JP2015023253A - ウェハスクライブ用ステージ - Google Patents

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亮二 平出
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Abstract

【課題】 本発明は、薄板状のウェハをスクライブのために載せるウェハスクライブ用ステージに関し、簡易な構造でウェハを容易にスクライブすることのできるウェハスクライブ治具に採用され、ウェハとの間で不用意な擦れが生じることが防止されたウェハスクライブ用ステージを提供する。【解決手段】 ウェハ50を載せる、ウェハ50との間の摩擦力を高めるシート材111が置かれたウェハ載置部11aを有する載置台11と、ウェハスクライブ用の硬石を先端に備えたスクライブツールが差し込まれる、表裏に貫通して直線状に延びるスリット121が形成され、ウェハ載置部11aに載せたウェハ50から離間してウェハ50に対面し、スリット121が延びる方向とは交わる方向にスライド自在に、載置台11に支持されるガイド板12とを備えた。【選択図】 図2

Description

本発明は、薄板状のウェハをスクライブのために載せるウェハスクライブ用ステージに関する。
従来より、半導体ウェハをダイシングするダイシング装置について様々な提案がある(例えば特許文献1,2参照)。このダイシング装置はICやLSIといった半導体装置の製造過程において広く用いられている。
特開平05−206266号公報 特開平08−017765号公報
しかしながら、工業的に用いられているダイシング装置は大がかりな装置であり、小規模な実験室や研究室等には向かない装置である。そのような小規模な実験室や研究室では、例えば半導体ウェハに定規を当てて、先端にダイヤモンドカッタを取り付けたペン形状の治具を用いてスクライブすることが多い。
そのようなダイヤモンドカッタの場合、半導体ウェハに押し当てる角度や押し当ての力を正確に調整する必要があり、これを誤るとスクライブできなかったり、あるいは切断すべきラインから外れた箇所が割れてしまってその大切な半導体ウェハを破壊してしまうおそれがある。すなわち、ペン型の治具で傾き角度や力を正しく調整するにはかなりの熟練を要する。
本発明は、上記事情に鑑み、簡易な構造でウェハを容易にスクライブすることのできるウェハスクライブ治具に採用され、ウェハとの間で不用意な擦れが生じることが防止されたウェハスクライブ用ステージを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のウェハスクライブ用ステージは、
ウェハを載せる、ウェハとの間の摩擦力を高めるシート材が置かれたウェハ載置部を有する載置台と、
ウェハスクライブ用の硬石を先端に備えたスクライブツールが差し込まれる、表裏に貫通して直線状に延びるスリットが形成され、ウェハ載置部に載せたウェハから離間してウェハに対面し、スリットが延びる方向とは交わる方向にスライド自在に、載置台に支持されるガイド板とを備えたことを特徴とする。
半導体ウェハに定規を当てるとその半導体ウェハに定規が触れることになる。このため、スクライブの位置を調整しようとして半導体ウェハに触れたまま定規を移動させると半導体ウェハに定規が擦れることになり、半導体ウェハに傷がつくおそれがあり好ましくない。これを避けるには、スクライブ線を形成しようとしている位置に正確に定規を当てる必要があり、作業性が悪い。
本発明のウェハスクライブ用ステージは、ウェハ載置部にウェハとの間の摩擦力を高めるシート材を置いた載置台と、ウェハ載置部に載置されたウェハから離間してウェハに対面し、スライド自在な構成のガイド板を備えたため、ウェハとの間での不用意な擦れを生じさせることなく、定規の代わりとなるガイド板を移動させることができる。
ここで、本発明のウェハスクライブ用ステージにおいて、上記ガイド板が、スリットの両側に形成されてそのスリットと平行に延び、スクライブツールが装着されるツール装着部とツール装着部に装着されたスクライブツールをスリットに差し入れて載置台のウェハに当てたときにガイド板に接してスクライブツールの当て角をあらかじめ定められた角度に規制する一対の脚部とを有するスクライバの、その一対の脚部がそれぞれ入り込んでそれらの脚部それぞれをガイドする一対のガイド溝を有することが好ましい。
