JP2015023696A - 電源回生装置およびインバータ装置 - Google Patents

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真之 薗部
Masayuki Sonobe
真之 薗部
成一 白井
Seiichi Shirai
成一 白井
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Abstract

【課題】制動抵抗を用いていた用途に適した回生能力を有し、装置サイズやコストの面で制動抵抗への置き替えを容易とする。
【解決手段】実施形態によれば、インバータ主回路と制動用端子と制動用スイッチング素子をオン駆動する制動回路を備えたインバータ装置に対し、制動用端子を介して接続される電源回生装置である。本装置は、制動用端子に接続される回生入力端子、交流電源に接続される回生出力端子、回生主回路、リアクトルおよび位相制御回路を備える。回生主回路は、第1、第2回生電源線間に回生用スイッチング素子が三相ブリッジ接続されている。位相制御回路は、交流電源の相電圧の位相を検出し、相電圧が最も高くなる相に対応する第1回生電源線に接続された回生用スイッチング素子および相電圧が最も低くなる相に対応する第2回生電源線に接続された回生用スイッチング素子をオンする通電指令信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電源回生装置およびインバータ装置に関する。
インバータ装置によりモータを駆動すると、減速時、停止時などにモータでの発生エネルギーがインバータ装置に戻される。この戻された電力を処理する方法には、制動抵抗を用いる方法と、電源回生装置を用いる方法(特許文献1参照)とがある。前者の場合、モータでの発生エネルギーは熱として消費されるので、エネルギーを有効活用できない。これに対し、後者の場合には、モータでの発生エネルギーは交流電源に戻されるので、エネルギーを有効活用できる。
一般には、モータから戻される電力が比較的小さい場合には、ユーザがインバータ装置の制動用端子に適当な制動抵抗を接続することで、インバータ装置が標準的に備えている制動回路が制動制御を行う。一方、モータから戻される電力が大きい場合には、インバータ装置に対し制動回路に替えて電源回生装置が取り付けられ、電源回生装置が電力回生の必要性を自ら判断しながら回生制御を行う。
特開2012−249494号公報
従来の電源回生装置は、インバータ装置の容量、負荷の大きさ、負荷の特性などに応じて予め選定されてインバータ装置に取り付けられるものであり、回生能力が不足することがないように十分な電流能力を持つスイッチング素子と、マイクロコンピュータからなる回生制御部とを備えている。
その結果、従来の電源回生装置は、高い回生能力を持つ一方で、同程度の制動能力を持つ制動抵抗と制動回路との組み合わせに比べ装置サイズが大きく、高価なものとなっていた。このため、ユーザは、これまで制動抵抗を用いてきた用途において、更なる省エネ効果を得るために電源回生装置の採用を検討しても、装置サイズおよびコストの面で断念せざるを得ない場合が多かった。
そこで、これまで制動抵抗を用いていた用途に適した回生能力を有し、装置サイズやコストの面で制動抵抗への置き替えが容易となる電源回生装置およびインバータ装置を提供する。
実施形態の電源回生装置は、一対の電源線間の直流電圧を入力して交流電圧を出力するインバータ主回路、制動抵抗が接続される一対の制動用端子、および直流電圧が基準電圧を超えると電源線間に制動用端子間と直列に設けられた制動用スイッチング素子をオン駆動する制動回路を備えたインバータ装置に対し、制動用端子を介して接続されるものである。
電源回生装置は、インバータ装置の一対の制動用端子に接続される一対の回生入力端子と、交流電源に接続される回生出力端子を備えている。さらに、電源回生装置は、回生主回路、リアクトルおよび位相制御回路を備えている。回生主回路は、回生入力端子のうち制動状態において高電位側となる端子に接続された第1回生電源線と低電位側となる端子に接続された第2回生電源線との間に、通電指令信号に従ってオンオフ動作する回生用スイッチング素子が三相ブリッジ構成に接続されている。リアクトルは、回生主回路の出力ノードと回生出力端子との間に相ごとに設けられている。
