対応する形状をもつ凹部61を先端部に有している。これによって、かしめ治具60の凹部61を、薄肉部22の先端に押し付けながらかしめ治具60を内輪構成部材10Aに接近する方向へ前進させ、薄肉部22を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで、小つば部20を容易に形成することができる。すなわち、薄肉部22を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することがより一層容易となる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
10 内輪
10A 内輪構成部材
13 内輪軌道面
14 大つば部
20 小つば部
22 薄肉部
30 外輪
31 外輪軌道面
40 円錐ころ
50 保持器
60 かしめ治具
61 凹部

Claims (6)

  1. 外周面にテーパ軸状の内輪軌道面が形成された内輪と、前記内輪の外周側に同心に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間の環状空間に転動可能に配設された複数の円錐ころと、前記複数の円錐ころを保持する保持器とを備え、前記内輪の内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部が形成され、前記内輪の内輪軌道面の小径側端部に隣接する外周面に小つば部が形成された円錐ころ軸受であって、
    前記小つば部は、前記内輪軌道面の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部が、前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍起点として径方向外方へ曲げ加工されることで形成されていることを特徴とする円錐ころ軸受。
  2. 請求項1に記載の円錐ころ軸受であって、
    前記小つば部を形成する薄肉部の硬度は、内輪軌道面の硬度よりも低硬度となっていることを特徴とする円錐ころ軸受。
  3. 外周面にテーパ軸状の内輪軌道面が形成された内輪と、前記内輪の外周に同一中心線上に配設されかつ内周面にテーパ孔状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と外輪軌道面との間の環状空間に転動可能に配設された複数の円錐ころと、前記複数の円錐ころを保持する保持器とを備え、前記内輪の内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部が形成され、前記内輪の内輪軌道面の小径側端部に隣接する外周面に小つば部が形成された円錐ころ軸受を製造する円錐ころ軸受の製造方法であって、
    前記内輪軌道面と、前記内輪軌道面の大径側端部に隣接する外周面に大つば部を有すると共に、前記内輪軌道面の小径側端部よりも小径で同小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部を有する内輪構成部材を準備する前工程と、
    前記内輪構成部材の前記内輪軌道面上に対し、複数の円錐ころを保持器によって保持した状態で配設する円錐ころ配設工程と、
    前記内輪構成部材の薄肉部を前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍起点として径方向外方へ曲げ加工して小つば部を形成する曲げ加工工程と、
    を備えていることを特徴とする円錐ころ軸受の製造方法。
  4. 請求項3に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、
    前記前工程において、前記内輪構成部材の内輪軌道面を浸炭焼入処理して硬度を高め、
    前記内輪構成部材の小径側端部から軸方向へ延出された薄肉部は、防炭又は焼き鈍し処理して前記内輪軌道面の硬度よりも低硬度にすることを特徴とする円錐ころ軸受の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、
    前記曲げ加工工程において、前記内輪構成部材の薄肉部をかしめ治具によって前記内輪軌道面の小径側端部との境界部近傍を起点として径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで前記小つば部を形成することを特徴とする円錐ころ軸受の製造方法。
  6. 請求項5に記載の円錐ころ軸受の製造方法であって、
    前記かしめ治具は、前記小つば部に対応する形状をもつ凹部を先端部に有し、
    前記かしめ治具の凹部を、薄肉部の先端に押し付けながら前記かしめ治具を前進させ、前記薄肉部を径方向外方へ塑性変形させて曲げ加工することで小つば部を形成することを特徴とする円錐ころ軸受の製造方法。
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