この形態のウェハスクライブ用ステージは、スクライブツールが装着されるツール装着部と一対の脚部とを有する支持部材を備えたウェハスクライバとペアになって用いられる。そのウェハスクライバのツール装着部に装着されたスクライブツールはウェハスクライブ用ステージに形成されている上記のスリットに差し入れられてウェハに当てられる。そのとき、上記の一対の脚部は上記の一対のガイド溝にそれぞれ入り込む。これにより、スクライブツールのウェハへの当て角があらかじめ定められた角度に規制されウェハが正しくスクライブされる可能性が大きく上昇する。
また、本発明のウェハスクライブ用ステージにおいて、上記載置台が、正方形の板形状を有し、上記ガイド板が、その載置台の互いに平行に延びる2つの辺にガイドされながらスライドするものであることが好ましい。
この形態のウェハスクライブ用ステージを採用すると、ウェハを載置した状態のまま、ウェハを正確に縦横にスクライブすることが可能である。
さらに、本発明のウェハスクライブ用ステージにおいて、上記載置台が、ウェハ載置部を除く部分からなる基台を備え、上記ウェハ載置部が、そのウェハ載置部に載せたウェハに対する垂線の回りに回転自在に基台に支持され、ユーザの操作を受けて回転するものであることも好ましい態様である。
この形態のウェハスクライブ用ステージを採用すると、ウェハを載置してからスクライブの向きを調整することができる。
以上の本発明によれば、ウェハとの間で不用意の擦れが生じることが防止され、作業性の高いウェハスクライブ用ステージが提供される。
本発明の第1実施形態としてのウェハスクライブ用ステージを採用したウェハスクライブ治具の使用法を示す図である。 ステージを構成する載置台およびガイド板の分解斜視図である。 載置台をその端面形状が分かる角度から見た斜視図である。 ガイド板の一方の端部の側面図である。 ガイド板のもう一方の端部の側面図である。 ガイド板の、図5と同じ側の端部の平面図である。 操作部材を矢印F方向に引いたときのガイド板の、図5,図6と同じ側の端部を示す平面図である。 載置台とその載置台に支持された状態のガイド板とからなるステージの断面図である。 ステージの平面図である。 ステージの平面図である。 ウェハスクライバの側面図である。 ウェハスクライブ治具の付属品を示した図である。 ツール装着部へのスクライブツールの装着方法を示した図である。 ツール装着部へのスクライブツールの装着方法を示した図である。 差し込まれたスクライブツールを示した図である。 本発明の第2実施形態のウェハスクライブ用ステージを採用したウェハスクライブ治具の斜視図である。 図16に示す矢印X−Xに沿う断面を示す斜視図である。 図16に示す矢印Y−Yに沿う断面を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態としてのウェハスクライブ用ステージを採用したウェハスクライブ治具の使用法を示す図である。
このウェハスクライブ治具1は、ステージ10とウェハスクライバ20を有する。ステージ10は、本発明のウェハスクライブ用ステージの一例に相当する。
ステージ10は、載置台11とガイド板12を有し、ガイド板12には、スリット121と、その両側に一対のガイド溝122が形成されている。載置台11の上には後述するウェハが載せられ、その上に、そのウェハと対面するようにガイド板12が置かれる。
ウェハスクライバ20は、支持部材21と操作部材22を有する。支持部材21には、スクライブツール30が装着されるツール装着部211と一対の脚部212とを有する。操作部材22は、その先端で支持部材211を支持して棒状に延びるペン形状の部材である。この操作部材22の先端部にはコイルばね213が備えられている。
