JP2015023054A - 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム - Google Patents

放射線撮像装置および放射線撮像表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015023054A
JP2015023054A JP2013147742A JP2013147742A JP2015023054A JP 2015023054 A JP2015023054 A JP 2015023054A JP 2013147742 A JP2013147742 A JP 2013147742A JP 2013147742 A JP2013147742 A JP 2013147742A JP 2015023054 A JP2015023054 A JP 2015023054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon oxide
insulating film
film
semiconductor layer
radiation imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013147742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015023054A5 (ja
JP6190192B2 (ja
Inventor
山田 泰弘
Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
真人 高徳
Masato Takatoku
真人 高徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2013147742A priority Critical patent/JP6190192B2/ja
Priority to US14/320,777 priority patent/US20150021674A1/en
Priority to CN201410315832.2A priority patent/CN104299977B/zh
Publication of JP2015023054A publication Critical patent/JP2015023054A/ja
Publication of JP2015023054A5 publication Critical patent/JP2015023054A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6190192B2 publication Critical patent/JP6190192B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14632Wafer-level processed structures

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】トランジスタの特性劣化を抑制して高信頼性を実現することが可能な放射線撮像装置を提供する。
【解決手段】放射線撮像装置は、放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、複数の画素から信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、トランジスタは、活性層を含む半導体層と、半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、半導体層と第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜とを有する。ここで、第1のゲート絶縁膜の第1のシリコン酸化物膜は、第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である。
【選択図】図1

Description

本開示は、例えばX線などの放射線に基づく画像を取得する放射線撮像装置、およびそのような放射線撮像装置を備えた放射線撮像表示システムに関する。
X線などの放射線に基づいて被写体の画像を電気信号として取得する放射線撮像装置が提案されている(例えば特許文献1,2)。
特開2008−252074号公報 特開2004−265935号公報
上記のような放射線撮像装置では、各画素から信号電荷を読み出すためのスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が用いられるが、このTFTの特性劣化によって信頼性が低下するという問題がある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、トランジスタの特性劣化を抑制して高信頼性を実現することが可能な放射線撮像装置、およびそのような放射線撮像装置を備えた放射線撮像表示システムを提供することにある。
本開示の放射線撮像装置は、放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、複数の画素から信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、トランジスタは、活性層を含む半導体層と、半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、半導体層と第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜とを有する。ここで、第1のゲート絶縁膜の第1のシリコン酸化物膜は、第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である。
本開示の放射線撮像表示システムは、上記本開示の放射線撮像装置と、この放射線撮像装置により得られた撮像信号に基づく画像表示を行う表示装置とを備えたものである。
本開示の放射線撮像装置および放射線撮像表示システムでは、各画素から放射線に基づく信号電荷を読み出すためのトランジスタにおいて、半導体層と第1ゲート電極との間に設けられた第1のゲート絶縁膜が第1のシリコン酸化物膜を含む。ここで、シリコン酸化物に放射線が入射すると正孔が生じ、これに起因して半導体層の特性が劣化するが、第1のシリコン酸化物膜が所定の多孔質膜であることにより、上記のような放射線に起因する半導体層への影響が軽減され、閾値電圧のシフトが生じにくくなる。
本開示の放射線撮像装置および放射線撮像表示システムによれば、各画素から放射線に基づく信号電荷を読み出すためのトランジスタにおいて、半導体層と第1ゲート電極との間に設けられた第1のゲート絶縁膜が第1のシリコン酸化物膜を含み、この第1のシリコン酸化物膜が、第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜となっている。これにより、放射線の影響によるトランジスタの閾値電圧シフトを抑制することができる。よって、トランジスタの特性劣化を抑制して高信頼性を実現することが可能となる。
本開示の一実施の形態に係る放射線撮像装置の全体構成例を表すブロック図である。 間接変換型の場合の画素部の概略構成を表す模式図である。 直接変換型の場合の画素部の概略構成を表す模式図である。 図1に示した画素等の詳細構成例を表す回路図である。 図3に示したトランジスタの構成を表す断面図である。 図1に示した列選択部の詳細構成例を表すブロック図である。 放射線のトランジスタ特性への影響を説明するための特性図である。 実施例および比較例の閾値電圧のシフト量を表す特性図である。 変形例1に係るトランジスタの構成を表す断面図である。 変形例2に係るトランジスタの構成を表す断面図である。 変形例3に係るトランジスタの構成を表す断面図である。 変形例4に係るトランジスタの構成を表す断面図である。 変形例5に係る画素等の構成を表す回路図である。 変形例6に係る画素等の構成を表す回路図である。 変形例7−1に係る画素等の構成を表す回路図である。 変形例7−2に係る画素等の構成を表す回路図である。 適用例に係る放射線撮像表示システムの概略構成を表す模式図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(第1ゲート絶縁膜のシリコン酸化物膜を多孔質膜としたデュアルゲート型トランジスタを備えた放射線撮像装置の例)
2.変形例1(他の積層構造の第1ゲート絶縁膜を有するトランジスタの例)
3.変形例2(他の積層構造の第1ゲート絶縁膜を有するトランジスタの例)
4.変形例3(トップゲート型トランジスタの例)
5.変形例4(ボトムゲート型トランジスタの例)
6.変形例5(パッシブ型の他の画素回路の例)
7.変形例6(パッシブ型の他の画素回路の例)
8.変形例7−1,7−2(アクティブ型の画素回路の例)
9.適用例(放射線撮像表示システムの例)
<実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る放射線撮像装置(放射線撮像装置1)の全体のブロック構成を表すものである。放射線撮像装置1は、入射する放射線Rrad(例えばα線,β線,γ線,X線等)に基づいて被写体の情報を読み取る(被写体を撮像する)ものである。この放射線撮像装置1は、画素部11を備えると共に、この画素部11の駆動回路として、行走査部13、A/D変換部14、列走査部15およびシステム制御部16を備えている。