位相制御回路は、交流電源の相電圧の位相を検出し、相電圧が最も高くなる相に対応する回生主回路の第1回生電源線に接続された回生用スイッチング素子および相電圧が最も低くなる相に対応する回生主回路の第2回生電源線に接続された回生用スイッチング素子をオンする通電指令信号を生成する。
第1の実施形態を示すインバータシステムの構成図 交流電源の相電圧と電源回生装置の通電指令信号の波形図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 第4の実施形態を示す図1相当図 第5の実施形態を示す図1相当図 第6の実施形態を示す図1相当図 第7の実施形態を示す図1相当図 制動用スイッチング素子の駆動信号と推定温度の波形図 温度推定に用いる電気回路の構成図 第8の実施形態を示す図1相当図 第9の実施形態を示す図1相当図 第10の実施形態を示す図1相当図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1および図2を参照しながら第1の実施形態を説明する。図1は、インバータ装置11に対し、制動抵抗に代えて電源回生装置12を組み合わせて構成したインバータシステムを表している。インバータ装置11の入力端子PR、PS、PTには、図示しない配線用遮断器、電磁開閉器などを介して三相交流電源13が接続され、出力端子TU、TV、TWにはモータ14が接続される。
インバータ装置11は、整流回路15、スイッチ16と抵抗17とからなる突入電流防止回路18、直流電源線19、20間に並列に接続されたコンデンサ21と放電抵抗22、インバータ主回路23、直流電源線19、20間に設けられた制動回路24、図示しない制御回路などを備えて構成されている。制御回路は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、出力電圧と出力周波数の制御、保護動作の制御、運転モードの設定動作、パラメータの設定動作、表示制御などを実行する。
整流回路15は、三相ブリッジ構成に接続されたダイオードから構成されており、入力端子PR、PS、PTから入力した交流電圧を整流し、直流電源線19、20間に直流電圧を出力する。突入電流防止回路18は、整流回路15からコンデンサ21に至る高電位側の直流電源線19に設けられており、交流電源が入力端子PR、PS、PTに接続された時に流れる突入電流を制限する。インバータ主回路23は、三相ブリッジ構成に接続されたスイッチング素子25up〜25wnおよび還流ダイオード26up〜26wnから構成されている。制御回路は、スイッチング素子25up〜25wnに対し、図示しないドライブ回路を介してPWM駆動信号に対応したゲート電圧を印加する。
制動回路24は、制動用端子PA、PB、直流電圧検出回路27、ドライブ回路28、制動用スイッチング素子29およびダイオード30、31を備えて構成された所謂ブレーキ回路である。スイッチング素子29(IGBT)のコレクタ・エミッタ間は、直流電源線19、20間に制動用端子PA、PB間と直列に接続されている。制動用端子PAは直流電源線19に接続されている。制動用端子PA、PB間には、制動用端子PA側をカソードとしてサージ吸収用のダイオード30が接続されている。
直流電圧検出回路27は、直流電源線19、20間の直流電圧を検出し、その直流電圧が基準電圧を超えるとドライブ回路28を介してスイッチング素子29をオン駆動する。既述したように、従来のインバータ装置では、制動時にモータ14から戻されるエネルギーが比較的小さい場合、制動用端子PA、PBに制動抵抗が接続されて使用されていた。これに対し、本実施形態のインバータシステムでは、同様の場合において、制動用端子PA、PBに電源回生装置12の回生入力端子BPA、BPBが接続されて使用される。
電源回生装置12は、回生入力端子BPA、BPB、回生出力端子BPR、BPS、BPT、回生主回路32、リアクトル33R、33S、33T、位相制御回路34およびドライブ回路35rp〜35tnを備えて構成されている。回生出力端子BPR、BPS、BPTには、上述した配線用遮断器、電磁開閉器などを介して三相交流電源13が接続される。
回生入力端子BPA、BPBには、それぞれ第1回生電源線36、第2回生電源線37が接続されている。回生主回路32は、回生電源線36、37間に三相ブリッジ構成に接続された回生用スイッチング素子38rp〜38tnおよび還流ダイオード39rp〜39tnから構成されている。スイッチング素子38rp〜38tnの電流定格は、スイッチング素子29の電流定格と同じでよく、スイッチング素子38rp〜38tnの最大許容損失は、スイッチング素子29の最大許容損失よりも小さくてよい。スイッチング素子38rp〜38tnはドライブ回路35rp〜35tnにより駆動される。
