JP2015023717A - 電気自動車用充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力供給先を切り替える断接スイッチの溶着を検出して、待機中の電力供給ラインからの漏電の危険を低減することのできる電気自動車用充電装置を提供する。【解決手段】上流側に接続された交流電源8より得られるエネルギを基にした所定電圧の直流電力の出力と、この直流電力の出力の停止とを可能に構成された電力変換器31と、電気自動車9に接続するための複数の充電コネクタ34,35と、電力変換器31より分岐する分岐ライン23a〜24bに接続された複数の断接スイッチ32,33と、これらの断接スイッチ32,33より充電コネクタ34,35にまで電力を供給する電力供給ライン25a〜26bと、所望の充電コネクタ34,35にまで直流電力を供給させる制御手段5とを備えており、制御手段5は、電位異常判定部54が電位異常と判定した場合には、電力変換器31からの直流電力の出力を停止するように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車に接続して充電を行うための電力供給ラインを複数個備え、その中より電力供給先を選択して使用する電気自動車用充電装置に関するものである。
従来より、電気自動車が備えるバッテリと接続し充電を行うための電気自動車用充電装置として多数のものが提案されている。
電気自動車は大きな出力を必要とするため、使用されるバッテリは最大500V程度の高電圧のものとなっていることから、電気自動車用充電装置も高電圧に対応するものとなっている。また、充電時間の短縮のため、大電流を流す急速充電を行う機能を持っているものも多い。このように電気自動車用充電装置は一般に高電圧・大電流に対応することが必要であることから、これを扱う者に感電等の危険が生じたり、機器に損傷が生じたりすることがないよう幾重にも亘る対策がなされている。
一方、近年では、電気自動車への充電の利便性を向上するために、一台の電気自動車用充電装置より分岐する電力供給ラインを複数個備え、電力供給ラインを選択する断接スイッチを備えることで、電力供給先を変更可能にした電気自動車用充電装置も提案されている(特許文献1)。こうすることで、電気自動車の移動を必要することなく次々に充電対象となる電気自動車を変更し、効率よく充電を行うことができるようになっている。
実用新案登録第3151047号公報
しかしながら、上述したように電気自動車用充電装置は高電圧・大電流を扱うものであることから、電力供給先を変更するために用いる断接スイッチは、長期間の使用によって接点が溶着して回路を切断状態にすることが不能になる可能性がある。そのため、電気自動車に充電を行おうとする場合において、切断状態にあるはずの電力供給ラインからも電力が出力されることで、電力供給ラインの末端が何かに接触していれば漏電が生じる可能性がある。
電気自動車用充電装置は高い安全性を保つことが必要であるため、漏電を検知し、出力を停止する機能を持つことが一般的ではあるが、上述したように幾重にも亘る対策を行うためには、漏電が生じる前であっても断接スイッチの溶着が生じたことを検知して、充電を行わないようにすることが好ましい。
本発明はこのような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、複数の電力供給ラインより電力供給先を選択して切り替え可能とすることを前提として、断接スイッチの溶着を検出して、待機中の電力供給ラインからの漏電に伴う感電や機器の損傷等による危険を事前に回避することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の電気自動車用充電装置は、上流側に接続された交流電源より得られるエネルギを基にした所定電圧の直流電力の出力と、この直流電力の出力の停止とを可能に構成された直流電力出力部と、電気自動車に接続するための複数の充電コネクタと、前記直流電力出力部より分岐する分岐ラインに接続された複数の断接スイッチと、これらの断接スイッチより充電コネクタにまで電力を供給する電力供給ラインと、前記直流電力出力部を動作させるとともに、前記断接スイッチを選択的に接続させる制御を行うことで、所望の充電コネクタにまで直流電力を供給させる制御手段とを備えており、前記制御手段は、各断接スイッチより下流側の電力供給ラインにおける電位を検出し、電位検出値として出力する電位検出部と、前記電位検出部による電位検出値を基に電位異常を判定する電位異常判定部とをさらに備え、当該電位異常判定部が電位異常と判定した場合には、前記直流電力出力部からの直流電力の出力を停止するように構成したことを特徴とする。
なお、本発明においては、電気自動車に充電を行うためのエネルギ源側を上流とし、このエネルギ源から得られる電力が供給される充電コネクタや、これに接続される電気自動車側を下流として称す。さらには、電気自動車に接続を行っていない待機中の充電コネクタであっても、電気自動車に接続された充電中の充電コネクタと同様、下流側として考える。