(画素部11)
画素部11は、放射線に基づいて信号電荷を発生させる複数の画素(撮像画素,単位画素)20を備えたものである。複数の画素20は、行列状(マトリクス状)に2次元配置されている。尚、図1中に示したように、以下、画素部11内における水平方向(行方向)を「H」方向とし、垂直方向(列方向)を「V」方向として説明する。放射線撮像装置1は、この画素部11からの信号電荷の読み出しのためのスイッチング素子として後述のトランジスタ22を用いるものであれば、いわゆる間接変換型および直接変換型のいずれのタイプであってもよい。図2Aに、間接変換型の場合の画素部11の構成、図2Bに、直接変換型の場合の画素部11の構成をそれぞれ示す。
間接変換型(図2A)の場合には、画素部11は、光電変換層111A上(受光面側)に波長変換層112を有している。波長変換層112は、放射線Rradを、光電変換層111の感度域の波長(例えば可視光)に変換するものである。この波長変換層112は、例えばX線を可視光に変換する蛍光体(例えば、CsI(Tl添加),Gd22S,BaFX(XはCl,Br,I等),NaIまたはCaF2等のシンチレータ)からなる。このような波長変換層112は、光電変換層111A上に、例えば有機材料またはスピンオングラス材料等からなる平坦化膜を介して形成されている。光電変換層111Aは、フォトダイオードなどの光電変換素子(後述の光電変換素子21)を含んで構成されている。
直接変換型(図2B)の場合には、画素部11は、入射した放射線Rradを吸収して電気信号(正孔および電子)を発生する変換層(直接変換層111B)を有する。直接変換層111Bは、例えばアモルファスセレン(a−Se)半導体や、カドミニウムテルル(CdTe)半導体などにより構成される。
このように、放射線撮像装置1は、間接変換型および直接変換型のいずれのタイプであってもよいが、以下の実施の形態等では、主に間接変換型の場合を例に挙げて説明する。即ち、画素部11では、詳細は後述するが、放射線Rradが波長変換層112において可視光に変換された後、この可視光が光電変換層111A(光電変換素子21)において電気信号に変換され、信号電荷として読み出されるようになっている。
図3は、画素20の回路構成(いわゆるパッシブ型の回路構成)を、A/D変換部14内の後述する列選択部17の回路構成とともに例示したものである。このパッシブ型の画素20には、1つの光電変換素子21と、1つのトランジスタ22とが設けられている。この画素20にはまた、H方向に沿って延在する読み出し制御線Lread(詳細には後述する2つの読み出し制御線Lread1,Lread2を含む)と、V方向に沿って延在する信号線Lsigとが接続されている。
光電変換素子21は、例えばPIN(Positive Intrinsic Negative)型のフォトダイオードまたはMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)型センサからなり、入射光量に応じた電荷量の信号電荷を発生させる。尚、この光電変換素子21のカソードは、ここでは蓄積ノードNに接続されている。
トランジスタ22は、読み出し制御線Lreadから供給される行走査信号に応じてオン状態となることにより、光電変換素子21により得られた信号電荷(入力電圧Vin)を信号線Lsigへ出力するトランジスタ(読み出し用トランジスタ)である。このトランジスタ22は、ここではNチャネル型(N型)の電界効果トランジスタ(FET;Field Effect Transistor)により構成されている。但し、トランジスタ22はPチャネル型(P型)のFET等により構成されていてもよい。
トランジスタ22は、例えば半導体層(半導体層126)を間にして対向配置された2つのゲート(第1ゲート電極120A,第2ゲート電極120B)を備えた、いわゆるデュアルゲート構造を有している。但し、トランジスタ22の素子構造はこれに限定されず、例えばトップゲート型あるいはボトムゲート型(後述)であってもよい。
図4は、トランジスタ22の断面構造を表したものである。トランジスタ22は、基板110上に、例えば第2ゲート電極120B(第2ゲート電極)と、この第2ゲート電極120Bを覆うように形成された第2ゲート絶縁膜129(第2のゲート絶縁膜)を有している。第2ゲート絶縁膜129上には、チャネル層(活性層)126a,LDD(Lightly Doped Drain)層126bおよびN+層126cを含む半導体層126が設けられている。この半導体層126を覆って、第1ゲート絶縁膜130(第1のゲート絶縁膜)が形成され、第1ゲート絶縁膜130上に、第1ゲート電極120A(第1ゲート電極)が配設されている。第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bはそれぞれ、半導体層126の活性層126aに対向にして形成されている。第1ゲート電極120A上には、コンタクトホールH1を有する第1層間絶縁膜131が形成されており、このコンタクトホールH1を埋め込むようにソース・ドレイン電極128が形成されている。これらの第1層間絶縁膜131およびソース・ドレイン電極128を覆うように、第2層間絶縁膜132が設けられている。
半導体層126は、例えば非晶質シリコン(アモルファスシリコン)、微結晶シリコンまたは多結晶シリコン(ポリシリコン)等のシリコン系半導体、望ましくは低温多結晶シリコン(LTPS:Low Temperature Poly-silicon)により構成されている。あるいは、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)または酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物半導体により構成されていてもよい。この半導体層126では、チャネル層126aとN+層126cとの間に、リーク電流を低減する目的でLDD層126bが形成されている。ソース・ドレイン電極128は、ソースまたはドレインとして機能し、例えばチタン(Ti),アルミニウム(Al),モリブデン(Mo),タングステン(W)およびクロム(Cr)等のうちのいずれかよりなる単層膜、またはそれらのうちの2種以上を含む積層膜である。
第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bはそれぞれ、例えばモリブデン,チタン,アルミニウム,タングステンおよびクロム等のうちのいずれかよりなる単層膜、またはそれらのうちの2種以上を含む積層膜である。これらの第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bは、上述のように第2ゲート絶縁膜129、半導体層126および第1ゲート絶縁膜130を挟んで、互いに対向して設けられている。
尚、これらの第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bは、図3に示した読み出し制御線Lread1,Lread2にそれぞれ接続されている。読み出し制御線Lread1,Lread2は、例えば電気的にショートして配置されており、互いに同一の電圧が印加される。このため、第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bは、互いに同一の電圧に保持されている。但し、これらの第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bを電気的に別制御としてもよい。トランジスタ22のソース(ソース・ドレイン電極128)は、例えば信号線Lsigに接続されており、ドレイン(ソース・ドレイン電極128)は、例えば光電変換素子21のカソードに蓄積ノードNを介して接続されている。また、光電変換素子21のアノードは、ここではグランドに接続(接地)されている。
(ゲート絶縁膜の構成)
第2ゲート絶縁膜129および第1ゲート絶縁膜130はそれぞれ、例えば酸化シリコン(SiOx)または酸窒化シリコン(SiON)等のシリコン酸化物膜(酸素を含むシリコン化合物膜)を含んで構成されている。具体的には、第2ゲート絶縁膜129および第1ゲート絶縁膜130はそれぞれ、例えば酸化シリコンまたは酸窒化シリコン等からなる単層膜であるか、あるいはこのようなシリコン酸化物膜と、窒化シリコン(SiNx)膜等のシリコン窒化物膜とを含む積層膜である。これらの第2ゲート絶縁膜129および第1ゲート絶縁膜130のいずれにおいても、上記シリコン酸化物膜が、半導体層126側に(半導体層126に隣接して)設けられている。半導体層126が例えば上述したような材料(非晶質シリコン、微結晶シリコン,多結晶シリコンおよび酸化物半導体)からなる場合には、製造プロセス上の理由から、半導体層126に隣接して、シリコン酸化物膜が形成される。
本実施の形態では、これらの第2ゲート絶縁膜129および第1ゲート絶縁膜130はそれぞれ積層膜となっている。具体的には、第2ゲート絶縁膜129は、基板110側から順に、例えば窒化シリコン膜129Aおよび酸化シリコン膜129Bを積層したものである。第1ゲート絶縁膜130は、半導体層126側から順に、例えば酸化シリコン膜130A、窒化シリコン膜130Bおよび酸化シリコン膜130Cを積層したものである。