このウェハスクライバ20は、操作部材22を図1に示すように手で持ち、この図1に示すようにスクライブツール30をスリット121に差し込み、一対の脚部212を一対のガイド溝122に差し入れる。これにより、スクライブツール30のウェハに対する当て角が一義的に決定される。こうしておいて、操作部材22を矢印A方向に斜め下向きに押す。すると、その押圧力は、コイルばね213を介して支持部材21に伝えられ、スクライブツール30がウェハに押し当てられる。そしてそのまま操作部材22が後方(矢印B方向)に引かれる。この操作により、載置台11の上に置かれたウェハがスクライブされる。
以下、各部材について詳細に説明する。
図2は、ステージを構成する載置台およびガイド板の分解斜視図である。この図2には、ウエハ50も示されている。
本実施形態におけるステージ10は、載置台11およびガイド板12の双方とも、それらの基体はアクリル製である。ただしその材質はアクリル製に限られるものではなく、本発明はその材質の如何を問うものではない。
載置台11は、その上面中央部分にウェハ50が載置されるウェハ載置部11aを有する。このウェハ載置部11aには、ゴム製のシート材111が貼り付けられている。このシート材111はその上に載せられたウェハ50との間の摩擦力を高めてウェハ50を滑り難くするためのものである。また、この載置台11には、ガイド板12のスライド位置を測定するための目盛り11bが形成されている。このガイド板12には、載置台11に対し縦と横の双方に装着することができるため(図9,図10参照)、目盛り11bも縦と横の双方に形成されている。
図3は、載置台11をその端面形状が分かる角度から見た斜視図である。
この載置台11は、正方形の板形状を有し、その正方形の4辺に相当する4つの側面のいずれにも、ガイド板12をスライド自在に支持するための支持溝11cが形成されている。
図2に戻って説明を続ける。
ガイド板12には、上述したように、スリット121と、一対のガイド溝122を有する。
スリット121は、表裏に貫通していて、スクライブツール30(図1参照)が差し入れられる長孔である。
また、一対のガイド溝122は、スリット121の両側に形成されていて、そのスリット121と平行に延びる2本の溝である。これら一対のガイド溝122には、図1に示すように、ウェハスクライバ20を構成する支持部材21の一対の脚部212が入り込む。
また、このガイド板12には、その左右両端部に、載置台11の支持溝11cに嵌り込む、断面山形の押えアーム123a,123bが備えられている。
図4は、ガイド板の一方の端部の側面図である。
ここには、左右両端部の押えアーム123a,123bのうちの一方の押えアーム123aが示されている。
この押えアーム123aは、支持ブロック129aにネジ止め固定され、その支持ブロック129aが、ガイド板12の本体部12Aにネジ止め固定されている。
図5は、ガイド板のもう一方の端部の側面図である。
また、図6は、ガイド板の、図5と同じ側の端部の平面図である。
図5,図6に示す端部には押えアーム123bと、その押えアーム123bに固定された把手124が備えられている。
ガイド板12の本体部12Aには支持ブロック129bがネジ止め固定され、押えアーム123bと把手124は、その支持ブロック129bに、図示の矢印E−F方向にスライド自在に支持されている。また、ここには、図6に示すように圧縮ばね125が配置されており、押えアーム123bと把手124は、その圧縮ばね125により、矢印E方向に付勢され、ストッパとして作用するねじ126の頭部が支持ブロック129bに当接している。
図7は、操作部材を矢印F方向に引いたときのガイド板の、図5,図6と同じ側の端部を示す平面図である。
把手124を矢印F方向に引くと、圧縮ばね125がさらに縮まり、押えアーム123bがF方向に移動する。これにより図4に示す押えアーム123aと、図5〜図7に示す押えアーム123bとの間の距離が広がり、載置台11の、互いに平行に延びる2つの側面の支持溝11cに、押えアーム123a,123bを容易に嵌め込むことができる。また、嵌め込んだ後、把手124を矢印F方向に引いたまま、載置台11に対しガイド板12をスライドさせることができる。把手124から指を離すと、圧縮ばね125の作用により、押えアーム123bが矢印E方向に移動し、ガイド板12が、両側の押えアーム123a,123bで載置台11を両側から挟んだ状態に、載置台11に支持される。
