JP2015023603A - 充電制御装置、画像形成装置、充電制御方法、およびプログラム - Google Patents

充電制御装置、画像形成装置、充電制御方法、およびプログラム Download PDF

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竜太 久保川
矢野 哲哉
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哲哉 矢野
白井 孝明
Takaaki Shirai
孝明 白井
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Abstract

【課題】創電効率を高めること。【解決手段】熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子25と、熱電変換素子25で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部50と、熱電変換素子25で発電された電力を供給する第2電力供給部51と、第1電力供給部50と第2電力供給部51との何れかに切替を行う電力供給切替部52と、電力供給切替部52により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池22と、予め設定される閾値に基づいて電力供給切替部52の切替動作を制御する切替制御部35と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、充電制御装置、画像形成装置、充電制御方法、およびプログラムに関するものである。
従来、電子写真プロセスを利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらを組み合わせた複合機では、省エネルギー要求に対応するため、画像形成装置で発生する熱を回収し、電気エネルギーとして再利用できる省エネルギー技術が知られている。この省エネルギー技術では、熱電変換素子による創電技術では、MPPT(Maximum Power Point Tracker)回路により熱電変換素子を最適動作電圧点で創電している。
例えば、特許文献1には、創電効率を高める目的で、画像形成装置にMPPT制御されたDDCを使用して創電を行なう装置について開示されている。具体的には、装置に設けられている太陽電池を最適な効率で発電させてその電力を蓄えられるよう、太陽電池の最適発電動作電圧点を追従可能なDDCを太陽電池と蓄電池の間に設ける構成が開示されている。
しかしながら、上記従来の技術にあっては、熱電変換素子による創電技術では、MPPT回路により熱変換電素子を最適動作電圧点で創電させている。このため、常時MPPT制御された電圧コンバータ(DDC)を駆動し、電力を消費することになり創電効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、創電効率を高めることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子と、前記熱電変換素子で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部と、前記熱電変換素子で発電された電力を供給する第2電力供給部と、前記第1電力供給部と前記第2電力供給部との何れかに切替を行う電力供給切替部と、前記電力供給切替部により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池と、予め設定される閾値に基づいて前記電力供給切替部の切替動作を制御する切替制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明は、創電効率を高めることができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 図2は、図1のデジタル複合機の電源系の構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態にかかる充電制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、熱電変換素子の電圧−電流特性を示す特性図である。 図5は、MPPT(最大電力追従)制御について示す説明図である。 図6は、熱電変換素子から最大電力を取り出すための手段の一つで逐一比較(山登り法)について示すグラフである。 図7は、温度によって変化する熱電変換素子の電圧―電力特性の中でも、特に3つの温度状態での特性を示すグラフである。 図8は、画像形成装置の起動から通紙終了までの一連の動作における定着ローラの温度変化の推移とスイッチの切り替え動作を示すタイミングチャートである。 図9は、画像形成装置の起動から通紙終了までの一連の動作における熱電変換素子による発電量を、従来のMPPT制御のみと、スイッチのみとで比較した例を示すタイミングチャートである。 図10は、入出力制御部による熱電変換素子の発電制御を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる充電制御装置、画像形成装置、充電制御方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