リアクトル33R、33S、33Tは、それぞれ回生主回路32の各相の出力ノードNR、NS、NTと回生出力端子BPR、BPS、BPTとの間に接続されている。位相制御回路34は、交流電源13の相電圧の位相を検出し、その検出した位相に基づいて通電指令信号Drp〜Dtnを生成する。ドライブ回路35rp〜35tnは、スイッチング素子38rp〜38tnに対し、通電指令信号Drp〜Dtnに対応したゲート電圧を印加する。
次に、本実施形態の作用を説明する。インバータ装置11は、交流電源13から入力した交流電力を整流回路15により直流電力に変換し、それをインバータ主回路23により交流電力に変換してモータ14に出力する。モータ14が減速、停止等するとき、モータ14と負荷の回転エネルギーがインバータ装置11に戻される。直流電圧検出回路27は、直流電源線19、20間の直流電圧が基準電圧を超えるとスイッチング素子29をオン駆動する。この制動状態になると、制動用端子PA、PB間を介して電源回生装置12の回生入力端子BPA、BPB間に、直流電源線19、20間の直流電圧にほぼ等しい電圧が与えられる。
電源回生装置12の位相制御回路34は、回生出力端子BPR、BPS、BPTに交流電源13が接続されているとき、図2に示す通電指令信号Drp〜Dtnを生成する。すなわち、位相制御回路34は、交流電源13のうち相電圧が最も高くなる相に対応する通電指令信号Dxp(x:r、s、tの何れか)と、相電圧が最も低くなる相に対応する通電指令信号Dyn(y:r、s、tの何れか)をオンレベル(5V)に制御する。その他の通電指令信号はオフレベル(0V)に制御する。
通電指令信号Dxp、Dynがオンレベルのとき、対応するスイッチング素子38xp、38ynがオンする。このとき、インバータ装置11の直流電源線19から、制動用端子PA、電源回生装置12の回生入力端子BPA、第1回生電源線36、スイッチング素子38xp、リアクトル33X(X:R、S、Tの何れか)、交流電源13、リアクトル33Y(Y:R、S、Tの何れか)、スイッチング素子38yn、第2回生電源線37、回生入力端子BPB、インバータ装置11の制動用端子PB、スイッチング素子29を介して直流電源線20に至る経路で回生電流が流れる。その結果、モータ14からインバータ装置11に戻されたエネルギーは、電源回生装置12を通して交流電源13に回生される。
本実施形態の電源回生装置12は、比較的小規模なシステムにおいて従来から用いられている制動抵抗に置き替えて用いられるものである。ユーザは、制動抵抗と電源回生装置12の何れかを選択してインバータ装置11の制動用端子PA、PBに接続するだけで利用可能となる。電源回生装置12を用いれば、熱として消費していた制動時のエネルギーを交流電源13に回生することができ、制動抵抗を用いた場合に比べ省エネ効果が得られる。
電源回生装置12は、自ら直流電圧を監視することにより回生動作の開始/停止を判断するものではなく、インバータ装置11が備える制動回路24の動作に従って受動的に回生動作の開始/停止を行う。従って、従来の電源回生装置とは異なり、マイクロコンピュータからなる制御回路を必要としない。また、回生電流は、電源回生装置12のスイッチング素子38xp、38ynとインバータ装置11のスイッチング素子29とを直列に介して流れる。このため、スイッチング素子29の電流定格および/または最大許容損失による制限を受け、電源回生装置12の回生能力は、制動回路24の制動能力と同程度の能力になる。
すなわち、電源回生装置12は、従来の電源回生装置のような自律した制御能力と高い回生能力を有するものではないが、制動回路24の制動能力に調和した適正な回生能力を備えている。その結果、装置の小型化および低コスト化を実現でき、制動抵抗からの置き替えが容易となる。
(第2の実施形態)
図3を参照しながら第2の実施形態を説明する。インバータ装置41は、インバータ本体42と、オプションとして別体の制動ユニット43とが組み合わされて構成されている。インバータ本体42は、図1に示したインバータ装置11から制動回路24が除かれた構成を備えている。制動ユニット43は、制動回路24と同じ構成を備えている。制動ユニット43の制動用端子PA、PBには、制動抵抗に代えて電源回生装置12の回生入力端子BPA、BPBが接続されている。