上記構成において、第1ゲート絶縁膜130および第2ゲート絶縁膜129のうちの少なくとも一方に含まれる酸化シリコン膜(即ち、酸化シリコン膜130A,130C,129Bのうちの少なくとも1つの酸化シリコン膜)が、多孔質膜となっている。望ましくは、半導体層126に隣接して形成された酸化シリコン膜130A,129Bが多孔質であるとよい。あるいは、酸化シリコン膜130A,129Bのうちの一方がのみが多孔質膜であってもよい。この場合、半導体層126に上側から隣接する酸化シリコン膜130Aが多孔質膜であることが望ましく、これにより酸化シリコン膜130A,129Bの両方を多孔質膜とした場合とほぼ同等の効果を得ることができる。
多孔質膜としての酸化シリコン膜130Aの膜密度は、第1ゲート絶縁膜130とは異なる層に形成された酸化シリコン膜(例えば第1層間絶縁膜131に形成された酸化シリコン膜131A,131C)より小さく、例えば2.55g/cm3以下であることが望ましい。また、このような膜密度を有する多孔質膜は、例えば製造プロセスにおいて成膜条件を調整することにより形成可能である。例えば、酸化シリコン膜130Aの成膜工程において、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置の成膜条件(例えば基板温度、チャンバー圧力など)を適宜調整することにより、膜密度の低い酸化シリコン膜130Aを成膜可能である。このようにして成膜した多孔質膜は、酸化シリコン膜130Aを加工する際のエッチングレート(エッチング速度)が速くなる。即ち、酸化シリコン膜130Aの加工時のウェットエッチングレート(またはドライエッチングレート、以下同様)は、酸化シリコン膜131A,131Cのウェットエッチングレートよりも大きい(速い)。具体的には、酸化シリコン膜130Aのウェットエッチングレートは、例えば酸化シリコン膜131A,131Cのウェットエッチングレートの1.1倍以上2.0倍以下であり、例えば1.4倍程度である。
第1層間絶縁膜131および第2層間絶縁膜132は、例えば酸化シリコン、酸窒化シリコンおよび窒化シリコンのうちのいずれかよりなる単層膜、またはそれらのうちの2種以上を含む積層膜である。例えば、第1層間絶縁膜131は、基板110側から順に、酸化シリコン膜131A、窒化シリコン膜131Bおよび酸化シリコン膜131Cを積層したものであり、第2層間絶縁膜132は、例えば酸化シリコンからなる。
これらのうち第1層間絶縁膜131は、リーク電流を抑制する(電気的絶縁性を高める)ために、緻密な膜で構成されていることが望ましい。即ち、第1ゲート絶縁膜130の酸化シリコン膜130Aが膜密度の比較的小さな多孔質膜であるのに対し、第1層間絶縁膜131は、膜密度が比較的大きな膜で構成されている。尚、第2層間絶縁膜132は、例えばソース・ドレイン電極128がアルミニウムなどの低融点材料からなる場合には、CVDプロセスにおいて低温(例えば240℃以下程度)で成膜されることが望ましいことから、多孔質膜となる。
上記のように、本実施の形態では、少なくとも第1ゲート絶縁膜130の酸化シリコン膜130Aが多孔質膜となっている。例えば、半導体層126に上側から隣接する酸化シリコン膜130Aが多孔質膜となっていることが望ましい。この場合、酸化シリコン膜129Bについては、第1層間絶縁膜131の酸化シリコン膜131A,131Cと同様、緻密な膜質で形成される。あるいは、半導体層126に隣接する酸化シリコン膜130Aおよび酸化シリコン膜129Bの両方が多孔質膜となっていてもよい。
尚、本実施の形態における酸化シリコン膜130Aが、本開示の「第1のシリコン酸化物膜」の一具体例に、酸化シリコン膜129Bが、本開示の「第3のシリコン酸化膜」の一具体例にそれぞれ相当する。また、本開示の「第2のシリコン酸化膜」は、第1ゲート絶縁膜130とは異なる層に設けられていればよい。例えば酸化シリコン膜130Aのみが多孔質膜である場合には、第2ゲート絶縁膜129の酸化シリコン膜129Bが、その「第2のシリコン酸化物膜」の一具体例に相当する。あるいは、酸化シリコン膜130Aおよび酸化シリコン膜129Bの両方が多孔質膜である場合には、第1層間絶縁膜131の酸化シリコン膜131A,131Cが、「第2のシリコン酸化物膜」の一具体例に相当する。
(行走査部13)
行走査部13は、後述のシフトレジスタ回路や所定の論理回路等を含んで構成されており、画素部11内の複数の画素20に対して行単位(水平ライン単位)での駆動(線順次走査)を行う画素駆動部(行走査回路)である。具体的には、各画素20の読み出し動作やリセット動作等の撮像動作を例えば線順次走査により行う。尚、この線順次走査は、読み出し制御線Lreadを介して前述した行走査信号を各画素20へ供給することによって行われる。
(A/D変換部14)
A/D変換部14は、複数(ここでは4つ)の信号線Lsigごとに1つ設けられた複数の列選択部17を有しており、信号線Lsigを介して入力された信号電圧(信号電荷に応じた電圧)に基づいてA/D変換(アナログ/デジタル変換)を行うものである。これにより、デジタル信号からなる出力データDout(撮像信号)が生成され、外部へ出力される。
各列選択部17は、例えば図5に示したように、チャージアンプ172、容量素子(例えば、コンデンサあるいはフィードバック容量素子等)C1、スイッチSW1、サンプルホールド(S/H)回路173、4つのスイッチSW2を含むマルチプレクサ回路(選択回路)174、およびA/Dコンバータ175を有している。これらのうち、チャージアンプ172、容量素子C1、スイッチSW1、S/H回路173およびスイッチSW2はそれぞれ、信号線Lsig毎に設けられている。マルチプレクサ回路174およびA/Dコンバータ175は、列選択部17毎に設けられている。
チャージアンプ172は、信号線Lsigから読み出された信号電荷を電圧に変換(Q−V変換)するためのアンプ(増幅器)である。このチャージアンプ172では、負側(−側)の入力端子に信号線Lsigの一端が接続され、正側(+側)の入力端子には所定のリセット電圧Vrstが入力されるようになっている。チャージアンプ172の出力端子と負側の入力端子との間は、容量素子C1とスイッチSW1との並列接続回路を介して帰還接続(フィードバック接続)されている。即ち、容量素子C1の一方の端子がチャージアンプ172の負側の入力端子に接続され、他方の端子がチャージアンプ172の出力端子に接続されている。同様に、スイッチSW1の一方の端子がチャージアンプ172の負側の入力端子に接続され、他方の端子がチャージアンプ172の出力端子に接続されている。尚、このスイッチSW1のオン・オフ状態は、システム制御部16からアンプリセット制御線Lcarstを介して供給される制御信号(アンプリセット制御信号)によって制御される。
S/H回路173は、チャージアンプ172とマルチプレクサ回路174(スイッチSW2)との間に配置されており、チャージアンプ172からの出力電圧Vcaを一時的に保持するための回路である。
マルチプレクサ回路174は、列走査部15による走査駆動に従って4つのスイッチSW2のうちの1つが順次オン状態となることにより、各S/H回路173とA/Dコンバータ175との間を選択的に接続または遮断する回路である。
A/Dコンバータ175は、スイッチSW2を介して入力されたS/H回路173からの出力電圧に対してA/D変換を行うことにより、上記した出力データDoutを生成して出力する回路である。
(列走査部15)
列走査部15は、例えば図示しないシフトレジスタやアドレスデコーダ等を含んで構成されており、上記した列選択部17内の各スイッチSW2を走査しつつ順番に駆動するものである。このような列走査部15による選択走査によって、信号線Lsigの各々を介して読み出された各画素20の信号(上記出力データDout)が、順番に外部へ出力されるようになっている。
(システム制御部16)
システム制御部16は、行走査部13、A/D変換部14および列走査部15の各動作を制御するものである。具体的には、システム制御部16は、前述した各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、このタイミングジェネレータにおいて生成される各種のタイミング信号を基に、行走査部13、A/D変換部14および列走査部15の駆動制御を行う。このシステム制御部16の制御に基づいて、行走査部13、A/D変換部14および列走査部15がそれぞれ画素部11内の複数の画素20に対する撮像駆動(線順次撮像駆動)を行うことにより、画素部11から出力データDoutが取得されるようになっている。
[作用・効果]
本実施の形態の放射線撮像装置1では、放射線Rradが画素部11へ入射すると、各画素20(ここでは、光電変換素子21)において、入射光に基づく信号電荷が発生する。このとき、詳細には、図3に示した蓄積ノードNにおいて、発生した信号電荷の蓄積により、ノード容量に応じた電圧変化が生じる。これにより、トランジスタ22のドレインには入力電圧Vin(信号電荷に対応した電圧)が供給される。この後、読み出し制御線Lread(Lread1,Lread2)から供給される行走査信号に応じてトランジスタ22がオン状態になると、上記した信号電荷が信号線Lsigへ読み出される。