本実施の形態の画像形成装置は、熱定着装置の排熱を熱電変換素子で電気に変換し、電池に蓄電するシステムを備え、以下の特徴を有する。本画像形成装置は、熱電変換素子と電池間に、MPPT(最大電力追従)制御されたDDC(電圧コンバータ回路)を含む第1の経路と、それとは別にスイッチのみで構成される第2の経路を設けている。上記スイッチを切り替えることにより、DDCの電力消費を避けつつ充電することが可能となる。また、電池の充電電圧は通紙中の画像形成装置の目標温度時に熱電素子が最適動作する(電力が最大となる)電圧に設定しており、定着ローラがある一定の温度を超えた場合には、上記第2の経路により充電する。これにより、DDCの電力消費を避けつつ熱電素子が最適動作電圧点もしくはその付近の電圧で創電できる。なお、MPPTは、Maximum Power Point Trackerの略称であり、以下、適宜、MPPTと記述する。また、DDCは電圧コンバータ回路であり、以下、DDCという。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す説明図である。本画像形成装置1は、デジタル複合機からなり、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有している。操作部のアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっている。すなわち、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
画像形成装置1での画像形成動作の流れを複写モードを例にあげ、図1を用いて簡単に説明する。複写モードでは、原稿束がADF10により、順に画像読み取り装置11に給送され、画像読み取り装置11により、画像情報が読み取られる。そしてその読み取られた画像情報は、画像処理手段(不図示)を介して書き込み手段としての書き込みユニット12により光情報に変換される。感光体ドラム14は、帯電器(不図示)により一様に帯電された後に書き込みユニット12からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム14上の静電潜像は現像装置13により現像されてトナー像となる。このトナー像は、搬送ベルト15により転写紙に転写され、転写紙は、熱定着装置16によりトナー像が定着され、排出される。図1において、符号17は作像系、給紙搬送系を含む各ユニットで構成されるプリンタユニット、符号18はキャパシタユニットである。熱定着装置16は、例えば、加熱用ヒータを内蔵した定着ローラとこれに所定圧で加圧された加圧ローラを有し、熱および圧力の作用によって記録紙上のトナー像を定着する。なお、定着ローラによる方式の他にも、無端状の定着ベルトなどの公知の熱定着方式による構成であってもよい。
図2は、図1のデジタル複合機の電源系の構成を示すブロック図である。熱電変換素子25は、熱定着装置16に隣接して設置され、熱定着装置16から排出される熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。そして、熱電変換素子25から発電された電気エネルギーは、MPPT制御されたDDC26を介す経路[I]もしくはスイッチ23を介す経路[II]どちらかの経路で蓄電池22に蓄えられる。経路[I],[II]どちらを介すかはスイッチ23で切り替えることが可能である。そして蓄えられた電気エネルギーは放電器であるDDC27、および切替回路28を介して負荷21に供給される。ここでDDC26、DDC27、および切替回路28は動作するために電源が必要となるため、電源ラインは、当該回路にも接続される。
また、蓄電池22の充電電圧は、通紙中の画像形成装置の目標温度時に熱電変換素子25が最適動作する(電力が最大となる)電圧となるよう構成されている。
切換回路28はACラインから供給されるAC電源30を元に主電源により作られた電源(PSU)と、熱電変換素子25で発電され蓄電池22、およびDDC27を介して作られた電源とを入出力制御部20による制御に従って切り換える。これにより切換回路28は負荷21に供給する働きをする。入出力制御部20はデジタル複写機の全体の制御を行っており、各動作モードに応じてシーケンシャルに各負荷21を動作させる。
また、入出力制御部20は、蓄電池22への充放電の制御も行っている。熱電変換素子25から電圧、電流を測定した後に電力値を演算し、DDC26の出力電圧を切り替えるためのPWM信号を生成したり、熱定着装置16に隣接している温度検知センサ24からの温度データを受けとる。そして、予め入力された熱電変換素子25の温度特性に応じて定められた温度閾値を超えているかを判定し、スイッチ23をON・OFFして充電経路を切り替えの制御を行っている。温度検知センサ24は、例えば、サーミスタなどに公知の温度測定可能なセンサを用いる。PWMは、pulse width modulation:パルス幅変調の略称である。