図8は、載置台とその載置台に支持された状態のガイド板とからなるステージの断面図である。ここには、ウェハ50も示されている。
上述の通り、ガイド板12は、その両側の押えアーム123a,123bで載置台11を両側から挟んだ状態に、載置台11に支持されている。このガイド板12は、把手124を図7に示す矢印F方向に引くことにより、載置台11に対し図8の紙面に垂直な方向にスライド自在となっている。
載置台11のウェハ載置部11aにはゴム製のシート材111が貼られており、そのシート材111の上にウェハ50が置かれている。ガイド板12は、載置台11の上に置かれたウェハ50と対面する位置に置かれている。ここで、このガイド板12は、載置台11側を向いた面であって、その面の、ウェハ載置部11aに対面した領域に、窪み128を有する。これにより、このガイド板12は、ウェハ載置部11aに載せたウェハ50から離間した状態に、ウェハ50と対面している。このガイド板12は、その窪み128以外の領域では載置台11に接している。
ウェハ載置部11aに載置されているウェハ50は、図1に示すようにしてスクライブされ、その際に図1に示す矢印B方向の力を受けるが、ウェハ載置部11aにはシート材111が貼られているため摩擦力が大きく、ウェハ50が動いてしまうことはない。
また、ガイド板12には、上記の窪み128が形成されているため、このガイド板12を載置台11に対しスライドさせても、ウェハ50が移動したり、ウェハ50の表面が擦れることもない。
図9,図10は、ステージの平面図である。
図9では、ガイド板12が、載置台11に、横に延びる姿勢に支持されている。
図10では、ガイド板12は、載置台11に、縦に延びる姿勢に支持されている。
この図10は、図9のステージ10の全体を90°回転させたのではなく、載置台11の向きは動かさずに、ガイド板12を載置台11から一旦取り外し、90°向きを変えて再び載置台11に取り付けた状態の図である。
本実施形態のステージ10は、載置台11が正方形に形成されており、支持溝11c(図3,図8参照)が4つの側面それぞれに形成されているため、図9,図10に示すように、ガイド板12を縦横いずれの向きにも取り付けることができる。
したがって、本実施形態のステージ10を使えば、ウェハ載置部11aに載置されたウェハ50を動かすことなく、そのウェハ50を縦横にスクライブし、矩形のチップ形状に切断することができる。
次に、ウェハスクライバ20について説明する。
図11は、ウェハスクライバの側面図である。
図11(A)は力が加えられていない状態を示しており、図11(B)は、矢印A方向(図1を合わせて参照)に力が加えられてコイルばね23が縮んだ状態を示している。
このウェハスクライバ20は、図1にも示したように、支持部材21と操作部材22を有する。支持部材21には、スクライブツール30が図1に示すように装着される。スクライブツール30およびその装着方法についての詳細は後述する。
また支持部材21には、一対の脚部212が設けられている。ただし、この図11においては、ウェハスクライバ20を側方から見ているため、一対の脚部212のうちの一方しかあらわれていない。上述の通り、これら一対の脚部212は、ステージ10を構成するガイド板12の、一対のガイド溝122にそれぞれ入り込む。
操作部材22は、支持部材21を一端側に支持して棒状に延びる部材であり、図1に示すように、支持部材21をスライドさせる操作を受ける部材である。この操作部材22には、滑り止め用のゴム筒221が装着されている。
この操作部材22と支持部材23との間にはコイルばね23が介在している。
このコイルばね23は、このウェハスクライバ20を図1に示すようにして使用する際にA方向に押されると、図11(B)に示すように縮み、そのコイルばね23の弾性力を介して支持部材21に押圧力が伝えられる。
また、このコイルばね23を図11(B)に示すように縮めると、支持部材21と操作部材22との間にガタを持ち、支持部材21を固定したまま操作部材22を上下方向や紙面に垂直な方向に傾けることができる。したがって図1に示すようにしてウェハ50を切断する際に操作部材22が多少傾いても、スクライブツール30のウェハ50への当て角に影響はなく、一定角度に保たれる。