このようにして読み出された信号電荷は、信号線Lsigを介して複数(ここでは4つ)の画素列ごとに、A/D変換部14内の列選択部17へ入力される。列選択部17では、まず、各信号線Lsigから入力される信号電荷毎に、チャージアンプ172等からなるチャージアンプ回路においてQ−V変換(信号電荷から信号電圧への変換)を行う。次いで、変換された信号電圧(チャージアンプ172からの出力電圧Vca)毎に、S/H回路173およびマルチプレクサ回路174を介してA/Dコンバータ175においてA/D変換を行い、デジタル信号からなる出力データDout(撮像信号)を生成する。このようにして、各列選択部17から出力データDoutが順番に出力され、外部へ伝送される(または図示しない内部メモリーへ入力される)。
ここで、放射線撮像装置1へ入射した放射線Rradの中には、上記した波長変換層112(あるいは直接変換層111B)において吸収されずに、その下層に漏れ込むものがあり、このような放射線によりトランジスタ22が被曝すると、次のような不具合が生じる。即ち、トランジスタ22は、第2ゲート絶縁膜129および第1ゲート絶縁膜130において、シリコン酸化物膜(酸化シリコン膜129B,130A,130C等)を有する。このシリコン酸化物膜中に放射線が入射すると、いわゆる光電効果、コンプトン散乱あるいは電子対生成等により膜中の電子が励起される。その結果、シリコン酸化物膜中に正孔がトラップされて溜まり、また、チャネル層126aとの界面にも正孔がトラップされて溜まる。このため、例えば、トランジスタ22の閾値電圧VthのシフトやS(スレッショルド)値の悪化等が生じ、オフ電流の増大あるいはオン電流の減少等の発生要因となる。
図6に、トランジスタ22のゲート電圧Vgに対するドレイン電流(ソースおよびドレイン間の電流)Idsの関係(電流電圧特性)について示す。放射線照射前(照射量0Gy)の特性を破線で示し、放射線照射後(照射量100Gy)の特性を実線で示している。尚、ソースおよびドレイン間の電圧Vdsは0.1Vとした。このように、放射線照射後では、閾値電圧Vth(例えばIds=1.0×10-13Aにおけるゲート電圧Vg)が負側にシフト(シフト量ΔVth)する。
本実施の形態では、第1ゲート絶縁膜130の酸化シリコン膜130Aが、上述したような多孔質膜であることにより、上記のような放射線に起因する半導体層126(詳細には活性層126a)への影響が軽減され、閾値電圧Vthのシフトが生じにくくなる。
図7に、酸化シリコン膜130Aおよび酸化シリコン膜129Bの両方を多孔質膜とした場合(実施例1)、酸化シリコン膜130Aのみを多孔質膜とした場合(実施例2)のの各場合において測定した閾値電圧VthのシフトΔVthについて示す。また、比較例として、多孔質膜を形成しない場合の閾値電圧VthのシフトΔVthについても示す。尚、ウェットエッチングレートは、比較例における場合を1として、実施例1では、酸化シリコン129Bおよび酸化シリコン膜130Aをそれぞれ1.4に設定した。また、実施例2では、酸化シリコン膜129Bを1に、酸化シリコン膜130Aを1.4にそれぞれ設定した。この結果、シフトΔVthは、実施例1では−1.26V、実施例2では、−1.20V、比較例では−1.63Vとなった。尚、−(マイナス)の記号は、負側にシフトしていることを示す。
これらの結果から、酸化シリコン膜129B,130Aの両方を多孔質膜とした実施例1と、酸化シリコン膜130Aのみを多孔質膜とした実施例2とでは、多孔質膜を用いない比較例に比べ、シフトΔVthが小さくなり、特性が改善されることがわかる。このように、半導体層126に隣接するシリコン酸化物膜が多孔質膜であることが望ましい。
また、実施例1,2では、ほぼ同等のシフト量となり、半導体層126に隣接する酸化シリコン膜129B,130Aのうち、酸化シリコン膜130Aのみを多孔質膜とすれば、酸化シリコン膜130A,129Bの両方を多孔質膜とした場合と同等の効果が得られることもわかった。
ここで、半導体層126に上側から隣接する酸化シリコン膜130Aのみを多孔質膜とする場合には、次のようなメリットがある。即ち、製造プロセスにおいては、第2ゲート絶縁膜129、半導体層126および第1ゲート絶縁膜130を形成する際、基板110上に、窒化シリコン膜129A、酸化シリコン膜129B、半導体層126、酸化シリコン膜130A、窒化シリコン膜130Bおよび酸化シリコン膜130Cを、この順に、例えばCVDプロセス等を用いて形成する。このとき、窒化シリコン膜129A、酸化シリコン膜129Bおよび半導体層126の成膜は、真空チャンバー内において連続的に行われるが、この後、製造プロセス上の理由から、基板110は一度チャンバー外に出される(大気に曝される)こととなる。例えば、半導体層126として低温多結晶シリコンを用いる場合には、結晶化(ELA:Excimer Laser Anneal)工程を行うために、基板110が一度チャンバーから出される。このため、酸化シリコン膜129Bと半導体層126との界面の状態は良好となる(汚れ、荒れ等が生じにくい)が、半導体層126と酸化シリコン膜130Aとの界面の状態は劣化し易い(汚れ、荒れ等が生じ易い)。
このため、半導体層126は、酸化シリコン膜130A側からの正孔による影響を受け易い。従って、半導体層126の上側に隣接する酸化シリコン膜130Aを多孔質膜とすることにより、そのような正孔による影響を効果的に軽減できる。
また、デュアルゲート型のトランジスタ22において、第1ゲート電極120Aおよび第2ゲート電極120Bをショートさせて(同電位に保持して)駆動する場合には、半導体層126よりも上側の素子構造による特性が支配的となる。このことからも、酸化シリコン膜130Aを選択的に多孔質膜とすることが、特性改善に有利である。
更に、半導体層126よりも下層の第2ゲート絶縁膜129では、基板110側からの汚染(不純物の浸入等)を防ぐという観点では、できるだけ緻密な膜質で形成されることが望ましい。以上のような観点において、酸化シリコン膜130Aのみを選択的に多孔質膜とすることが望ましい。
以上のように本実施の形態では、各画素20から放射線に基づく信号電荷を読み出すためのトランジスタ22において、半導体層126と第1ゲート電極120Aとの間に設けられた第1ゲート絶縁膜130が酸化シリコン膜130Aを含み、この酸化シリコン膜130Aが、第1ゲート絶縁膜130とは異なる層に設けられたシリコン酸化物膜(例えば酸化シリコン膜131A,131C)よりも膜密度の小さい多孔質膜となっている。これにより、放射線Rradの影響によるトランジスタ22の閾値電圧シフトを抑制することができる。よって、トランジスタの特性劣化を抑制して高信頼性を実現することが可能となる。
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。尚、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<変形例1>
図8は、変形例1に係るトランジスタ(トランジスタ22A)の断面構成を表したものである。上記実施の形態では、第1ゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜130)を、酸化シリコン膜130A、窒化シリコン膜130Bおよび酸化シリコン膜130Cを含む3層積層膜としたが、第1ゲート絶縁膜の積層構造はこれに限定されるものではない。例えば、本変形例のトランジスタ22Aの第1ゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜230)のように、半導体層126の側から順に酸化シリコン膜130Aおよび窒化シリコン膜130Bを積層した2層構造であってもよい。このような構造において、第1ゲート絶縁膜230に含まれる酸化シリコン膜130Aが多孔質膜となっていれば、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。
<変形例2>
図9は、変形例2に係るトランジスタ(トランジスタ22B)の断面構成を表したものである。上記実施の形態では、第1ゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜130)を3層積層膜としたが、本変形例のように、第1ゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜230A)が酸化シリコン膜の単層膜から構成されていてもよい。このように、第1ゲート絶縁膜230Aを酸化シリコン膜の単層構造とした場合であっても、第1ゲート絶縁膜230Aが多孔質膜であれば、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。
<変形例3>