このように構成すると、直流電力出力部により得られる直流電力の供給先を断接スイッチによって切り換え、所望の電力供給ラインを介して充電コネクタに供給することができるとともに、切断状態にあるはずの断接スイッチより下流側の電力供給ラインの電位検出値より電位異常が生じているかを判定することで、断接スイッチの溶着を検出することが可能となる。そして、電位異常が生じていると判定した場合において直流電力の出力を停止するように構成していることから、待機中の電力供給ラインからの漏電に伴う感電や機器の損傷等の危険を事前に回避することが可能となる。
さらには、電位異常の判定をより簡便に行うことができ、制御手段を安価で簡単な構成としつつ短時間での判定を可能するためには、前記電位異常判定部が、直流電力出力部より直流電力を出力する際に、切断状態にある断接スイッチより下流側の電力供給ラインの電位が所定の閾値以上である場合に、前記電位異常と判定するように構成することが好適である。
また、高電圧の直流電力を出力する際の安全性を高めつつ、断接スイッチが適切に動作しているかを詳細に確認し、溶着による動作不良がある場合には充電を行わせないようにすることを可能とするためには、前記直流電力出力部より前記断接スイッチに至る分岐ライン、及び、各断接スイッチより充電コネクタに至る電力供給ラインが、それぞれ高電圧ラインと低電圧ラインより構成され、各断接スイッチは、高電圧ラインに設けられた高電圧側スイッチ要素と、低電圧ラインに設けられた低電圧側スイッチ要素より構成され、直流電力出力部より直流電力が出力される場合において、前記分岐ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインにおける各電位が基準電位と異なるようにするとともに、前記電位異常判定部は、切断状態にある断接スイッチより下流側の電力供給ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインとの電位差が前記閾値以上である場合に、前記電位異常と判定するように構成することが好適である。
また、基準電位とされた接地部と高電圧ライン及び低電圧ラインとの間で電位差を生じさせつつ安定した状態を保つとともに、断接スイッチに溶着が生じた際の検出をより簡便に行うことを可能とするためには、前記断接スイッチより下流側の電力供給ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインが、それぞれ接地抵抗を介して接地部と電気的に接続されているように構成することが好適である。
また、断接スイッチの溶着に起因する電位異常の判定と、漏電異常の判定とを両立しつつ同時に実現するためには、前記直流電力出力部より前記断接スイッチに分岐するまでの出力ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインとがそれぞれ地絡抵抗を介して前記接地部と電気的に接続され、これらの地絡抵抗の抵抗値を前記接地抵抗の抵抗値よりも小さく設定するとともに、前記地絡抵抗を流れる電流を検出する地絡電流検出部と、当該地絡電流検出部による電流検出値を基に漏電異常を判定する漏電異常判定部とを前記制御手段が備えるように構成することが好適である。
以上説明した本発明によれば、断接スイッチの接続状態を切り換えることで、複数の電力供給ラインより電力供給先を変更可能としつつ、断接スイッチの溶着による異常を検出して、待機中の電力供給ラインからの漏電に伴う感電や機器の損傷等による危険を事前に回避することが可能となる。
本発明の第1実施形態における電気自動車用充電装置の構成を示す模式図。 同電気自動車用充電装置における自己診断の流れを示すフローチャート。 同自己診断において電位異常を検出しない場合のタイミングチャート。 同自己診断において電位異常(溶着)を検出した場合のタイミングチャート。 本発明の第2実施形態における電気自動車用充電装置の構成を示す模式図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
本発明における第1実施形態の電気自動車用充電装置は、図1に示すような回路構成となっている。この電気自動車用充電装置1は、上流側に商用の三相交流電源8を接続され、この三相交流電源8より得た電気エネルギをもとに直流電力を生成し、下流側の電気自動車9に供給することが可能となっている。そのために、電気回路部2とこれを制御するための制御手段5とから構成されている。
電気回路部2は、まず三相交流電源8に絶縁トランス(図示せず)を介して接続される直流電力出力部としての電力変換器31を備えている。電力変換器31は、複数の半導体スイッチング素子(図示せず)を備えるものであり、制御手段5からの命令に応じて各半導体スイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより、充電に適した所定電圧の直流電力を生成することが可能となっている。また、各スイッチング素子をオフ状態とすることにより、直流電力の出力を停止することも可能となっている。
電力変換器31の下流側には、直流電力を出力するための出力ライン22a,22bが設けられている。これらのうち、出力ライン22aは電力変換器31の高電圧側(P側)に接続された高電圧ラインを構成し、出力ライン22bは電力変換器31の低電圧側(N側)に接続された低電圧ラインを構成している。さらに、高電圧ラインを構成する出力ライン22aは分岐点C1より2つの分岐ライン23a,24aに分岐するようになっており、同様に低電圧ラインを構成する出力ライン22bは分岐点C2より2つの分岐ライン23b,24bに分岐するようになっている。なお、分岐ライン23a,24aはともに高電圧ラインを構成し、分岐ライン23b,24bは低電圧ラインを構成する。