図12は、ウェハスクライブ治具の付属品を示した図である。
ここには2種類のスクライブツール30a,30bが示されている。これらのスクライブツール30a,30bはいずれも棒形状を有する。
これら2種類のスクライブツール30a,30bのうちの一方のスクライブツール30aには、その先端301aの、周回方向3箇所に、ウェハスクライブ用の硬石であるダイヤモンド(図示せず)が備えられている。また、このスクライブツール30aの棒形状の側面には、周回方向3箇所に平面部303aが形成されている。ここで、先端301aの周回方向3箇所に備えられているダイヤモンドと、側面の周回方向3箇所に形成されている平面部303aは、いずれかの平面部303aを上に向けると、その上を向いた平面部303aに対応するダイヤモンドが下向きに位置するように、その位置が定められている。
また、上記の2種類のスクライブツール30a,30bのうちのもう一方のスクライブツール30bには、ウェハスクライブ用の硬石であるダイヤモンドが、その先端301bの、周回方向4箇所に備えられている。
また、このスクライブツール30bは、その側面が4つの平面部303bで構成された4角柱の形状となっている。ここで、このスクライブツール30bにおいても、先端301bの周回方向4箇所に備えられているダイヤモンドと側面の周回方向4つの平面部303bは、いずれかの平面部303bを上に向けるとその上を向いた平面部303bに対応するダイヤモンドが下向きとなるように構成されている。
また、これら2種類のスクライブツール30a,30bは市販品であり、互いに長さが異なっている。そこで、ここには、さらに付属品として、各スクライブツール30a,30bに合わせて長さが互いに異なる2つの当て部材31a,31bが備えられている。これらの当て部材31a,31bには雄ねじ311a,311bが形成されている。
図13,図14は、ツール装着部へのスクライブツールの装着方法を示した図である。
ツール装着部211には、その前端211a(図14参照)と後端211b(図13参照)とに貫通する貫通孔211dが形成されており、その後端211b側には、当て部材31a,31b(図12参照)の雄ねじ311a,311bと螺合する雌ねじ211eが形成されている。
ツール装着部211に、図12に示すスクライブツール30a,30bのいずれかを装着しようとするときは、装着しようとするスクライブツール(ここではスクライブツール30aとする)に適合した当て部材(ここでは当て部材31a)が、図13に示すようにツール装着部211の後端211bからその貫通孔211dにねじ込まれる。
次に、図14に示すようにそのツール装着部221の先端211aから、スクライブツール30aが差し込まれる。
図15は、差し込まれたスクライブツールを示した図である。
スクライブツール30aを貫通孔に差し込むにあたっては、図14に示すように、そのスクライブツール30aのいずれかの平面部303aを上向きとした姿勢で差し込まれ、かつ、図15に示すように、そのスクライブツール30aの後端302aが、貫通孔211d(図12,図13参照)の後端からねじ込まれている当て部材30aに突き当たるまで差し込まれる。このツール装着部211には、止めねじ211cが備えられており、スクライブツール30aを差し込んだ後、この止めねじ211cを回してスクライブツール30aを抜け止めする。このとき、平面部303aが上向きとなっていることから、止めねじ211cの先端は平面部303aに押し当てられる。その平面部303aが仮に上向きから少し斜めに向いていても止めねじ211cの先端がその平面部303aに押し当てられると、その平面部303aが止めねじ211cを向くように回転し、平面部303aが上向き(止めねじ211cの向き)となる。
このようにしてスクライブツール30aを装着すると、スクライブツール30aは、その先端301aに備えられたダイヤモンドがウェハ50に接する姿勢となっている。このように、本実施形態によれば、スクライブツール30aの先端301aに備えられたダイヤモンドの向きを、容易にかつ正確に、載置台11上のウェハ50に当たる向きに調整することができる。