本実施形態の作用および効果は、第1の実施形態と同様である。このように、制動回路がインバータ本体42ではなく外部の制動ユニット43として構成されている場合においても、制動ユニット43に電源回生装置12を接続して回生動作させることができる。
(第3の実施形態)
図4を参照しながら第3の実施形態を説明する。本実施形態のインバータシステムは、インバータ装置11と電源回生装置44とを組み合わせて構成されている。インバータ装置11は、上述した制動用端子PA、PBと、直流電源線19、20に接続された電源端子PA、PCを備えている。端子PAは、制動用端子と電源端子とを兼ねた共通端子である。
電源回生装置44は、回生入力端子BPA、BPC、制動状態入力端子BPB、回生出力端子BPR、BPS、BPT、回生主回路32、ダイオード45、リアクトル33R、33S、33T、位相制御回路34、制動状態検出回路46、回生制御回路47およびドライブ回路35rp〜35tnを備えて構成されている。ダイオード45は、回生出力端子BPR、BPS、BPTに交流電源13が接続された時に、電源回生装置44を介してインバータ装置11に突入電流が流れることを防止するために設けられている。
回生入力端子BPA、BPCは、それぞれインバータ装置11の電源端子PA、PCに接続されている。制動状態入力端子BPBは、インバータ装置11の制動用端子PBに接続されている。回生入力端子BPA、BPCにはそれぞれ回生電源線36、37が接続されており、これら回生電源線36、37間に回生主回路32が設けられている。つまり、回生主回路32は、インバータ装置11の直流電源線19、20間に常時接続された状態となる。このため、制動状態検出回路46と回生制御回路47を用いることにより、スイッチング素子29がオンする制動状態の期間に限り、回生主回路32に回生動作を実行させている。
制動状態検出回路46は、回生電源線36、37間に直列に設けられた抵抗48〜50、抵抗50の電圧に応じてオンオフ駆動するトランジスタ51、およびトランジスタ51から出力されるマスク信号Smをプルアップする抵抗52から構成されている。スイッチング素子29のオン電圧がトランジスタ51のVBE(ON)よりも低ければ、抵抗49は不要である。回生制御回路47は、位相制御回路34が出力する通電指令信号Drp〜Dtnをマスク処理するANDゲートから構成されている。
スイッチング素子29がオフしている非制動状態では、回生電源線36、37間の直流電圧によりトランジスタ51がオンし、マスク信号SmがLレベル(0V)になる。このとき、通電指令信号Drp〜Dtnはマスクされてオフレベルになる。これにより、電源回生装置44は回生動作を停止する。
一方、スイッチング素子29がオンして制動状態に移行すると、制動状態入力端子BPBと回生入力端子BPCとの間の電圧がほぼ0Vになるのでトランジスタ51がオフし、マスク信号SmがHレベル(5V)になる。このとき、通電指令信号Drp〜Dtnはそのままスイッチング素子38rp〜38tnに与えられ、電源回生装置44は回生動作を開始する。回生動作の作用は、第1の実施形態で説明した通りである。
本実施形態によれば、電源回生装置44の回生主回路32がインバータ装置1の直流電源線19、20間に直接接続されるので、スイッチング素子29を介さずに回生電流を流すことができる。これにより、回生運転時の損失を低減することができる。また、スイッチング素子38rp〜38tnの電流定格および/または最大許容損失を増やせば、スイッチング素子29に制限されることなく回生電力を増やすことができる。
制動状態検出回路46は、制動状態入力端子BPBを介して入力される電圧に基づいてスイッチング素子29のオンオフ状態を検出する。回生制御回路47は、スイッチング素子29がオン状態の期間に限りスイッチング素子38rp〜38tnに通電指令信号Drp〜Dtnを与える。従って、電源回生装置44は、スイッチング素子29がオンしている制動時に限り回生運転することができる。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第4の実施形態)
図5を参照しながら第4の実施形態を説明する。インバータ装置11は、制動用端子PA、PBと、直流電源線19、20に接続された電源端子PA+、PC−を備えている。すなわち、制動用端子PAと電源端子PA+を個別に備えている点において第3の実施形態と相違する。