高電圧ライン(P側)と低電圧ライン(N側)間の電位差は、充電する電気自動車に応じて変更可能とされており、双方の電位は接地部Gの基準電位との間で電位差を生じるように設定している。例えば、電力変換器31からの出力が300Vである場合には、高電圧ライン(P側)の電位は基準電位に対し+150Vであり、低電圧ライン(P側)の電位は基準電位に対し−150Vとなるようにしている。
分岐ライン23a,23bは断接スイッチ32を介して、充電コネクタ34に接続された電源供給ライン25a,25bに断接可能とされている。断接スイッチ32は複数の接点を備える電磁開閉器として構成されており、高電圧ラインを構成する分岐ライン23aと電源供給ライン25aとの間を断接するための高電圧側スイッチ要素32aと、低電圧ラインを構成する分岐ライン23bと電源供給ライン25bとの間を断接するための低電圧側スイッチ要素32bとを備えている。そして、後述する制御手段5からの指令信号に応じて、高電圧側スイッチ要素32aと低電圧側スイッチ要素32bとは連動して開閉動作を行い、上流側と下流側とを電気的に接続状態としたり、切断状態にしたりすることが可能となっている。
同様に、分岐ライン24a,24bは断接スイッチ33を介して、充電コネクタ35に接続された電源供給ライン26a,26bに断接可能とされている。断接スイッチ33も複数の接点を備える電磁開閉器として構成されており、高電圧ラインを構成する分岐ライン24aと電源供給ライン26aとの間を断接するための高電圧側スイッチ要素33aと、低電圧ラインを構成する分岐ライン24bと電源供給ライン26bとの間を断接するための低電圧側スイッチ要素33bとを備えている。そして、制御手段5からの指令信号に応じて、高電圧側スイッチ要素33aと低電圧側スイッチ要素33bとは連動して開閉動作を行い、上流側と下流側とを電気的に接続状態としたり、切断状態にしたりすることが可能となっている。
充電コネクタ34,35は、電気自動車9側に設けられた充電コネクタ91に係合可能となっており、電気的に接続されて充電のための電力を供給することが可能となっている。また、充電コネクタ34,35は、図示しないロック機構を備え、充電中に充電コネクタ91との係合が解かれることがないようにロック状態とすることが可能となっている。
電気自動車9においては、一般に、充電コネクタ91とバッテリ93間に断接スイッチ92を備えており、充電時には断接スイッチ92を構成する高電圧側スイッチ要素92aと低電圧側スイッチ要素92bとを閉状態にすることで電気的に接続された状態として、充電コネクタ91を通じて得た電力をバッテリ93に蓄えることが可能となっている。
ここで、本願実施形態における電気自動車用充電装置1は、充電を行う際に電力変換器31より電気自動車9の充電コネクタ91までの接続が適正になされているかどうかを確認するために、絶縁診断を行うことのできる地絡検出回路43を備えている。
地絡検出回路43は、電力変換器31に接続された出力ライン22a,22bの途中に設けられ、基準電位となる接地部Gとの間をそれぞれ接続する地絡抵抗43a,43bと、地絡抵抗43a,43bと接地部G間を流れる地絡電流Igを検出するため電流測定手段43cとから構成されている。地絡抵抗43a,43bの各抵抗値R7,R8は数キロΩ程度としており、通常の充電がなされる場合には電流はほとんど流れないが、充電コネクタ34,91間に異物が挟まるなどして外部との絶縁不良が生じた場合には、電流が流れるようになっている。
また、本願実施形態における電気自動車用充電装置1は、各充電コネクタ34,35より出力される出力電圧を検出するための出力電圧検出回路41,42を備えている。また、この出力電圧検出回路41,42は、断接スイッチ32,33に溶着が生じた場合にこれを検出するための溶着検出回路としても機能するようになっている。
出力電圧検出回路41は断接スイッチ32より下流側の電力供給ライン25a,25bと接地部Gとの間で設けられ、同様に出力電圧検出回路42は断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン26a,26bと接地部Gとの間で設けられており、双方の出力電圧検出回路41,42は同一の構成となっている。出力電圧検出回路41(42)は、電力供給ライン25a,25b(26a,26b)と接地部Gとの間を接地抵抗41a,41b(42a,42b)を介してそれぞれ接続するとともに、電力供給ライン25a,25b(26a,26b)間をライン間抵抗41c(42c)により接続するように構成されている。抵抗41a,41b(42a,42b)の抵抗値R1,R2(R3,R4)は数メガΩ程度に設定されている。また、抵抗41c(42c)の抵抗値R5(R6)は数百キロ〜数メガΩ程度に設定されている。このように構成することで、電力供給ライン25a,25b(26a,26b)の各電位を、基準電位と異ならせつつ、安定状態を保つことが可能となっている。なお、抵抗値R1,R2(R3,R4)は同じ値としており、高電圧側と低電圧側で回路が対称となるようにしている。さらに、ライン間抵抗41c(42c)の両端における電位差Vpn1(Vpn2)を測定するための電位測定手段41d(42d)を備えている。