温度検知センサ24は、定着装置16の定着ローラ表面温度を測定し、また、熱電変換素子25の温度を測定するものである。このため、温度検知センサ24の検知温度が、定着ローラと熱電変換素子25とでは配置が近傍であるが、同一温度値とならない。このため、予め定着ローラ表面温度に対する熱電変換素子25の温度を設定しておくことで、共通の温度検知センサ24を用いている。
また、スイッチ23は、ダイオードに置き換えることで、熱電変換素子25の出力電圧が蓄電池の充電電圧より大きい場合には、スイッチ23を経由して蓄電池22に充電する。小さい場合にはMPPT制御されたDDC(電圧コンバータ)26を経由して蓄電池22を充電することができる。
図3は、本実施の形態にかかる充電制御装置の機能構成を示すブロック図である。入出力制御部20は、CPU(central processing unit)31、ROM(read-only memory)32、RAM(random access memory)33、記憶部34を有する。CPU31は、切替制御部35、充放電制御部36、温度推移換算部37、電力算出部38の機能を有する。記憶部34は、温度閾値記憶部40、電力閾値記憶部41を有する。
第1電力供給部50は、図2におけるMPPT制御されたDDC26を介す経路で構成される。第2電力供給部51は、図2におけるスイッチ23を介す経路[II]で構成される。電力供給切替部52は図2のスイッチ23で構成される。
第1電力供給部50は、熱電変換素子25で発電された電力に対して最大限の発電量に制御するMPPT(最適電力追従制御)を行って電力を供給する。第2電力供給部前51は、熱電変換素子25で発電された電力を供給する.電力供給切替部52は、第1電力供給部50と第2電力供給部51との何れかに切替を行う。蓄電池22は、電力供給切替部52により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される.切替制御部35は、所定の閾値に基づいて電力供給切替部52の切替動作の制御を行う。
温度検知部としての温度検知センサ24は、熱電変換素子25の温度を検知する。温度閾値記憶部40は、閾値である温度閾値が予め記憶される。
切替制御部35は、温度検知センサ24により検知された温度と温度閾値記憶部40に記憶されている温度閾値とを比較する。この結果、当該検知温度が温度閾値を超えている場合には第2電力供給部51になるように電力供給切替部52を制御する。他方、当該検知温度が温度閾値を超えていない場合には第1電力供給部50になるように電力供給切替部52を制御する。充放電制御部36は、蓄電池22の充放電の制御を行う。
温度推移換算部37は、熱定着装置16の発熱源の点灯パターンを熱電変換素子25の温度推移に換算する。切替制御部35は、温度推移換算部37により換算した温度と閾値である温度閾値とを比較する。この結果、当該換算した温度が温度閾値を超えている場合には第2電力供給部51になるように電力供給切替部52を制御する、他方、当該換算した温度が温度閾値を超えていない場合には第1電力供給部50になるように、電力供給切替部52を制御する。
電力閾値記憶部41は、閾値である電力閾値が予め記憶される。電力算出部38は、熱電変換素子25の出力電力を測定する。切替制御部35は、電力算出部38により算出した電力値と、電力閾値記憶部41に記憶されている電力閾値とを比較する。この結果、当該電力値が電力閾値を超えている場合には第2電力供給部51になるように電力供給切替部52を制御する。他方、当該電力値が電力閾値を超えていない場合には第1電力供給部50になるように、電力供給切替部52を制御する。
また、第2電力供給部51にはダイオードのみを配置する構成としてもよい。本構成により、熱電変換素子25の出力電圧が蓄電池22の充電電圧より大きい場合には第2電力供給部51から蓄電池22に充電する。他方、熱電変換素子25の出力電圧が蓄電池22の充電電圧以下の場合には第1電力供給部50から蓄電池22に充電するように切り替えを行う。
なお、上述した各機能を、CPU31を用いてソフトウェア(プログラム)により実現する代わりに、これら各部の全部または一部をハードウェア回路により実現してもよい。すなわち、切替制御部35、充放電制御部36、温度推移換算部37、電力算出部38を含む全部または一部をハードウェア回路により実現してもよい。
図4は、熱電変換素子25の電圧−電流特性を示す特性図である。図4では、横軸に熱電変換素子25の電圧[V]、縦軸に熱電変換素子25の電流[A]を示し、熱電変換素子25の温度T=100°C,150°C,200°Cそれぞれについての最適動作電圧点を示している。この図4に示すように、熱電変換素子25は、温度によって最適動作電圧点が異なり、発電量が変化するため、最適動作電圧点で動作させる必要がある。
図5は、MPPT(最大電力追従)制御について示す説明図である。前述した図4の特性図を見てもわかるように、熱電変換素子25は「出力電流を大きくすると電圧が下がり、小さくすると電圧が大きくなる」という特徴がある。ここで、DDC26(図2参照)の出力電圧を意図的に大きくすると、蓄電池22との電圧差が大きくなることから、蓄電池22への充電電流が増加する。それによりDDC26への入力電流(熱電変換素子25から取り出す電流)も増加するため、熱電変換素子25の特性から、熱電変換素子25の電圧が下がる。また、この反対についても成り立つ。DDC26の出力電圧は、制御基板(不図示)からDDC26に入力されるPWM信号のDutyによって制御することが可能なため、熱電変換素子25から取り出せる電力を制御し、最適動作させることができる。