電源回生装置44の回生入力端子BPCは、インバータ装置11の電源端子PC−に接続されている。回生入力端子BPAは、電源端子PA+または制動用端子PAに接続されている。端子PA+、PAの何れに接続するかは任意である。制動状態入力端子BPBは、制動用端子PBに接続されている。本実施形態によっても、第3の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第5の実施形態)
図6を参照しながら第5の実施形態を説明する。電源回生装置53は、図1に示した電源回生装置12に対し電流制限回路54が付加されている。その電流制限回路54は、回生主回路32から回生入力端子BPBに至る回生電源線37に流れる回生電流を検出する電流検出回路55を備えている。
電流制限回路54は、電流検出回路55により検出された回生電流が予め設定された電流制限値を超えている期間、ドライブ回路35rp〜35tnに遮断指令信号を出力し、スイッチング素子38rp〜38tnをオフ駆動する。電流制限回路54は、検出された回生電流が電流制限値以下に低下すると、遮断指令信号の出力を停止し、スイッチング素子38rp〜38tnを通電指令信号Drp〜Dtnに従ってオンオフ駆動させる。
本実施形態によれば、電源回生装置53に流れる回生電流が電流制限値以下に制限されるので、スイッチング素子38rp〜38tnを保護しながら回生動作を実行することができる。この場合、遮断制御が振動的になるのを防ぐため、ヒステリシス制御を用いたり、検出電流や遮断指令信号に時定数を持たせるとよい。その他の構成、作用および効果は、第1の実施形態と同様である。
(第6の実施形態)
図7を参照しながら第6の実施形態を説明する。インバータ装置56は、制動用端子PA、PBに制動抵抗(図示せず)および電源回生装置12の何れが接続された状態でも運転可能に構成されている。インバータ装置56は、図1に示したインバータ装置11の制動回路24を制動回路57に置き替えたものである。制動回路57は、制動回路24に対し電流制限回路58が付加された構成を備えている。
電流制限回路58は、スイッチング素子29に流れる電流(制動電流または回生電流)を検出する電流検出回路59を備えている。電流制限回路58は、電流検出回路59により検出された電流が予め設定された電流制限値を超えている期間、ドライブ回路28に遮断指令信号を出力し、スイッチング素子29をオフ駆動する。電流制限回路58は、検出された電流が電流制限値以下に低下すると、遮断指令信号の出力を停止し、直流電圧検出回路27が出力する駆動信号に従ってスイッチング素子29を駆動させる。
本実施形態によれば、スイッチング素子29を介して電源回生装置12の回生主回路32に流れる回生電流が電流制限値以下に制限されるので、スイッチング素子29とスイッチング素子38rp〜38tnを保護しながら回生動作を実行することができる。この場合も、ヒステリシス制御を使用し、或いは検出電流や遮断指令信号に時定数を持たせるとよい。その他の構成、作用および効果は、第1の実施形態と同様である。
(第7の実施形態)
図8から図10を参照しながら第7の実施形態を説明する。インバータ装置60は、図7に示したインバータ装置56の制動回路57を制動回路61に置き替えたものである。制動回路61は、制動回路57に対し過熱保護回路62が付加された構成を備えている。
過熱保護回路62は、スイッチング素子29の駆動信号に基づいて、電源回生装置12が備えるスイッチング素子38rp〜38tnの温度上昇を推定する。過熱保護回路62は、推定した上昇温度が予め設定された規定値を超えている期間、ドライブ回路28に遮断指令信号を出力し、スイッチング素子29をオフ駆動する。上昇温度が規定値よりも低下すると、遮断指令信号の出力を停止する。この場合、温度の規定値にヒステリシスを持たせるとよい。図9は、スイッチング素子29の駆動信号と、過熱保護回路62が推定したスイッチング素子38rp〜38tnの温度を示している。
過熱保護回路62は、例えば図10に示すように、各スイッチング素子38rp〜38tnについての熱伝導系を等価的に示す一次遅れの電気回路63を備えている。R1、R2は熱抵抗、コンデンサC1は熱容量に相当する。直流電圧検出回路27が出力する駆動信号のオンレベルの電圧をVon、オフレベルの電圧を0V、駆動信号がオンレベルに変化した時の電気回路63の出力電圧をVosとする。