抵抗41a〜42cの各抵抗値R1〜R6は、上述した地絡抵抗43a,43bの各抵抗値R7,R8よりも十分に大きく設定されていることから、絶縁不良が生じて漏電状態となった場合に地絡電流は地絡検出回路43を優先して通ることになる。そのため、溶着検出回路としても働く出力電圧検出回路41,42を設けているにもかかわらず、地絡検出回路43の機能を阻害することはなく、地絡検出と溶着検出の双方の機能を両立することが可能となっている。
出力電圧検出回路41,42により得られる電位差Vpn1(Vpn2)は、通常の充電中において、断接スイッチ33(32)電力変換器31からの出力電圧をフィードバック制御するためにも用いられる。そのため、出力電圧の制御と溶着検出という2つの目的に兼用することができ、より簡単且つ安価な構成とすることも可能となっている。
上記のように構成された電気回路部2に所望の動作をさせるため、この電気自動車用発電装置1は電気回路部2を制御する制御手段5を備えている。
制御手段5は、各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するものとしている。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器、電自動車側の充電を管理する車載コンピュータとの通信を行うインターフェース等のハードウェアを含むものとする。
制御手段5は、地絡電流検出部51、漏電異常判定部52、電位検出部53、電位異常判定部54、出力先切替部55及び表示部56を含むものである。
出力先切替部55は図示しない入力手段により与えられる充電先の設定に基づき、断接スイッチ32,33のいずれか一方を閉状態として、他方を開状態とするよう背反的に切り換えることが可能となっている。こうすることで電力変換器31からの出力をいずれの充電コネクタ34,35に向けて供給するかを選択的に決定することができる。図中においては、断接スイッチ32を閉状態とすることで、上流側の分岐ライン23a,23bと電力供給ライン25a,25bとを電気的に接続した状態として、電力変換器31からの出力が電力供給ライン25a,25bを介して充電コネクタ34より電気自動車9に供給される場合を示している。もう一方の断接スイッチ33は開状態となっており、上流側の分岐ライン24a,24bと電力供給ライン26a,26bとが電気的に切断された状態となっている。すなわち、この図において、電力供給ライン26a,26b及びこれに接続した充電コネクタ35は、次に断接スイッチ32,33の切換が行われ、電力変換器31からの電力供給が行われるまでの待機中の状態にあるといえる。なお、待機中の充電コネクタ35を電気自動車に接続しているか否かは問わない。
地絡電流検出部51は、電流測定手段43cによる地絡電流Igの検出信号を得て、これを増幅し、地絡電流Igの検出値として漏電異常判定部52に出力することが可能となっている。漏電異常判定部52は、予め定められた閾値Ithを内部に記憶しており、地絡電流Igの検出値が閾値Ith以上になっている場合には、漏電異常、すなわち絶縁不良との判断を行い、その旨を表示部56に表示させるとともに、電力変換器31からの出力を停止させ、充電不能状態とするための異常フラグを立てる。地絡電流Igの検出値が閾値Ith以上になっている場合には、正常状態との判断を行い、電力変換器31からの出力の停止や異常フラグを立てることも行わない。
なお、異常フラグが立っている場合には、電気自動車9への充電を行うことは不能となるように制御手段5は構成されている。また、表示部56に代わり、警報やランプ等により異常を知らせる報知部として構成することも可能である。
電位検出部53は、電位測定手段41d,42dによるライン間抵抗41c,42cの各両端における電位差Vpn1,Vpn2の検出信号を得て、これを増幅し、電位差Vpn1,Vpn2の検出値として電位異常判定部54に出力することが可能となっている。電位異常判定部54は、予め定められた電位差の閾値Vthを内部に記憶しており、上記の電位差Vpn1,Vpn2のうち、開状態にある断接スイッチ33に接続された待機中の電力供給ライン26a,26b側の電位差Vpn2の検出値と閾値Vthとを比較する。もちろん、断接スイッチ33に代わり、断接スイッチ32側が開状態となっている場合には、電力供給ライン25a,25b側の電位差Vpn1の検出値と、閾値Vthとを比較することになる。そして、待機中の電力供給ライン26a,26b側の電位差Vpn2の検出値が閾値Vth以上である場合には、溶着異常との判断を行い、その旨を表示部56に表示させるとともに、電力変換器31からの出力を停止させ、充電不能状態とするための異常フラグを立てる。電位差Vpn2の検出値が閾値Vth未満になっている場合には、正常状態との判断を行い、電力変換器31からの出力の停止や、異常フラグを立てることも行わない。
ここで、電力供給ライン25a,25b(26a,26b)は、高電圧ライン25a(26a)と低電圧ライン25b(26b)より構成され、各々基準電位との間で電位差が生じるようにしている。そのため、断接スイッチ32(33)を構成する高電圧側スイッチ要素32a(33a)、低電圧側スイッチ要素32b(33b)のいずれか一方のみが溶着した場合であっても、閾値Vthよりも大きな電位差Vpn1(Vpn2)を得ることが可能になっている。