図10は、変形例3に係るトランジスタの断面構成を表したものである。上記実施の形態では、デュアルゲート型の素子構造を例示したが、本開示のトランジスタは、本変形例のようなトップゲート型の素子構造であってもよい。本変形例の素子構造は、例えば基板110側から順に、窒化シリコン膜129A、酸化シリコン膜129B、半導体層126、第1ゲート絶縁膜134(第1のゲート絶縁膜)および第1ゲート電極120Aを有している。第1ゲート絶縁膜134は、例えば上記実施の形態の第2ゲート絶縁膜130と同様の積層構造を有している。また、第1ゲート絶縁膜134および第1ゲート電極120A上には、第1層間絶縁膜133が形成されており、この第1層間絶縁膜133と第1ゲート絶縁膜134とを貫通するコンタクトホールH1が形成されている。第1層間絶縁膜133上には、コンタクトホールH1を埋め込むようにソース・ドレイン電極128が設けられている。第1層間絶縁膜133は、第1ゲート電極120Aの側から順に、例えば酸化シリコン膜133A、窒化シリコン膜133Bおよび酸化シリコン膜133Cを有する積層膜である。第1層間絶縁膜133およびソース・ドレイン電極128を覆うように、第2層間絶縁膜132が形成されている。
本変形例においても、第1ゲート絶縁膜134の酸化シリコン膜130A,130C(望ましくは半導体層126に隣接する酸化シリコン膜130A)が、上述したような多孔質膜であることにより、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。
尚、本変形例においても、第1ゲート絶縁膜134の積層構造は上記のものに限定されず、シリコン酸化物膜を含んでいれば、2層構造であってもよいし、シリコン酸化物の単層膜であってもよい。
<変形例4>
図11は、変形例4に係るトランジスタの断面構成を表したものである。上記実施の形態では、デュアルゲート型の素子構造を例示したが、本開示のトランジスタは、本変形例のようなボトムゲート型の素子構造であってもよい。本変形例の素子構造は、例えば基板110側から順に、第1ゲート電極120A、第1ゲート絶縁膜129、半導体層126および酸化シリコン膜130Aを有している。また、酸化シリコン膜130A上には、第1層間絶縁膜135が形成されており、この第1層間絶縁膜135と、酸化シリコン膜130Aとを貫通するコンタクトホールH1が形成されている。第1層間絶縁膜135上には、コンタクトホールH1を埋め込むようにソース・ドレイン電極128が設けられている。第1層間絶縁膜135は、酸化シリコン膜130Aの側から順に、例えば窒化シリコン膜135Aおよび酸化シリコン膜135Bを有する積層膜である。
本変形例においても、第1ゲート絶縁膜129の酸化シリコン膜129Bが、上述したような多孔質膜であることにより、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。
<変形例5>
図12は、変形例5に係る画素(画素20A)の回路構成を、上記実施の形態で説明したチャージアンプ回路171の回路構成例と共に表したものである。本変形例の画素20Aは、実施の形態の画素20と同様にいわゆるパッシブ型の回路構成となっており、1つの光電変換素子21と1つのトランジスタ22とを有している。また、この画素20AにはH方向に沿って延在する読み出し制御線Lread(Lread1,Lread2)と、V方向に沿って延在する信号線Lsigとが接続されている。
但し、本変形例の画素20Aでは、上記実施の形態の画素20とは異なり、光電変換素子21のアノードが蓄積ノードNに接続され、カソードがグランド(接地)に接続されている。このように、画素20Aにおいて光電変換素子21のアノードに蓄積ノードNが接続されるようにしてもよく、このように構成した場合であっても、上記実施の形態の放射線撮像装置1と同様の効果を得ることが可能である。
<変形例6>
図13は、変形例6に係る画素(画素20B)の回路構成を、上記実施の形態で説明したチャージアンプ回路171の回路構成例と共に表したものである。本変形例の画素20Bは、実施の形態の画素20と同様にいわゆるパッシブ型の回路構成を有し、1つの光電変換素子21を有すると共に、H方向に沿って延在する読み出し制御線Lread1,Lread2と、V方向に沿って延在する信号線Lsigとに接続されている。
但し、本変形例では、画素20Bが、2つのトランジスタ22を有している。これら2つのトランジスタ22は、互いに直列に接続されている(一方のソースまたはドレインと他方のソースまたはドレインとが電気的に接続されている。また、各トランジスタ22における各一方のゲートが読み出し制御線Lread1に接続され、各他方のゲートが読み出し制御線Lread2に接続されている。このように1つの画素20Bに2つのトランジスタ22を設けることにより、オフリークを低減させることができる。
このように、画素20B内に直列接続させた2つのトランジスタ22を設けてもよく、この場合にも、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。尚、3つ以上のトランジスタを直列接続させてもよい。
<変形例7−1,7−2>
図14は、変形例7−1に係る画素(画素20C)の回路構成を、以下説明するチャージアンプ回路171Aの回路構成例とともに表したものである。また、図15は、変形例7−2に係る画素(画素20D)の回路構成を、チャージアンプ回路171Aの回路構成例とともに表したものである。これらの変形例7−1,7−2に係る画素20C,20Dはそれぞれ、これまで説明した画素20,20A,20Bとは異なり、いわゆるアクティブ型の画素回路を有している。
このアクティブ型の画素20C,20Dには、1つの光電変換素子21と、3つのトランジスタ22,23,24とが設けられている。これらの画素20C,20Dにはまた、H方向に沿って延在する読み出し制御線Lread(Lread1,Lread2)およびリセット制御線Lrstと、V方向に沿って延在する信号線Lsigとが接続されている。
画素20C,20Dではそれぞれ、トランジスタ22のゲートが読み出し制御線Lreadに接続され、ソースが信号線Lsigに接続され、ドレインが、ソースフォロワ回路を構成するトランジスタ23のドレインに接続されている。トランジスタ23のソースは電源VDDに接続され、ゲートは、蓄積ノードNを介して、光電変換素子21のカソード(図14の例)またはアノード(図15の例)と、リセット用トランジスタとして機能するトランジスタ24のドレインとに接続されている。トランジスタ24のゲートはリセット制御線Lrstに接続され、ソースにはリセット電圧Vrstが印加されるようになっている。変形例7−1では、光電変換素子21のアノードがグランドに接続され、変形例7−2では、光電変換素子21のカソードがグランドに接続されている。
また、これらの変形例7−1,7−2においてチャージアンプ回路171Aは、前述したチャージアンプ回路171におけるチャージアンプ172、容量素子C1およびスイッチSW1に代わりに、アンプ176および定電流源177を設けたものである。アンプ176では、正側の入力端子には信号線Lsigが接続されると共に、負側の入力端子と出力端子とが互いに接続され、ボルテージフォロワ回路が形成されている。尚、信号線Lsigの一端側には定電流源177の一方の端子が接続され、この定電流源177の他方の端子には電源VSSが接続されている。
<適用例>
続いて、上記実施の形態および変形例に係る放射線撮像装置は、以下に説明するような放射線撮像表示システムへ適用することも可能である。
図16は、適用例に係る放射線撮像表示システム(放射線撮像表示システム5)の概略構成例を模式的に表したものである。放射線撮像表示システム5は、上記実施の形態等に係る画素部11等を有する放射線撮像装置1と、画像処理部52と、表示装置4とを備えている。
画像処理部52は、放射線撮像装置1から出力される出力データDout(撮像信号)に対して所定の画像処理を施すことにより、画像データD1を生成するものである。表示装置4は、画像処理部52において生成された画像データD1に基づく画像表示を、所定のモニタ画面40上で行うものである。
この放射線撮像表示システム5では、放射線撮像装置1が、放射線源(ここではX線源等の放射線源)51から被写体50に向けて照射された放射線に基づき、被写体50の画像データDoutを取得し、画像処理部52へ出力する。画像処理部52は、入力された画像データDoutに対して上記した所定の画像処理を施し、その画像処理後の画像データ(表示データ)D1を表示装置4へ出力する。表示装置4は、入力された画像データD1に基づいて、モニタ画面40上に画像情報(撮像画像)を表示する。
このように、本適用例の放射線撮像表示システム5では、放射線撮像装置1において被写体50の画像を電気信号として取得可能であるため、取得した電気信号を表示装置4へ伝送することによって画像表示を行うことができる。即ち、放射線写真フィルムを用いることなく、被写体50の画像を観察することが可能となり、また、動画撮影および動画表示にも対応することが可能となる。
尚、上述のような放射線撮像装置1および放射線撮像表示システム5は、放射線Rradに基づいて電気信号を得る、様々な種類の撮像装置および撮像表示システムとして利用される。例えば、医療用のX線撮像装置(Digital Radiography等)、空港等で用いられる携帯物検査用のX線撮影装置、工業用X線撮像装置(例えば、コンテナ内の危険物等の検査を行う装置)などに適用可能である。