つぎに、図6を参照し、熱電変換素子25から最大電力を取り出すための手段の一つで、逐一比較(山登り法)について詳述する。図6では、横軸に熱電変換素子25の出力電圧[V]、縦軸に熱電変換素子25から取り出せる電力[W]を示している。この逐一比較(山登り法)の方法は、固定周期で熱電変換素子25の電圧、電流を測定して電力を算出し、次周期の電力算出結果と比較して制御を行う方法である。まず図中aの場合、熱電変換素子25の出力電圧を増加させるため、DDC26の出力電圧(Vcとする)をΔVcだけ減少させる。次に再度電力を算出し、一周期前と比較して、電力が増加(減少)していた場合にはΔVcの極性を変更しない(する)。これを繰り返すことで、最大電力出力を得ることができる。図中では、d⇒eにかけて電力が減少しているため、ΔVcの極性を変化することで、f点に移動している。
図7は、温度によって変化する熱電変換素子25の電圧―電力特性の中でも、特に3つの温度状態での特性を示す。すなわち、A特性(温度T>目標温度)、B特性(T=閾値温度)、C特性(温度T<閾値温度)それぞれの特性について示している。
図7の黒丸点は各温度における最大出力電力を示しており、そのときの電圧が最適動作電圧である。MPPT制御されたDDC26経由時では、最適動作電圧点を追従するが、DDC26で電力が消費されるため(効率:約80〜90%)、図7の黒三角点が実際に得られる電力値となる。一方、スイッチ23のみ経由する場合には、熱電変換素子25から蓄電池22間がスイッチ23のみのため電力損失はほぼ無視することができる。しかし、熱電変換素子25の出力電圧は蓄電池22の充電電圧に固定されているため、熱定着装置16の温度(定着ローラの表面温度)、すなわち熱電変換素子25の温度が変化するにつれて電力効率も減少してしまう。そのため図中の黒四角点が各温度におけるスイッチ23のみ経由時の熱電素子から得られる最大電力である。
つぎに、B特性は定着ローラの温度が「スイッチのみ経由時の最大電力=DDC経由時の最大電力」となるときの温度であり、このときの温度を閾値温度と設定する。A特性とC特性は、定着ローラの温度が上記閾値温度よりも高い状態と低い状態をそれぞれ表している。
A特性では「スイッチのみ経由時の最大電力>DDC26経由時の最大電力」となっており、スイッチ23をONにしてDDC26を介さずに充電することで、効率を改善することができる。
また、C特性では「スイッチ23のみ経由時の最大電力<DDC26経由時の最大電力」となっており、スイッチ23をOFFにして、MPPT制御されたDDC26で充電したほうが効率がよいことがわかる。
また、B特性(閾値温度)時に得られる、DDC26経由時の最大電力(=スイッチ23のみ経由時の最大電力)を、閾値電力とする。電力算出部38にて演算された熱電変換素子25の出力電力が閾値電力を超えている場合には、スイッチ23をONにしてDDC26を介さずに充電する。他方、電力算出部38にて演算された熱電変換素子25の出力電力が閾値電力を超えている場合には、超えていない場合にはスイッチ23をOFFにすることでも、閾値温度設定時と同様の効果を得ることができる。
図8は、画像形成装置の起動から通紙終了までの一連の動作における、定着ローラの温度変化の推移と、スイッチ23の切り替えのタイミングを示している。図8では、横軸に画像形成動作および経路[I],[II]の切替タイミング、縦軸に、B特性(温度閾値)、A特性、C特性の温度軸を示している。
熱定着装置16(定着ローラ)の温度が温度閾値記憶部40に記憶されている温度閾値を下回る場合には、図2中:経路[II]のスイッチ23をOFFし、MPPT制御されたDDC26を介して蓄電池22に蓄電する(図8の実線参照)。一方、定着ローラの温度が温度閾値記憶部40に記憶されている温度閾値を上回る場合には経路[II]のスイッチ23をONし、スイッチ23のみを介して蓄電池22に蓄電する(図8の破線参照)。
図9は、画像形成装置の起動から通紙終了までの一連の動作における熱電変換素子25による発電量を、従来のMPPT制御のみ(図中実線)と、スイッチ23のみ(図中破線)とで比較したものである。図9では、横軸に画像形成動作および経路[I],[II]の切替タイミング、縦軸に、B特性(温度閾値)、A特性、C特性の発電軸を示している。この図9に示すように、蓄電池22の充電電圧設定と、温度閾値を設けることで、MPPT制御のみで動作させるよりも効率よく創電できることがわかる。
つぎに、入出力制御部20による熱電変換素子25の発電制御について図10に示すフローチャートを用いて説明する。この制御は、図2および図3に示すように構成された入出力制御部20によって実行される。