上記のように構成した制御手段5は、充電開始のための命令が与えられた際に、図2に示すフローチャートのような充電の可否判断を行うための自己診断モードでの動作を行うように構成している。自己診断モードとは、通常の充電モードに先駆けて実施されるものであり、内部の回路及び電気自動車9との接続状態に異常が生じていないかを確認するものである。自己診断モード中に得られる検出信号や、出力する動作指令信号のタイミングチャートを図3,図4に示す。
まず、自己診断モードによる正常時の動作を、図1を参照しつつ図2,3を基に説明する。
図示しない入力手段を介して充電開始の命令が与えられることで(図3(a))、制御手段5は、車両(電気自動車9)との情報交換を行う(ST1)。こうすることで、電気自動車9が備えるバッテリ93の電圧や、容量、蓄電量等の、充電のために必要となる情報を得ることができる。なお、この時点では、電気自動車93側の断接スイッチ92は切断状態のままであり、自己診断モードによって充電に適する正常状態にあるとの判断がなされるまでは接続状態に移行しないようになっている。
そして、充電を行う電力供給ライン25a,25bに接続された充電コネクタ34をロックさせるべくロック動作指令信号を発し(ST2、図3(b))、充電停止まで電気自動車9側の充電コネクタ91との接続を解除できないようにする。
そして、電力変換器31に動作指令信号を送り、電力変換器31内部の半導体スイッチング素子のPWM制御を行うことで(図3(d))、検査用電圧の出力を開始するようになっている(ST3)。検査用電圧は、出力開始より直線状に増大し、電力変換器31が出力可能とする範囲内の最大電圧で数秒間維持させるようになっている(図3(e))。
この検査用電圧を出力している間に、漏電異常判定部52では、地絡電流検出部51より出力される地絡電流Igの検出値が、閾値Ith未満であるか否かを判定する(ST4)。そして、地絡電流Igの検出値が、閾値Ith未満であり、漏電異常状態にないと判断した場合には、次の電位異常判定部54による判定(ST5)に移行する。電位異常判定部54では、待機側ラインである電力供給ライン26a,26bの電位差Vpn2が閾値Vth未満であるか否かを判定する。待機側ライン(電力供給ライン26a,26b)に電位差Vpn2が表れず(図3(f))、閾値Vth未満となっている場合には、電位異常状態になく、断接スイッチ33の溶着が生じていない正常状態にあるものと判断する。
その後、自己診断モードを終了するために検査用電圧出力を停止する(ST6)。こうすることで、電力変換器31からの出力電圧は直線状に減少してゼロに至る(図3(e))とともに、電力変換器31内の半導体スイッチング素子もオフ状態となる(図3(d))。さらに、充電可能状態と設定するために、異常フラグを立てない、すなわちオフ状態のままとする(ST7)。
このように異常フラグがオフ状態となったまま自己診断モードが終了すると、そのまま通常の充電モードに移行し、電気自動車9が備えるバッテリ93の充電を開始するようになっている。
この場合には、車両(電気自動車)9側の断接スイッチ92をオン(閉)状態に移行させ(図3(c))、電力変換器31の半導体スイッチング素子のPWM制御を開始し(図3(d))、充電側ラインを構成する電力供給ライン25a,25bより充電のための電流出力を開始するようになっている(図3(g))。
次に、自己診断モードによる異常時の動作を、図1を参照しつつ図2,4を基に説明する。
車両との情報交換(ST1)、充電コネクタのロック(ST2)、検査用電圧出力の開始(ST3)のステップを経て、地絡電流Igが閾値Ith未満であるか否かの判定ステップ(ST4)において、地絡電流Igが閾値Ith以上であると判断した場合には、表示部56に「漏電異常」を表示させ(ST8)、次のステップST10に移行する。
同様に、待機側ラインである電力供給ライン26a,26bの電位差Vpn2が閾値Vth未満であるか否かの判定ステップ(ST5)において、待機側ラインの電位差Vpn2にも出力がなされており、これが閾値Vth異常となっている場合には(図3(f))、表示部56に「スイッチ溶着異常」を表示させ(ST9)、次のステップST10に移行する。
そして、ステップST8,ST9の双方より続くステップST10では、検査用電圧出力を停止する。こうすることで、電力変換器31からの出力電圧は直線状に減少してゼロに至る(図4(e))とともに、電力変換器31内の半導体スイッチング素子もオフ状態となる(図4(d))。
さらに、充電不能状態と設定するために、異常フラグを立てる、すなわちオン状態に設定する(ST11、図4(h))とともに、充電コネクタ34のロックを解除して、充電のための処理を停止する。そして、装置の点検及び修理を行ない、異常フラグをリセットしてオフ状態にするまで、充電を行うことが出来ないようにしている。