充電時(スイッチング素子29がオンの時)、放電時(スイッチング素子29がオフの時)の出力電圧Vo(t)を式で表せば、それぞれ(1)式、(2)式となる。R1//R2は、抵抗R1、R2の並列抵抗値である。
Vo(t)=(Von×R2/(R1+R2)−Vos)×(1−exp(−t/C1(R1//R2)))+Vos …(1)
Vo(t)=Vos×exp(−t/(C1×R2)) …(2)
過熱保護回路62は、電気回路63の出力電圧Vo(t)に基づいて温度上昇を推定する。なお、過熱保護回路62は、電気回路63に替えて、制御回路を構成するマイクロコンピュータにより上昇温度の推定演算を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態のインバータ装置60は、電源回生装置12が備えるスイッチング素子38rp〜38tnの温度を推定し、その推定温度が規定値を超えるとスイッチング素子29をオフ駆動する。従って、電源回生装置12の過熱を抑制しながら回生運転を行うことができる。その他、第6の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第8の実施形態)
図11を参照しながら第8の実施形態を説明する。電源回生装置64は、図6に示した電源回生装置53に過熱保護回路65を付加したものである。過熱保護回路65は、電流検出回路55により検出された回生電流に基づいて、スイッチング素子38rp〜38tnの温度上昇を推定する。
過熱保護回路65も、図10に示した一次遅れの電気回路63を備えている。ただし、本実施形態の場合、電気回路63には、電流検出回路55が検出した回生電流が入力される。このため、電気回路63を構成する抵抗R1、R2とコンデンサC1の各定数は、第7の実施形態で用いた定数から変更されている。過熱保護回路65は、電気回路63の出力電圧Vo(t)に基づいてスイッチング素子38rp〜38tnの温度上昇を推定する。
過熱保護回路65は、推定した上昇温度が予め設定された規定値を超えている期間、ドライブ回路35rp〜35tnに遮断指令信号を出力し、スイッチング素子38rp〜38tnをオフ駆動する。上昇温度が規定値よりも低下すると、過熱保護回路65は、遮断指令信号の出力を停止し、スイッチング素子38rp〜38tnを通電指令信号Drp〜Dtnに従ってオンオフ駆動させる。
本実施形態によれば、電源回生装置64は、スイッチング素子38rp〜38tnの過熱を抑制しながら回生運転を行うことができる。その他、第5の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第9の実施形態)
図12を参照しながら第9の実施形態を説明する。電源回生装置66が備える電流制限回路67は、図6に示した電流制限回路54の電流制限機能に加え過電流保護機能を有している。電流制限回路67は、電流検出回路55により検出された回生電流が、第5の実施形態で設定された電流制限値より高い値に予め設定された電流上限値を超えると、ドライブ回路35rp〜35tnに遮断指令信号を出力し、スイッチング素子38rp〜38tnの駆動を停止する。
解除操作が行われない限り、電源回生装置66は回生動作を停止し続ける。この状態でモータ14からインバータ装置11にエネルギーが戻されると、インバータ装置11の直流電圧が上昇するのでインバータ装置11が過電圧を検出して停止し、インバータシステム全体が停止に至る。本実施形態によれば、スイッチング素子38rp〜38tnを過電流から保護できる。また、インバータ装置11が備えている過電圧検出機能によりインバータ装置11も保護できる。その他、第5の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第10の実施形態)
図13を参照しながら第10の実施形態を説明する。インバータ装置68の制動回路69が備える電流制限回路70は、図7に示した電流制限回路58の電流制限機能に加え過電流保護機能を有している。電流制限回路70は、電流検出回路59により検出された回生電流が予め設定された電流上限値を超えると、ドライブ回路28に遮断指令信号を出力し、スイッチング素子29の駆動を停止する。