また、スクライブツール30aをこのようにして装着すると、スクライブツール30aの突出量、すなわちスクライブツール30aの先端301aの位置が一義的に定まる。したがってこのスクライブツール30a(スクライブツール30a,30bを代表させて図1ではスクライブツール30と称している)をガイド板12のスリット121に差し込み、かつ一対の脚部212を一対のガイド溝122に差し入れたときに、スクライブツール30aの、ウェハ50(図2参照)への当て角が、あらかじめ定められた角度に一義的に決定される。すなわち、一対の脚部212は、一対のガイド溝122にそれぞれ入り込んで、ツール装着部211に装着されたスクライブツール30をスリット121に差し入れて載置台11上のウェハ50に当てたときのスクライブツール30の当て角をあらかじめ定められた角度に規制する役割を担っている。
このウェハスクライバ20を使ってウェハ50をスクライブするにあたっては、図1に示すように、操作部材22の、支持部材21を支持する前端側を斜め下向きにした姿勢で、ツール装着部211に装着されたスクライブツール30の先端を載置台11上のウェハ50に押し当てるように支持部材21を斜め下向き(矢印A方向)に押す。そしてその押した状態のまま操作部材22を後方(矢印B方向)に引く。この操作により載置台11上のウェハ50がスクライブされる。
この際、スクライブツール30のウェハ50への当て角がスクライブに最適な角度に一義的に調整されているため、初心者であってもウェハ50を容易にスクライブすることができる。
図16は、本発明の第2実施形態のウェハスクライブ用ステージを採用したウェハスクライブ治具の斜視図である。
また、図17は、図16に示す矢印X−Xに沿う断面を示す斜視図である。
さらに、図18は、図16に示す矢印Y−Yに沿う断面を示す正面図である。
図16〜図18に示すウェハスクライブ治具1’は、図1に示すウェハスクライブ治具1と同様、ステージ10’とウェハスクライバ20とを有する。ウェハスクライバ20については、図1に示すウェハスクライバ20と同一であり、ここでの説明は省略する。
また、ステージ10’は、これも前述の第1実施形態のステージ10と同様、載置台11’とガイド板12とを有する。ガイド板12については、前述の第1実施形態のステージ10を構成するガイド板12と同一であり、ここでの説明は省略する。
以下では、この第2実施形態のステージ10’の、第1実施形態のステージ10と相違する要素である、載置台11’について説明する。
この載置台11’は、基台112とウェハ載置台113を有する。
基台112は、その中央に円形の溝112aを有する。また、ウェハ載置台113は、円盤形状を有し、その円形の溝112a内に配置されている。このウェハ載置台113は、本発明にいうウェハ載置部の一例に相当する。このウェハ載置台113の上面には、ウェハとの間の摩擦力を上げるためのゴム製のシート材111が貼付されている。
また、この基台112は、操作子114とギア列115を備えている。操作子114は、その一部が基台112の1つの側面から食み出た位置に配置され、操作者による回転操作を受ける操作子である。
操作子114が回転操作を受けると、その操作子114の回転がギア列115を構成するギア115a,115b、115c、115dを経由してウエハ載置台113に伝達され、ウエハ載置台113が、その上面に垂直な回転軸の回りに回転する。
したがって、この第2実施形態のステージ10’を使用すると、ウェハ載置台113上にウェハ50(図2参照)を置いた後、ウェハ50を目的の姿勢に回転させてスクライブすることができる。
この回転角度の視認の便宜のために、このステージ10’の基台112には、円形の溝112aの周りに角度目盛り112bが刻設されている。
この第2実施形態のステージ10’の場合、基台112の1つの側面に操作子114が配置されているため、ガイド板12を支持するための支持溝112cは、2辺にしか設けられていない。これに対応して、基台112上の、ガイド板12のスライド位置の測定のための目盛り112dは、そのガイド板12のスライド方向にのみ設けられている。この第2実施形態の場合、前述の第1実施形態のようにガイド板12を縦横に取り付ける(図9,図10参照)ことはできないが、操作子114を備えてウェハ載置台113を回転可能としたことにより、90°回転させることで、ウェハ50を縦横にスクライブすることも可能である。