以上のように、本実施形態における電気自動車用充電装置1は、上流側に接続された交流電源8より得られるエネルギを基にした所定電圧の直流電力の出力と、この直流電力の出力の停止とを可能に構成された直流電力出力部としての電力変換器31と、電気自動車9に接続するための複数の充電コネクタ34,35と、電力変換器31より分岐する分岐ライン23a〜24bに接続された複数の断接スイッチ32,33と、これらの断接スイッチ32,33より充電コネクタ34,35にまで電力を供給する電力供給ライン25a〜26bと、電力変換器31を動作させるとともに、断接スイッチ32,33を選択的に接続させる制御を行うことで、所望の充電コネクタ34,35にまで直流電力を供給させる制御手段5とを備えており、制御手段5は、各断接スイッチ32,33より下流側の電力供給ライン25a〜26bにおける電位を検出し、電位検出値として出力する電位検出部53と、電位検出部53による電位検出値を基に電位異常を判定する電位異常判定部54とをさらに備え、電位異常判定部54が電位異常と判定した場合には、電力変換器31からの直流電力の出力を停止するように構成したものである。
このように構成していることから、電力変換器31により得られる直流電力の供給先を断接スイッチ32,33によって切り換え、所望の電力供給ライン25a,25bを介して充電コネクタ34に供給することができるとともに、切断状態にあるはずの断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン26a,26bの電位検出値を基に電位異常が生じているかを判定することで、断接スイッチ33の溶着を検出することが可能となる。そして、直流電力の出力を停止することで、待機中の電力供給ライン26a,26bからの漏電に伴う感電や機器の損傷等の危険を事前に回避することが可能となっている。
また、電位異常判定部54が、電力変換器31より直流電力を出力する際に、切断状態にある断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン26a,26bの電位Vpn2が所定の閾値Vth以上である場合に、電位異常と判定するように構成しているため、電位異常の判定をより簡便に行うことができ、制御手段5を安価で簡単な構成とするとともに、短時間での判定を可能として充電開始までの時間が長くなることを回避することができる。
さらに、電力変換器31より断接スイッチ32,33に至る分岐ライン23a〜24b、及び、各断接スイッチ32,33より充電コネクタ34,35に至る電力供給ライン25a〜26bは、それぞれ高電圧ライン23a,24a,25a,26aと低電圧ライン23b,24,25b,26bより構成され、各断接スイッチ32,33は、高電圧ライン23a,24a,25a,26aに設けられた高電圧側スイッチ要素32a,33aと、低電圧ライン23b,24,25b,26bに設けられた低電圧側スイッチ要素32b,33bより構成され、電力変換器31より直流電力が出力される場合において、分岐ライン25a〜26bを構成する高電圧ライン23a,24aと低電圧ライン23b,24bにおける各電位が基準電位と異なるようにするとともに、電位異常判定部54は、切断状態にある断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン26a,26bを構成する高電圧ライン26aと低電圧ライン26bとの電位差Vpn2が閾値Vth以上である場合に、電位異常と判定するように構成しているため、充電のための電気回路を構成する高電圧ライン26aと低電圧ライン26bのそれぞれにスイッチ要素33a,33bを設けることで、高電圧の直流電力を出力する際の安全性を高めることが可能になるとともに、一方のスイッチ要素33a,33bのみが溶着した場合であっても高電圧ライン26aと低電圧ライン26bとの間で電位差が生じるようにすることができるため、この電位差が閾値Vth以上となる場合に電位異常と判定することで溶着の検出を容易に行うことが可能となっている。
また、断接スイッチ32,33より下流側の電力供給ライン25a〜26bを構成する高電圧ライン25a,26aと低電圧ライン25b,26bが、それぞれ接地抵抗41a〜42bを介して接地部Gと電気的に接続されように構成していることから、高電圧ライン25a,26aと低電圧ライン25b,26bにおける各電位を基準電位と異ならせつつ、安定した状態で保つことができ、断接スイッチ32,33に溶着が生じた際の検出をより簡便に行うことが可能となっている。
また、電力変換器31より断接スイッチ32,33に分岐するまでの出力ライン22a,22bを構成する高電圧ライン22aと低電圧ライン22bとがそれぞれ地絡抵抗43a,43bを介して接地部Gと電気的に接続され、これらの地絡抵抗43a,43bの抵抗値R7,R8を接地抵抗41a〜42bの抵抗値R1〜R4よりも小さく設定するとともに、地絡抵抗R7,R8を流れる電流を検出する地絡電流検出部51と、地絡電流検出部51による電流検出値を基に漏電異常を判定する漏電異常判定部52とを制御手段5が備えるように構成していることから、地絡抵抗43a,43bの抵抗値R7,R8を接地抵抗41a〜42bの抵抗値R1〜R4よりも小さくすることで、漏電が生じた場合には接地抵抗41a〜42bに優先して地絡抵抗43a,43b側に電流が流れるようにすることができるため、断接スイッチ32,33の溶着に起因する電位異常の判定と並行して、地絡抵抗43a,43bに流れる電流を検出することで漏電異常の判定を両立して実現することが可能となっている。
<第2実施形態>