解除操作が行われない限り、制動回路69はスイッチング素子29を停止し続ける。この状態でモータ14からインバータ装置68にエネルギーが戻されると、直流電圧が上昇するのでインバータ装置68は過電圧を検出して停止する。本実施形態によれば、スイッチング素子29および電源回生装置12のスイッチング素子38rp〜38tnを過電流から保護できる。その他、第6の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
なお、電流制限回路70は、電流検出回路59により検出された回生電流が予め設定された電流上限値を超えると、スイッチング素子29の駆動を停止するとともにインバータ装置68を停止(トリップ)させる構成としてもよい。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態に加えて以下のような構成を採用してもよい。
制動回路は、直流電源線19、20間に制動用端子PA、PB間と制動用スイッチング素子29とが直列に設けられた構成であればよい。制動用スイッチング素子29が直流電源線19側に設けられていてもよい。
第3から第10の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、制動回路をインバータ本体ではなく外部の制動ユニットとして設けてもよい。この場合には、インバータ本体と制動ユニットを合わせてインバータ装置とし、制動ユニットの制動用端子と電源回生装置の回生入力端子とを接続すればよい。
第3、第4の実施形態に対し、それぞれ第5、第8、第9の各実施形態を組み合わせることもできる。
第5、第8、第9の実施形態において、電流検出回路55は、回生入力端子BPAから回生主回路32に至る回生電源線36に流れる回生電流を検出する構成としてもよい。
第7の実施形態に記載した温度上昇の推定手段は一例であって、この推定手段に限定されない。例えば、スイッチング素子29の近傍に温度センサを備え、過熱保護回路62は、その温度センサによりスイッチング素子29の温度上昇を検出し、それに基づいてスイッチング素子38rp〜38tnの温度上昇を推定してもよい。
第8の実施形態において、スイッチング素子38rp〜38tnの近傍に温度センサを備え、過熱保護回路65は、その温度センサによりスイッチング素子38rp〜38tnの温度上昇を検出してもよい。
上述した各インバータ装置は、バッテリから直流電力の供給を受ける構成であってもよい。
以上説明した実施形態によれば、これまで制動抵抗を用いていた用途に適した回生能力を有し、装置サイズやコストの面で制動抵抗への置き替えが容易となる電源回生装置およびインバータ装置を得られる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、11、41、56、60、68はインバータ装置、12、44、53、64、66は電源回生装置、13は交流電源、19、20は直流電源線(電源線)、23はインバータ主回路、24、57、61、69は制動回路、29は制動用スイッチング素子、32は回生主回路、33R、33S、33Tはリアクトル、34は位相制御回路、36は第1回生電源線、37は第2回生電源線、38rp〜38tnは回生用スイッチング素子、43は制動ユニット(制動回路)、46は制動状態検出回路、47は回生制御回路、55、59は電流検出回路、PAは制動用端子/電源端子、PA+は電源端子、PBは制動用端子、PC、PC−は電源端子、BPAは回生入力端子、BPBは回生入力端子/制動状態入力端子、BPCは回生入力端子、BPR、BPS、BPTは回生出力端子、NR、NS、NTは出力ノードである。

Claims (8)

  1. 一対の電源線間の直流電圧を入力して交流電圧を出力するインバータ主回路、制動抵抗が接続される一対の制動用端子、および前記直流電圧が基準電圧を超えると前記電源線間に前記制動用端子間と直列に設けられた制動用スイッチング素子をオン駆動する制動回路を備えたインバータ装置に対し、前記制動用端子を介して接続される電源回生装置であって、
    前記一対の制動用端子に接続される一対の回生入力端子と、
    交流電源に接続される回生出力端子と、
    前記回生入力端子のうち制動状態において高電位側となる端子に接続された第1回生電源線と低電位側となる端子に接続された第2回生電源線との間に、通電指令信号に従ってオンオフ動作する回生用スイッチング素子が三相ブリッジ構成に接続された回生主回路と、
    前記回生主回路の出力ノードと前記回生出力端子との間に相ごとに設けられたリアクトルと、