操作者からの動作要求を受け付け起動すると、まず、DDC26の出力電圧変化量であるΔVの初期値設定を行う(ステップS1)。続いて、電力算出部38により初期状態での熱電変換素子25の出力電力値を取得する(ステップS2)。続いて、熱定着装置16の定着ローラの温度測定を温度検知センサ24の検知出力によって行う(ステップS3)。測定温度が温度閾値記憶部40に記憶されている温度閾値を超えているか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4において測定温度が温度閾値を超えていると判断した場合(判断、YES)には、さらにスイッチ23がONか否かを判断する(ステップS5)。ここで、スイッチ23がONであると判断した場合(判断、YES)はそのままとし、一方、スイッチ23がOFFであると判断した場合(判断、NO)にはスイッチ23をONに設定する(ステップS6)。
これによりスイッチ23のみを経由し蓄電されることになるので、創電効率が上昇する。その後、DDC26に入力するPWM信号のDuty=0に設定し(ステップS7)、PWM信号を出力する(ステップS8)。
ステップS4において測定温度が温度閾値を超えていない場合(判断、NO)には、さらにスイッチ23がONか否かを判断する(ステップS9)。ここで、スイッチ23がOFFの場合(判断、NO)はそのままとし、一方、スイッチ23がONの場合(判断、YES)にはスイッチ23をOFFする(ステップS10)。
続いて、熱電変換素子25の出力電力値を取得する(ステップS11)。さらに、取得した電力値が、一周期前の電力値より大きいか否かを判断する(ステップS12)。ここで、取得した電力値が、一周期前の電力値以上と判断した場合(判断、YES)には、ΔVの極性はそのままとする(ステップS13)。一方、取得した電力値が、一周期前の電力値未満の場合(判断、NO)にはΔVの極性を反転し(ステップS14)、PWM信号のDutyを設定し(ステップS15)、出力することで、電圧コンバータの出力電圧を制御する(ステップS16)。上記ステップS3〜S16までの処理を、操作者からの動作要求が一定時間なく、待機モードへ移行するまで、もしくは操作者から電源OFFとされるまで繰り返し実施する。
このように、温度推移換算部37は、熱定着装置16の発熱源の点灯パターンを熱電変換素子25の温度推移に換算する。そして、切替制御部35は、温度推移換算部37により換算した温度と閾値である温度閾値とを比較する。この結果、当該換算した温度が温度閾値を超えている場合には第2電力供給部51になるように電力供給切替部52を制御する。他方、当該換算した温度が温度閾値を超えていない場合には第1電力供給部50になるように、電力供給切替部52を制御する。
また、上述したように、電力算出部38は、熱電変換素子25の出力電力を測定する。切替制御部35は、電力算出部38により算出した電力値と、電力閾値記憶部41に記憶されている電力閾値とを比較する。この結果、当該電力値が電力閾値を超えている場合には第2電力供給部51になるように電力供給切替部52を制御する。他方、当該電力値が電力閾値を超えていない場合には第1電力供給部50になるように、電力供給切替部52を制御する。
なお、スイッチ23をダイオードに置き換えた構成である場合には、スイッチ23を切り替える必要がなくなるため、図10におけるステップS5,S6,S9,S10の動作は不要である。
したがって、以上説明してきた実施の形態によれば、つぎのような効果を奏する。まず、熱電変換素子25と蓄電池22間に、MPPT制御されたDDC26を含む第1の経路と、それとは別にスイッチ23のみで構成される第2の経路を設けており、スイッチ23を切り替えることにより、充電する回路を切り替えることができる。
また、蓄電池22の充電電圧は通紙中の画像形成装置の目標温度時に熱電変換素子25が最適動作する(電力が最大となる)電圧に設定している。このため、定着ローラの温度が閾値以上の場合には、上記第2の経路により充電することで、DDC26の電力消費を避けつつ熱電変換素子が最適動作電圧点で創電するので熱電素子の創電効率を高めることができる。
ところで、本実施の形態で実行されるプログラムは、ROM32に予め組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。本実施の形態で実行されるプログラムを、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。たとえば、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
また、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態で実行されるROM32のプログラムは、上述した切替制御部35、充放電制御部36、温度推移換算部37、電力算出部38を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU31(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM33等の主記憶装置上にロードされる。そして、上記プログラムが主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 画像形成装置
16 熱定着装置
20 入出力制御部
22 蓄電池
23 スイッチ
24 温度検知センサ
25 熱電変換素子
26 DDC
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 記憶部
35 切替制御部
36 充放電制御部