本発明における第2実施形態の電気自動車用充電装置は、図5に示すような回路構成となっている。この電気自動車用充電装置101は、上述した第1実施形態における電気自動車用充電装置1(図1参照)と同様、電気回路部102とこれを制御する制御手段105より構成されている。さらに、電気回路部102は第1実施形態における電気自動車用充電装置1の電気回路部2(図1参照)との間で、出力電圧検出回路141,142のみが相違している。また、制御手段105は第1実施形態における電気自動車用充電装置1の制御手段5(図1参照)との間で、電位検出部153,電位異常判定部154のみが相違している。これら以外の点は、第1実施形態に記載の電気自動車用充電装置1と同一の構造としているため、第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
出力電圧検出回路141,142は同一の構成としており、出力電圧検出回路141は断接スイッチ32より下流側の電力供給ライン25a,25bと接地部Gとの間で設けられ、同様に出力電圧検出回路142は断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン26a,26bと接地部Gとの間で設けられている。出力電圧検出回路141(142)は、電力供給ライン25a(26a)と接地部Gとの間を接地抵抗41a(42a)により接続するとともに、電力供給ライン25b(26b)と接地部Gとの間を接地抵抗41b(42b)により接続している。さらには、双方の接地抵抗41a,41b(42a,42b)の両端間の電位Vpn11,Vpn12(Vpn21,Vpn22)を測定するための電位測定手段141a,141b(142a,142b)を備えている。
制御手段105を構成する電位検出部153は、電位測定手段141a〜142bによる接地抵抗41a〜42bの各両端における電位差Vpn11〜Vpn22の検出信号を得て、これを増幅し、電位差Vpn11〜Vpn22の検出値として電位異常判定部154に出力することが可能となっている。電位異常判定部154は、予め定められた閾値Vthを内部に記憶しており、上記の電位差Vpn11〜Vpn22のうち、開状態にある断接スイッチ33に接続された待機中の電力供給ライン26a,26b側の電位差Vpn21,Vpn22の検出値と、閾値Vthとを比較する。もちろん、断接スイッチ33に代わり、断接スイッチ32側が開状態となっている場合には、電力供給ライン25a,25b側の電位差Vpn11,Vpn12の検出値と、閾値Vthとを比較することになる。なお、Vpn11〜Vpn22の検出値が負の値で出力される場合には、その絶対値を閾値Vthと比較すればよい。
そして、待機中の電力供給ライン26a,26b側の電位差Vpn21,Vpn22の検出値の少なくともいずれかが閾値Vth以上である場合には、溶着異常との判断を行い、その旨を表示部56に表示させるとともに、電力変換器31からの出力を停止させ、充電不能状態とするための異常フラグを立てる。電位差Vpn21,Vpn22の検出値が閾値Vth未満になっている場合には、正常状態との判断を行い、電力変換器31からの出力の停止や、異常フラグを立てることも行わない。
また、電位差Vpn11,Vpn12間の差、電位差Vpn21,Vpn22間の差を得ることにより、簡便に高電圧ライン25a,26aと低電圧ライン25b,26b間の電位差Vpn1,Vpn2を得ることもできる。このように構成しつつ、電位差Vpn1,Vpn2を用いて電力変換器31による出力電圧をフィードバック制御するように構成することで、より精度良く電圧制御を行うことも可能となる。
さらには、上記のように構成することで得た電位差Vpn1,Vpn2を閾値Vthと比較することで、断接スイッチ32,33の溶着検出を行うように構成することも可能である。
以上のように構成した場合でも、第1実施形態の場合と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらには、本実施形態における電気自動車用充電装置101は、直流電力出力部としての電力変換器31より断接スイッチ32,33に至る分岐ライン23a〜24b、及び、各断接スイッチ32,33より充電コネクタ34,35に至る電力供給ライン25a〜26bが、それぞれ高電圧ライン25a,26aと低電圧ライン25b,26bより構成され、各断接スイッチ32,33は、高電圧ライン25a,26aに設けられた高電圧側スイッチ要素32a,33aと、低電圧ライン25b,26bに設けられた低電圧側スイッチ要素32b,33bによって構成され、電力変換器31より直流電力が出力される場合において、分岐ライン23a〜24bを構成する高電圧ライン23a,24aと低電圧ライン23b,24bにおける各電位が基準電位と異なるようにするとともに、電位異常判定部154は、切断状態にある断接スイッチ33より下流側の電力供給ライン25a〜26bを構成する高電圧ライン25a,26a及び低電圧ライン25b,26bにおける各電位と基準電位との電位差Vpn11〜Vpn22の少なくともいずれかが閾値Vth以上である場合に、電位異常と判定するように構成したものである。