以上、実施の形態、変形例および適用例を挙げたが、本開示内容はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、第1,第2のゲート絶縁膜として、1〜3つの絶縁膜を積層したものを例示したが、第1,第2のゲート絶縁膜が4つ以上の絶縁膜を積層したものであってもよい。どのような積層構造であっても、第1のゲート絶縁膜のうち半導体層側にシリコン酸化物膜が設けられ、かつこのシリコン酸化物膜が多孔質膜となっていれば、本開示の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態等の画素部における画素の回路構成は、上記実施の形態等で説明したもの(画素20,20A〜20Dの回路構成)には限られず、他の回路構成であってもよい。同様に、行走査部や列選択部等の回路構成についても、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の回路構成であってもよい。
更に、上記実施の形態等で説明した画素部、行走査部、A/D変換部(列選択部)および列走査部等はそれぞれ、例えば同一基板上に形成されているようにしてもよい。具体的には、例えば低温多結晶シリコンなどの多結晶半導体を用いることにより、これらの回路部分におけるスイッチ等も同一基板上に形成することができるようになる。このため、例えば外部のシステム制御部からの制御信号に基づいて、同一基板上における駆動動作を行うことが可能となり、狭額縁化(3辺フリーの額縁構造)や配線接続の際の信頼性向上を実現することができる。
尚、本開示は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、
前記複数の画素から前記信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、
前記トランジスタは、
活性層を含む半導体層と、
前記半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、
前記半導体層と前記第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、
前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、
前記第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜と
を有し、
前記第1のゲート絶縁膜の前記第1のシリコン酸化物膜は、前記第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である
放射線撮像装置。
(2)
前記トランジスタは、
前記半導体層を間にして前記第1ゲート電極と対向配置された第2ゲート電極と、
前記半導体層と前記第2ゲート電極との間に設けられ、第3のシリコン酸化物膜を含む第2のゲート絶縁膜と
を更に有する
上記(1)に記載の放射線撮像装置。
(3)
前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
前記第3のシリコン酸化物膜が前記第2のシリコン酸化物膜に相当する
上記(2)に記載の放射線撮像装置。
(4)
前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
前記トランジスタの前記第1ゲート電極上に、前記第2のシリコン酸化物膜を含む第1の層間絶縁膜を備え、
前記第1および第3のシリコン酸化物膜の両方が前記多孔質膜である
上記(2)に記載の放射線撮像装置。
(5)
前記多孔質膜の膜密度は、2.55g/cm3以下である
上記(1)〜(4)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(6)
前記第1のシリコン酸化物膜は、前記半導体層に隣接して形成されている
上記(1)〜(5)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(7)
前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
前記トランジスタの前記第1ゲート電極上に設けられ、前記第2のシリコン酸化物膜を含む第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って設けられた第2の層間絶縁膜と
を更に備え、
前記第2の層間絶縁膜は前記多孔質膜となっている
上記(1)〜(6)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(8)
前記トランジスタは、前記半導体層上に、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有する
上記(1)に記載の放射線撮像装置。
(9)
前記トランジスタは、前記第1ゲート電極上に、前記第1のゲート絶縁膜および前記半導体層をこの順に有する
上記(1)に記載の放射線撮像装置。
(10)
前記半導体層は、多結晶シリコン、微結晶シリコン、非結晶シリコンまたは酸化物半導体を含む
上記(1)〜(9)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(11)
前記半導体層は、低温多結晶シリコンを含む
上記(10)に記載の放射線撮像装置。
(12)
前記複数の画素がそれぞれ光電変換素子を有し、
前記複数の画素の光入射側に、前記放射線を前記光電変換素子の感度域の波長に変換する波長変換層を備えた
上記(1)〜(11)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(13)
前記光電変換素子が、PIN型のフォトダイオードまたはMIS型センサからなる
上記(12)に記載の放射線撮像装置。
(14)
前記複数の画素はそれぞれ、前記放射線を吸収して前記信号電荷を発生させるものである
上記(1)〜(11)のいずれかにに記載の放射線撮像装置。
(15)
前記放射線はX線である
上記(1)〜(14)のいずれかに記載の放射線撮像装置。
(16)
放射線撮像装置と、この放射線撮像装置により得られた撮像信号に基づく画像表示を行う表示装置とを備え、
放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、
前記複数の画素から前記信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、
前記トランジスタは、
活性層を含む半導体層と、
前記半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、
前記半導体層と前記第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、
前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、
前記第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜と
を有し、
前記第1のゲート絶縁膜の前記第1のシリコン酸化物膜は、前記第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である
放射線撮像表示システム。
1…放射線撮像装置、11…画素部、13…行走査部、130…単位回路、14…A/D変換部、15…列走査部、16…システム制御部、17…列選択部、171,171A…チャージアンプ回路、172…チャージアンプ、173…S/H回路、174…マルチプレクサ回路、175…A/Dコンバータ、176…アンプ、177…定電流源、20,20A〜20D…画素(撮像画素)、21…光電変換素子、22,23,24…トランジスタ、110…基板、120A…第1ゲート電極、120B…第2ゲート電極、129…第2ゲート絶縁膜、129A,130B…窒化シリコン膜、129B,130A,130C…酸化シリコン膜、126…半導体層、130,230,230A…第1ゲート絶縁膜、131…第1層間絶縁膜、132…第2層間絶縁膜、111A…光電変換層、112…波長変換層、111B…直接変換層、4…表示装置、40…モニタ画面、5…放射線撮像表示システム、50…被写体、51…放射線源、52…画像処理部、Lsig…信号線、Lread,Lread1,Lread2…読み出し制御線、Lrst…リセット制御線、Lcarst…アンプリセット制御線、Dout…出力データ、N…蓄積ノード、SW1…スイッチ、Rrad…放射線。

Claims (16)

  1. 放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、
    前記複数の画素から前記信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、
    前記トランジスタは、
    活性層を含む半導体層と、
    前記半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、
    前記半導体層と前記第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、
    前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜と
    を有し、
    前記第1のゲート絶縁膜の前記第1のシリコン酸化物膜は、前記第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である