37 温度推移換算部
38 電力算出部
50 第1電力供給部
51 第2電力供給部
52 電力供給切替部
特開2012−124991号公報

Claims (8)

  1. 熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部と、
    前記熱電変換素子で発電された電力を供給する第2電力供給部と、
    前記第1電力供給部と前記第2電力供給部との何れかに切替を行う電力供給切替部と、
    前記電力供給切替部により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池と、
    予め設定される閾値に基づいて前記電力供給切替部の切替動作を制御する切替制御部と、
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  2. さらに、前記熱電変換素子の温度を検知する温度検知部と、前記閾値である温度閾値が予め記憶される温度閾値記憶部と、を有し、
    前記切替制御部は、前記温度検知部により検知された温度と前記温度閾値とを比較し、当該検知温度が前記温度閾値を超えている場合には前記第2電力供給部に切替え、当該検知温度が前記温度閾値を超えていない場合には前記第1電力供給部に切替えるように、前記電力供給切替部を制御することを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記切替制御部は、前記熱定着装置の発熱源の点灯パターンを前記熱電変換素子の温度推移に換算し、当該換算した温度と前記閾値である温度閾値とを比較し、当該換算した温度が前記温度閾値を超えている場合には前記第2電力供給部に切替え、当該換算した温度が前記温度閾値を超えていない場合には前記第1電力供給部に切替えるように、前記電力供給切替部を制御することを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  4. さらに、前記熱電変換素子の出力電力を算出する電力算出部と、前記閾値である電力閾値が予め記憶される電力閾値記憶部と、を有し、
    前記切替制御部は、前記電力算出部により算出した電力値と、前記電力閾値とを比較し、当該電力値が前記電力閾値を超えている場合には前記第2電力供給部に切替え、当該電力値が前記電力閾値を超えていない場合には前記第1電力供給部に切替えるように、前記電力供給切替部を制御することを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  5. 前記第2電力供給部にはダイオードのみを配置し、前記熱電変換素子の出力電圧が前記蓄電池の充電電圧より大きい場合には前記第2電力供給部から前記蓄電池に充電し、前記熱電変換素子の出力電圧が蓄電池の充電電圧以下の場合には前記第1電力供給部から蓄電池に充電するように切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  6. 熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部と、
    前記熱電変換素子で発電された電力を供給する第2電力供給部と、
    前記第1電力供給部と前記第2電力供給部との何れかに切替を行う電力供給切替部と、
    前記電力供給切替部により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池と、
    予め設定される閾値に基づいて前記電力供給切替部の切替動作を制御する切替制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部と、
    前記熱電変換素子で発電された電力を供給する第2電力供給部と、
    前記第1電力供給部と前記第2電力供給部との何れかに切替を行う電力供給切替部と、
    前記電力供給切替部により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池と、
    を備える充電制御装置の充電制御方法であって、
    予め設定される閾値に基づいて前記電力供給切替部の切替動作を制御する切替制御工程を含むことを特徴とする充電制御方法。
  8. 熱定着装置で発生する熱により発電を行う熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子で発電された電力に対して最適な発電量に制御する最適電力追従制御を行って電力を供給する第1電力供給部と、
    前記熱電変換素子で発電された電力を供給する第2電力供給部と、
    前記第1電力供給部と前記第2電力供給部との何れかに切替を行う電力供給切替部と、
    前記電力供給切替部により切り替えられた供給経路から電力が蓄電される蓄電池と、
    を備えるコンピュータで実行させるためのプログラムであって、
    予め設定される閾値に基づいて前記電力供給切替部の切替動作を制御する切替制御ステップを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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