このように構成した場合でも、断接スイッチ32,33を構成するスイッチ要素32a〜33bのいずれかが溶着した場合に、いずれかの電位差Vpn11〜Vpn22が閾値Vth以上となることで、容易に電位異常との判定を行い、溶着を検出することが可能となっている。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態のいずれの電気自動車用充電装置1,101も、2つの充電コネクタ34,35を備えるとともに、一方に接続される断接スイッチ32を接続状態(閉状態)として、他方に接続される断接スイッチ33を切断状態(開状態)として、電位異常の判定を行うことで切断状態にある断接スイッチ33の溶着を検出するようにしていたが、双方の断接スイッチ32,33をともに切断状態にして電位異常の判定を行うことで、同時に複数の断接スイッチ32,33の溶着を検出するように構成することも可能である。
また、充電コネクタ34,35の数は2つに限られず、3つ以上の多数とすることも可能であり、このような場合でも断接スイッチ32,33の数を増やして、同様に構成することが可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1,101…電気自動車用充電装置
5…制御手段
22a…出力ライン(高電圧ライン)
22b…出力ライン(低電圧ライン
23a,24a…分岐ライン(高電圧ライン)
23b,24b…分岐ライン(低電圧ライン)
25a,26a…電力供給ライン(高電圧ライン)
25b,26b…電力供給ライン(低電圧ライン)
31…直流電力出力部(電力変換器)
32,33…断接スイッチ
32a,33a…高電圧側スイッチ要素
32b,33b…低電圧側スイッチ要素
34,35…充電コネクタ
41a,41b,42a,42b…接地抵抗
43a,43b…地絡抵抗
51…地絡電流検出部
52…漏電異常判定部
53,153…電位検出部
54,154…電位異常判定部
G…接地部
Vpn1,Vpn2,Vpn11,Vpn12,Vpn21,Vpn22…電位差
Vth…(電位差の)閾値

Claims (5)

  1. 上流側に接続された交流電源より得られるエネルギを基にした所定電圧の直流電力の出力と、この直流電力の出力の停止とを可能に構成された直流電力出力部と、
    電気自動車に接続するための複数の充電コネクタと、
    前記直流電力出力部より分岐する分岐ラインに接続された複数の断接スイッチと、
    これらの断接スイッチより充電コネクタにまで電力を供給する電力供給ラインと、
    前記直流電力出力部を動作させるとともに、前記断接スイッチを選択的に接続させる制御を行うことで、所望の充電コネクタにまで直流電力を供給させる制御手段とを備えており、
    前記制御手段は、各断接スイッチより下流側の電力供給ラインにおける電位を検出し、電位検出値として出力する電位検出部と、
    前記電位検出部による電位検出値を基に電位異常を判定する電位異常判定部とをさらに備え、
    当該電位異常判定部が電位異常と判定した場合には、前記直流電力出力部からの直流電力の出力を停止するように構成したことを特徴とする電気自動車用充電装置。
  2. 前記電位異常判定部が、直流電力出力部より直流電力を出力する際に、切断状態にある断接スイッチより下流側の電力供給ラインの電位が所定の閾値以上である場合に、前記電位異常と判定するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車用充電装置。
  3. 前記直流電力出力部より前記断接スイッチに至る分岐ライン、及び、各断接スイッチより充電コネクタに至る電力供給ラインが、それぞれ高電圧ラインと低電圧ラインより構成され、
    各断接スイッチは、高電圧ラインに設けられた高電圧側スイッチ要素と、低電圧ラインに設けられた低電圧側スイッチ要素より構成され、
    直流電力出力部より直流電力が出力される場合において、前記分岐ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインにおける各電位が基準電位と異なるようにするとともに、
    前記電位異常判定部は、切断状態にある断接スイッチより下流側の電力供給ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインとの電位差が前記閾値以上である場合に、前記電位異常と判定するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の電気自動車用充電装置。
  4. 前記断接スイッチより下流側の電力供給ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインが、それぞれ接地抵抗を介して接地部と電気的に接続されていることを特徴とする請求項3記載の電気自動車用充電装置。
  5. 前記直流電力出力部より前記断接スイッチに分岐するまでの出力ラインを構成する高電圧ラインと低電圧ラインとがそれぞれ地絡抵抗を介して前記接地部と電気的に接続され、これらの地絡抵抗の抵抗値を前記接地抵抗の抵抗値よりも小さく設定するとともに、
    前記地絡抵抗を流れる電流を検出する地絡電流検出部と、当該地絡電流検出部による電流検出値を基に漏電異常を判定する漏電異常判定部とを前記制御手段が備えるように構成したことを特徴とする請求項4記載の電気自動車用充電装置。
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