    放射線撮像装置。
  2. 前記トランジスタは、
    前記半導体層を間にして前記第1ゲート電極と対向配置された第2ゲート電極と、
    前記半導体層と前記第2ゲート電極との間に設けられ、第3のシリコン酸化物膜を含む第2のゲート絶縁膜と
    を更に有する
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
    前記第3のシリコン酸化物膜が前記第2のシリコン酸化物膜に相当する
    請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
    前記トランジスタの前記第1ゲート電極上に、前記第2のシリコン酸化物膜を含む第1の層間絶縁膜を備え、
    前記第1および第3のシリコン酸化物膜の両方が前記多孔質膜である
    請求項2に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記多孔質膜の膜密度は、2.55g/cm3以下である
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記第1のシリコン酸化物膜は、前記半導体層に隣接して形成されている
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記トランジスタは、前記第2ゲート電極上に、前記第2のゲート絶縁膜、前記半導体層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有し、
    前記トランジスタの前記第1ゲート電極上に設けられ、前記第2のシリコン酸化物膜を含む第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って設けられた第2の層間絶縁膜と
    を更に備え、
    前記第2の層間絶縁膜は前記多孔質膜となっている
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記トランジスタは、前記半導体層上に、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1ゲート電極をこの順に有する
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記トランジスタは、前記第1ゲート電極上に、前記第1のゲート絶縁膜および前記半導体層をこの順に有する
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記半導体層は、多結晶シリコン、微結晶シリコン、非結晶シリコンまたは酸化物半導体を含む
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記半導体層は、低温多結晶シリコンを含む
    請求項10に記載の放射線撮像装置。
  12. 前記複数の画素がそれぞれ光電変換素子を有し、
    前記複数の画素の光入射側に、前記放射線を前記光電変換素子の感度域の波長に変換する波長変換層を備えた
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  13. 前記光電変換素子が、PIN型のフォトダイオードまたはMIS型センサからなる
    請求項12に記載の放射線撮像装置。
  14. 前記複数の画素はそれぞれ、前記放射線を吸収して前記信号電荷を発生させるものである
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  15. 前記放射線はX線である
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  16. 放射線撮像装置と、この放射線撮像装置により得られた撮像信号に基づく画像表示を行う表示装置とを備え、
    放射線に基づく信号電荷を発生する複数の画素と、
    前記複数の画素から前記信号電荷を読み出すための電界効果型のトランジスタとを備え、
    前記トランジスタは、
    活性層を含む半導体層と、
    前記半導体層に対向配置された第1ゲート電極と、
    前記半導体層と前記第1ゲート電極との間に設けられ、第1のシリコン酸化物膜を含む第1のゲート絶縁膜と、
    前記半導体層に電気的に接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記第1のゲート絶縁膜とは異なる層に設けられた第2のシリコン酸化物膜と
    を有し、
    前記第1のゲート絶縁膜の前記第1のシリコン酸化物膜は、前記第2のシリコン酸化物膜よりも膜密度の小さい多孔質膜である
    放射線撮像表示システム。
JP2013147742A 2013-07-16 2013-07-16 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム Expired - Fee Related JP6190192B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147742A JP6190192B2 (ja) 2013-07-16 2013-07-16 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
US14/320,777 US20150021674A1 (en) 2013-07-16 2014-07-01 Radiation image pickup unit and radiation image pickup display system
CN201410315832.2A CN104299977B (zh) 2013-07-16 2014-07-03 放射线摄像装置和放射线摄像显示系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147742A JP6190192B2 (ja) 2013-07-16 2013-07-16 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015023054A true JP2015023054A (ja) 2015-02-02
JP2015023054A5 JP2015023054A5 (ja) 2016-03-31
JP6190192B2 JP6190192B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=52319642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013147742A Expired - Fee Related JP6190192B2 (ja) 2013-07-16 2013-07-16 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150021674A1 (ja)
JP (1) JP6190192B2 (ja)
CN (1) CN104299977B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017143135A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 株式会社ジャパンディスプレイ 薄膜トランジスタ
CN109585566B (zh) * 2018-11-14 2021-05-18 惠科股份有限公司 一种阵列基板、阵列基板的制作方法和显示面板
US20210193049A1 (en) * 2019-12-23 2021-06-24 Apple Inc. Electronic Display with In-Pixel Compensation and Oxide Drive Transistors
CN111415948B (zh) 2020-03-30 2022-11-08 厦门天马微电子有限公司 阵列基板、显示面板、显示装置及阵列基板的制备方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63258063A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Nec Corp 半導体装置
JP2000196099A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Matsushita Electronics Industry Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2001235765A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Hitachi Ltd 液晶表示装置
JP2003282561A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Seiko Epson Corp デバイスの製造方法及びデバイス製造装置
JP2005209696A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法