この第2実施形態のステージ10’の場合も、ガイド板12は、ウェハ載置台113の上に載置されたウェハ50とは非接触であって、ガイド板12をスライドさせてもウェハ50が動いたりその表面に傷をつけるおそれはない。
上述の第1実施形態又は第2実施形態のステージ10,10’を採用すると、例えば図12〜図15を参照して説明したウェハスクライバ20を用いて、ウェハ50を容易にかつ正確にスクライブすることができる。
1,1’ ウェハスクライブ治具
10,10’ ステージ
11,11’ 載置台
10a,11a ウェハ載置部
11b 目盛り
11c 支持溝
12 ガイド板
12A 本体部
20 ウェハスクライバ
21 支持部材
22 操作部材
23 コイルばね
30,30a,30b スクライブツール
31a,31b 当て部材
50 ウェハ
111 シート材
112 基台
112a 溝
112b 角度目盛り
112c 支持溝
112d 目盛り
113 ウェハ載置台
114 操作子
115 ギア列
115a,115b,115c,115d ギア
121 スリット
122 ガイド溝
123a,123b 押えアーム
124 把手
125 圧縮ばね
126 ねじ
128 窪み
129a,129b 支持ブロック
211 ツール装着部
211a 前端
211b 後端
211c 止めねじ
211d 貫通孔
211e 雌ねじ
212 脚部
213 コイルばね
221 ゴム筒
301a,301b 先端
302a 後端
303a,303b 平面部
311a,311b 雄ねじ

Claims (5)

  1. ウェハを載せる、該ウェハとの間の摩擦力を高めるシート材が置かれたウェハ載置部を有する載置台と、
    ウェハスクライブ用の硬石を先端に備えたスクライブツールが差し込まれる、表裏に貫通して直線状に延びるスリットが形成され、前記ウェハ載置部に載せたウェハから離間して該ウェハに対面し、該スリットが延びる方向とは交わる方向にスライド自在に、該載置台に支持されるガイド板とを備えたことを特徴とするウェハスクライブ用ステージ。
  2. 前記ガイド板が、前記スリットの両側に形成されて該スリットと平行に延び、前記スクライブツールが装着されるツール装着部と該ツール装着部に装着されたスクライブツールを前記スリットに差し入れて前記載置台のウェハに当てたときに該ガイド板に接して該スクライブツールの当て角をあらかじめ定められた角度に規制する一対の脚部とを有するスクライバの、該一対の脚部がそれぞれ入り込んで該一対の脚部それぞれをガイドする一対のガイド溝を有することを特徴とするウェハスクライブ用ステージ。
  3. 前記載置台が、正方形の板形状を有し、
    前記ガイド板が、前記載置台の互いに平行に延びる2つの辺にガイドされながらスライドするものであることを特徴とする請求項1又は2記載のウェハスクライブ用ステージ。
  4. 前記載置台が、前記ウェハ載置部を除く部分からなる基台を備え、
    前記ウェハ載置部が、該ウェハ載置部に載せたウェハに対する垂線の回りに回転自在に該基台に支持され、ユーザの操作を受けて回転するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載のウェハスクライブ用ステージ。
  5. 前記載置台が、前記ウェハ載置部の回転軸と平行な回転軸の回りに回転自在に前記基台に支持されて該基台の側面から一部が覗き、ユーザによる回転操作を受けて該回転操作を該ウェハ載置部に伝える操作子を備えたことを特徴とする請求項4記載のウェハスクライブ用ステージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101872148B1 (ko) * 2017-02-15 2018-06-27 인제대학교 산학협력단 기판 고정 및 흠집용 자

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