    前記交流電源の相電圧の位相を検出し、相電圧が最も高くなる相に対応する前記回生主回路の前記第1回生電源線に接続された回生用スイッチング素子および相電圧が最も低くなる相に対応する前記回生主回路の前記第2回生電源線に接続された回生用スイッチング素子をオンする通電指令信号を生成する位相制御回路とを備えていることを特徴とする電源回生装置。
  2. 一対の電源線間の直流電圧を入力して交流電圧を出力するインバータ主回路、前記各電源線に接続された一対の電源端子、制動抵抗が接続される一対の端子であってその一方が前記電源線の一方に接続された制動用端子、および前記直流電圧が基準電圧を超えると前記電源線間に前記制動用端子間と直列に設けられた制動用スイッチング素子をオン駆動する制動回路を備えたインバータ装置に対し、前記電源端子と前記制動用端子を介して接続される電源回生装置であって、
    前記一対の電源端子に接続される一対の回生入力端子と、
    前記電源線に接続されていない制動用端子に接続される制動状態入力端子と、
    交流電源に接続される回生出力端子と、
    前記回生入力端子のうち高電位側の端子に接続された第1回生電源線と低電位側の端子に接続された第2回生電源線との間に、通電指令信号に従ってオンオフ動作する回生用スイッチング素子が三相ブリッジ構成に接続された回生主回路と、
    前記回生主回路の出力ノードと前記回生出力端子との間に相ごとに設けられたリアクトルと、
    前記交流電源の相電圧の位相を検出し、相電圧が最も高くなる相に対応する前記回生主回路の前記第1回生電源線に接続された回生用スイッチング素子および相電圧が最も低くなる相に対応する前記回生主回路の前記第2回生電源線に接続された回生用スイッチング素子をオンする通電指令信号を生成する位相制御回路と、
    前記制動状態入力端子を介して入力される電圧に基づいて前記制動用スイッチング素子のオンオフ状態を検出する制動状態検出回路と、
    前記制動用スイッチング素子がオン状態の期間に限り前記回生用スイッチング素子に前記通電指令信号を与える回生制御回路とを備えていることを特徴とする電源回生装置。
  3. 前記第1回生電源線または前記第2回生電源線に流れる回生電流を検出する電流検出回路を備え、
    前記電流検出回路により検出された回生電流が予め設定された電流制限値を超えている期間、前記回生用スイッチング素子をオフ駆動して前記回生電流を制限することを特徴とする請求項1または2記載の電源回生装置。
  4. 前記回生用スイッチング素子の温度上昇を推定または検出し、その推定または検出した温度上昇が予め設定された温度条件を超えている期間、前記回生用スイッチング素子をオフ駆動することを特徴とする請求項3記載の電源回生装置。
  5. 前記電流検出回路により検出された回生電流が予め設定された電流上限値を超えたことを条件として、前記回生用スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする請求項3または4記載の電源回生装置。
  6. 一対の制動用端子に制動抵抗および請求項1記載の電源回生装置の何れが接続された状態であっても運転可能なインバータ装置であって、
    一対の電源線間の直流電圧を入力して交流電圧を出力するインバータ主回路と、
    前記直流電圧が基準電圧を超えると前記電源線間に前記制動用端子間と直列に設けられた制動用スイッチング素子をオン駆動する制動回路と、
    前記制動用スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路とを備え、
    前記制動回路は、前記電流検出回路により検出された電流が予め設定された電流制限値を超えている期間、前記制動用スイッチング素子をオフ駆動して前記電流を制限することを特徴とするインバータ装置。
  7. 前記制動回路は、前記電源回生装置が備える回生用スイッチング素子の温度上昇を推定し、その推定した温度上昇が予め設定された温度条件を超えている期間、前記制動用スイッチング素子をオフ駆動することを特徴とする請求項6記載のインバータ装置。
  8. 前記制動回路は、前記電流検出回路により検出された電流が予め設定された電流上限値を超えたことを条件として、前記制動用スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする請求項6または7記載のインバータ装置。
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