JP2005311303A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Sharp Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法、表示装置、酸化膜の改質方法
JP2011066280A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Shimadzu Corp 光マトリックスデバイスの製造方法
JP2011091186A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Mitsubishi Electric Corp 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2012028617A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Sony Corp 放射線検出装置及び放射線撮像装置
JP2012146805A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Sony Corp 放射線撮像装置、放射線撮像表示システムおよびトランジスタ
JP2012212747A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Fujifilm Corp 薄膜トランジスタの製造装置およびその製造方法
JP2012227336A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 絶縁膜の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69420791T2 (de) * 1993-07-13 2000-03-23 Sony Corp Dünnfilm-Halbleiteranordnung für Anzeigetafel mit aktiver Matrix und Verfahren zur Herstellung
US5536932A (en) * 1995-02-10 1996-07-16 Xerox Corporation Polysilicon multiplexer for two-dimensional image sensor arrays
JP2000512084A (ja) * 1997-04-02 2000-09-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ センサマトリックスを有するx線装置
JP2001332741A (ja) * 2000-05-25 2001-11-30 Sony Corp 薄膜トランジスタの製造方法
US7052943B2 (en) * 2001-03-16 2006-05-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing a semiconductor device
TW588570B (en) * 2001-06-18 2004-05-21 Semiconductor Energy Lab Light emitting device and method of fabricating the same
JP3982502B2 (ja) * 2004-01-15 2007-09-26 セイコーエプソン株式会社 描画装置
WO2007032261A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Nec Corporation 多孔質絶縁膜の形成方法および半導体装置
JP5978625B2 (ja) * 2011-06-07 2016-08-24 ソニー株式会社 放射線撮像装置、放射線撮像表示システムおよびトランジスタ

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63258063A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Nec Corp 半導体装置
JP2000196099A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Matsushita Electronics Industry Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2001235765A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Hitachi Ltd 液晶表示装置
JP2003282561A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Seiko Epson Corp デバイスの製造方法及びデバイス製造装置
JP2005209696A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法
JP2005311303A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Sharp Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法、表示装置、酸化膜の改質方法
JP2011066280A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Shimadzu Corp 光マトリックスデバイスの製造方法
JP2011091186A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Mitsubishi Electric Corp 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2012028617A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Sony Corp 放射線検出装置及び放射線撮像装置
JP2012146805A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Sony Corp 放射線撮像装置、放射線撮像表示システムおよびトランジスタ
JP2012212747A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Fujifilm Corp 薄膜トランジスタの製造装置およびその製造方法
JP2012227336A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 絶縁膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150021674A1 (en) 2015-01-22
JP6190192B2 (ja) 2017-08-30
CN104299977A (zh) 2015-01-21
CN104299977B (zh) 2019-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6152729B2 (ja) 撮像装置および撮像表示システム
US9859315B2 (en) Radiation image-pickup device and radiation image-pickup display system
US8901562B2 (en) Radiation imaging device, radiation imaging display system, and transistor
JP5978625B2 (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像表示システムおよびトランジスタ
US9053994B2 (en) Image pickup unit and image pickup display system
WO2015008630A1 (ja) 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
JP5874670B2 (ja) 撮像装置および撮像表示システム
JP2012159340A (ja) 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
JP6190192B2 (ja) 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
US20140291670A1 (en) Image pickup device and image pickup display system
JP6166128B2 (ja) 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160720

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6190192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees